JP2923644B1 - トンネルの二次覆工用管の偏心布設装置およびこれを用いた布設方法 - Google Patents

トンネルの二次覆工用管の偏心布設装置およびこれを用いた布設方法

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JP2923644B1
JP2923644B1 JP10090359A JP9035998A JP2923644B1 JP 2923644 B1 JP2923644 B1 JP 2923644B1 JP 10090359 A JP10090359 A JP 10090359A JP 9035998 A JP9035998 A JP 9035998A JP 2923644 B1 JP2923644 B1 JP 2923644B1
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Abstract

【要約】 【課題】 二次覆工用の管の布設位置への移動を簡便に
行うことを可能とするトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置およびこれを用いた布設方法を提供する。 【解決手段】 トンネル1の横断方向の位置が、一次覆
工3に対して偏心した二次覆工用の管2,20の布設位
置の中心に設定され、トンネル1の長手方向に伸びる案
内梁8を備える。案内梁8を昇降させる昇降手段7,1
1,16を備える。案内梁8の上部に設けられ、該案内
梁8が所定の垂直方向の位置以上に上昇した際には、二
次覆工用の管20の上部の内面に当接し、この状態で該
管20がトンネル1の長手方向に移動する際には、該管
20の上部の内面に対して摺動自在な摺動部9,…を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次覆工に対して
偏心させた位置に二次覆工用の管を布設する、トンネル
の二次覆工用管の偏心布設装置およびこれを用いた布設
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置およびこれを用いた布設方法を、図9から図11
に基づいて以下に示す。
【0003】図9は従来のトンネルの二次覆工用管の偏
心布設装置およびこれを用いた布設方法を示すトンネル
の縦断面図、図10および図11は従来のトンネルの二
次覆工用管の偏心布設装置およびこれを用いた布設方法
を示すトンネルの横断面図である。
【0004】二次覆工用の管(新設管)50をトンネル
内に布設する際には、まず、坑内運搬台車51を用い
て、新設管50を布設位置付近に運搬する。
【0005】その後、新設管50を図11に示すような
断面形状を有する偏心台車52に乗せ換え、新設管50
を一次覆工に対して偏心した位置に配置する。このと
き、新設管50は既設管53と水平方向の位置が一致し
た状態となっている。
【0006】新設管50を既設管53に接続するために
は、さらに、新設管50の垂直方向の位置を既設管53
の垂直方向の位置に合わせる必要があるが、そのために
は、管受け装置54や、図示しない玉掛け装置を用い
る。
【0007】管受け装置54は、グリッパ55,…を突
っ張ることによって、既設管53の内部に位置決め配置
されている。
【0008】この管受け装置54の支持部56の上端部
には、キャスター57が、その車輪58が上向きになる
ように設けられている。この支持部56はジャッキアッ
プできるようになっていて、ジャッキアップすることに
よって、新設管50の既設管53側の端部を吊り上げ支
持し、かつ、偏心布設位置へと案内することができるよ
うになっている。
【0009】一方、新設管50の他端部側も布設位置に
してから、新設管50を既設管53に接続する必要があ
るが、そのためには、新設管50に対して玉掛けを行っ
て、該新設管50を所定の布設位置に移動させていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】二次覆工用の管として
は、例えば、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)管
が挙げられるが、それでもかなりの重量物であるため、
上記のような方法で、新設管を所定の布設位置に移動す
るのは、困難な作業となっていた。
【0011】そこで、本発明の目的は、二次覆工用の管
