JP2923825B2 - 高温強度および溶接性に優れた耐熱用フエライト系ステンレス鋼板 - Google Patents

高温強度および溶接性に優れた耐熱用フエライト系ステンレス鋼板

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JP2923825B2
JP2923825B2 JP8387793A JP8387793A JP2923825B2 JP 2923825 B2 JP2923825 B2 JP 2923825B2 JP 8387793 A JP8387793 A JP 8387793A JP 8387793 A JP8387793 A JP 8387793A JP 2923825 B2 JP2923825 B2 JP 2923825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,各種内燃機関の排気ガ
ス系統の部材例えばエキゾーストマニホールドや排ガス
浄化用材料あるいは各種燃焼機器などに用いられる高温
強度および溶接性に優れたフエライト系耐熱用ステンレ
ス鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,自動車あるいは工場から排出され
るガスによる大気汚染が大きな問題となっている。例え
ば自動車の排気ガスは公害防止の観点からNOX, H
C,COなどの量が規制されてきたが,最近では酸性雨
などの点から規制がより厳しくなる傾向にあり,排気ガ
ス浄化効率の向上が必要となっている。
【0003】他方, 自動車では浄化効率の向上に加え,
エンジンの高出力化あるいは性能向上の要求が高まり,
排ガス温度は上昇する傾向にある。このような背景か
ら, 排気ガス系統の部材, 特にエンジンに直結している
エキゾーストマニホールド (排気ガス管) などは,運転
中にきわめて高温になる。加えて,機械の振動や外部か
らの振動による機械的な応力変動, あるいは運転パター
ンに依存した冷熱サイクルによる熱応力変動など,きわ
めて過酷な状況下にさらされることになる。
【0004】ステンレス鋼などの耐熱鋼をこれらの用途
で使用する場合, 上述のように使用中に様々な応力を受
けるため, これに耐え得る高温特性, つまり高温強度特
性に優れることが重要となる。しかも排気ガス系統の部
材は,鋼板をプレス成形したのちに溶接したり,溶接造
管後, 加工を施して使用される。したがって,この用途
では,高温強度特性が顕著に優れ且つ鋼板での溶接性に
優れ, 加工性も良好であることが重要となる。
【0005】SUS304に代表されるオーステナイト系ステ
ンレス鋼は加工性に優れかつ溶接性も良好である。これ
に加え, 高温強度がフエライト系ステンレス鋼に比べ高
いことから,耐熱性が要求される用途に対して有望な材
料であると考えられている。しかしオーステナイト系ス
テンレス鋼は熱膨張係数が大きいことから,加熱および
冷却の繰返しを受けるような用途では使用中に発生する
熱応力により熱疲労破壊することが懸念されている。ま
たオーステナイト系ステンレス鋼は熱膨張係数が大きい
ため,加熱および冷却の繰返しによって表面酸化物が剥
離し易い。
【0006】このようなことから一部の用途ではIncone
l 600 に代表されるNi基の合金が使用されている。こ
の合金材料はオーステナイト系ステンレス鋼より熱膨張
係数が低く, また表面酸化物の密着性が良く, 耐高温酸
化特性に優れ, かつ高い高温強度を有しているので有望
な材料であるが,きわめて高価な材料であるため広く一
般に使用されるに至っていない。
【0007】一方, フエライト系ステンレス鋼は,オー
ステナイト系ステンレス鋼に比べて安価である。また熱
膨張係数が小さいので熱疲労特性に優れており,加熱お
よび冷却の繰返しを受ける用途ではこの点で優れた特徴
