JP2928416B2 - 直交検波器 - Google Patents

直交検波器

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JP2928416B2
JP2928416B2 JP3297077A JP29707791A JP2928416B2 JP 2928416 B2 JP2928416 B2 JP 2928416B2 JP 3297077 A JP3297077 A JP 3297077A JP 29707791 A JP29707791 A JP 29707791A JP 2928416 B2 JP2928416 B2 JP 2928416B2
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幸二 松山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直交振幅変調方式を採
用したシステムにおいて、直交振幅変調波を復調してそ
の変調波に含まれる2つの直交した位相情報を得る直交
検波器に関する。
【0002】
【従来の技術】無線回線を介してディジタル伝送を行う
システムでは、変調方式として、例えば、搬送波の振幅
と位相とを個別のベースバンド信号に応じて変化させる
振幅位相変調方式が採用されるが、このような変調方式
の内、周波数の有効利用の点で有利な多値直交振幅変調
方式は、近年、干渉、フェージング歪みに対する補償技
術の進展と変復調技術の高度化とに伴い、多く採用され
つつある。
【0003】このような変調方式によって得られる直交
振幅変調波は、独立した2つのベースバンド信号によっ
て直交する2つの搬送波をそれぞれ平衡変調し、かつそ
の変調出力を合成して得られるので、受信端では、この
ような変調と反対の処理を行う直交検波器を用いて上述
した2つのベースバンド信号を復調する。
【0004】図12は、従来の直交検波器の構成例を示
す図である。図において、周波数fc の中間周波信号に
変換された直交振幅変調波IF は、ミキサ1211 、1
212 の一方の入力に与えられる。ミキサ1211 の出
力はローパスフィルタ1221 、アナログ−ディジタル
変換器(A/D)1231 を介して検波部124の一方
の入力に接続され、その出力には復調されたベースバン
ド信号に含まれる情報DATAが得られる。ミキサ12
2 の出力はローパスフィルタ1222 、アナログ−デ
ィジタル変換器(A/D)1232を介して検波部12
4の他方の入力に接続される。ローカル発振器125の
出力はミキサ1211 の他方の入力および90度ハイブ
リッド126の入力に接続され、その出力はミキサ12
2 の他方の入力に接続される。検波部124のクロッ
ク端子は、クロック発生器127の出力に接続される。
【0005】このような構成の直交検波器では、上述し
た直交振幅変調波IF を IF =cos (2πfct+Φ) …(1) の式で示し、かつローカル発振器125の出力信号Lを L=cos (2πfst) …(2) の式で示すと、ミキサ1211 の出力端には
【0006】
【数1】
【0007】の式で示されるベースバンド信号が得ら
れ、ミキサ1212 の出力端には、そのベースバンド信
号に直交した信号Qが得られる。上式(1) の第一項はロ
ーパスフィルタ1221 によって除去されるので、その
出力Iは
【0008】
【数2】
【0009】の式で与えられ、かつローパスフィルタ1
222 の出力Qは、同様にして
【0010】
【数3】
【0011】の式で与えられる。また、ローカル発振器
125から出力される信号の周波数fs は、一般に、上
述した中間周波信号とほぼ同じ周波数に設定されるので
ローパスフィルタ122 1 、1222の各出力には、
【0012】
【数4】
【0013】の式で示されるように、位相情報Φを示す
2つの直交したベースバンド信号が得られる。アナログ
−ディジタル変換器1231 、1232 はこれらのベー
スバンド信号を逐次ディジタル信号に変換して検波部1
24に与え、検波部124はこのようにして与えられる
ディジタル信号に応じてその内容に含まれる情報DAT
Aを送出する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の直交検波器では、ミキサ1211 、1212 、ロ
ーパスフィルタ1221 、1222 および90度ハイブ
リッド126は、アナログ回路で構成され、かつこれら
を構成する個々の素子の機械的寸法が大きいために機器
の実装効率の向上を阻む要因となっていた。また、90
度ハイブリッド126の移相量については、復調出力の
ビット誤り率を大きく左右するが、その調整は容易では
