JP2922212B2 - 電界発光素子 - Google Patents
電界発光素子Info
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- JP2922212B2 JP2922212B2 JP1037742A JP3774289A JP2922212B2 JP 2922212 B2 JP2922212 B2 JP 2922212B2 JP 1037742 A JP1037742 A JP 1037742A JP 3774289 A JP3774289 A JP 3774289A JP 2922212 B2 JP2922212 B2 JP 2922212B2
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- electroluminescent device
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電界発光素子に関し、特に有機化合物を発光
体として構成される電界発光素子に関する。
体として構成される電界発光素子に関する。
背景技術 この種の電界発光素子として、第2図に示すように、
陰極である金属電極1と陽極である透明電極2との間に
有機化合物からなり互いに積層された有機蛍光体薄膜3
及び有機正孔輸送層4が配された2層構造のものや、第
3図に示すように、金属電極1と透明電極2との間に互
いに積層された有機電子輸送層5、有機蛍光体薄膜3及
び有機正孔輸送層4が配された3層構造のものが知られ
ている。ここで、有機正孔輸送層4は陽極から正孔を注
入させ易くする機能と電子をブロックする機能とを有
し、有機電子輸送層5は陰極から電子を注入させ易くす
る機能を有している。
陰極である金属電極1と陽極である透明電極2との間に
有機化合物からなり互いに積層された有機蛍光体薄膜3
及び有機正孔輸送層4が配された2層構造のものや、第
3図に示すように、金属電極1と透明電極2との間に互
いに積層された有機電子輸送層5、有機蛍光体薄膜3及
び有機正孔輸送層4が配された3層構造のものが知られ
ている。ここで、有機正孔輸送層4は陽極から正孔を注
入させ易くする機能と電子をブロックする機能とを有
し、有機電子輸送層5は陰極から電子を注入させ易くす
る機能を有している。
これら電界発光素子において、透明電極2の外側には
ガラス基板6が配されており、金属電極1から注入され
た電子と透明電極2から注入された正孔との再結合によ
って励起子が生じ、この励起子が放射失活する過程で光
を放ち、この光が透明電極2及びガラス基板6を介して
外部に放出されることになる。
ガラス基板6が配されており、金属電極1から注入され
た電子と透明電極2から注入された正孔との再結合によ
って励起子が生じ、この励起子が放射失活する過程で光
を放ち、この光が透明電極2及びガラス基板6を介して
外部に放出されることになる。
しかしながら、上述した構成の従来の有機蛍光体薄膜
3を配した電界発光素子においては、限定された発光ス
ペクトル例えば波長530nm程度の緑色発光しか得られて
おらず、色純度が高い青色を光輝度にて発光させるもの
がないという問題があった。
3を配した電界発光素子においては、限定された発光ス
ペクトル例えば波長530nm程度の緑色発光しか得られて
おらず、色純度が高い青色を光輝度にて発光させるもの
がないという問題があった。
発明の概要 本発明は、上述した従来のものの問題を解消すべくな
されたものであって、蛍光体を効率良く高輝度にて発光
させることができる電界発光素子を提供することを目的
とする。
されたものであって、蛍光体を効率良く高輝度にて発光
させることができる電界発光素子を提供することを目的
とする。
本発明による電界発光素子においては、有機化合物か
らなり互いに積層された蛍光体発光層及び正孔輸送層が
陰極及び陽極間に配された構成の電界発光素子であっ
て、前記蛍光体発光層は、下記構造式(XIII)で示さ
れ、 上記構造式(XIV)中A1及びA2は独立に、 であり、nは0,1,2又は3であり、R1,R2,R3及びR4は独
立に、−H(水素原子),CZH2Z+1(アルキル基:Zは整
数)'OCYH2Y+1(アルコキシ基:Yは整数),−X(ハロ
ゲン基),−NH2(アミノ基)及び−NRR′(ジアルキル
アミノ基:R,R′はアルキル基)から選ばれる官能基であ
るオキサジアゾール系化合物を含む蛍光体薄膜からなる
ことを特徴とする。
らなり互いに積層された蛍光体発光層及び正孔輸送層が
陰極及び陽極間に配された構成の電界発光素子であっ
て、前記蛍光体発光層は、下記構造式(XIII)で示さ
れ、 上記構造式(XIV)中A1及びA2は独立に、 であり、nは0,1,2又は3であり、R1,R2,R3及びR4は独
立に、−H(水素原子),CZH2Z+1(アルキル基:Zは整
数)'OCYH2Y+1(アルコキシ基:Yは整数),−X(ハロ
