JP2922123B2 - 壁パネルの取付構造 - Google Patents

壁パネルの取付構造

Info

Publication number
JP2922123B2
JP2922123B2 JP28520994A JP28520994A JP2922123B2 JP 2922123 B2 JP2922123 B2 JP 2922123B2 JP 28520994 A JP28520994 A JP 28520994A JP 28520994 A JP28520994 A JP 28520994A JP 2922123 B2 JP2922123 B2 JP 2922123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall panel
wall
locking
mounting
mounting plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28520994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08144397A (ja
Inventor
謙二 石沢
安紀 福井
和憲 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUHORI KAKO KK
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
NITSUHORI KAKO KK
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUHORI KAKO KK, Daikin Industries Ltd filed Critical NITSUHORI KAKO KK
Priority to JP28520994A priority Critical patent/JP2922123B2/ja
Publication of JPH08144397A publication Critical patent/JPH08144397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2922123B2 publication Critical patent/JP2922123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室ユニットやトイレ
ブース等の壁部を形成する複数枚の壁パネルを一体的に
連結して壁支持体上に起立状態で取り付ける取付構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種壁パネルの取付構造と
して、例えば実開昭60―146109号公報等に示さ
れるように、壁パネルを、予め壁支持体上に立設した支
柱に係止具を介して取り付けるようにしたものがある。
【0003】すなわち、このものでは、壁支持体上に支
柱を立設しておき、壁パネルの裏面に下向き鍵形の係止
片を突設する一方、上記支柱の前面(室内側面)に係止
片取付孔を形成し、この取付孔は、上記係止片が遊嵌合
する遊嵌合部と、この遊嵌合部の下端に連続し、孔幅が
下方に向かってテーパ状に小さくなる案内部と、この案
内部の下端に連続し、下端に係止片を係合する係合切欠
きとを有する構造とされている。そして、壁パネルを壁
支持体上に並べて壁を作る場合、室内側から各壁パネル
を持ち上げ、その状態で係止片を支柱の取付孔における
遊嵌合部に嵌め込んだ後、壁パネルを下降させて係止片
を案内部を経て係合切欠きの下端に係合させることによ
り、壁パネルを支柱に固定するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の取
付構造では、通常は作業者の身長よりも高い壁パネルを
室内側から持ち上げながらその裏面の係止片を支柱の係
止位置たる取付孔に位置合わせしなければならず、その
大きくて重い壁パネルを持ち上げたままでの位置合わせ
が盲作業となり、その作業が大変面倒であった。
【0005】また、予め、壁支持体に支柱を立設してお
く必要があるので、その分、作業工程が多くなり、しか
も、壁パネルに対する位置決めのための精度も要求され
る。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、壁支持体上に起立状態で並べられる複
数の壁パネル間の連結構造を改良することで、壁パネル
がそれ自体で壁支持体上に起立支持されるようにして、
その壁支持体への取付作業を容易に行い得るようにし、
壁パネルの取付作業の容易化、作業工程や取付精度の簡
