JP2928693B2 - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP2928693B2
JP2928693B2 JP4345728A JP34572892A JP2928693B2 JP 2928693 B2 JP2928693 B2 JP 2928693B2 JP 4345728 A JP4345728 A JP 4345728A JP 34572892 A JP34572892 A JP 34572892A JP 2928693 B2 JP2928693 B2 JP 2928693B2
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカラオケ装置に係り、
特に、カラオケ演奏時のハウリングを防止するのに好適
なカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、カラオケ装置は図3に示すブロ
ック図のものが多く提供されていた。図において、1は
音楽再生装置であり、この音楽再生装置1はカラオケ演
奏時の伴奏音楽などを発生し、この音楽再生装置1の出
力はカラオケ部2に供給される。3はマイクロホンであ
り、このマイクロホン3にはカラオケ演奏時の歌唱音声
信号が入力され、マイクロホン3の出力はマイクアンプ
4で増幅され、ハウリング防止フィルタ5を介して上記
カラオケ部2に供給される。
【0003】8は操作部であり、この操作部8は一般に
は複数の操作キーで構成され、この操作部8によって指
示された操作データは制御部9に供給される。11は表
示部であり、この表示部11は上記制御部9からの表示
データによって必要情報を表示する。12は記憶部であ
り、この記憶部12は上記制御部9の制御によって記憶
データを記憶したり、又は記憶部12に記憶した記憶デ
ータを読み出して他の回路を制御したりする。14はア
ンプであり、上記カラオケ部2からのカラオケ音楽信号
を増幅し、このカラオケ音楽信号は複数のスピーカ15
に供給されてスピーカ15から出力される。
【0004】この様に構成したカラオケ装置は音楽再生
装置1からの伴奏音楽に合わせてマイクロホン3より歌
唱音声信号が入力され、カラオケ部2においてミキシン
グレベル調整などを行ってカラオケ演奏を行っていた。
【0005】このカラオケ演奏時、ユーザは予め決めら
れたハウリング防止周波数を操作部8を操作して設定
し、この操作データは制御部9を介してハウリング防止
フィルタ5に供給され、ハウリング防止フィルタ5のフ
イルタ周波数を決めていた。即ち、カラオケ演奏時のマ
イクロホン3から侵入するハウリング周波数成分をカッ
トしてハウリングを防止していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のカラオケ装置のハウリング防止機能は、予め決められ
た代表的な1カ所のマイクロホン3の設定位置によって
ハウリングを防止するようハウリング防止フィルタ5の
フィルタ周波数を決めていたので、カラオケ演奏時に歌
唱音声信号入力のマイクロホン3の位置が変わってしま
えばハウリング防止効果が減少し、ハウリングが発生し
てしまうという欠点があった。
【0007】また、複数のスピーカ15を前後左右に配
置してカラオケ演奏の再生を行う場合、各スピーカ15
の音響特性やスピーカ15の周辺の音響空間特性などが
個々に異なるため、マイクロホン3の位置によってハウ
リング周波数が異なり、代表的なマイクロホン3の位置
に対するハウリング防止周波数でハウリング防止フィル
タ5を動作させても、完全にハウリングを防止するのは
不十分てあり、ハウリングが発生していまうという欠点
があった。
【0008】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、テスト信号を発生する信号発生部とマイクロホン3
の位置によってハウリング周波数を測定して記憶部に記
憶し、この記憶したハウリング周波数データによってハ
ウリング防止フィルタ5を制御してハウリング周波数を
カットしてハウリングを防止するカラオケ装置を提供す
るところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のカラオケ装置
は、音楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、ハウリン
グ防止フィルタ(5)、マイク位置指定部(7)、操作
部(8)、信号発生部(10)、信号切換部(13)、