を示すものと考えられる。そのため一部の用途に対して
Tepe409やSUS430で代表されるフエライト系ステンレス
鋼が使用され始めている。しかしこれらの材料は,600
℃以上での高温強度が著しく低いので,この温度域では
強度不足による高温疲労破壊や熱疲労破壊などを起こす
可能性がある。さらに900℃以上の温度では,フエライ
ト相がオーステナイト相に変態することがあり, その後
の冷却で生成したマルテンサイトによって室温での靭性
が著しく低下する可能性がある。
【0008】このようなフエライト系ステンレス鋼特有
の問題に対し,フエライト生成元素でかつ高温強化元素
であるMoやWなどの添加によって高温強度を改善する
ことも考えられる。しかし単にこれらの元素を添加する
のみでは高温強度の十分な上昇は望めない。また高温強
度を高くすると室温においても硬質となり加工性が低下
することや過剰添加により溶接性が低下することなどの
問題も生じてくる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように,今後の
排気ガス浄化効率の向上, 内燃機関の高出力化および高
性能化などの進展とともにますます厳しくなる使用条件
および環境に対応し得る高温強度特性や溶接性に優れた
材料が要望されているが,現状では前記のような課題が
完全には解決されていない。もし耐熱用フエライト系ス
テンレス鋼において, 最も重要視される高温強度特性に
優れた鋼が得られれば, 上記のような厳しい使用条件の
用途に対してきわめて有望な材料を得ることができるも
のと考えられる。本発明の目的はここにある。
【0010】すなわち本発明は,耐熱用構造材料に最も
要求される耐熱性すなわち高温強度特性が従来の自動車
用エキゾーストマニホールド材である耐熱用フエライト
系ステンレス鋼のSUS430LX系鋼の2倍以上,つまり1000
℃の0.2%耐力が15N/mm2以上であるようなフエライト系
ステンレス鋼板の開発を目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明は,質量%にお
いて,C:0.02%以下, Si:0.6%未満, Mn:0.6%以
上2.0%以下, S:0.006%以下, P:0.04%以下, C
r:17.0%以上22.0%以下, Nb:0.6%を超え1.5%以
下, Mo:1.0%以上3.0%以下, V:0.01%以上0.5%以
下, Cu:0.1%以上0.3%未満, N:0.02%以下, Al:
0.005%以上0.05%以下, O:0.012%以下を含み,場合
によってはさらに,Ti:1.5%以下, Zr:2.0%以下,
W:5.0%以下, B:0.01%以下, Y:0.1%以下, RE
M:0.1%以下, の一種または二種以上を含有したうえ,
前記の範囲において, C+N≦0.03% Mn/S≧200 16.8≦0.6Cr+1.1Mo+8.2Nb≦24.0 ただし,Wを含む場合には, 16.8≦0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb≦24.0 の関係を満足するようにこれらの元素を含有し, 残量が
Feおよび製造上の不可避的不純物からなり,1000℃の
0.2%耐力が15N/mm 2 以上である高温強度および溶接性に
優れたフエライト系ステンレス鋼板を提供する。
【0012】特に本発明鋼板は, その製造過程における
最終仕上げ焼鈍において, 該焼鈍を1050℃以上1200℃以
下の温度で10分以下の条件で行い, この焼鈍温度から60
0℃までを2℃/sec以上の速度で冷却することによって
優れた高温強度を具備するようになる。この鋼板素材は
所望径のパイプに溶接(高周波溶接)造管し,このパイ
プから,各種加工や溶接を適用して自動車エンジンのエ
キゾーストマニホールドを製作するのに適する。したが