略化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、上記従来の取付構造の考え
方を転換し、隣接する壁パネルの側端部に取り付けられ
た受け金具同士を互いに重合させてそれらを取付プレー
トにより係合し、この連結プレートを介して両壁パネル
同士を一体的に連結する構造とした。
【0008】具体的には、この発明での対象とするもの
は、各々の下端にて壁支持体上に載置支持されかつ側端
部同士が突き合わされて並設される複数枚の壁パネル同
士を取付プレートにより一体的に連結固定するようにし
た壁パネルの取付構造である。
【0009】まず、各壁パネルの側端部に、壁パネルに
取り付けられる取付部と、該取付部に所定角度で突設さ
れた係止部と、該係止部の上部に形成され、上方に向か
って開放された略V字状の係止切欠きとを有する受け金
具を、該壁パネルの側端部を隣接する壁パネルの側端部
と突き合わせたときに上記係止部を隣接する壁パネル側
の受け金具の係止部と重合させるように位置決めして取
り付ける。
【0010】一方、上記取付プレートには、上記隣接す
る両壁パネルにおける隣り合う側端部の両受け金具の係
止部を遊嵌合可能な遊嵌合部と、該遊嵌合部の上端に、
上方に向かって集束する案内部を介して連続し、上記両
受け金具の重合状態にある係止部を係合可能な係合部と
を有する少なくとも1つの連結部を設ける。
【0011】さらに、上記取付プレート下端にある連結
部については、その遊嵌合部を該遊嵌合部両側の取付プ
レート下端部が二股状となるように下方に開放した構造
とし、取付プレートの下端部は下方に向かって壁パネル
裏面から離れるように折曲げ形成する。
【0012】そして、上記隣接する壁パネルの隣り合う
側端部の両受け金具の係止部同士が、取付プレートの連
結部の遊嵌合部から遊嵌合されて係合部にて互いに重合
した状態でかつ該係合部の上端を各受け金具の係止切欠
きの下端に当接させた状態で係合することで、両壁パネ
ルが取付プレートにより連結固定されている構成とす
る。
【0013】請求項2の発明では、壁パネル裏面の側端
部の下部に、先端部が壁パネルと平行に延びて壁パネル
側端部よりも突出する面合わせ金具を取り付け、各壁パ
ネルは、その側端部が壁パネル裏面側に移動しないよ
う、隣接する壁パネル側の面合わせ金具により後方に位
置規制されて並べられいる構成とする。
【0014】請求項の発明では、受け金具の係止部は
取付部の側端に突設されたものとし、この係止部の下部
に、下方に向かって開放された略V字状の係止切欠きを
上側の係止切欠きと係止部の上下中央位置に対し対称に
形成する。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、複数
枚の壁パネルにより壁部を形成する場合、予め、隣接す
る壁パネルにおける隣り合う側端部にそれぞれ受け金具
を上下に対応して各々の取付部にて取り付けておき、ま
ず、複数の壁パネルを壁支持体上に並べて乗せる。この
状態では、隣接する壁パネルにおける隣り合う側端部の
2つの受け金具の係止部同士が互いに略重合するが、前
後方向に相対移動可能な状態となる。次いで、取付プレ
ートを壁パネルの上方からその裏面側に配置して、壁パ
ネル越しに、取付プレートの連結部の遊嵌合部に上記重
合状態にある両受け金具の係止部同士を遊嵌合し、その
後、この取付プレートの上端部を叩いて下方に移動させ
ると、上記重合状態にある両受け金具の係止部同士は相
対的に連結部の遊嵌合部から案内部を経て係合部に向か
って移動する。そして、この案内部は上方に向かって集
束する形状であるので、該案内部を通過する間に両受け
金具の係止部同士は互いに引き寄せられ、隣接する壁パ
ネル間に若干の隙間があってもその隙間はなくなり、取
付プレートが下降端位置にまで移動したときには、両受
け金具の係止部が係合部に係合し、その係合部の上端が
係止部のV字状係止切欠きの下端に当接した状態とな
る。このことにより、両壁パネルが左右方向及び前後方
向に引き寄せられて一体的に連結される。以後、このよ
うな壁パネル同士の連結を繰り返して、全ての壁パネル
が室の周りに連結されると、各壁パネルが他の壁パネル
に傾倒不能に支えられた状態なり、これら全体の壁パネ
ルが起立状態に壁支持体上に支持される。
【0016】したがって、この発明の場合、従来のよう
に重たくて大きい壁パネルを持ち上げながらその裏面の
係止片を支柱の係止位置に位置合わせする必要がなく、
壁パネルの取付作業が極めて簡単となる。
【0017】また、上記のように各壁パネルを他の壁パ
ネルに傾倒不能に支えて全体の壁パネルを壁支持体上に
支持するので、従来のように予め壁支持体上に支柱を立
設することなく壁パネルを室内側から固定することがで
き、作業工程を簡略にすることができる。しかも、全体
