JP2001193865A - 内挿管搬入布設工法 - Google Patents
内挿管搬入布設工法Info
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Abstract
業空間を確保できる内挿管搬入装置を用いて埋設管路内
の所定位置まで搬入する。 【解決手段】一次覆工された埋設管路31内に、周面に
埋設管路31との間に中込材を注入するために形成され
た開口部32cに注入体40が取り付けられた内挿管3
2を内挿管搬入装置10を用いて搬入する。内挿管搬入
装置10は、前後端部が内挿管32の外部に位置するよ
うに長さが設定された台車11を有し、その前後端部に
走行用車輪14が設けられている。また、台車11に
は、前部支持アーム12および孔部支持アーム13が上
下方向に起伏自在に設けられ、台車11が内挿管11を
挿通した際、前後一対の支持アーム12,13を起立さ
せることにより、内挿管32の前後端部を支持して持ち
上げる。そして、自走式プッシャーを介して埋設管路3
1内の所定位置まで搬入する。
Description
って一次覆工されたトンネル内に内挿管を挿入して二次
覆工する際に、あるいは、老朽化した下水管内に内挿管
を挿入して更生する際に、トンネルあるいは下水管内に
内挿管を搬入して布設する工法に関するものである。
ンネルを内挿管によって二次覆工する場合には、一次覆
工されたトンネル内に内挿管を挿入し、内挿管と一次覆
工されたトンネルとの間にモルタル等の中込材を注入し
て内挿管を固定するようにしている。また、老朽化した
コンクリート製の下水管路を内挿管によって更生する場
合にも、下水管内に内挿管を挿入し、内挿管と下水管と
の間にモルタル等の中込材を注入して内挿管を固定する
ようにしている。
管路内に挿入される内挿管としては、通常、FRPM管
(ガラス繊維強化プラスチックモルタル管)が使用され
ている。また、埋設管路と内挿管との間に中込材を注入
する場合には、通常、埋設管路と内挿管との間に複数本
の中込材注入管を配置し、各注入管を通して中込材を埋
設管路と内挿管との間に注入するようにしている。
するため、各種搬入装置が提案されている。
には、埋設管路の内周面を転動可能なローラーを有し、
内挿管の各端部にそれぞれ取り付けられる搬送具が開示
されており、内挿管は、その各端部に搬送具が固定さ
れ、各ローラーを介して埋設管路の所定位置まで搬送さ
れる。しかしながら、このような搬送具による内挿管の
搬入では、内挿管の各端部を持ち上げて埋設管路に対し
て位置決めする必要があり、内挿管の各端部を持ち上げ
るための装置等を準備しなければならないという欠点が
ある。
は、前端部から前方に突出する棒杆を片持ち方式で支持
する走行台車が開示されており、内挿管は、棒杆によっ
て支持され、走行台車によって埋設管路の所定位置まで
搬送される。しかしながら、このような棒杆を有する走
行台車を用いた場合、FRPM管等のような比較的重い
内挿管を片持ち状の棒杆によって支持すると、棒杆が撓
んで内挿管の端部が埋設管路の内周面に接触し、内挿管
が損傷したり、内挿管を円滑に搬入できないおそれがあ
り、搬入に支障を生じるという欠点がある。
実開昭62−177979号公報には、内挿管内を挿通
する台車の各端部に高さ調節装置がそれぞれ設けられる
とともに、各高さ調節装置に跨がってビームが架設さ
れ、内挿管の上部内周面を支持するビームの高さを高さ
調節装置によって調節することのできる搬入装置が記載
されている。
内挿管の上部内周面に当接した状態および離間した状態
とにわたって伸縮自在なトラス装置を有し、内挿管の上
部内周面をトラス装置によって支持して搬入することの
できる台車が開示されている。
4−9510号公報等に開示された装置では、ビームの
各端部が高さ調節装置に直接接続されていることから、
台車の前後に一定高さの支柱が必要となる。すなわち、
高さ調節装置は、内挿管を設定高さに微調整するために
設けられている関係上、内挿管の口径に応じた高さの支
柱が必要になる。したがって、内挿管の口径に合わせて
複数台の搬入装置を用意しなければならないという不都
合がある。また、FRPM管のような比較的重い内挿管
