JPH0429127Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0429127Y2
JPH0429127Y2 JP1985029505U JP2950585U JPH0429127Y2 JP H0429127 Y2 JPH0429127 Y2 JP H0429127Y2 JP 1985029505 U JP1985029505 U JP 1985029505U JP 2950585 U JP2950585 U JP 2950585U JP H0429127 Y2 JPH0429127 Y2 JP H0429127Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
thrust bearing
crankshaft
thrust
cylinder block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985029505U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61145117U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985029505U priority Critical patent/JPH0429127Y2/ja
Publication of JPS61145117U publication Critical patent/JPS61145117U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0429127Y2 publication Critical patent/JPH0429127Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関のクランクシヤフト・ス
ラスト軸受に関し、特に、ラジアル軸受と分割さ
れて、アルミ合金製シリンダブロツクのスラスト
軸受ハウジングに装着されるクランクシヤフト・
スラスト軸受に関する。
〔従来の技術〕
このような型式のクランクシヤフト・スラスト
軸受は、第4図に示すようなものが普通である
(例えば、実開昭58−184017号公報)。
これを簡単に説明すると、内燃機関のクランク
シヤフト1は、アルミ合金製のシリンダブロツク
2と、このシリンダブロツク2にボルト3(第2
図参照)で一体的に固定されたアルミ合金製ベア
リングキヤツプ4とに、メーン軸受5を介して回
転自在に装着されている。
このメーン軸受5は、メーンラジアル軸受(以
下単に「ラジアル軸受」という)6a,6bとメ
ーンスラスト軸受(以下単に「スラスト軸受」い
う)7とから構成されている。
そして、図から分るように、ラジアル軸受6は
シリンダブロツク2側のラジアル軸受アツパ6a
とベアリングキヤツプ4側のラジアル軸受ロア6
bとから構成され、半リング状のスラスト軸受7
は、シリンダブロツク2側の半円周部にのみ装着
されており、その一面は第3図に示すようにクラ
ンクシヤフト・ジヤーナル1aのスラスト面1b
に摺接する軸受合金面7aとなつている。
なお、第4図中、Xはクランクシヤフト・ジヤ
ーナル1aの中心線、Yはクランクシヤフト・ピ
ン1cの中心線を示している。
上記のように構成されたスラスト軸受7は、従
来、軸受合金面7a及びその背面7bが、第5図
に示すように共に平面状をなしているか、または
油膜の形成を容易にする目的で、軸受合金面7a
側にのみ油溝を有する平面状をなしていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このような従来の内燃機関のク
ランクシヤフトスラスト軸受は、軸受合金面及び
その背面が平面状をなしていたので、エンジン組
立時、第2図に示すベアリングキヤツプ・ボルト
3の締付トルクが加工時の締付トルクよりも大き
くなると、アルミ合金製シリンダブロツク2のス
ラスト軸受ハウジングのベアリングキヤツプ4と
の当り面2aが軟質のため、第5図に示されるよ
うに0.1〜0.2ミリ程度変形して変形部2bが発生
し、その結果スラスト軸受7が変形部2bによつ
て押されて傾斜した状態となる。
したがつて、スラスト軸受7は傾斜した状態で
クランクシヤフト1のスラスト荷重を受けること
になり、第5図にAで示す微少面積部分に局部的
に荷重がかかり、面圧が過大となつて軸受合金面
7aの摩耗や剥離が発生するという問題点があつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、この考案による内燃機関のクランク
シヤフト・スラスト軸受は、スラスト軸受の軸受
合金面の背面両端部に、アルミ合金製シリンダブ
ロツクのベアリングキヤツプの当り面付近に発生
する変形を逃げる切欠部を設けたものである。
〔作用〕
上記のように構成することにより、エンジン組
立時に、ベアリングキヤツプ・ボルトの締付トル
クが所定の値より過大となり、シリンダブロツク
の軸受ハウジングのベアリングキヤツプとの当り
面付近が変形しても、この変形部は、スラスト軸
受の切欠部内に逃げるので、スラスト軸受に当接
する恐れはない。
〔実施例〕
以下、添付図面の第1図を参照してこの考案の
実施例を説明するが、第5図に対応する部分には
同一の符号を付して示してある。
第1図において、内燃機関のシリンダブロツク
2とベアリングキヤツプ4とによつて形成される
スラスト軸受ハウジング内に半リング状のスラス
ト軸受17が装着され、このスラスト軸受17
は、軸受合金面17aの背面17bの両端部、す
なわち、シリンダブロツク2とベアリングキヤツ
プ4の当り面2a付近に切欠部17cを設けてお
り、この切欠部17cの反対側、すなわち軸受合
金面17bにも、両端部にテーパ状の切欠部17
dを設けているほかは、第5図に示した従来例の
スラスト軸受7と同様である。
この実施例は上記のような構成からなり、エン
ジン組立時に、万一、ベアリングキヤツプ・ボル
ト3が所定の締付力以上で締付けられ、シリンダ
ブロツク2のスラスト軸受ハウジングがベアリン
グキヤツプ4との当り面2aで変形して変形部2
bが発生しても、スラスト軸受17は、切欠部1
7cによつてそれを逃げ、変形部2bに当接して
傾斜することはなく、この傾斜に基因してスラス
ト軸受17の軸受合金面17aがクランクシヤフ
トジヤーナルのスラスト面に局部摺動して摩耗や
剥離を生ずることが防止される。
また、スラスト軸受17の軸受合金面17a側
にも両端部にテーパ状の切欠部17dを設けたの
で、エンジン組立時にスラスト軸受17の両端部
が若干クランクシヤフト・ジヤーナルのスラスト
面側に突出して固定された場合にも、スラスト軸
受17の局部摺動は皆無となる。
なお、上記実施例においては、スラスト軸受が
半リング状をなす場合について説明したが、スラ
スト軸受が、シリンダブロツクとベアリングキヤ
ツプによつて形成されるスラスト軸受ハウジング
の全周に亘つて設けられてリング状をなす場合に
もこの考案は適用可能であり、この場合はシリン
ダブロツクとベアリングキヤツプの当り面付近の
スラスト軸受の直径上の2箇所に切欠部を設けれ
ばよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、この考案は、スラスト軸受
合金面の背面の両端部に切欠部を設けたので、ス
ラスト軸受ハウジングの変形によりスラスト軸受
が傾斜する恐れがなく、クランクシヤフトのスラ
スト荷重をスラスト軸受の全面で受けることが可
能となり、局部的にスラスト荷重を受けてスラス
ト軸受に軸受合金の限界面圧を越える高面圧が印
加されることがなくなり、スラスト軸受合金の局
部的摩耗や剥離が防止され、スラスト軸受の寿命
を著しく延長し得る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す要部断面
図、第2図はこの考案を適用したクランクシヤフ
ト軸受部の構成を示す第3図の−線に沿う断
面図、第3図は第2図の−線に沿う断面図、
第4図はこの考案を適用すべきクランクシヤフト
軸受部の全体の構成を示す断面図、第5図は従来
のクランクシヤフト・スラスト軸受を示す要部断
面図である。 1……クランクシヤフト、2……シリンダブロ
ツク、4……ベアリングキヤツプ、5……メーン
軸受、6……メーンラジアル軸受、7,17……
メーンスラスト軸受、7a,17a……軸受合金
面、7b,17b……背面、17c……切欠部、
17d……テーパ状の切欠部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 メーンラジアル軸受と分割され、該メーンラ
    ジアル軸受と共にクランクシヤフトを支持する
    半リング状のメーンスラスト軸受の背面側両端
    部に切欠部を設け、該切欠部によつて、アルミ
    合金製シリンダブロツクのバアリングキヤツプ
    の当り面付近に発生する変形を逃げるようにし
    たことを特徴とする内燃機関のクランクシヤフ
    ト・スラスト軸受。 2 上記メーンスラスト軸受が、軸受合金側の両
    端部にもテーパ状の切欠部を形成していること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の内燃機関のクランシヤフト・スラスト軸
    受。
JP1985029505U 1985-03-01 1985-03-01 Expired JPH0429127Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985029505U JPH0429127Y2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985029505U JPH0429127Y2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61145117U JPS61145117U (ja) 1986-09-08
JPH0429127Y2 true JPH0429127Y2 (ja) 1992-07-15