って本発明はまた,前記の成分組成からなる自動車エン
ジンのマニホールド用鋼を提供するものである。
【0013】
【作用】図1は,低C,N-18%Cr-1.0%Mn-2.0%Mo-0.25%
Cu鋼を基本成分とし,900℃および1000℃での高温強度
(引張強さ, 0.2%耐力) に及ぼす鋼中のNb量の影響を
調べた結果を示したものである。試験片は4mmtの各鋼
の熱延板を1000℃にて焼鈍した後, 2mmtまで冷延し,1
100℃で焼鈍したものを用いた。
【0014】図1の結果から,Nb量が0.6%まではNb
量の増加に伴って高温強度 (引張強さと0.2%耐力)は
僅かに上昇するが,Nb量が0.6%を超えると, これを境
にして高温強度が急激に上昇し,1000℃での0.2%耐力
は15N/mm2以上という非常に高い値を示すことがわか
る。
【0015】すなわち,本発明者らはこの成分系におい
て0.6%を超えるNbを添加すると高温強度が飛躍的に上
昇するという知見を得た。高温強度の上昇をもたらして
いる理由は,後述するように (C+N) 量や焼鈍温度の
影響もあるが,添加したNb量のうち強化元素として有
効に作用するNb量が増加したためと考えられる。
【0016】図2は 18%Cr-1.0%Mn-2.0%Mo-1.0%Nb-
0.25%Cu 鋼を基本成分とし,図1と同様の1100℃焼鈍
材について,1000℃での高温強度に及ぼす鋼中の (C+
N)量の影響を調べたものである。
【0017】図2の結果から,0.2%耐力は,(C+N)量
が0.03%以下の領域において, 15N/mm2以上の高い値を
示すものの, (C+N)量が0.03%を超えると低下する
ことがわかる。このことは,フエライト系ステンレス鋼
にNbを多量に添加するだけでは高温強度の飛躍的上昇
は確保できないことを示唆している。つまり, 高温強度
に優れたフエライト系ステンレス鋼を得るためには,N
b量に加え(C+N)量も厳しく規定する必要があること
を示している。なお, このような (C+N)量の増加に
伴う高温強度の低下は, (C+N)量が増加するとNbが
炭窒化物として析出し,強化に有効な固溶Nb量が減少
するからであると考えられる。
【0018】図3は, 低C,N-18%Cr-1.0%Mn-1.0%Mo-
0.6%Nb-0.25%Cu 鋼を基本成分とし,前例と同様に110
0℃焼鈍材についての1000℃での高温強度に及ぼすCr,
Mo,Wの影響について調べたものである。また,Nb量
についての図1の結果も合わせて図中に示した。
【0019】図3の結果から,本成分系における高温強
度は各元素のこの範囲の添加量に応じて比較的単調に増
加することがわかる。ここで,σ0.2:1000℃での0.2%
耐力 (N/mm2)とし,Cr,Mo,W,Nb:各添加元素量 (質
量%) とすると, σ0.2=−1.8+0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb ・・・(1) で表し得る。この(1) 式からも,各元素のσ0.2への寄
与率 (各元素の係数) はCr,Mo,W,Nbの順に大きくな
り,とりわけNbは大きく, Nbの添加はMoやWに比べ
て高温強度上昇に非常に有効であることがわかる。
【0020】図4は 18%Cr-1.0%Mn-2.0%Mo-0.25%Cu
-0.45%Nb鋼 (以下0.45%Nb鋼と記す) および 18%Cr-
1.0%Mn-2.0%Mo-0.25%Cu-1.0%Nb鋼 (以下1.0%Nb鋼
と記す) について,1000℃における高温引張特性に及ぼ
す最終仕上げ焼鈍の焼鈍温度の影響を調べたものであ
る。
【0021】図4の結果から,0.45%Nb鋼は,最終仕
上げ焼鈍温度の影響をほとんど受けず, ほぼ一定の強度
値を示すのに対し,1.0%Nb鋼は,1050℃焼鈍までは0.