をビームによって支持した場合を考慮して、ビームや高
さ調節装置を横梁などで補強する必要があり、このた
め、台車と内挿管との空間が狭くなり、高さ調節装置に
よって内挿管の高さを微調整するなどに際して、作業者
の作業スペースを確保することができないという問題が
ある。この場合、作業スぺースを確保しようとすれば、
台車も大きくせざるをえず、内挿管の口径も一定以上に
限定され、小口径の内挿管に使用することが困難とな
る。
された装置でも、内挿管の各端部内周面に当接される部
分同士がトラスによって相互に連結されており、このト
ラスによって内挿管の内部において十分な作業スペース
を確保することができないという問題がある。特に、内
挿管の内径が小さくなると、内挿管内において、十分な
作業スペースを確保することが困難となる。
なれば、内挿管の内部において作業スペースを確保する
ことが困難になるものである。
管を挿入して、下水管路を更生させる場合、更生後にお
いても、更生前の下水管路における流量を確保するため
には、できるだけ下水管路の口径に近い口径の内挿管を
使用する必要がある。しかしながら、内挿管と下水管路
との間隙が小さくなると、その間隙内に、中込材注入管
を配置することができないおそれがある。すなわち、中
込材の圧送時の閉塞を考慮して口径が50mm以上の中
込材注入管が使用されており、内挿管と下水管路との間
隙を50mm以上確保することができない場合には、そ
の隙間に中込材注入管を配置することが困難となる。
めの開口部(グラウトホール)を周面に設けた内挿管が
開発されている。このような内挿管では、周面に対して
着脱可能になったキャップ体によってその開口部が開閉
されるようになっており、内挿管と下水管との間に中込
材を注入する際には、キャップ体が開口部から取り外さ
れて開口部が開放され、内挿管の内部から開放された開
口部を通して内挿管と下水管との間に中込材が注入され
る。
は、下水管路等の埋設管路の口径に近い大きな口径のも
のを使用することができるが、埋設管路が比較的小口
径、例えば、1000mmの場合、内挿管の口径は、9
00mmとさらに小さくなり、前述した内挿管の搬入装
置では、このような小口径の内挿管を搬入することがで
きず、人力によって内挿管を運搬せざるを得ない。この
結果、多くの作業工数を必要とし、コストがかさむとい
う問題があった。
であり、その目的は、埋設管路内に搬入される内挿管の
内部に十分な作業スペースを確保することができる内挿
管搬入装置を用いて、たとえ、内挿管の口径が小さい場
合であっても、内挿管を一次覆工されたトンネル、下水
管などの既設管路内に搬入し、布設することのできる内
挿管搬入布設工法を提供するものである。
たトンネル、下水管等の埋設管路内に、周面に埋設管路
との間に中込材を注入するための開口部が形成されると
ともに、この開口部に一体に接着された注入体本体の貫
通孔がキャップ体によって開閉自在とされた内挿管を搬
入し、布設する工法であって、埋設管路内に搬入された
内挿管の内部に、補助車輪を埋設管路に接地させて台車
の前端部を持ち上げた内挿管搬入装置を自走式プッシャ
ーによって挿通させ、内挿管の外部に台車の前後端部が
位置した際、補助車輪を格納して台車の前後端部に設け
た走行用車輪を埋設管路に接地させるとともに、台車の
前後にそれぞれ起伏自在に設けた一対の支持アームを起
立させて内挿管の前後端部を一定高さ位置に支持した
後、内挿管を既設の内挿管の近傍位置まで自走式プッシ
ャーによって搬入し、次いで、一対の支持アームを伏倒
させて内挿管を埋設管路に着地させた後、補助車輪を埋
設管路に接地させて台車の前端部を持ち上げた内挿管搬
入装置を自走式プッシャーによって牽引し、内挿管から
搬出することを特徴とするものである。
対の支持アームを略水平に伏倒させることで内挿管搬入
装置の全高を低くすることができ、小口径の内挿管であ
ってもその内部に挿通させることが可能となる。また、
比較的口径の大きな内挿管であっても、支持アームの回
動範囲内で対応することができる。
間隔が広げられるようにしておくことにより、内挿管が
長尺になった場合にも対応することができる。
きな内挿管まで、もしくは、長尺の内挿管まで1台の内
