JPS6346723Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6346723Y2
JPS6346723Y2 JP18825484U JP18825484U JPS6346723Y2 JP S6346723 Y2 JPS6346723 Y2 JP S6346723Y2 JP 18825484 U JP18825484 U JP 18825484U JP 18825484 U JP18825484 U JP 18825484U JP S6346723 Y2 JPS6346723 Y2 JP S6346723Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
solid lubricant
bush
load
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18825484U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61103627U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP18825484U priority Critical patent/JPS6346723Y2/ja
Publication of JPS61103627U publication Critical patent/JPS61103627U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6346723Y2 publication Critical patent/JPS6346723Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は無給脂式軸受、特に高荷重を受けて、
低速で回転する軸を軸支するのに適した無給脂式
軸受に関するものである。
〔従来の技術〕
第8図および第9図に従来の無給脂式軸受の一
例を示す。
図において、1はボス、2は該ボス1の内面に
圧入等の手段で嵌着されたブツシユで、該ブツシ
ユ2の内周側には、軸の摺動面となる軸挿通孔2
Aが軸方向に穿設されると共に、該ブツシユ2の
半径方向には、軸挿通孔2Aから外周面まで貫通
する円形状の固体潤滑剤埋設用の孔3,3…が千
鳥状に多数穿設されている。4,4…は前記各孔
3に埋設された固体潤滑剤で、該各固体潤滑剤と
しては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、カー
ボン剤、二硫化モリブデンまたは黒鉛等の自己潤
滑性を有する材料、もしくはこれらの混合材料、
あるいはこれらの材料を固着するためにワツク
ス、添加剤を混合してなる固体潤滑剤が用いられ
る。
5はブツシユ2の軸挿通孔2A内に挿通された
軸で、該軸5が回転するとき、軸挿通孔2Aに対
して軸5の外周面が摺接する。この際、摩擦熱に
よつて溶触した固体潤滑材4が軸挿通孔2Aと軸
5との間に介在して潤滑作用を行い、無給脂式軸
受としての機能を発揮するように構成されてい
る。6,6は軸挿通孔2Aの端面に設けられた面
取り部である。
ところで、前述のように構成される軸受におい
て、軸5の回転時の負荷方向が一定である場合、
ブツシユ2の摺動面上での軸5の接触点Pは、横
断面方向では、第9図に示すように一カ所にな
る。また、接触点P近傍におけるブツシユ2の半
径方向の負荷の分布、即ち面圧分布は第9図にベ
クトル線Fで示すように決められる。
従つて、第8図中の直線l(二点鎖線で示す)
上に軸5の接触点Pが位置する場合には、この直
線l上には固体潤滑剤4が存在せず、軸5は固体
潤滑剤4と全く接触せず、軸5に対する潤滑作用
は行われないことになる。このため、組立時に予
圧を加えると、軸5とブツシユ2とが金属対金属
の接触となり、焼付き、かじり等が発生し易く、
また運転時においても前記両部材のなじみ性が劣
り、時には焼付き等が発生するという欠点があ
る。
また、このように軸5の負荷方向が一定である
場合には、第8図に示すように軸挿通孔2A全周
に亘つて多数の孔3を穿設し、固体潤滑剤4を埋
設しておく必要性がなく、このような従来技術に
よるものは、多数の孔3の穿設と固体潤滑剤4の
埋設による製造コストの増加を招くばかりでな
く、むしろ多数の孔4の穿設によるブツシユ2の
強度低下を招くという欠点がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は前述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであり、本考案が解決しようとする問題点
は、所定方向の負荷を受けて軸が回転する場合
に、ブツシユと軸との金属対金属の接触を防止
し、接触点において固体潤滑剤による潤滑作用が
良好に維持されるようにし、焼付き、かじり等の
発生を防止すると共に、余分な固体潤滑剤埋設用
の孔をなくし、安価で高強度な軸受を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本考案が採用
する手段の特徴は、ブツシユと軸との間の潤滑を
行う固体潤滑剤を、該軸の負荷を受承するブツシ
ユの摺動面上の部位に、当該負荷の分布に対応す
る深さをもつて埋設する構成としたことにある。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第7図に
基づいて説明する。なお、各実施例において、前
述した従来技術の構成要素と同一の構成要素には
同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1図および第2図は本考案の第1の実施例を
示す。
図において、11は本実施例によるブツシユ、
12,12…は該ブツシユ11の摺動面となる軸
挿通孔11Aの軸方向に所定間隔で設けられた凹
部としての凹湾曲状横溝で、該横溝12にはそれ
ぞれ固体潤滑剤13が埋設されている。
ここで、前記凹湾曲状横溝12は、軸挿通孔1
1A内に挿通される軸5からの一定方向の負荷を
受承すべく所定部位、即ち第1図中直線l1を挟ん
