JP4124063B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、一時停止後の発進時において運転者が満足するに駆動力性能を発現する車両の制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機は、エンジンとトルクコンバータ等を介して繋がるとともに複数の動力伝達経路を有してなる変速機構を有して構成され、たとえば、アクセルペダル開度および車速に基づいて自動的に動力伝達経路の切り換えを行なう、すなわち自動的に変速比(変速ギヤ段)の切り換えを行なうように構成される。
一般的に、自動変速機を有した車両には運転者により操作されるシフトレバーが設けられ、シフトレバー操作に基づいて変速ポジション(たとえば、後進走行ポジション、ニュートラルポジション、前進走行ポジション)が設定され、このように設定された変速ポジション内(通常は、前進走行ポジション内)において自動変速制御が行なわれる。
前進走行ポジションにおいては、スロットル開度(エンジン負荷)と車速とに応じて予め設定された変速パターン(変速マップ)を使用して、検出したスロットル開度と車速とに応じて変速ギヤ段を設定し、変速制御を自動的に実行している。
このような自動変速機を搭載した車両においては、通勤経路のような普段頻繁に使用するルートにおいて、混雑する地域およびスムーズに走行可能な地域は決まっている場合でも、これらの地域に入る度に、運転者は、必要に応じて切り換えスイッチを操作して変速マップを切り換えるものである。
すなわち、道路状況が直線で前方に車両がなく運転者が大きな加速を要求した場合、加速重視の変速マップを選択するためには、運転者はパワーモードを選択するスイッチの操作が必要になる。そしてスムーズに走行可能な地域と混雑する地域とが繰り返されるルートにおいては、運転者がこのような操作を頻繁に行なわなければなかった。
特開平8−326894号公報(特許文献1)は、運転者の車両操作なしに自動的に運転者の要求する走行特性を得るようにする自動変速機の制御装置を開示する。この自動変速機の制御装置は、車両の現在位置を検出するナビゲーション装置と、運転者の操作により変速マップを決定する変速マップ決定手段と、車両状態を検出する車両状態検出手段と、ナビゲーション装置により検出された位置、その位置において変速マップ決定手段により決定された変速マップ、およびその位置において車両状態検出手段により検出された車両状態を記憶する記憶手段と、ナビゲーション装置により検出された位置、およびその位置において車両状態検出手段により検出された車両状態が、記憶手段により記憶された位置および車両状態と一致したとき、変速マップを記憶手段に記憶された変速マップに切り換える変速マップ切り換え手段とを含む。
この自動変速機の制御装置によると、ナビゲーション装置が車両の現在位置を検出し、車両状態検出手段が車両状態を検出し、変速マップ決定手段が運転者の操作により変速マップを決定し、記憶手段がナビゲーション装置により検出された位置、その位置における変速マップ決定手段により決定された変速マップ、および車両状態検出手段により検出された車両状態を記憶し、変速マップ切り換え手段がナビゲーション装置により検出された位置、およびその位置において車両状態検出手段により検出された車両状態が、記憶手段により記憶された位置および車両状態と一致したとき、変速マップを記憶手段に記憶された変速マップに切り換えることができる。
特開平8−326894号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動変速機の制御装置では、ナビゲーション装置により特定された車両の位置に基づいて、変速マップを切り換えるものに過ぎない。そのため、運転者が車両に求める動力性能や、運転者毎に異なる嗜好を反映させることができない。たとえば、一時停止後の発進時において、前方に車両を含む障害物がない場合においては運転者はより強い加速感を求める。その一方で、このような加速感を実現するために自動変速機のアップシフトタイミングを遅らせて、低速ギヤ段をより使うとエンジン回転数が高くなりそれを嫌う運転者も存在する。これらの問題は、特許文献1に開示された技術では解決し得ないものである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、一時停止後において、運転者が要求する車両の動力性能を実現することができる車両の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、車両の走行場所に関する情報を取得するナビゲーション装置と、車両の前方を監視するための前方監視手段と、車両の前方の車両との車両間隔を検出するための車両間隔検出手段と、車両の運転者のアクセルペダル操作を検知するための検知手段と、場所を区別して、運転者が要求する一時停止後の発進状態に関する情報を記憶するための記憶手段と、一時停止後の発進時において、車両の動力性能を制御するための制御手段とを含む。この制御手段は、ナビゲーション装置により取得された車両の走行場所に関する情報および記憶手段に記憶された情報に基づいて、現在の車両の位置が記憶された場所であって、車両間隔が予め定められた距離以上であると判断された場合であって、検知手段により予め定められた条件のアクセルペダル操作であることが検知されると、記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、車両に搭載された自動変速機を制御するための手段を含む。
