JP2930209B2

JP2930209B2 - トナー供給装置

Info

Publication number: JP2930209B2
Application number: JP63136888A
Authority: JP
Inventors: 睦菊池
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-06-02
Filing date: 1988-06-02
Publication date: 1999-08-03
Anticipated expiration: 2014-08-03
Also published as: JPH01304478A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、電子複写機等において使用される現像器へ
トナーを供給するトナー供給装置に関し、特に、そのト
ナーボックスが現像器の背面側に配設されたトナー供給
装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、電子複写機等の現像器へトナーを供給するトナ
ー供給装置としては、現像器の上面側にトナーボックス
を配設し、その内部に設けられたディスペンスブラシに
より、トナー供給口からトナーを現像器内へ供給するよ
うにした装置が知られている。

しかし、この種のトナー供給装置においては、現像器
の上面側にトナーボックスを配設する関係上、現像器の
上方側に一定のスペースが必要となる。このため、感光
ドラムの外周面に沿って複数個の現像器を近接して配設
する必要のある多色カラー用の複写機等には適さないと
いう欠点があった。

そこで、現像器の背面側にトナーボックスを配設した
トナー供給装置が提案されている。

その構造を第３図及び第４図に示す。感光ドラム30に
対抗して、現像装置31及びこれと一体的に構成されたト
ナー供給装置32が設けられている。現像装置31には、現
像器33の内部に感光ドラム30に近接して現像ロール34が
設けられ、この現像ロール34に均一な濃度の現像剤を供
給するための撹拌ロール35が設けられている。なお、36
は穂立規制爪である。

現像装置31とトナー供給装置32との間には仕切り壁37
が設けられ、この仕切り壁37の下部には、ほぼ全長にわ
たって開口部38が開設されている。開口部38には、現像
装置31からトナー供給装置32への現像剤の逆流を防止す
るためのスクリーンメッシュ39が張設されている。

トナー供給装置32には、トナーボックス40内にトナー
供給ブラシ41が設けられ、このトナー供給ブラシ41が回
転してトナーボックス40内のトナーａを開口部38を介し
て現像器33内へ搬送するようになっている。また、トナ
ーボックス内には現像剤の量を検出するためのトナー量
検知装置が設けられており、トナーが不足したとき、使
用者に知らせたり、自動的にトナーを補給したりするよ
うになっている。なお、トナー量検知装置は、第４図に
示されるトナーボックス40の手前側の軸受壁面の上部に
設けられている。

このような現像装置31及びトナー供給装置32を多色カ
ラー用の複写機に適用する場合、感光ドラム30の外周面
に沿って各色に対応する複数個の現像装置を配設して、
処理工程に応じて各現像装置を選択的に動作させる必要
がある。このため、現像装置31及びトナー供給装置32を
感光ドラム30に対して進退させるリトラクト機構が採用
されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このように現像装置31及びトナー供給装置32
を感光ドラム30に対して進退させる場合、進退による振
動によってトナーボックス40内のトナーが偏り、そのた
めトナーボックス40に設けたトナー量検知装置によりト
ナー貯蔵量を正確に検知できないという問題があった。
たとえば、現像装置31及びトナー供給装置32を感光ドラ
ム30方向に移動させ、感光ドラム30に近接した位置で移
動を停止すると、トナーボックス40内のトナーが慣性に
より感光ドラム30側に偏り、たとえば、トナー量検知装
置が感光ドラム30側に設けられている場合、トナー貯蔵
量が実際より多く検知されてしまう。このため、トナー
の供給制御を正確に行うことができず、現像の質が悪く
なるという問題があった。

本発明は、上記の問題を解消するためになされたもの
で、その目的とするところはトナー供給装置において、
現像装置及びトナー供給装置が移動した場合でも、トナ
ーボックス内のトナーが偏らないようにすることにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のトナー供給装置は、現像器の背面側に第１の
仕切壁を介して前記現像器と一体に設けられたトナーボ
ックスを有し、このトナーボックスが前記現像器と共に
感光ドラムに対して進退可能に配置され、前記トナーボ
ックス内のトナー量を検知するトナー量検知が設けられ
たトナー供給装置において、前記トナーボックス内にト
ナー撹拌手段及び撹拌後のトナーを前記第１の仕切壁に
形成した第１の開口部を介して前記現像器側に供給する
トナー供給手段を設けると共に、前記トナー撹拌手段と
トナー供給手段との間にトナー供給装置が感光ドラムに
対して進退したときの前記トナーボックス内のトナーの
前記進退方向への移動を防止するための仕切り材を設け
たことを特徴とする。

〔作用〕

感光ドラムに対して現像装置及びトナー供給装置が進
退するとき、トナー供給装置のトナーボックス内のトナ
ーは移動時の慣性により一方に偏ろうとする。ここで、
本発明においては、トナー撹拌手段とトナー供給手段と
の間に仕切り材を設けているのでトナーの移動が妨げら
れ、トナーの偏りは防止される。したがって、たとえ
ば、トナー量検知装置によりトナーボックス内のトナー
貯蔵量を検知するとき、その検知結果は正確なものとな
る。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。