で所定幅を有しかつ軸方向にそれぞれ等間隔で設
けられており、軸方向の両端に位置する凹湾曲状
横溝12,12が面取り部14,14に隣接して
いる。そしてその横断面形状は前記負荷の分布に
対応した深さを有するように、即ち第2図に示す
如く、軸5の接触点P1(第1図中、直線l1上に存
在する)の位置で最大深さを有し、接触点P1
傍での面圧分布に対応して接触点P1の両側にい
くに従い漸次その深さが減少するように径方向に
形成されている。
さらに、固体潤滑剤13は、各凹湾曲状横溝1
2内に密着するように埋設され、軸5が各固体潤
滑剤剤13上を摺接するように配置されている。
この固体潤滑剤13は、従来技術と同様に、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂、カーボン剤、二硫
化モリブデンまたは黒鉛等の自己潤滑性を有する
材料が用いられ、該各固体潤滑材13は軸5の摺
接による摩擦熱で溶融し、潤滑作用を行う。
以上の通り構成された軸受では、固体潤滑材埋
設用の凹湾曲状横溝12を、負荷を受承する直線
l1に沿つた部位に配設し、その深さが直線l1から
周方向に離れるに従い面圧分布に対応して漸次減
少するように形成し、各凹湾曲状横溝12内に固
体潤滑剤13を埋め込んでいるため、固体潤滑剤
13の厚みが、第9図中のベクトル線Fで示す面
圧分布に対応または比例するように設定でき、組
立時および運転初期において、軸5からブツシユ
11に予圧がかかる際、軸5とブツシユ11との
接触線分が直線l1上に位置し、固体潤滑剤13上
に軸5が確実に接触し、摩擦熱による固体潤滑剤
13の溶融が良好に生起され、摩擦係数の低下、
なじみ性の良好さが得られ、焼付き、かじり等の
発生が防止できる。一方、高負荷条件下での軸5
の回転に対しても、固体潤滑剤13が軸5の摺接
部位に充分に補給され、軸受として必要な耐久性
を充分に保証できる。
次に、第3図および第4図は本考案の第2の実
施例を示すもので、第1の実施例と同一構成要素
には同一符号を付し、その説明を省略するものと
する。
第3図および第4図に示す実施例の特徴は、固
体潤滑剤13の埋設用の凹部を、軸方向に伸長し
た矩形状縦溝22としたことにある。ここで矩形
状縦溝22は周方向にそれぞれ離間して複数個設
けられており、そのうち、軸5の接触点P2上に
位置する中央の縦溝22が最大幅および最大深さ
を有し、その側方の各縦溝22は点P2から周方
向に離隔するに従い、その幅および深さが点P2
近傍での面圧分布に対応して漸次減少するように
形成されている。また各縦溝22は面取り部1
4,14に亘つて軸方向に伸長している。
このように構成された第2の実施例の軸受にお
いても、第1の実施例のものとほぼ同様の作用効
果が得られるが、本実施例では、接触点P2の位
置で軸方向に伸長する矩形状縦溝22内に固体潤
滑剤13が埋設されているため、特に組立時に軸
5を介してブツシユ11上に予圧をかけても、な
じみ性の良好さが得られ、焼付き、かじり等の発
生が防止できる。
なお、第4図では各矩形状縦溝22の横断面形
状をコ字形に形成しているが、これに限定され
ず、例えば二等辺三角形状ないし台形状等、他の
矩形状に形成してもよい。
第5図および第6図は本考案の第3の実施例を
示し、この実施例の特徴は、固体潤滑剤埋設用の
凹部を、軸方向に対して所定角度だけ傾斜させて
伸長させた凹湾曲状傾斜溝32としたことにあ
る。ここで、凹湾曲状傾斜溝32の断面形状は、
第6図に示すように軸5の接触点P3の位置で最
大深さを有し、周方向かつ軸方向に離隔するに従
いその深さが漸次減少するようになつている。
このように構成された第3の実施例において
も、第1および第2の実施例のものとほぼ同様の
作用効果が得られるが、本実施例においては、特
に組立時と共に軸5が揺動または回転する際に
も、充分に潤滑剤が軸5とブツシユ11との摺接
部に補給され、確実な潤滑作用を達成できる。
第7図は本考案の第4の実施例を示し、本実施
例は軸5の接触点P4,P5、即ち最大荷重点が180゜
ずれて2カ所に存在する交番荷重に対処せんとす
るものである。
そこで、本実施例の特徴は、交番荷重が軸5に
半径方向で対向する方向に作用する場合、接触点
P4,P5の位置にそれぞれ最大深さを有する凹部
42,42′を半径方向に対向して配設したこと
にある。ここで、凹部42,42′は夫々同一形
状でよく、その平面形状は例えば第1図または第
5図に示した凹部の形状でよい。あるいは、第3
図および第4図で示した形状の凹部を半径方向に
対向させて設けてもよい。
さらに、交番荷重が3カ所以上の荷重点に亘つ
て作用する場合には、それぞれの荷重点に対応す
る位置に第1、第2または第3の実施例の如き凹
部を設け、各凹部内に固体潤滑剤を埋設しておけ
ばよい。
尚、前述の各実施例において、凹部の周方向範
囲、深さ等は軸受の使用目的に応じて、予め各軸
受における面圧分布を測定または想定し、それに
応じて決定すればよい。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば、ブツシユ
の摺動面上で、固体潤滑剤を、軸からの負荷を受
承する部位に、当該負荷の分布に対応する深さを
もつて埋設する構成としたから、組立時、運転初
期において摺動面上での摩擦係数の低下、なじみ
性の良好さが得られ、焼付き、かじり等の発生を
防止することができる。また、高負荷条件下での
軸の摺接に対しても、軸受として必要な耐久性を
充分保証できる上に、交番荷重に対しても充分に
高性能な無給脂式軸受とすることができる。さら
に、従来の無給脂式軸受のようにブツシユに固体
潤滑剤埋設用の孔を多数穿設する必要をなくすこ
とができ、ブツシユの強度を高く維持でき、しか
も穴あけ加工の低減、固体潤滑剤の節減等によつ
て安価な無給脂式軸受としうる等、幾多の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の第1の実施例を示
し、第1図はその長手方向断面図、第2図は第1
図中の−矢示方向要部断面図、第3図、第4
図は本考案の第2の実施例を示し、第3図はその
長手方向断面図、第4図は第3図中の−矢示
方向要部断面図、第5図、第6図は本考案の第3