45%Nb鋼のものと実質的な差は認められないが,1050
℃以上の焼鈍温度になると高温強度は急激に上昇し,11
00℃焼鈍では0.45%Nb鋼の2倍程度の0.2%耐力が得ら
れるようになることがわかる。このような高温強度の上
昇は,前述のような強化に有効な固溶Nb量が焼鈍温度
の上昇によって増加したことによると考えられる。以上
の事実は, 適切なNb量および (C+N) 量の選択と,
これに加えて1050℃以上の最終仕上げ焼鈍を行なうこと
が高温強度に優れたフエライト系ステンレス鋼板を得る
上で重要であることを示している。
【0022】図5は,低C,N-18%Cr-1.0%Mn-2.0%Mo-
1.0%Nb-0.25%Cu鋼について,熱処理条件を種々変えて
固溶Nb量を変化させた場合の,固溶Nb量と1000℃での
0.2%耐力との関係を示したものである。なお固溶Nb量
は,添加したNb量から析出物としてのNb量を引いたも
のである。析出物はX線回折にて同定したところ,Fe3
Nb3CとFe2Nbが主体であることが明らかになった。
この析出物としてのNb量は各熱処理材を非水溶媒系抽
出液にて電解抽出することによって求めた。なお各熱処
理材の結晶粒度番号は5番程度のほぼ一定である。
【0023】図5の結果から,この鋼の高温強度は0.5
%以上の固溶Nb量の領域で急激に上昇していることが
わかる。
【0024】Nb添加フエライト系ステンレス鋼に焼鈍
工程を組合わせてクリープ強度を上昇させる方法は例え
ば特開昭60-145359号公報や特公平1-41695号公報に記載
されている。両公報とも強化に有効な固溶Nb量は,添
加Nb量からNbCまたはNbNとして析出したNb量を引
いたものとしており,また,クリープ強度を上昇させる
ためには或る程度の炭窒化物の存在が必要であるとして
いる。しかし本発明の成分系つまり0.6%を超えるNbを
添加した場合には,NbCやNbNなどのような析出物の
存在は認められず,Fe3Nb3CおよびFe2Nbが析出す
る。したがって上記公報に掲載された固溶Nb量の算出
式は本発明の成分系では適用できない。また該公報の教
示とは異なり,適量の炭窒化物を存在させるためにCや
Nを含有させることは本発明の成分系では必要ではな
く,前記の図2の結果に見られるように,むしろ強化に
有効なNb量を確保するために(C+N)量の上限を厳
しく限定する必要がある。
【0025】以上のような知見事実に基づき,本発明は
高温強度および溶接性に優れた耐熱用フエライト系ステ
ンレス鋼板を提供するものであり,特にこれからの高出
力自動車エンジンに直結しても充分に信頼性のあるステ
ンレス鋼製のエキゾーストマニホールドとなり得る材料
を提供するものである。
【0026】以下に,本発明鋼の各成分の作用とその化
学成分値の含有量範囲を定めた理由の概要を個別に説明
する。
【0027】CおよびN:CおよびNは一般的にはクリ
ープ強度およびクリープ破断強度などの高温強度に対し
ては最も有効な元素とされているが,その反面,含有量
が多くなると耐酸化性,加工性ならびに靭性が低下す
る。したがって,CおよびNは本成分系においては低い
ことが望ましく,それぞれ0.02%以下とする。また,C
およびNはNbとの化合物を生成しやすいのでフエライ
ト相の固溶強化に有効のNb量,より具体的には,高温
での0.2%耐力および引張強さを上昇させる有効Nb量を
減少させる。図2で示したように (C+N) 量を0.03%
以下とすることにより1000℃で15N/mm2以上の0.2%耐力
を確保することができる。
【0028】Si:Siは耐酸化性の向上には有効な元素
である。しかしSiを過剰に添加すると硬さが上昇し,
加工性および靭性が低下することから,Siは0.6%未満
とする。
【0029】Mn:Mnは溶接高温割れに有害なSをMn
Sの形で固定し,溶接金属中のSを除去, 減少させる。
溶接高温割れを防止するためには,鋼中に含まれるSに
対応したMnの添加が必要であり,Mn/Sが200以上で
割れ防止効果が現れる。またMnを添加することによっ
て耐スケール剥離性も改善されるが,過剰の添加は加工
性および溶接性が問題となる。このようなことから,十
分な耐スケール剥離性を有し, なおかつ加工性および溶
接性に影響を及ぼさぬようにMnの範囲は0.6%以上2.0
%以下とする。
【0030】S:Sは上述のごとく溶接高温割れに対し
て有害であるので可能な限り低いほうが望ましいが,低
く押さえるほど製造コストの上昇を招く。本発明鋼にお
いてはSは0.006%まで許容しても十分な耐溶接高温割
れを有するため,Sの範囲を0.006%以下とする。
【0031】P:Pは本発明が目的とする高温強度の向
上には特に悪影響を及ぼさないが,0.04%を超えて含有
されると鋼板の靭性を著しく損なう。したがって,Pの
範囲は0.04%以下とする。
【0032】Cr:Crはフエライト相を安定させるとと
もに,高温用材料で重要視される耐酸化性の改善に不可
欠の元素である。しかし17.0%未満では上記の効果が十
分に発揮されない。耐酸化性の面からはCrは高いほど
望ましいが22.0%を超えて過剰に添加すると鋼の脆化を
招き, また硬さの上昇によって加工性も劣化する。した
がって,Crの範囲は17.0%以上22.0%以下とする。
【0033】Nb:Nbは前述の図1の高温引張試験結果
に示したように,高温強度を維持するのに必要な元素で
ある。しかも強力な炭窒化物生成元素であるため,固溶
強化による著しい高温強度の上昇を図るためには,Cお
よびNの低減化に加え,0.6%を超えるNbの添加が必要
である。またNbの添加は加工性および耐酸化性の改善
に好影響を及ぼす。しかしNbを過剰に添加すると溶接
高温割れ感受性が高くなる。十分な高温強度を維持し,
なおかつ溶接高温割れ感受性にさほど影響を及ぼさない
ようにNbの範囲は0.6%を超え1.5%以下とする。
【0034】Mo:Moは固溶強化によって高温強度を上
昇させる元素である。また耐高温酸化性および耐食性の
改善にも有効である。一方,過剰に添加すると低温での
靭性を著しく低下させ,また溶接性および加工性の低下
をきたすため,その成分範囲を1.0%以上3.0%以下, 好
ましくは1.0%を越え3.0%以下とする。
【0035】V:Vは炭窒化物生成元素であり,高温強
度およびクリープ破断強度を上昇させ,加工性を改善す
る。またCおよびNと結合することによって, 高温強度
上昇に有効な固溶Nb量を増加させる。さらにVはNbと
の共存によって耐粒界腐食性を向上させると共に溶接熱
影響部の靭性を向上させる。これらの効果はV量が0.01
%未満では十分ではない。他方0.5%を越えて過剰に添
加すると逆に加工性の低下を招くため, Vの範囲は0.01
%以上0.5%以下とする。
【0036】Al:製鋼工程において脱炭を行なう際に
酸素吹錬を行なうが,このとき鋼中の残存した酸素は,
溶接性に著しい悪影響を及ぼす。このため脱酸材として
Alが必要不可欠な元素となる。しかし過剰の添加は逆
に溶接性の低下を招く。十分な脱酸を行なうことがで
き,なおかつ溶接性に影響を及ぼさぬようAlの範囲は
0.005%以上0.05%以下とする。
【0037】O:Oは上述のように, 溶接性に悪影響を
及ぼすためできる限り低いことが望ましいが低く押さえ
るほど製造コストの上昇を招く。本成分系においては,
Oは脱酸Alの添加によって0.012%以下に容易に低減で
き,しかもこのとき十分な溶接性を有するため,Oの範
囲は0.012%以下とする。
【0038】Cu:Cuは靭性面で非常に有効に作用し,
室温での靭性改善効果を得るためには0.1%以上必要で
ある。一方, 過剰に添加すると硬質となり加工性を害
し, また溶接性も低下する。この理由からCuの範囲は
0.1%以上0.3%未満とする。
【0039】Ti:TiはNbと同様に強力な炭窒化物生
成元素であり,高温強度およびクリープ破断強度を上昇
させ,加工性も改善する。しかしAlと同様, 過剰添加
すると製造性および溶接性で問題となるため1.5%以下
とする。
【0040】Zr:Zrは高温強度を上昇させ,高温酸化
特性を改善する。しかし過剰に添加すると加工性および
溶接性の低下を招くので2.0%以下とする。
【0041】W:WもTiやVと同様, 高温強度を上昇
させ,加工性を改善する。しかし過剰に添加すると加工
性および溶接性の低下を招くので5.0%以下とする。
【0042】B:Bは熱間加工性を改善し,高温強度も
上昇させ,加工性をも改善する。しかし過剰に添加する
と熱間加工性の低下を招くため,0.01%以下とする。
【0043】YおよびREM:YおよびREM(希土類元素)は