ゲン基),−NH2(アミノ基)及び−NRR′(ジアルキル
アミノ基:R,R′はアルキル基)から選ばれる官能基であ
るオキサジアゾール系化合物を含む蛍光体薄膜からなる
ことを特徴とする。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例を示す構造図であり、図中
第2図及び第3図と同等部分には同一符号が付されてい
る。
第2図及び第3図と同等部分には同一符号が付されてい
る。
図において、陰極である金属電極1には、アルミニウ
ムの1500Å膜厚の薄膜を用いる。また、陰極1には、仕
事関数が小さな金属、例えば厚さが約500Å以上のアル
ミニウム、マグネシウム、インジウム又は銀が用い得
る。
ムの1500Å膜厚の薄膜を用いる。また、陰極1には、仕
事関数が小さな金属、例えば厚さが約500Å以上のアル
ミニウム、マグネシウム、インジウム又は銀が用い得
る。
陽極である透明電極2には、インジウムすず酸化物
(I.T.O.)の2000Å膜厚の薄膜を用いる。また、陽極2
には、仕事関数の大きな導電性材料、例えば厚さが1000
〜3000Å程度のI.T.O.又は厚さが800〜1500Å程度の金
が用い得る。なお、金を電極材料として用いた場合に
は、電極2の半透明の状態となる。
(I.T.O.)の2000Å膜厚の薄膜を用いる。また、陽極2
には、仕事関数の大きな導電性材料、例えば厚さが1000
〜3000Å程度のI.T.O.又は厚さが800〜1500Å程度の金
が用い得る。なお、金を電極材料として用いた場合に
は、電極2の半透明の状態となる。
金属電極1と透明電極2との間には、図の上から順に
積層された有機蛍光体薄膜7及び有機正孔輸送層4が配
されている。
積層された有機蛍光体薄膜7及び有機正孔輸送層4が配
されている。
有機正孔輸送層4には、ビスジフェニルアミン誘導
体、例えば下記式(I)の化合物の800Å膜厚の薄膜を
用いる。
体、例えば下記式(I)の化合物の800Å膜厚の薄膜を
用いる。
また、有機正孔輸送層4には、更に下記式(II)〜
(XII)のCTM(Carrier Transmiting Materials)とし
て知られる化合物を用い得る。
(XII)のCTM(Carrier Transmiting Materials)とし
て知られる化合物を用い得る。
有機蛍光体薄膜7としては、オキサジアゾール系化合
物を含む500Å膜厚の薄膜が用いられる。オキサジアゾ
ール系化合物は、下記構造式(XIII)で示され、 上記構造式(XIII)中A1及びA2は独立に、 であり、nは0,1,2又は3であり、R1,R2,R3及びR4は独
立に、−H(水素原子),CZH2Z+1(アルキル基:Zは整
数),OCYH2Y+1(アルコキシ基:Yは整数),−X(ハロ
ゲン基),−NH2(アミノ基)及び−NRR′(ジアルキル
アミノ基:R,R′はアルキル基)から選ばれる官能基であ
る化合物である。例えば、有機蛍光体薄膜7として下記
(XIV)式の2−(4′−t−ブチルフェニル)−5−
(4″−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾールが用い
られる。また、この有機蛍光体薄膜7の膜厚は1μm以
下に設定されることが好ましい。
物を含む500Å膜厚の薄膜が用いられる。オキサジアゾ
ール系化合物は、下記構造式(XIII)で示され、 上記構造式(XIII)中A1及びA2は独立に、 であり、nは0,1,2又は3であり、R1,R2,R3及びR4は独
立に、−H(水素原子),CZH2Z+1(アルキル基:Zは整
数),OCYH2Y+1(アルコキシ基:Yは整数),−X(ハロ
ゲン基),−NH2(アミノ基)及び−NRR′(ジアルキル
アミノ基:R,R′はアルキル基)から選ばれる官能基であ
る化合物である。例えば、有機蛍光体薄膜7として下記
(XIV)式の2−(4′−t−ブチルフェニル)−5−
(4″−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾールが用い
られる。また、この有機蛍光体薄膜7の膜厚は1μm以
下に設定されることが好ましい。
尚、ビスジフェニルアミン誘導体の有機正孔輸送層4
は蒸着速度3[Å/sec]の条件下で、オキサジアゾール
系化合物を有機蛍光体薄膜7は蒸着速度3.4[Å/sec]
の条件下で、金属電極1は、蒸着速度10.5[Å/sec]の
条件下で各々順に成膜された。
は蒸着速度3[Å/sec]の条件下で、オキサジアゾール
系化合物を有機蛍光体薄膜7は蒸着速度3.4[Å/sec]
の条件下で、金属電極1は、蒸着速度10.5[Å/sec]の
条件下で各々順に成膜された。
かかる構成の電界発光素子の各薄膜は、真空蒸着法に
よって真空度2×10-5[Torr]以下、蒸着速度0.1〜20.
0[Å/sec]の条件下で成膜され得る。
よって真空度2×10-5[Torr]以下、蒸着速度0.1〜20.
