JP2924669B2 - サーマルヘッド制御回路 - Google Patents

サーマルヘッド制御回路

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JP2924669B2
JP2924669B2 JP26906394A JP26906394A JP2924669B2 JP 2924669 B2 JP2924669 B2 JP 2924669B2 JP 26906394 A JP26906394 A JP 26906394A JP 26906394 A JP26906394 A JP 26906394A JP 2924669 B2 JP2924669 B2 JP 2924669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、プリンタやファクシ
ミリ装置等の印字装置に用いられるサーマルヘッドを制
御するための制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ラインプリント型のサーマル
ヘッドにおいては、1ライン分の画データ(ラインデー
タ)のドット数に対応した数の発熱抵抗体が主走査方向
に沿って配設されている。そして、それら発熱抵抗体に
選択的に通電が行われて同抵抗体が発熱されることによ
り、記録紙上に印字が行われる。又、通常サーマルヘッ
ドは、1ライン分の発熱抵抗体が複数のブロックに分割
されており、各ブロックに対してストローブパルスが順
次与えられることにより、発熱抵抗体が各ブロック毎に
順次発熱制御されるようになっている。
【0003】ところで、上記サーマルヘッドとしては、
従来より各種のタイプのものがある。例えば、ラインデ
ータの転送方式に関しては、ラインデータを一度に転送
できるものや、ラインデータを複数のブロックに分割し
て、各ブロックのラインデータをそれぞれ異なったタイ
ミングで転送する必要があるもの等がある。従って、ラ
インデータの分割数が異なったものであれば、それに応
じてラインデータの転送方式を変える必要がある。又、
ストローブ信号の印加方式に関しては、発熱抵抗体の各
ブロックに対してストローブ信号をそれぞれ異なったタ
イミングで印加する必要があるので、発熱抵抗体の分割
数が異なったものであれば、それに応じてストローブ信
号の印加方式も変える必要がある。
【0004】加えて、サーマルヘッドには、転送されて
きたラインデータを保持しておくためのラッチ回路を備
えているものと備えていないものとがある。そして、ラ
ッチ回路を備えているものにおいては、そのラッチ回路
に保持されているラインデータに基づく印字が行われて
いる最中に、次のラインデータをサーマルヘッドに対し
て転送することができる。これに対して、ラッチ回路を
備えていないものにおいては、転送したラインデータに
基づく印字が終了するまでは、次のラインデータを転送
することができない。従って、ラッチ回路の有無によっ
ても、ラインデータの転送タイミングやスローブパルス
の印加タイミング等の方式を変える必要がある。
【0005】このため、従来では、ラインデータの分割
数、発熱抵抗体の分割数及びラッチ回路の有無等、タイ
プの異なる各種のサーマルヘッドを制御するために、そ
れぞれ専用の制御回路を用意するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 つまり、従来では、
使用するサーマルヘッドの種類に対応して、複数種の制
御回路をそれぞれ製作する必要があり、その製作が面倒
になるとともに、製作コストが上昇するという問題があ
った。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、タイプの異なる各種の
サーマルヘッドを制御することができるサーマルヘッド
制御回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1の発明では、分割パルス、転送タイミ
ングデータ及び印加タイミングデータを入力する入力手
段と、前記分割パルスをカウントして、そのカウント値
が前記転送タイミングデータに達したときに、ラインデ
ータの出力を開始させる転送手段と、前記分割パルスを
カウントして、そのカウント値が前記印加タイミングデ
ータデータに達したときに、ストローブ信号を出力させ
印加手段とを備えたものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】 従って、請求項1の発明によれば、入力手段
から分割パルス、転送タイミングデータ及び印加タイミ
ングデータが入力されると、転送手段及び印加手段は、
入力された分割パルスをカウントする。そして、転送手
段は、そのカウント値が入力された転送タイミングデー
タに達したときに、ラインデータの出力を開始する。
又、印加手段は、そのカウント値が入力された印加タイ
ミングデータに達したときに、ストローブ信号を出力す
る。このため、使用するサーマルヘッドのタイプに応じ
て、入力手段から入力する分割パルス、転送タイミング
データ及び印加タイミングデータを変更するだけで、タ
イプの異なる各種のサーマルヘッドを制御することが可
能となる。
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】 以下、本発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。さて、本実施例のサーマルヘッド
制御回路に適用可能なサーマルヘッドとしては各種のも
のがあるが、ここで先ず、それら各種のサーマルヘッド
のうち、主なものの構成について説明する。
【0015】先ず、図12(a)に示すサーマルヘッド
S1には、多数の発熱抵抗体1が主走査方向に沿って配
設されている。尚、発熱抵抗体1の数としては、サーマ
ルヘッドS1がA4サイズの記録紙に対応した長さのも
のであれば1728個設けられ、サーマルヘッドS1が
B4サイズの記録紙に対応した長さのものであれば20
48個設けられる。各発熱抵抗体1の一端には全発熱抵
抗体1共通の共通電極2が接続されるとともに、他端に