の壁パネルの連結により自動的に各壁パネルの壁支持体
に対する位置決めがなされるので、高度の作業精度は不
要となる。
【0018】さらに、上記取付プレート下端の連結部の
遊嵌合部はその両側の取付プレート下端部が二股状とな
るように下方に開放されていて、その取付プレート下端
部が下方に向かって壁パネル裏面から離れるように折曲
げ形成されているので、この取付プレート下端の連結部
で受け金具を重合させる際、取付プレート下端部を壁パ
ネルに引っ掛けることなく案内しながら、該下端部にあ
る連結部の遊嵌合部に両受け金具の係止部をスムーズに
嵌挿することができる。
【0019】請求項2の発明では、上記複数の壁パネル
を壁支持体上に並べて配置したとき、各壁パネルは、そ
の側端部が裏面側に移動しないよう、隣接する壁パネル
側の面合わせ金具により後方に位置規制された状態で固
定される。すなわち、隣接する壁パネルの面合わせ金具
がそれぞれ相手側の壁パネル下部における前後の規制を
行うことになり、その壁パネル下部で前後方向の段差を
生じることがない。
【0020】請求項の発明では、受け金具の係止部上
下部にそれぞれ係止切欠きが上下中央位置に対し互いに
対称に形成されていることとなり、受け金具を上下反転
させても係止切欠きの一方を常に係止部の上部に配置す
ることができ、壁パネルの側端部に取り付ける受け金具
を1種類の受け金具により共用することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2及び図3は本発明の実施例の全体構成を示
し、この実施例は浴室の壁部を壁パネルにより形成する
ようにしたものである。図2及び図3において、1はF
RPやアルミニウムの型材からなる壁支持体で、この壁
支持体1は、浴室の床面を形成する床部2と、この床部
2の周縁部から鉛直に立上り状に形成された支持部3と
を備えてなり、この支持部3の上面にはその外周部を段
差状に突出させてなる起立部3aが形成されており、こ
の壁支持体1の支持部3上面に複数枚の壁パネル5,
5,…が各々の下端にて載置支持されかつ側端部同士を
突き合わせた状態で並設されるようになっている。
【0022】図3に示す如く、上記支持部3上面の幅は
壁パネル5の厚さよりも大とされており、作業開始時に
各壁パネル5をその裏面が支持部3の起立部3a前面に
当接するように載置したとき、壁パネル5前面が支持部
3前面よりも室外側にずれた状態となるが、全ての壁パ
ネル5,5,…が連結されると、各壁パネル5が室内側
たる前側に位置修正されてその前面が支持部3前面と面
一に位置決めされるようになっている。
【0023】上記各壁パネル5は、図2に示すように、
角パイプや木桟等からなる左右の縦フレーム6,6間に
複数本(図示例では6本)の同様の横フレーム7,7,
…を架設してなる枠体8と、この枠体8の前面に一体に
接合された樹脂板、無機質板、木質板の単体又は複合体
からなる面材9とからなる。図5に示す如く、この各壁
パネル5裏面の左右側端部、つまり枠体8における縦フ
レーム6,6の裏面には、壁パネル5の上端から所定距
離の位置に上段の受け金具11,11(各壁パネル5に
ついて1つのみ図示する)が、またこの上段の受け金具
11,11から下側に所定距離離れた位置に下段の受け
金具12,12(各壁パネル5について1つのみ図示す
る)がそれぞれ取り付けられている。これら上下段の受
け金具11,12は何れも同じ構成であり、図4に拡大
詳示するように、壁パネル5における縦フレーム6の裏
面に上下1対の取付ねじ13,13により取り付けられ
る板状の取付部14と、該取付部14の左右一方の側端
から取付部14と略直交する方向に延びる板状の係止部
15とを備えた断面略L字状のもので、上記係止部15
を壁パネル5の側端側、すなわち隣接する壁パネル5側
に配置して取付部14にて取付固定される。従って、図
2に示すように、隣接する壁パネル5,5の側端部同士
を突き合わせたとき、その各側端部の縦フレーム6裏面
にそれぞれ取り付けられている上記受け金具11,11
(又は12,12)の係止部15,15同士が左右方向
(壁パネル5に沿った方向)から見て重なり合うように
配置される。尚、上記縦フレーム6の裏面には、予め上
記取付ねじ13,13の取付孔8a,8aが所定位置に
形成されている。
【0024】また、図4に示す如く、上記係止部15の
上部には上方に向かって開放された略V字状の上部係止
切欠き16が、また下部には同様に下方に向かって開放
された略V字状の下部係止切欠き16がそれぞれ係止部
15の上下中央位置に対し互いに対称に形成されてい
る。こうすることで、受け金具11(又は12)を上下
反転させて、隣接する壁パネル5側の受け金具11(又
