JP2930936B1 - 伸縮機構 - Google Patents
伸縮機構Info
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- JP2930936B1 JP2930936B1 JP10123614A JP12361498A JP2930936B1 JP 2930936 B1 JP2930936 B1 JP 2930936B1 JP 10123614 A JP10123614 A JP 10123614A JP 12361498 A JP12361498 A JP 12361498A JP 2930936 B1 JP2930936 B1 JP 2930936B1
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Abstract
容易な操作で確実な伸縮動作を可能とすると共に、操作
性にも優れる伸縮機構の提供。 【解決手段】 可動スライダ2と固定スライダ3はコイ
ルばね4で相対的に伸び方向Xへ付勢されている。可動
スライダ2にはその長手方向で溝状の伸縮路5を設けて
あり、固定スライダ3には伸縮路5に係入される爪部6
aを有する係止部材6を取り付けてある。そして、爪部
6aは伸縮路5を従動する。即ち、伸縮路5の係止部7
に係止して双方のスライダのスライドを停止させている
爪部6aは、何れかのスライダにプッシュ操作を与える
ことで縮み方向Yへ伸びる係止解除路9と、伸び方向X
へ伸びて双方のスライダに相対的なスライド長を与える
スライド路10を従動する。こうして伸縮機構は伸縮動
作を行う。
Description
置などの通気装置に設けられる通気路形成用の開閉蓋の
開閉調整機構などとして好適な伸縮装置に関する。
ド形陳列用ハンガー掛けの支柱に用いる伸縮調整、給気
装置や換気装置等の通気装置に設ける開閉部材の開閉程
度の調整などに利用される従来の伸縮機構としては、実
公昭63−9762号公報や実開昭58−113127
号公報のようなものがある。即ち、これらの伸縮機構
は、外側スライダに所定間隔で複数の係止凹部を配列
し、該外側スライダへ組み込まれる内側スライダにスト
ッパカムを設け、該ストッパカムの係止片が複数の係止
凹部へ順次係入されることで段階的に外側スライダと内
側スライダを伸長させ、またストッパカムを回転させて
係止片の係止凹部への係止状態を解除することで、外側
スライダと内側スライダを縮ませるようにしたものであ
る。
ム機構』を基本とする伸縮機構はストッパカムの回転動
作を巧みに利用するものであるが、係止凹部へ係止片を
係止させる場合と係止片を係止凹部から解除させる場合
とでは異なる操作が要求され、また係止凹部へ係入され
る係止片の同期がうまくとれないと伸縮調整をし損じる
こともある。こうした従来技術に対して本発明はいわゆ
る『カム機構』を利用しない伸縮機構を提供するもので
あって、その目的は機構要素の構造やその動作がシンプ
ルであり容易な操作で確実な伸縮動作を可能とする伸縮
機構を提供することにある。
る本発明の伸縮機構は、一方のスライダと、このスライ
ダに伸縮自在に組み合わされる他方のスライダと、これ
ら双方のスライダを伸び方向又は縮み方向の何れかのス
ライド方向へ付勢して相対的にスライドさせる付勢手段
と、を備えてなり、前記一方のスライダにはその長手方
向で凹状の伸縮路を設け、前記他方のスライダには凹状
の該伸縮路に係入される爪部を有する係止部材を取り付
けてあり、さらに前記伸縮路には、前記爪部と係止して
双方のスライダのスライドを停止させる係止部と、この
係止部から前記スライド方向と逆方向へ伸設した係止解
除路と、この係止解除路の終端から前記スライド方向へ
伸設され双方のスライダに相対的なスライド長を与える
スライド路と、が形成されている。
基に、一方のスライダに設けた伸縮路と他方のスライダ
に取り付けた係止部材とを利用してスライド伸縮を行う
機構となっている。すなわち、伸縮路には係止部が形成
されているので、付勢手段により伸び方向又は縮み方向
の何れかのスライド方向へ付勢を受けてスライドする双
方のスライダは、他方のスライダに取り付けた係止部材
の爪部が該係止部に当接・係止することで、相対的なス
ライドを停止するようになっている。この停止状態から
