JP2924006B2 - 円筒形ブシユ - Google Patents

円筒形ブシユ

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JP2924006B2
JP2924006B2 JP27341089A JP27341089A JP2924006B2 JP 2924006 B2 JP2924006 B2 JP 2924006B2 JP 27341089 A JP27341089 A JP 27341089A JP 27341089 A JP27341089 A JP 27341089A JP 2924006 B2 JP2924006 B2 JP 2924006B2
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bearing layer
groove
cylindrical bush
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庄造 佐々木
英二 杉山
真也 川上
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Taiho Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は円筒形ブシュに関し、より詳しくは軸受層を
有する円筒形ブシュに関する。
「従来の技術」 従来、円筒形ブシュとして、裏金上に樹脂を含む軸受
層を形成し、上記裏金および軸受層を該軸受層が内側と
なるように円形に湾曲させて両端部を合わせたものは周
知である。
また従来、すべり軸受の摺動面に軸方向両側に貫通さ
せて貫通溝を形成することも行なわれている(実開昭59
−153721号公報)。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上述した円筒形ブシュにおいては、熱が加
えられると軸受層に含まれた樹脂が熱膨張して内径が減
少し、それによって軸とのクリアランスが変化してい
た。これは、裏金に比較して軸受層の熱膨張率が大きい
ため、樹脂の膨張が円周方向に逃げることができずに厚
さ方向に膨張するためである。
このような欠点を改善するには、軸受層の一部に軸方
向両側に貫通する貫通溝を形成し、かつ該貫通溝内の底
部の裏金を円周方向に所定の幅で露出させれば、上記軸
受層の熱膨張を円周方向に逃がすことが可能となるの
で、該軸受層の内径が減少するのを可及的に防止するこ
とができる。
しかしながらその反面、軸受層にそのような貫通溝を
形成するとその分摺動面の面積が小さくなるので、軸受
の負荷能力が低下する結果となる。
「課題を解決するための手段」 本発明は、円筒形ブシュにおいては、合わせ部となる
端部の内周側を面取りし、その端部の内周側が軸側に突
出するのを防止していることに着目し、その部分を利用
して貫通溝を形成することにより、摺動面の面積が小さ
くなることを可及的に防止しながら、上記軸受層の熱膨
張を円周方向に逃がすことができるようにしたものであ
る。
すなわち本発明は、上記構成の円筒形ブシュにおい
て、上記端部に該端部の軸受層および裏金を除去して面
取部を形成し、該面取部により上記端部に軸方向両側に
貫通するとともに、裏金が円周方向に所定の幅で露出す
る貫通溝を形成したものである。
「作用」 上記構成によれば、上記貫通溝によって上記軸受層の
熱膨張を円周方向に逃がすことができるので、内径が減
少するのを防止して該軸受層と軸とのクリアランスが変
動するのを防止することができる。
そしてこれに加えて、もともと面取りがなされる上記
端部に貫通溝を形成しているので、他の部分に新たに貫
通溝を形成する場合に比較して摺動面の面積が小さくな
ることが防止でき、それによって軸受の負荷能力が低下
するのを防止することができる。
「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第1図
は円筒形ブシュを展開して示す平面図、第2図は第1図
の正面図であり、該円筒形ブシュは裏金1と、この裏金
1上に形成した樹脂を含む軸受層2とを備えている。
上記軸受層2の樹脂としては、PTEE、ポリアセター
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂等が適用でき、またグラファイト、カーボ
ン、二硫化モリブデン、ボロンナイトライド等の潤滑剤
や、Pb、Sn、Zn等の軟質金属、さらにクレー、シリカ、
アルミナ、タルク等の充填材を適量添加して上記軸受層
2とすることができる。
またこの軸受層2は、図示しないが裏金1の表面に形
成したCu焼結層上に形成するようにしてもよい。
上記円筒形ブシュの両端部は、上記軸受層2が内側と
なるように円形に湾曲されて相互に合わせられており、
その端部3の内周側に面取部4が形成されている。従来
の面取部は、両端部を合わせた際にその端部の内周側が
軸側に突出しないように僅かに形成されているだけであ
るが、第3図に示すように、上記面取部4は、円筒形ブ
シュの両端部の相互に接触する端面を残して、裏金1が
相対的に大きく露出するように裏金1の円周方向に対し
て斜めに形成している。
したがって第3図に示すように、上記端部3において
は、上記軸受層2が除去されて軸方向両側に貫通する貫
通溝5が形成され、かつ該貫通溝5内の底部の裏金1は
円周方向に所定の幅Wで露出されるようになる。
さらに本実施例においては、第1図、第2図に示すよ
うに、上記貫通溝5の他に2本の貫通溝6、7を貫通溝
5を含めて相互に等間隔位置に形成してあり、これらの
貫通溝6、7の底部の裏金1も円周方向に所定の幅Wで
露出させている。
以上の構成によれば、上記3本の貫通溝5〜7によっ
て上記軸受層2の熱膨張を円周方向に逃がすことができ
るので、該軸受層2が厚さ方向に膨張することを可及的
に防止でき、したがって内径が減少するのを防止して軸
受層2と図示しない軸とのクリアランスが変動するのを
防止することができる。
また、もともと面取りが行なわれる上記端部3に貫通
溝5を形成しているので、この端部以外の3か所に貫通
溝を形成する場合に比較して、軸受層2の摺動面の面積
が小さくなることを可及的に防止することができ、それ
によって軸受の負荷能力が低下するのを防止することが
できる。
なお、上記実施例では3本の貫通溝5〜7を形成して
いるがこれに限定されるものではなく、使用条件によっ
ては1本の環状溝5のみを形成するだけでもよい。
また両端部を相互に突き合わせた円筒形ブシュとし
て、両端部にそれぞれ形成した凹部と凸部とを相互に係
合させたクリンチタイプの円筒形ブシュであってもよ
い。
「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、貫通溝を形成するこ
とにより、熱による軸受層の厚さ方向の変動を可及的に
防止して該軸受層と軸とのクリアランスの変動を防止す
ることができ、しかも上記貫通溝を形成することによる
摺動面の面積の減少を可及的に防止してそれによる軸受
の負荷能力が低下するのを防止することができるという
効果が得られる。また本発明においては、一般に円筒形
ブシュの端部に形成される面取部を利用しているので、
格別に工程を増やすことなく、自動的に軸方向両側に貫
通するとともに、裏金が円周方向に所定の幅で露出する
貫通溝を形成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の円筒形ブシュを展開して示
す平面図、第2図は第1図の正面図、第3図は円筒形ブ
シュの合わせ部の拡大正面図である。 1……裏金、2……軸受層 3……端部、4……面取部 5〜7……貫通溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−16055(JP,A) 実開 昭58−125724(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏金上に樹脂を含む軸受層を形成し、上記
    裏金および軸受層を該軸受層が内側となるように円形に
    湾曲させて両端部を合わせた円筒形ブシュにおいて、 上記端部に該端部の軸受層および裏金を除去して面取部
    を形成し、該面取部により上記端部に軸方向両側に貫通
    するとともに、裏金が円周方向に所定の幅で露出する貫
    通溝を形成したことを特徴とする円筒形ブシュ。
JP27341089A 1989-10-20 1989-10-20 円筒形ブシユ Expired - Lifetime JP2924006B2 (ja)

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JPH0519648U (ja) * 1991-08-23 1993-03-12 日本サーボ株式会社 キヤプスタンモータの軸受構造
JP3629147B2 (ja) * 1998-07-07 2005-03-16 エヌデーシー株式会社 樹脂被覆ブシュおよびその製造方法

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