0[Å/sec]の条件下で成膜され得る。
上記の如く製造された電界発光素子においては、駆動
電圧20[V]の印加によって、最大輝度37[cd/m2]に
て波長430nmの発光を得ることができる。
電圧20[V]の印加によって、最大輝度37[cd/m2]に
て波長430nmの発光を得ることができる。
また、上記実施例においては陰極1及び陽極2間に有
機蛍光体薄膜7及び有機正孔輸送層4を配した2層構造
としたが、従来の陰極1及び蛍光体薄膜7層間にペリレ
ンテトラカルボキシル誘導体または下記(XX)式のペリ
レン誘導体からなる有機電子輸送層5を配した3層構造
としても同様の効果を奏する。
機蛍光体薄膜7及び有機正孔輸送層4を配した2層構造
としたが、従来の陰極1及び蛍光体薄膜7層間にペリレ
ンテトラカルボキシル誘導体または下記(XX)式のペリ
レン誘導体からなる有機電子輸送層5を配した3層構造
としても同様の効果を奏する。
発明の効果 以上説明したように、本発明による電界発光素子にお
いては、有機化合物からなり互いに積層された蛍光体発
光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配された構成の
電界発光素子であって、蛍光体発光層はオキサジアゾー
ル系化合物を含む蛍光体薄膜からなるので、低電圧にて
効率良く高輝度で青色発光させることができる。
いては、有機化合物からなり互いに積層された蛍光体発
光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配された構成の
電界発光素子であって、蛍光体発光層はオキサジアゾー
ル系化合物を含む蛍光体薄膜からなるので、低電圧にて
効率良く高輝度で青色発光させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示す構造図、第2図及び第3
図は従来例を示す構造図である。 主要部分の符号の説明 1……金属電極(陰極) 2……透明電極(陽極) 4……有機正孔輸送層 6……ガラス基板 7……有機蛍光体薄膜
図は従来例を示す構造図である。 主要部分の符号の説明 1……金属電極(陰極) 2……透明電極(陽極) 4……有機正孔輸送層 6……ガラス基板 7……有機蛍光体薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 11/06 655 CA(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】有機化合物からなり互いに積層された蛍光
体発光層及び正孔輸送層が陰極及び陽極間に配された構
成の電界発光素子であって、前記蛍光体発光層は、下記
構造式(XIII)、 (上記構造式(XIII)中、A1及びA2は独立に、 であり、nは0,1,2又は3であり、R1,R2,R3及びR4は独
立に、−H(水素原子),−CZH2Z+1(アルキル基:Zは
整数)−OCHYH2Y+1(アルコキシ基:Yは整数),−X
(ハロゲン基),−NH2(アミノ基),−NRR′(ジアル
キルアミノ基:R及びR′はアルキル基)からなる群から
選ばれる官能基である)で示される自ら発光するオキサ
ジアゾール系化合物を含む蛍光体薄膜からなることを特
徴とする電界発光素子。 - 【請求項2】前記陰極及び前記蛍光体層間に有機電子輸
送層が配されたことを特徴とする請求項1記載の電界発
光素子。 - 【請求項3】前記オキサジアゾール系化合物が下記構造
式(XIV)、 で示される化合物からなることを特徴とする請求項1記
載の電界発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037742A JP2922212B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 電界発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037742A JP2922212B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 電界発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02216791A JPH02216791A (ja) | 1990-08-29 |
JP2922212B2 true JP2922212B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12505936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1037742A Expired - Fee Related JP2922212B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 電界発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2922212B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1993001252A1 (en) * | 1991-07-12 | 1993-01-21 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Organic electroluminescent element |
JPH05255664A (ja) * | 1992-03-12 | 1993-10-05 | Fuji Electric Co Ltd | 有機薄膜発光素子 |
KR100461474B1 (ko) | 1998-12-28 | 2004-12-16 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 유기 전기발광 소자 |
TW463528B (en) | 1999-04-05 | 2001-11-11 | Idemitsu Kosan Co | Organic electroluminescence element and their preparation |
JP3571977B2 (ja) | 1999-11-12 | 2004-09-29 | キヤノン株式会社 | 有機発光素子 |
US6461749B2 (en) | 2000-03-31 | 2002-10-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Organic boron compound, process for producing the compound and organic luminescence device using the compound |
US20040142206A1 (en) | 2003-01-17 | 2004-07-22 | Bazan Guillermo C. | Binaphthol based chromophores for the fabrication of blue organic light emitting diodes |
JP4627528B2 (ja) | 2004-03-29 | 2011-02-09 | 三井化学株式会社 | 新規化合物、および該化合物を用いた有機エレクトロニクス素子 |
JP4865258B2 (ja) * | 2005-06-21 | 2012-02-01 | キヤノン株式会社 | 1,8−ナフチリジン化合物及びそれを用いた有機発光素子 |
JPWO2007029806A1 (ja) | 2005-09-09 | 2009-03-19 | 出光興産株式会社 | アザフルオランテン骨格を有するアザ芳香族化合物及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 |
CN100341869C (zh) * | 2005-11-21 | 2007-10-10 | 中国科学院长春应用化学研究所 | 菲/噻吩杂化高迁移率有机半导体及其应用 |
-
1989
- 1989-02-17 JP JP1037742A patent/JP2922212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02216791A (ja) | 1990-08-29 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |