JP2922208B2 - ほうろう製のマーカー・スクリーン兼用ボードとその製造方法 - Google Patents

ほうろう製のマーカー・スクリーン兼用ボードとその製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マーカーボードとオーバーヘッドプロジェ
クターやスライドなどに用いるスクリーンとを兼用する
ボードとその製造方法についての提案である。
〔従来の技術〕
マーカーボード用の表面素材としては、(1)マーカ
ーで書きやすいこと、(2)消しやすいこと(消去
性)、(3)見やすいこと、(4)耐汚染性にすぐれる
こと、(5)耐久性(耐摩耗性)にすぐれること、
(6)耐候性(耐薬品性)にすぐれること、(7)デザ
インが良いこと、などの特性が要求される。こうした要
求に応えられるマーカーボード用の素材としては、ほう
ろうや塗装鋼板,プラスチック等が用いられている。
これらの素材のうち、最近、ほうろう製マーカーボー
ドが脚光を浴びており、その需要も年々増加している。
このほうろう製マーカーボードの場合、上記特性のうち
(1)と(2)が重要であり、これらが製品化へのポイ
ントとなっている。とりわけ、消去性は板面の平滑さに
関係し、そして、板面の平滑さは板面の鏡面光沢度と密
接な関係があり、平滑な面ほど光沢度が高くなることが
知られている。
一般に、こうしたほうろう製マーカーボードの場合、
必要な消去性を確保するには、板面の光沢度がGS(45
゜)で60%以上のものが必要とされていた。
一方、オーバーヘッドプロジェクターやスライド用の
スクリーンは、(1)広範囲の場所からみることができ
ること、(2)色の再現が正確であること、(3)明る
く見やすいこと、(4)板面が平滑であること、(5)
耐久性に優れること、(6)機能的であること、等の特
性が要求される。
上記(4)〜(6)は、前記マーカーボードに要求さ
れる特性と類似しているが、(1)〜(3)は異なる特
性である。すなわち、オーバーヘッドプロジェクターや
スライドプロジェクターから出る光が一定方向に反射す
ると、その場所では映像が見えなくなるので、板面とし
ては、光を拡散反射させることが望ましい。これが前記
特性の(1)である。ところが、光を拡散反射させるた
めには、前記マーカーボードとは反対に鏡面光沢度の低
い方が好ましいと云える。また、前記(2),(3)の
特性は、光源の明るさによっても異なるが、板面光沢度
が高い方がよく、見やすくするためには板面の反射輝度
が高く、どのような角度でも反射輝度が変わらないこと
が重要である。
こうした要求に応えられるスクリーンボードとして
は、従来、シルバー塗料を施した金属光沢(高光沢度)
を有するものについて、その表面を凹凸加工して板面を
半光沢にすることにより、0゜方向で異常な高輝度(ま
ぶしく見える)が出るのを防止したものが提案されてい
る。しかし、表面に凹凸加工を施すと、マーカー等での
書きやすさや消去性が損なわれ、マーカーボードとして
使用不能となる欠陥があった。
以上説明したように、一般にマーカーボードとスクリ
ーンボードとでは、要求される特性が相反するものとな
っており、このため従来は上述した兼用ボードの製造は
難しいこととされていたのである。
しかしながら、オーバーヘッドプロジェクターやスラ
イドを用いる場合、その都度スクリーンの準備や後片づ
けが必要であり、一方では、使用に際し説明をしながら
画面(スクリーン)の中に書き込みをしたいという要望
もあり、こうした場合に両方の機能を持ったボード(マ
ーカーおよびスクリーン兼用ボード)が望まれていた。
こうした実情に鑑み、従来、ほうろう表面の光沢度を
制御する方法として、(1)ほうろう製黒板(GS75゜<
15%)を得るために無光沢釉薬を施釉する方法、(2)
ミル添加物としての珪石や粘土を増量したフリットを施
釉する方法、などが知られている。これらの従来技術
は、ほうろう面の光沢度を確実に低下させることがでる
ものの、表面に未溶解物が出て、マーカーの書きやすさ
や消去性が阻害されたり、一方では全反射率が低いた
め、スクリーンボードに使用する場合には映像が暗くな
るという欠点があった。
さらに、光沢度を制御する他の既知方法として、特開
昭63−230537号公報および特開昭63−230538号公報に開
示されているものなどが挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの既知方法は、釉薬の成分組成がSiO2/TiO2は6
5/35〜40/60の範囲にあり、しかも焼成後に平滑さを確
保するために、LiO2,P2O5やZrO2を添加することを特徴
としている。しかし、焼成後の光沢度GS(75゜)は50%
以下(≒GS45゜:25%)であり、そのために全反射率が
低く、スクリーンボードとして使用した場合、映像が暗
くなること、およびLiO2やZrO2を使用するため、釉薬が
高くなるという欠点があった。
そこで、本発明は、上述したような相反する特性を同