は12)として使用するときに元の下部係止切欠き16
が上部係止切欠き16となり、両壁パネル5,5の側端
部にそれぞれ左右に対応して取り付ける受け金具11,
11(又は12,12)を1種類の受け金具にて共用す
ることができる。図4中、17は受け金具11,12に
おける取付部14の係止部15と反対側側端に係止部1
5と逆方向に延びるように突設された位置決め部で、こ
の位置決め部17を縦フレーム6裏面のパネル中央側の
角部に係止して、受け金具11,12の左右方向の位置
決めを行うようにしている。
【0025】一方、図7に示すように、各壁パネル5裏
面の左右側端部の下部、つまり枠体8における縦フレー
ム6,6の裏面下部にはそれぞれ面合わせ金具19,1
9(各壁パネル5について1つのみ図示する)が取り付
けられている。これら面合わせ金具19,19は何れも
同じ構成で、図6に拡大詳示するように、縦フレーム6
の左右幅の略2倍程度の幅を有し、その幅方向の一半部
にて縦フレーム6裏面に取付ねじ20,20により他半
部(先端部)が壁パネル5の側端よりも突出するように
取付固定される。そして、この面合わせ金具19によ
り、図2に示す如く、隣接する壁パネル5の側端部が裏
面側に移動しないよう規制し、換言すれば両壁パネル
5,5同士を、各々の面合わせ金具19,19により後
方に位置規制された状態で並べて固定するようにしてい
る。
【0026】尚、隣接する壁パネル5に同様にして取り
付けられる面合わせ金具19との干渉を避けるために、
両壁パネル5,5における面合わせ金具19,19の上
下位置はずれている。また、縦フレーム6の裏面には各
面合わせ金具19を取り付けるための上記取付ねじ2
0,20の取付孔8b,8bが予め形成されている。さ
らに、各面合わせ金具19の他半部(突出部分)の先端
は壁パネル5の裏面側に折り曲げられている。
【0027】一方、22は上記隣接する両壁パネル5,
5同士を各々の受け金具11,11,12,12におい
て一体的に連結固定する取付プレートであって、図8に
示すように、この取付プレート22は平板の周縁部を部
分的に裏側に折り曲げて剛性を高めたものとされてい
る。取付プレート22には、上記隣接する壁パネル5,
5における隣り合う側端部の両受け金具11,11,1
2,12にそれぞれ嵌合する上下の連結部23,24
が、上側連結部23にあっては取付プレート22の上下
中間位置に、また下側連結部24にあっては取付プレー
ト22の下端にそれぞれ設けられている。上記上側の連
結部23は、上記両受け金具11,11の重合状態にあ
る係止部15,15を遊嵌合可能な幅の広い矩形状の開
口からなる遊嵌合部25と、該遊嵌合部25の上端に、
上方に向かってテーパ状に集束する案内部26を介して
連続し、上記両受け金具11,11の係止部15,15
を重合状態に係合可能な幅の狭いスリット状の係合部2
7とを有する。
【0028】一方、取付プレート22の下端に形成され
ている下側の連結部24は、基本的には上記上側の連結
部23と同様の構成で、遊嵌合部25、案内部26及び
係合部27を有しているが、そのうちの遊嵌合部25は
該遊嵌合部25両側の取付プレート22下端部が二股状
となるように下方に開放されている。また、この取付プ
レート22の二股状の下端部はそれぞれ下方に向かって
壁パネル5裏面から離れるように折曲げ形成されてい
る。
【0029】そして、図1及び図2に示すように、上記
隣接する壁パネル5,5の隣り合う側端部の両受け金具
11,11(又は12,12)の係止部15,15同士
が、取付プレート22の連結部23(又は24)におけ
る遊嵌合部25から遊嵌合されて係合部27にて互いに
重合した状態でかつ該係合部27の上端を各受け金具1
1,11(又は12,12)の上側係止切欠き16の下
端に当接させた状態で係合することで、上記両壁パネル
5,5同士が取付プレート22により一体的に連結固定
されている。
【0030】尚、室のコーナ部では、図10に示すよう
に、隣接する壁パネル5,5同士は各々の面材9,9の
側縁を当接させた状態で直角方向に突き合わされるため
に、このコーナ部で使用される受け金具11′,11′
(又は12′,12′)や取付プレート22′は上記に
説明したものとは異なっている。すなわち、図10に示
す如く、各受け金具11′(又は12′)の係止部15
は取付部14に対し45°の角度で突出し、また、その
取付部14は壁パネル5における枠体8の縦フレーム6
側面に取り付けられる。従って、両壁パネル5,5の側
端部同士が突き合わされたとき、各々の受け金具1
1′,11′(又は12′,12′)の取付部14,1
4同士が直交しかつ係止部15,15同士が重なるよう
に配置される。
【0031】また、取付プレート22′は、図9に示す