はドライバ3が接続されている。そして、このドライバ
3により、各発熱抵抗体1に選択的に通電が行われて、
同発熱抵抗体1が発熱動作される。
【0016】前記ドライバ3は第1及び第2のブロック
3a,3bの2つのブロックに均等に分割されており、
これに対応して前記発熱抵抗体1も第1及び第2のブロ
ック1a,1bの2つのブロックに均等に分割されてい
る。そして、ドライバ3の各ブロック3a,3bにそれ
ぞれストローブ信号ST1,ST2が与えられることに
より、ドライバ3の各ブロック3a,3bが作動され
る。
【0017】シフトレジスタ4は、前記発熱抵抗体1及
びドライバ3に対応して2つのブロックに均等に分割さ
れ、各ブロックはそれぞれ第1及び第2のシフトレジス
タ4a,4bを構成している。このシフトレジスタ4
は、転送されてくるラインデータを一時的に記憶するた
めのものであり、第1のシフトレジスタ4aにはライン
データの前半部分が入力され、第2のシフトレジスタ4
bにはラインデータの後半部分が入力されるようになっ
ている。
【0018】そして、各シフトレジスタ4a,4bにラ
インデータが入力された状態で、ドライバ3の各ブロッ
ク3a,3bにそれぞれストローブ信号ST1,ST2
が所定時間与えられる。すると、ドライバ3の各ブロッ
ク3a,3bが作動されて、各シフトレジスタ4a,4
bに記憶されたラインデータに基づき、対応する発熱抵
抗体1の各ブロック1a,1bが発熱動作される。その
結果、図示しない記録紙上に印字が行われる。
【0019】そして、上記のような構成のサーマルヘッ
ドS1を制御する場合には、同サーマルヘッドS1に対
して、ラインデータの転送及びストローブ信号ST1,
ST2の印加を、図12(b)に示すような方式で行う
必要がある。
【0020】同図に示すように、先ず、第1のシフトレ
ジスタ4aに対してラインデータの前半部分を転送し、
その転送終了とともにドライバ3の第1のブロック3a
に対してストローブ信号ST1を所定時間印加する。こ
れにより、第1のシフトレジスタ4aに記憶されたライ
ンデータの前半部分に基づいて、発熱抵抗体1の第1の
ブロック1aが発熱動作される。又、ストローブ信号S
T1の印加中に、第2のシフトレジスタ4bに対してラ
インデータの後半部分を転送し、その転送終了とともに
ストローブ信号ST1の印加を停止して、ドライバ3の
第2のブロック3bに対してストローブ信号ST2を所
定時間印加する。これにより、第2のシフトレジスタ4
bに記憶されたラインデータの後半部分に基づいて、発
熱抵抗体1の第2のブロック1bが発熱動作される。
【0021】このように、上記サーマルヘッドS1にお
いて、1ライン分の印字を行うためには、ラインデータ
を前半と後半との2つに分割してそれぞれ異なったタイ
ミングで転送する必要があるとともに、ドライバ3の2
つのブロック3a,3bに対してストローブ信号ST
1,ST2をそれぞれ異なったタイミングで印加する必
要がある。
【0022】次に、図13(a)に示すサーマルヘッド
S2は、前記サーマルヘッドS1と比較して、発熱抵抗
体1及びドライバ3が、それぞれ第1〜第4のブロック
1a〜1d,3a〜3dの4つのブロックに分割されて
いる。そして、ドライバ3の各ブロック3a〜3dには
それぞれストローブ信号ST1〜ST4が与えられるよ
うになっている。
【0023】又、このサーマルヘッドS2に対するライ
ンデータの転送方式及びストローブ信号ST1〜ST4
の印加方式は、図13(b)に示すような方式となる。
同図に示すように、ラインデータの転送方式について
は、前記サーマルヘッドS1の場合と同じである。しか
し、第1のシフトレジスタ4aに転送された前半のライ
ンデータに基づく印字を行うためには、ドライバ3の第
1及び第2のブロック3a,3bに対して、ストローブ
信号ST1,ST2をそれぞれ異なったタイミングで印
加する必要がある。又、同様に、第2のシフトレジスタ
4bに転送された後半のラインデータに基づく印字を行
うためには、ドライバ3の第3及び第4のブロック3
c,3dに対して、ストローブ信号ST3,ST4をそ
れぞれ異なったタイミングで印加する必要がある。
【0024】このように、上記サーマルヘッドS2にお
いて、1ライン分の印字を行うためには、ラインデータ
を前半と後半との2つに分割してそれぞれ異なったタイ
ミングで転送する必要があるとともに、ドライバ3の4
つのブロック3a〜3dに対してストローブ信号ST1
〜ST4をそれぞれ異なったタイミングで印加する必要
がある。
【0025】次に、図14(a)に示すサーマルヘッド
S3は、前記サーマルヘッドS1と比較して、シフトレ
ジスタ4が複数のブロックに分割されておらず、そのシ
フトレジスタ4に対してラインデータを前後半に分割す
ることなく入力することができる。
【0026】又、このサーマルヘッドS3に対するライ
ンデータの転送方式及びストローブ信号ST1,ST2
の印加方式は、図14(b)に示すような方式となる。
同図に示すように、シフトレジスタ4に対してラインデ
ータを転送し、その転送終了とともにドライバ3の第1
のブロック3aに対してストローブ信号ST1を所定時
間印加する。続いて、ドライバ3の第2のブロック3b
に対してストローブ信号ST2を所定時間印加し、その
印加終了後、シフトレジスタ4に対して次のラインデー
タを転送する。
【0027】このように、上記サーマルヘッドS3にお
いて、1ライン分の印字を行うためには、ラインデータ
を分割して転送する必要はないが、ラインデータを転送
した後に、ドライバ3の2つのブロック3a,3bに対
してストローブ信号ST1,ST2をそれぞれ異なった
タイミングで印加する必要がある。又、ラインデータが
分割されることなく一度に転送されるので、ストローブ
信号ST1,ST2の印加が行われてその転送されたラ
インデータの印字が終了するまで、次のラインデータの
転送を行うことができない。
【0028】次に、図15(a)に示すサーマルヘッド
S4は、前記サーマルヘッドS2と同じく、発熱抵抗体
1及びドライバ3が、それぞれ第1〜第4のブロック1