なく、かつ動作環境その他に応じて変化するために直交
検波器の動作の安定性は必ずしも十分なものではなかっ
た。
【0015】本発明は、無調整化と動作の安定化とをは
かることができる直交検波器を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図である。本発明は、直交振幅変調波を復調して
その変調波に含まれる2つの直交した位相情報を得る直
交検波器において、直交振幅変調波の搬送波周波数fc
に対してfc /2<fs <2fc の不等式が成立する
周波数fs で、整数nに対して時間軸上で(1+n)
/4fs で与えられる位相差を有する2つのクロックを
生成するクロック生成手段11と、2つのクロックに応
じて個別に直交振幅変調波をディジタル変換し、その変
調波と2相クロックとの差周波数成分の位相を位相情報
として得るアナログ−ディジタル変換手段13とを備え
たことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明は、アナログ−ディジタル変換手段13
が、クロック生成手段11が供給する2つのクロックに
応じて直交振幅変調波を個別にディジタル変換する。
【0018】このような2つクロックの周波数fs は直
交振幅変調波の搬送波周波数fc に対して(fc /2)
<fs <2fc の不等式が成立する値に設定されるの
で、上述したディジタル変換の過程では、周波数軸上で
無用の折り返しが発生せず、かつ|fc−fs|で与えら
れる差の周波数成分が得られるが、その成分には上述し
た搬送波周波数の位相がそのまま含まれる。また、上述
した2つのクロックの位相差は、時間軸上で整数nに対
して(1+n)/4fs で与えられるので、アナログ−
ディジタル変換手段13の2つの出力には直交した2つ
の位相情報が得られる。
【0019】すなわち、従来例で用いられたミキサやロ
ーパスフィルタに代わるアナログ−ディジタル変換手段
13と、90度ハイブリッドに代えてディジタル回路を
用いて復調出力の直交度を決定するクロック生成手段1
1とを用いて直交検波器が構成されるので、実装効率が
向上して回路の無調整化が可能となり、かつ動作の安定
性が高められる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図2は、本発明の第一の実施例を示
す図である。
【0021】図において、図12に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。中間周波信号に変
換された直交振幅変調波IF はアナログ−ディジタル変
換器(A/D)211 、212 に与えられ、これらの出
力はそれぞれリタイミング回路22を介して検波部12
4の入力に接続される。ローカル発振器125の出力は
サンプリングクロック発生器23の入力に接続され、そ
の2つの出力はそれぞれアナログ−ディジタル変換器2
1 、212 のクロック端子に接続される。
【0022】なお、本実施例と図1に示すブロック図と
の対応関係については、ローカル発振器125およびサ
ンプリングクロック発生器23はクロック生成手段11
に対応し、アナログ−ディジタル変換器211 、212
およびリタイミング回路22はアナログ−ディジタル変
換手段13に対応する。
【0023】以下、図2を参照して本実施例の動作を説
明する。直交振幅変調波IF が上述した式(1) で示さ
れ、かつアナログ−ディジタル変換器211 がサンプリ
ングクロック発生器23から与えられる周波数fs のサ
ンプリングクロックに応じて動作する(図3)と、そ
の出力信号Iは、図3に点線で示すように、 fd =fc −fs …(8) の式で示される差の周波数(以下、「折り返し周波数」
という。)fd の成分が出力され、その信号は I=cos (2πfct+Φ) =cos (2π(fs+fd)t+Φ) …(9) の式で示される。なお、fc およびfs の値について
は、周波数軸上で無用の折り返しが発生しない条件にお
いて確実にアナログ−ディジタル変換を行うために、
【0024】
【数5】
【0025】の不等式が成立する値に設定されるものと
する。さらに、上式(9) は、アナログ−ディジタル変換
器211 の変換周期Ts
【0026】
【数6】
【0027】の式で与えられ、かつその周期で到来する
サンプリングタイミングtは自然数kに対して t=k・Ts の式で与えられるので、これらを代入すると
【0028】
【数7】
【0029】と示される。このように、アナログ−ディ
ジタル変換器211の出力に得られる折り返し周波数の
成分には、式(1) に示す直交振幅変調波の位相情報Φが
そのまま含まれるので、例えば、図4に点線で示すよう
