JPH06175139A - プラスチック基板液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

プラスチック基板液晶表示素子およびその製造方法

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JPH06175139A
JPH06175139A JP32926192A JP32926192A JPH06175139A JP H06175139 A JPH06175139 A JP H06175139A JP 32926192 A JP32926192 A JP 32926192A JP 32926192 A JP32926192 A JP 32926192A JP H06175139 A JPH06175139 A JP H06175139A
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spacer
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JP32926192A
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Yukito Yamamoto
幸仁 山本
Kazuhito Morisada
和仁 森貞
Toshiaki Yatabe
俊明 谷田部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配向処理等においてもスペーサが基板上に安定
して固定され、液晶部の間隔を常に均一に維持して、表
示特性の優れた液晶表示素子を得る。 【構成】プラスチック基板液晶表示素子の構成として
は、少なくとも片方の基板の配向膜中に大きさ10μm
以下のスペーサを50〜300個/mm2 の割合で分散
させたものであり、かつスペーサが無い部分での乾燥硬
化後の配向膜の膜厚が0.05〜0.2μmであること
を特徴とする。またその製法としては、配向剤とスペー
サとを予め混合した上で、混合された配向剤を電極パタ
ーン上に塗布し、さらに乾燥硬化させて配向膜を形成す
るものであって、その際の配向剤とスペーサとの混合比
が配向剤の固形分100重量部に対してスペーサを3〜
25重量部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性を有するプラス
チック材よりなる基板を貼り合わせて構成した液晶表示
素子に関する。特に、この液晶表示素子液晶部の間隔制
御に用いるスペーサが安定して固定されるプラスチック
基板液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、所定の電極パターンと
配向膜とを備えた2枚の基板をスペーサを介して向かい
合わせ、基板外周部を封止剤によってシールし、更にそ
の基板間に液晶物質を封入した構造を有する。ここでス
ペーサとしては、基板間隔を常に均一に維持すること、
封入した液晶を劣化させないこと、あるいは生産性など
が要求される。
【0003】そのためにスペーサとしては従来より、大
きさが10μm以下で、直径が極めて均一な球形あるい
は円筒形、又はそれらが混合されたガラス製または熱架
橋樹脂製のものが用いらていた。そうしたスペーサを、
アルコールまたは純水等の溶媒に混合分散し、少なくと
も片面の基板の配向膜上に散布した後、溶媒を乾燥する
ことで基板全面にスペーサを付着させていた。さらにそ
うした基板同士を貼り合わせることで、液晶表示素子全
面の液晶部間隔を常に均一に維持していた。
【0004】そして近年は、液晶表示素子に、薄型化、
軽量化、大型化、任意の形状化、曲面化、低コスト化な
どが要求されるようになって来た。このため液晶表示素
子用の基板としては、プラスチック基板を用いることが
検討され実用化され始めている。
【0005】図2には、プラスチック基板を用いた従来
の液晶表示素子の一例を示す。図中、1と2はプラスチ
ック基板、3と4は透明電極、7と8は配向膜、9は液