a〜1d,3a〜3dの4つのブロックに分割され、ド
ライバ3の各ブロック3a〜3dにはそれぞれストロー
ブ信号ST1〜ST4が与えられる。又、前記サーマル
ヘッドS3と同じく、シフトレジスタ4が複数のブロッ
クに分割されていない。そして、このサーマルヘッドS
4にはラッチ回路5が設けられており、そのラッチ回路
5にラッチパルスが入力されるのに伴い、シフトレジス
タ4に記憶されているラインデータがラッチ回路5に保
持されるようになっている。
【0029】又、このサーマルヘッドS4に対するライ
ンデータの転送方式及びストローブ信号ST1〜ST4
の印加方式は、図15(b)に示すような方式となる。
同図に示すように、ラッチパルスを出力して、シフトレ
ジスタ4に記憶されているラインデータをラッチ回路5
に保持させる。この状態で、次のラインデータをシフト
レジスタ4に転送するとともに、ドライバ3の第1〜第
4のブロック3a〜3dに対してストローブ信号ST1
〜ST4を所定時間ずつ順次異なったタイミングで印加
する。その結果、ラッチ回路5に保持されたラインデー
タに基づいて、発熱抵抗体1の第1〜第4のブロック1
a〜1dが順次発熱動作される。
【0030】このように、上記サーマルヘッドS4にお
いて、1ライン分の印字を行うためには、ラッチパルス
を出力して、シフトレジスタ4に記憶されたラインデー
タをラッチ回路5に保持させる必要がある。又、ライン
データが分割されることなく一度に転送されるが、スト
ローブ信号ST1〜ST4の印加が行われてラッチ回路
5に保持されたラインデータの印字が行われているとき
に、次のラインデータの転送を行うことができる。
【0031】そして、上記のような各種のサーマルヘッ
ドS1〜S4を制御可能とするために、制御回路が以下
のように構成されている。図1に示すように、CPU
(中央処理装置)11には、サーマルヘッドS全体の動
作を制御するためのプログラム等を記憶したROM(リ
ードオンリメモリ)12、及び各種情報を一時的に記憶
するRAM(ランダムアクセスメモリ)13が接続され
ている。又、ROM12内には、上記サーマルヘッドS
1〜S4を始めとする各種のサーマルヘッドSを制御す
るために必要な設定データが予め記憶されている。尚、
後に詳述するが、この設定データとしては、サーマルヘ
ッドSに対するラインデータの転送方式を設定したデー
タや、サーマルヘッドSに対するストローブ信号の印加
方式を設定したデータ等がある。なお、CPU11、R
OM12及びRAM13により入力手段が構成されてい
る。
【0032】転送手段及び印加手段を構成するヘッド制
御回路14は、サーマルヘッドSを発熱制御して印字動
作を行わせるためのものである。即ち、CPU11は、
このヘッド制御回路14に対して、画データをラインデ
ータ毎出力するとともに、適用されるサーマルヘッドS
のタイプに対応した設定データをROM12内から読み
出して出力する。そして、ヘッド制御回路14は、CP
U11からのラインデータを入力すると、同じくCPU
11からの設定データの入力に基づき、サーマルヘッド
Sに対して、設定データに応じた方式でラインデータの
転送を行うとともに、設定データに応じた方式でストロ
ーブ信号の印加を行う。
【0033】次に、前記ヘッド制御回路14の構成につ
いて詳述する。さて、図2及び図6に示すように、この
ヘッド制御回路14は、サーマルヘッドSに対するライ
ンデータの転送を制御するための転送手段を構成するデ
ータ転送制御部15と、サーマルヘッドSに対するスト
ローブ信号の印加を制御するための印加手段を構成する
ストローブ信号出力制御部16とより構成されている。
【0034】ここで、先ず、データ転送制御部15の構
成について説明する。図2に示すように、S/P変換器
17は、CPU11からシリアルに転送されてくるライ
ンデータを入力すると、そのラインデータを8bit のパ
ラレルデータに変換してラインメモリ18に順次出力す
る。ラインメモリ18はB4サイズに対応した2048
bit 分のラインデータを記憶可能な2つのラインメモリ
よりなり、S/P変換器17からのラインデータを所定
のアドレスに対応して順次記憶する。P/S変換器19
は、ラインメモリ18から8bit ずつパラレルに転送さ
れてくるラインデータを入力すると、そのラインデータ
をシリアルデータに変換してサーマルヘッドSに出力す
る。
【0035】入力用シーケンサ20は、ラインメモリ1
8に対するラインデータの入力を制御するためのもので
ある。即ち、前記ROM12内には、設定データの1つ
として、図3(c)に示すような入力用アドレスデータ
が予め記憶されている。同図に示すように、この入力用
アドレスデータは、CPU11からのラインデータをラ
インメモリ18のどのアドレスに対応して記憶させるか
を、サーマルヘッドSのサイズ及びラインデータのサイ
ズにそれぞれ対応して設定したものである。そして、C
PU11は、適用されるサーマルヘッドSのサイズ及び
ラインデータのサイズに対応した入力用アドレスデータ
を、ROM12内から読み出して入力用シーケンサ20
に出力する。すると、入力用シーケンサ20は、そのC
PU11からの入力用アドレスデータに基づき、CPU
11からのラインデータをラインメモリ18のどのアド
レスに対応して記憶させるかを認識する。
【0036】例えば、図3(a),(c)に示すよう
に、サーマルヘッドSがA4サイズに対応したもので且
つ、ラインデータが同じくA4サイズに対応した172
8bitのものであるとする。この場合には、CPU11
は、入力用アドレスデータとして「0,0」のビットデ
ータを入力用シーケンサ20に出力する。すると、入力
用シーケンサ20は、ラインデータをラインメモリ18
の「#0」を先頭アドレスとするとともに「#215」
を終了アドレスとして記憶させる旨を認識する。尚、以
後、明細書や図中に示す「#」はアドレスを表す記号と
し、その「#」の後に続くアドレスの数字は1アドレス
当たり8bit を表すものとする。例えば、前記先頭アド
レスとしての「#0」はラインメモリ18の1〜8bit
目までに相当するアドレスであり、終了アドレスとして