制御部(9)からなるカラオケ装置であって、音楽再生
装置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、カラオケ部
(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防止フィルタ
(5)からの音声信号を混合して出力し、ハウリング防
止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)からの音響信
号を設定されたフィルタ周波数に基づいて加工して出力
し、マイク位置指定部(7)は、マイクロホン位置デー
タが入力可能であり、操作部(8)は、ハウリング周波
数設定モードとカラオケ演奏モードの指定が可能であ
り、信号発生部(10)は、制御部(9)の制御により
測定用信号を発生し、信号切換部(13)は、カラオケ
部(2)の出力、信号発生部(10)の出力を選択的に
出力手段(14、15)に出力し、制御部(9)は、ハ
ウリング周波数設定モードが指定された場合は、第1か
ら第3の処理を行い、第1の処理は、信号切換部(1
3)を信号発生部(10)に切換え、信号発生部(1
0)に測定用信号を発生させ、第2の処理は、マイクロ
ホン(3)からの音響信号に基づいてハウリング周波数
を測定し、第3の処理は、測定されたハウリング周波数
と入力されたマイクロホン位置データとを対応づけて記
憶部(12)に記憶させ、カラオケ演奏モードが指定さ
れた場合は、第4から第5の処理を行い、第4の処理
は、信号切換部(13)をカラオケ部(2)に切換え、
入力されたマイクロホン位置データに対応するハウリン
グ周波数を記憶部(12)より読み出し、第5の処理
は、読み出されたハウリング周波数に基づいてフィルタ
周波数を決定し、ハウリング防止フィルタ(5)に設定
するようにしたものである。
【0010】また、この発明の他のカラオケ装置は、音
楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、ハウリング防止
フィルタ(5)、マイク位置指定部(7)、操作部
(8)、信号発生部(10)、信号切換部(13)、制
御部(9)からなるカラオケ装置であって、音楽再生装
置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、カラオケ部
(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防止フィルタ
(5)からの音声信号を混合して出力し、ハウリング防
止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)からの音響信
号を設定されたフィルタ周波数に基づいて加工して出力
し、マイク位置指定部(7)は、マイクロホン位置デー
タが入力可能であり、操作部(8)は、ハウリング周波
数設定モードとカラオケ演奏モードの指定が可能であ
り、信号発生部(10)は、制御部(9)の制御により
測定用信号を発生し、信号切換部(13)は、カラオケ
部(2)の出力、信号発生部(10)の出力を選択的に
出力手段(14、15)に出力し、制御部(9)は、ハ
ウリング周波数設定モードが指定された場合は、第1か
ら第4の処理を行い、第1の処理は、信号切換部(1
3)を信号発生部(10)に切換え、信号発生部(1
0)に測定用信号を発生させ、第2の処理は、マイクロ
ホン(3)からの音響信号に基づいてハウリング周波数
を測定し、第3の処理は、測定されたハウリング周波数
に基づいてフィルタ周波数を決定し、第4の処理は、決
定したフィルタ周波数と入力されたマイクロホン位置デ
ータとを対応づけて記憶部(12)に記憶させ、カラオ
ケ演奏モードが指定された場合は、第5から第6の処理
を行い、第5の処理は、信号切換部(13)をカラオケ
部(2)に切換え、入力されたマイクロホン位置データ
に対応するフィルタ周波数を記憶部(12)より読み出
し、第6の処理は、読み出されたフィルタ周波数をハウ
リング防止フィルタ(5)に設定するようにしたもので
ある。
【0011】更に、この発明の他のカラオケ装置は、音
楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、ハウリング防止
フィルタ(5)、マイク位置指定部(7)、操作部
(8)、信号発生部(10)、信号切換部(13)、制
御部(9)からなるカラオケ装置であって、音楽再生装
置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、カラオケ部
