JP2926199B2 - トランス用のコア - Google Patents

トランス用のコア

Info

Publication number
JP2926199B2
JP2926199B2 JP8942692A JP8942692A JP2926199B2 JP 2926199 B2 JP2926199 B2 JP 2926199B2 JP 8942692 A JP8942692 A JP 8942692A JP 8942692 A JP8942692 A JP 8942692A JP 2926199 B2 JP2926199 B2 JP 2926199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
reinforcing frame
core
transformer
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8942692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05258968A (ja
Inventor
浦田廣志
松本愛治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP8942692A priority Critical patent/JP2926199B2/ja
Publication of JPH05258968A publication Critical patent/JPH05258968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2926199B2 publication Critical patent/JP2926199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランス用のコアに関
し、特に補強部分を形成したトランス用のコアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から磁性粉末を焼成して形成したコ
アが増幅器の段間結合用トランスやスピーカトランスな
どに使用されていたが、最近、電子機器の発展に伴い、
前記コアの使用範囲も広がり、コンピュータやその端末
装置を始めとして家庭電化製品の範囲に迄広がってい
る。また、該コアが使用される機器が小型化の傾向をた
どっているので、コアの形状も小型軽量化の道をたどっ
ている。
【0003】図10乃至図12は、従来のトランス用E
型形状のフェライトコアとボビンとこれらを使用して組
み立てたトランスを示す斜視図である。図10におい
て、1はE型コアである。該E型コア1は、中央に扁平
の断面を持ちコイルが捲回される中央脚2が配置され、
その両脇には脇脚3と4が配設されており、これら3本
の脚の根元は該中央脚2とT字型に接続されたヨーク部
5によって接続されている。図11において、6はボビ
ン本体であり、その両脇には、枠板7及び8が設けられ
ている。それぞれの枠板7、8の下面には、端子板9、
10が設けられており、それら端子板9、10にはコイ
ルの導線を接続するピン11、12が取付けられてい
る。なお、ボビン本体6の中心部には、貫通孔13が設
けられている。このトランスの組み立てを説明すると、
まず、ボビン本体6に所定の捲線を施し、それの端末部
をそれぞれのピン12に捲回接続した後、E型コア1を
2個用意し、それぞれの中央脚2をボビン本体6の貫通
孔13の両端から挿入して、トランスを組み立てる。図
12は、組み立てを終了したトランスを示す斜視図であ
る。なお、図12において、14はボビン本体6に捲回
されたコイルを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、中央脚2の断
面積をSc、左右の脚部3、4の断面積をそれぞれSa
及びSbとし、ヨーク部5の断面積をSdとし、左右の
脇脚3、4の幅をA及びBとし、中央脚2の幅をCと
し、ヨーク部5の幅をDとする。フェライトコアは、通
過する磁束の配分から、一般に各部の断面積の比を(S
a=Sb=Sd=1/2Sc)とし、(A=B=D)と
して、各部の磁束密度を均一化する。しかし、コアを小
型化、薄型化するに従い、各部の曲げ強度を考慮して断
面積の絶対値を決め、断面積の比を変えなければならな
い。すなわち、フェライトコアを小型化、薄型化する程
断面積が小さくなるが、E型形状のコアでは、1組のE
型をしたコアの脚部端面を突き合わせ接合して使用する
ため、その合わせ面を研磨した上で接合する。この研磨
の作業では、小さな断面の各脚部共大きな曲げ応力が加
えられるため、特性を損ねる事無く断面積を増加し各部
の断面積の比を変えて、各部の強度の向上をはからなけ
れば、有効な研磨加工を施すことが困難である。このよ