晶表示素子の外周部をシールする封止剤、10は封入さ
れた液晶部、11は液晶部10の間隔を均一に維持する
ように配向膜7と8の間に混入されたスペーサである。
なお理解を容易にするために本図面は、各寸法やスペー
サの分散度などを誇張あるいは簡略化して描いている。
【0006】こうした液晶表示素子に用いるプラスチッ
ク基板には、可撓性、可視光線領域での透明性、光学的
に等方性、表面の平滑性と硬度、液晶表示素子組立など
の製造工程に耐える耐溶剤性及び100℃以上の耐熱
性、耐透湿性などが要求される。特に、長期にわたる信
頼性が要求される場合や、自動車用など過酷な条件下で
使用される場合は、さらに優れた耐透湿性や耐溶剤性が
要求される。
【0007】そこでプラスチック基板としては、特開平
3−252625号公報などで、プラスチックフィルム
またはシートよりなる基材層上に保護層を設けた構成を
有する複合基板を用いることも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の特開平
3−252625号公報に記載されたような液晶表示素
子用プラスチック基板は可撓性を持つために、加工工程
中や取扱い中において液晶表示素子が屈曲し、その際に
基板間隔が広がるなどの変動を起こしやすい。その時、
液晶部の間隔を維持しているスペーサが内部で移動して
しまい、基板間隔が不均一になり、液晶分子のねじれ高
さが変化することで表示面が色ムラを発生したり、ま
た、スペーサの移動により、配向膜に傷をつけ、配向不
良を生じることで表示特性を損ねてしまうという問題が
あった。
【0009】本発明は、かかる現状に鑑みなされたもの
で、配向処理や洗浄処理においてもスペーサの移動や脱
落が起こらずに基板上に安定して固定され、液晶部の間
隔を常に均一に維持して、表示特性の優れた液晶表示素
子を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるプラスチ
ック基板液晶表示素子は、可撓性を有するプラスチック
材よりなる基板と、基板上に形成した電極パターンと、
さらに電極パターン上に配向剤を塗布して乾燥硬化する
ことで形成した配向膜とを備え、配向膜が向かい合わせ
になるように2枚の基板を貼り合わせて構成したプラス
チック基板液晶表示素子において、少なくとも片方の基
板の配向膜中に基板間のギャップを調整する大きさ10
μm以下のスペーサを50〜300個/mm2 の割合で
分散させたものであり、かつスペーサが無い部分での乾
燥硬化後の配向膜の膜厚が0.05〜0.2μmである
ことを特徴としている。
【0011】また本発明にかかるプラスチック基板液晶
表示素子の製造方法は、本発明にかかるプラスチック基
板液晶表示素子を製造する際に、配向剤とスペーサとを
予め混合した上で、混合された配向剤を電極パターン上
に塗布し、さらに乾燥硬化させて配向膜を形成するもの
であって、その際の配向剤とスペーサとの混合比が配向
剤の固形分100重量部に対してスペーサを3〜25重
量部とすることを特徴としている。
【0012】本発明で用いられるスペーサは、大きさが
10μm以下であることが必要である。これは基板間の
液晶部が一般的に5〜10μmであり、それに対応する
ためである。さらには、液晶部の間隔を均一に維持する
ためスペーサの直径は均等であることが好ましく、形状
としては真球状または円柱状等が挙げられる。また、そ
の材料としては配向膜中への分散時に用いられる希釈溶
剤、例えばN−メチル2−ピロリドンやジメチルホルム
アミド等に膨潤、溶解しないことが要求され、無機質の
ものとしてはガラスや金属酸化物等が挙げられ、有機質
のものとしては架橋型ポリスチレンやベンゾグアナミン
系等のものが挙げられる。
【0013】さらに本発明においては、上記スペーサを
配向膜中に50〜300個/mm2の割合で分散させる
必要がある。分散度が50個/mm2 より少ないと、基
板上に固定されるスペーサの数が少ないため、液晶部の
間隔を均一に維持することができない。また分散度が3
00個/mm2 より多いと、スペーサの数が多過ぎて配