微量添加によって熱間加工性を改善し,耐酸化性特にス
ケールの密着性を改善する。しかし過剰に添加とする逆
に熱間加工性の低下を招くため0.1%以下とする。
【0044】以上のような成分組成に加えて,本発明の
目的を達成するには,すなわち1000℃での0.2%耐力を1
5N/mm2以上とするには,前記(1) 式の右辺を15以上とす
ることが必要である。すなわち, 15.0≦−1.8+0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb の関係を満足するように,これらの元素の含有量を規制
することが必要である。しかしこれらの元素を過剰に添
加すると加工性および溶接性が低下する可能性があり,
特に(1) 式の右辺が22.2を超えると溶接性の劣化が認め
られた。この理由から, これらの元素の添加量は, 15.0≦−1.8+0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb≦22.2 すなわち, 16.8≦0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb≦24.0 の関係を満足するように含有させるのがよい。
【0045】次に本発明鋼板の製造に当たっては, 既述
のように最終仕上げ焼鈍において固溶強化元素を十分固
溶させるためには焼鈍温度はできる限り高い方が好まし
い。すなわち図4に示したように, 焼鈍温度が1050℃未
満では, Nbの固溶が十分でないことがその理由である
と考えられるが,顕著な高温強度の改善は期待できな
い。また図4は高温強度の上昇は焼鈍温度が1200℃を超
えると飽和することを示している。加えて,焼鈍温度が
高すぎると結晶粒が粗大化し,靭性が低下するなどの不
利な点も生じる。以上のことから最終仕上げ焼鈍温度の
範囲は1050℃以上1200℃以下とする。
【0046】最終仕上げ焼鈍後の冷却速度は,焼鈍時に
固溶したNbが冷却中に析出しないように焼鈍温度から6
00℃までの間を2℃/sec以上とするのがよい。
【0047】最終仕上げ焼鈍時間については,1050℃以
上1200℃以下の温度で長時間焼鈍すると結晶粒および析
出物が粗大化すること,連続焼鈍を行なう際に焼鈍工程
に時間を要し, 生産性が低下することから,10分以下と
するのが実際的である。
【0048】なお最終仕上げ焼鈍とは素材メーカーでの
製造過程において熱間圧延および冷間圧延を経て目標板
厚にまで圧延した後の鋼帯または鋼板を仕上げ焼鈍する
ことを意味する。場合によってはこの最終仕上げ焼鈍の
あとに軽度のスキンパス圧延を施すこともある。
【0049】
【実施例】表1および表2(表1の続き)に供試材の化
学成分値および最終仕上げ焼鈍温度を示した。表中のA
01からA20は本発明鋼,A21からA30は比較鋼である。
いずれの鋼も真空溶解炉にて500kg溶製し,鍛造, 熱延
により4.0mmtの熱延鋼帯とした。これを950〜1250℃で
焼鈍し2.0mmtまで冷延した。ついでこれを切断し,表中
に示した最終仕上げ焼鈍温度で焼鈍し,鋼板とした。こ
れを高温引張試験片に切削加工後, 試験に供した。表3
に本発明鋼板および比較鋼板の高温強度特性を示した。
高温強度特性はJIS G 0567に準拠した高温引張試験にお
ける0.2%耐力および引張強さで評価した。
【0050】また溶接高温割れ性を臨界ひずみ量で評価
した。すなわち, 各鋼について厚さ1.2mmtまで冷延した
以外は前記同様の冷延焼鈍板を作製し,40mm×200mmの
試験片に加工後, 試験片の両端を保持して長手方向に引
張応力を付与した状態でTIG溶接を行い, 割れが発生し
始める最小のひずみ量を臨界ひずみ量とし,これを溶接
割れ感受性の指標とした。この溶接高温割れ特性につい
ても表3に併記した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】表3の結果に見られるように,本発明例の
鋼板はいずれも高温強度が非常に高いことがわかる。つ
まりNbを0.6%以上添加し,(C+N)量を0.03%以下と
しかつ1050℃以上の高い温度で最終仕上げ焼鈍を行った
鋼板は,従来のフエライト系ステンレス鋼では得られる
ことのできなかった高温高強度特性を示し, 1000℃の0.