うに単に断面積を大きくすることは、コア体積が増して
小型化に逆行し、コストも増加する。そこで、本発明の
目的は、強度を保ち、しかもコア体積を増加させる事無
く、十分に研磨作業時に加えられる曲げ応力に耐えるこ
とができるようなトランス用のコアを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的を達
成するために、請求項1に係る発明では、コイルが捲回
される中央脚と、該中央脚とT字型に接続されたヨーク
部と、該ヨーク部の両端部に配置され該端部から中央脚
と平行に配置された2つの脇脚を有するトランス用のコ
アにおいて、前記脇脚とヨーク部を含む平面方向に沿っ
て設けられたこれら脇脚とヨーク部の前記平面に対して
垂直な外側と内側の側壁の内の少なくとも何れか一方の
側壁に設けられ、かつ該脇脚及びヨーク部に沿って設け
られた曲げ応力に対する強度を補強する断面に凹状溝、
若しくは欠部をもつ補強フレーム部を一体に設けたこと
を特徴とするトランス用コアを提供する。本願の請求項
2に係る発明では、請求項1に係る発明に加えて、脇脚
とこれに設けた補強フレームの合計断面積とヨーク部と
これに設けた補強フレームの合計断面積がそれぞれ中央
脚の断面積の少なくとも半分以上であることを特徴とす
るトランス用コアを提供する。本願の請求項3に係る発
明では、請求項1に係る発明に加えて、前記補強フレー
ム部の断面形状が三角形であることを特徴とするトラン
ス用のコアを提供する。本願の請求項4に係る発明で
は、請求項1に係る発明に加えて、前記補強フレーム部
の断面形状は、上面側と下面側に欠部をもちほぼ四角形
であることを特徴とするトランス用コアを提供する。本
願の請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明に加
えて、前記補強フレーム部の一面が脇脚またはヨーク部
といずれかの面と同一平面を保持していることを特徴と
するトランス用のコアを提供する。本願の請求項6に係
る発明では、請求項1に係る発明に加えて、前記補強フ
レーム部の断面形状が凸字形であることを特徴とするト
ランス用のコアを提供する。本願の請求項7に係る発明
では、請求項1に係る発明に加えて、前記補強フレーム
部は断面形状が四角形の補強用の溝を有することを特徴
とするトランス用のコアを提供する。 本願の請求項8に
係る発明では、請求項1に係る発明に加えて、前記補強
フレーム部は断面形状が円弧状の補強用の溝を有するこ
とを特徴とするトランス用のコアを提供する。本願の請
求項9に係る発明では、請求項1に係る発明に加えて、
前記補強フレーム部は断面形状が台形であることを特徴
とするトランス用のコアを提供する。
【0006】
【作用】脇脚とヨーク部のいずれか一方又は双方の応力
が加わる方向の側壁に、断面が凹状の溝、若しくは欠部
をもつ補強フレーム部を設けたことにより、応力が加わ
る方向の幅寸法が増大し曲げ応力に対する強度が増す。
しかし、断面に凹状の溝、若しくは欠部をもつので、コ
アの体積の増加は少ない。
【0007】
【実施例】次に本発明の一実施例を、図面を用いて詳細
に説明する。図1は、本発明にかかるトランス用のコア
の一実施例を示す斜視図である。図1において、20は
E型コアを示す。該E型コア20は、中央に扁平の断面
を持った中央脚21を持ち、その両脇には脇脚22と2
3が配設されており、これら3本の脚の根元は、ヨーク
部24によって接続されている。脇脚22及び23、ヨ
ーク部24の外側側壁25、26、27には補強フレー
ム部28、29、30が一体に設けられている。この実
施例において、補強フレーム部28〜30は図1、図2
からもわかるように、脇脚22、23およびヨーク部2
4の長手方向に添って断面形状が半円弧状に形成された
凹状の溝31〜33を持っている。図2からも明確に分
かるように、補強フレーム部28〜30は厚みb、幅d
をもち、脇脚22、23及びヨーク部24と一体に形成
されている。図2で点線DLの右側が脇脚またはヨーク
部であり、左側が補強フレーム部である。本発明におけ
る脇脚とこれに設けた補強フレームの合計断面積とヨー
ク部とこれに設けた補強フレームの合計断面積がそれぞ
れ中央脚21の断面積の少なくとも半分以上である。
3は上記のように構成されたE型コアを用いて構成され
たトランスを示す斜視図である。なお、図3において従
来のトランスと同一部分には同一の符号を付している。
【0008】なお、図1及び図2に示す実施例におい
て、従来の長方形断面形状で、この脇脚に補強フレーム
部を一体化した実施例のものは曲げ応力が加わる方向の
脚幅、あるいはヨーク部の幅を増加させたので、実施例
の縦と横の長さと同じ長さ、すなわち図2における縦
b、横(a+d)を掛け合わせて求まる断面積を有する
脇脚(及びヨーク部)を備えたものと比較して、曲げ応