向剤内で分散不良を発生し易くなる。また、スペーサ同
士が融着したまま基板上に固定され、液晶部の間隔が大
きくなることでスペーサが脱落したり、また、大きく融
着したスペーサ上やその近傍が配向不良となり、外観や
表示特性が著しく低下する。
【0014】さらにその上本発明においては、スペーサ
を固定する配向膜の膜厚は、乾燥硬化後のスペーサの無
い部分において、0.05〜0.2μmの範囲であるこ
とが必要である。0.05μm以下であると膜厚が薄い
ため、スペーサを基板に安定して固定することができ
ず、たとえ一時的に固定できたとしてもラビングロール
による配向処理時や基板貼り合わせ後の屈曲時にスペー
サが基板から脱落、移動してしまう。また、0.2μm
以上であると透明電極上に設けた配向膜が厚いため、表
示素子としての駆動させる際の抵抗となって表示特性が
低下する。
【0015】また本発明のプラスチック基板液晶表示素
子の製造方法としては、配向剤とスペーサとを予め混合
した上で、配向剤を電極パターン上に塗布し、さらに乾
燥硬化させて配向膜を形成する必要がある。これによっ
て従来の方法における、前述した課題を解決してスペー
サを安定して固定できる。
【0016】その際本発明においては、配向剤とスペー
サとの混合比が配向剤の固形分100重量部に対してス
ペーサを3〜25重量部とする必要がある。すなわち前
述した膜厚になるように配向剤を塗布する際に、スペー
サの混合比率が3重量部より少ないと、配向膜中でのス
ペーサの分散密度が50個/mm2 より少なくなってし
まうため好ましくない。また逆に25重量部より多い
と、分散密度が300個/mm2 より多くなっしてまう
ため好ましくない。
【0017】またここでは、スペーサを混合した配向剤
は、予め透明電極が形成されたプラスチック基板上に、
例えばスピンコーティング法やロールコーティング法、
またはスクリーン印刷等により塗布する。そしてこれを
硬化させて、液晶配向膜とする。その際の硬化温度につ
いては、各材料が乾燥、硬化するのに必要な温度でよい
が、プラスチック基板の変形しない温度が上限となり、
130℃以下が好ましい。そして配向膜表面を、例えば
ラビングロール等により配向処理を行う。その後アルコ
ール、または純水等による洗浄工程を行い、乾燥後、外
周部に封止剤を塗工し、2枚の基板同士を貼合わせ、封
止剤を乾燥硬化させる。最後に液晶を注入し、注入口を
ふさいでプラスチック基板液晶表示素子を得る。
【0018】このようにして本発明によってスペーサを
基板に固定することで、その後の加工工程であるラビン
グロールによる配向処理、または有機溶剤、純粋等によ
る洗浄処理においても基板に固定したスペーサが脱落す
ることがない。また、基板貼り合わせ後の加工工程中や
取扱い中において液晶表示素子が屈曲しても、基板間隔
の変動を抑え、基板間隔が均一になり、よって液晶分子
のねじれ高さが変わらず表示部分の色ムラを無くし、ま
た、液晶部の間隔を維持しているスペーサが内部で移動
することがなく、スペーサの移動により、配向膜に傷を
つけ、配向不良を生じることで表示特性を損ねてしまう
という問題も解決され、優れた液晶表示素子を得ること
ができる。
【0019】図1には、本発明によるプラスチック基板
液晶表示素子の一例を示す。図中、1と2はプラスチッ
ク基板、3と4は透明電極、5と6は配向膜、9は液晶
表示素子の外周部をシールする封止剤、10は封入され
た液晶部、11は液晶部10の間隔を均一に維持するよ
うに配向膜6により被覆される形で固定されたスペーサ
である。なお理解を容易にするために本図面は、各寸法
やスペーサの分散度などを誇張あるいは簡略化して描い
ている。
【0020】そして本発明の効果を確認するため、後述
する実施例および比較例の配向剤およびスペーサによる
プラスチック基板液晶表示素子を作成し、評価を行っ
た。この評価に際して、試料は次のようにして製作し
た。まず所定の電極パターンの形成されたプラスチック
基板上に、実施例および比較例に基づく配向膜を形成す
る。その際にプラスチック基板としては、基板厚み0.
