JP2923568B2 - ピレスロイド系化合物の安定化方法 - Google Patents

ピレスロイド系化合物の安定化方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、家庭用、防疫用、園芸用等に有用なピレス
ロイド系化合物の安定化方法に関する。
〔従来技術〕
従来家庭用、防疫用、園芸用の殺虫殺ダニ組成物の有
効成分として各種の薬剤が利用されてきた。例えば殺虫
剤としては有機塩素系化合物、有機リン系化合物、カー
バメイト系化合物、ピレスロイド系化合物、ピレスロイ
ド様化合物、オキサジアゾール系化合物等が挙げられ
る。また殺ダニ剤としては有機リン系化合物、カーバメ
イト系化合物、ピレスロイド系化合物、カルビノール系
化合物、ジアゾ系化合物等が挙げられる。そしてこれら
の化合物のうち、比較的安全性の高い化合物が家庭用に
用いれられ、この代表的な化合物としてピレスロイド系
化合物が挙げられる。
このピレスロイド系化合物は、ハエ、カ、ゴキブリ、
コナダニ、チリダニ等をはじめとする衛生害虫に対して
高い殺虫殺ダニ効果を示すが、ピレスロイド様化合物と
同様に人畜に対する毒性は他の殺虫剤または殺ダニ剤に
比べ著しく低く、家庭用の殺虫または殺ダニ組成物の有
効成分として広く用いられている。
しかしながらこのピレスロイド系化合物は、熱や光、
更に酸素による酸化等により安定性が悪いことは以前よ
り指摘されているため、ピレスロイド系化合物を有する
組成物を安定化するために該化合物の安定化、化合物の
添加、組成物の貯蔵、パッケージまたは、剤型等に工夫
がされ、家庭用の殺虫または殺ダニ組成物として現在も
使用されている。
例えば、ピレスロイド系化合物自体にハロゲンの導
入、BHAやBHT等の酸化防止剤の添加、リノレン酸油、ト
ール油、キリ油あるいは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
の添加(特開昭59−20208号)、シクロデキストリでの
包接(特開昭51−81888号、特開昭62−267203号)、ベ
ンゾフェノン系誘導体、トリアゾール系誘導体、置換ア
クリロニトリル系化合物、立体障害アミン等の添加(特
開昭59−39807号、特開昭59−116202号)、安息香酸誘
導体の添加(特開昭60−136504号)、鉱物性粉末(タル
ク)への吸着等多くの工夫がされてきた。
一方、二酸化ケイ素粉は、気相法、液相法などの製造
法により比容や純度に相当の差異があり、特に気相法に
より造られた物は軽質無水ケイ酸と呼ばれている。この
軽質無水ケイ酸は日本薬局方にも収載されており、その
用途は脱水剤、油剤、ニス等の清澄化剤、散剤への添加
により均質性、流動性の改良剤、香料等の製造時のろ過
補助剤、軟膏、クリームなどの増粘剤、乳化液の乳化安
定剤、丸剤の賦形剤、歯磨き粉の研磨剤、練り歯磨きの
ペーストの増量剤及び起泡剤として用いられる事が知ら
れている。
また農薬の分野においても、ゼオライトが顆粒表面に
おける結晶析出防止剤として使用できることは知られて
いる(特開昭51−1648号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記の様にピレスロイド系化合物の安定化には多くの
工夫がされてきたが未だ充分でない。例えばBHAやBHT等
の酸化防止剤の添加や、鉱物性粉末(タルク)への吸着
では安定化の効果は充分でなく、シクロデキストリンで
の包接では殺虫活性が充分でなく、マイクロカプセルで
の包接はコスト高になる。そしてピレスロイド系化合物
自体にハロゲンを導入した場合は安定性は改善されるが
該化合物の毒性を引き起こしたりしている。またリノレ
ン酸油、トール油、キリ油あるいは炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、ベンゾフェノン系誘導体、トリアゾール系
誘導体、置換アクリロニトリル系化合物、立体障害アミ
ン等の添加、安息香酸誘導体の添加はあくまでも光に対
するピレスロイド系化合物の安定性の面からしか考慮さ