双方のスライダをスライドさせるには、まず、少なくと
も何れかのスライダに前記スライド方向と逆方向へ操作
を加えることで係止部に対する爪部の係止を解除する。
つまり、付勢手段の付勢を受けた常態とされている何れ
かのスライダに対して、該付勢力に抗する反発力を加え
る操作を与える。この操作法としては、具体的には、双
方のスライダが伸び方向で付勢されている場合には双方
のスライダを縮ませるようにするプッシュ操作を、双方
のスライダが縮み方向で付勢されている場合には双方の
スライダを伸ばすようにするプル操作を与えることにな
る。このとき、伸縮路には係止部から前記スライド方向
と逆の方向(つまり、スライド方向が伸び方向である場
合「逆の方向」は縮み方向、一方スライド方向が縮み方
向である場合「逆の方向」は伸び方向)へ係止解除路が
伸設してあるから、付勢を受けて係止部に当接・係止し
ていた爪部は、係止部から該係止解除路へと移動するこ
とになる。そして、この係止解除路の終端にはスライド
方向へ伸設したスライド路が連続的に形成してあるか
ら、爪部が係止解除路の終端に至ったことを確認した時
点で、すなわち、プッシュ操作又はプル操作をしてもス
ライダが伸縮しない時点で、何れかのスライダに加えて
いた操作を止めると、双方のスライダは付勢手段による
付勢を受けて相対的にスライド方向へスライドする。
『カム機構』のような回転動作を含む複雑なスライド機
構でなく、付勢手段による付勢を基本として伸縮路の道
程形状とその道程形状に合わせて従動し係止する係止部
材とによるスライド機構を採用するから、双方のスライ
ダが付勢手段による付勢を受ければ係止部材の爪部が必
ず係止部に係止することができる。このように係止動作
が確実であるから、信頼性の高い伸縮機構とすることが
できる。また、双方のスライダをスライド伸縮させるた
めに必要な操作はプッシュ操作かプル操作の何れかであ
るから、操作性にも優れている。さらに伸縮路や爪部等
の機構要素も構造がシンプルであるから、機構要素を構
成する部材の成形が容易で、部品点数も少なくて済みコ
スト的にも有利である。
係止部と係止解除路とスライド路とをそれぞれ一つづつ
形成したものでもよいが、伸縮程度の調整に幅を持たせ
るには、一方のスライダと他方のスライダの組み合わせ
が最短となる状態を形成する係止部と、これに続く係止
解除路、スライド路を伸縮路に形成し、さらにこのスラ
イド路の終端に続けて他の係止部、係止解除路、スライ
ド路の組み合わせを任意数連ねて形成した伸縮路とすれ
ばよい。これによれば、上記本発明の作用効果に加え、
係止部がスライド方向で複数形成されているから、付勢
を受けて双方のスライダがスライドする際に爪部が各係
止部に順次係止するようになる。つまり、伸縮程度を段
階的に調整可能な伸縮機構とすることができる。
ば、複数の半ハート形をスライド方向で配した道程形状
とすると好ましい。
効果に加えて、該伸縮路に係入したスライド路を通じる
爪部の移動もスムースである。このように伸縮路の道程
を半ハート形とした場合、半ハート形の始端若しくは終
端又は半ハート形の屈曲部位が前記「係止部」に相当
し、半ハート形の始端から屈曲部位に至る短曲辺と半ハ
ート形の終端から屈曲部位に至る長曲辺がそれぞれ「係
止解除路」か「スライド路」の何れかに相当することに
なる。また、上記「半ハート形」とは、本明細書におい
て、全体として緩やかな湾曲をもつハート形を左右対称
に縦割りした「半ハート形」に限られるものではなく、
やじり形状或いは鋸歯状などハート形の屈曲部位をやや
尖鋭にし全体的に直線的に構成したようなものも含むも
のである。
ダと他方のスライダの組み合わせが最短となる係止部と
最長となる係止部とを接続したバイパス路が凹形成され
ていると好ましい。
明の各作用効果に加えて、一方のスライダと他方のスラ
イダの組み合わせが最短となる係止部と該組み合わせが
最長となる係止部とを接続した凹状のバイパス路を爪部
が移動できるようになる。すなわち、例えば双方のスラ
イダの組み合わせを最短の状態から最長の状態に段階的
にスライド伸長させた後に縮み方向へ段階的にスライド
させなくても、一度のプッシュ操作又はプル操作で再び
最短の状態に戻すことができ便利である。