の「#215」はラインメモリ18の1721〜172
8bit 目までに相当するアドレスである。
【0037】そして、入力用シーケンサ20は、前記入
力用アドレスデータの入力に基づき先頭アドレス及び終
了アドレスを認識すると、その認識したアドレスの値
を、入力用アドレスカウンタ21に報知する。この状態
で、CPU11からのラインデータが前記S/P変換器
17に入力されると、S/P変換器17は、その入力ラ
インデータを1アドレスに相当する8bit のパラレルデ
ータに変換し、その旨を入力用シーケンサ20に報知す
る。すると、入力用シーケンサ20は、その報知に基づ
いて、入力用アドレスカウンタ21にカウントアップを
行わせるとともに、ラインメモリ18にラインデータの
書き込み指令を行う。すると、入力用アドレスカウンタ
21は、前記報知された先頭アドレス及び終了アドレス
の値と自身のカウント値(ラインデータの8bit 分ずつ
のカウント値)とに基づいて、8bit 分のアドレス指定
信号A0〜A7をラインメモリ18に出力する。その結
果、S/P変換器17から出力される8bit 分のライン
データが、アドレス指定信号A0〜A7により指定され
たアドレスに対応してラインメモリ18に順次記憶され
る。尚、入力用アドレスカウンタ21のカウント値は、
1ライン分のラインデータがラインメモリ18に記憶さ
れる毎にクリアされる。
【0038】例えば、前記図3(a),(c)に示すよ
うに、サーマルヘッドSがA4サイズに対応したもので
且つ、ラインデータが同じくA4サイズに対応した17
28bit のものである場合には、ラインデータがライン
メモリ18の1bit 目から1728bit 目までに対応し
て記憶される。又、図3(b),(c)に示すように、
サーマルヘッドSがB4サイズに対応したもので且つ、
ラインデータが同じくB4サイズに対応した2048bi
t のものであるとする。この場合には、ラインデータが
ラインメモリ18の「#0」を先頭アドレスとするとと
もに「#255」を終了アドレスとして記憶される。即
ち、ラインデータがラインメモリ18の1bit 目から2
048bit 目までに対応して記憶される。又、ここでラ
インデータがA4サイズに対応した1728bit のもの
である場合には、そのラインデータがラインメモリ18
の「#40」を先頭アドレスとするとともに「#25
5」を終了アドレスとして記憶される。即ち、ラインデ
ータがラインメモリ18の320bit 目から2048bi
t 目までに対応して記憶される。
【0039】図2に示すように、出力用シーケンサ22
は、ラインメモリ18からサーマルヘッドSに対するラ
インデータの転送を制御するためのものである。即ち、
前記ROM12内には、設定データの1つとして、図4
及び図5に示すような転送タイミングデータSTA1,
STA2が予め記憶されている。尚、この転送タイミン
グデータSTA1,STA2は、ラインデータを前後半
の2つに分割した場合のそれぞれに対応して設定されて
いる。
【0040】同図に示すように、転送タイミングデータ
STA1,STA2は、前後半の各ラインデータをライ
ンメモリ18からサーマルヘッドSに転送するタイミン
グを設定するためのものである。そして、この転送タイ
ミングデータSTA1,STA2には、転送タイミング
を示す各値にそれぞれ対応して、出力用シーケンサ22
に出力されるデータがビットデータとして設定されてい
る。尚、転送タイミングを示す値「0〜15」は、後述
する分割パルスのカウント値に対応したものである。
【0041】そして、図2に示すように、CPU11
は、適用されるサーマルヘッドSのタイプに対応した転
送タイミングデータSTA1,STA2を、ROM12
内から読み出して出力用シーケンサ22に出力する。す
ると、出力用シーケンサ22は、そのCPU11からの
各設定データに基づき、ラインメモリ18内のラインデ
ータを、設定データに応じた方式でサーマルヘッドSに
転送させる。
【0042】即ち、出力用シーケンサ22は、CPU1
1からの転送タイミングデータSTA1,STA2とし
て所定のビットデータを入力すると、そのビットデータ
に対応する転送タイミングの値を認識する。ここで、図
8〜図11に示すように、CPU11は、1ライン分の
印字を開始する際にクロックパルスを出力し、そのクロ
ックパルスはスタート信号として出力用シーケンサ22
に入力される。このクロックパルスの周期即ちサーマル
ヘッドSの1ライン分の印字周期は、適用されるサーマ
ルヘッドSのタイプに応じて予め設定され、例えば10
ms或いは5msの何れかに設定される。
【0043】又、CPU11は、このクロックパルスに
同期して、同クロックパルスの16分の1の周期の分割
パルスを出力用シーケンサ22に出力する。そして、出
力用シーケンサ22は、CPU11からクロックパルス
即ちスタート信号を入力すると、同じくCPU11から
入力される分割パルスに同期して「0〜15」までのカ
ウントを行う。そして、出力用シーケンサ22は、その
カウント値が前記認識した転送タイミングの値に達した
ときに、ラインメモリ18にラインデータの読み出し指
令を行って、同メモリ18からラインデータの前半部分
或いは後半部分の出力を開始させる。
【0044】例えば、図4に示すように、CPU11か
らの転送タイミングデータSTA1として「0,0,
0,0」のビットデータが出力用シーケンサ22に入力
されたとする。この場合、出力用シーケンサ22は、そ
のビットデータに対応する転送タイミングの値「0」に
基づいて、前記分割パルスのカウント値が「0」のとき
のタイミングで、ラインメモリ18にラインデータの読
み出し指令を行う。その結果、ラインメモリ18からの
ラインデータの前半部分の出力が開始されて、サーマル
ヘッドSに転送される。又、例えば図5に示すように、
CPU11からの転送タイミングデータSTA2として
「0,0,0,1」のビットデータが出力用シーケンサ
22に入力されたとする。この場合、出力用シーケンサ
22は、そのビットデータに対応する転送タイミングの
値「1」に基づいて、前記分割パルスのカウント値が