れていない等、実際に使用されているものはごく僅か
で、かつあまり効果を挙げていない。
〔問題を解決する手段〕
本発明者らは、上記のピレスロイド系化合物が安定な
状態で保存あるいは利用できる殺虫殺ダニ組成物を開発
すべく鋭意研究を行った結果、ピレスロイド系化合物を
二酸化ケイ素粉に保持させることでピレスロイド系化合
物が安定化できることを発見し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、ピレスロイド系化合物から選ばれ
る少なくとも一種以上の化合物を粒度5μm以下の二酸
化ケイ素粉から選ばれる一種以上の化合物を保持させた
ことを特徴とするピレスロイド系化合物の安定化方法に
係る。
本発明に係るピレスロイド系化合物としては、3−フ
ェノキシベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシレート(以
下ペルメトリンという)、3−フェノキシベンジル−3
−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−
シクロプロパン−1−カルボキシレート(以下フェノト
リンという)、α−シアノ−3−フェノキシベンジル−
3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチル
−シクロプロパン−1−カルボキシレート(以下シフェ
ノトリンという)、3−アリル−2−メチル−4−オキ
ソ−2−シクロペンテニル−3−(2−メチル−1−プ
ロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパン−1−カ
ルボキシレート(以下アレスリンという)、(5−ベン
ジル−3−フリル)メチル−3−(2−メチル−1−プ
ロペニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパン−1−カ
ルボキシレート(以下レスメトリンという)、1−エチ
ニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメチル−
3−(2−メチル−1−プロペニル)−シクロプロパン
−1−カルボキシレート(以下エンペントリンとい
う)、3−プロパルギル−2−メチル−4−オキソ−2
−シクロペンテニル−3−(2−メチル−1−プロペニ
ル)−2,2−ジメチル−シクロプロパン−1−カルボキ
シレート(以下プラレトリンという)、〔5−(2−プ
ロピニル)−2−フリル〕メチル−2,2−ジメチル−3
−(2−メチル−1−プロペニル)−シクロプロパン−
1−カルボキシレート(以下フラメトリンという)、ま
たはこれらの光学異性体、幾何異性体、類縁体も本発明
のピレスロイド系化合物として例示しうる。そしてこれ
らのピレスロイド系化合物は本発明に用いられる場合、
これらのピレスロイド系化合物より少なくとも一種以上
の化合物を選択することができる。
本発明に係る二酸化ケイ素粉は、四塩化ケイ素を酸水
素炎中で加水分解する事(気相法)で造られる二酸化ケ
イ素(粒度0.001から0.200μm、かさ密度0.05から0.13
g/cm3)、あるいはケイ酸ソーダを塩酸で分解するなど
の方法(液相法)で造られる含水酸化ケイ素(粒度5μ
m以下、かさ密度0.15から0.25g/cm3)等、各種の二酸
化ケイ素があるが、気相法で造られたものが好ましく、
気相法で造られた二酸化ケイ素のかさ密度をみると0.05
から130g/m2、粒度分布が2から110nmで吸油量は50から
300ml/100gであった。一方気相法製の二酸化ケイ素粉と
液相法製の二酸化ケイ素粉はかさ密度によっても区別す
る事ができかさ密度0.05g/cm2以下の物を気相法製の二
酸化ケイ素粉、つまり日本薬局方第11局に示すところの
軽質無水ケイ酸が特に好ましい。本発明に係る安定化方
法はピレスロイド化合物を前記二酸化ケイ素に吸着させ
る事により安定に保持しうる。つまり高い吸油量を示す
気相法製の二酸化ケイ素粉が好ましい。また粉剤等にお
いても担体が保持したピレスロイド化合物についても二