係止部か、係止解除路がスライド路と交差する曲折部の
何れかにおいて、移動する爪部が当接してその移動方向
を特定方向へ導くガイド手段を有すると好ましい。
ライダの伸縮に伴って伸縮路を従動する爪部はガイド手
段により特定方向へ案内されるから、爪部が係止部や前
記曲折部から離間するときに伸縮路を逆戻りすることが
なく、誤動作防止に好適である。
とも係止部手前の係入側の路面かスライド路への入り側
手前の路面の何れかに形成した段部であると好ましい。
う意味で伸縮機構の信頼性向上に有意であることに加え
て、伸縮機構の操作性を向上させるという面でも優れた
作用効果を発揮できて好適である。つまり、爪部は伸縮
路の路面に形成された段部を通過する際に降下して「カ
チッ」という機械音を発するので、この機械音を聴取す
ることで爪部が係止部へ係入したことを確認することが
できて便利である。しかも、係止部から爪部の係止を解
除する時には爪部が段部の段差面に当接するので、爪部
は確実に係止解除路へ導かれることになる。そして、ス
ライド路への入り側手前の路面にも段部を形成しておけ
ば、該段部を通過する際に爪部の降下により「カチッ」
という機械音を発するから、爪部が係止解除路の終端に
到達してスライド路へ進入したことを確認することがで
きる。つまり、この機械音は、何れかのスライダに加え
ていたプッシュ操作又はプル操作を止めてもよいという
操作量の「目安」になる。こうした段部の形成態様とし
ては、伸縮路の路面を係止部等のやや手前から係止部の
直前位置にかけて上向き傾斜面を形成し該直前位置で爪
部を降下させるような段差を形成して段部としたもの
や、係止部等のやや手前で伸縮路の路面を陥没させるよ
うにして段差を形成し、その下端から係止部等の直前位
置にかけて上向き傾斜面を形成して段部としたものでも
よい。あるいはこれらの双方を組み合わせて形成したよ
うな段部としてもよい。
を有し、該爪部が伸縮路の道程形状に合わせて振り子運
動をなすようにその他端が他方のスライダに軸支してあ
る棒材であると好ましい。
付けると、例えば双方のスライダを円筒状としたような
場合には、双方のスライダがスライド伸縮する際に爪部
が伸縮路の道程形状に応じて移動するため、他方のスラ
イダが一方のスライダに対して回転してしまう。こうし
た回転を伴うスライド伸縮が好ましくない場合、本発明
の伸縮機構によれば係止部材が爪部の移動に伴って振り
子運動をなすように他方のスライダに軸支してあるか
ら、双方のスライダが相対的に回転しながらスライドす
ることがなく好都合である。
閉蓋が前進した開位置で通気路を形成し、該開閉蓋が後
退した閉位置で通気路を閉塞する通気装置について、開
閉蓋の進退機構として以上の伸縮機構を利用する通気装
置を提供する。すなわちこの通気装置は、一方のスライ
ダと他方のスライダをそれぞれ通気装置本体か開閉蓋の
何れかに取り付けて、該開閉蓋が通気装置本体に対して
段階的に開閉することを特徴とする。
対する開位置を段階的に調整して通気量を多様に調整で
きるようになっている。また、特に段部を形成した伸縮
機構を利用すれば、爪部が該段部を通過する際に発する
機械音を確認しつつ開閉蓋を操作できるので便利であ
る。
例について図面を参照しつつ説明する。
ダ」としての可動スライダ2と「他方のスライダ」とし
ての固定スライダ3を組み合わせ、可動スライダ2を
「付勢手段」としてのコイルばね4でスライド方向、即
ち伸び方向Xへ付勢して段階的にスライドさせるように
なっている。なお、本例では説明の便宜上「一方のスラ
イダ」を可動側のスライダとし「他方のスライダ」を固
定側のスライダとして説明するが、この逆の場合であっ
てもよいことは勿論である。
してある。一方、固定スライダ3には「係止部材」とし
ての係止棒6が取り付けられている。係止棒6の一端は
固定スライダ3の取り付け孔3aで軸支され、他端を曲
折してなる爪部6aは伸縮路5に係入してある。したが
って、係止棒6は軸支された一端を支点として他端の爪
部6aが伸縮路5の道程形状に応じて振り子運動をなす
ようになっている。また、係止棒6は固定スライダ3の
内壁面3bと当接して伸縮路5から抜けないようになっ
ている。
2と固定スライダ3の壁面2a,3cによる反力を常に
受けた状態で固定スライダ3のロッド3dに組み付けて