第1の発明によると、1)ナビゲーション装置により取得された車両の走行場所に関する情報および記憶手段に記憶された情報に基づいて、現在の車両の位置が記憶された場所である、2)車両間隔が予め定められた距離以上である、3)検知手段により予め定められた条件のアクセルペダル操作であるという条件を満足すると、記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、車両に搭載された自動変速機を制御する。すなわち、このような条件が満足される場合には、通常とは異なる変速制御やエンジン制御を行なう。たとえば、特定の場所(通勤経路の途中にある一時停止場所)において、運転者が要求する一時停止後の発進状態を記憶しておく。通常は、たとえば燃費を向上させるように設定された変速マップに従って、有段の自動変速機の変速ギヤ段や、ベルト式の無段変速機の変速比が、変更されてゆく。ところが、このような条件が満足される場合には、運転者が特別なアクセルペダル操作(スロットルが全開になるようにアクセルペダル操作)でない限り、運転者がその場所で要求する動力性能を実現するように自動変速機やエンジンが制御される。すなわち、記憶手段に、アップシフトのタイミングや、アップシフト量などを記憶しておいて、通常とは異なる変速制御を行なう。このようにすると、アップシフトのタイミングを遅らせて十分な加速感を実現したり、アップシフトのタイミングを早めて、小気味よいタイミングの変速を実現したりする。このように自動変速機を制御することにより運転者の官能に適合した発進性を実現できる。その結果、一時停止後において、運転者が要求する車両の動力性能を実現することができる車両の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、予め定められた条件とは、全開のアクセルペダル操作でないことである。
第2の発明によると、全開のアクセルペダル(ここでは、全開のスロットル開度に対応するアクセルペダルの開度が全開という意味)であると、通常でも、第1の発明のようでもない、たとえば予め定められた最大の加速度を発現するように、自動変速機やエンジンが制御される。これ以外の場合には、第1の発明のように、その場所においていつも運転者が要求する動力性能を実現するように、自動変速機やエンジンが制御される。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、記憶手段は、通常の発進状態とは異なる動力性能を実現するような発進状態に関する情報を記憶するための手段を含む。
第3の発明によると、発進状態に関する情報として、通常の発進制御とは異なる、アップシフトのタイミングや、アップシフト量などを記憶しておいて、通常とは異なる変速制御を行なう。このようにすると、アップシフトのタイミングを遅らせて十分な加速感を実現したり、アップシフトのタイミングを早めて、小気味よいタイミングの変速を実現したり、運転者の官能に適合した動力性能を実現できる。
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段は、通常よりもアップシフトを遅らせるように、自動変速機を制御するような情報を記憶するための手段を含む。
第4の発明によると、通常よりもアップシフトのタイミングを遅らせて十分な加速感を実現して、運転者の官能に適合した車両の動力性能を実現することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段は、通常よりもアップシフトを早めるように、自動変速機を制御するような情報を記憶するための手段を含む。
第5の発明によると、通常よりも、アップシフトのタイミングを早めて小気味よいタイミングの変速を実現して、運転者の官能に適合した車両の動力性能を実現することができる。
第6の発明に係る車両の制御装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、車両の運転者を認識するための認識手段と、記憶手段は、発進状態に関する情報を、認識された運転者を区別して記憶するための手段を含む。制御手段は、記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、現在の運転者が記憶された運転者であると、記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、車両を制御するための手段を含む。
第6の発明によると、運転者の嗜好や熟練度などにより、加速感の感じ方は異なる。そのため、識別手段で運転者を区別して、一時停止後の発進状態に関する情報を記憶する。この運転者が車両を運転する場合には、記憶された情報に基づいて、自動変速機やエンジンを制御する。これにより、個人により加速感の感じ方が異なっても、運転者毎に自動変速機の制御を切り換えるので、運転者が変更されても、運転者に適切な加速感を感じさせることができる。
第7の発明に係る車両の制御装置は、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、車両に搭載されたエンジンのスロットル開度を開くように、エンジンを制御するための手段をさらに含む。