第１図は、本実施例のトナー供給装置を組み込んだ現
像装置の断面図、第２図は同トナー供給装置の一部切欠
斜視図である。なお、第３図及び第４図の従来例と対応
する部材等には同一符号を付している。

感光ドラム１にはその周面に光導電性の薄膜が形成さ
れており、図面上時計方向に回転しながら図示しない露
光装置によって原稿像の静電潜像が形成される。

そして、この感光ドラム１の周面には、上記静電潜像
に現像剤を接触させることによってその潜像を可視化し
現像する現像装置２が配設されている。この現像装置２
の感光ドラム１側には固定の磁石３を内蔵した現像スリ
ーブ５が設けられ、背面側にはトナー供給装置４が設け
られている。感光ドラム１に近接して設けた現像スリー
ブ５は、反時計方向に回転しており、その周面には現像
剤による磁気ブラシが形成されている。なお、６は、こ
の磁気ブラシの高さを一定の高さに規制し感光ドラム１
に適量の現像剤を付着させるための穂立規制爪である。

現像剤は、たとえば、二成分の場合はトナーとキャリ
アーとから成り、このうちトナーが静電潜像に静電気的
に吸着され潜像の可視化、すなわち現像が行われるよう
になっている。

したがって、この現像工程においてトナーが消費され
るので、このトナーを常時補給するために、上記のよう
にトナー供給装置４が配設されている。

上記現像装置２とトナー供給装置４は一体的に構成さ
れており、現像装置２は図示しないリトラクト機構を有
し、現像装置２及びトナー供給装置４は感光ドラム１に
対して進退可能となっている。

トナー供給装置４には、ホッパー等（図示せず）が設
けられ、まず、トナーボックス７内に一定量のトナーが
供給される。

なお、このトナーボックス７内のトナー量は、図示し
ないトナー量検知装置によって検知される。

トナーボックス７内には、トナーを撹拌するためのワ
イヤー等の線材をコイル状に成形したトナー撹拌用のコ
イル状オーガ８が設けられており、このコイル状オーガ
８には回転軸９を介して駆動ギア10が連設されている。
そして、駆動ギア10が図示しない駆動モータによって駆
動されると、コイル状オーガ８が第１図で見て反時計方
向に回転しトナーボックス７内のトナーが撹拌される。

コイル状オーガ８の近傍には、このコイル状オーガ８
に平行に仕切り材11が設けられている。この仕切り材11
の形状は、図示のように板状のものをトナーボックス７
の底部から立設した形状となっており、その左右両端間
の長さはコイル状オーガ８より短く、その高さはコイル
状オーガ８の半径とほぼ等しく形成されている。

仕切り材11の近傍には、螺旋状羽根12と回転軸13とで
構成されたトナー搬送オーガ14が、仕切り材11に平行に
設けられている。そして、回転軸13の端部には駆動ギア
15が取り付けられており、図示しない駆動モータによっ
て駆動ギア15が回転すると、トナー搬送オーガ14が低速
で第１図で見て時計方向に回転し、トナーは奥側に搬送
される。

トナー搬送オーガ14の近傍には、現像装置２とトナー
供給装置４とを仕切る仕切り壁16が設けられている。こ
の仕切り壁16の一端下部、すなわち上記トナー搬送オー
ガ14のトナー搬出側には、トナーをトナー供給装置４か
ら現像装置２側へ通過させるための開口部17が開設され
ている。なお、仕切り壁16の一隅に開設されるこの開口
部17には、従来装置において設けられたような逆流防止
用のスクリーンメッシュを設ける必要はない。この理由
については後述する。

現像器18内には、仕切り壁16と現像スリーブ５との間
に、３本の現像剤搬送ロール19,20,21と、現像剤搬送ガ
イド22が設けられている。そして、現像剤搬送ロール19
は第１図において反時計方向に、現像剤搬送ロール20,2
1は時計方向に回転し、現像スリーブ５に所定の濃度の
現像剤を安定に供給するようになっている。

すなわち、現像スリーブ５から現像剤搬送ロール19へ
トナー濃度の低い現像剤が返送されてくると、反時計方
向へ回転する現像剤搬送ロール19により、現像剤搬送ガ
イド22に形成された開口部23を介して現像剤搬送ロール
20へ現像剤を搬送する。この開口部23は、現像剤搬送ロ
ール20の上流側ではあるが、仕切り壁16の開口部17に対
しては重なり合わない程度に下流側である位置に設けら
れている。