「1」になったときのタイミングで、ラインメモリ18
にラインデータの読み出し指令を行う。その結果、ライ
ンメモリ18からのラインデータの後半部分の出力が開
始されて、サーマルヘッドSに転送される。
【0045】又、出力用シーケンサ22は、前記入力用
アドレスデータの入力に基づき、ラインメモリ18内に
おけるラインデータの先頭及び終了アドレスの値を、出
力用アドレスカウンタ23に報知する。この状態で、出
力用シーケンサ22は、前記設定タイミングでラインメ
モリ18に対してラインデータの読み出し指令を行う
が、このとき出力用アドレスカウンタ23にカウントア
ップを行わせる。すると、出力用アドレスカウンタ23
は、前記報知された先頭アドレス及び終了アドレスの値
と自身のカウント値とに基づいて、8bit 分のアドレス
指定信号A0〜A7をラインメモリ18に出力する。そ
の結果、ラインメモリ18内において、アドレス指定信
号A0〜A7により指定されたアドレスに対応して記憶
されている8bit 分のラインデータが、P/S変換器1
9にパラレルに順次出力される。これにより、ラインメ
モリ18内のラインデータが前半部分と後半部分とに正
確に分割されて、それぞれ前記設定タイミングでサーマ
ルヘッドSに転送される。尚、出力用アドレスカウンタ
23のカウント値は、1ライン分のラインデータがライ
ンメモリ18から出力される毎にクリアされる。
【0046】メモリアクセス制御部24は、CPU11
からの指令に基づいて、ラインメモリ18に対するライ
ンデータの入出力を制御する。即ち、メモリアクセス制
御部24は、入力用及び出力用シーケンサ20,22か
らのラインデータ入出力要求を受けて、メモリ指定信号
A8をラインメモリ18に出力する。すると、ラインメ
モリ18に設けられている2つのラインメモリのうち、
メモリ指定信号A8により指定された側のラインメモリ
に対して、ラインデータの入出力が行われる。又、メモ
リアクセス制御部24は、入力用及び出力用シーケンサ
20,22からのラインデータ入出力要求があったと
き、対応する側のアドレスカウンタ21,23をライン
メモリ18に対して接続させるべく、切替スイッチ25
を切替え制御する。更に、メモリアクセス制御部24
は、入力用及び出力用シーケンサ20,22からのライ
ンデータ入出力要求があったとき、それらに対して、ラ
インデータの入出力を行ってよいか否かを指令する。そ
して、入力用及び出力用シーケンサ20,22は、メモ
リアクセス制御部24からの指令を受けて、ラインメモ
リ18に対するラインデータの入出力を開始させたり待
たせたりする。
【0047】切替スイッチ26は、前記図12及び図1
3に示すように、シフトレジスタ4が2つに分割されて
いるサーマルヘッドS1,S2が適用される場合に、ラ
インメモリ18からのラインデータの前半部分と後半部
分とを、それぞれ対応する側のシフトレジスタ4a,4
bに転送させるためのものである。即ち、出力用シーケ
ンサ22は、ラインメモリ18からラインデータの前半
部分が出力されるとき、その前半部分を第1のシフトレ
ジスタ4aに転送させるべく、切替スイッチ26を一方
に切り替える。又、出力用シーケンサ22は、ラインメ
モリ18からラインデータの後半部分が出力されると
き、その後半部分を第2のシフトレジスタ4bに転送さ
せるべく、切替スイッチ26を他方に切り替える。又、
前記図14及び図15に示すように、シフトレジスタ4
が分割されていないサーマルヘッドS3,S4が適用さ
れる場合には、出力用シーケンサ22は、切替スイッチ
26を何れか一方に切り替え配置した状態で保持する。
尚、出力用シーケンサ22により切替スイッチ26の切
り替え制御を行うか否かは、適用されるサーマルヘッド
Sのタイプに応じて、CPU11からの指令に基づき予
め設定される。
【0048】ラッチ信号出力部27は、CPU11から
の指令に基づき、前記クロックパルスに同期して、ラッ
チパルスをサーマルヘッドSに対して出力する。次に、
前記ストローブ信号出力制御部16の構成について説明
する。図6に示すように、データセレクタ31は、A〜
D端子から入力される4つのデータのうち何れか1つを
選択して、その選択した1つのデータをY端子よりシー
ケンサ32に出力する。そして、データセレクタ31の
A〜D端子の各端子には、CPU11からの印加タイミ
ングデータTd1〜Td4がそれぞれ入力される。図7
(b)に示すように、この印加タイミングデータTd1
〜Td4は前記ROM12内に予め記憶されている設定
データの1つである。そして、この印加タイミングデー
タTd1〜Td4には、サーマルヘッドSに対するスト
ローブ信号の印加タイミングを示す各値にそれぞれ対応
して、データセレクタ31の各端子に出力されるデータ
がビットデータとして設定されている。尚、印加タイミ
ングを示す値「0〜15」は、前記分割パルスのカウン
ト値に対応したものである。
【0049】そして、CPU11は、適用されるサーマ
ルヘッドSのタイプに対応した印加タイミングデータT
d1〜Td4として、所定のビットデータをそれぞれR
OM12内から読み出してデータセレクタ31に出力す
る。このとき、シーケンサ32は、2ビットカウンタ3
3に所定のパルス信号を出力してカウント動作を行わせ
る。すると、その2ビットカウンタ33から出力される
カウント信号が、各1ビットの選択信号としてデータセ
レクタ31のS0,S1端子にそれぞれ入力される。そ
して、このS0,S1端子にそれぞれ入力される選択信
号の「0,1」の組み合わせの変化に伴って、データセ
レクタ31は、前記入力されてきた4つの印加タイミン
グデータTd1〜Td4としてのビットデータの中か
ら、所定のデータを順次選択してシーケンサ32に出力
する。これにより、シーケンサ32は、各ビットデータ
に対応する印加タイミングの値を順次認識する。
【0050】又、図7(a)に示すように、前記ROM
12内には、設定データの1つとして、ストローブ幅デ
ータが予め記憶されている。このストローブ幅データに
は、サーマルヘッドSに対して印加されるストローブ信
号の時間幅(ストローブ幅)の各値に対応して、シーケ
