JP2921309B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JP2921309B2
JP2921309B2 JP4331378A JP33137892A JP2921309B2 JP 2921309 B2 JP2921309 B2 JP 2921309B2 JP 4331378 A JP4331378 A JP 4331378A JP 33137892 A JP33137892 A JP 33137892A JP 2921309 B2 JP2921309 B2 JP 2921309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍵盤電子楽器の鍵盤
装置に関し、特に押鍵により接離状態が時間差を有して
変化する複数の接点を設けた鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子オルガン,電子ピアノ等の鍵盤電子
楽器において、押鍵時の押圧力の相違により発音特性に
変化を与えて感情表現を可能にするため、所謂タッチレ
スポンス機能を持たせる技術が種々開発されている。
【0003】従来、このようなタッチレスポンス機能を
備えた電子楽器の鍵盤装置としては、例えば図10に示
すようなものがある。これは、鍵1を搖動自在に支持す
る鍵盤フレーム2にスペーサ3を介して固定基板4を固
設し、この固定基板4上に設けた接点ラバー部材5を鍵
1のアクチュエータ1aにより押圧し、この接点ラバー
部材5に設けた第1,第2の可動接点を基板4上に設け
た第1,第2の固定接点に時間差を設けて圧接させるよ
うにしたものである。
【0004】ここで、接点ラバー部材5はゴム等の弾性
材で一体成形され、図11に示すように、ドーム状の第
1の膨出部5aと、この第1の膨出部5aの側壁5bの
下部に形成され下端面に第1の可動接点6Aを融着した
第1の接点部5cと、第1の接点部5cの外周部に連設
された第2の膨出部5dと、第2の膨出部5dの外周部
に連設され第1の可動接点6Aを含む接点部5cより下
方に底面を有するベース部5eと、第1の膨出部5aに
連設された円筒状の押圧部5fと、押圧部5fの下端部
に第3の膨出部5gを介して垂設され下端面に第2の可
動接点6Bを融着した円柱状の第2の接点部5hとから
なる。
【0005】この接点ラバー部材5を搭載する基板4上
には、第1,第2の可動接点6A,6Bに対応して互い
に非導通のそれぞれ対の第1,第2の固定接点7A,7
Bが設けてあり、鍵盤装置に組み込んだ図10の状態で
は、第1の接点Aを構成する第1の可動,固定両接点6
A,7Aの間隔は第2の接点Bを構成する第2の可動,
固定両接点6B,7Bの間隔より小さく、押鍵時には1
メイク目に第1の接点Aが閉成され、2メイク目に第2
の接点Bが閉成されてその時間差により押鍵速度データ
が得られるように接点ラバー部材5の形状が設定されて
いる。
【0006】そして、第1,第2,第3の膨出部5a,
5d,5gにおける加重を垂直方向にかけた場合の変位
Dと押圧部5fの上面が受ける反力Fとをそれぞれ別個
に独立して測定した結果、図12に示すような変位〜反
力特性が得られた。いま、第1,第2,第3の膨出部5
a,5d,5gの特性曲線をそれぞれ線a′,b′,
c′、第1の膨出部5aの立上りピーク反力をF1、第
2の膨出部5dの最終反力をF2、第1の接点Aの接点
面積をS1とすると、1メイク目に加わる第1の接点圧
P1は、P1=F1−F2/S1となる。
【0007】そこで、従来は第1の可動,固定両接点6
A,7Aが安定した接点圧を確保するために、線a′は
立ち上がり時の反力が急増して垂直に近い特性を示し、
且つ、第2の膨出部5dの最終反力F2と第1の膨出部
5aのピーク反力F1との差をできるだけ大きくなるよ
うにそれぞれの形状が設定されていた。また、第1の膨
出部5aのピーク反力F1以後の保持部は反力が漸増す
ように線a′が右上がりの特性を示すと同時に、第3の
膨出部5gの特性を示す線c′も右上がりとなるように
接点ラバー部材5の各部の形状及び寸法が定められてい
た。
【0008】したがって、これらの第1,第2,第3の
膨出部5a,5d,5gの特性が合体した接点ラバー部
材5(図11)の合成変位〜反力特性は図13のように
なり、この接点ラバー部材5を所定の予圧(プリコンプ