挿管搬入装置で支持して埋設管路内に搬入することがで
き、人力によって内挿管を運搬する場合に比較して作業
時間およびコストを大幅に削減することができる。ま
た、横梁などの補強材を必要とすることなく支持アーム
によって内挿管を支持して搬入することができ、内挿管
搬入装置と内挿管との間に十分な作業スペースを確保す
ることができ、内挿管の高さを微調整するなどの作業を
円滑に行うことができる。
面に基づいて説明する。
用する内挿管搬入装置の一実施形態を示す概略側面図、
図2は、その概略正面図である。
ルド工法によって形成された一次覆工されたトンネル内
を二次覆工するために、あるいは老朽化されたコンクリ
ート製の下水管路を更生するために、一次覆工されたト
ンネル、下水管路等の埋設管路31(図2参照)内に、
内挿管32を順次搬入するために使用される。
口部32aが設けられており、他方の端部に、その受け
口部32a内に挿入される挿し口部32bが設けられて
いる。そして、内挿管32の周面には、その軸方向の略
中間部に1個の円形状の開口部32cが形成されてお
り、その開口部32cには、注入体40が取り付けられ
ている。
32の開口部32c内に内挿管32の外周面側から取り
付けられる注入体本体41と、注入体本体41に対して
着脱自在なキャップ体42と、から構成されている。注
入体本体41は、内挿管32の開口部32cに嵌合可能
な円柱状の嵌合部411を有するとともに、嵌合部41
1の一方の端部に該嵌合部411の周囲に広がるように
設けられたフランジ部412を有し、合成樹脂、例え
ば、FRP、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン樹脂などによって一体的に成形されている。内挿管
32がFRPM管の場合には、FRPMとの接着性に優
れたポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂あるいはF
RPが好ましい。
合部411とは同心状で、かつ、嵌合部411が設けら
れた端部とは反対側に先細り状になった円錐台形状に形
成されているとともに、内挿管32の開口部32cに嵌
合部411が嵌合された際に、開口部32cの周囲の外
周面に密着するように、円弧状に湾曲されている。
孔41aが形成されている。この貫通孔41aは、嵌合
部411側の端面の内径がフランジ部412側の端面の
内径よりも大きな円錐台形状に形成されており、その内
周面には、全周にわたって雌ねじが形成されている。
孔41aと同一の円錐台形状に形成されており、その外
周面には、貫通孔41aの雌ねじと螺合可能な雄ねじが
全周にわたって形成されている。また、キャップ体42
の内面側には、六角レンチなどを挿入可能なレンチ穴4
2aが形成されており、レンチ穴42aにレンチを挿入
してキャップ体42を着脱することができる。
の軸方向の略中間部に開口部32cを形成した場合を例
示したが、その形成位置は、中間部に限らず任意の位置
に形成してもよい。
敷設された断面円形状の丸棒からなる左右一対のレール
33上を走行可能な台車11と、この台車11の前部お
よび後部に、前後方向に沿ってそれぞれ設けられた前部
支持アーム12および後部支持アーム13と、から構成
されている。
通可能な大きさを有するとともに、内挿管32内に挿通
した際、その前後各端部が内挿管32の外部にそれぞれ
位置するように、その前後方向の長さが内挿管32の軸
方向長さよりも若干長く形成されている。そして、台車
11の前後の各端部には、左右一対の走行用車輪14が
それぞれ回転可能に軸支されており、これらの走行用車
輪14は、埋設管路31内に敷設された左右一対のレー
ル33上を走行することができる。
ル33に対応して、円弧状の凹溝14aがそれぞれ形成
されている他、その外側の側面は、該凹溝14aに連続
して、外側になるにつれて順次外径が小さくなるテーパ
ー面に形成されている。
走行用車輪14よりも若干後方の幅方向中央部に位置し
て、上下方向に伸縮可能な昇降シリンダ15aが設けら
れており、この昇降シリンダ15aの下端部には、左右
一対の補助輪15bがそれぞれ回転可能に軸支されてい