ンサ32に出力されるデータがビットデータとして設定
されている。又、ストローブ幅の値は、サーマルヘッド
Sの1ライン分の印字周期である10ms及び5msと
いう値にそれぞれ対応して設定されている。
【0051】そして、CPU11は、適用されるサーマ
ルヘッドSのタイプに対応したストローブ幅データとし
て、所定のビットデータをROM12内から読み出し
て、ラッチ回路34及び8ビットカウンタ35を介して
シーケンサ32に出力する。これにより、シーケンサ3
2は、そのビットデータに対応するストローブ幅の値を
認識する。尚、ストローブ幅の値は、10ms及び5m
sというサーマルヘッドSの印字周期にそれぞれ対応し
て設定されているが、何れの印字周期に対応した値を選
択するかは、CPU11からの指令により予め設定され
る。
【0052】第1〜第4のフリップフロップ36a〜3
6dは、シーケンサ32からの指令に基づき、それぞれ
所定時間幅のストローブ信号ST1a〜ST4aを所定
のタイミングで出力する。尚、前記各印加タイミングデ
ータTd1〜Td4は、各フリップフロップ36a〜3
6dにそれぞれ対応して設定されるものである。例え
ば、第1のフリップフロップ36aからのストローブ信
号ST1aの出力タイミングは、印加タイミングデータ
Td1に基づいて設定され、第2のフリップフロップ3
6bからのストローブ信号ST2aの出力タイミング
は、印加タイミングデータTd2に基づいて設定され
る。尚、各フリップフロップ36a〜36dからのスト
ローブ信号ST1a〜ST4aの時間幅は、ラッチ回路
34及び8ビットカウンタ35を介して入力される1つ
のストローブ幅データに基づいて、全て同一時間幅に設
定される。
【0053】即ち、シーケンサ32には、CPU11か
らのスタート信号が入力されるとともに、同じくCPU
11からの分割パルスが入力される。そして、シーケン
サ32は、スタート信号を入力すると、同じく入力され
てくる分割パルスに同期して「0〜15」までのカウン
トを行う。そして、シーケンサ32は、そのカウント値
が前記認識した印加タイミングの値に達したときに、対
応するフリップフロップ36a〜36dのJ端子に所定
のパルス信号を出力する。その結果、フリップフロップ
36a〜36dは、Q端子から出力されるストローブ信
号ST1a〜ST4aをHレベルにセットする。又、シ
ーケンサ32は、フリップフロップ36a〜36dのJ
端子に所定のパルス信号を出力してから、前記認識した
ストローブ幅の値に対応する時間経過後に、フリップフ
ロップ36a〜36dのK端子に所定のパルス信号を出
力する。その結果、フリップフロップ36a〜36dは
Q端子から出力されるストローブ信号ST1a〜ST4
aをLレベルにリセットする。
【0054】例えば、図7(b)に示すように、CPU
11からの印加タイミングデータTd1として「0,
0,0,1」のビットデータがシーケンサ32に入力さ
れたとする。この場合、シーケンサ32は、そのビット
データに対応する印加タイミングの値「1」に基づい
て、前記分割パルスのカウント値が「1」のときのタイ
ミングで、第1のフリップフロップ36aのJ端子に所
定のパルス信号を出力する。又、例えば、図7(a)に
示すように、CPU11からのストローブ幅データとし
て「1,1,1,1,1,1,0,0 」のビットデータがシーケンサ3
2に入力されたとする。この場合、シーケンサ32は、
前記J端子にパルス信号を出力してから、ビットデータ
に対応するストローブ幅の値「2.52」ms或いは
「1.26」msの時間経過後に、第1のフリップフロ
ップ36aのK端子に所定のパルス信号を出力する。
【0055】尚、本実施例では、フリップフロップ36
a〜36dから出力されるストローブ信号ST1a〜S
T4aをHレベルにセットするタイミングを、その前の
ストローブ信号ST1a〜ST4aがLレベルにリセッ
トされたタイミングに設定することもできる。即ち、シ
ーケンサ32は、所定のフリップフロップのK端子にパ
ルス信号を出力して、同フリップフロップからのストロ
ーブ信号をLレベルにリセットさせるのと同時に、次の
フリップフロップのJ端子にパルス信号を出力して、同
フリップフロップからのストローブ信号をHレベルにセ
ットさせる。尚、シーケンサ32がストローブ信号ST
1a〜ST4aのHレベルへの立ち上げを、前記印加タ
イミングデータの設定に基づいて行うか、前のストロー
ブ信号のLレベルへの立ち下がりに基づいて行うかは、
CPU11からの指令に基づき予め設定される。
【0056】4−2変換回路37は、前記各フリップフ
ロップ36a〜36dから入力される4つのストローブ
信号ST1a〜ST4aを、そのまま4つの状態で出力
したり、或いは2つにして出力したりするためのもので
あり、図示しないOR回路を備えている.即ち、例えば
図13及び図15に示すサーマルヘッドS2,S4のよ
うに、ドライバ3の4つのブロック3a〜3dに対して
4つのストローブ信号ST1〜ST4をそれぞれ印加す
る必要がある場合には、4−2変換回路37は、入力さ
れる4つのストローブ信号ST1a〜ST4aを、その
まま4つの状態で出力する。
【0057】又、例えば図12及び図14に示すサーマ
ルヘッドS1,S3のように、ドライバ3の2つのブロ
ック3a,3bに対して2つのストローブ信号ST1,
ST2をそれぞれ印加する必要があるとする。この場合
には、4−2変換回路37は、入力される4つのストロ
ーブ信号ST1a〜ST4aについて、2つのストロー
ブ信号ST1a,ST2aをOR回路を介して1つのス
トローブ信号ST1bとして出力するとともに、2つの
ストローブ信号ST3a,ST4aをOR回路を介して
1つのストローブ信号ST2bとして出力する。従っ
て、ストローブ信号ST1bは、2つのストローブ信号
ST1a,ST2aの少なくとも一方がHレベルである
ときにHレベルとなり、ストローブ信号ST2bも、同
じく2つのストローブ信号ST3a,ST4aの少なく
とも一方がHレベルであるときにHレベルとなる。
【0058】尚、4−2変換回路37が4つのストロー
