JPH0519648U - キヤプスタンモータの軸受構造 - Google Patents

キヤプスタンモータの軸受構造

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JPH0519648U
JPH0519648U JP7426791U JP7426791U JPH0519648U JP H0519648 U JPH0519648 U JP H0519648U JP 7426791 U JP7426791 U JP 7426791U JP 7426791 U JP7426791 U JP 7426791U JP H0519648 U JPH0519648 U JP H0519648U
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JP
Japan
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bearing
graphite
capstan motor
synthetic resin
fine powder
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JP7426791U
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English (en)
Inventor
建 佐藤
Original Assignee
日本サーボ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、スベリ軸受を使用した小型VTR
用キャプスタンモータにおいて、軸受より油が流出しな
い軸受構造を提供するものである。 【構成】 本考案によるキャプスタンモータの軸受構造
は上記目的を実現する手段として、スベリ軸受を固体潤
滑軸受で形成することで解決するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャプスタンモータの軸受構造に係り、特にVTR用のキャプスタン モータに使用するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来より実施されているVTR用キャプスタンモータの構造を示す断面 図で、1は磁性薄板で形成された固定子ヨーク、2は偏平形に形成された固定子 巻線、3は円環状永久磁石、4は回転子ヨーク、5は回転子のボス、6は回転子 軸、7は軸受ブラケットの基部、8は軸受ブラケットの腕、9,10は含油軸受 、11はスラスト受け、12,は油切りである。
【0003】 図2に示した従来技術のキャプスタンモータは磁性薄板1の上に複数個の偏平 形に形成された固定子巻線2を回転子軸を中心に円環状に配置して固着し、固定 子ヨーク1の固着された軸受ブラケットの基部7と一体の軸受ブラケットの腕8 に装着された含油軸受9,10により支承された回転子軸6に回転子ボス5を介 して回転子ヨーク4を固着し、該回転子ヨーク4には円環状永久磁石3が当接固 着され、該永久磁石3は空隙を介して固定子巻線2と対向し配設されている。
【0004】 軸と軸受の構造は、軸受ブラケットの基部7に含油軸受10が設けられ、基部 7より延びた腕8の、基部7と反対の端部にスラスト受け11と含油軸受9とが 設けられ、含油軸受9,10により長い回転子軸6を支承し、両方の軸受の間に 表われた回転子軸6をVTRのキャプスタン軸として使用するようになっている 。
【0005】 更に、含油軸受9と10の軸方向端面とキャプスタン軸となる部分の間の回転 子軸6に含油軸受の潤滑油が流れだすのを防止するため油切り12が設けられて いる。
【考案が解決しようとする課題】 図2に示した従来技術のキャプスタンモータは、キャプスタン軸となる長い回 転子軸6がピンチローラーの押圧力で撓むのを防止するため、軸受ブラケットの 腕8の両端に含油軸受9,10を設けて両端で支える構造としているが、軸受に 含油軸受を使用するため、含油軸受より浸みだした油がキャプスタン軸に流れな いように、油切り12を設ける必要が有り構造を複雑にするという問題がある。 本考案は、油切りの装着を必要としないキャプスタンモータの軸受構造を得る のが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案のキャプスタンモータの軸受構造においては、軸受を含油軸受ではなく 固体潤滑軸受の使用により目的を達成する。
【0005】
【作用】
固体潤滑軸受は、含油軸受のように流動性の有る潤滑材を使用していないから 、潤滑油が流れ出すことはなく、従って油の流出を防止する装置は不要となる。
【0006】
【実施例】
図1は本考案を実施したキャプスタンモータの構造を示す断面図で、軸受20 と21を固体潤滑軸受とすることと、油切り12を除いたところが図2に示した 従来技術と異なる点で、それ以外は従来技術と同じである。 固体潤滑軸受は流動性のある油を潤滑材として使用していいないので回転子軸 に油が流出してくることは無く、従って油切りを設ける必要は無い。
【0007】 固体潤滑軸受の第1の実施例としては、各種の自己潤滑性の優れた合成樹脂で 軸受を形成するもので、合成樹脂の実例としてポリアセタール樹脂、テフロン樹 脂等が挙げられるが、更に多くの合成樹脂が適用できる。
【0008】 固体潤滑軸受の第2の実施例として、黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との合金で 軸受を形成するもので、キャプスタンモータの軸受として優れた自己潤滑性を有 し、潤滑油を使用しないから油きりを設けなくともキャプスタン軸を汚染するこ とはない。
【0009】 固体潤滑軸受の第3の実施例として、銅合金で形成された円筒形のスベリ軸受 の内径部に、二硫化モリブデンの微粉末を圧着して内径部に埋め込んだ構造のも ので、二硫化モリブデンの微粉末は減摩効果が高いことが知られており、かつ硬 度が高いので銅合金で形成された円筒形のスベリ軸受の内径部に圧力を加えて擦 り込むと銅合金の表面に埋め込まれて固着し、軸との接触部分は二硫化モリブデ ンの微粒で覆われるようになり、軸と、銅合金で形成されたスベリ軸受の内径部 とは直接接触しないから摩擦は大幅に減少し、しかも二硫化モリブデンは固体で あるからスベリ軸受の内周部に固着された状態で流出することが無く、軸を汚染 することが無く従って油切りを設ける必要が無い。
【0010】 固体潤滑軸受の第4の実施例として、前記の第3実施例で示された銅合金で形 成された円筒形のスベリ軸受の内径部に、黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との合金 の微粉末を圧着して内径部に埋め込んだ構造のもので、黒鉛、又は黒鉛と鉛等の 金属との合金の微粉末は減摩効果が高いことが知られており、スベリ軸受の内径 部に貼着して留まり、軸との接触部部は黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との合金の 微粒で覆われるようになり、軸と銅合金で形成されたスベリ軸受の内径部とは直 接接触しないから摩擦は大幅に減少し、しかも黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との 合金の微粉末は固体であるからスベリ軸受の内周部に固着された状態で流出する こと無く、軸を汚染することが無いから油きりを設ける必要は無い。
【0011】 固体潤滑軸受の第5の実施例として、合成樹脂で形成した円筒形スベリ軸受の 内径部に、二硫化モリブデンの微粉末を圧着して内径部に埋め込んだ構造のもの で、前記の第3の実施例と同じように二硫化モリブデンの微粉末がスベリ軸受の 内径部に固着された状態で流出することが無く、軸を汚染することが無いから、 油切りを設ける必要が無い。
【0012】 固体潤滑軸受の第6の実施例としては、合成樹脂で形成した円筒形スベリ軸受 の内径部に、黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との合金の微粉末を圧着して内径部に 埋め込んだ構造のもので、前記第4の実施例と同じように黒鉛、又は黒鉛と鉛等 の金属との合金の微粉末がスベリ軸受の内径部に固着された状態で流出すること が無いから、油切りを設ける必要が無い。
【0013】 固体潤滑軸受の第7の実施例は、合成樹脂の中に二硫化モリブデンの微粉末を 混合した混和樹脂を使用して円筒形のスベリ軸受を形成するもので、内径部の表 面に混和した二硫化モリブデンが表われ、これが減摩作用をするので、流出する 事が無いから、軸を汚染すること無く、従って油切りを設ける必要は無い。
【0014】 固体潤滑軸受の第8の実施例は、合成樹脂の中に黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属 との合金の微粉末を混合した混和樹脂を使用して円筒形のスベリ軸受を形成する もので、内径部の表面に混和した黒鉛、又は黒鉛と鉛等の金属との合金の微粉末 が表われ、これが減摩作用をするもので、軸の表面に流出することが無いから軸 を汚染することが無く、従って油切りを設ける必要は無い。
【0015】
【考案の効果】
本考案になるキャプスタンモータの軸受構造は上記のような構造であるから、 潤滑油が軸受より流出することが無く従って油切りを設けない簡単な構造とする ことが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる固体潤滑軸受を使用したキャプス
タンモータの断面図である。
【図2】従来技術の含油軸受を使用したキャプスタンモ
ータの断面図である。
【符号の説明】
1:固定子ヨーク 2:固定子巻線 3:円環状永久磁石 4:回転子ヨーク 5:回転子ボス 6:回転子軸 7:軸受ブラケットの基部 8:軸受ブラケットの腕 9,10:含油軸受 11:スラスト受け 12:油切り 20,21:固体潤滑軸受