る。各補助輪15bは、下側になるにつれて相互に離れ
るように、傾斜した状態に取り付けられており、昇降シ
リンダ15aの伸縮作動によって一体的に昇降される。
各補助輪15bは、昇降シリンダ15aが最も伸長した
状態では、前述した走行用車輪14よりも下方に位置す
るように設定されている。
延びる左右一対のアーム本体部12aを有しており、ア
ーム本体部12aの後端部(基端部)が台車11の中央
部近傍に取り付けられた左右一対の前側支持台部12c
にそれぞれ起伏自在に軸支されている。アーム本体部1
2aは、その前端部(先端部)が台車11の前端部近傍
に位置するように長さが設定されている。また、アーム
本体部12aの中程は、台車11に取り付けられた起伏
シリンダ12bによって支持されており、この起伏シリ
ンダ12bが縮小作動すると、アーム本体部12aはほ
ぼ水平状態に伏倒し、一方、起伏シリンダ12bが伸長
作動すると、アーム本体部12aの前端部が上方に起立
する。
延びる左右一対のアーム本体部13aを有しており、各
アーム本体部13aの前端部(基端部)が台車11の中
央部近傍に取り付けられた左右一対の後側支持台部13
cにそれぞれ起伏自在に軸支されている。各アーム本体
部13aは、その後端部(先端部)が台車11の後端部
近傍にそれぞれ位置するように長さが設定されている。
また、各アーム本体部13aの中程は、台車11に取り
付けられた起伏シリンダ13bによって支持されてお
り、この起伏シリンダ13bが縮小作動すると、各アー
ム本体部13aはほぼ水平状態に伏倒し、一方、起伏シ
リンダ13bが伸長作動すると、各アーム本体部13a
の後端部が上方に起立する。このように、後部支持アー
ム13は、前述した前部支持アーム12と前後方向が反
転された状態に設けられている。
台部12cと適当な間隔をおいて配置されている。
12aの前端部および後部支持アーム13のアーム本体
部13aの後端部には、内挿管32の挿し口部32bの
内周面およびその受け口部32aの内周面をそれぞれ支
持する挿し口部ホルダー12dおよび受け口部ホルダー
13dが回動自在に軸支されている。挿し口部ホルダー
12dおよび受け口部ホルダー13dは、内挿管32の
挿し口部32bの内周面およびその受け口部32aの内
周面に対応して湾曲した平板状に形成されており、その
前端縁部は、挿し口部32bおよび受け口部32aの端
縁部に係合するように、上方に突出されている。
各側部には、左右一対のアーム18がそれぞれ設けられ
ている。アーム18は、それぞれの一端部が台車11の
前後方向に向かう回動軸回りに回動自在に軸支されてお
り、台車11の上方に回動されることによって、それぞ
れの上端部が相互に当接した傾斜状態で保持される(図
2実線状態参照)。このような状態からアーム18を回
動軸回りに回動させることにより、アーム18を台車1
1の左右側方にそれぞれほぼ水平に張り出すことができ
る(図2鎖線状態参照)。各アーム18を台車11の左
右側方にそれぞれ張り出した場合、各アーム18は、そ
の先端部が内挿管32の端面に当接し得るように長さが
設定されている。
示す自走式プッシャー20によって搬送される。この自
走式プッシャー20は、前後各一対の走行車輪22によ
って埋設管路31内に敷設されたレール33上を走行可
能な自走台車21を有している。自走台車21の前部に
は、バッテリー23が積載されているとともに、該バッ
テリー23によって回転駆動される走行用モーター27
が設けられている。この走行用モーター27によって各
一対の走行車輪22がそれぞれ回転駆動すると、自走台
車21は、埋設管路31内に敷設されたレール33上を
走行することができる。
運転席24が設けられており、また、自走台車21の後
部における一方の側部に、制御盤25およびコントロー
ラー26がそれぞれ前後方向に並んで配置されている。
席24に着座し、自走台車21の後部に足を載せた運転
者によって埋設管路31内のレール33上を走行する。
そして、自走台車21の前端部が内挿管搬入装置10の
後端部を押圧することにより、内挿管搬入装置10は埋
設管路31内のレール33上を走行する。
32を埋設管路31に搬入して布設する手順について説
明する。