に、その位相情報Φが0ラジアンとπラジアンとの間で
変化すると、折り返し周波数の成分の位相も同様に変化
する。
【0030】上述したサンプリングクロックは従来例と
同様にローカル発振器125で直交振幅変調波IF との
同期がとられ、かつほぼ同じ周波数に設定されたサンプ
リングクロックに応じて生成されるので、上式(8) より fd =0 …(11) となる。したがって、アナログ−ディジタル変換器21
1 の出力には、上式(10)の括弧内の第一項が消去されて
ベースバンド信号を示す位相情報の余弦成分が得られ
る。また、アナログ−ディジタル変換器212 は、サン
プリングクロック発生器23から上述したサンプリング
クロックと90度の位相差を有するサンプリングクロッ
クが与えられるので、その出力には Q=sin ( 2πfdt+Φ) の式で与えられる信号が得られるが、上式(11)に基づい
てベースバンド信号を示す位相情報の正弦成分が得られ
る。
【0031】リタイミング回路22は、このようにして
与えられた直交する2つの位相情報をこれらに含まれる
ビット数に応じたデータ速度fb の周期でリタイミング
して検波部124に与えるので、その出力には従来例と
同様に復調出力DATAが得られる。 このように本実
施例によれば、従来例のようにアナログのミキサや90
度ハイブリッドを用いずに直交検波器が構成されるの
で、回路規模が低減されてハイブリッドの移相量その他
の複雑な調整が不要となり、かつ動作環境の変動に対し
て動作の安定化をはかることができる。
【0032】また、本実施例では、自然数nに対してサ
ンプリングクロックの周波数を
【0033】
【数8】
【0034】の式で示される値fs ′に設定すると、ア
ナログ−ディジタル変換器211 の出力に得られるベー
スバンド信号Iは、上式(9) から
【0035】
【数9】
【0036】の式で与えられる。したがって、アナログ
−ディジタル変換器211 の出力端でこのようなベース
バンド信号を上式(12)で示される周波数でサンプリング
すると、上式(13)は、その小括弧内の第一項が消去可能
であるから、
【0037】
【数10】
【0038】となる。すなわち、上式(14)は式(10)に等
しく、例えば、図5〜に示すように、サンプリング
クロックの周波数を整数分の一の値に設定しても、図5
に点線で示すように、同じ折り返し周波数成分が得られ
るので、サンプリングクロックの周波数を小さく設定し
て同様の直交検波が可能となり直交検波器の消費電力を
低減することができる。
【0039】図6は、本発明の第二の実施例を示す図で
ある。図において、図2に示すものと機能および構成が
同じものについては、同じ参照番号を付与して示し、こ
こではその説明を省略する。
【0040】本実施例と図2に示す実施例との相違点
は、サンプリングクロック発生器23に代えてこれと位
相差の異なる2つのサンプリングクロックを送出するサ
ンプリングクロック発生器61を備えた点にある。本実
施例の復調動作については、第一の実施例と同じである
から、ここではその説明を省略し、以下では、アナログ
−ディジタル変換器211 、212 に与えられるサンプ
リングクロックの位相差と復調出力の精度との関係につ
いて説明する。
【0041】アナログ−ディジタル変換器211 の出力
には上述したように位相情報Φを示す振幅の信号が得ら
れるので、その位相情報を抽出するには、一般に、式(1
4)に示す出力信号Iに直交した信号が必要である。な
お、以下では、このような直交した信号をそれぞれ「co
s 成分」、「sin 成分」という。ここで、サンプリング
クロック発生器61から出力される2つのサンプリング
クロックの位相差が時間軸上でΔtで与えられると、こ
れらのサンプリングクロックに応じたサンプリングタイ
ミングtは自然数nに対して
【0042】
【数11】
【0043】の式で示される。上述した2つのサンプリ
ングクロックの内、一方のサンプリングクロックに応じ
て直交振幅変調波IF をサンプリングして得られる折り
返し周波数の成分Sd1は、例えば、図7に示すよう
に、搬送波(直交振幅変調波)の位相が他方のサンプリ
ングタイミング(図7)に比べて進んでいる場合に
は、 Sd1=cos (2πfdt+Φ−φ)=cos (2πfdt+Φ−2πfcΔt)…(16) の式で示され、かつ他方のサンプリングクロックに応じ
て同様に得られる折り返し周波数の成分Sd2は、 Sd2=cos (2πfdt+Φ) …(17) の式で示される。したがって、上式(16)、(17)において
φ=0.5πとすると、 Sd1=sin (2πfdt+Φ) Sd2=cos (2πfdt+Φ) となってsin 成分およびcos 成分が抽出され、また、
【0044】
【数12】