(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防止フィルタ
(5)からの音声信号を混合して出力し、ハウリング防
止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)からの音響信
号を設定された識別番号に対応するフィルタ周波数に基
づいて加工して出力し、マイク位置指定部(7)は、マ
イクロホン位置データが入力可能であり、操作部(8)
は、ハウリング周波数設定モードとカラオケ演奏モード
の指定が可能であり、信号発生部(10)は、制御部
(9)の制御により測定用信号を発生し、信号切換部
(13)は、カラオケ部(2)の出力、信号発生部(1
0)の出力を選択的に出力手段(14、15)に出力
し、制御部(9)は、ハウリング周波数設定モードが指
定された場合は、第1から第4の処理を行い、第1の処
理は、信号切換部(13)を信号発生部(10)に切換
え、信号発生部(10)に測定用信号を発生させ、第2
の処理は、マイクロホン(3)からの音響信号に基づい
てハウリング周波数を測定し、第3の処理は、測定され
たハウリング周波数に基づいて識別番号を決定し、第4
の処理は、決定した識別番号と入力されたマイクロホン
位置データとを対応づけて記憶部(12)に記憶させ、
カラオケ演奏モードが指定された場合は、第5から第6
の処理を行い、第5の処理は、信号切換部(13)をカ
ラオケ部(2)に切換え、入力されたマイクロホン位置
データに対応する識別番号を記憶部(12)より読み出
し、第6の処理は、読み出された識別番号をハウリング
防止フィルタ(5)に設定するようにしたものである。
【0012】また、上記識別番号は、記憶部(12)の
アドレス番号とするよう構成しても良い。
【0013】また、カラオケ部(2)、ハウリング防止
フィルタ(5)、ハウリング周波数測定部(6)、信号
発生部(10)、信号切換部(13)をデジタルシグナ
ルプロセッサ(DSP)で構成してもよい。
【0014】
【作用】この発明によれば、マイクロホン位置によって
ハウリング周波数を設定するハウリング周波数設定モー
ドを設け、制御部によって信号発生部よりテスト信号を
発生してスピーカよりテスト信号を出力する。このテス
ト信号を予め決められた位置に設置したマイクロホンで
受音し、この受音したテスト信号がハウリング周波数測
定部に供給されてハウリング周波数を測定する。
【0015】例えば、上記テスト信号がオーディオ全帯
域成分を有したホワイトノイズなどである場合、ハウリ
ングが発生すると、マイクロホン入力レベルが大きくな
り、この高レベルのハウリング信号の周波数を周波数分
析して測定することにより、ハウリング周波数を検出す
ることができる。
【0016】この様にして測定したハウリング周波数デ
ータとマイクロホン位置データとを対応づけて制御部で
記憶部に記憶し、カラオケ演奏時、マイクロホン位置に
合わせてマイク位置指定部よりマイク位置データを制御
部に供給することにより、制御部は記憶部に記憶したハ
ウリング周波数データを読み出し、このハウリング周波
数データに基づいてフィルタ周波数を決定し、ハウリン
グ防止フィルタに設定し、マイクロホンの入力系に配置
したハウリング防止フィルタによってハウリング周波数
をカットしてハウリングを防止することができる。
【0017】また、上記マイクロホンの設置可能な全位
置におけるハウリング周波数を各々測定し、このマイク
ロホン位置と共にハウリング周波数データを前記同様に
記憶部に記憶することにより、マイクロホン位置が変わ
った場合でも、このマイクロホン位置によってマイク位
置指定部を操作するだけでハウリングを防止することが
でき、カラオケ演奏時のハウリング防止操作が容易にな
り、カラオケ演奏時のマイクロホン位置に対する最適な
ハウリング防止を行うこともできる。
【0018】また、前記ハウリング周波数測定部によっ
て測定したハウリング周波数の測定データの代わりに、
ハウリング防止フィルタのフィルタ係数、又はフィルタ
の識別番号などを記憶部に記憶してハウリング防止フィ
ルタを制御しても良く、また、記憶部の記憶アドレス番
号などによってハウリング防止フィルタを制御しても良
い。
【0019】更に、ディジタルシグナルプロセッサ(D
SP)を使用して制御部からの制御データによって、上
記ハウリング周波数測定部などの動作機能をDSPによ
って実施することにより、前記同様にマイクロホン位置
による最適なハウリング防止を行うことも可能である。
【0020】この様に、どんなマイクロホン位置であっ