如く、その幅方向の中央部で直角方向に折り曲げられた
断面L字状のもので、その折曲げ角部の所定位置に連結
部23(又は24)が形成されており、図10に示すよ
うに、上記連結部23(又は24)の係合部27に対
し、隣接する壁パネル5,5における各々の受け金具1
1′,11′(又は12′,12′)の重合状態にある
係止部15,15を係合させて、両受け金具11′,1
1′(又は12′,12′)つまり両壁パネル5,5を
一体に連結するようになっている。
【0032】次に、上記実施例の構成において壁パネル
5,5,…を取り付けて浴室の壁部を施工する作業につ
いて説明する。最初に、各壁パネル5の枠体8における
各縦フレーム6裏面の上端部及び中間部にそれぞれ上下
段の受け金具11,12を各々の係止部15,15が壁
パネル5の側端側に位置するように取付ねじ13,13
により取付固定しておく。また、各縦フレーム6裏面の
下端部に面合わせ金具19をその幅方向の一半部にて取
付ねじ20,20により他半部(先端部)が壁パネル5
の側端部よりも突出するように取付固定しておく。この
とき、上記縦フレーム6の裏面には各受け金具11,1
2及び面合わせ金具19をそれぞれ取り付けるための取
付孔8a,8bが形成されているので、各金具11,1
2,19を壁パネル5の所定位置に正確に位置決めして
容易に取り付けることができる。
【0033】次いで、2枚の壁パネル5,5を壁支持体
1周縁の支持部3上面に、各壁パネル5の裏面下端が支
持部3の起立部3a前面に当接するように前後方向の位
置決めをしつつ起立状態に載置して、各々の端部同士を
突き合わせて並べる。この状態では、図2に示すよう
に、隣接する壁パネル5,5の隣り合う側端部の縦フレ
ーム6,6裏面にそれぞれ取り付けられている上記受け
金具11,11(又は12,12)の係止部15,15
同士が左右方向から見て互いに重なり合うように配置さ
れる。また、両壁パネル5,5の下部同士は各壁パネル
5における枠体8,8の裏面下端部の上記面合わせ金具
19,19により後方に移動不能に位置規制された状態
で固定され、壁パネル5,5の下部で前後方向の段差が
ない状態となる。尚、上記両受け金具11,11(又は
12,12)の係止部15,15同士は左右方向に重合
するが、前後方向には相対移動可能である。
【0034】次いで、取付プレート22を両壁パネル
5,5の上方(未だ室の天井は設けられていない)から
その裏面側に配置し、壁パネル5,5越しに、取付プレ
ート22における上側連結部23の遊嵌合部25に上記
重合状態にある上段受け金具11,11の係止部15,
15同士を、また下側連結部24の遊嵌合部25に同様
に重合状態にある下段受け金具12,12の係止部1
5,15同士をそれぞれ遊嵌合させる(図2参照)。こ
の遊嵌合状態で、図1に示す如く、上記取付プレート2
2の上端部をハンマH等で叩いて下方に移動させると、
相対的に、上記重合状態にある上下段の受け金具11,
11,12,12の係止部15,15同士はそれぞれ連
結部23,24の遊嵌合部25から案内部26で案内さ
れながら係合部27に向かってスライド移動し、取付プ
レート22が下降端位置にまで移動したときには、両受
け金具11,11(又は12,12)の係止部15,1
5が係合部27に係合し、該係合部27の上端が係止部
15,15の上側係止切欠き16の下端に当接した状態
となる。
【0035】このとき、取付プレート22下端の下側連
結部24の遊嵌合部25はその両側の取付プレート22
下端部が二股状となるように下方に開放され、その取付
プレート22下端部は下方に向かって壁パネル5裏面か
ら離れるように折曲げ形成されているので、壁パネル5
の裏面側であっても、取付プレート22下端部を壁パネ
ル5に引っ掛けることなく案内して、該下端部にある係
合部27の遊嵌合部25に両受け金具12,12の係止
部15,15をスムーズに遊嵌合することができる。
【0036】そして、上記取付プレート22の各連結部
23,24における遊嵌合部25とスリット状の係合部
27とを接続する案内部26は、上方に向かってテーパ
状に集束する形状であるので、起立時に両壁パネル5,
5の側端部間の左右間隔が幾らか開いていても、案内部
26を通過する間に両受け金具11,11(又は12,
12)の係止部15,15が接近して両壁パネル5,5
が近付き、係止部15,15が係合部27に係合された
ときには、両壁パネル5,5の側端部同士は間隔がない
状態に密着する。
【0037】また、上記各受け金具11,11(又は1
2,12)における係止部15,15の上側係止切欠き
16は断面V字状であるので、この上側係止切欠き16
に沿って取付プレート22が下降移動する。このため、