力に対する強度がほぼ同じ強度をもつことができ、かつ
補強フレーム部の断面に凹状の溝があるので、補強フレ
ーム部によるコア体積の増加はほぼ60%だけで済ん
だ。
【0009】本発明に係る補強フレーム部は、上記実施
例のように、断面形状が凹状溝のものばかりでなく、断
面の一部を切り欠いて形成された欠部をもつ補強フレー
ム部もある。図4は、脇脚及びヨーク部の第2の実施例
の断面形状を示す断面図である。この実施例では、補強
フレーム部41は断面が三角形状に形成されていて、欠
部41‘をもっている。図5は脇脚及びヨーク部の第3
の実施例の断面形状を示す断面図である。この実施例で
は、補強フレーム部51は断面が前記第1の実施例に示
された形成と同様であるが、脇脚及びヨーク部の内側に
も補強フレーム部52が設けられている。図6は脇脚及
びヨーク部の第4の実施例の断面形状を示す断面図であ
る。この実施例では、補強フレーム部61、62は、断
面形状が四角形状に形成された溝63、64が脇脚及び
ヨーク部の外側と内側に形成されている。図7は、脇脚
及びヨーク部の第5の実施例の断面形状を示す断面図で
ある。この実施例では、補強フレーム部71は断面が凸
字形状に形成されていて上面側と下面側に欠部71’、
71″が形成されている。なお、この実施例において、
補強フレーム部を凸字型ではなく、凸字の頭部の幅狭の
断面四角形の補強フレーム部とすることもできる。図8
は、脇脚及びヨーク部の第6の実施例の断面形状を示す
断面図である。この実施例では、補強フレーム部81は
上面側が脇脚及びヨーク部の上面と同一平面に形成さ
れ、下面側は切部分82が形成されている。図9は、脇
脚及びヨーク部の第7の実施例の断面形状を示す断面図
である。この実施例では、補強フレーム部91は欠部7
1′、71″を持ち、断面が台形状に形成されている。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
脇脚とヨーク部を含む平面方向に沿って設けられたこれ
ら脇脚とヨーク部の前記平面に対して垂直な外側と内側
の側壁の内の少なくとも何れか一方の側壁に設けられ、
かつ該脇脚及びヨーク部に沿って設けられた曲げ応力に
対する強度を補強する補強フレーム部を一体に設けた
で、この補強フレーム部の断面積を加えた脇脚またはヨ
ーク部の断面積と同一の断面積を有する従来のコアと比
較して強度が増す。したがって、従来よりも少ない断面
積を持ったコアであっても、研磨時の応力に十分耐える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコアの斜視図
【図2】コアの断面図
【図3】本発明に係るコアを用いたトランスの斜視図
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図
【図7】本発明の他の実施例を示す断面図
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図
【図10】従来のコアを示す斜視図
【図11】トランス用のボビンを示す斜視図
【図12】従来のトランスを示す断面図
【符号の説明】
20・・・E型コア 21・・・中央脚 22・・・脇脚 23・・・脇脚 24・・・ヨーク部 25・・・外周側壁 26・・・外周側壁 27・・・外周側壁 28・・・補強フレーム部 29・・・補強フレーム部 30・・・補強フレーム部 31・・・溝 32・・・溝 33・・・溝

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルが捲回される中央脚と、該中央脚と
    T字型に接続されたヨーク部と、該ヨーク部の両端部に
    配置され該端部から中央脚と平行に配置された2つの脇
    脚を有するトランス用のコアにおいて、 前記脇脚とヨーク部を含む平面方向に沿って設けられた
    これら脇脚とヨーク部の前記平面に対して垂直な外側と
    内側の側壁の内の少なくとも何れか一方の側壁に設けら
    れ、かつ該脇脚及びヨーク部に沿って設けられた曲げ応
    力に対する強度を補強する断面に凹状溝、若しくは欠部
    をもつ補強フレーム部を一体に設けたことを特徴とする
    トランス用コア。
  2. 【請求項2】脇脚とこれに設けた補強フレームの合計断
    面積とヨーク部とこれに設けた補強フレームの合計断面
    積がそれぞれ中央脚の断面積の少なくとも半分以上であ
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランス用コア。
  3. 【請求項3】前記補強フレーム部の断面形状が三角形で
    あることを特徴とする請求項1記載のトランス用のコ
    ア。
  4. 【請求項4】前記補強フレーム部の断面形状は、上面側