第7の発明によると、制御装置は、一時停止後の発進時における、自動変速機のアップシフトのタイミング等を制御するとともに、エンジンのスロットル開度を開くようにエンジンを制御して、記憶手段に記憶された発進状態を実現させる。これにより、運転者が要求する一時停止後の発進加速度を車両に作用させることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る車両の制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実行されるプログラムにより実現される。本実施の形態では、自動変速機を、流体継手としてトルクコンバータを備えた、歯車式変速機構を有する自動変速機として説明する。なお、本発明は、歯車式変速機構を有する自動変速機に限定されるものではなく、たとえばベルト式などの無段変速機であってもよい。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、詳しくは、図1に示すECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020により実現される。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサにより検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチと、入力軸側のポンプ羽根車と、出力軸側のタービン羽根車と、ワンウェイクラッチを有しトルク増幅機能を発現するステータとから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサにより検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサにより検知される。
このような自動変速機300は、その内部に複数の摩擦要素であるクラッチやブレーキを備える。予め定められた作動表に基づいて、摩擦要素であるクラッチ要素(たとえばクラッチC1〜C4)や、ブレーキ要素(たとえばブレーキB1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(たとえばワンウェイクラッチF0〜F3)が、要求された各ギヤ段に対応して、係合および解放されるように油圧回路が制御される。自動変速機300の変速ポジション(シフトポジション)には、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)、前進走行(D)ポジションがある。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、出力軸回転数センサにて検知された出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサにて検知されたエンジン回転数NEを表わすエンジン回転数信号が入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
さらに、ECT_ECU1020は、エンジンECU1010にエンジン制御信号(たとえばスロットル開度信号)を出力し、エンジンECU1010は、そのエンジン制御信号や他の制御信号に基づいてエンジン100を制御する。ECT_ECU1020は、トルクコンバータ200のロックアップクラッチ制御信号を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、ロックアップクラッチの係合圧が制御される。また、ECT_ECU1020は、自動変速機300にソレノイド制御信号を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、自動変速機300の油圧回路のリニアソレノイドバルブやオンオフソレノイドバルブなどが制御され、所定の変速ギヤ段(たとえば第1速〜第5速)を構成するように、摩擦係合要素が係合および解放されるように制御される。
また、ECT_ECU1020には、アクセル開度センサ2100から運転者により操作されたアクセルペダルの開度を表わす信号が、ナビゲーションシステム2200から現在の車両の位置を表わす信号が、車内カメラ2300から運転者の頭部の画像信号またはその画像信号をデジタル処理した後の信号が、それぞれ入力される。また、ECU1000は、各種データやプログラムが記憶されたメモリを有する。
ECT_ECU1020には、ミリ波レーダ2400から、この車両の前方の車両との距離情報を含む前方車両情報が入力される。ECT_ECU1020は、この前方車両情報に基づいて、前方車両と自車との距離、その距離の変化に基づいて前方車両と自車とが離れつつあるのか近づきつつあるのか等の判断を行なう。
図2を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000のECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略して記載する)100にて、ECT_ECU1020は、車内カメラ2300で運転者を認識する。このとき、たとえば車内カメラ2300側またはECT_ECU1020側で画像処理を行ない、撮像した頭部や顔部のパターン認識等から運転者を特定して、メモリに記憶された運転者識別情報を読出す。このとき、初めて特定された運転者に対しては、運転者識別情報がメモリに新たに記憶される。