てもマイク位置指定部からマイクロホン位置データを入
力するだけでハウリングの発生を防止することが可能と
なるので、車載用カラオケ装置はもとより、家庭用カラ
オケ装置や業務用カラオケ装置などにも応用できる。
【0021】
【実施例】この発明に係るカラオケ装置の実施例を図1
に示したブロック図及び図2に示した他の実施例のブロ
ック図に基づいて説明する。なお、従来例と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。図において、
6はハウリング周波数測定部であり、このハウリング周
波数測定部6はマイクロホン3から入力されるテスト信
号によってハウリング周波数を測定し、このハウリング
周波数テータを制御部9に供給する。7はマイク位置指
定部であり、このマイク位置指定部7からの指定データ
が制御部9に供給されてマイクロホン3の位置データが
各部に供給される。
【0022】10は信号発生部であり、この信号発生部
10は制御部9からの指示によって任意の信号を発生す
ることができ、この信号発生部10の出力信号は信号切
換部13を介してアンプ14に供給される。
【0023】この様に構成したカラオケ装置は、まず最
初に操作部8を操作してカラオケ装置をハウリング周波
数測定モードに設定すると、制御部9は表示部11にモ
ード設定表示を行うと同時に、制御部9は信号発生部1
0を動作させるよう制御し、信号切換部13を図のよう
に信号発生部10出力側に切り換えて設定する。
【0024】上記、制御部9は一般にはマイクロコンピ
ュータなどで構成されていて、この制御部9のマイクロ
コンピュータは周知のように基本的にはCPU、RO
M、RAM及び入力ポート、出力ポートより構成され
(図示せず)、ROMにはCPUを制御するプログラム
が書き込まれており、CPUはこのプログラムに従って
入力ポートより必要とされる操作部8などの外部データ
を取り込んだり、又はRAMとの間でデータの授受を行
なったりしながら演算処理し、必要に応じて処理データ
を出力ポートより記憶部12や表示部11に出力する。
【0025】以下、入力ポートに接続した操作部8やマ
イク位置指定部7などからの外部入力データによる入力
情報や、出力ポートより各部を制御する制御部9の動作
情報は、必要に応じて表示部11に表示され、使用者は
操作内容や制御部9による制御設定内容を表示部11の
表示を見て確認することができる。
【0026】この様に、制御部9の制御によって信号発
生部10がテスト信号、例えばオーディオの全帯域をカ
バーするホワイトノイズ(又はピンクノイズ、オーディ
オスイープ信号などでも良い)を発生し、このテスト信
号は信号切換部13を介してアンプ14で増幅され、複
数のスピーカ15に供給される。一般に、複数のスピー
カ15はカラオケ演奏時の音響効果を出すため、前後左
右に設置されステレオ音響やエコー音響などの効果を引
き出すよう配置されている。
【0027】上記、テスト信号のホワイトノイズが複数
のスピーカ15からテスト信号音として出力され、一
方、上記テスト信号音を受音するマイクロホン3はマイ
ク位置指定部7によって設定されたマイク位置に設置
し、このマイクロホン3によって受音したテスト信号音
はマイクアンプ4で増幅され、ハウリング周波数測定部
6に供給される。即ち、全帯域を有したテスト信号音か
らハウリングが発生するハウリング周波数をハウリング
周波数測定部6によって周波数分析して検出することが
できる。
【0028】この様に、測定して検出したハウリング周
波数データとマイク位置指定部7によるマイクロホン3
の位置データとが制御部9によって記憶部12に記憶さ
れる、と共に、上記ハウリング周波数データは制御部9
からハウリング防止フィルタ5に供給されてフィルタ周
波数を設定するよう制御することができる。
【0029】更に、マイク位置指定部7を操作して別の
マイク位置を指定し、このマイク位置にマイクロホン3
の位置を変えることにより、このマイクロホン3の設置
位置におけるハウリング周波数を、前記同様にハウリン
グ周波数測定部6によって測定することができ、この測
定したハウリング周波数データと指定したマイク位置デ
ータとを前記同様に記憶部12に記憶する。
【0030】この様に、マイクロホン3の使用可能位置
における全ハウリング周波数の測定を行って記憶部12
に記憶することにより、各マイクロホン3の位置におけ
るハウリング周波数データと、このハウリング周波数の
マイクロホン3の位置データとが組み合わさって記憶部
12に記憶される。
【0031】以上、カラオケ演奏前にカラオケ演奏会場
