JP2925293B2 - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents
液晶表示パネルの製造方法Info
- Publication number
- JP2925293B2 JP2925293B2 JP2293655A JP29365590A JP2925293B2 JP 2925293 B2 JP2925293 B2 JP 2925293B2 JP 2293655 A JP2293655 A JP 2293655A JP 29365590 A JP29365590 A JP 29365590A JP 2925293 B2 JP2925293 B2 JP 2925293B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- spacer
- display panel
- crystal display
- transparent electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 液晶表示パネルの製造方法に関し、 ドライ散布によりスペーサを散布して散布装置機構を
簡単にすると共に溶剤処理を不要にし、かつ光の漏れに
よる液晶表示パネルのコントラスト低下を防止した液晶
表示パネルの製造方法を提供することを目的とし、 液晶層、スペーサおよびシール材を２枚の基板の間に
配してなり、前記基板内面に透明電極及び配向膜を有す
る液晶表示パネルを製造するにあたり、前記２枚の基板
の少なくとも一方の基板にスペーサを含む乾燥気体をブ
ローして基板上にスペーサを散布し、次にスペーサ上に
ガスを吹きつけることにより透明電極上に付着したスペ
ーサを除去することから構成する。
簡単にすると共に溶剤処理を不要にし、かつ光の漏れに
よる液晶表示パネルのコントラスト低下を防止した液晶
表示パネルの製造方法を提供することを目的とし、 液晶層、スペーサおよびシール材を２枚の基板の間に
配してなり、前記基板内面に透明電極及び配向膜を有す
る液晶表示パネルを製造するにあたり、前記２枚の基板
の少なくとも一方の基板にスペーサを含む乾燥気体をブ
ローして基板上にスペーサを散布し、次にスペーサ上に
ガスを吹きつけることにより透明電極上に付着したスペ
ーサを除去することから構成する。
本発明は液晶表示パネルの製造方法に関する。
近年、液晶表示パネルはノート型、ラップトップ型の
パソコン、ワープロ等に使用され、高表示品質と低コス
トが要求されている。
パソコン、ワープロ等に使用され、高表示品質と低コス
トが要求されている。
従来、液晶表示パネルは製造方法を第１図（Ａ）〜
（Ｄ）に示すような方法で製造されていた。即ち、先
ず、第１図（Ａ）に示すように、ガラス基板１上に、例
えばITO膜などの透明電極パターン２を形成し、次に第
１図（Ｂ）に示すように、ガラス基板１及び透明電極パ
ターン２上に、例えばポリイミドなどの耐熱性樹脂の配
向膜３を印刷し、ラビングを行う。次に、このようにし
て作製した透明電極パターン２及び配向膜３を印刷した
基板１の配向膜３上に、第１図（Ｃ）に示すように、適
当な合成樹脂製のマイクロンオーダのスペーサ４を散布
する。一方、同様にガラス基板１′に透明電極２′をシ
ール材３′を形成し、第１図（Ｄ）に示すように、貼り
合せて液晶を注入して液晶層５を形成する。
（Ｄ）に示すような方法で製造されていた。即ち、先
ず、第１図（Ａ）に示すように、ガラス基板１上に、例
えばITO膜などの透明電極パターン２を形成し、次に第
１図（Ｂ）に示すように、ガラス基板１及び透明電極パ
ターン２上に、例えばポリイミドなどの耐熱性樹脂の配
向膜３を印刷し、ラビングを行う。次に、このようにし
て作製した透明電極パターン２及び配向膜３を印刷した
基板１の配向膜３上に、第１図（Ｃ）に示すように、適
当な合成樹脂製のマイクロンオーダのスペーサ４を散布
する。一方、同様にガラス基板１′に透明電極２′をシ
ール材３′を形成し、第１図（Ｄ）に示すように、貼り
合せて液晶を注入して液晶層５を形成する。
前述の如く、従来のスペーサ散布は合成樹脂製のマイ
クロンオーダのスペーサを混入した有機溶剤（例えばア
ルコール、アセトン、フロン等）をノズルから噴出させ
て行っていた。しかしながら、この方法ではスペーサの
基板に対する密着性はよいが、有機溶剤の使用が必要で
あり、そのために散布装置機構、溶剤処理等のコストが
かかるという問題があった。またスペーサがランダムに
散布されるため、透明電極上にも散布され、このスペー
サを通過してくる光が液晶でスイッチングされないため
に生ずる光の漏れにより、コントラストが低下するとい
う問題があった。
クロンオーダのスペーサを混入した有機溶剤（例えばア
ルコール、アセトン、フロン等）をノズルから噴出させ
て行っていた。しかしながら、この方法ではスペーサの
基板に対する密着性はよいが、有機溶剤の使用が必要で
あり、そのために散布装置機構、溶剤処理等のコストが
かかるという問題があった。またスペーサがランダムに
散布されるため、透明電極上にも散布され、このスペー
サを通過してくる光が液晶でスイッチングされないため
に生ずる光の漏れにより、コントラストが低下するとい
う問題があった。
従って、本発明は前記した従来技術の問題点を克服
し、ドライ散布によりスペーサを散布して散布装置機構
を簡単にすると共に、溶剤処理を不要にし、かつ光の漏
れによる液晶表示パネルのコントラスト低下を防止した
液晶表示パネルの製造方法を提供することを目的とす
る。
し、ドライ散布によりスペーサを散布して散布装置機構
を簡単にすると共に、溶剤処理を不要にし、かつ光の漏
れによる液晶表示パネルのコントラスト低下を防止した
液晶表示パネルの製造方法を提供することを目的とす
る。
本発明に従えば、液晶層、スペーサおよびシール材を
２枚の基板の間に配してなり、前記基板内面に透明電極
及び配向膜を有する液晶表示パネルを製造するにあた
り、前記２枚の基板の少なくとも一方の基板にスペーサ
を含む乾燥気体をブローして基板上にスペーサを散布
し、次にスペーサ上にガスを吹きつけることにより、前
記スペーサの、前記透明電極と、それ以外の部分との密
着性の差により、透明電極上に付着したスペーサを除去
することを特徴とする液晶表示パネルの製造方法が提供
される。
２枚の基板の間に配してなり、前記基板内面に透明電極
及び配向膜を有する液晶表示パネルを製造するにあた
り、前記２枚の基板の少なくとも一方の基板にスペーサ
を含む乾燥気体をブローして基板上にスペーサを散布
し、次にスペーサ上にガスを吹きつけることにより、前
記スペーサの、前記透明電極と、それ以外の部分との密
着性の差により、透明電極上に付着したスペーサを除去
することを特徴とする液晶表示パネルの製造方法が提供
される。
なお、上記方法において、配向膜の印刷は透明電極上
のスペーサを除去した後に行なうのが前記電極上スペー
サを選択的に除去するうえで有利なため、好ましい。
のスペーサを除去した後に行なうのが前記電極上スペー
サを選択的に除去するうえで有利なため、好ましい。
溶剤を用いないで液晶表示パネルの基板上に簡単にス
ペーサを散布する方式としてドライ散布がある。この方
式は乾燥した空気などの気体中に、例えば合成樹脂の微
小粒子からなるスペーサを混入、攪拌し、その混合した
気体を基板上に吹きつけることによりスペーサを散布す
ることからなる。本発明者らは、この方法は基板の素材
に依存してスペーサの密着度が変わり絶縁体には比較的
密着性がよいが、透明電極に対する密着性は劣り、単に
エアブローしただけで透明電極上のスペーサが剥がれ落
ちることを見出し、この性質を利用して透明電極上にス
ペーサのない液晶表示パネルを製造することに成功し
た。
ペーサを散布する方式としてドライ散布がある。この方
式は乾燥した空気などの気体中に、例えば合成樹脂の微
小粒子からなるスペーサを混入、攪拌し、その混合した
気体を基板上に吹きつけることによりスペーサを散布す
ることからなる。本発明者らは、この方法は基板の素材
に依存してスペーサの密着度が変わり絶縁体には比較的
密着性がよいが、透明電極に対する密着性は劣り、単に
エアブローしただけで透明電極上のスペーサが剥がれ落
ちることを見出し、この性質を利用して透明電極上にス
ペーサのない液晶表示パネルを製造することに成功し
た。
本発明方法において使用する配向膜及び液晶は従来か
ら液晶表示パネルに使用されている任意の材料を使用す
ることができる。かかる材料のうち、例えば液晶として
は、例えば、 などのネマチック液晶を好適に用いることができ、また
透明電極としては例えばITO膜（SnO2３〜５重量％含むI
n2O3焼結体を電子ビーム加熱により適当な酸素分圧のも
とで昇華させて加熱したガラス基板上に蒸着させたも
の）を用いることができる。
ら液晶表示パネルに使用されている任意の材料を使用す
ることができる。かかる材料のうち、例えば液晶として
は、例えば、 などのネマチック液晶を好適に用いることができ、また
透明電極としては例えばITO膜（SnO2３〜５重量％含むI
n2O3焼結体を電子ビーム加熱により適当な酸素分圧のも
とで昇華させて加熱したガラス基板上に蒸着させたも
の）を用いることができる。
本発明によれば、ドライ散布方式でスペーサを透明電
極及び画素部を有する通常の基板上に散布したのち、エ
アブローするとスペーサの密着性に比較的劣る透明電極
上のスペーサが優先的に除かれる。これにより表示エリ
ア内にはスペーサが実質的に存在しなくなり、スペーサ
内を伝わる漏れ光が低減するため、製造された液晶表示
パネルのコントラストが著るしく向上する。
極及び画素部を有する通常の基板上に散布したのち、エ
アブローするとスペーサの密着性に比較的劣る透明電極
上のスペーサが優先的に除かれる。これにより表示エリ
ア内にはスペーサが実質的に存在しなくなり、スペーサ
内を伝わる漏れ光が低減するため、製造された液晶表示
パネルのコントラストが著るしく向上する。
以下、添付第２図を参照して本発明の実施例を説明す
るが、本発明の技術的範囲を以下の実施例に限定するも
のでないことはいうまでもない。
るが、本発明の技術的範囲を以下の実施例に限定するも
のでないことはいうまでもない。
ガラス基板６（ソーダライムガラス、200mm×300mm、
厚さ1.1mm）上にITO電極７（1000Å、20Ω／□）パター
ンをフォトリソグラフ技術で形成した。スペーサ８（ジ
ビニルベンゼンを主成分とする0.6μｍ径のポリマー粒
子）を含む乾燥空気を基板６にブローしてスペーサ８を
基板６上に散布した。その後窒素もしくは乾燥空気を吹
きつけて密着性の悪い、透明電極７上のスペーサ８のみ
を排除した。Ｎ−メチル−２−ピロリドンを溶媒とする
ポリアミド酸５重量％溶液を印刷法にて塗布したのち、
180℃で焼成、イミド化して配向膜９（膜厚1000Å）を
得た。一方、スペーサを散布することなく、配向膜９′
を形成した基板６′にシール材11（エポキシ系接着剤）
を形成し、これを前記スペーサ散布済基板６と貼り合わ
せてセルを形成し、このセルにネマチック液晶（シアノ
ビフェニル系）を注入し、液晶層10を形成した。
厚さ1.1mm）上にITO電極７（1000Å、20Ω／□）パター
ンをフォトリソグラフ技術で形成した。スペーサ８（ジ
ビニルベンゼンを主成分とする0.6μｍ径のポリマー粒
子）を含む乾燥空気を基板６にブローしてスペーサ８を
基板６上に散布した。その後窒素もしくは乾燥空気を吹
きつけて密着性の悪い、透明電極７上のスペーサ８のみ
を排除した。Ｎ−メチル−２−ピロリドンを溶媒とする
ポリアミド酸５重量％溶液を印刷法にて塗布したのち、
180℃で焼成、イミド化して配向膜９（膜厚1000Å）を
得た。一方、スペーサを散布することなく、配向膜９′
を形成した基板６′にシール材11（エポキシ系接着剤）
を形成し、これを前記スペーサ散布済基板６と貼り合わ
せてセルを形成し、このセルにネマチック液晶（シアノ
ビフェニル系）を注入し、液晶層10を形成した。
以上のような本発明方法で形成した液晶表示パネルは
表示部分にスペーサがないか、或いは極めて少ないため
に、コントラストの高い表示が得られ、またスペーサ散
布に溶剤を用いないために設備面で小型化及び低価格化
することができる。
表示部分にスペーサがないか、或いは極めて少ないため
に、コントラストの高い表示が得られ、またスペーサ散
布に溶剤を用いないために設備面で小型化及び低価格化
することができる。
第１図（Ａ）〜（Ｄ）は従来の液晶表示パネルの製造方
法を示す図面であり、 第２図（Ａ）〜（Ｄ）は本発明の液晶表示パネルの製造
方法の一実施例を示す図面である。 １、１′、６、６′……基板 ２、２′、７、７′……透明電極 ３、３′、９、９′……配向膜 ４、８……スペーサ ５、10……液晶層
法を示す図面であり、 第２図（Ａ）〜（Ｄ）は本発明の液晶表示パネルの製造
方法の一実施例を示す図面である。 １、１′、６、６′……基板 ２、２′、７、７′……透明電極 ３、３′、９、９′……配向膜 ４、８……スペーサ ５、10……液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 正 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鎌田 豪 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−201624（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−309023（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−73131（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G02F 1/1339
Claims (3)
- 【請求項１】液晶層、スペーサおよびシール材を２枚の
基板の間に配してなり、前記基板内面に透明電極及び配
向膜を有する液晶表示パネルを製造するにあたり、前記
２枚の基板の少なくとも一方の基板にスペーサを含む乾
燥気体をブローして基板上にスペーサを散布し、次にス
ペーサ上にガスを吹きつけることにより、前記スペーサ
の、前記透明電極と、それ以外の部分との密着性の差に
より、透明電極上に付着したスペーサを除去することを
特徴とする液晶表示パネルの製造方法。 - 【請求項２】前記スペーサとしてポリマー粒子を用い、
前記透明電極として、ITO膜を用いる請求項１に記載の
液晶表示パネルの製造方法。 - 【請求項３】前記乾燥気体のブローによる透明電極上の
スペーサ除去後に配向膜印刷を行うことを特徴とする請
求項１又は２に記載の液晶表示パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2293655A JP2925293B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 液晶表示パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2293655A JP2925293B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 液晶表示パネルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04168426A JPH04168426A (ja) | 1992-06-16 |
| JP2925293B2 true JP2925293B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=17797532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2293655A Expired - Lifetime JP2925293B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 液晶表示パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2925293B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3007592B2 (ja) * | 1997-05-22 | 2000-02-07 | スタンレー電気株式会社 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP2293655A patent/JP2925293B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04168426A (ja) | 1992-06-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3189591B2 (ja) | 液晶素子の製造方法 | |
| US6011609A (en) | Method of manufacturing LCD by dropping liquid crystals on a substrate and then pressing the substrates | |
| JPS6350817A (ja) | 液晶電気光学装置作製方法 | |
| JPH06281941A (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
| JP2006184910A (ja) | 液晶表示装置の配向膜形成方法 | |
| JPH05232477A (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
| JP2925293B2 (ja) | 液晶表示パネルの製造方法 | |
| JPH06175139A (ja) | プラスチック基板液晶表示素子およびその製造方法 | |
| JP2001249342A (ja) | スペーサービーズの位置ぎめ方法と液晶表示装置 | |
| JP2000047228A (ja) | 液晶表示素子 | |
| JP2799022B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
| JPH04243230A (ja) | 液晶表示素子及びその製造方法 | |
| JP2753007B2 (ja) | 液晶表示器の製造方法 | |
| JP3411154B2 (ja) | スペーサー粒子分散液およびこれを用いた面間にスペーサー粒子を設ける方法 | |
| WO2024108846A1 (zh) | 一种调光器件及制备方法 | |
| JPS58100122A (ja) | 液晶セルの製造方法 | |
| JPS6224229A (ja) | 液晶電気光学装置作製方法 | |
| JPH02310525A (ja) | 液晶表示器の製造方法 | |
| JP3215721B2 (ja) | 液晶表示素子の製造方法 | |
| JPH0296119A (ja) | フィルム基板液晶表示装置の製造方法 | |
| JPH02310527A (ja) | 液晶素子の製造方法 | |
| JPH04177324A (ja) | 液晶パネル及び液晶パネル用スペーサ | |
| JPH06230396A (ja) | 液晶表示装置の製造方法 | |
| JPH0439626A (ja) | 液晶表示素子 | |
| JPH07230090A (ja) | 液晶表示装置およびその製造方法 |