Family

ID=30528375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985029505U Expired JPH0429127Y2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0429127Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5644535B2 (ja) * 2011-01-21 2014-12-24 スズキ株式会社 エンジンの軸受構造
JP5545553B2 (ja) * 2012-05-15 2014-07-09 大豊工業株式会社 スラスト軸受

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417448A (en) * 1977-07-07 1979-02-08 Caterpillar Tractor Co Bearing

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417448A (en) * 1977-07-07 1979-02-08 Caterpillar Tractor Co Bearing

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61145117U (ja) 1986-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6648513B2 (en) Plain bearing
US5560333A (en) Internal combustion engine connecting rod
JPS58207519A (ja) 内燃機関の主軸受構造
JPH0429127Y2 (ja)
US6089755A (en) Sliding bearing
JP3657374B2 (ja) 内燃機関用クランク軸のクランクアーム構造
JP2000199515A (ja) 軸受と軸受の組付構造
JPH0219328B2 (ja)
JP2586450Y2 (ja) センターベアリングサポート
JPS5827124Y2 (ja) クランクシヤフト軸受装置
JPH04114117U (ja) 半割軸受
JPH0446087Y2 (ja)
JPH032731Y2 (ja)
JP3460296B2 (ja) コネクティングロッド
JPH0429128Y2 (ja)
JPH0642526A (ja) 内燃機関のアルミニウム合金製コンロッド
JPH0112019Y2 (ja)
JP2987803B2 (ja) 自在継手
JPH10325410A (ja) コネクティングロッド
JP3508557B2 (ja) ローラー装置
JP2581316Y2 (ja) 内燃機関用ピストン
JPH08270635A (ja) ピストン支持装置
JP3082539B2 (ja) 分割型軸受のオイルリリーフ形成方法
JPH058337Y2 (ja)
KR20010059380A (ko) 내연기관의 아이들 기어 샤프트