レッション)を与えて鍵盤装置に組み込んだ状態では、
図13で原点がプラス方向に変位量d′だけずれた位置
となる。
【0009】図11に示す非押鍵状態から押鍵によりア
クチュエータ1aが下降すると、押圧部5fが押圧され
て下降し、第1,第2の膨出部5a,5dの反力に抗し
て図13に示す変位D1で1メイク目の第1の接点Aが
オンとなり、次いで第1の膨出部5aの反力に抗して変
位D2で2メイク目の第2の接点Bがオンとなる。その
後は第3の膨出部5gの反力も作用して押鍵力が漸次増
加する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鍵盤装置にあっては、図13から分るよう
に、押鍵初期の1メイク目オンから2メイク目オンに至
る立ち上がり特性α及び2メイク目オン以後の立ち上が
り特性βはいずれも、最も好ましいとされる反力が一定
である理想の特性X(一点鎖線)からははるかに遠く、
立ち上がり特性αからは歯切れの悪いタッチ感、立ち上
がり特性βからはねばねばしたタッチ感しか得られず、
押鍵時のタッチ感としてはきわめて好ましくないもので
あった。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で押鍵時のタッチ感を向上させるこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、押鍵により押圧駆動されて弾性変形する
複数の膨出部と、下端面に第1及び第2の可動接点を形
成した第1及び第2の接点部とを弾性材によって一体
に形成した接点ラバー部材と、この接点ラバー部材を搭
載し上記第1及び第2の接点を構成する第1及び第2の
固定接点を形成した固定基板と、上記第1及び第2の接
点の接離状態の変化の時間差を検出して押鍵速度信号を
出力する押鍵速度検出手段とを有し、上記接点ラバー部
材が主たる反力発生部材を兼ねる鍵盤装置において、上
記接点ラバー部材を、非押鍵状態において上記第1の接
点が閉成状態に保たれ上記第2の接点が開放状態に保た
れ、押鍵時に上記第2の接点が閉成され上記第1の接点
が開放されるように予圧することにより、上記接点ラバ
ー部材が非押鍵状態から所定の大きさの反力を発生し、
の反力が鍵変位の全ストロークにわたってほぼ一定に
なるようにした鍵盤装置を提供するものである。また、
それぞれ弾性部を有する接点部材を複数組み合わせ、接
点部材の開放/閉成状態に応じて押鍵状態を検出する鍵
盤装置であって、上記複数の接点部材のうち少なくとも
一部の接点部材に対して予圧を加え、非押鍵状態から所
定の大きさの反力を発生し、その反力が鍵変位の全スト
ロークにわたってほぼ一定になるようにした鍵盤装置も
提供する。
【0013】
【作用】この発明による鍵盤装置は上記のように構成す
ることにより、組み込み時の予圧により非押鍵状態にお
いて第1の接点が閉成状態にあり第2の接点は開放状態
に保たれている。
【0014】この状態から押鍵により接点ラバー部材が
押圧されると、第2の接点が閉成され、さらに押鍵スト
ロークが大きくなると第1の接点が開放される。この第
2の接点オンと第1の接点オフとの時間差は押鍵速度に
反比例するので、その時間差を検出して押鍵速度に応じ
て音色等を制御するタッチレスポンス機能を持たせるこ
とができる。
【0015】そして、接点ラバー部材の反力が鍵変位の
全ストロークに亘ってほぼ一定になるように複数の膨出
部の形状が設定されているので、押鍵時にきわめて良好
なタッチ感を得ることが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例の非押鍵状
態を示す要部断面図、図2はその押鍵途中状態を示す要
部断面図、図3はその押鍵最終状態を示す要部断面図、
図4はその接点ラバー部材の自由状態を示す断面図、図
5はその全体の概略構成を示す断面図である。
【0017】まず、図5を参照してこの発明を適用した
鍵盤装置の全体構成の概略を説明する。この鍵盤装置
は、多数の白鍵と黒鍵からなる鍵1の後端下部に突設し
た支持部1bを鍵盤フレーム2の透孔2aに緩嵌し、ゴ
ム等の弾性部材8により鍵1を前方に押圧して上下方向
に搖動自在に支持させ、鍵1のほぼ中央の下部にアクチ
ュエータ1aを、先端部にL字状のストッパ部1cをそ
れぞれ下垂して一体に形成し、ストッパ部1cの突片1