あり、可動スライダ2を常時伸び方向Xへ付勢してい
る。
形(図1では上下逆さに配してある)を伸び方向Xへ連
ねたような道程形状としてある。そして、その他側に
は、爪部6aの係止により双方のスライダ2,3の組合
せの最短状態(図1(a)の状態)を形成する係止部7
aと該組合せの最長状態(図2(c)の状態)を形成す
る係止部7dとに接続したバイパス路8が形成されてい
る。
の係止部7b,7cが設けてあり、これらの各係止部7
a〜7dに係止棒6の爪部6aが順次係止することでコ
イルばね4の付勢を受けて伸び方向Xへスライドする可
動スライダ2のスライドを段階的に停止させるようにな
っている。
7a〜7dに対する爪部6aの係止を解除すべく可動ス
ライダ2に対してコイルばね4の付勢に反発する操作を
縮み方向Yへ加えた際に、爪部6aの逃げ道となるもの
である。
可動スライダ2がコイルばね4の付勢を受けて伸び方向
Xへスライドし、双方のスライダ2,3の組合せに相対
的なスライド長を与えるための経路である。
の段部を形成した態様に応じて伸び方向X又は縮み方向
Yの何れかの方向へのみ段階的にスライドする伸縮路と
することができる。本例の伸縮路5では爪部6aが反時
計回りで伸縮路5を辿るように段部11を形成してある
ので、可動スライダ2は伸び方向Xへ段階的にスライド
するようになっている。
ついて説明する。
態(図1(a)参照)から伸び方向Xへスライドさせる
には、まず、可動スライダ2に縮み方向Yへコイルばね
4の付勢に対する反発力を加えるプッシュ操作をして、
係止部7aに対する爪部6aの係止を解除する。このと
き爪部6aは段部11の段差面に当接して係止解除路9
aへ移動する。そのままプッシュ操作を加え続けると
「カチッ」という機械音が生じる。これは、係止解除路
9aの終端にある段部11で爪部6aが図3(a)のよ
うに降下して生じる音である。したがって、操作者とし
てはこの機械音を目安として、可動スライダ2にプッシ
ュ操作を加えればよい。
位、つまり係止解除路9aの終端であってスライド路1
0aの入り側に到達した状態(図2(a)の状態)で可
動スライダ2に加える縮み方向Yへのプッシュ操作を止
めると、可動スライダ2はコイルばね4の付勢を受けて
伸び方向Xへスライドする。このとき、爪部6aが係止
解除路9aに戻ろうとしても段部11の段差面によりス
ライド路10aを辿るように移動が規制されるので、爪
部6aは確実にスライド路10aを辿ることになる。こ
うして可動スライダ2が伸び方向Xへスライドすると、
爪部6aは係止部7bの手前にある段部11で再び降下
して「カチッ」という機械音を発すると同時に係止部7
bに係止する。これにより伸び方向Xに向かう可動スラ
イダ2のスライドは停止する(図2(b))。
行うと、図2(c)で示すように、爪部6aが係止部7
dで係止して双方のスライダ2,3が最長状態を呈する
ことになる。この最長状態から最短状態へ戻すには、可
動スライダ2を縮み方向Yへプッシュ操作して爪部6a
をバイパス路8を通過させる。そして段部11での「カ
チッ」という機械音を確認してからプッシュ操作を止め
れば、コイルばね4の付勢を受けて爪部6aが係止部7
aに係止し、双方のスライダ2,3が最短状態となる
(図2(a))。
上向き傾斜面11aの端部に段差11bを形成して構成
した段部11を示したが、図3(b)のように伸縮路の
路面5aよりも一段低くなるように段差11b´を形成
しその下端から上向き傾斜面11a´を形成して構成し
た段部11´を伸縮路に形成したようなものでもよい。
あるいは図3(a)と(b)とを組み合わせたような段
部としてもよい。
解除される爪部の移動方向を規制するガイド手段として
段部11,11´を伸縮路に形成した例を示したが、そ
の他にも例えば図4のようなガイド手段を伸縮路に形成
してもよい。即ち、爪部6aの係止部7´とこれに対向
位置する伸縮路5´の突壁12は距離D1だけずらして
形成してあるから、縮み方向Yへのプッシュ操作により
係止点7´から離間する爪部6aがスライド路10´へ
逆戻りしようとしても、突壁12と当接して係止解除路
9´へ案内される。そして、係止解除路9´がスライド
路10´と交差する曲折部13に対向位置する伸縮路5