2%耐力で15N/mm2以上の強度値が得られる。これは自動
車用エキゾーストマニホールド材に使用された従来のSU
S430LX系鋼 (表2のA21鋼に相当するもの)の2倍以上
の高温強度特性を有している。
【0055】また,溶接性についてみると, 本発明例の
鋼はすべて3.5%以上の臨界ひずみ量を示し, 溶接性が
良好であることがわかる。したがって溶接高温割れ抵抗
の優れた製管品 (例えば自動車用エキゾーストマニホー
ルド) が得られることがわかる。
【0056】これに対し, 比較例A21, A22およびA28
〜A30は,いずれも高温強度を左右する元素 (C+N,
Nb, Mo) の範囲が本発明で規定する範囲から外れてい
るものであるが,これらは高い温度で焼鈍を施しても,
高温強度が本発明例の鋼より劣り, 1000℃の0.2%耐力
は全て15N/mm2未満である。
【0057】また比較例A26のように,成分範囲が本発
明の範囲内であっても, 焼鈍温度範囲が本発明の範囲か
ら外れると十分な高温強度特性は得られない。さらにA
23〜A25, A31のようにMn,S,Al,O, Cuの含有量が
本発明の範囲から外れていると,高温強度は高いもの
の,鋼板の溶接性が劣っていることがわかる。この点に
ついては前記の(1)式の範囲から外れるA27も同様であ
り,高温強化元素の過剰添加が溶接性を低下させたもの
と考えられる。
【0058】さらに,本発明鋼の電縫溶接管を用いて実
際のエキゾーストマニホールドを以下に述べるようにし
て試作し,自動車エンジンにて冷熱サイクルを行った。
その結果,従来の試験温度よりも 100〜200℃高い高温
試験においても従来材以上の耐久性を示し, 本発明鋼が
エキゾーストマニホールド用素材として実用性が非常に
高いものであることが確認された。
【0059】試作したエキゾーストマニホールドの概略
を図6に示した。1は主管であり,この主管1に対して
枝管2a〜2eが接続されている。主管1および枝管2
とも素材鋼板として前記実施例のA5相当の厚みが2.0
mmの冷延焼鈍板を使用した。この鋼板から主管1の径の
パイプと枝管2の径のパイプに高周波溶接で造管し,必
要長さに切断し,主管1の穴あけと縮径加工, 枝管2の
曲げ加工, 拡管およびフランジ取付け端のフレア加工を
行ったうえ,MAG溶接で主管1の穴に各枝管2を接続
し,端部にフランジをMAG溶接で取付けた。
【0060】試験は温度が900℃または940℃のエ
ンジン排ガスで加熱したあと空冷する冷熱サイクルを実
施した。比較のために,前記比較例のA21相当鋼を用
いた以外は同じエキゾーストマニホールドを試作し,同
じ試験を行った。その結果,本発明例のものはいずれの
試験温度でも,比較例のものに対し約2倍のサイクル回
数まで耐久性を有した。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように,本発明のフエライ
ト系ステンレス鋼板は,600℃以上特に900℃〜1000℃の
高温強度が他のフエライト系ステンレス鋼と比較して極
めて高く, 溶接性にも優れている。またこの鋼板は最終
仕上げ焼鈍を再結晶以上の温度で行っているため,高温
高強度に加え加工性にも優れる。
【0062】したがって本発明によれば,溶接造管,曲
げ加工や縮径拡管加工,溶接接合等の多くの工程を経て
製造され,また600℃以上の高温度域で使用される場合
にも強度不足に起因する高温疲労破壊や熱疲労破壊など
の材料特性が改善された自動車エンジンのマニホールド
材料が提供され,自動車の高出力化と性能向上に大きく
貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示の成分系における900℃および1000℃短時
間引張試験における0.2%耐力および引張強さに及ぼす
Nb添加量の影響を示した図である。
【図2】表示の成分系における1000℃短時間引張試験に
おける0.2%耐力および引張強さに及ぼす (C+N) 量
の影響を示した図である。
【図3】表示の成分系における1000℃短時間引張試験に
おける0.2%耐力に及ぼす各種合金元素の影響を示した
図である。
【図4】表示の成分系における1000℃短時間引張試験に