S200にて、ECT_ECU1020は、ナビゲーションシステム2200から車両の現在位置情報を取得する。S300にて、ECT_ECU1020は、ナビゲーションシステム2200から取得した現在位置と、出力軸回転数センサから入力された出力軸回転数信号に基づいて、この車両が、一時停止したか否かを判断する。たとえば、交通法規で一時停止が義務付けられた交差点などで一時停止したか否かが判断される。一時停止すると(S300にてYES)、処理はS400へ移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS1200へ移される。
S400にて、ECT_ECU1020は、ミリ波レーダ2400から前方車両情報を取得する。S500にて、ECT_ECU1020は、ミリ波レーダ2400から取得した前方車両情報に基づいて、前方に車両が検知されたか否かを判断する。前方に車両を検知しないと(S500にてNO)、処理はS600へ移される。もしそうでないと(S500にてYES)、処理はS1200へ移される。
S600にて、ECT_ECU1020は、アクセル開度センサ2100から入力されたアクセル開度信号に基づいて、アクセルがオンかつ全開状態でないか否かを判断する。アクセルがオンされたが全開状態でないと(S600にてYES)、処理はS700へ移される。もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS1200へ移される。
S700にて、S100にて認識した運転者識別情報、S200にて取得した現在位置情報、S600にで判断したアクセル開度情報を、メモリに一時記憶する。
S800にて、ECT_ECU1020は、S700にてメモリに一時的に記憶した情報が、メモリに記憶された過去ログ情報と一致するか否かを判断する。一時記憶情報が過去ログ情報と一致すると(S800にてYES)、処理はS900へ移される。もしそうでないと(S800にてNO)、処理はS1200へ移される。
S900にて、ECT_ECU1020は、この運転者においては、この一時停止後に官能性向上させた発進加速を行なう意思があると判断する。すなわち、ミリ波レーダ2400にて前方の車両が検知されないで、現在一時停止している位置は、この運転者が過去に官能性向上発進加速を行なった過去ログが記憶されているので、この車両の運転者は、この一時停止位置から官能性を向上させた発進加速を行なう意思があると判断する。
S1000にて、ECT_ECU1020は、官能性を向上させた(たとえば、燃費向上を無視した)駆動力制御を実行する。たとえば、具体的には、この運転者が要求する加速感を発現させるために、アップシフトのタイミングを通常よりも遅らせて十分な加速性能を発現させたり、アップシフトのタイミングを通常よりも早めて小気味良いシフトフィーリングを実現したり、エンジン100のスロットル開度を調整したりすることが行なわれる。このようにすると、運転者が快適であると感じる感覚に合致させて、運転者の官能性に合致させるように駆動力を制御できる。
S1100にて、ECT_ECU1020は、過去ログとして、運転者識別情報、現在位置情報およびアクセル開度情報を、メモリに過去ログとして記憶する。さらに、このときに、この運転者が官能的であると判断する制御内容(アップシフトタイミング、スロットル開度等)を、運転者識別情報毎および現在位置情報毎にメモリに記憶する。
S1200にて、ECT_ECU1020は、この運転者においては、この一時停止後に官能性向上させた発進加速を行なう意思がないと判断する。すなわち、ミリ波レーダ2400にて前方の車両が検知されたり、アクセルが全開状態のフル加速を要求したり、現在一時停止している位置は、この運転者が過去に官能性向上発進加速を行なった過去ログが記憶されていないので、この車両の運転者は、この一時停止位置から官能性を向上させた発進加速を行なう意思がないと判断する。
なお、S1100およびS1200の処理の後、この処理は終了する。また、図2に示すようにこのプログラムは、予め定められたサイクルタイムで繰返し実行される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECT_ECU1020の動作について説明する。
車両の運転席に運転者が着座して、たとえば車両のイグニッションスイッチをオンにすると、ECU1000を含む車両制御システムが起動して、ナビゲーションシステム2200や車内カメラ2300やミリ波レーダ2400が作動を開始する。
イグニッションスイッチをオフにするまで、ナビゲーションシステム2200から車両の現在の位置を示す現在位置情報がECT_ECU1020に入力され、車内カメラ2300により撮像された運転者の頭部や顔部の画像情報からECT_ECU1020に入力されて運転者が認識されたり(S100)、ミリ波レーダ2400から自車の前方車両情報がECT_ECU1020に入力されたりする。
現在位置情報および地図情報と、出力軸回転数信号とに基づいて、現在、車両が一時停止状態であると(S300にてYES)、ミリ波レーダ2400から前方車両情報が取得される(S400)。一時停止している自車の前方に車両が検知されないで(S500にてNO)、アクセルがオン状態にされたがアクセル全開状態ではないと(S600にてYES)、メモリに記憶された過去ログと、現在の状態を一時的に記憶した情報との一致が判断される(S800)。