起立時に両壁パネル5,5の上部間の前後位置が若干ず
れて両係止部15,15間に前後のずれがあったとして
も、このずれは修正され、取付プレート22が下降端位
置まで叩き込まれて、上記係合部27の上端が上側係止
切欠き16の下端に当接した状態では、両壁パネル5,
5の上部同士は前面が面一となって並んだ状態となる。
しかも、壁パネル5,5の下部では、面合わせ金具1
9,19が壁パネル5,5下部における後方の規制を行
っているので、壁パネル5,5下部での前後方向の段差
を生じることがない。
【0038】以上により、両壁パネル5,5同士がその
全体に亘り左右方向及び前後方向に位置合わせされて取
付プレート22により一体的に連結される。
【0039】この後、上記連結された1対の壁パネル
5,5に対し、その左右両側にそれぞれ3枚目及び4枚
目の壁パネル5,5を上記と同様にして取付プレート2
2により連結固定する。以後、このような壁パネル5,
5同士の連結を繰り返す。また、室のコーナ部で直角方
向に突き合わされる壁パネル5,5同士は、図10に示
すように、各々のコーナ用の受け金具11′,11′
(又は12′,12′)に対し図9に示すコーナ用の取
付プレート22′の連結部23(又は24)を係合して
連結する。
【0040】全ての壁パネル5,5,…が室の周りに一
体的に連結されると、各壁パネル5が他の壁パネル5,
5,…に傾倒不能に支えられた状態なり、これら全体の
壁パネル5,5,…が起立状態に支持部3上に支持され
るとともに、各壁パネル5はその前面が支持部3の前面
と面一になるように位置修正される。尚、この後、隣接
する壁パネル5,5の側端部間や、各壁パネル5下端と
壁支持体1の支持部3との間にそれぞれ防水シーリング
剤が充填される。
【0041】したがって、この実施例では、壁パネル
5,5,…を壁支持体1の支持部3上面に並べて載置
し、その状態で室内側から壁パネル5,5越しに取付プ
レート22を叩き込んで、隣接する壁パネル5,5同士
を取付プレート22により一体的に連結し、壁パネル
5,5,…を側端部にて繋いでいくので、従来のように
重たくて大きい壁パネルを持ち上げながらその裏面の係
止片を支柱の係止位置に位置合わせする作業が不要とな
り、壁パネル5の取付作業を極めて簡単に行うことがで
きる。
【0042】また、全ての壁パネル5,5,…が連結さ
れたとき、各壁パネル5が他の壁パネル5,5,…に傾
倒不能に支えられた状態で全体の壁パネル5,5,…を
支持部3上に支持するので、従来の支柱を要することな
く壁パネル5,5,…を室内側から固定することがで
き、作業工程を簡略にすることができる。しかも、全体
の壁パネル5,5,…の連結により自動的に各壁パネル
5の壁支持体1に対する位置決めがなされるので、作業
の精度を下げることができる。
【0043】尚、上記実施例では、取付プレート22下
端の連結部24を下方開放形としているが、上側連結部
23と同様に孔の開いた構造としてもよい。しかし、下
段受け金具12の遊嵌合が容易になる等の点で上記実施
例のものが好ましい。
【0044】また、上記実施例では、受け金具11,1
2(取付プレート22の連結部23,24)を上下2つ
としているが、上側の1つのみとしてもよく、或いは3
つ以上に増やすこともでき、必要に応じて選択すればよ
い。
【0045】さらに、上記実施例は浴室ユニットの場合
であるが、本発明は例えばトイレブース等、その他の壁
部を壁パネルによって形成する場合にも適用することが
できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、壁支持体上に側端部同士が突き合わされて並設
される複数枚の壁パネル同士を一体的に連結固定する場
合に、隣接する壁パネルの隣り合う側端部に、係止部と
その上部に上方に向かって開放された略V字状の係止切
欠きとを備えてなる受け金具を、各々の係止部が互いに
重合するように位置決めしてそれぞれ取り付ける一方、
この隣接する壁パネル同士を連結固定する取付プレート
を設け、壁パネルの隣り合う側端部の受け金具の係止部
同士を取付プレートにおける連結部の遊嵌合部から遊嵌
合して係合部において該係合部の上端が各受け金具の係
止切欠きの下端に当接した状態で係合させ、このことで
両壁パネル同士を取付プレートにより連結固定するとと
もに、その取付プレート下端の連結部の遊嵌合部はその
両側の取付プレート下端部が二股状となるように下方に
開放し、かつこの取付プレート下端部を下方に向かって
壁パ ネル裏面から離れるように折曲げ形成したことによ
り、壁パネルの取付時にその大きくて重い壁パネルを持
ち上げながらその裏面にて位置合わせする必要がなく、
隣り合う壁パネルの上方から取付プレートを壁パネル越