´の突壁14も曲折部13に対して距離D2だけ係止解
除路側9´にずらして形成してある。したがって、プッ
シュ操作を止めて伸び方向Xの係止解除路9´の方へ逆
戻りしようとしても、爪部6aは突壁14と当接してス
ライド路10´側へ導かれる。このようなガイド手段に
よっても爪部の移動方向は一方向へのみ確実に規制する
ことができる。
な全体的に滑らかな湾曲をもつように形成したものだけ
でなく、例えば図5(a)(b)で示すように、全体を
やや鋭角的に形成したような伸縮路5´としてもよい。
止棒6を示したが、この他にも例えば、固定スライダの
幅方向にあり溝を形成し該あり溝と該幅方向へスライド
自在に係合する係止部材を、その爪部を伸縮路に係入さ
せた状態で固定スライダに設けるようにした「係止部
材」でもよい。これによれば、係止棒6と同様に、一方
のスライダと他方のスライダの相対的なスライドに際し
て爪部が伸縮路形状に同期して左右に移動するから何れ
かのスライダが回転しながらスライドするようなことは
ない。
より伸び方向へ段階的にスライドするタイプの伸縮機構
の一例を示したが、その他にも次のようなタイプの伸縮
機構とすることも可能である。他のタイプの伸縮機構を
モデル的に示すと図6〜図8のようになる。
形態による伸縮機構1と同様に、可動スライダ11a,
11bが伸び方向Xで付勢手段(図示略)による付勢を
受けており、縮み方向Yへのプッシュ操作で固定スライ
ダ12a,12bに対し段階的にスライドさせるタイプ
である。この二つの伸縮機構10a,10bは係止部1
3a,13bが同じ位置にある点で共通するが、段部1
4a,14bの形成位置の相違から、係止解除路15
a,15bとスライド路16a,16bの位置が異なっ
ている。したがって、図6(a)は可動スライダ11a
が縮み方向Yで段階的にスライドするタイプの伸縮機構
であり、図6(b)は可動スライダ11bが伸び方向X
で段階的にスライドするタイプの伸縮機構となってい
る。
伸縮機構30a,30bは、何れも、可動スライダ21
a,21b,31a,31bが縮み方向Yで付勢手段
(図示略)による付勢を受けており、伸び方向Xへのプ
ル操作で固定スライダ22a,22b,32a,32b
に対し段階的にスライドさせるタイプである。図7
(a)(b)の伸縮機構20a,20bはともに係止部
23a,23bが同じ位置にある点で共通するが、段部
24a,24bの形成位置の相違から、係止解除路25
a,25bとスライド路26a,26bの位置が異なっ
ている。したがって、図7(a)は可動スライダ21a
が縮み方向Yで段階的にスライドするタイプの伸縮機構
であり、図7(b)は可動スライダ21bが伸び方向X
で段階的にスライドするタイプの伸縮機構である。ま
た、図8(a)(b)の伸縮機構30a,30bはとも
に係止部33a,33bが同じ位置にある点で共通する
が、段部34a,34bの形成位置の相違から、係止解
除路35a,35bとスライド路36a,36bの位置
が異なっている。したがって、図8(a)は可動スライ
ダ31aが伸び方向Xで段階的にスライドするタイプの
伸縮機構で、図8(b)は可動スライダ31bが縮み方
向Yで段階的にスライドするタイプの伸縮機構である。
3)は、段階的な伸縮機構を必要とする様々な装置に適
用することができるが、その一例として給気用ないし換
気用の通気装置に上記伸縮機構を適用した一例を示すと
図9のようである。
定スライダ42を装置本体43の支持アーム44で支持
させ、可動スライダ45を開閉蓋46に取り付けて構成
したものである。これによれば、図9(a)のような閉
位置にある開閉蓋46に対して閉方向Cへプッシュ操作
を加えると、開閉蓋46は開方向Oへコイルばねの付勢
を受けてスライドして第1の開位置まで開く(図9
(b))。そしてこうしたプッシュ操作を繰り返すこと
で第2の開位置(図9(c))、最大開位置(図9
(d))へと開閉蓋46を開くことで、通気路の段階的
な調整ができるようになっている。そして、最大開位置
(図9(d))から閉位置(図9(a))へと戻すとき
には爪部がバイパス路を通じるから、一度のプッシュ操
作で開閉蓋46を閉位置に戻すことができるようになっ
ている。なお、図6〜図8でモデル的に示した伸縮機構
を装置化して、通気装置の開閉蓋の調整機構として利用
できることは勿論である。
手段による付勢を基本として伸縮路の道程形状とその道
程形状に合わせて係止する係止部材とによるスライド機
構となっているから、双方のスライダが付勢手段による
付勢を受ければ係止部材の爪部が必ず係止部に係止する
ことができる。したがって、係止動作が確実であるから
信頼性が高く、また従来の『カム機構』のように回転す
るような動作要素がなく動作がシンプルであるから耐久
性にも優れた伸縮機構とすることができる。
るために必要な操作はプッシュ操作かプル操作の何れか
でありワンタッチで操作できるから、操作性にも優れて
いる。しかも伸縮路に段部を形成しておけば、爪部が段
部を通過する際に発する機械音を確認しつつ操作ができ
るので便利である。
シンプルであるから、機構要素を構成する部材の成形が
容易で、部品点数も少なくて済みコスト的にも有利であ
る。
退機構として利用すれば、以上のように動作信頼性、耐
久性、操作性に優れる等の利点をもつ通気装置とするこ
とができる。
面図。
示す図。
た段部の側断面図、分図(b)は段部の他の一例を示す
側断面図。
明図。
させる他の伸縮機構モデルの一例を示す模式図。
る伸縮機構モデルの一例を示す模式図。
る伸縮機構モデルの他の一例を示す模式図。
た例を示す説明図。
Claims (8)
- 【請求項1】 一方のスライダと、このスライダに伸縮
自在に組み合わされる他方のスライダと、これら双方の
スライダを伸び方向又は縮み方向の何れかのスライド方
向へ付勢して相対的にスライドさせる付勢手段と、を備
えてなり、 前記一方のスライダにはその長手方向で凹状の伸縮路を
設け、前記他方のスライダには凹状の該伸縮路に係入さ
れる爪部を有する係止部材を取り付けてあり、 さらに前記伸縮路には、前記爪部と係止して双方のスラ
イダのスライドを停止させる係止部と、この係止部から
前記スライド方向と逆方向へ伸設した係止解除路と、こ
の係止解除路の終端から前記スライド方向へ伸設され双
方のスライダに相対的なスライド長を与えるスライド路
と、が形成されている伸縮機構。 - 【請求項2】 伸縮路には、係止部、係止解除路、スラ
イド路がそれぞれ複数形成してある請求項1に記載の伸
縮機構。 - 【請求項3】 伸縮路は、複数の半ハート形をスライド
方向で配した道程形状としてある請求項1又は請求項2
に記載の伸縮機構。 - 【請求項4】 伸縮路には、一方のスライダと他方のス
ライダの組み合わせが最短となる係止部と最長となる係
止部とを接続したバイパス路が凹形成されている請求項
1〜請求項3の何れか1項に記載の伸縮機構。 - 【請求項5】 伸縮路は、少なくとも係止部か、係止解
除路がスライド路と交差する曲折部の何れかにおいて、
移動する爪部が当接してその移動方向を特定方向へ導く
ガイド手段を有する請求項1〜請求項4の何れか1項に
記載の伸縮機構。 - 【請求項6】 ガイド手段は、少なくとも係止部手前の
係入側の路面かスライド路への入り側手前の路面の何れ
かに形成した段部である請求項5に記載の伸縮機構。 - 【請求項7】 係止部材は、一端に爪部を有し、該爪部
が伸縮路の道程形状に合わせて振り子運動をなすように
その他端が他方のスライダに軸支してある棒材である請
求項1〜請求項6の何れか1項に記載の伸縮機構。 - 【請求項8】 通気装置本体に対し開閉蓋が前進した開
位置で通気路を形成し、該開閉蓋が後退した閉位置で通
気路を閉塞する通気装置において、 開閉蓋の進退機構として請求項1〜請求項7何れか1項
に記載の伸縮機構を利用し、一方のスライダと他方のス
ライダをそれぞれ通気装置本体か開閉蓋の何れかに取り
付けて、該開閉蓋が通気装置本体に対して段階的に開閉
することを特徴とする通気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123614A JP2930936B1 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 伸縮機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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