JP2920274B2 - 自動車用クラッチの制御方法 - Google Patents

自動車用クラッチの制御方法

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JP2920274B2
JP2920274B2 JP4355620A JP35562092A JP2920274B2 JP 2920274 B2 JP2920274 B2 JP 2920274B2 JP 4355620 A JP4355620 A JP 4355620A JP 35562092 A JP35562092 A JP 35562092A JP 2920274 B2 JP2920274 B2 JP 2920274B2
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、電磁パウダークラッチを備え
た自動車用クラッチの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自動車用の変速機に
おけるクラッチ機構に、図3に半断面で示すような電磁
パウダークラッチ3を使用しているものがあり、この電
磁パウダークラッチ3はコイル31に励磁電流が通電さ
れると、クラッチのヨーク32とローター33間に封入
されている磁性体粉34が磁化して結合することによっ
て、クラッチを締結させて動力伝達を行うものであり、
図4の特性図で示すように、コイル31に通電させる励
磁電流を高めることによりクラッチの締結力を徐々に上
昇させ、半クラッチ状態からクラッチ直結状態へと移行
させることができるものである。
【0003】従来においては、自動車の走行中に運転者
がアクセルから足を離し減速状態になると、電磁パウダ
ークラッチ3への励磁電流を、アクセルを踏んで走行す
る通常制御時と比べ低くし、なおかつ車速に応じて励磁
電流を変化させて、減速フィーリングを保つようにす
る、いわゆるコースティング制御を行っている。また、
ノロノロ走行時のようにアクセルから足を離して走行す
る通称クリープ走行などの場合にも、減速時と同様に電
磁パウダークラッチ3への励磁電流を低くするクリープ
制御を行っている。このようなコースティング制御また
はクリープ制御の場合、電磁パウダークラッチ3の締結
力を低く設定し、クラッチを半クラッチ状態としてお
り、このような状態からアクセルをONすると、クラッ
チ制御は通常制御へ移り、電磁パウダークラッチ3への
励磁電流が高められ、クラッチは直結状態となってエン
ジンの出力を変速機に伝えるものである。
【0004】しかしながら、このような従来のクラッチ
制御方法にあっては、減速走行中のコースティング制御
またはクリープ走行中のクリープ制御から通常制御へ移
行する条件を、アクセルを踏んでいるか否かの判定で行
っており、減速走行中またはクリープ走行中に、運転者
が無意識に足をアクセルにかけた場合、アクセルスイッ
チがONとなって電磁パウダークラッチ3への励磁電流
が増加し、クラッチが直結状態となり、要求以上のエン
ブレが効いたり、クリープ走行の車速が速くなったり、
又、エンジンの安定度が悪化するという問題が生じてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、走行中に無意識に運転
者がアクセルに足をかけたような場合にも直ちにクラッ
チを直結状態とすることのないクラッチの制御方法を提
供せんことを目的とし、その要旨は、エンジンと変速機
間に備えられた電磁パウダークラッチに、自動車の走行
中にアクセルがOFFの状態では低い励磁電流を通電し
て半クラッチ状態とさせる制御中において、アクセルが
ONされ、かつスロットル開度がアイドリング開度より
少し高く設定した所定開度以上となった時に、前記半ク
ラッチ状態から電磁パウダークラッチに高い励磁電流を
通電してクラッチを直結状態へと制御することである。
【0006】
【作用】減速走行中またはクリープ走行中に運転者が無
意識にアクセルに足をかけた場合、スロットル開度が所
定値以下であればコースティング制御またはクリープ制
御を持続させ、スロットル開度が所定値以上の場合にの
み、通常制御に切り替えてクラッチを直結状態とし、従
来の不具合を解消する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る自動車用クラッチの制御方
法の一実施例の構成を示すブロック図である。図におい
て、制御回路4は、マイクロコンピューターを用いて構
成した電子制御回路であり、マイクロチップコンピュー
ターや半導体メモリー、入出力回路等から構成されてい
る。
【0008】この制御回路4にはエンジン1の回転数を
検出するエンジン回転数センサ5と、アクセルの踏み込
みの有無を検出するアクセルスイッチ6と、スロットル
バルブ開度を検出するスロットルセンサ7と、車速を検
出する車速センサ8と、変速機2のシフト位置を検出す
るシフトセンサ9の各出力信号が入力されている。
【0009】また、この制御回路4は、変速機2のクラ
ッチ機構に使用されている電磁パウダークラッチ3の励
磁電流駆動回路10に制御信号を出力する。変速機2
は、そのクラッチ機構に前記図3に示す電磁パウダーク
ラッチ3を備えるものであり、電磁パウダークラッチ3
に前記励磁電流駆動回路10から励磁電流が供給された
ときに、クラッチのヨーク32とローター33間に封入
された磁性粉体34が磁力により結合してクラッチのヨ
ーク32とローター33を締結させて動力伝達を行い、
励磁電流が停止したときは開放状態となり動力伝達を停
止するものである。前記励磁電流駆動回路10は、制御