c′を鍵盤フレーム2の透孔2bに挿通させ、鍵盤フレ
ーム2に貼着したフェルト等の上限ストッパ9A,下限
ストッパ9Bによって鍵1の搖動範囲を規制するように
したものである。
【0018】鍵盤フレーム2の上面には鍵ガイド2cを
切り曲げ加工により一体に突設してその外周面に軟質樹
脂を被着し、断面コの字状の鍵1の両側壁間に緩挿して
鍵1の横振れを防止すると共に、その下面にスペーサ3
を介して固定基板4を固設し、鍵1のアクチュエータ1
aに対応して固定基板4上に第1,第2の可動接点を備
えた接点ラバー部材10を搭載する。
【0019】この接点ラバー部材10は、図4に示すよ
うに、ドーム状の第1の膨出部10aと、第1の膨出部
10aの側壁10bの下部に形成した第1の接点部10
cと、第1の接点部10cの外周部に連設した第2の膨
出部10dと、第2の膨出部10dの側壁10d′の外
周部に連設したベース部10eと、第1の膨出部10a
に連設した円筒状の押圧部10fと、押圧部10fの下
端部に第3の膨出部10gを介して垂設した円柱状の第
2の接点部10hとを、軟質樹脂やゴム等の弾性材によ
って一体に成形したものであり、第1の接点部10cと
第2の接点部10hの下面には、導電ゴム等のチップか
らなる第1,第2の可動接点6A,6Bを接点ラバー部
材10の成形時にそれぞれ一体に融着するかもしくは導
電材を接点面に塗布する。
【0020】そして、図4に示す自由状態で、先端に第
2の可動接点6Bを有する第2の接点部10hのベース
部10eの底面に対する高さが先端に第1の可動接点6
Aを有する第1の接点部10cの高さより高く(H2>
H1)、且つ、第1,第2,第3の膨出部10a,10
d,10gをそれぞれ独立して別個に測定した変位〜反
力特性が図6に示す曲線a,b,cになるように第1,
第2,第3の膨出部10a,10d,10gの寸法を含
めた形状を設定する。
【0021】すなわち、第1の膨出部10aは自由状態
から押圧されると図6の特性曲線aに示すようにその反
力が急上昇し、ピーク反力F1付近からなだらかに下降
するようにし、第3の膨出部10gは自由状態から押圧
されると特性曲線cに示すようにその反力は第1の特性
曲線aの下降部とほぼ同等の傾斜角で原点からなだらか
に上昇し得るようにする。また、第2の膨出部10dの
反力は特性曲線bに示すように押圧により第3の膨出部
10gの反力より若干早く上昇し、1メイク目の第1の
接点Aがオンする変位D1より急上昇し得るようにす
る。
【0022】この図6に示す各膨出部の変位〜反力特性
を前述の図12に示す従来の接点ラバー部材5の各膨出
部の変位〜反力特性と比べて見ると、第2,第3の膨出
部の特性曲線b,b′,c,c′については両者はほぼ
同様であるが、第1の膨出部の特性曲線a,a′のみが
大きく異なっていることが分る。
【0023】すなわち、接点ラバー部材5の第1の膨出
部5aの特性曲線a′がピーク反力F1からさらに僅か
ずつ上昇しているのに対し、接点ラバー部材10の第1
の膨出部10aの特性曲線aはピーク反力F1から漸次
下降している。この漸次下降特性は弾性部材の座屈の性
質を用いれば容易に得られるもので、その勾配は第3の
膨出部10gの特性曲線cと逆方向とし、かつ、その変
化率の絶対値を同一に設定する。
【0024】このような図6に示す分解特性曲線を図
4,図1に示すような各膨出部の組合せ形状に基づき合
成特性曲線を作成すると図7に示すようになる。図7に
示す合成特性曲線は第1可動接点6Aが予圧なしで基板
4に接する位置まで移動するに要する反力F2に至るま
ではa曲線のD成分とb曲線のD成分とを加算した値を
とりながら増加し、P1点に達する。従ってP1点のD
成分Df2はDf2=Daf2+Dbf2となる。
【0025】その後第2可動接点6Bが予圧なしで基板
4に接する位置まで移動するに要する反力F1に至るま
では図6のa曲線に従って変位を続け、P2点に達す
る。P2点の直後はa曲線の変化率がほぼゼロで、C曲
線の変化率が正の所定値をとって変化しているので、わ
ずかな正の加重リップルを生ずる。その後a曲線とc曲
線とを加算した曲線a+cで変位し、a曲線の漸次下降
特性に影響されて、合成特性曲線はそれぞれの反力が相
殺され一定の値をとる。
【0026】以上のように図4の予圧なし状態では図7
においてF−Dを各軸とする合成特性曲線を示したが、