現像剤搬送ロール20には、開口部17を介してトナー供
給装置４からトナーが補給される。このとき、トナーが
供給される開口部17は、現像剤が供給される開口部23よ
りも上流側にあるので、現像剤が開口部17を介して逆流
することがない。また、トナー搬送オーガ14の回転方向
が、トナーを掏い上げて開口部17に供給する方向である
ため、トナー搬送オーガ14近傍のトナーは、開口部17側
に溜まり、開口部17側に向けて進入するため逆流が防止
される。したがって、逆流防止のために目詰まりしやす
いスクリーンメッシュを設ける必要がなくなる。

この現像剤搬送ロール20部分において、トナー濃度の
低い現像剤が高い濃度になり、現像剤搬送ガイド22の下
部に形成された開口部24を介して現像剤搬送ロール21へ
搬送される。この開口部24は、現像剤搬送ロール20の下
流側（第１図において手前側）に設けられている。そし
て、この現像剤搬送ロール21により、所定のトナー濃度
となった現像剤は、現像スリーブ５の下部へ搬送され
る。

また、現像剤搬送ロール21により、現像剤の一部は、
現像剤搬送ガイド22の現像剤搬送ロール21下流側に形成
された開口部25aを介して現像剤搬送ロール19へ搬送さ
れ、この現像剤搬送ロール19により、第１図において手
前側へ搬送されながら、現像スリーブ５から返送されて
きた現像剤と混合され、現像剤搬送ガイド22の現像剤搬
送ロール21下流側に形成された開口部25bを介して現像
剤搬送ロール21へ搬送される。

次いで、本実施例における仕切り材11及び仕切り壁16
の作用について説明する。

現像装置２とトナー供給装置４とが一体となった現像
器18及びトナーボックス７がリトラクト機構によって左
右動すると、現像器18及びトナーボックス７内の現像剤
が慣性によって動く。ここでトナーボックス７内におい
て、トナーは仕切り材11によって仕切られ、また、仕切
り壁16によって現像器18とも仕切られているので、左右
いずれかに偏ることがない。このため、トナー量検知装
置の出力が、トナーボックス７内の実際のトナー貯蔵量
を示したものとなり、トナー供給制御が正確に行われ
る。また、トナー空検知も確実となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明のトナー供給装置によれ
ば、現像装置及びトナー供給装置が移動しても、仕切り
材によってトナー供給装置内のトナーの偏りが防止され
る。したがって、トナーボックス内のトナー貯蔵量が正
確に検知され、トナー空検出及びトナー供給制御を正確
に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のトナー供給装置を組み込んだ現
像装置の断面図、第２図は同トナー供給装置の一部切欠
斜視図、第３図は従来例のトナー供給装置の断面図、第
４図は同トナー供給装置の一部切欠斜視図である。 1,30:感光ドラム、2,31:現像装置 3:磁石、4,32:トナー供給装置 5:現像スリーブ、6,36:穂立規制爪 7,40:トナーボックス、8:コイル状オーガ 9:回転軸、10:駆動ギア 11:仕切り材、12:螺旋状羽根 13:回転軸、14:トナー搬送オーガ 15:駆動ギア、16,37:仕切り壁 17,24,25a,25b,38:開口部 18,33:現像器 19,20,21:現像剤搬送ロール 22:現像剤搬送ガイド、23:開口部 34:現像ロール、35:撹拌ロール 39:スクリーンメッシュ、41:トナー供給ブラシ a:トナー

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】現像器の背面側に第１の仕切壁を介して前
記現像器と一体に設けられたトナーボックスを有し、こ
のトナーボックスが前記現像器と共に感光ドラムに対し
て進退可能に配置され、前記トナーボックス内のトナー
量を検知するトナー量検知が設けられたトナー供給装置
において、前記トナーボックス内にトナー撹拌手段及び撹拌後のト
ナーを前記第１の仕切壁に形成した第１の開口部を介し
て前記現像器側に供給するトナー供給手段を設けると共
に、前記トナー撹拌手段とトナー供給手段との間にトナ
ー供給装置が感光ドラムに対して進退したときの前記ト
ナーボックス内のトナーの前記進退方向への移動を防止
するための仕切り材を設けたことを特徴とするトナー供
給装置。
【請求項２】前記現像器内に前記現像器内の空間を前記
感光ドラム側の現像剤が循環する空間と前記トナーボッ
クス側の現像剤に対してトナーを補給する空間に区分す
る第２の仕切壁を設けると共に、前記現像剤に対してト
ナーを補給する空間内に現像剤とトナーを撹拌しながら
前記進退方向とはほぼ直交方向に搬送する現像剤搬送ロ
ールを設け、前記第２の仕切壁に前記第１の仕切壁に形
成した第１の開口部に対して前記現像剤搬送ロールによ
る現像剤の搬送方向に関して下流側にトナーが補給され
た現像剤を前記現像剤が循環する空間に供給するための
第２の開口部を形成したことを特徴とする請求項１記載
のトナー供給装置。