1mmの(登録商標)アモレックス7000を使用し
た。続いてこの配向膜上を2mm長のナイロン繊維が植
毛されたラビングロールで擦る配向処理を行い、その後
イソプロピルアルコール溶液内で超音波洗浄を行う。そ
してこの基板上に300メッシュのスクリーンを用い
て、幅0.5mmで一辺35mmの正方形パターンに封
止剤をスクリーン印刷する。こうして用意した基板に同
形のプラスチック基板を貼合わせた後、封止剤を乾燥硬
化させた。最後に液晶を真空注入法にて注入し、注入口
をふさいでプラスチック基板液晶表示素子を得て、評価
試料とした。
【0021】ここで外観評価、膜厚評価、スペーサ分散
度評価については、目視あるいは必要に応じて光学また
は電子顕微鏡下にて観察して行った。
【0022】
【実施例1】配向剤には、ポリイミド系樹脂として日産
化学(株)製のサンエバー130BをN−メチル2−ピ
ロリドンで固形分濃度4重量%に希釈したものを使用し
た。またスペーサとしては、日本電気硝子(株)製PF
−80(平均粒径8μm、ガラス製スペーサ)を使用し
た。これらを、配向剤中の固形分100重量部に対し
て、スペーサは15重量部の比率で混合した。この混合
材料を超音波分散した上で、スピンコーティング法にて
プラスチック基板上に塗布した。さらにそれを130℃
で1時間かけて乾燥硬化させた。その後前記に基づいて
プラスチック基板液晶表示素子を得、実施例1の評価試
料とした。
【0023】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、基板平面上の単位面積中に含まれるスペーサの数
であるスペーサ分散度は平均150個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.15
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されてお
りさらに配向膜により被覆固定されていた。またラビン
グロールによる配向処理を行ってもスペーサが基板から
脱落することがなく、屈曲状態においても基板間隔を維
持し、表示部分の色ムラもなく、液晶表示素子として良
好な駆動特性を示した。
【0024】
【実施例2】配向剤には、ポリアミドイミド系樹脂とし
て日立化成(株)製のHIMAL−1110をN−メチ
ル2−ピロリドンで固形分濃度4重量%に希釈したもの
を使用した。またスペーサとしては、積水ファインケミ
カル(株)製SP−210(平均粒径10μm、ジビニ
ルベンゼン系スペーサ)を使用した。これらを用い、配
向剤中の固形分100重量部に対して、スペーサを10
重量部の比率で混合した。この後は実施例1と同様に混
合材料を塗布、乾燥硬化させてプラスチック基板液晶表
示素子を得、実施例2の評価試料とした。
【0025】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、スペーサ分散度は平均100個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.18
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されてお
りさらに配向膜により被覆固定されていた。またラビン
グロールによる配向処理を行ってもスペーサが基板から
脱落することがなく、屈曲状態においても基板間隔を維
持し、表示部分の色ムラもなく、液晶表示素子として良
好な駆動特性を示した。
【0026】
【実施例3】配向剤には、ポリビニルアルコール系樹脂
としてクラレ(株)製のAH−17を純水/イソプロピ
ルアルコールの混合溶媒で固形分濃度2重量%に希釈し
たものを使用した。またスペーサとしては、積水ファイ
ンケミカル(株)製SP−210(平均粒径10μm、
ジビニルベンゼン系スペーサ)を使用した。これらを用
い、配向剤中の固形分100重量部に対して、スペーサ
を20重量部の比率で混合した。この混合材料を超音波
分散した上で、スピンコーティング法にてプラスチック
基板上に塗布した。さらにそれらを100℃で10分か
けて乾燥硬化させた。その後前記に基づいてプラスチッ
ク基板液晶表示素子を得、実施例3の評価試料とした。
【0027】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、スペーサ分散度は平均220個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.08
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されてお
りさらに配向膜により被覆固定されていた。またラビン
グロールによる配向処理を行ってもスペーサが基板から
脱落することがなく、屈曲状態においても基板間隔を維
持し、表示部分の色ムラもなく、液晶表示素子として良
好な駆動特性を示した。
【0028】
【実施例4】配向剤には、変成ポリイミド系樹脂として
日立化成(株)製のSTX−24をN−メチル2−ピロ
リドンで固形分濃度4重量%に希釈したものを使用し
た。またスペーサとしては、積水ファインケミカル
(株)製SP−206(平均粒径6μm、ジビニルベン
ゼン系スペーサ)を使用した。これらを用い、配向剤中
の固形分100重量部に対して、スペーサを5重量部の