【0045】と設定しても、上式(16)、(17)からsin 成
分の符号は反転するが、同様に2つの直交する成分が抽
出される。しかし、受信端では、実際には直交振幅変調
波IF の搬送波成分の周波数fc を誤差なく得ることは
できないので、その周波数にほぼ一致したfc′を再生し
て復調処理に用いる。すなわち、φ= 0.5πとすると、
上式(15)に示す実際のサンプリングタイミングt′は、
【0046】
【数13】
【0047】の式で与えられ、かつ上述した2つのサン
プリングクロックの位相差は時間軸上
【0048】で
【数14】
【0049】の式で与えられる。ここに、mは、整数で
あって上述した位相差が搬送波の周期より大きい場合に
その周期をサンプリングタイミングの差から除くために
設定すべき定数である。上式(19)では、さらに、Tc
c ′かつn=mとみなすことができるので、上式(19)
は、
【0050】
【数15】
【0051】の近似式に変形できる。このような時間差
のサンプリングクロックに応じて搬送波をサンプリング
して得られる折り返し周波数fd1′、fd2′の位相差
φ′は、
【0052】
【数16】
【0053】の式で示されるが、その第2項の値はTc
の整数倍であるから消去可能であり
【0054】
【数17】
【0055】の式で与えられる。このようにして得られ
る2つの折り返し周波数は、上式で与えられる位相差
φ′が 0.5ラジアンとなるときに上述したcos 成分とsi
n 成分との位相差に等しくなるので、システムの要求に
応じて決定される直交度の許容誤差がパーセント値aで
与えられる場合には、復調に用いるべき再生搬送波の周
波数fc′は、上述した位相差φ′に応じて、
【0056】
【数18】
【0057】の不等式が成立する値に設定すればよい。
このように本実施例によれば、サンプリングクロック発
生器61から出力される2つのサンプリングクロックの
位相差を 0.5ラジアンに限定せず、要求される直交度と
実現可能な再生搬送波の周波数の精度との均衡の下にサ
ンプリングタイミング(図8、)の時間差を(TS
/4+nTS )に設定すればよい。
【0058】したがって、本実施例では、回路の動作速
度を遅くすることができるので消費電力が低減される。
図9は、本発明の第三の実施例を示す図である。
【0059】図において、図2および図6に示す実施例
と機能および構成が同じものについては、同じ参照番号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
例と第一および第二の実施例との構成の相違点は、アナ
ログ−ディジタル変換器211 、212 に代えて単一の
アナログ−ディジタル変換器(A/D)91と、その出
力を2つの直交チャネルI、Qに対応させて保持するフ
リップフロップ921 、922 とを設け、かつサンプリ
ングクロック発生器23(61)に代えてアナログ−デ
ィジタル変換器91およびフリップフロップ921 、9
2 に所定のクロックを与えるサンプリングクロック発
生器93を設けた点にある。
【0060】このような構成の直交検波器では、サンプ
リングクロック発生器93は、アナログ−ディジタル変
換器91に周期TS で時間軸上でTS /4隔たった2つ
のタイミングにクロックを与える(図10)。アナロ
グ−ディジタル変換器91は、そのクロックのタイミン
グにおける直交振幅変調波IF の瞬時値をディジタル信
号に変化する。また、サンプリングクロック発生器93
は、上述した周期でアナログ−ディジタル変換器91の
変換出力が確定するタイミングにフリップフロップ92
1 、922にそれぞれ1つずつのクロックを与える(図
10、)。フリップフロップ921 、922 は、こ
のようにして与えられるクロックに応じてアナログ−デ
ィジタル変換器91の出力を保持するので、その出力に
は第一および第二の実施例と同様にして位相情報Φを示
す2つの直交したベースバンド信号が得られる。
【0061】このように本実施例では、単一のアナログ
−ディジタル変換器を用いて直交振幅変調波の復調を行
うことができるので、直交検波器の回路規模が低減され
る。図11は、本発明の第四の実施例を示す図である。
【0062】図において、図2および図6に示す実施例
と機能および構成が同じものについては、同じ参照番号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
と第一および第二の実施例との相違点は、アナログ−
ディジタル変換器2111、2122の出力がリタイミン
グ回路22を介さずに検波部124に与えられ、かつサ
ンプリングクロック発生器23(61)に代えて、アナ
ログ−ディジタル変換器2111、2122および検波部
124にクロック信号を与えるサンプリングクロック発