現在の状態(運転者、一時停止位置、アクセル操作情報)が過去ログに記憶されていると(S800にてYES)、この運転者はこの一時停止後に官能性を向上させた発進加速の意思があると判断される(S900)。官能性は運転者個々により感じ方が異なるので、運転者識別情報毎に記憶された駆動力制御の内容に従って、エンジン100および自動変速機300が制御される。このとき、アップシフトのタイミングを通常よりも遅らせたり早めたり、エンジン100のスロットル開度を調整したりすることが、運転者毎に行なわれる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECT_ECUによると、車両が一時停止すると、前方車両の状態などに基づいて、一時停止した後の発進加速を燃費向上の観点等ではなく、運転者が快適と感じる感覚に合致させるように、エンジンと自動変速機とを制御する。これを各運転者毎に区別して行なうと、それぞれの運転者全てが快適に一時停止後の動力特性に満足感を感じる。すなわち、運転者が快適であると感じる感覚に合致させるように、駆動力を運転者の官能性を向上させるように制御する。その結果、一時停止後において、運転者が要求する車両の動力性能を実現することができる車両の制御装置を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る車両の制御装置を含む車両の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車両の制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、200 トルクコンバータ、300 自動変速機、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU、2100 アクセル開度センサ、2200 ナビゲーションシステム、2300 車内カメラ、2400 ミリ波レーダ。

Claims (7)

  1. 車両の走行場所に関する情報を取得するナビゲーション装置と、
    前記車両の前方を監視するための前方監視手段と、
    前記車両の前方の車両との車両間隔を検出するための車両間隔検出手段と、
    前記車両の運転者のアクセルペダル操作を検知するための検知手段と、
    前記場所を区別して、運転者が要求する一時停止後の発進状態に関する情報を記憶するための記憶手段と、
    一時停止後の発進時において、前記車両の動力性能を制御するための制御手段とを含み、
    前記制御手段は、現在の車両の位置が記憶された場所であるときに、
    車両間隔検出手段により前記車両間隔が予め定められた距離以上であることが検知されたという第1の条件および前記検知手段により予め定められた条件のアクセルペダル操作であることが検知されたという第2の条件が成立すると、前記記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、前記車両に搭載された自動変速機を制御するための手段と、
    前記第1の条件が成立しないと、前記記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づかないで、前記車両に搭載された自動変速機を制御するための手段を含む、車両の制御装置。
  2. 前記予め定められた条件とは、全開のアクセルペダル操作でないことである、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記記憶手段は、通常の発進状態とは異なる動力性能を実現するような発進状態に関する情報を記憶するための手段を含む、請求項1または2記載の車両の制御装置。
  4. 前記記憶手段は、通常よりもアップシフトを遅らせるように、前記自動変速機を制御するような情報を記憶するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 前記記憶手段は、通常よりもアップシフトを早めるように、前記自動変速機を制御するような情報を記憶するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記車両の運転者を認識するための認識手段と、
    前記記憶手段は、前記発進状態に関する情報を、前記認識された運転者を区別して記憶するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記発進状態に関する情報に基づいて、現在の運転者が記憶された運転者であると、前記記憶手段に記憶された発進状態に関する情報に基づいて、前記車両を制御するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 前記制御装置は、前記記憶手段に記憶された前記発進状態に関する情報に基づいて、前記車両に搭載されたエンジンのスロットル開度を開くように、エンジンを制御するための手段をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の車両の制御装置。
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