回路4から励磁電流の通電開始を指令する信号が入力さ
れたときに、前記電磁パウダークラッチ3へ励磁電流を
通電させるものであり、リレー回路やスイッチング素子
で構成されている。
【0010】図2は、制御回路4において実行される制
御のうち、本発明にかかる電磁パウダークラッチ3の制
御の内容を示すフローチャートであり、以下このフロー
チャートに従って実施例の動作を説明する。まず、ステ
ップ1(S1)において、前記シフト位置センサ9によ
りシフト位置を判別し、シフト位置がニュートラル
(N)またはパーキング(P)の時には、ステップ5
(S5)において、電磁パウダークラッチ3への励磁電
流を非通電としてクラッチを締結しない。
【0011】シフト位置が前進(D)または後退(R)
の場合は、ステップ2(S2)において、アクセルスイ
ッチ6からの信号により、アクセルが踏まれているか否
かを判別する。アクセルが踏まれていない場合には、ス
テップ6(S6)において、車速が所定値以上であるか
否かを判定する。即ち、車速センサ8からの信号に基づ
き車速の判定を行い、車速が所定値以上あり、自動車が
減速走行中であると判別された場合には、ステップ7
(S7)によりコースティング制御、即ち車速に応じて
励磁電流を変化させて、減速フィーリングを良好に保つ
ように制御を行う。車速が所定値以下、即ちノロノロ走
行状態である場合には、ステップ8(S8)においてク
リープ制御を行う。このクリープ制御では電磁パウダー
クラッチ3への励磁電流を低くして、半クラッチ状態を
維持させる。
【0012】前記ステップ2(S2)においてアクセル
が踏まれている場合には、ステップ3(S3)におい
て、スロットルセンサ7からの信号によりスロットル開
度の判別を行い、スロットル開度が所定値以上か否かを
判別する。スロットル開度が所定値以下の場合には、前
記ステップ6において車速を判別し、ステップ7(S
7)またはステップ8(S8)のコースティング制御ま
たはクリープ制御を行う。スロットル開度が所定値以上
の場合には、ステップ4(S4)において通常制御を行
い、電磁パウダークラッチ3への励磁電流を高めてクラ
ッチを直結状態とし、エンジン1の出力を変速機2に直
結で伝達させる。
【0013】本例においては、前記ステップ3(S3)
におけるスロットル開度の所定値を、アイドリング開度
より少し高い値に設定している。即ち、エンジンの無負
荷状態においてアクセルを踏んだ場合に、エンジン回転
がアクセルの踏み込み量に反応し始める程度のスロット
ル開度(例えば、エンジン回転が無負荷時の回転数より
も0より大きく100rpm より小さく増加する微小スロ
ットル開度に設定)に設定している。
【0014】このように本例では、コースティング制御
中またはクリープ制御中から通常制御へ移る時の条件と
して、アクセルを踏んでいるか否かの判別と、さらにス
ロットル開度が所定値以上に開いているか否かの判別の
2段階としたため、減速走行中またはクリープ走行中に
運転者の足が無意識にアクセルに掛かったような場合
に、要求以上のエンブレが掛かるとか、クリープ走行車
速が速くなるとか、またはエンジンの安定度が悪化する
等の不具合を解決することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の自動車用クラッチの制御方法
は、エンジンと変速機間に備えられた電磁パウダークラ
ッチに、自動車の走行中にアクセルがOFFの状態では
低い励磁電流を通電して半クラッチ状態とさせる制御中
において、アクセルがONされ、かつスロットル開度が
アイドリング開度より少し高く設定した所定開度以上と
なった時に、前記半クラッチ状態から電磁パウダークラ
ッチに高い励磁電流を通電してクラッチを直結状態へと
制御することとしたため、減速走行中またはクリープ走
行中に運転者の足が無意識にアクセルに掛かったような
場合に、要求以上のエンブレが掛かるとか、クリープ走
行車速が速くなったり、またはエンジンの安定度が悪化
する等の問題点を解決できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用クラッチの制御装置の概略ブロック構
成図である。
【図2】制御内容を示すフローチャート図である。
【図3】電磁パウダークラッチの半断面構成図である。
【図4】電磁パウダークラッチの励磁電流と締結力の相
関関係の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機 3 電磁パウダークラッチ 4 制御回路 5 エンジン回転数センサ 6 アクセルスイッチ 7 スロットルセンサ 8 車速センサ 9 シフト位置センサ 10 励磁電流駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 48/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと変速機間に備えられた電磁パ
    ウダークラッチに、自動車の走行中にアクセルがOFF
    の状態では低い励磁電流を通電して半クラッチ状態とさ
    せる制御中において、アクセルがONされ、かつスロッ
    トル開度がアイドリング開度より少し高く設定した所定
    開度以上となった時に、前記半クラッチ状態から電磁パ
    ウダークラッチに高い励磁電流を通電してクラッチを直
    結状態へと制御することを特徴とする自動車用クラッチ
    の制御方法。
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