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性薄板製の固定子ヨーク上に偏平形巻
    線を配置した固定子と、回転子軸に一体的に固着した回
    転子ヨーク及び該回転子ヨークに当接固着した円環状永
    久磁石よりなる回転子と、該回転子を前記偏平形巻線と
    空隙を介して対向する如く回転自在に支承する軸受を装
    着する軸受ブラケットを有し、該軸受ブラケットは其の
    基部を固定子ヨークに固着して軸受の1個を装着し、基
    部より回転子と反対方向に延びた軸受ブラケットの腕は
    軸から離れて配置され、腕の他端には他の1個の軸受と
    スラスト方向の軸受を備えたキャプスタンモータの軸受
    構造において、前記軸受を固体潤滑軸受により構成した
    ことを特徴とするキャプスタンモータの軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記固体潤滑軸受は、特に潤滑性の優れ
    た合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のキャプスタンモータの軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記固体潤滑軸受は、黒鉛、又は黒鉛と
    金属等との合金により形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のキャプスタンモータの軸受構造。
  4. 【請求項4】 前記固体潤滑軸受は、銅合金で形成した
    円筒形スベリ軸受の内径部に二硫化モリブデンの微粉末
    を埋め込んだ構造を特徴とする請求項1に記載のキヤプ
    スタンモータの軸受構造。
  5. 【請求項5】 前記固体潤滑軸受は、銅合金で形成した
    円筒形スベリ軸受の内径部に黒鉛、又は黒鉛と金属等と
    の合金の微粉末を埋め込んだ構造を特徴とする請求項1
    に記載のキャプスタンモータの軸受構造。
  6. 【請求項6】 前記固体潤滑軸受は、合成樹脂で形成し
    た円筒形スベリ軸受の内径部に二硫化モリブデンの微粉
    末を埋め込んだ構造を特徴とする請求項1に記載のキャ
    プスタンモータの軸受構造。
  7. 【請求項7】 前記固体潤滑軸受は、合成樹脂で形成し
    た円筒形スベリ軸受の内径部に黒鉛、又は黒鉛と金属等
    との合金の微粉末を埋め込んだ構造を特徴とする請求項
    1に記載のキャプスタンモータの軸受構造。
  8. 【請求項8】 前記固体潤滑軸受は、合成樹脂の中に二
    硫化モリブデンの微粉末を混和した混和合成樹脂で形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のキャプスタンモ
    ータの軸受構造。
  9. 【請求項9】 前記固体潤滑軸受は、合成樹脂の中に黒
    鉛又は黒鉛と金属等との合金の微粉末を混和した混和合
    成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャプスタンモータの軸受構造。
JP7426791U 1991-08-23 1991-08-23 キヤプスタンモータの軸受構造 Pending JPH0519648U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178395A (ja) * 1988-12-28 1990-07-11 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動材料
JPH02290905A (ja) * 1989-04-28 1990-11-30 Komatsu Ltd 無給脂摺動材料およびその製造方法
JPH03134314A (ja) * 1989-10-20 1991-06-07 Taiho Kogyo Co Ltd 円筒形ブシユ

Patent Citations (3)

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