ブ信号ST1a〜ST4aをそのままの状態で出力する
か2つにして出力するかは、適用されるサーマルヘッド
Sのタイプに応じて、CPU11からの指令に基づき予
め設定される。
【0059】極性変換回路38は、前記4−2変換回路
37からのストローブ信号をそのままの状態で出力した
り、或いは極性を反転して出力したりするためのもので
あり、図示しないインバータを備えている。即ち、サー
マルヘッドSにおいては、Hレベルのストローブ信号に
より作動されるものと、Lレベルのストローブ信号によ
り作動されるものとの2つのタイプがある。このため、
Hレベルのストローブ信号により作動されるサーマルヘ
ッドSが適用される場合には、極性変換回路38は、4
−2変換回路37からのストローブ信号をそのままの状
態で出力する。又、Lレベルのストローブ信号により作
動されるサーマルヘッドSが適用される場合には、極性
変換回路38は、4−2変換回路37からのストローブ
信号を、インバータを介して極性を反転させた状態で出
力する。尚、極性変換回路38がストローブ信号の極性
を反転するか否かは、適用されるサーマルヘッドSのタ
イプに応じて、CPU11からの指令に基づき予め設定
される。
【0060】そして、この極性変換回路38から出力さ
れる4つのストローブ信号ST1〜ST4或いは2つの
ストローブ信号ST1,ST2が、サーマルヘッドSに
対して印加される。
【0061】次に、前記のように構成されたサーマルヘ
ッド制御回路の作用を説明する。さて、本実施例のサー
マルヘッド制御回路を使用してサーマルヘッドSを制御
する場合には、適用されるサーマルヘッドSのタイプに
応じた設定データを、CPU11からヘッド制御回路1
4に対して入力すればよい。このようにすれば、CPU
11からヘッド制御回路14に対してラインデータが入
力されたとき、同ヘッド制御回路14は、サーマルヘッ
ドSに対して、設定データに応じた方式でラインデータ
の転送を行うとともに、設定データに応じた方式でスト
ローブ信号の印加を行う。
【0062】即ち、ラインデータの転送に関しては、C
PU11からの設定データとして、入力用アドレスデー
タ及び転送タイミングデータが、ヘッド制御回路14の
データ転送制御部15に入力される。この状態で、デー
タ転送制御部15に対して、CPU11からラインデー
タが入力されるとともに、スタート信号及び分割パルス
が入力される。すると、前記転送タイミングデータに基
づくデータ転送制御部15の制御により、ラインデータ
が前後半の2つのブロックに分割されて、各ブロックの
ラインデータがそれぞれ分割パルスに同期した所定のタ
イミングでサーマルヘッドSに転送される。
【0063】又、ストローブ信号の印加に関しては、C
PU11からの設定データとして、印加タイミングデー
タ及びストローブ幅データ等が、ヘッド制御回路14の
ストローブ信号出力制御部16に入力される。この状態
で、ストローブ信号出力制御部16に対して、CPU1
1からスタート信号及び分割パルスが入力される。する
と、前記印加タイミングデータ及びストローブ幅データ
等に基づくストローブ信号出力制御部16の制御によ
り、所定時間幅を有する所定数のストローブ信号が、そ
れぞれ分割パルスに同期した所定のタイミングでサーマ
ルヘッドSに印加される。
【0064】例えば、図12に示すサーマルヘッドS1
を制御する場合には、図8に示すように、ラインデータ
の前半部分の転送タイミングを、分割パルスのカウント
値が「0」のときのタイミングに設定するとともに、ラ
インデータの後半部分の転送タイミングを、分割パルス
のカウント値が「8」のときのタイミングに設定する。
このようにすれば、サーマルヘッドS1の各シフトレジ
スタ4a,4bに対して、ラインデータが前半と後半と
の2つに分割されてそれぞれ異なった所定のタイミング
で転送される。従って、図12に示すサーマルヘッドS
1に対して、ラインデータを適正な方式で転送すること
ができる。
【0065】又、このサーマルヘッドS1を制御する場
合には、図8に示すように、各ストローブ信号ST1a
〜ST4aをHレベルにセットするタイミングを、それ
ぞれ分割パルスのカウント値が「1」、「5」、
「9」、「13」のときのタイミングに設定する。又、
サーマルヘッドS1の1ライン分の印字間隔が10ms
であれば、各ストローブ信号ST1a〜ST4aの時間
幅を2.5msに設定する。更に、その4つのストロー
ブ信号ST1a〜ST4aが2つのストローブ信号ST
1b,ST2bとして出力されるように設定する。又、
例えば、このサーマルヘッドS1がLレベルのストロー
ブ信号で作動されるものであれば、2つのストローブ信
号ST1b,ST2bの極性が反転されるように設定す
る。
【0066】このようにすれば、図8に示すように、サ
ーマルヘッドS1のドライバ3の2つのブロック3a,
3bに対して、所定時間幅(5ms)を有する2つのス
トローブ信号ST1,ST2がそれぞれ異なった所定の
タイミングで印加される。従って、図12に示すサーマ
ルヘッドS1に対して、ストローブ信号を適正な方式で
印加することができる。
【0067】尚、詳述はしないが、図13〜図15に示
すサーマルヘッドS2〜S4を制御する場合にも、前記
のようにして、各サーマルヘッドS2〜S4のタイプに
応じた設定を行えば、図9〜図11に示すように、各サ
ーマルヘッドS2〜S4に対して、それぞれラインデー
タの転送及びストローブ信号の印加を適正な方式で行う
ことができる。又、図15に示すようなラッチ回路5を
備えているサーマルヘッドS4を適用する場合には、デ
ータ転送制御部15から出力されるラッチパルスをラッ
チ回路5に入力するようにすればよい。そして、このよ
うなラッチ回路5を備えているサーマルヘッドS4に対
しても、図11に示すように、ラインデータの転送及び
ストローブ信号の印加を適正な方式で行うことができる
のは勿論である。
【0068】このように、本実施例では、適用されるサ
ーマルヘッドSのタイプに応じて、入力する設定データ
を変更するだけで、各種のサーマルヘッドSに対して、
ラインデータを適正な方式で転送できるとともに、スト