しに叩き込むだけで壁パネルを固定することができると
ともに、取付プレート下端部については壁パネルに引っ
掛けることなく案内しながら、該下端部にある連結部の
遊嵌合部に両受け金具の係止部をスムーズに嵌挿するこ
とができ、よって壁パネルの取付作業の容易化、作業工
程や作業精度の簡略化を図ることができる。
【0047】請求項2の発明によれば、壁パネル裏面の
側端部の下部に、先端部が壁パネル側端部よりも突出す
る面合わせ金具を取り付け、この面合わせ金具により、
隣接する壁パネルの側端部下部が裏面側に移動しないよ
う後方に位置規制するようにしたことにより、面合わせ
金具により壁パネル下部の前後位置の規制を行うことが
でき、簡単な構成で壁パネル下部での前後方向の段差の
発生を防止することができる。
【0048】請求項の発明によれば、受け金具の係止
部は取付部の側端から突出したものとし、この係止部の
下部に、下方に向かって開放された略V字状の係止切欠
きを上側の係止切欠きと上下中央位置に対し対称に形成
したことにより、受け金具の係止部上下部にそれぞれ係
止切欠きを互いに対称に形成して、受け金具を上下反転
させても係止切欠きの一方を常に係止部の上部に配置す
ることができ、壁パネルの左右側端部に取り付ける受け
金具の1種類の受け金具による共用化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における壁パネルの取付構造の
要部を示す斜視図である。
【図2】壁パネルの取付構造の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図3】壁パネルの取付構造の要部を示す断面図であ
る。
【図4】受け金具の壁パネルへの取付構造の要部を示す
斜視図である。
【図5】受け金具の壁パネルへの取付構造の全体構成を
示す斜視図である。
【図6】面合わせ金具の壁パネルへの取付構造の要部を
示す斜視図である。
【図7】面合わせ金具の壁パネルへの取付構造の全体構
成を示す斜視図である。
【図8】取付プレートの拡大斜視図である。
【図9】コーナ用取付プレートの要部を示す斜視図であ
る。
【図10】室のコーナ部での壁パネルの取付構造の要部
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 壁支持体 3 支持部 4 壁パネル 11,11′12,12′ 受け金具 14 取付部 15 係止部 16 係止切欠き 19 面合わせ金具 22,22′ 取付プレート 23,24 連結部 25 遊嵌合部 26 案内部 27 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−114714(JP,U) 実開 昭60−146109(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/72 E04H 1/12 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の下端にて壁支持体上に載置支持さ
    れかつ側端部同士が突き合わされて並設される複数枚の
    壁パネル同士を取付プレートにより一体的に連結固定す
    るようにした壁パネルの取付構造であって、 各壁パネルの側端部には、壁パネルに取り付けられる取
    付部と、該取付部に所定角度で突設された係止部と、該
    係止部の上部に形成され、上方に向かって開放された略
    V字状の係止切欠きとを有する受け金具が、該壁パネル
    の側端部を隣接する壁パネルの側端部と突き合わせたと
    きに上記係止部を隣接する壁パネル側の受け金具の係止
    部と重合させるように位置決めされて取り付けられてい
    る一方、 上記取付プレートには、上記隣接する両壁パネルにおけ
    る隣り合う側端部の両受け金具の係止部を遊嵌合可能な
    遊嵌合部と、該遊嵌合部の上端に、上方に向かって集束
    する案内部を介して連続し、上記両受け金具の重合状態
    にある係止部を係合可能な係合部とを有する少なくとも
    1つの連結部が設けられており、上記取付プレート下端の連結部の遊嵌合部は該遊嵌合部
    両側の取付プレート下端部が二股状となるように下方に
    開放され、 上記取付プレートの下端部は下方に向かって壁パネル裏
    面から離れるように折曲げ形成されており、 上記隣接する壁パネルの隣り合う側端部の両受け金具の
    係止部同士が、取付プレートの連結部の遊嵌合部から遊
    嵌合されて係合部にて互いに重合した状態でかつ該係合
    部の上端を各受け金具の係止切欠きの下端に当接させた
    状態で係合することで、両壁パネルが取付プレートによ