の布設位置への移動を簡便に行うことを可能とするトン
ネルの二次覆工用管の偏心布設装置およびこれを用いた
布設方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、トンネルの二次覆工用管の偏心
布設装置において、トンネル横断方向の位置が、一次覆
工に対して偏心した二次覆工用の管の布設位置の中心に
設定され、トンネル長手方向に伸びる案内梁と、前記案
内梁を昇降させる複数の昇降手段と、前記案内梁の上部
に設けられ、該案内梁が所定の垂直方向の位置以上に上
昇した際には、二次覆工用の管の上部の内面に当接し、
この状態で該管がトンネル長手方向に移動する際には、
該管の上部の内面に対して摺動自在な摺動部と、を備
え、前記案内梁により二次覆工用の管を貫通した状態
で、前記昇降手段のうちの一つにより前記案内梁の一端
側を支持し、前記昇降手段のうちの他の一つにより前記
案内梁の他端側を支持した状態で、これら昇降手段によ
り前記案内梁を上昇させることにより前記案内梁で前記
管を支持して該管を上昇させること、を特徴としてい
る。
【0013】以上のような構成の請求項1記載の発明に
よれば、トンネル横断方向の位置が、一次覆工に対して
偏心した二次覆工用の管の布設位置の中心に設定され、
トンネル長手方向に伸びる案内梁と、前記案内梁を昇降
させる複数の昇降手段と、を備え、前記案内梁により二
次覆工用の管を貫通した状態で、前記昇降手段のうちの
一つにより前記案内梁の一端側を支持し、前記昇降手段
のうちの他の一つにより前記案内梁の他端側を支持した
状態で、これら昇降手段により前記案内梁を上昇させる
ことにより前記案内梁で前記管を支持して該管を上昇さ
せるので、前記昇降手段により前記案内梁を所定位置ま
で昇降させることにより、二次覆工用の管のトンネル横
断方向の位置決めと、該管の上下方向の位置決めとを並
行して行うことができる。また、該案内梁が所定の垂直
方向の位置以上に上昇した際には、二次覆工用の管の上
部の内面に当接し、この状態で該管がトンネル長手方向
に移動する際には、該管の上部の内面に対して摺動自在
な摺動部を備えたので、案内梁によって二次覆工用の管
を支持した状態での該管のトンネル長手方向の移動を円
滑に行うことができる。
【0014】前記二次覆工用の管は、例えば、FRP
(ガラス繊維強化プラスチック)により構成された、円
筒形状の管が挙げられるが、該管の材質は任意であり、
例えば、鋼製でもよい。
【0015】前記案内梁としては、例えば、Iビームま
たはHビームにより構成されたものが挙げられるが、そ
の他でも、梁状の形状を有し、二次覆工用の管に相当す
る重量物を支持できるものであればなんでもよい。
【0016】前記昇降手段としては、例えば、上下に伸
縮自在なジャッキや、前記案内梁を吊り下げ支持するチ
ェーンブロックが挙げられるが、その他でも、前記案内
梁と、前記二次覆工用の梁とを支持できるものであれば
なんでもよい。
【0017】前記摺動部としては、例えば、キャスター
を用い、前記案内梁を上昇させた際に、二次覆工用の管
の上部の内面に車輪が当接するようにすることが挙げら
れるが、その他でも、該案内梁に対して、前記二次覆工
用の管を円滑に移動できるようなものであればなんでも
よい。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
ンネルの二次覆工用管の偏心布設装置であって、前記案
内梁として、IビームまたはHビームを用い、前記複数
の昇降手段のうち少なくとも一つがチェーンブロックで
あり、前記チェーンブロックの下部に設けられ、前記案
内梁を吊り下げ支持する吊り下げ部が、前記案内梁に対
して摺動自在であること、を特徴としている。
【0019】請求項2記載の発明によれば、前記案内梁
を吊り下げ支持する吊り下げ部が、前記案内梁に対して
摺動自在であるので、二次覆工用の管を順次継ぎ足し
て、二次覆工を構成していくに従って、二次覆工用の管
の布設位置が順次移動しても、該布設位置に対応した位
置に前記案内梁を容易に移動できる。
【0020】前記吊り下げ部としては、例えば、該吊り
下げ部13によって前記案内梁を吊り下げた際には、該
案内梁の上側のフランジ部の内側に向かう面に当接する
ような車輪が設けられたものが挙げられるが、その他で
も、該吊り下げ部が該案内梁にたいして摺動自在となる
構成ならばなんでもよい。
【0021】請求項3記載の発明は、トンネルの二次覆
工用管の布設方法において、請求項1または請求項2に
記載のトンネルの二次覆工用管の偏心布設装置を用い
て、前記案内梁により二次覆工用の管を貫通した状態
で、該管のトンネル長手方向の位置決めを行ったのち、
前記昇降手段のうちの一つにより前記案内梁の一端側を
支持し、前記昇降手段のうちの他の一つにより前記案内
梁の他端側を支持した状態で、これら昇降手段により前
記案内梁を所定位置まで上昇させることにより、前記案
内梁で前記管を支持して該管を上昇させて、該管のトン
ネル横断方向の位置決めと、該管の上下方向の位置決め
とを並行して行い、該管の布設を行うこと、を特徴とし
ている。
【0022】請求項3記載の発明によれば、案内梁によ
り二次覆工用の管を貫通した状態で、前記案内梁で前記
管を支持して該管を上昇させて、二次覆工用の管のトン
ネル横断方向の位置決めと、該管の上下方向の位置決め
とを並行して行うことができ、該管の布設作業を円滑
に、かつ、確実に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施の形態
例を図1から図8に基づいて説明する。
【0024】図1は本発明に係るトンネルの二次覆工用
管の偏心布設装置およびこれを用いた布設方法の適用例
を示すトンネルの縦断面図である。図2および図3は本
発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布設装置およ
びこれを用いた布設方法の適用例を示すトンネルの横断
面図である。
【0025】トンネル1の二次覆工を構成する既設管2
はトンネル1の一次覆工3の底部に水平に設けられた枕
木4の上部に布設されている。
【0026】この既設管2は、円筒形状を有するFRP
(ガラス繊維強化プラスチック)製のものである。この
既設管2の一端には、他の部分より内径、外径とも大き
い大径部2dが形成されている。この大径部2dは、後
述する新設管20の一端が挿入される部分である。
【0027】図2、図3に示すように、既設管2のトン
ネル横断方向の位置は、一次覆工3に対して偏心して布
設されている。
【0028】管受け装置5は、ジャッキになっているグ
リッパ6,…を突っ張ることによって、前記既設管2の
内部に位置決め配置されている。この管受け装置5の支
持部(昇降手段)7は上下方向に伸縮自在なジャッキに
なっている。この支持部7は、後述する案内梁8の一端
を支持し、かつ、該案内梁8の一端を昇降させるための
ものである。
【0029】また、この管受け装置5の下側のグリッパ
6,…を縮めると、車輪15,…が既設管2の底部の内
面に当接した状態となり、該管受け装置5を二次覆工内
でトンネル長手方向に容易に移動できるようになってい
る。
【0030】次に、例えば、Iビームにより構成された
案内梁8は、そのフランジ部8F,8Fがそれぞれ上下
になるように配置されている。また、該案内梁8のトン
ネル横断方向の位置は、一次覆工3に対して偏心した二
次覆工用の管の布設位置の中心に設定されている。ま
た、該案内梁8の長手方向がトンネル1の長手方向に伸
びるようになっている。
【0031】該案内梁8の上部のフランジ部8Fの上部
には、車輪10,…が上向きになるようにして複数のキ
ャスター(摺動部)9,…が設けられている。
【0032】該案内梁8に新設管20を外挿し、該案内
梁8で新設管20を吊り下げた状態で新設管20をトン
ネル長手方向に移動させる際には、これらキャスター
9,…の車輪10が新設管20の上部の内面に当接した
まま転動し、該案内梁8と新設管20とが摺動するよう
になり、該新設管20が円滑に移動できるようになって
いる。
【0033】該案内梁8の一端は、前記支持部7により
支持されている。ここで、該支持部7の上端には図示し
ない固定ピンが設けられている。一方、案内梁8には、
前記固定ピンに対応する部位に設けられた図示しないピ
ン穴が設けられている。該固定ピンが該ピン穴に嵌入す
ることで、案内梁8の一端の位置が、ブレないようにな
っている。
【0034】一次覆工3の上部には、チェーンブロック
(昇降手段)11が設けられている。該チェーンブロッ
ク11のチェーン12の下部には、前記案内梁8を吊り
下げ支持する吊り下げ部13が設けられている。
【0035】該吊り下げ部13には車輪14,…が設け
られている。該吊り下げ部13によって前記案内梁8を
吊り下げた際には、該車輪14,…が該案内梁8の上側
のフランジ部8Fの内側に向かう面に当接するようにな
っている。
【0036】チェーンブロック(昇降手段)16はチェ
ーンブロック11と同じものである。例えば、チェーン
ブロック16によって案内梁8の一端部を吊り下げ支持
しているときに、前記管受け装置5の下側のグリッパ
6,…を縮ませて、該管受け装置5の車輪15を二次覆
工の内面に当接させた状態で、車輪15を転がして該管
受け装置5をトンネル長手方向に移動させると、チェー
ンブロック16の吊り下げ部13の車輪14,…が転動
することで、該管受け装置5の移動につれて、該案内梁
8はトンネル長手方向に容易に移動できるようになって
いる。
【0037】また、前記支持部7を構成するジャッキを
伸縮させたり、前記チェーンブロック11,…のチェー
ン12,…の巻き取り、あるいは送り出しをすることに
よって、前記案内梁8を容易に昇降させることができる
ようになっている。
【0038】平台車21は、その上面が平面に形成され
た台車である。平台車21の車輪22,…は、トンネル
の一次覆工3の底部に設けられた車両軌道23の上に載
っていて、該平台車21は、トンネル長手方向に容易に
往復移動ができるようになっている。
【0039】枕木24は、枕木4と同様に、トンネル1
の一次覆工3の底部に水平に設けられている。
【0040】以下では、本発明に係るトンネルの二次覆
工用管の偏心布設装置を用いた布設方法を図1から図8
に基づいて説明する。
【0041】図4から図8は本発明に係るトンネルの二
次覆工用管の偏心布設装置を用いた布設方法を示す概略
側断面図である。
【0042】新設管20は、前記既設管2と同じもので
ある。既設管2に継ぎ足して新設管20を布設する際に
は、図4に示すように、まず、初期状態として、チェー
ンブロック11により前記案内梁8の長手方向の中心付
近を吊り下げ支持し、該案内梁8の既設管2側の部位を
前記管受け装置5の支持部7によって支持しておく。
【0043】ここで、チェーンブロック11のチェーン
12の長さを調節したり、管受け装置5の支持部7の垂
直方向位置を調節することにより、該誘導梁8の長手方
向はトンネル1の長手方向とほぼ一致するように設定
し、案内梁8の垂直方向の位置は既設管2の内面の上端
より若干下げた位置にしておく。この時点では、まだチ
ェーンブロック16は設けられていない。
【0044】次に、平台車21を用いて、新設管20を
布設位置付近に運搬するとともに、該新設管20を案内
梁8に徐々に外挿していく。
【0045】新設管20を案内梁8に完全に外挿した後
は、図5のように、チェーンブロック16を一次覆工3
の上部に設け、案内梁8の端部のうち、前記管受け装置
5の支持部7によって支持されていない側を、該チェー
ンブロック16によって支持する。そして、チェーンブ
ロック11を取り外す。即ち、チェーンブロックによる
案内梁8の吊り下げ位置を盛替えする。
【0046】また、図5のように、平台車21に乗せた
状態で新設管20を枕木24の直前まで運搬した後、新
設管20の大径部20dに、トンネルの横断方向につっ
かえ棒28を掛け渡す。そして、前記チェーンブロック
11のチェーン12を巻き取るとともに、前記管受け装
置5の支持部7をジャッキアップして、前記案内梁8を
徐々に上昇させる。
【0047】やがて図6のように案内梁8に上側のフラ
ンジ部8Fの上部に設けられた前記キャスター9,…の
車輪10,…が新設管2の上部の内面に当接すること
で、新設管20と、平台車21の上部および枕木24の
上部との間に隙間ができ平台車21を搬出する。
【0048】なおも、該案内梁8を徐々に上昇させる
と、新設管20の位置が徐々に図2に示す位置Aから位
置Bへと移行していく。即ち、新設管20は枕木24の
上部でトンネルの横断方向にわずかに転動し、新設管2
0は既設管2と同様に一次覆工3に対して偏心した位置
となる。
【0049】この状態で、さらに、前記管受け装置5の
支持部7をわずかに伸縮させたり、レバーブロック30
のチェーン31を前記つっかえ棒28に係止して巻き取
ることで新設管20の位置を微調整する。
【0050】図1のように新設管20が所望の布設位置
に配置されると、該新設管20を右に移動させ、新設管
20の一端を既設管2の大径部2dに挿入する。このと
き、案内梁8の上部に設けられたキャスター9,…の車
輪10,…が転動し、新設管20は円滑に移動する。そ
して、新設管20の一端を既設管2の大径部2dに挿入
されると、既設管2と新設管20とを図示しないバンド
で連結する。
【0051】その後、図7のように新設管20の布設完
了後は該つっかえ棒28を取り外す。そして、前記チェ
ーンブロック11のチェーン12を巻き下げるととも
に、前記管受け装置5の支持部7をジャッキダウンし
て、前記案内梁8を徐々に下降させる。
【0052】次に、新設管20に繋げて、さらに二次覆
工用の管を布設する際には、案内梁8を図8のように左
側に移動させる必要がある。
【0053】このためには、まず、前記管受け装置5の
下側のグリッパ6,…をそれぞれ縮め、該管受け装置5
の車輪15,…を既設管2の底部に当接させる。
【0054】この状態で、該管受け装置5を左側に移動
させると、前記吊り下げ部13の車輪14,…が案内梁
8の上側のフランジ部8Fの内側に向かう面に当接した
まま転動して、案内梁8が左側に円滑に移動する。
【0055】このあとは、再び、図4から図8に示すよ
うな布設作業を繰り返して、順次、二次覆工を行う。
【0056】以上のようにして、支持部(昇降手段)
7、チェーンブロック16(昇降手段)により案内梁8
を所定位置まで昇降させることにより、新設管(二次覆
工用の管)20のトンネル1の横断方向の位置決めと、
該管20の上下方向の位置決めとを並行して行うことが
でき、該管20の布設作業を好適に行うことができる。
【0057】また、新設管(二次覆工用の管)20を順
次継ぎ足して、二次覆工を構成していくに従って、新設
管の布設位置が順次移動しても、該布設位置に対応した
位置に案内梁8を容易に移動できる。
【0058】なお、以上の実施の形態例では、二次覆工
用の管をFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のも
のとしたが、該管の材質は任意である。また、前記管受
け装置、前記案内梁、前記昇降手段、前記吊り下げ部等
の具体的構成や、その他の細部構造等についても適宜に
変更可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るトンネルの二
次覆工用管の偏心布設装置によれば、トンネル横断方向
の位置が、一次覆工に対して偏心した二次覆工用の管の
布設位置の中心に設定され、トンネル長手方向に伸びる
案内梁と、前記案内梁を昇降させる複数の昇降手段と、
を備え、前記案内梁により二次覆工用の管を貫通した状
態で、前記昇降手段のうちの一つにより前記案内梁の一
端側を支持し、前記昇降手段のうちの他の一つにより前
記案内梁の他端側を支持した状態で、これら昇降手段に
より前記案内梁を上昇させることにより前記案内梁で前
記管を支持して該管を上昇させるので、前記昇降手段に
より前記案内梁を所定位置まで昇降させることにより、
二次覆工用の管のトンネル横断方向の位置決めと、該管
の上下方向の位置決めとを並行して行うことができる。
また、該案内梁が所定の垂直方向の位置以上に上昇した
際には、二次覆工用の管の上部の内面に当接し、この状
態で該管がトンネル長手方向に移動する際には、該管の
上部の内面に対して摺動自在な摺動部を備えたので、案
内梁によって二次覆工用の管を支持した状態での該管の
トンネル長手方向の移動を円滑に行うことができる。従
って、二次覆工用の管の偏心布設を好適になし得る。
【0060】請求項2記載の発明に係るトンネルの二次
覆工用管の偏心布設装置によれば、前記案内梁を吊り下
げ支持する吊り下げ部が、前記案内梁に対して摺動自在
であるので、二次覆工用の管を順次継ぎ足して、二次覆
工を構成していくに従って、二次覆工用の管の布設位置
が順次移動しても、該布設位置に対応した位置に前記案
内梁を容易に移動できる。
【0061】請求項3記載の発明に係るトンネルの二次
覆工用管の偏心布設装置を用いた布設方法によれば、案
内梁により二次覆工用の管を貫通した状態で、前記案内
梁で前記管を支持して該管を上昇させて、二次覆工用の
管のトンネル横断方向の位置決めと、該管の上下方向の
位置決めとを並行して行うことができ、該管の布設作業
を円滑に、かつ、確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置およびこれを用いた布設方法の適用例を示すトン
ネルの縦断面図である。
【図2】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置およびこれを用いた布設方法の適用例を示すトン
ネルの横断面図である。
【図3】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置およびこれを用いた布設方法の適用例を示すトン
ネルの横断面図である。
【図4】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置を用いた布設方法を示す概略側断面図である。
【図5】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置を用いた布設方法を示す概略側断面図である。
【図6】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置を用いた布設方法を示す概略側断面図である。
【図7】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置を用いた布設方法を示す概略側断面図である。
【図8】本発明に係るトンネルの二次覆工用管の偏心布
設装置を用いた布設方法を示す概略側断面図である。
【図9】従来のトンネルの二次覆工用管の偏心布設装置
およびこれを用いた布設方法を示すトンネルの縦断面図
である。
【図10】従来のトンネルの二次覆工用管の偏心布設装
置およびこれを用いた布設方法を示すトンネルの横断面
図である。
【図11】従来のトンネルの二次覆工用管の偏心布設装
置およびこれを用いた布設方法を示すトンネルの横断面
図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2 二次覆工用の管(既設管) 3 一次覆工 7 昇降手段(支持部) 8 案内梁 9 摺動部(キャスター) 11,16 昇降手段(チェーンブロック) 13 吊り下げ部 14 車輪 20 二次覆工用の管(新設管)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/04 E21D 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル横断方向の位置が、一次覆工に対
    して偏心した二次覆工用の管の布設位置の中心に設定さ
    れ、トンネル長手方向に伸びる案内梁と、 前記案内梁を昇降させる複数の昇降手段と、 前記案内梁の上部に設けられ、該案内梁が所定の垂直方
    向の位置以上に上昇した際には、二次覆工用の管の上部
    の内面に当接し、この状態で該管がトンネル長手方向に
    移動する際には、該管の上部の内面に対して摺動自在な
    摺動部と、 を備え、 前記案内梁により二次覆工用の管を貫通した状態で、前
    記昇降手段のうちの一つにより前記案内梁の一端側を支
    持し、前記昇降手段のうちの他の一つにより前記案内梁
    の他端側を支持した状態で、これら昇降手段により前記
    案内梁を上昇させることにより前記案内梁で前記管を支
    持して該管を上昇させること、 を特徴とするトンネルの二次覆工用管の偏心布設装置。
  2. 【請求項2】前記案内梁として、IビームまたはHビー
    ムを用い、 前記複数の昇降手段のうち少なくとも一つがチェーンブ
    ロックであり、 前記チェーンブロックの下部に設けられ、前記案内梁を
    吊り下げ支持する吊り下げ部が、前記案内梁に対して摺
    動自在であること、 を特徴とする請求項1記載のトンネルの二次覆工用管の
    偏心布設装置。
  3. 【請求項3】前記案内梁により二次覆工用の管を貫通し
    た状態で、該管のトンネル長手方向の位置決めを行った
    のち、前記昇降手段のうちの一つにより前記案内梁の一
    端側を支持し、前記昇降手段のうちの他の一つにより前
    記案内梁の他端側を支持した状態で、これら昇降手段に
    より前記案内梁を所定位置まで上昇させることにより、
    前記案内梁で前記管を支持して該管を上昇させて、該管
    のトンネル横断方向の位置決めと、該管の上下方向の位
    置決めとを並行して行い、該管の布設を行うこと、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載のトンネル
    の二次覆工用管の偏心布設装置を用いた布設方法。
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