酸化ケイ素粉に移行し、安定な状態を作る事ができる。
そして、二酸化ケイ素粉の粒度が低いほど、担体等への
付着力が強くなるので細かいほど好ましい。
本発明に係るピレスロイド系化合物及び二酸化ケイ素
粉の配合量はピレスロイド系化合物に対して、該ピレス
ロイド系化合物を安定化させるのに充分な量の二酸化ケ
イ素粉を用いればよい。少なくともピレスロイド系化合
物1重量部に対して二酸化ケイ素粉は0.1重量部が配合
されればよい。好ましくはピレスロイド系化合物1重量
部に対して0.5ないし10重量部の無水ケイ酸が配合され
ればよく、特に好ましくは該ピレスロイド系化合物1重
量部に対し0.7ないし5重量部が望ましい。
本発明には上記ピレスロイド系化合物及び二酸化ケイ
素粉以外にも通常用いられている各種の薬剤を配合する
ことができ、このような薬剤としては、酸化防止剤(BH
T,BHA)、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤(塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウムなど)、防黴剤、共力剤
(オクタクロロジプロピルエーテル、サイネピリン、ピ
ペロニルブトキサイド、セサックスなど)、忌避剤(N,
N−ジメチル−m−トルアミドなど)などが例示しう
る。
また、前記ピレスロイド系化合物以外の殺虫剤または
殺ダニ剤としては、有機リン系化合物、カーバメイト系
化合物、オキサジアゾール系化合物が例示できる。
そして、有機リン系化合物としてはジメチル−4−ニ
トロートイル−ホスホチオフェート、2,3−ジハイドロ
−3−オキソ−2−フェニル−6−ピリダジニル−ジエ
チルホスホチオフェート、2,2−ジクロロビニル−ジメ
チル−ホスフェートなどが例示でき、カーバメイト系化
合物としては1−ナフチル−メチルカーバメイト、イソ
プロポキシフェニル−メチルカーバメイトなどが例示で
き、オキサジアゾール系化合物としては、5−メトキシ
−3−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾリン−2−オンが例示できる。そしてその他の殺虫殺
ダニ化合物として2−(4−エトキシフェニール)−2
−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル、
テトラハイドロ−5,5−ジメチル−2−ピリミジノン−
α−〔4−トリフルオロメチル−α−(4−トリフルメ
チルスチリル)−シナミリデン〕ヒドラゾン、イソプロ
ピル−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデ
カジエノアート、4−フェノキシフェニル−2−(2−
ピリジルオキシ)プロピルエーテル等が例示しうる。
本発明は粉剤、水和剤はもとより粒剤、錠剤として用
いる事ができる。但し各剤型にするには種々の添加物を
剤型、用途、または製造方法に応じて添加する必要があ
る。
各剤型に応じて選択される添加物としては、担体、結
合剤、崩壊剤、粘結剤、粘度調節剤、分散剤、吸着剤が
あり、担体としてはロウ石、貝殻類粉末、ベントナイ
ト、硅石粉、軽石粉末、タルク、石灰石粉末、酸性白
土、クレー、珪藻土類粉末、カオリン、石膏、炭酸カル
シウム、雲母粉末、コロイド性含水硅酸ソーダ等、結合
剤としては澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン、CM
C、アルギン酸ソーダ等、崩壊剤としては、非イオン界
面活性剤、陰イオン界面活性剤等、粘結剤としてはザン
サンガム、ザンフロー、ペクチン、アラビアゴム、グア
ーゴム等、粘度調節剤としては流動パラフィン、マシン
油、ギヤー油、ヒマシ油、シリコ油、重油、シリンダー
油、タービン油、ナタネ油、ビチューメン等が使用でき
る。
しかし本発明に係るピレスロイド系化合物と二酸化ケ
イ素粉の組合わせ以外に用いられる一般的な吸着剤、例
えば結晶セルロース、パーミキュライト、カオリン、ケ
イソウ土等を用いて前記した薬剤、すなわち酸化防止