反力F1の予圧(プリコンプレッション)を与えておく
と、その構成は初期状態では図1に示すようになり、そ
の合成特性曲線は図7においてF′−Dを各軸とする合
成特性曲線となる。即ち押圧部10fの上方から鍵のア
クチュエータ1aでF1の予圧を与えて接点ラバー10
を鍵盤装置に配設すると、図7において原点が正方向に
変位量dだけずれた位置になる。これは見方を変える
と、F′−Dを各軸とする合成特性曲線にほかならな
い。
【0027】ゆえに図5に示す鍵盤装置では鍵変位の全
ストロークに亘りほぼ一定の反力を示す結果となり、前
述した理想の変位〜反力特性Xにほぼ一致し、きわめて
良好な鍵タッチ感を得ることができる。
【0028】そして、図1に示す非押鍵時の状態では、
F1の予圧を生じているため第1の可動接点6Aを第1
の固定接点7Aに押圧させて第1の接点Aがオンの状態
にあり、第2の可動接点6Bは第2の固定接点7Bから
離間した状態にある。
【0029】この状態から押鍵によりアクチュエータ1
aが押圧部10fを押下すると、図2に示すように第1
の膨出部10aが弾性変形して第2の可動接点6Bを第
2の固定接点7Bに圧接させ、図7の変位D2,ピーク
反力F1で2メイク目の第2の接点Bがオンの状態とな
る。さらに押鍵を続けると、図6から分るように、曲線
aで表わされる第1膨出部10aの反力がどんどん減少
し、図6,図7で表わされる変位DがD=Rに達すると
第1の膨出部10aの反力が、第2の膨出部10dの反
力より小さくなり、第1の可動接点6Aが第1の固定接
点7Aから離間して第1の接点Aがオフとなる。その後
さらに押鍵して接点ラバー10を変形させたとしても図
6,図7,図8から明らかなように、この状態は変化し
ない。
【0030】図8はアクチュエータ1aの変位と第1,
第2の接点A,Bのオン・オフの関係を示すタイミング
チャートである。図6,図7,図8から明らかなよう
に、離鍵動作については、右から左に図を追うように動
作し、押鍵とは反対の軌跡及び動作状態をたどる。
【0031】また、図9は1メイク,2メイクのオンオ
フの時間を測定して押鍵速度を検出し、発音,消音を行
わせるフロー図であり、1メイク目の第1の接点Aがオ
ンの状態にある非押鍵状態から、押鍵によりスイッチ状
態が変化する場合を考える。非押鍵状態のときは時間測
定用のカウンタが常にリセットされるように処理されて
いる。即ち、まずカウンタをリセットしてから、2メイ
ク目の第2の接点Bがオンかどうかを検出し、オフを検
出していればカウンタが加算されないようにリセットを
かける。オンならばカウンタを加算して1メイク目の第
1の接点Aがオフしているかどうかを検出する。オフし
ていないD<Rの変位状態にある場合には2メイク目の
第2接点Bがオンであることを条件にカウンタを逐次加
算する。第1の接点Aがオフになると、発音処理がされ
ると共に、その時点のカウンタ数値に対応した押鍵速度
データ信号を「カウンタ値⇔速度」データ変換テーブル
を介して発生し、それに応じた音色等の楽音を発音す
る。
【0032】その後、復鍵時には1メイク目の第1の接
点Aがオンしているかどうかを検出し、オフしていない
ならD<Rの変化状態にあることがわかるので再び接点
Aがオンしているかを判断する。オンになるとD=Rと
等価を判断したことになり、消音処理をする。さらに、
2メイク目の第2の接点Bがオフしているかどうかを検
出し、オン中ならDi<D<Rの変位状態にあることを
意味し、この状態を維持する。オフならば最初のステッ
プに戻って次の押鍵動作を待機する。上記のような処理
を各チャンネルについて時分割処理することにより押鍵
速度に応じた音色の楽音を発生させることができる。
【0033】なお、前記実施例ではプリコンプレッショ
ン点をP2点(図7)に設定したが、P2点より少し小
さく設定(P1からP2までの間の任意の点)してもよ
い。なぜなら立上り部が急であるため、ほぼ同様の効果
で期待できるからである。さらに、上記実施例ではこの
発明を押鍵時の反力発生手段として1ドーム2メイクの
接点ラバー部材のみを利用した場合について説明した
が、他に補助的な反力発生手段を併用する場合でも、主
たる反力発生手段が上記の接点ラバー部材である場合に
はこの発明を実施することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による鍵盤
