JP2926042B1 - 手摺り - Google Patents

手摺り

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JP2926042B1
JP2926042B1 JP10116225A JP11622598A JP2926042B1 JP 2926042 B1 JP2926042 B1 JP 2926042B1 JP 10116225 A JP10116225 A JP 10116225A JP 11622598 A JP11622598 A JP 11622598A JP 2926042 B1 JP2926042 B1 JP 2926042B1
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor

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Abstract

【要約】 【課題】 建築後に誰にでも簡単にかつ安価に所望の位
置に取り付けることができる手摺りを提供する。 【解決手段】 この手摺り10は、基板12を含む。基
板12には支柱部材46が立設される。支柱部材46
は、取手部材48を支持するためのものである。基板1
2の裏面には、シート状磁石58が固着される。そし
て、このシート状磁石58の基板12と反対側の略全面
に接着剤層60が形成される。接着剤層60は、接着と
剥離とを数十回繰り返すことのできる弱粘性の接着剤を
用いて形成される。使用時には、シート状磁石58は、
接着剤層60を介して被取付面に当接される。したがっ
て、接着剤層60の接着力とシート状磁石58の磁力と
が同時に働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手摺りに関し、特に
たとえば、老人や体の不自由な使用者や介護者などが浴
室ユニットやトイレユニットなどにおいて自分の身体を
保持したりするための簡易手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】図12(A)は、本発明の背景となる従
来の手摺りの一例を示す断面図解図である。この手摺り
1は、浴室などにおいて、たとえば体の不自由な使用者
が自分の身体を保持するためにつかみ持つための取手で
ある。この手摺り1は、通常、建築時に浴室の壁面Wに
取り付けて使用される。この手摺り1は、板状の基板2
を含む。基板2の一方主面から突き出すようにして、取
手本体3が形成される。取手本体3は、基板2から略垂
直に延び出る支柱部材3aを含み、支柱部材3aの略先
端部には、使用者がつかみ持つための握り部材3bが形
成される。この握り部材3bは使用者の歩行経路に沿っ
て長く形成されてもよい。手摺り1の基板2は、たとえ
ば浴室の壁面Wに当接され、アンカーボルト4で壁面W
に取り付けられる。この場合、被取付面としての壁面W
は、根太Sを内側に有する。図12(A)の場合は、根
太Sが、コンクリートブロックで形成される。根太Sの
表面には、モルタルが施され、さらにその表面が、タイ
ル貼りTなどで仕上げられる。
【0003】そして、アンカーボルト4の一端は、手摺
り1の基板2および壁面Wのタイル貼りTを挿通しなが
ら、根太Sに対してねじ込まれて固着される。そして、
アンカーボルト4の頭部4aを締め込むことにより基板
2が壁面Wに対して固定される。さらに、化粧フランジ
5によって、基板2の一方主面が覆われて、アンカーボ
ルト4の頭部4aが覆い隠される。なお、従来の手摺り
1は、このようなアンカーボルトに限らず、ネジ、ビ
ス、釘などにより壁面Wに対して固着される場合もあ
る。たとえば、図12(B)の場合には、根太Sが木材
で形成されたいわゆる桟木である。その表面には、いわ
ゆるコンパネといわれる板が貼り付けられる。さらに、
その表面にはモルタルが施される。そして、その表面が
タイル貼りTなどで仕上げられる。そして、この場合の
手摺り1は、木ビス6を根太Sにねじ込むことによって
固着される。また、図12(C)には、たとえば浴室ユ
ニットの壁面に手摺り1を取り付ける場合を示す。この
場合には、ボルトなどを固着するべき根太Sが壁面内部
に存在しない。そのため、このような壁面に手摺り1を
取り付けるためには、間に鉄板などを介してボルトナッ
トで壁面Wの両側から締結する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
(A)〜図12(C)に示すような従来の手摺り1は、
建築後、数年を経てから浴室に取り付ける必要が生じた
場合には、既に完成された壁に事後的に穴を開けなけれ
ばならない。このような工事は、素人には困難であり、
専門の工事業者に依頼しなければならない。また、被取
付面に穴を開ける必要があるため、水漏れ防止の見地か
ら浴槽や浴室ユニットの壁面に対しては取り付けること
ができない。これらの理由から、従来の手摺り1は、使
用者が所望の位置に手軽に取り付けることのできるもの
ではない。
【0005】それゆえに、本発明の主たる目的は、建築
後に誰にでも簡単にかつ安価に所望の位置に取り付ける
ことができる手摺りを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる手摺り
は、基板と、基板の一方主面側に設けられる磁石と、磁
石の前記基板と反対側の面に形成される接着剤層と、基
板の他方主面側に立設される支柱部材と、支柱部材の基
板と反対側に設けられ使用者が掴み持つための取手部材
とを含む、手摺りである。この手摺りは、磁石の磁力と
接着剤の接着力とを利用するので、被取付面に孔を開け
たりする必要がなく被取付面を傷つけない。したがっ
て、磁石の吸着し得る面に対して誰にでも簡単にかつ安
価に取り付けることができる。しかも、この手摺りは、
磁石と接着剤とを協働させるので、基板の主面に平行な
方向への位置ずれに抵抗する力も強い。すなわち、固定
手段が磁石のみの場合には、基板の主面と平行な方向へ
の荷重に比較的弱いため、使用時に手摺りが位置ずれし
てしまうおそれがあるが、接着剤層を設けて磁石の磁力
と協働させることにより、そのようなおそれを防止する
ことができる。
【0007】また、本発明にかかる手摺りは、複数の基
板と、複数の基板のそれぞれの一方主面側に設けられる
磁石と、それぞれの磁石の基板と反対側の面に形成され
る接着剤層と、複数の基板の他方主面側にそれぞれ立設
される支柱部材と、支柱部材間に架け渡され使用者が掴
み持つための取手部材とを含む、手摺りである。この手
摺りは、磁石の磁力と接着剤の接着力とを利用するの
で、被取付面に孔を開けたりする必要がなく被取付面を
傷つけない。したがって、磁石の吸着し得る面に対して
誰にでも簡単にかつ安価に取り付けることができ。しか
も、この手摺りは、磁石と接着剤とを協働させるので、
基板の主面に平行な方向への位置ずれに抵抗する力も強
い。さらに、この手摺りは、複数の基板を含み、それぞ
れの基板に設けられた支柱部材間に取手部材が架け渡さ
れる。そのため、取手部材の長さの異なる手摺りを提供
する場合には、長さの異なる取手部材を準備して交換す
れば足り、基板その他の部品は取手部材の長さに無関係
に共通に使用することができるため、取手部材の長さの
異なる手摺りの提供が容易となる。
【0008】また、本発明にかかる手摺りにおいて、基
板と略平行にかつ互いに交差する方向に延びるよう配置
される複数の取手部材を支柱部材に接続するための接続
手段を含んでもよい。この場合には、基板と略平行にか
つ互いに交差する方向に延びるよう配置された複数の取
手部材を有する手摺りを提供することができる。
【0009】さらに、本発明にかかる手摺りにおいて、
接着剤層の接着剤は、接着と剥離を複数回繰り返すこと
のできる再接着性のものであることが好ましい。磁力に
よる固定は、基板の主面に垂直な方向へは強いが、基板
を被取付面から斜め方向に引き剥がすようにすれば手摺
りを被取付面から取り外すことができる。したがって、
接着剤層の接着剤が再接着性のものである場合には、手
摺りの取付位置の変更や取付角度の調整が容易となる。
【0010】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
斜視図であり、図2は図1に示す手摺りの分解斜視図で
ある。また、図3は図1に示す手摺りの線III−II
Iにおける断面図である。この手摺り10は、基板12
を含む。この基板12は、たとえばASA(アクリルス
チレンアクリロニトリル)などの合成樹脂やステンレス
などの金属で平面略矩形の板状に形成される。
【0012】基板12の長さ方向の両端部近傍には、そ
れぞれこの実施形態の手摺り10の支柱部材の土台を取
り付けるための円形の凹部14が基板12の裏面側から
表面側へ凹んで形成される。凹部14の中心部には、貫
通孔16が形成され、さらに、その貫通孔16から放射
状に4本の切り込み18が形成される。また、4つの切
り込み18の中間には、4つの貫通孔20が形成され
る。そして、これらの凹部14には、この手摺り10の
支柱部材の土台となる雄部材22がそれぞれ収納され
る。雄部材22は中央部に支柱部材の中心軸24を有
し、その中心軸24が貫通孔16に挿通される。また、
中心軸24の周囲には4つのひれ部26が形成され、そ
れらのひれ部26が切り込み18に係着される。また、
4つのひれ部26の中間には4つの突部28が形成さ
れ、それらの突部28が貫通孔20に挿入される。
【0013】基板12の表面側には、雄部材22に対応
する位置に雌部材30が配置される。雌部材30の中央
部には貫通孔32が形成される。また、雌部材30に
は、雄部材22の突部28に対応する位置に4つの貫通
孔29が形成される。突部28は貫通孔29に挿入され
る。そして、雄部材22と雌部材30とは、基板12を
間に挟みつつ、ネジ31を突部28に螺着することによ
り一体に固定される。このとき、貫通孔32から中心軸
24が突き出る。雄部材22と雌部材30とでこの手摺
り10の支柱部材の土台が構成される。
【0014】さらに、基板12に表面側には、基板12
の表面側全部を覆うようにしてカバー部材34が配置さ
れる。カバー部材34は、雌部材30などの構造を覆い
隠して手摺り10の美感を向上させるためのものであ
り、たとえばASAなどの合成樹脂で形成される。カバ
ー部材34の両端近傍には、それぞれ支柱部材の雌部材
30に対応するようにして略八角形のブラケット取付孔
36が形成される。カバー部材34は、基材12の周縁
部に公知の嵌合構造により取り付けられる。これらのブ
ラケット取付孔36には、それぞれ略U字形状に湾曲し
たエンドブラケット38の一端部が嵌め込まれる。エン
ドブラケット38は、この手摺り10の支柱部材の上部
構造を構成するものである。エンドブラケット38の一
端側には、基板12の主面と平行な面が形成され、その
面に中央に中心軸24を挿入するための貫通孔40が形
成される。中心軸24は、この貫通孔40から突き出
る。突き出た中心軸24の外周部には、雄ネジが形成さ
れ、その部分にナット42を螺着することにより雌部材
30とエンドブラケット38が接続される。エンドブラ
ケット38の外側には、ブラケットカバー44が着脱自
在に取り付けられる。こうして、この実施形態の手摺り
10では、雄部材22、雌部材30、エンドブラケット
38、およびブラケットカバー44で支柱部材46が構
成される。
【0015】2つの支柱部材46は、互いに対向するよ
う内側に湾曲して形成される。そして、これらの支柱部
材46の間にたとえばステンレスパイプなどでなる取手
部材48が配置される。取手部材48の両端部には、エ
ンドブラケット38に接続するための接続具50が収納
される。接続具50の一端部はネジ52によって取手部
材48に固定される。接続具50の他端部は基板12と
略水平に延び出し形成され、その延びだした部分を貫通
してネジ孔54が形成される。そして、そのネジ孔54
を通じてネジ56がエンドブラケット38に螺着され
る。こうして、取手部材48が支柱部材46に接続され
る。ブラケットカバー44を取り外してネジ56をはず
すことにより、取手部材48と支柱部材46との連結を
簡単に解くことができる。
【0016】基板12の裏面には、永久磁石を含有する
シート状磁石58がたとえば接着剤などで略全面に固着
される。このシート状磁石58は、基板12と略同じ大
きさに形成される。シート状磁石58に含有される永久
磁石としては異方性のものが好ましいが、等方性のもの
でもよい。このシート状磁石58の基板12と反対側の
面が被取付面に当接される面となる。そして、シート状
磁石58の基板12と反対側の面の略全面に接着剤層6
0が形成される。接着剤層60は、接着と剥離とを数十
回繰り返すことのできる弱粘性の接着剤を用いて形成さ
れる。このような接着剤としては、たとえばウレタンゴ
ム系の接着剤を用いることができる。使用時には、シー
ト状磁石58は、接着剤層60を介して被取付面に当接
される。したがって、接着剤層60の接着力とシート状
磁石58の磁力とが同時に働く。
【0017】この手摺り10は、シート状磁石58の磁
力と接着剤層60の接着力とを利用するので、被取付面
に孔を開けたりする必要がなく被取付面を傷つけない。
また、接着剤を塗工したりする工事をする必要がなく取
り付けが極めて容易である。したがって、磁石の吸着し
得る面に対して誰にでも簡単にかつ安価に取り付けるこ
とができる。しかも、この手摺り10は、シート状磁石
58と接着剤層60とを協働させるので、基板12の主
面に平行な方向への位置ずれに抵抗する力も強い。ま
た、この手摺り10は、接着剤層60を再接着性の接着
剤で形成しているので、たとえばドライバなどをシート
状磁石58と被取付面の間に入れて相当の力で捩(こ
じ)り、基板12を被取付面から斜め方向に引き剥がす
ようにすれば手摺り10を被取付面から取り外すことが
できる。したがって、手摺りの取付位置の変更や取付角
度の調整が比較的容易である。しかも、接着剤層60
は、再接着性の接着剤を用いて形成しているので、再度
取り付け直した後も上述の効果を得ることができる。
【0018】使用者は、手摺り10を所望の位置に取り
付けて、取手部材をつかみ持つことにより、身体を保持
することができる。たとえば、この手摺り10を足の滑
りやすい浴室の出入り口近傍に取り付けることにより、
浴室ユニット内への出入りを安全にすることができる。
また、浴室ユニットの壁面に取り付けることにより、浴
室内で座った状態から立ち上がろうとするときにつかみ
持つこともできる。さらに、浴槽に取り付けることによ
り、浴槽への出入りを安全に行うことができる。なお、
この手摺り10の被取付面は磁石が吸着し得る鋼板など
の材料で形成されているか、少なくとも鋼板などが内蔵
されている必要がある。また、本発明にかかる手摺り
は、実質的に取手と同じものであり、両者は単に表現上
の差異があるにすぎない。
【0019】この手摺り10が取り付けられる被取付面
は、磁石の吸着し得る面であればどこでもよく、たとえ
ば浴室ユニットやトイレユニット、玄関、廊下などの壁
面などの他、床面や天井面にも必要に応じて取り付ける
ことができる。ここで磁石が吸着し得る面とは、たとえ
ばコーティングされた鋼板で形成された壁面などであ
る。また、この手摺り10を磁石が吸着しない面に対し
て取り付けたい場合には、たとえば鉄板を所望の位置に
あらかじめ固着して、その鉄板に対してこの手摺り10
を吸着させればよい。したがって、住宅改造(リフォー
ム)に利用することもできる。また、シート状磁石58
の形状や大きさおよび接着剤層60の接着剤の種類は、
この実施形態のものに限るものではなく、必要に応じて
適宜のものが選択される。
【0020】図4は本発明の他の実施形態を示す斜視図
であり、図5は図4に示す手摺りの要部の分解斜視図で
ある。また、図6は図4に示す手摺りの線VI−VIに
おける断面図である。この手摺り70は、2つの基板1
2を含む。これらの基板12の構造は、図1に示した実
施形態のものと同様であり、大きさおよび形状のみが異
なる。2つの基板12のそれぞれには、図1に示したも
のと同様に雄部材22、雌部材30、エンドブラケット
38、およびブラケットカバー44で構成される支柱部
材46が立設される。2つの基板12の裏面には、それ
ぞれシート状磁石58がたとえば接着剤などで略全面に
固着される。これらのシート状磁石58の基板12と反
対側の面の略全面に接着剤層60が形成される。接着剤
層60は、接着と剥離とを数十回繰り返すことのできる
弱粘性の接着剤を用いて形成される。そして、この手摺
り70は、それぞれの基板12に設けられた支柱部材4
6間に取手部材48が架け渡される。取手部材48と支
柱部材46との連結は、図1に示した実施形態と同様に
して行う。このように、この手摺り70は、基板12が
取手部材48の長手方向の一端側と他端側とに分割され
ているため、取手部材48の長さの異なる手摺り70を
提供する場合に長さの異なる取手部材48を準備して必
要に応じて交換すれば足り、基板12および支柱部材4
6は取手部材48の長さに無関係に共通に使用すること
ができる。そのため、取手部材48の長さの異なる手摺
り70の提供が容易となる。
【0021】図7は、本発明にかかる手摺りのさらに他
の実施形態を示す平面図であり、図8はその要部の図解
図である。この手摺り80は、3つの基板12を含む。
それぞれの基板12の裏面には、図4に示した実施形態
と同様にシート状磁石58および接着剤層60が形成さ
れる。また、この手摺り80は、2つの取手部材48を
含む。これらの取手部材48は、それぞれ直線状のもの
であり、単体で見れば図1および図4のそれぞれの実施
形態で用いたものと長さが異なるだけで同様のものであ
る。これらの取手部材48は、基板12と略平行にかつ
互いに交差する方向に延びるよう配置される。すなわ
ち、この実施形態では、略L字形状になるよう配置され
る。そして、2つの取手部材48が略直交する端部は、
図7および図8に示すように、平面L字形状の支柱部材
82によって同時に支持される。この支柱部材82は、
図4に示した実施形態の支柱部材46と同様に基板12
に立設される。また、2つの取手部材48の残りの端部
は、図4に示した実施形態と同様の支柱部材46によっ
て支持される。取手部材48と支柱部材46,82との
連結方法は、図1に示した手摺り10と同様である。図
7に示す実施形態によれば、基板12と略平行にかつ互
いに交差する方向に延びるよう配置された複数の取手部
材48を有する手摺り80を得ることができる。また、
複数の取手部材48と支柱部材82および支柱部材46
との組み合わせにより略L字形状に限らずたとえばクラ
ンク形状などの様々な形状の手摺りを提供することがで
きる。
【0022】図9は、図1に示す手摺りの変形例を示す
斜視図であり、図10はその要部の裏面側を示す斜視図
である。この手摺り90は、図1に示す手摺り10の変
形例であり基本的な構成は共通する。すなわち、この手
摺り90は、基板12を含み、その裏面にはシート状磁
石58が固着される。シート状磁石58の基板12と反
対側には接着剤層60が形成される。基板12の表面の
右隅部には手摺り90を被取付面から取り外し易くする
ための係着溝92が形成される。係着溝90にドライバ
などの工具を引っかけて引っ張ることにより基板12を
被取付面から引き剥がすようにして取り外すことができ
る。
【0023】基板12の表面の中央部には、支柱部材4
6が形成される。この支柱部材46は、たとえば略円筒
状のステンレスパイプにより形成され、基板12に対し
て略垂直に延びるように固着される。さらに、支柱部材
46の基板12と反対側の端部には、使用者が掴み持つ
ための取手部材48が形成される。この実施形態の取手
部材48は、たとえばステンレスで形成され、図1に示
すように、正面から見て略長円状のものである。この取
手部材48は、連結部48aの下面の中央部において支
柱部材46の上端部に固着される。この固着は、たとえ
ば溶接などにより行われる。
【0024】さらに、この手摺り90は、補助支柱部材
94を含む。補助支柱部材94は、取手部材48の中央
部を中心として長手方向両側の対称な位置にそれぞれ2
つずつ形成される。補助支柱部材94が対称な位置に形
成されるのは、手摺り90にかかる負荷を均等に分散さ
せて支持するためである。すなわち、基板12に対して
不均一に力がかかると、基板12にその側縁部を支点と
して回転する方向の力が作用して、シート状磁石58が
被取付面から剥がれやすくなるので、これを防止するた
めである。補助支柱部材94は、たとえば環状の連結具
で取手部材48に連結される。
【0025】補助支柱部材94は、被取付面に当接され
る短冊状の当接板96を含む。この当接板96は、取手
部材48の長手方向に略直交する方向に延びるように配
置される。当接板96の被取付面と対向する面には、滑
り止めおよび衝撃吸収などのため、略全面に弾性体98
が固着される。この弾性体98としては、特に限定する
ものではないが、たとえばウレタンゴムなどが用いられ
る。当接板96は、弾性体98を介して被取付面に当接
される。すなわち、この手摺り90では、補助支柱部材
94および当接板96により負荷が分散される結果、基
板12の裏面に固着されたシート状磁石58および接着
剤層60に対する負荷が軽減され、より小さな磁力でよ
り大きな荷重を支持することができる。また、当接板9
6の被取付面と対向する面には、弾性体98の代わりに
接着剤層を設けてもよい。その場合には手摺り90の取
付強度が向上する。また、弾性体98を設けた上でその
裏面に接着剤層を設けてもよい。その場合にも、手摺り
90の取付強度が向上する。また、弾性体98の代わり
にシート状磁石を設けてもよい。この場合にも手摺り9
0の取付強度が向上する。さらに、そのシート状磁石の
裏面に接着剤層を設けてもよい。
【0026】図11は、図1に示す手摺りの他の変形例
を示す斜視図である。この手摺り100は、図9に示し
た手摺りと比べて取手部材48および補助支柱部材46
の形状および構造が相違する。この手摺り100の取手
部材48は、略Iの字形状に形成され、その両端部に補
助支柱部材94が設けられている。補助支柱部材94
は、荷重を均等に分散させるため取手部材48の中央部
からみて両側に同じ距離をおいた位置に設けられる。補
助支柱部材94の被取付面と対向する端部には、円板状
の端部部材30が形成される。端部部材30には、円板
状の当接板96が固着される。この手摺り100によっ
ても図9に示した手摺り90と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る手摺りによれば、磁石が吸
着し得る面に対してであれば誰にでも簡単にかつ安価に
取り付けることができる。また、取付位置や取付角度を
任意に変更できる。さらに、取付の際に孔を開けたりす
る必要がないので壁面を傷めることもない。また、この
手摺りは、比較的簡単な構造なので製造が容易であり、
安価に提供することができる。さらに、被取付面に穴を
開ける必要が無いので、浴槽などに対しても、水漏れな
どの心配無く取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す手摺りの分解斜視図である。
【図3】図1に示す手摺りの線III−IIIにおける
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図4に示す手摺りの要部の分解斜視図である。
【図6】図4に示す手摺りの線VI−VIにおける断面
図である。
【図7】本発明にかかる手摺りのさらに他の実施形態を
示す平面図である。
【図8】図7に示す手摺りの要部の図解図である。
【図9】図1に示す手摺りの変形例の正面側を示す斜視
図である。
【図10】図9に示す手摺りの要部の裏面側を示す斜視
図である。
【図11】図1に示す手摺りの他の変形例を示す斜視図
である。
【図12】(A)は、本発明の背景となる従来の手摺り
の一例を示す要部断面図解図であり、(B)は、他の例
を示す要部断面図解図であり、(C)は、さらに他の例
を示す要部断面図解図である。
【符号の説明】
10 手摺り 12 基板 14 凹部 18 切り込み 22 雄部材 24 中心軸 26 ひれ部 28 突部 30 雌部材 34 カバー部材 36 ブラケット取付孔 38 エンドブラケット 42 ナット 44 ブラケットカバー 46 支柱部材 48 取手部材 50 接続具 58 シート状磁石 60 接着剤層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、 前記基板の一方主面側に設けられる磁石、 前記磁石の前記基板と反対側の面に形成される接着剤
    層、 前記基板の他方主面側に立設される支柱部材、および前
    記支柱部材の前記基板と反対側に設けられ使用者が掴み
    持つための取手部材を含む、手摺り。
  2. 【請求項2】 複数の基板、 前記複数の基板のそれぞれの一方主面側に設けられる磁
    石、 それぞれの前記磁石の前記基板と反対側の面に形成され
    る接着剤層、 前記複数の基板の他方主面側にそれぞれ立設される支柱
    部材、および前記支柱部材間に架け渡され使用者が掴み
    持つための取手部材を含む、手摺り。
  3. 【請求項3】 前記支柱部材は、前記基板と略平行にか
    つ互いに交差する方向に延びるよう配置される複数の前
    記取手部材を同時に支持する、請求項1または請求項2
    に記載の手摺り。
  4. 【請求項4】 前記接着剤層の接着剤は、接着と剥離を
    複数回繰り返すことのできる再接着性のものであること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の手摺り。
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