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、防黴剤、共力剤、忌避
剤を組成物中に加える場合には製造方法に工夫が必要で
ある。二酸化ケイ素粉にピレスロイド系化合物を吸着さ
せる場合、ピレスロイド系化合物を適当な希釈剤で希釈
後、混合しその後必要に応じて希釈剤を風乾等の操作に
より除去することができ、その結果ピレスロイド系化合
物は吸着しうる。この場合の希釈剤としては通常の低沸
点有機溶剤、例えばペンタン、石油エーテル、ヘキサ
ン、ベンゼン、エーテル、酢酸エチル、アセトン、エタ
ノール、メタノールアセトニトリル、塩化メチレン等が
使用できる。またピレスロイド系化合物に対して二酸化
ケイ素粉が充分な量であれば希釈、風乾等の処理を省き
うる。また剤型は用途、対象害虫により決められ、場合
によっては食毒剤としても用いられる。この場合対象害
虫に応じた誘引剤、例えばトウモロコシ粉、砂糖、小麦
粉、魚粉または対象害虫の集合フェロモン、性フェロモ
ン等が例示でき、これ以外にも用途に応じて香料、色素
を加えうる。
本発明の用途としては、ピレスロイド系化合物が有効
に効果を示す昆虫またはダニ類を駆除できればよく、昆
虫としては農業用害虫、貯穀害虫、不快害虫、衣類害
虫、衛生害虫等があり、ダニとしては中気門亜目、前記
門亜目、無気門亜目が示される。特に貯穀害虫、、不快
害虫、衣類害虫、衛生害虫において本発明で例示された
ピレスロイド系化合物は有効であり、貯穀害虫としては
コクヌスト類、シバンムシ類、コクゾウ類、メイガ類、
チャタテムシ類等が、不快害虫としてはアリ類、ムカデ
類、ヤスデ類、カメムシ類、ユスリカ類、クモ類、アリ
ガタバチ類等が、衣類害虫としてはイガ類、カツオブシ
ムシ類、衛生害虫としては、ノミ類、カ類、ハエ類、ゴ
キブリ類が例示できる。また上記中気門亜目、後気門亜
目、無気門亜目、としては以下のものが例示でき、中気
門亜目はヤドリダニ類、トリサシダニ類、前記門亜目は
ツメダニ類、ホコリダニ類等、無気門亜目はヒョウヒダ
ニ類、コナダニ類等があげられる。
そして本発明は駆除対象となる昆虫及び/またはダニ
類に対して有効であれば前記の剤型及び/または薬剤添
加を複数選択的に用いることがで、このことは特に畳
下、床下、部屋の物陰、屋根裏など同時に複数種の対象
となる昆虫及び/またはダニ類が生息している場所には
多種の薬剤の選択が有効に殺虫殺ダニ効果を発揮するこ
とを示す。
本発明は剤型により、各々の剤型を製造に好適な物か
ら選択でき、これらの方法としては従来から知られてい
る方法により製造できる。
<実施例> 下記の実施例により本発明を更に詳細に説明する。し
かし下記の実施例は本発明の範囲を限定するものではな
い。
そして以下の実施例1〜3に用いた二酸化ケイ素は粒
度0.005から0.11μm、かさ密度0.05から0.13g/cm3で、
含水二酸化ケイ素は粒度5μm以下、かさ密度0.15から
0.24g/cm3の物を用いた。また実施例3に粉剤の担体と
して用いたタルク、重質炭酸カルシウム、ベントナイ
ト、クレー、酸性白土は300メッシュ/インチ、穴径最
大50μmのふるいをふるって得られた物を用いた。
実施例1 レスメトリンを1重量部、二酸化ケイ素を2重量部を
撹拌混合した。このレスメトリン混合物を1.5重量%、
澱粉を2重量%、ブチルヒドロキシトルエンを0.05重量
%、トウガラシエキスを0.5%、青色5号を0.7重量%及
び砂糖を95.25重量%を充分混合し、水を加えて練合、
造粒、乾燥、整粒して粒剤を得た。
実施例2 ペルメトリンを1重量部、含水酸化ケイ素を1重量と
して撹拌混合した。このペルメトリン混合物を1.5重量
%、砂糖を40重量%、澱粉を54.8重量%、トウガラシエ
キスを0.5重量%及びカーボンブラックを0.2重量%を充
分撹拌混合し、この混合物を円柱状に圧縮成型し錠剤を
得た。
実施例3 以下に示した殺虫殺ダニ組成物を試作し、ガラス瓶に
入れ、密封したあと室温40℃(但し、組成物NO.10〜12
は50℃)で1年保存した後、ピレスロイド系化合物の残