生器111を設けた点にある。
【0063】このような構成の直交検波器では、サンプ
リングクロック発生器111は、データ速度fb を示す
クロックと同期したサンプリングクロックを生成し、そ
のサンプリングクロックの周期TS の四分の一隔たった
タイミングにアナログ−ディジタル変換器211 、21
2 に1つずつサンプリングクロックを与える。さらに、
サンプリングクロック発生器111は、アナログ−ディ
ジタル変換器211 、212 が出力するディジタル信号
が確定するタイミングでサンプリングクロックに同期し
て検波部124にクロックを与える。
【0064】すなわち、データ速度fb を与えるクロッ
クとサンプリングクロックの周波数fc とが同期するの
で、 fS =nfb の式が成立し、上述した式(13)で示されるアナログ−デ
ィジタル変換器の出力として fS ′=fb の式で与えられる周波数のサンプリングクロックで動作
した場合と等化な信号が得られるので、第一〜第三の実
施例で用いられたリタイミング回路22を用いずに同様
の復調処理が可能となって直交検波器の回路規模が低減
される。
【0065】また、本実施例では、サンプリングクロッ
ク発生器111が、周期が(1/fb)に等しく時間軸上で
S 隔たった2つのサンプリングクロックを生成し、か
つ検波部124にデータ速度fb と同じ周波数のクロッ
クを与える場合にも、同様の折り返し周波数成分が得ら
れる。
【0066】すなわち、直交振幅変調波の復調処理はア
ナログ−ディジタル変換器211 、212 の動作速度を
下げても同様に行われるので、消費電力が低減され、か
つアナログ−ディジタル変換器に高速動作が要求されな
いので低廉化がはかられる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、アナロ
グ−ディジタル変換手段、クロック生成手段から供給
される位相差が90度の2相クロックに応じて直交振幅
変調波の搬送波周波数と上述した2相クロックの周波数
との差周波数の成分を抽出して、その差周波数の成分に
含まれる位相情報から復調出力を得る。
【0068】すなわち、直交検波器が、従来例で用いら
れたミキサ、ローパスフィルタおよび90度ハイブリッ
ドに代わってディジタル回路で実現可能なクロック生成
手段およびアナログ−ディジタル変換手段で構成される
ので、無調整化が可能となって実装効率と動作の安定性
とが向上し、直交検波器の性能が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施例を示す図である。
【図3】折り返し周波数の生成過程を説明する図であ
る。
【図4】折り返し周波数の位相で示される情報を示す図
である。
【図5】サンプリング周期と折り返し周波数との関係を
示す図である。
【図6】本発明の第二の実施例を示す図である。
【図7】直交する折り返し周波数成分の抽出過程を説明
する図である。
【図8】サンプリングタイミングと折り返し周波数の位
相との関係を示す図である。
【図9】本発明の第三の実施例を示す図である。
【図10】本実施例の動作タイミングチャートである。
【図11】本発明の第四の実施例を示す図である。
【図12】従来の直交検波器の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 クロック生成手段 13 アナログ−ディジタル変換手段 21,91,123 アナログ−ディジタル変換器(A
/D) 22 リタイミング回路 23,61,93,111 サンプリングクロック発生
器 92 フリップフロップ(F/F) 121 ミキサ 122 ローパスフィルタ 124 検波部 125 ローカル発振器 126 90度ハイブリッド 127 クロック発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交振幅変調波を復調してその変調波に
    含まれる2つの直交した位相情報を得る直交検波器にお
    いて、 前記直交振幅変調波の搬送波周波数fc に対して fc /2<fs <2fc の不等式が成立する周波数fs で、整数nに対して時間
    軸上で(1+n)/4fs で与えられる位相差を有する
    2つのクロックを生成するクロック生成手段(11)
    と、 前記2つのクロックに応じて個別に前記直交振幅変調波
    をディジタル変換し、その変調波と前記2相クロックと
    の差周波数成分の位相を前記位相情報として得るアナロ
    グ−ディジタル変換手段(13)とを備えたことを特徴
    とする直交検波器。
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