JP2921944B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧料に関する。
〔従来の技術〕
従来、肌荒れを改善する化粧料としてラノリン脂肪酸
ステロールエステルからなる化粧料が特開昭60−239406
号公報に記載がある。
コレステロールの脂肪酸エステルとコレステロールの
12−ヒドロキシ脂肪酸エステルを配合した液晶を含む化
粧料が特開平1−246209号公報に記載がある。
また、マカデミアナッツ油と12−ヒドロキシステアリ
ン酸コレステリル配合の口紅が、特開昭59−27808号公
報に記載がある。
その他、メドウフォーム油を含有する化粧料が特開昭
58−144311号公報に記載がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の化粧品では、肌あれの改善の方策と
して一般に油相成分の割合を多くし、併せてリッチな感
じを出すことに努める傾向がある。そのため従来の化粧
品では全体が脂っぽくなり、時代が要求するさっぱり感
が出ないという問題点があった。
一方、油相成分の割合を多くしないで肌あれの改善を
うたった化粧料も知られている。例えば、ラノリン脂肪
酸ステロールエステルからなる上記化粧料はべたつき感
と脂っぽさが強すぎるという問題点があった。
コレステロールの脂肪酸エステルを配合の上記化粧料
はべたつき感と脂っぽさは軽減されるが、抱水性が劣る
という問題点があった。
マカデミアナッツ油配合の上記口紅には感触にべた付
きがあり、非常にはがれ易いという問題点があった。
メドウフォーム油を含有の上記化粧料は、抱水性と耐
水性が弱く非常にはがれ易いという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解消するため、
抱水性があって肌荒れを改善し、べた付き感や脂っぽさ
を押さえた化粧持ちの良い化粧料を提供することを技術
的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような課題を解決するため、本発明の化粧料
は、(A)ヒドロキシ脂肪酸を除く脂肪酸又はラノリン
脂肪酸とステリンとのエステルと、(B)ヒドロキシ脂
肪酸とステリンとのエステルと、(C)メドフォーム
油、アルモンド油、マカデミアナッツ油およびオリーブ
油から選択される少なくとも一種以上のトリグリセリド
1〜40重量%とを、液晶を形成することなく含有し、且
つ、(A)成分と(B)成分との含有割合が(A):
(B)=2:1〜1:2であることを特徴とするものである。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明ではヒドロキシ脂肪酸を除く脂肪酸又はラノリ
ン脂肪酸とステリンとのエステルをA成分としている
が、このヒドロキシ脂肪酸を除く脂肪酸の融点は大略50
℃以下の脂肪酸であり、例えば、イソステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸、ノナン酸、酪酸な
どが好ましい。
また、本発明ではヒドロキシ脂肪酸とステリンとのエ
ステルをB成分としているが、このヒドロキシ脂肪酸と
しては、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノ
ール酸などが好ましい。
一方、ステリンとしては、例えば、コレステロール、
コレスタノール、コプロスタノール等の動物ステリン、
カンペステロール、スチグマステロール、β−シトステ
ロール等の植物ステリン、エルゴステロール、セレビス
テロール、チモステロール等の菌類ステリンなどが好ま
しい 本発明で用いるA成分あるいはB成分としては、上記
のような各脂肪酸と各ステリンとの任意の組み合せをエ
ステル結合させて得るような各種のエステル化合物を挙
げることができる。
その中でも特にA成分としては、イソステアリン酸コ
レステリル、オレイン酸コレスタノールエステルなどが