    と下面側に欠部をもちほぼ四角形であることを特徴とす
    る請求項1に記載のトランス用コア。
  5. 【請求項5】前記補強フレーム部の一面が脇脚またはヨ
    ーク部といずれかの面と同一平面を保持していることを
    特徴とする請求項4記載のトランス用のコア。
  6. 【請求項6】前記補強フレーム部の断面形状が凸字形で
    あることを特徴とする請求項1記載のトランス用のコ
    ア。
  7. 【請求項7】前記補強フレーム部は断面形状が四角形の
    補強用の溝を有することを特徴とする請求項1記載のト
    ランス用のコア。
  8. 【請求項8】前記補強フレーム部は断面形状が円弧状の
    補強用の溝を有することを特徴とする請求項1記載のト
    ランス用のコア。
  9. 【請求項9】前記補強フレーム部は断面形状が台形であ
    ることを特徴とする請求項1記載のトランス用のコア。
JP8942692A 1992-03-13 1992-03-13 トランス用のコア Expired - Fee Related JP2926199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8942692A JP2926199B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 トランス用のコア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8942692A JP2926199B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 トランス用のコア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05258968A JPH05258968A (ja) 1993-10-08
JP2926199B2 true JP2926199B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=13970337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8942692A Expired - Fee Related JP2926199B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 トランス用のコア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2926199B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103258622A (zh) * 2012-02-21 2013-08-21 Tdk株式会社 磁芯及变压器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05258968A (ja) 1993-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3007930B2 (ja) 誘導性デバイス
US20020017971A1 (en) Transformer
JP2002043136A (ja) リアクトル
JPH06267764A (ja) モジュラ型変圧器装置
JP2000150269A (ja) 三相コイル
JP2926199B2 (ja) トランス用のコア
JP3122326B2 (ja) 複合巻線部品
JPH08107021A (ja) トランス
JP2767451B2 (ja) 小形トランス
JPH0754975Y2 (ja) 小形トランス
KR100310372B1 (ko) 제2코일로부터제1코일이확실하게절연된코일틀및이코일틀을갖춘변압기
JP3409009B2 (ja) スイッチングトランス
JP3865796B2 (ja) インバータ用トランス
JPH0353462Y2 (ja)
JPS5895804A (ja) 小型トランスの鉄心
JPH07230919A (ja) 巻線部品
JP3438201B2 (ja) コイルボビン
JP4613036B2 (ja) リーケージトランス
JPH04164303A (ja) E型フェライトコアおよびそれを用いたトランス
JPH10321444A (ja) トランス
JP3586653B2 (ja) トランス、その製造方法および組立て方法
JPH10106846A (ja) 小形巻線部品
JPH0749773Y2 (ja) トランス装置
JPH0666195B2 (ja) チョークコイル
JP3429818B2 (ja) フェライトコア及びボビン

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees