JP3215721B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は液晶表示素子における
スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は1対の透明基板を所定の
間隔で対向させてその間に液晶物質を封入した構造であ
り、両基板の間隔を所定値に保つために微粒子状のスペ
ーサを使用することが知られている(例えば特開昭53
−73152号公報参照)。図5はその構造を示した概
略図である。図において、1は走査基板、2は信号基板
であり、それぞれストライプ状の走査電極3及び信号電
極4が形成された透明絶縁基板である。なお、これらの
基板1,2には液晶配向膜も形成されるが図には示して
ない。5は液晶物質、6はスペーサ、7はシール材であ
り、基板1,2間に液晶物質5とスペーサ6を封入して
基板の周縁をシール材7で封止してある。上記のスペー
サ6は微粒子状のものであり、基板間隔に対応した数μ
mの平均径を持つものを分布密度が均一になるように配
置することによって、基板1,2間の間隔を所定値に保
っている。
【0003】ところで、このような液晶表示素子が使用
される時には、図に示すように各電極3,4にIC素子
等の駆動回路8がそれぞれ接続され、電極間に印加され
る電圧に応じて液晶物質5が反応するのであるが、駆動
回路8からの距離が遠くなるに従って、すなわち図5の
(a)の場合であれば右上から左下に行くに従って電極
3,4の抵抗のために電極間の印加電圧が低くなり、右
上と左下とで表示の濃度が不均一になる。なお、これは
微粒子状のスペーサ6を使用していない液晶表示素子で
も同様に生ずる問題である。この表示不均一を解決する
ためには、例えば走査電極3及び信号電極4の膜厚を厚
くすることが考えられるが、これでは電極の透過率が低
下するので輝度が低下し、また成膜時のコストが上昇す
る等のデメリットがあるので限界があり、表示不均一の
改善対策としては不十分なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
表示不均一の問題を解決することを課題としてなされた
ものであり、スペーサとして用いられる微粒子に着目
し、これを利用して表示の改善を図っている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明では、上記のような構成の液晶表示素
子、すなわちそれぞれ透明電極を有する1対の透明基板
の間に微粒子状のスペーサを介在させることにより両基
板を所定の間隔を保って対向させ、基板間に液晶物質を
封入してなる液晶表示素子を製造する際に、大径のスペ
ーサを散布するノズルと小径のスペーサを散布するノズ
ルとを一方の透明基板上に配列しておき、各ノズルの間
に仕切り板を設けて各ノズルから所定のスペーサをそれ
ぞれ供給することにより、あるいは、これらのノズルと
透明基板との間にスリットを備えたフィルムを設け、ス
リットの位置を移動させて各ノズルから所定のスペーサ
をそれぞれ供給することにより、各透明電極が接続され
る駆動回路からの距離が大きい部分で基板間の間隔が小
さくなるように、駆動回路からの距離に応じてスペーサ
の粒径を変化させて1対の透明基板を対向配置するよう
にしている。
【0006】
【作用】両透明基板は駆動回路からの距離が大きい部分
で基板間の間隔が小さくなるような不平行な配置にな
る。このため、基板間に形成される液晶層の厚みが変化
し、駆動回路からの距離が違うことによる印加電圧のバ
ラツキや表示濃度のバラツキが補償され、最適駆動電圧
を実質的に等しくすることが可能となって表示が均一な
液晶表示素子が得られるのである。また、配列された大
径スペーサ用ノズルと小径スペーサ用ノズルの間に仕切
り板を設け、あるいはこれらのノズルと透明基板との間
にスリットを備えたフィルムを設けて各ノズルから所定
のスペーサをそれぞれ供給するので、スペーサの粒径の
制御が容易で所定の粒径のスペーサを所定の位置に確実
に散布することができ、上記のような表示が均一な液晶
表示素子の製造が容易となる。
【0007】
【実施例】次に、この発明の一実施例について説明す
る。なお、図5に示した従来例と同一の部分は同一の符
号で示してある。まず製造の手順を述べると、透明基板
であるガラス板に透明電極となるITOを約1000Å
の厚みで成膜した後、フォトリソグラフィ、エッチング
の手法によりストライプ状の電極を形成し、更にポリイ
ミドによる液晶配向膜を形成して走査基板1及び信号基
板2を得る。次に、いずれか一方の基板1または2を配
向膜側を上にして上方からスペーサを散布するのである
が、従来例では1種類のスペーサを面内の分布密度が均
一になるように散布しているのに対して、この発明では
粒径の異なるスペーサが使用される。
【0008】スペーサの散布は図3に示すような方法で
行うことができる。例えば粒径がスペーサ11a<スペ
ーサ11b<スペーサ11cである3種類のスペーサを
使用する場合には、それらを供給する各ノズル12a,
12b,12cを図3のように基板1または2の対角線
に沿って駆動回路8からの距離が遠い方から順に配置
し、スペーサ11a,11b,11cを適量散布するの
である。各ノズルの配置とそれぞれのスペーサの供給量
は各スペーサ11a,11b,11cが図4のような密
度分布となるように選定され、散布後、他方の基板2ま
たは1をシール材7で接着し、液晶物質5を注入して封
止される。スペーサの材料としては、絶縁性で粒径のバ
ラツキが少なく、目標とする液晶層の厚みに対応した平
均粒径を持つ粒状のものであれば一応使用可能である
が、例えばミクロパール等の名称で積水ファインケミカ
ル(株)等から販売されている球状の高分子樹脂材料は特
に適しており、透明である点からもこの発明における液
晶表示素子用スペーサとして好ましい材料である。
【0009】図1はこのような手順で得られた液晶表示
素子の概略断面図、図2はその平面図であるが、基本的
な構造は図5の従来例と同一であり、駆動回路8からの
距離によってスペーサ11a,11b,11cの粒径が
異なるために、走査基板1と信号基板2が完全な平行で
はなく若干傾斜した状態となっている点が従来例とは異
なっている。すなわち、駆動回路8から遠くなるほど基
板1,2間の間隔が小さくなっているので、動作時にお
ける電極3,4間の印加電圧が電極の抵抗によって駆動
回路8から遠い部分で低くなっても、電極3,4の間隔
が小さくなって印加電圧の低下が補償され、表示面全体
の表示が均一化されるのである。
【0010】使用されるスペーサの粒径の組合せは、電
極の抵抗、表示面のサイズ、液晶材料の種類などにより
決定されるのであり、例えば各スペーサ11a,11
b,11cとしては粒径が6.5,6.75及び7.0
μmのものが使用され、その分布密度は例えば1mm2
当たり65〜95個に選定される。液晶層の厚みが異な
ると電圧無印加状態での表示濃度にむらが生ずるが、
0.6μm以下であれば実用上支障はないので、上記程
度の粒径差であれば全く問題はない。
【0011】なお、図3の(a)では各ノズル間に仕切り
板13を設けた例を、また、(b)ではノズルと基板の間
にスリット14aを備えたフィルム14を設け、スリッ
ト14aの位置を矢印方向に移動させながら順次スペー
サ11a,11b,11cを散布するようにした例をそ
れぞれ示している。このように仕切り板13あるいはフ
ィルム14を設けることにより、スペーサの分布密度の
調整が容易となる。また、上述の実施例ではスペーサの
粒径が3種類の場合を説明しているが、粒径は2種類あ
るいは4種類以上であってもよく、これらを適切に組み
合わせて使用することができる。
【0012】
【発明の効果】上述の実施例から明らかなように、この
発明は、大径スペーサ用ノズルと小径スペーサ用ノズル
の間に仕切り板を設け、あるいはこれらのノズルと透明
基板との間にスリットを備えたフィルムを設けて各ノズ
ルから所定のスペーサをそれぞれ供給することにより、
液晶表示素子を構成する1対の透明基板の間に介在して
基板間の間隔を所定値に保つために使用されている微粒
子状のスペーサの粒径を変化させ、駆動回路からの距離
が大きい部分で基板間の間隔が小さい液晶表示素子を得
るようにしたものである。従って、基板間に形成される
液晶層の厚みを駆動回路からの距離に応じて変化させ、
距離が違うことによる印加電圧のバラツキや表示濃度の
バラツキを補償して表示面内での最適駆動電圧を等しく
することが可能となり、これに必要なスペーサの粒径の
制御が容易で所定の粒径のスペーサを所定の位置に確実
に散布することができる。このため、表示が均一な液晶
表示素子の製造が容易となり、特に表示面サイズの大き
い液晶表示素子における表示の不均一性を改善すること
に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略断面図である。
【図2】同実施例の概略平面図である。
【図3】同実施例におけるスペーサ散布方法の例を示す
図である。
【図4】散布されたスペーサの分布密度の一例を示す図
である。
【図5】従来例の概略平面図及び概略断面図である。
【符号の説明】
1 走査基板 2 信号基板 3 走査電極 4 信号電極 5 液晶物質 7 シール材 8 駆動回路 11a,11b,11c スペーサ 12a,12b,12c ノズル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ透明電極を有する1対の透明基
    板の間に微粒子状のスペーサを介在させることにより両
    基板を所定の間隔を保って対向させ、基板間に液晶物質
    を封入してなる液晶表示素子の製造方法であって、大径
    のスペーサを散布するノズルと小径のスペーサを散布す
    るノズルとを一方の透明基板上に配列しておき、各ノズ
    ルの間に仕切り板を設けて各ノズルから所定のスペーサ
    をそれぞれ供給することにより、各透明電極が接続され
    る駆動回路からの距離が大きい部分で基板間の間隔が小
    さくなるように、駆動回路からの距離に応じてスペーサ
    の粒径を変化させて1対の透明基板を対向配置すること
    を特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ透明電極を有する1対の透明基
    板の間に微粒子状のスペーサを介在させることにより両
    基板を所定の間隔を保って対向させ、基板間に液晶物質
    を封入してなる液晶表示素子の製造方法であって、大径
    のスペーサを散布するノズルと小径のスペーサを散布す
    るノズルとを一方の透明基板上に配列すると共に、これ
    らのノズルと透明基板との間にスリットを備えたフィル
    ムを設け、スリットの位置を移動させて各ノズルから所
    定のスペーサをそれぞれ供給することにより、各透明電
    極が接続される駆動回路からの距離が大きい部分で基板
    間の間隔が小さくなるように、駆動回路からの距離に応
    じてスペーサの粒径を変化させて1対の透明基板を対向
    配置することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
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