装置は、接点ラバー部材の付勢手段により非押鍵状態に
おいて第1の接点を閉成状態に、第2の接点を開放状態
に保ち、押鍵時第2の接点を閉成状態に、第1の接点を
開放状態に変化させるようにし、その反力が鍵変位の全
ストロークに亘りほぼ一定になるようにしたので、鍵復
帰ばね等が不要になり、きわめて簡単な構成で良好な鍵
タッチ感を得ることができ、組立性も大幅に向上して安
価に供給することが可能になる。また、複数の接点部材
のうち、少なくとも一部の接点部材に対して予圧を加
え、非押鍵状態から所定の反力を発生し、その反力が鍵
変位の全ストロークにわたってほぼ一定になるようにし
たものは、接点部材の組合わせの自由度が増大し、それ
によってさらに良好な鍵タッチ感を得ることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の非押鍵状態を示す要部断
面図である。
【図2】同じくその押鍵途中状態を示す要部断面図であ
る。
【図3】同じくその押鍵最終状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】同じくその接点ラバー部材の自由状態を示す断
面図である。
【図5】同じくその全体の概略構成を一部断面にして示
す側面図である。
【図6】同じくその接点ラバー部材の複数の膨出部の変
位とそれに対応する反力とを、それぞれ別個に測定した
場合の各特性曲線を示す変位〜反力特性図である。
【図7】同じく図6の各変位〜反力特性を合体した合成
変位〜反力特性図である。
【図8】同じくその押鍵時の第1,第2接点のオン・オ
フ状態を示すタイミング図である。
【図9】同じくその押鍵時の作動を示すフロー図であ
る。
【図10】従来の鍵盤装置の概略構成を一部断面にして
示す側面図である。
【図11】同じくその接点ラバー部材の形状を示す断面
図である。
【図12】同じくその接点ラバー部材の複数の膨出部の
変位とそれに対応する反力とを、それぞれ別個に測定し
た場合の各特性曲線を示す変位〜反力特性図である。
【図13】同じく図12の各変位〜反力特性を合体した
合成変位〜反力特性図である。
【符号の説明】
1…鍵、2…鍵盤フレーム、4…固定基板、5,10…
接点ラバー部材、5a,10a…第1の膨出部、5c,
10c…第1の接点部、5d,10d…第2の膨出部、
5g,10g…第3の膨出部、5h,10h…第2の接
点部、6A…第1の可動接点、6B…第2の可動接点、
7A…第1の固定接点、7B…第2の固定接点、A…第
1の接点、B…第2の接点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵により押圧駆動されて弾性変形する
    複数の膨出部と、下端面に第1及び第2の可動接点を形
    成した第1及び第2の接点部とを弾性材によって一体
    に形成した接点ラバー部材と、該接点ラバー部材を搭載
    し前記第1及び第2の接点を構成する第1及び第2の固
    定接点を形成した固定基板と、前記第1及び第2の接点
    の接離状態の変化の時間差を検出して押鍵速度信号を出
    力する押鍵速度検出手段とを有し、前記接点ラバー部材
    が主たる反力発生部材を兼ねる鍵盤装置において、 前記接点ラバー部材を、非押鍵状態において前記第1の
    接点が閉成状態に保たれ前記第2の接点が開放状態に保
    たれ、押鍵時に前記第2の接点が閉成され前記第1の接
    点が開放されるように予圧することにより、前記接点ラ
    バー部材が非押鍵状態から所定の大きさの反力を発生
    し、の反力が鍵変位の全ストロークにわたってほぼ一
    定になるようにしたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ弾性部を有する接点部材を複数
    組み合わせ、接点部材の開放/閉成状態に応じて押鍵状
    態を検出する鍵盤装置であって、前記複数の接点部材の
    うち少なくとも一部の接点部材に対して予圧を加え、非
    押鍵状態から所定の大きさの反力を発生し、その反力が
    鍵変位の全ストロークにわたってほぼ一定になるように
    したことを特徴とする鍵盤装置。
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