時に克服できるボードの開発を目的として案出したもの
であって、オーバーヘッドプロジェクターやスライドを
写した時にハレーションが少なく、広い範囲で見ること
ができ、その上、マーカーの消去性も従来材と全く変わ
らない程度に優れたほうろう表面を形成するための技術
を提案する。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的を実現すべく鋭意努力した結果、本発明
者らは次の事項を要旨構成とする製造方法およびその方
法によって形成されるほうろう表面を有するボードに想
到した。すなわち、 (1) 下引釉のあるボード基板上に、下記成分組成の
Ti上白釉(A)と、Ti無光沢釉(B)とを、A/B比が6/4
〜4/6の範囲内となるような割合で配合したスリップま
たは、その配合割合を10/0〜6/4としかつ下記ミル添加
物(C)を外枠量で20%以下添加したスリップ、を使っ
て施釉焼成し、ほうろう表面の光沢度GS(45゜)を30〜
60%の範囲にすることにより、マーカーの消去性に優れ
ると共に同時に優れたスクリーン機能を持たせたことを
特徴とするほうろう製のマーカー・スクリーン兼用ボー
ド、 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部 C:SiO2:5部、TiO2:25〜35部、 Sb2O3:30〜40部、CaO:20〜30部 を提案する。
また、本発明は上記のボードを製造する方法として、 (2) ミル引きに際し、下記Ti上白釉(A)と、Ti無
光沢釉(B)とを、A/B比が6/4〜4/6の範囲内となるよ
うな割合で配合したスリップまたはその配合割合を10/0
〜6/4としかつ(C)を外枠量で20%以下添加したスリ
ップを調整し、このスリップを下引釉を施釉焼成したボ
ード基板上に施釉した後焼成することを特徴とするマー
カーおよびスクリーン兼用ボードの製造方法、 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部 C:SiO2:5部、TiO2:25〜35部、 Sb2O3:30〜40部、CaO:20〜30部 を提案する。
〔作 用〕
本発明において、マーカーボードと映写用スクリーン
とを兼用できるボードが得られる理由は、板面に施釉し
たほうろう面を、マーカーボードに要求される平滑性
と、映写用スクリーンに要求される明るさならびに反射
輝度分布とがバランスするようにフリットの成分組成と
光沢度とを上述のように調整したことによる。
すなわち、従来は、それぞれ単独に使用されていたTi
上白釉とTi無光沢釉とを、本発明では混合フリットとし
て使用することにより、無光沢釉のみを使う場合に見ら
れる凹凸や亀裂を、前記Ti上白釉で埋めるように作用さ
せ、それによって低光沢度でも平滑な面を形成すること
によるのである。
そこで、以下に、本発明において、このようなTi上白
釉およびTi無光沢釉からなる混合フリットが有効な理由
について説明する。
表2は、表1に示した種々の成分組成からなるTi上白
釉とTi無光沢釉を、5/5の割合で配合し、施釉,焼成し
た後、得られたほうろう表面の光沢度GS(45゜)を測定
した結果である。この表2から判るように、配合によっ
ては、光沢度が高過ぎたり、低くなり過ぎたりしてお
り、またほうろう表面に“ザラツキ”や“泡欠陥”が発
生している。例えばTi上白釉中のSiO2が53部と高いNo.3
フリットでは、その多くはほうろう表面がザラツいたり
泡欠陥が多く発生している。特に、Ti無光沢釉のSiO2
低いNo.9,10の配合例の、泡欠陥が顕著である。一方、T
i上白釉のSiO2が低いフリットNo.5の場合、ほとんど泡
欠陥が発生する。
この点、Ti上白釉の組成が、本発明の範囲内であるフ
リットNo.1,2,4でも、Ti無光沢釉の組成中のAl2O3が低
いフリットNo.8を配合したものでは、泡に起因する凹凸
が発生し、またAl2O3が高いフリットNo.10では、ほうろ
う表面にザラツキが認められ、マーカーボードとしての
消去性が阻害されることがわかる。
以上の結果から、表面性状を安定させるためには、Ti
上白釉の成分組成としては、SiO2:35〜60部、Al2O3:0.3
部、B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、Na2O+K2O:16〜22
部の範囲にすることが必要であり、また、Ti無光沢釉の
成分組成としては、SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、B
2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、Na2O+K2O:18〜24部の範
囲であることが必要である。
また、本発明においては、上記フリット配合物にたい
して、さらにミル添加物を用いる。このミル添加物のう
ちTiO2やCaOは、表面光沢を低下させる作用があり、ま