比率で混合した。この後は実施例1と同様に混合材料を
塗布、乾燥硬化させてプラスチック基板液晶表示素子を
得、実施例4の評価試料とした。
【0029】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、スペーサ分散度は平均100個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.18
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されてお
りさらに配向膜により被覆固定されていた。またラビン
グロールによる配向処理を行ってもスペーサが基板から
脱落することがなく、屈曲状態においても基板間隔を維
持し、表示部分の色ムラもなく、液晶表示素子として良
好な駆動特性を示した。
【0030】
【比較例1】配向剤には、ポリイミド系樹脂として日産
化学(株)製のサンエバー130BをN−メチル2−ピ
ロリドンで固形分濃度2重量%に希釈したものを使用し
た。これ以外は実施例1と同じスペーサを用い、同じ重
量部で混合した上で、同じ方法でプラスチック基板液晶
表示素子を得、比較例1の評価試料とした。
【0031】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、スペーサ分散度は平均100個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.03
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されては
いるが配向膜による被覆固定は確実には行われていなか
った。そしてラビングロールによる配向処理を行うとス
ペーサが基板から脱落し、基板間隔を維持できず、表示
部分の色ムラを発生していた。
【0032】
【比較例2】配向剤には、ポリアミドイミド系樹脂とし
て日立化成(株)製のHIMAL−1110をN−メチ
ル2−ピロリドンで固形分濃度4重量%に希釈したもの
を使用した。またスペーサとしては、積水ファインケミ
カル(株)製SP−210(平均粒径10μm、ジビニ
ルベンゼン系スペーサ)をした。これらは実施例2と同
じ物であるが、この比較例2ではその混合比を変えて、
配向剤中の固形分100重量部に対して、スペーサを3
0重量部の比率で混合した。この後は実施例2と同様に
混合材料を塗布、乾燥硬化させてプラスチック基板液晶
表示素子を得、比較例2の評価試料とした。
【0033】この試料による評価結果は表1に示したと
おり、スペーサ分散度は平均350個/mm2 、硬化後
の配向膜の膜厚はスペーサの無い部分において0.18
μmであって、その際にスペーサは均一に分散されず配
向膜上に固まって被覆固定される部分が存在した。そし
てラビングロールによる配向処理を行うとスペーサが基
板から脱落する部分が発生し、また、配向膜上に固まっ
たスペーサ部分及びその近傍は配向不良を発生し、外観
が非常に劣るものとなった。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のプラスチック基板を用いた液晶
表示素子では、スペーサが基板上に安定して固定され、
配向処理や洗浄処理においてもスペーサが脱落せず、均
一なセルギャップを有した優れた液晶表示素子を得るこ
とができる。また本発明の製造方法によってそうした優
れた特性を有するプラスチック基板液晶表示素子を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラスチック基板液晶表示素子
【図2】従来のプラスチック基板液晶表示素子
【符号の説明】
1,2 プラスチック基板 3,4 透明電極 5〜8 配向膜 9 封止剤 10 液晶部 11 スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有するプラスチック材よりなる基
    板と、基板上に形成した電極パターンと、さらに電極パ
    ターン上に配向剤を塗布して乾燥硬化することで形成し
    た配向膜とを備え、配向膜が向かい合わせになるように
    2枚の基板を貼り合わせて構成したプラスチック基板液
    晶表示素子において、少なくとも片方の基板の配向膜中
    に基板間のギャップを調整する大きさ10μm以下のス
    ペーサを50〜300個/mm2 の割合で分散させたも
    のであり、かつスペーサが無い部分での乾燥硬化後の配
    向膜の膜厚が0.05〜0.2μmであることを特徴と
    するプラスチック基板液晶表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラスチック基板液晶表示
    素子を製造する際に、配向剤とスペーサとを予め混合し
    た上で、混合された配向剤を電極パターン上に塗布し、
    さらに乾燥硬化させて配向膜を形成するものであって、
    その際の配向剤とスペーサとの混合比が配向剤の固形分
    100重量部に対してスペーサを3〜25重量部とする
    ことを特徴とするプラスチック基板液晶表示素子の製造
    方法。
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