又は車載用カラオケ装置の車両内部においてマイクロホ
ン3の位置設定と、このマイクロホン3の位置テータと
ハウリング周波数データとを記憶する準備を行った後、
操作郁8を操作してカラオケ装置をカラオケ演奏モード
に設定すると、上記信号切換部13はカラオケ部2出力
側に切り換わって、カラオケ再生及びマイクミキシング
動作などが可能となる。
【0032】実際のカラオケ演奏時、使用者(カラオケ
の歌手)がマイクロホン3を設置してカラオケ演奏を行
う場合、上記マイクロホン3の設定位置(例えば、車載
用カラオケ装置であれば車両内部の座席位置など)をマ
イク位置指定部7を操作して指定することにより、制御
部9はマイク位置指定部7からのマイク位置データによ
って記憶部12に格納したハウリング周波数テータを読
み出し、このハウリング周波数データをハウリング防止
フィルタ5に供給し、ハウリング防止フィルタ5のフィ
ルタ周波数を上記ハウリング周波数になるよう制御して
周波数設定を行うことができる。
【0033】即ち、マイク位置指定部7で指定したマイ
クロホン3の位置におけるハウリング防止に最適なハウ
リング防止フィルタ5を設定してマイクロホン3の入力
系に入れることができ、ハウリング周波数をカットして
カラオケ演奏を行い、カラオケ演奏時のハウリングを防
止することができる。
【0034】また、マイクロホン3の位置が変わる場
合、このマイクロホン3の位置をマイク位置指定部7よ
り指定することにより、このマイクロホン3の位置に応
じたハウリング周波数データが記憶部12より読み出さ
れてハウリング防止フィルタ5のフィルタ周波数を制御
して周波数設定を行い、前記同様にハウリング防止フィ
ルタ5によってハウリングを防止することができる。
【0035】この様に、カラオケ演奏時のマイクロホン
3の位置がどこにあっても、このマイクロホン3の位置
をマイク位置指定部7を操作するだけで、上記ハウリン
グ防止フィルタ5によって最適ハウリング周波数を設定
してハウリング防止を実施することができる。
【0036】また、他の実施例を示した図2において、
20はディジタルシグナルプロセッサ(DSP)であ
り、このDSPは前記、ハウリング防止フィルタ5、カ
ラオケ部2、信号切換部13、信号発生部10、ハウリ
ング周波数測定部6を纏めて構成することができ、この
DSPを制御部9からの制御データ(プログラムデー
タ、図示せず)によって動作させることにより、前記同
様にどんなマイクロホン3の位置であってもマイク位置
指定部7を操作してマイク位置を指定するだけでハウリ
ングを防止することができ、前記同様のカラオケ機能を
実施することができ、同様の効果を上げることができ
る。
【0037】以上、ハウリング周波数測定部6で測定し
たハウリング周波数データを制御部9を介して記憶部1
2に記憶し、カラオケ演奏時にはマイクロホン3の設置
位置によって上記ハウリング周波数テータを記憶部12
より読み出し、ハウリング防止フィルタ5のフィルタ周
波数を制御するよう説明したが、制御部9は上記ハウリ
ング周波数データによってハウリング防止フィルタ5の
フィルタ周波数を制御するフイルタ係数を算出し、この
フィルタ係数を記憶部12に記憶するように構成して
も、前記同様の効果を出すことができる。
【0038】また、マイクロホン3の位置データによっ
て予め用意された複数のハウリング防止フィルタ5のフ
ィルタ周波数を設定するための識別番号を決めておき、
マイク位置指定部7のマイク位置データと共に、上記識
別番号を記憶部12に記憶し、カラオケ演奏時には、上
記、識別番号をマイク位置指定部7からのマイク位置デ
ータによって読み出してハウリング防止フィルタ5を制
御するようにしても、前記同様の効果を得ることができ
る。
【0039】更に、上記識別番号の代わりに、記憶部1
2の記憶アドレス番号を定め、マイク位置指定部7から
のマイクロホン3の位置データによって、上記記憶アド
レス番号を制御部9が指示して記憶内容を読み出し、ハ
ウリング防止フィルタ5のフィルタ周波数を制御するよ
うにしても、前記同様の効果を得ることができる。
【0040】この発明は、複数のスピーカ15を用い、
歌唱音声信号入力のマイクロホン3の位置が車両内部の
座席によって概略定まっている車載用カラオケ装置など
のハウリング防止には最適である。また、車載用音響装
置としてのカラオケ装置は車載用音場制御装置の聴取位
置制御機能(ポジションコントロール)の聴取位置指定
スイツチ(図示せず)と表示を、前記マイクロホン3の
位置(カラオケの歌手位置)の指定に兼用することも可
能である。
【0041】その他に複数のスピーカ15を用いた家庭
用カラオケ装置や、一部カラオケ演奏用ステージなどを
設けた業務用カラオケ装置にも、この発明は応用するこ
とができ、カラオケ演奏時のハウリングを防止するハウ
リング防止機能において大きな効果を得ることができ
る。
【0042】
【発明の効果】この発明に係るカラオケ装置は前述のよ
うに、カラオケ演奏時の使用可能なマイクロホン3の設
定位置におけるハウリング周波数を測定し、この測定し
たハウリング周波数データとマイクロホン3の位置デー
タとを記憶部12に記憶することにより、カラオケ演奏
時はマイク位置指定部7でマイクロホン3の位置を指定
するだけで、そのマイクロホン3の位置におけるハウリ
ングを防止するハウリング防止フィルタ5の最適フィル
タ周波数を設定し、ハウリングの発生を防止することが
できるという効果がある。
【0043】即ち、カラオケ演奏時はマイク位置指定部
7によってマイクロホン3の位置を指定するだけでハウ
リングの無いカラオケ演奏を行うことができ、カラオケ
演奏時のハウリング防止のための操作が簡単になるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るカラオケ装置の実施例を示した
ブロック図である。
【図2】この発明の他の実施例を示したブロック図であ
る。
【図3】従来例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 音楽再生装置 2 カラオケ部 3 マイクロホン 4 マイクアンプ 5 ハウリング防止フィルタ 6 ハウリング周波数測定部 7 マイク位置指定部 8 操作部 9 制御部 10 信号発生部 11 表示部 12 記憶部 13 信号切換部 14 アンプ 15 スピーカ 20 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、
    ハウリング防止フィルタ(5)、マイク位置指定部
    (7)、操作部(8)、信号発生部(10)、信号切換
    部(13)、制御部(9)からなるカラオケ装置であっ
    て、 音楽再生装置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、 カラオケ部(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防
    止フィルタ(5)からの音声信号を混合して出力し、 ハウリング防止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)
    からの音響信号を設定されたフィルタ周波数に基づいて
    加工して出力し、 マイク位置指定部(7)は、マイクロホン位置データが
    入力可能であり、 操作部(8)は、ハウリング周波数設定モードとカラオ
    ケ演奏モードの指定が可能であり、 信号発生部(10)は、制御部(9)の制御により測定
    用信号を発生し、 信号切換部(13)は、カラオケ部(2)の出力、信号
    発生部(10)の出力を選択的に出力手段(14、1
    5)に出力し、 制御部(9)は、 ハウリング周波数設定モードが指定された場合は、第1
    から第3の処理を行い、 第1の処理は、信号切換部(13)を信号発生部(1
    0)に切換え、信号発生部(10)に測定用信号を発生
    させ、 第2の処理は、マイクロホン(3)からの音響信号に基
    づいてハウリング周波数を測定し、 第3の処理は、測定されたハウリング周波数と入力され
    たマイクロホン位置データとを対応づけて記憶部(1
    2)に記憶させ、 カラオケ演奏モードが指定された場合は、第4から第5
    の処理を行い、 第4の処理は、信号切換部(13)をカラオケ部(2)
    に切換え、入力されたマイクロホン位置データに対応す
    るハウリング周波数を記憶部(12)より読み出し、 第5の処理は、読み出されたハウリング周波数に基づい
    てフィルタ周波数を決定し、ハウリング防止フィルタ
    (5)に設定するカラオケ装置。
  2. 【請求項2】音楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、
    ハウリング防止フィルタ(5)、マイク位置指定部
    (7)、操作部(8)、信号発生部(10)、信号切換
    部(13)、制御部(9)からなるカラオケ装置であっ