たSb2O3は、表面を平滑にさせる作用がある。すなわ
ち、TiO2やCaOが適性範囲を外れる(多過ぎたり、低す
ぎる場合)と、未溶解物による凹凸が発生する。一方、
Sb2O3は、前記TiO2やCaOにバランスするように配合され
る範囲である。したがって、本発明では、ミル添加物
(C)の組成としては、SiO2:5部、TiO2:25〜35部、Sb2
O3:30〜40部、CaO:25〜30部の範囲が好適である。
なお、この添加物は、ミル引き時に添加することが好
ましく、ミル引き後に添加したのでは十分に混合でき
ず、したがって、再混合が必要となるために撹拌作業工
程が増えてコスト高となる。
つぎに、本発明において、スクリーン機能として必要
とされる特性、すなわち反射輝度を特定する理由につい
て、各種のボードの例と比較して第1図にもとづき説明
する。
この反射輝度の測定は、光源としてキャビンのAF−25
0で0゜方向(2m)から投影し、同じく2m離れた位置に
おける−75゜から+75゜での反射輝度(輝度計ミノルタ
製LS−100)測定値である。
第1図に明らかなように、(イ)鏡面光沢度GS(60
゜)が5%と低いチョーク用の黒板の場合は、輝度のバ
ラツキは小さいが反射輝度も低く、スライドを映した時
に画面がかなり暗いものとなった。(ロ)鏡面光沢度GS
(60゜)が94%と高いほうろう製のマーカーボードの場
合は、0゜方向でかなり輝度が高く(9500cd/m2)ハレ
ーションをおこしてまぶしく見えた。(ハ)全反射を示
すといわれるMgO板の場合は、輝度も高く、その分布も
平滑であり、スライド用としては好適と思われる。つい
で、(ニ)スクリーン専用として使われている表面に凹
凸加工したシルバーは、0゜付近にやや高い輝度分布
(285cd/m2)が見られた。
これに比べ、(ホ)本発明である兼用ボード範囲にあ
る光沢度GS(60≒42%)にあるものは、輝度はシルバー
よりやや高い(370cd/m2)ものの、その分布状態はシル
バー材とほぼ同様の傾向を示しており、スクリーンボー
ドとして充分使用できるものであることが判る。したが
って、ほうろう表面の光沢度は、GS(60゜)で42%を含
むGS(45゜)30〜60%が有効である。
以下に、光沢度GS(45゜)30〜60%が有効である理由
とその効果について、実施例にもとづいて説明する。
〔実施例〕
実施例−1 下引釉を施釉焼成したボード基板上に、表3に示した
組成からなるTi上白釉(A)とTi無光沢釉(B)とを配
合比10/0〜0/10の範囲内で配合した混合フリットを調整
し、この混合フリットをミル引きしてスリップとし、こ
のスリップを施釉し焼成した。比較材として、光沢度を
低下させるためにミル添加物としての硅石を、5,10%添
加したスリップを施釉したものを用いた。ほうろう焼成
後、鏡面光沢度、マーカー消去性,スライド映写時のハ
レーションの程度および表面状況を観察した。
鏡面光沢度は、日本電色工業製の変角光沢度計(VGS
−1D)を用い、GS(45゜)で測定した。マーカーの消去
性は、市販のマーカーを用い、ほうろう表面に描写した
後24時間放置し、市販のイレーサー上に600gのおもりを
乗せ1往復した時のマーカーの残存程度を目視判定し、
マーカーが完全に消えたものを(○)とし、かすかに残
ったものを(△)とし、かなり残ったものを(×)とし
た。また、スライド映写時のハレーションは、キャビン
工業製スライドプロジェクター(AF−250)でスライド
を投影し、正面から観察した時、スライドの光源が見え
ず、増像が鮮明に見えるものを(○)とし、光源が若干
みえ像がややぼけたものを(△)とし、光源がはっきり
見え、まぶしく像がぼけたものを(×)として判定し
た。その結果を表4に示す。
鏡面光沢度が60%以上(A/B>7/3)では板面がハレー
ションをおこし、20%以下(A/B<3/7)になると表面が
ザラツキ,マーカーの消去性も悪くなった。また、ミル
添加物としての硅石を多量に添加したサンプルNo.3は、
光沢度は低下するが表面に未溶解物による凹凸が現出
し、消去性が劣化した。硅石を添加していないサンプル
No.7〜9は光沢度は低下するが表面が平滑であるためマ
ーカーの消去性も良く、スライド映写でのハレーション
もなく良好なボードが得られた。すなわち、マーカーボ
ードおよびスクリーン兼用ボードとしては、Ti上白釉/T
i無光沢釉の配合比を6/4〜4/6の範囲にすることが有効
である。
なお、Ti無光沢釉は透明系の釉薬に顔料を添加しても
ハレーションがなくマーカーの消去性の良好な板面が得
られるが、色再現等を考えるとTi系の無光沢釉の方が好
ましい。
実施例2 前記実施例1と同様にして、表1に示した釉薬の配合
比をサンプルNo.14〜28のように10/0〜2/8に変え、SiO2
(5部)−TiO2(30部)−Sb2O3(35部)−CaO(30部)
からなる添加物(C)を外枠量で10〜30%の範囲で添加
したスリップを施釉し、焼成した。焼成後、鏡面光沢
度,マーカーの消去性,スライド映写時のハレーション
の程度および表面性状を上述した方法で観察した。その
結果を表5に示す。
添加物(C)を添加することにより、鏡面光沢度が低
下しハレーションも解消されているが、添加量が30%以
上になると、表面がややザラツキ、マーカーの消去性が
若干低下した。また、釉薬の配合比を見ると、ミル添加
物による光沢度低下が期待される結果、Ti上白釉のみで
もハレーションがなく、マーカーの消去性の良い板面が
得られることが判った。しかし、その添加量が少ない
と、光沢度が高くハレーションが目立った(サンプル1
3)。また、無光沢釉の配合が60部以上になるとマーカ
ーの消去性が劣化した。
以上の結果から、マーカーの消去性が良く、スライド
映写時にハレーションがない兼用ボードを得るために
は、Ti上白釉(A)とTi無光沢釉(B)の配合比を10/0
〜6/4の範囲で配合し、かつ添加物(C)を20%以下の
範囲で添加すればよいことが判った。
〔発明の効果〕
上述したように本発明によれば、マーカーボードに要
求される平滑性と映写用スクリーンに要求される明るさ
ならびに反射輝度とが良好な、いわゆる消去性とノンハ
レーションとを同時に実現することができる。したがっ
て、マーカーボードと映写用スクリーとを兼用できるボ
ードを有効に製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、各種ボードの反射輝度の分布を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 重治 千葉県習志野市東習志野2丁目18番―13 川鉄金属工業株式会社習志野工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23D 5/00 B43L 1/06 G03B 21/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下引釉のあるボード基板上に、下記成分組
    成のTi上白釉(A)と、Ti無光沢釉(B)とを、A/B比
    が6/4〜4/6の範囲内となるような割合で配合したスリッ
    プを使って施釉焼成し、ほうろう表面の光沢度GS(45
    ゜)を30〜60%の範囲にすることにより、マーカーの消
    去性に優れると共に同時に優れたスクリーン機能を持た
    せたことを特徴とするほうろう製のマーカー・スクリー
    ン兼用ボード。 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部
  2. 【請求項2】下引釉のあるボード基板上に、下記成分組
    成のTi上白釉(A)と、Ti無光沢釉(B)とを、A/B比
    が10/0〜6/4の範囲内となるような割合で配合し、かつ
    下記ミル添加物(C)を外枠量で20%以下添加したスリ
    ップを使って施釉焼成し、ほうろう表面の光沢度GS(45
    ゜)を30〜60%の範囲にすることにより、マーカーの消
    去性に優れると共に同時に優れたスクリーン機能を持た
    せたことを特徴とするほうろう製のマーカーおよびスク
    リーン兼用ボード。 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部 C:SiO2:5部、TiO2:25〜35部、 Sb2O3:30〜40部、CaO:20〜30部
  3. 【請求項3】ミル引きに際し、下記成分組成のTi上白釉 (A)と、Ti無光沢釉(B)とを、A/B比が6/4〜4/6の
    範囲内となるような割合で配合したスリップを調整し、
    このスリップを下引釉を施釉焼成したボード基板上に施
    釉した後焼成することを特徴とするマーカーおよびスク
    リーン兼用ボードの製造方法。 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部
  4. 【請求項4】ミル引きに際し、下記Ti上白釉(A)と、
    Ti無光沢釉(B)とを、A/B比が10/0〜6/4の範囲内とな
    るような割合すると同時に、さらにミル添加物(C)を
    外枠量で20%以下添加したスリップを調整し、このスリ
    ップを下引釉を施釉焼成したボード基板上に施釉した後
    焼成することを特徴とするほうろう製のマーカー・スク
    リーン兼用ボードの製造方法。 A:SiO2:35〜60部、Al2O3:3部以下、 B2O3:15〜20部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:16〜22部 B:SiO2:25〜35部、Al2O3:16〜25部、 B2O3:4〜12部、TiO2:16〜22部、 Na2O+K2O:18〜24部 C:SiO2:5部、TiO2:25〜35部、 Sb2O3:30〜40部、CaO:20〜30部
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