好ましい。
そのほか、市販のヨフコCLE−S(商品名 吉川製油
(株)製)を好ましく挙げることもできる。
B成分としては、ヒドロキシステアリン酸コレステリ
ル、また、市販のサラコスHS(商品名 日清製油(株)
製)を好ましく挙げることもできる。
本発明では、上記のような(A)成分と(B)成分に
加えて、更に(C)成分として特定のトリグリセリドを
併用することにより、皮膚への付着性を向上させること
ができる。本発明で用いるトリグリセリドとしては、メ
ドフォームの種子から抽出して得られるメドフォーム
油、その他アルモンド油、マカデミアナッツ油、オリー
ブ油などが挙げられ、これらの中から一種以上が選択し
て用いられる。
本発明の化粧料のA成分と、B成分との含有重量比A:
Bは、2:1〜1:2である。
A成分の含有重量比がB成分の含有重量比の2倍を超
える場合にはべた付き感が強くなり、化粧料として使用
性が劣るようになって好ましくない。また、2分の1未
満になると抱水性が弱くなって好ましくない。
また、トリグリセリドの含有率は、全量に対し1〜40
重量%がよい。トリグリセリドの含有率が40重量%を超
えると低温でも結晶が析出しやすくなることがあり、ま
た、離漿現象も認められる場合もあって余り好ましくな
い。1重量%未満では付着性が低下し十分な配合目的を
達成できない。
本発明の場合、A成分とB成分とを合わせた含有量
は、本発明の目的とする効果を得るため、化粧料の種類
によって異なる。
例えば、油性洗顔料では0.01〜20重量%が好ましい。
また、水洗洗顔料では0.01〜10重量%が好ましい。
クリームでは0.01〜20重量%が好ましい。
乳液では0.01〜10重量%が好ましい。
化粧水では0.01〜2重量%が好ましい。
上記のような基礎化粧料の他にも、例えばメーク品に
応用することができる。
例えば、ファンデーションでは0.1〜30重量%が好ま
しい。
口紅では0.1〜30重量%が好ましい。
アイシャドーでは0.1〜20重量%が好ましい。
おしろい類では0.1〜20重量%が好ましい。
また、本願発明の化粧料には化粧料で通常用いられる
各種成分を配合することができる。基剤として、炭化水
素類、各種のエステル類、ロウ類、油脂類、高級脂肪酸
類、高級アルコール類、水溶性高分子、粉体、界面活性
剤、多価アルコール類などの1種又は2種以上を組み合
わせて適宜配合することができる。
〔実施例〕
以下、実施例と比較例にて本発明を説明するが本発明
は、これら実施例に制限されるものではない。尚、配合
量は重量部である。
<実施例1> 第1表の実施例1の欄で示す処方により口紅を調製し
た。
(製法) 第1表中の(B)記載の各物質を混合した液状油分中
に(A)記載の各物質の固形油分と(C)記載の各物質
とを加え、80〜90℃に加熱し撹拌しながら溶解し、更に
(D)記載の各物質を加え、全体をよく撹拌しながら均
一化して溶融状態の口紅用剤を得た。得られた口紅用剤
を口紅成形器に流し込み、型取りして放冷して口紅を得
た。
このようにして得られた口紅について化粧効果試験を
行った。
《化粧効果試験》 化粧効果試験A 唇の荒れているパネラー40名を10名づつの4組に分
け、上記で得られた4種の口紅を各組に10日間使用さ
せ、使用の前後の比較を行った。
インピーダンス値 抱水性を比較するため、唇の導電性 をインピーダンスメーター(IBS社モデルIB−355)で測
定し、水分量を比較した。
雰囲気温度は23±1℃,湿度は60±3%だった。
唇の荒れの程度の観察 60倍の接触型肌拡大ビデオ(明伸工機(株)製VMS−1
000型)にて観察し、その度合を評価した。
3:唇の荒れがほとんどない。
2:唇の荒れが少しある 1:唇が荒れている。
官能評価 パネラーにそれぞれの官能度を問い合わせ、その判断
を基に評価した。
3:サンプル使用前より唇のかさつき、皮むけがなくな
り、状態がよくなった。
2:サンプル使用前とほとんど変わらない。
1:サンプル使用前より唇の状態が悪くなった。
化粧効果試験B 専門パネラー18名に対し、各試料をそれぞれの唇に塗
布させ、実際の使用性(べたつき、脂っぽさ、化粧も
ち)の評価を行った。
評価基準は次のようにした。
3:良い 2:普通 1:悪い それぞれの結果を第2表に示す。
<比較例1〜3> 第1表の比較例1,2,3の欄で示す処方により口紅を調
製した。
実施例1と同様の方法で化粧効果試験を行った。
結果を第2表に示す。
上記の結果で、比較例の口紅よりも実施例の口紅の方
が、インピーダンス値から抱水性に優れ、唇の荒れの程
度から唇の荒れの改善効果に優れ、官能評価から唇の状
態も良くする効果に優れていることが分かった。
また、べたつき、脂っぽさ、化粧もちの使用性に関し
ても優れていることが分かった。
<実施例2> 第3表の実施例2の欄に示す処方により乳液を調製し
た。
(製法) 第3表の(A)欄記載の物質の混合体と、 (B)欄記載の物質の混合体とをそれぞれ別々に70℃
に加熱して流動化させ、次いで、流動状態のA欄記載の
物質の混合体に(B)欄記載の物質の混合体を加え、ホ
モミキサーで均質に混合して乳化し更に(C)欄記載の
物質を加え、室温にまで放冷し、乳液とした。
《抱水能・肌荒れ改善効果試験》 冬期、前腕部に肌荒れを起こしている30代の女性20名
に対して、左右前腕の手首2箇所、ひじ2箇所それぞれ
の各限定箇所に上記で得られた乳液をそれぞれ日に1度
づつ塗布させ、1箇月間の経過を観察した。
使用開始前と1箇月後との計2回にわたり、皮膚水分
蒸散損失(TWL)値、肌荒れの程度、触指官能でしっと
り感を比較した。
TWL値の測定には(株)ヤヨイ製 エバポリメータ
ー EP−1型を使用し抱水性を比較した。
条件雰囲気温度は20±1℃、湿度は50±3%だった。
肌荒れの程度 60倍の接触型肌拡大ビデオ(前述)にて観察した。な
お、評価基準を次のように定めた。
3 肌あれがほとんどない 2 肌あれが少しある 1 肌あれが多い しっとり感 指で塗布部位を触った際の感触で評価した。なお、評
価基準を次のように定めた。
3 非常にしっとりしている 2 ややしっとりしている 1 ほとんどしっとり感がない それぞれの結果を第4表に示す <比較例4〜6> 第3表の比較例4〜6の欄で示す処方により乳液を調
製した。
実施例2と同様の方法により抱水能・肌荒れ改善効果
試験試験を行った。結果を第4表に示す。
上記の結果に基づき、本実施例が比較例よりも皮膚水
分蒸散損失(TWL)値が高く抱水能に優れ、肌荒れ度が
低く肌荒れ改善効果に優れ、しっとり感の付与効果も認
められることが分かった。
結果を第4表に示す <実施例3> 第5表に示す処方でクリームを調製した。
(製法) 第6表の(A)欄記載の物質の混合体を加熱して80℃
とした。また(B)欄記載の物質の混合体を混合して加
熱して80℃にし、その温度を維持しながら(A)欄に記
載の物質の混合体に、(B)欄記載の物質の混合体を加
え、ホモミキサーで均一に乳化した。次いで、その温度
を維持しながら(C)欄記載の物質を添加し、室温まで
放冷し、クリームを得た。
〔発明の効果〕
本発明は、上記のような構成でなるから、抱水性があ
って肌荒れを改善し、べた付き感や脂っぽさを押さえた
化粧持ちの良い化粧料を得ることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ヒドロキシ脂肪酸を除く脂肪酸又は
    ラノリン脂肪酸とステリンとのエステルと、 (B)ヒドロキシ脂肪酸とステリンとのエステルと、 (C)メドフォーム油、アルモンド油、マカデミアナッ
    ツ油およびオリーブ油から選択される少なくとも一種以
    上のトリグリセリド1〜40重量%とを、液晶を形成する
    ことなく含有し、且つ、(A)成分と(B)成分との含
    有割合が(A):(B)=2:1〜1:2であることを特徴と
    する化粧料。
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