存量を重量パーセントで示した。この重量パーセントは
保存前に試作した組成物との比で示し、その定量は試作
した組成物をソックスレー抽出器を用いてエーテル抽出
した後、ガスクロマトグラフィーにより行った。
また各組成物に対して二酸化ケイ素を除いた物を比較
組成物とし同様の条件、つまり室温40℃で1年保存した
後、ピレスロイド系化合物の残存量を重量パーセントで
示し、これを比較区とした。なお組成はすべて重量パー
セントとする。
組成物1 アレスリン 1.0% 二酸化ケイ素 1.0% タルク 98.0% 比較組成物1 アレスリン 1.0% タルク(45μm) 99.0% 組成物2 アレスリン 0.2% 含水酸化ケイ素 0.2% 重質炭酸カルシウム 99.6% 比較組成物2 アレスリン 0.2% 重質炭酸カルシウム 99.8% 組成物3 アレスリン 2.0% 二酸化ケイ素 1.5% ベントナイト 96.5% 比較組成物3 アレスリン 2.0% ベントナイト 98.0% 組成物4 レスメトリン 0.4% 二酸化ケイ素 0.6% タルク 99.0% 比較組成物4 レスメトリン 0.4% タルク 99.6% 組成物5 レスメトリン 2.0% 二酸化ケイ素 2.0% クレー 96.0% 比較組成物5 レスメトリン 2.0% クレー 98.0% 組成物6 レスメトリン 0.1% 二酸化ケイ素 0.3% 重質炭酸カルシウム 99.6% 比較組成物6 レスメトリン 0.1% 重質炭酸カルシウム 99.9% 組成物7 フェノトリン 1.0% 二酸化ケイ素 0.7% ベントナイト 98.3% 比較組成物7 フェノトリン 1.0% ベントナイト 99.0% 組成物8 フェノトリン 1.0% 二酸化ケイ素 0.7% 重質炭酸カルシウム 98.3% 比較組成物8 フェノトリン 1.0% 重質炭酸カルシウム 99.0% 組成物9 フェノトリン 1.0% 二酸化ケイ素 1.8% タルク 97.2% 比較組成物9 フェノトリン 1.0% タルク 99.0% 組成物10 ペルメトンリン 0.1% 二酸化ケイ素 0.5% タルク 99.4% 比較組成物10 ペルメトリン 0.1% タルク 99.9% 組成物11 ペルメトリン 2.0% 二酸化ケイ素 1.2% 酸性白土 96.8% 比較組成物11 ペルメトリン 2.0% 酸性白土 98.0% 組成物12 ペルメトリン 0.6% 二酸化ケイ素 0.6% 重質炭酸カルシウム 98.8% 比較組成物12 ペルメトリン 0.6% 重質炭酸カルシウム 99.4% 組成物13 エンペントリン 0.3% 二酸化ケイ素 0.6% タルク 99.2% 比較組成物13 エンペントリン 0.3% タルク 99.7% 組成物14 エンペントリン 5.0% 二酸化ケイ素 3.0% 重質炭酸カルシウム 92.0% 比較組成物14 エンペントリン 5.0% 重質炭酸カルシウム 95.0% 〔効果〕 本発明の方法は低毒性で、昆虫またはダニ類を有効に
駆除されるピレスロイド系化合物を安定化するもので、
製剤の長期保存によるピレスロイド系化合物の駆除効果
の減少を防ぐだけでなく、パッケージ及び/または貯蔵
方法を簡便にすることを可能にした。このことにより安
価で長期間保存可能でかつ有効な殺虫殺ダニ剤を製造し
うる利点を有している。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−287706(JP,A) 特開 平3−27301(JP,A) 特開 昭48−87017(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/08 - 25/12 A01N 25/22 A01N 53/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピレスロイド系化合物から選ばれる少なく
    とも一種以上の化合物を粒度5μm以下の多孔質二酸化
    ケイ素粉に保持させたことを特徴とするピレスロイド系
    化合物の安定化方法。
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