の実施例を示し、第5図はその長手方向断面図、
第6図は第5図中の−矢示方向要部断面図、
第7図は本考案の第4の実施例を示す半径方向断
面図、第8図、第9図は従来技術を示し、第8図
はその長手方向断面図、第9図は軸受の接触点お
よび面圧分布を示す第8図中の−矢示方向断
面図である。 5……軸、11……ブツシユ、11A……軸挿
通孔、12……凹湾曲状横溝、13……固体潤滑
剤、P1,P2,P34P4,P5……接触点、22……
矩形状縦溝、32……凹湾曲状傾斜溝、42……
凹部、42′……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内周側が摺動面となつたブツシユと、該ブツシ
    ユに挿通される軸との間の潤滑を行うべく、前記
    摺動面に埋設された固体潤滑剤とからなる軸受に
    おいて、前記固体潤滑剤を、前記軸の負荷を受承
    する前記摺動面上の部位に、当該負荷の分布に対
    応する深さをもつて埋設したことを特徴とする軸
    受。
JP18825484U 1984-12-12 1984-12-12 Expired JPS6346723Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18825484U JPS6346723Y2 (ja) 1984-12-12 1984-12-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18825484U JPS6346723Y2 (ja) 1984-12-12 1984-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61103627U JPS61103627U (ja) 1986-07-01
JPS6346723Y2 true JPS6346723Y2 (ja) 1988-12-05

Family

ID=30745726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18825484U Expired JPS6346723Y2 (ja) 1984-12-12 1984-12-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6346723Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104455000A (zh) * 2014-12-24 2015-03-25 赵长江 一种石墨干粉润滑轴承及其加工工艺

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6313052B2 (ja) * 2014-01-21 2018-04-18 オイレス工業株式会社 滑り軸受
DE102015117512B4 (de) * 2015-10-15 2017-05-24 Federal-Mogul Deva Gmbh Gleitlager

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104455000A (zh) * 2014-12-24 2015-03-25 赵长江 一种石墨干粉润滑轴承及其加工工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61103627U (ja) 1986-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005549B2 (ja) 自己注油ガイド部材
US6695482B2 (en) Half bearing with grooves preventing leakage of lubricating oil
US4765757A (en) Self-aligning spherical bushing means
US6082904A (en) Sliding bearing
US7320549B2 (en) Self-lubricating bushings, bearings and bearing assemblies
US6004037A (en) Bearing assembly with spherical bearing surfaces
GB2371336A (en) Recessed and grooved shaft bearing member
GB2370616A (en) Shaft bearing member
JPH0668289B2 (ja) クロスローラ軸受のスペーサ
US6276836B1 (en) Cage for radial ball bearing
US6152606A (en) Self-aligning roller bearing
JPS6346723Y2 (ja)
US3905659A (en) Lubricated bearing
CA1083211A (en) Sleeve bearing
EP1148260A1 (en) Bearings
US4350912A (en) Wick lubrication system for self-aligning bearing
EP0997656A2 (en) Bearings
EP1951987A1 (en) Earth boring bit with tilted hydrodynamic thrust bearing
JPH0478523B2 (ja)
US4025079A (en) Traction motor suspension bearing lubrication
CN213628520U (zh) 一种润滑改善型滑动轴承
RU59756U1 (ru) Узел гидродинамического упорного подшипника (варианты)
US6213471B1 (en) Seal assembly with stabilized seal rings
CN218325805U (zh) 一种角接触向心关节轴承
RU2214497C2 (ru) Опора скольжения шарошечного долота