ローブ信号を適正な方式で印加できる。その結果、タイ
プの異なる各種のサーマルヘッドSを、1種類の制御回
路により容易かつ確実に制御することができる。従っ
て、タイプの異なる各種のサーマルヘッドSを制御する
ために、それぞれ専用の制御回路を製作する必要がな
く、1種類の制御回路を製作すればよいので、製作の煩
雑さを回避することができ、ひいては製作コストの低減
を図ることができる。
【0069】又、本実施例では、ラインデータの転送タ
イミングやストローブ信号の印加タイミングを、サーマ
ルヘッドSの1ライン分の印字周期を16分割した分割
パルスに同期して、正確に設定することができる。
【0070】尚、前記実施例では、図12〜図15に示
す4種類のサーマルヘッドS1〜S4を制御する場合に
ついて説明したが、設定データの変更により、その他の
タイプの各種サーマルヘッドを制御することができるの
は勿論である。
【0071】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、各部の構成を例えば以下のように変更して具
体化することも可能である。 (1)分割パルスの周期を、サーマルヘッドSの1ライ
ン分の印字周期を16以外の数に分割した周期とするこ
と。分割数を16より大きくした場合には、ラインデー
タの転送タイミングやストローブ信号の印加タイミング
をよりきめ細かく設定できる。
【0072】(2)ラインデータを2つ以上に分割して
サーマルヘッドSに転送するように構成すること。又、
1ライン分の印字を行うために、ストローブ信号を2つ
や4つ以外の数に分割して印加すること。
【0073】(3)各種設定データの数値を前記実施例
以外の数値に適宜変更すること。 (4)本発明を、ファクシミリ装置やプリンタ等の各種
印字装置で具体化すること。
【0074】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項2又は3において、転送手段及び印加手段
は、サーマルヘッドの1ライン分の印字周期を所定数に
分割した何れかのタイミングに同期して、ラインデータ
の転送及びストローブ信号の印加を行うサーマルヘッド
制御回路。
【0075】このようにすれば、ラインデータの転送タ
イミング及びストローブ信号の印加タイミングを、印字
周期の分割タイミングに同期して正確に設定することが
できる。
【0076】
【発明の効果】 以上詳述したように本発明によれば、
次のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、使用するサーマルヘッドのタイプに応じて、入力手
段から入力する分割パルス、転送タイミングデータ及び
印加タイミングデータを変更するだけで、タイプの異な
る各種のサーマルヘッドを制御することができるので、
製作の煩雑さを回避できて、製作コストの低減を図るこ
とができる。
【0077】
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサーマルヘッド制御回路の一実施例
を示す回路構成図。
【図2】 データ転送制御回路を示す回路構成図。
【図3】 (a),(b)はそれぞれラインデータをラ
インメモリに記憶させた状態を示す説明図、(c)は入
力用アドレスデータを示す説明図。
【図4】 前半のラインデータ用の転送タイミングデー
タを示す説明図。
【図5】 後半のラインデータ用の転送タイミングデー
タを示す説明図。
【図6】 ストローブ信号出力制御部を示す回路構成
図。
【図7】 (a)はストローブ幅データを示す説明図、
(b)は印加タイミングデータを示す説明図。
【図8】 図12のサーマルヘッドの制御動作を示すタ
イムチャート。
【図9】 図13のサーマルヘッドの制御動作を示すタ
イムチャート。
【図10】 図14のサーマルヘッドの制御動作を示す
タイムチャート。
【図11】 図15のサーマルヘッドの制御動作を示す
タイムチャート。
【図12】 (a)は発熱抵抗体、ドライバ及びシフト
レジスタが2つに分割されたサーマルヘッドを示す回路
構成図、(b)はラインデータの転送方式及びストロー
ブ信号の印加方式を示すタイムチャート。
【図13】 (a)は発熱抵抗体及びドライバが4つに
分割され且つシフトレジスタが2つに分割されたサーマ
ルヘッドを示す回路構成図、(b)はラインデータの転
送方式及びストローブ信号の印加方式を示すタイムチャ
ート。
【図14】 (a)は発熱抵抗体及びドライバが2つに
分割され且つシフトレジスタが分割されていないサーマ
ルヘッドを示す回路構成図、(b)はラインデータの転
送方式及びストローブ信号の印加方式を示すタイムチャ
ート。
【図15】 (a)はラッチ回路が設けられているサー
マルヘッドを示す回路構成図、(b)はラインデータの
転送方式及びストローブ信号の印加方式を示すタイムチ
ャート。
【符号の説明】 1…発熱抵抗体、3…ドライバ、4…
シフトレジスタ、5…ラッチ回路、11…入力手段を構
成するCPU、12…入力手段を構成するROM、13
…入力手段を構成するRAM、14…転送手段及び印加
手段を構成するヘッド制御回路、15…転送手段を構成
するデータ転送制御部、16…印加手段を構成するスト
ローブ信号出力制御部、S…サーマルヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドに対してラインデータを
    転送するとともにストローブ信号を印加することによ
    り、同ヘッドを発熱制御する制御回路において、分割パ
    ルス、転送タイミングデータ及び印加タイミングデータ
    を入力する入力手段と、前記分割パルスをカウントし
    て、そのカウント値が前記転送タイミングデータに達し
    たときに、ラインデータの出力を開始させる転送手段
    と、前記分割パルスをカウントして、そのカウント値が
    前記印加タイミングデータに達したときに、ストローブ
    信号を出力させる印加手段とを備えたサーマルヘッド制
    御回路。
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