5に示すように、埋設管路31に連続して縦坑Sが形成
され、この縦坑Sに臨んで埋設管路31が一部開削され
て搬入口31aが形成される。また、埋設管路31内に
は、レール33が敷設される。
て自走式プッシャー20が埋設管路31内に搬入された
後、内挿管搬入装置10が埋設管路31内に搬入され
る。この場合、内挿管搬入装置10および自走式プッシ
ャー20は、埋設管路31の搬入口31aを中心として
内挿管32を搬送する方向と反対方向の埋設管路31内
において、レール33上に配置されている。また、内挿
管搬入装置10は、起伏シリンダ12b,13bをそれ
ぞれ縮小作動させ、前部支持アーム12のアーム本体部
12aおよび後部支持アーム13のアーム本体部13a
をそれぞれほぼ水平状態に伏倒させるとともに、前部支
持アーム12の前端部を埋設管路31の搬入口31aに
対向させている(図5参照)。
て内挿管32をその挿し口部32bを埋設管路31への
搬送方向に向けて埋設管路31内に搬入する。ここで、
内挿管32の開口部32cには、注入体本体41のフラ
ンジ部412が嵌合されて内挿管32の外周面に一体に
接着され、また、注入体本体41の貫通孔41aにキャ
ップ体42がねじ込まれている。このため、内挿管32
の開口部32cは、注入体41によって閉鎖されてい
る。
と、内挿管32の受け口部32aの下部内周面と、レー
ル33間の埋設管路31の内周面にわたってガイド板3
4(図4参照)を架け渡した後、昇降シリンダ15aを
伸長作動させ、補助輪15bを埋設管路31の内周面に
接地させて台車11の前端部を持ち上げる。
せ、自走式プッシャー20の前端部によって内挿管搬入
装置10の台車11の後端部を押圧する。これにより、
内挿管搬入装置10は、内挿管32に向かって前進し、
補助輪15bは、台車11の前部を持ち上げた状態でガ
イド板34を経て内挿管32の下部内周面を転動し、内
挿管32内に進入する。そして、図6に示すように、台
車11の前端部に設けられた走行用車輪14が挿し口部
32bを越えた位置に達すると、昇降シリンダ15aを
縮小作動させ、補助輪15bを内挿管32の内周面から
離れるように格納させる。これにより、台車11の前端
部に設けられた走行用車輪14は、内挿管32の挿し口
部32bよりも外側において、レール33上に載置され
る。これにより、台車11は、ほぼ水平な状態で内挿管
32内を挿通した状態になる。
持アーム12の起伏シリンダ12bを伸長作動させ、各
アーム本体部12aを起立させるとともに、後部支持ア
ーム13の起伏シリンダ13bを伸長作動させ、各アー
ム本体部13aを起立させることにより、前部支持アー
ム12のアーム本体部12aの前端部に設けられた挿し
口部ホルダー12dによって内挿管32の挿し口部32
bの上部内周面を支持して持ち上げるとともに、後部支
持アーム13のアーム本体部13aの後端部に設けられ
た受け口部ホルダー13dによって内挿管32の受け口
部32bの上部内周面を支持して持ち上げる。
部32aがそれぞれ挿し口部ホルダー12dおよび受け
口部ホルダー13dによってそれぞれ持ち上げられ、ほ
ぼ水平な状態に支持されると、自走式プッシャー20を
走行させることにより、内挿管32をほぼ水平に支持し
た内挿管搬入装置10は、埋設管路31内を走行し、埋
設管路31内に先に固定された内挿管32の受け口部3
2a近傍まで搬送される(図1参照)。
所定位置に達すると、前部支持アーム12の起伏シリン
ダ12bを縮小作動させるとともに、後部支持アーム1
3の起伏シリンダ13bを縮小作動させ、アーム本体部
12aおよびアーム本体部13aを伏倒させる。これに
より、内挿管32は、埋設管路31上に載置される。こ
の場合、埋設管路31に図示しない支持部材を配置し、
内挿管32を支持部材上に載置することが好ましい。
せ、補助輪15bを内挿管32の下部内周面に接地さ
せ、台車11の前部を持ち上げ、台車11の前端部に設
けられた走行用車輪14をレール33から離脱させる。
その後、自走式プッシャー20によって内挿管搬入装置
10を牽引し、内挿管32より搬出させる(図7参
照)。
すると、昇降シリンダ15aを縮小作動させ、再び走行
用車輪14をレール33上に載置させた後、アーム18