    り連結固定されていることを特徴とする壁パネルの取付
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の壁パネルの取付構造にお
    いて、 壁パネル裏面の側端部の下部には、先端部が壁パネルと
    平行に延びて壁パネル側端部よりも突出する面合わせ金
    具が取り付けられていて、 各壁パネルは、その側端部が壁パネル裏面側に移動しな
    いよう、隣接する壁パネル側の面合わせ金具により後方
    に位置規制されて並べられていることを特徴とする壁パ
    ネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の壁パネルの取付構
    造において、 受け金具の係止部は取付部の側端に突設されており、 上記係止部の下部に、下方に向かって開放された略V字
    状の係止切欠きが上側の係止切欠きと係止部の上下中央
    位置に対し対称に形成されていることを特徴とする壁パ
    ネルの取付構造。
JP28520994A 1994-11-18 1994-11-18 壁パネルの取付構造 Expired - Lifetime JP2922123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28520994A JP2922123B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 壁パネルの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28520994A JP2922123B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 壁パネルの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08144397A JPH08144397A (ja) 1996-06-04
JP2922123B2 true JP2922123B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=17688521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28520994A Expired - Lifetime JP2922123B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 壁パネルの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2922123B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08144397A (ja) 1996-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0622746Y2 (ja) 壁板で覆われた壁面角部の覆板
JP2922123B2 (ja) 壁パネルの取付構造
JPH0734574A (ja) 間仕切りパネルの取付構造
JP3352014B2 (ja) ユニットルームの壁パネル連結構造
JPS5911523Y2 (ja) 接合部材
JPH068190Y2 (ja) 建物隅部の壁パネルの取付構造
KR20230003927A (ko) 조립식 욕실의 벽판넬 정렬 조립체
JPH1181470A (ja) 簡易建築物の躯体組立て構造
JP2682935B2 (ja) 建物ユニット
JPS6132014Y2 (ja)
JPH07274316A (ja) 制御盤筐体及びその組立方法
JPH0522625Y2 (ja)
JP2931964B2 (ja) 組立式押入れセット
JPH01244045A (ja) 天板付の間仕切装置
JPH0532577Y2 (ja)
JP2521682Y2 (ja) ユニットルームの側壁の連結構造
JP3299348B2 (ja) 間仕切りパネルの取付構造
JP2695360B2 (ja) 部屋の間仕切り方法および間仕切り体
JPH09125720A (ja) 組立式の収納庫
JPH06306982A (ja) 外壁パネルのシール構造
JP4257652B2 (ja) ゲートにおける外装材の取付方法
JP2587458Y2 (ja) 足場つなぎ金具
JP2590409Y2 (ja) 間仕切壁パネルの設置構造
JP2562001Y2 (ja) 壁パネルのコーナー部連結構造
JP2002021225A (ja) 間仕切壁

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990413