    て、 音楽再生装置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、 カラオケ部(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防
    止フィルタ(5)からの音声信号を混合して出力し、 ハウリング防止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)
    からの音響信号を設定されたフィルタ周波数に基づいて
    加工して出力し、 マイク位置指定部(7)は、マイクロホン位置データが
    入力可能であり、 操作部(8)は、ハウリング周波数設定モードとカラオ
    ケ演奏モードの指定が可能であり、 信号発生部(10)は、制御部(9)の制御により測定
    用信号を発生し、 信号切換部(13)は、カラオケ部(2)の出力、信号
    発生部(10)の出力を選択的に出力手段(14、1
    5)に出力し、 制御部(9)は、 ハウリング周波数設定モードが指定された場合は、第1
    から第4の処理を行い、 第1の処理は、信号切換部(13)を信号発生部(1
    0)に切換え、信号発生部(10)に測定用信号を発生
    させ、 第2の処理は、マイクロホン(3)からの音響信号に基
    づいてハウリング周波数を測定し、 第3の処理は、測定されたハウリング周波数に基づいて
    フィルタ周波数を決定し、 第4の処理は、決定したフィルタ周波数と入力されたマ
    イクロホン位置データとを対応づけて記憶部(12)に
    記憶させ、 カラオケ演奏モードが指定された場合は、第5から第6
    の処理を行い、 第5の処理は、信号切換部(13)をカラオケ部(2)
    に切換え、入力されたマイクロホン位置データに対応す
    るフィルタ周波数を記憶部(12)より読み出し、 第6の処理は、読み出されたフィルタ周波数をハウリン
    グ防止フィルタ(5)に設定するカラオケ装置。
  3. 【請求項3】音楽再生装置(1)、カラオケ部(2)、
    ハウリング防止フィルタ(5)、マイク位置指定部
    (7)、操作部(8)、信号発生部(10)、信号切換
    部(13)、制御部(9)からなるカラオケ装置であっ
    て、 音楽再生装置(1)は、カラオケ音楽信号を出力し、 カラオケ部(2)は、カラオケ音楽信号とハウリング防
    止フィルタ(5)からの音声信号を混合して出力し、 ハウリング防止フィルタ(5)は、マイクロホン(3)
    からの音響信号を設定された識別番号に対応するフィル
    タ周波数に基づいて加工して出力し、 マイク位置指定部(7)は、マイクロホン位置データが
    入力可能であり、 操作部(8)は、ハウリング周波数設定モードとカラオ
    ケ演奏モードの指定が可能であり、 信号発生部(10)は、制御部(9)の制御により測定
    用信号を発生し、 信号切換部(13)は、カラオケ部(2)の出力、信号
    発生部(10)の出力を選択的に出力手段(14、1
    5)に出力し、 制御部(9)は、 ハウリング周波数設定モードが指定された場合は、第1
    から第4の処理を行い、 第1の処理は、信号切換部(13)を信号発生部(1
    0)に切換え、信号発生部(10)に測定用信号を発生
    させ、 第2の処理は、マイクロホン(3)からの音響信号に基
    づいてハウリング周波数を測定し、 第3の処理は、測定されたハウリング周波数に基づいて
    識別番号を決定し、 第4の処理は、決定した識別番号と入力されたマイクロ
    ホン位置データとを対応づけて記憶部(12)に記憶さ
    せ、 カラオケ演奏モードが指定された場合は、第5から第6
    の処理を行い、 第5の処理は、信号切換部(13)をカラオケ部(2)
    に切換え、入力されたマイクロホン位置データに対応す
    る識別番号を記憶部(12)より読み出し、 第6の処理は、読み出された識別番号をハウリング防止
    フィルタ(5)に設定するカラオケ装置。
  4. 【請求項4】識別番号は、記憶部(12)のアドレス番
    号とする請求項3に記載のカラオケ装置。
  5. 【請求項5】カラオケ部(2)、ハウリング防止フィル
    タ(5)、ハウリング周波数測定部(6)、信号発生部
    (10)、信号切換部(13)をデジタルシグナルプロ
    セッサ(DSP)で構成した請求項1乃至4に記載のカ
    ラオケ装置。
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