を回動させて水平状態に張り出し、再び自走式プッシャ
ー20を前進させる。自走式プッシャー20の前進によ
って内挿管搬入装置10が前進すると、アーム18はそ
の先端部が内挿管32の受け口部32aの端面に当接す
る。なおも自走式プッシャー20を前進させると、内挿
管32は強制的に押動され、既設の内挿管の受け口部
に、搬入した内挿管32の挿し口部32bを挿入し、接
続することができる。
搬入装置10のアーム18による内挿管32の強制的な
押動は、小口径の内挿管32の場合に採用される。した
がって、比較的口径の大きな内挿管32の場合には、こ
れまでと同様に、既設の内挿管の受け口部に搬入した内
挿管32の挿し口部32bを接続すればよい。
既設の内挿管に接続されると、内挿管搬入装置10を縦
坑Sに臨む内挿管32の搬入待機位置まで自走式プッシ
ャー20によって牽引する。次いで、詳細には図示しな
いが、埋設管路31に対して内挿管32の軸芯を合わせ
た後、内挿管32の受け口部32aの端部近傍の外周面
を包囲して隔壁K(図8参照)を形成し、内挿管32を
支持するとともに、区画する。
開口部32cに取り付けられた注入体40のキャップ体
42を取り外した後、内挿管32内に引き入れられた中
込材注入ホースHの先端部を注入体本体41の貫通孔4
1aに接続し、内挿管32と埋設管路31との間にモル
タル等の中込材を充填する。内挿管32と埋設管路31
との間に中込材が充填されると、注入体本体41の貫通
孔41aにキャップ体42をねじ込み、貫通孔42aを
閉鎖する。
埋設管路31内に順次搬入された内挿管31を順次接続
して埋設管路31内に固定する。
管搬入装置10の台車11に取り付けられた走行用車輪
14が、埋設管路31内に敷設されたレール33上を走
行する場合を説明したが、走行用車輪14を埋設管路3
1の内周面下部を直接走行させるようにしてもよい。こ
の場合には、走行用車輪14が、埋設管路31の内周面
をそれぞれ走行できるように、左右の走行用車輪14
を、上側になるにつれて相互に接近するように傾斜させ
るように配置すればよい。
内挿管から口径の大きな内挿管まで1台の内挿管搬入装
置で支持して埋設管路内に搬入することができ、人力に
よって内挿管を運搬する場合に比較して作業時間および
コストを大幅に削減することができる。また、横梁など
の補強材を必要とすることなく支持アームによって内挿
管を支持して搬入することができ、内挿管搬入装置と内
挿管との間に十分な作業スペースを確保することができ
る。
ームの間隔および前後の走行用車輪の間隔を広げられる
ようにしておくことにより、内挿管が長尺になった場合
にも1台で対応することができる。
管搬入装置の一実施形態を示す概略側面図である。
シャーを示す概略側面図である。
のA−A線断面図およびB−B線断面図である。
工程を示す説明図である。
工程を示す説明図である。
工程を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一次覆工されたトンネル、下水管等の埋
設管路内に、周面に埋設管路との間に中込材を注入する
ための開口部が形成されるとともに、この開口部に一体
に接着された注入体本体の貫通孔がキャップ体によって
開閉自在とされた内挿管を搬入し、布設する工法であっ
て、埋設管路内に搬入された内挿管の内部に、補助車輪
を埋設管路に接地させて台車の前端部を持ち上げた内挿
管搬入装置を自走式プッシャーによって挿通させ、内挿
管の外部に台車の前後端部が位置した際、補助車輪を格
納して台車の前後端部に設けた走行用車輪を埋設管路に
接地させるとともに、台車の前後にそれぞれ起伏自在に
設けた一対の支持アームを起立させて内挿管の前後端部
を一定高さ位置に支持した後、内挿管を既設の内挿管の
近傍位置まで自走式プッシャーによって搬入し、次い
で、一対の支持アームを伏倒させて内挿管を埋設管路に
着地させた後、補助車輪を埋設管路に接地させて台車の
前端部を持ち上げた内挿管搬入装置を自走式プッシャー
によって牽引し、内挿管から搬出することを特徴とする
内挿管搬入布設工法。
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