おける0.2%耐力に及ぼす最終仕上げ焼鈍温度の影響を
示した図である。
【図5】表示の成分系における1000℃短時間引張試験に
おける0.2%耐力に及ぼす固溶Nb量の影響を示した図で
ある。
【図6】自動車エンジンのエキゾーストマニホールドの
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 主管 2 枝管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 定幸 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新 製鋼株式会社鉄鋼研究所内 (72)発明者 奥 学 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新 製鋼株式会社鉄鋼研究所内 (72)発明者 杉野 智幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 柴田 新次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−274245(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 9/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%において, C:0.02%以下, Si:0.6%未満, Mn:0.6%以上2.0%以下, S:0.006%以下, P:0.04%以下, Cr:17.0%以上22.0%以下, Nb:0.6%を超え1.5%以下, Mo:1.0%以上3.0%以下, V:0.01%以上0.5%以下, Cu:0.1%以上0.3%未満, N:0.02%以下, Al:0.005%以上0.05%以下, O:0.012%以下, ただし前記の範囲において, C+N≦0.03% Mn/S≧200 16.8≦0.6Cr+1.1Mo+8.2Nb≦24.0 の関係を満足するようにこれらの元素を含有し, 残量が
    Feおよび製造上の不可避的不純物からなり,1000℃の
    0.2%耐力が15N/mm 2 以上である高温強度および溶接性に
    優れた耐熱用フエライト系ステンレス鋼板。
  2. 【請求項2】 質量%において, C:0.02%以下, Si:0.6%未満, Mn:0.6%以上2.0%以下, S:0.006%以下, P:0.04%以下, Cr:17.0%以上22.0%以下, Nb:0.6%を超え1.5%以下, Mo:1.0%以上3.0%以下, V:0.01%以上0.5%以下, Cu:0.1%以上0.3%未満, N:0.02%以下, Al:0.005%以上0.05%以下, O:0.012%以下, を含有し,さらに次の元素の一種または二種以上,すな
    わち, Ti:1.5%以下, Zr:2.0%以下, W:5.0%以下,
    B:0.01%以下, Y:0.1%以下, REM:0.1%以下の一
    種または二種以上,を含有したうえ,前記の範囲におい
    て, C+N≦0.03% Mn/S≧200 16.8≦0.6Cr+1.1Mo+1.5W+8.2Nb≦24.0 の関係を満足するようにこれらの元素を含有し, 残量が
    Feおよび製造上の不可避的不純物からなり,1000℃の
    0.2%耐力が15N/mm 2 以上である高温強度および溶接性に
    優れた耐熱用フエライト系ステンレス鋼板。
  3. 【請求項3】 鋼板は,製造過程における最終仕上げ焼
    鈍において,1050℃以上1200℃以下の温度に10分以下加
    熱され,この加熱後600℃まで2℃/sec以上の速度で冷
    却されたものである請求項1または2に記載のフエライ
    ト系ステンレス鋼板。
  4. 【請求項4】 鋼板は,自動車エンジンのエキゾースト
    マニホールドを構成する材料として使用される請求項
    1,2または3に記載のフエライト系ステンレス鋼板。
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