JP2919782B2 - ディスクホルダ及びディスクアルバム - Google Patents

ディスクホルダ及びディスクアルバム

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JP2919782B2
JP2919782B2 JP8153451A JP15345196A JP2919782B2 JP 2919782 B2 JP2919782 B2 JP 2919782B2 JP 8153451 A JP8153451 A JP 8153451A JP 15345196 A JP15345196 A JP 15345196A JP 2919782 B2 JP2919782 B2 JP 2919782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コンパクトディ
スク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD)など
のディスクを収納するためのディスクホルダ及びディス
クアルバムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
CDやDVD(以下単に「ディスク」ともいう)を収納
するケースとして、例えば、透明なプラスチック製のケ
ースや、図8に示すように、軟質塩化ビニル樹脂などの
柔軟性を有する材料からなるシート(台紙)51に、デ
ィスク52を収納する袋(ディスクホルダ)53を取り
付け、台紙51の基部54を表紙55の背56に溶着す
ることによりアルバム状にしたディスクアルバムBなど
が用いられている。
【0003】しかし、上記のようなプラスチックのケー
スに収納した場合、かさが大きくなり、枚数が増えると
大きな収納スペースを必要とするという問題点がある。
【0004】また、上記のディスクアルバムBの場合、
台紙51の基部54が表紙55の背56に溶着されてお
り、ディスクの出し入れなどの際に台紙51をめくった
ときに台紙51の基部54に近い部分に応力がかかっ
て、ディスク52を損傷するおそれがあるばかりでな
く、台紙の基部54に近い部分が湾曲して開いた面が水
平にならず、安定性が不十分で、場合によっては、せっ
かく開いた面が閉じてしまったりするというような問題
点がある。また、ディスクホルダ53が袋状であって、
製造するためには端部を溶着することが必要で、製造工
程が複雑になるばかりでなく、溶着設備を必要とするた
め、製造コストが大きくなるという問題点がある。
【0005】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、CDやDVDなどのディスクをコンパクトに収納
することが可能で、しかも大きな製造コストを必要とせ
ず、経済的に製造することが可能なディスクホルダ及び
ディスクアルバムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)のディスクホルダは、円形状
のディスクを収納して保持するためのディスクホルダに
おいて、折り曲げたり展開したりすることが可能な柔軟
性を有するシート部材の、ディスクを収納位置にセット
したときにディスクの外周部と略重なり、かつ、互いに
対向する2つの位置に、ディスクの外周部の曲率と略同
一の曲率を有する円弧状の切込みを設け、ディスクをそ
の外周部が前記2つ(一対)の円弧状の切込みと略重な
る位置にセットした状態で、各切込みの略両端部が折り
曲げ線上に位置するように、前記シート部材を互いに対
向する方向に折り曲げ、一方の切込みからディスクの外
周部の一部(一方側外周部)を突出させるとともに、他
方の切込みからディスクの前記一方側外周部と略対向す
る外周部の一部(他方側外周部)を突出させることによ
り、シート部材にディスクが保持されるようにしたこと
を特徴としている。
【0007】本願発明(請求項1)のディスクホルダ
、柔軟性を有するシート部材の、ディスクを収納位置
にセットしたときにディスクの外周部と略重なり、か
つ、互いに対向する2つの位置に、ディスクの外周部の
曲率と略同一の曲率を有する円弧状の切込みが設けられ
ており、ディスクを、外周部が2つ(一対)の円弧状の
切込みと略重なる位置にセットした状態で、各切込みの
略両端部が折り曲げ線上に位置するように、シート部材
を互いに対向する方向に折り曲げるようにしているの
で、ディスクの一方側外周部と他方側外周部が、遊び
(がた)がほとんど生じることなく切込みから突出させ
ることが可能になり、簡単な構造でディスクを確実に保
持することが可能になる。また、このディスクホルダ
は、一枚のシート部材に切込みを形成するだけで製造す
ることが可能であり、袋状のディスクホルダを製造する
場合に必要となるような、溶着設備などを必要とするこ
となく容易に、低コストで製造することが可能である。
【0008】また、本願発明(請求項2)のディスクホ
ルダは、前記切込みの両端部に、ディスクの厚みの0.
5〜2倍の直径を有する略円形の穴、又は切込みの長手
方向に直角な方向の幅がディスクの厚みの0.5〜2倍
の任意の形状の穴を設けたことを特徴としている。
【0009】このように、切込みの両端部に、ディスク
の厚みの0.5〜2倍の直径を有する略円形の穴、又は
切込みの長手方向に直角な方向の幅がディスクの厚みの
0.5〜2倍の任意の形状の穴を設けた場合、ディスク
の一部を切込みから突出させた状態でシート部材を折り
曲げたときに、切込みの端部が裂けたり歪んだりするこ
とを抑制、防止して、耐久性及びディスク保持の信頼性
を向上させることが可能になる。
【0010】また、本願発明(請求項3)のディスクホ
ルダは、前記シート部材の互いに対向する一対の端部の
形状が、帯状のシート部材を長手方向に所定の間隔をお
いて連続的にカットしてシート部材を切り出す場合の切
断端部の形状と対応し、帯状のシート部材をカットした
後にトリミングを必要としない形状を有していることを
特徴としている。帯状のシート部材を連続的にカットす
るとともに所定の位置に前記切込みを形成するだけで製
造することができるように、シート部材の互いに対向す
る一対の端部の形状を、帯状のシート部材をカットする
場合の切断端部の形状と対応した形状とすることによ
り、帯状のシート部材をカットした後にトリミングを必
要とせず、帯状のシート部材をカットし、かつ、所定の
位置に切込みを形成するだけで、効率よく連続的にディ
スクホルダを製造することが可能になる。
【0011】また、本願発明(請求項4)のディスクア
ルバムは、上記本願発明(請求項1,2又は3)のいず
れかのディスクホルダと、前記ディスクホルダが取り付
けられる1枚又は複数枚の台紙と、前記台紙を保持する
蛇腹状の中身の背(保持部)と、前記中身の背(保持
部)を保持する、表側の平(ひら)と、裏側の平(ひ
ら)と、前記表側及び裏側の平を接続する背とを備えた
表紙部と、を備え、かつ、前記中身の背(保持部)が、
両端部を表側の平と、裏側の平の内側の面に取り付ける
ことにより、前記表紙部に保持されているとともに、
記台紙が、前記蛇腹状の中身の背(保持部)のひだ部か
ら延設されていることを特徴としている。本願発明のデ
ィスクアルバムは、上記本願発明にかかるディスクホル
ダを用いているので、CDやDVDなどのディスクをコ
ンパクトに収納することが可能で、生産性に優れ、しか
も信頼性の高いディスクアルバムを効率よく提供するが
可能になる。また、本願発明のディスクアルバムは、
腹状に形成するとともに、その両端部を表側の平と、裏
側の平の内側の面に取り付けることにより表紙部に保持
させて十分に変形性を持たせた中身の背(保持部)の
だ部から台紙を延設するようにしているので、台紙をめ
くったときに台紙の基部にかかる応力を、変形性に優れ
蛇腹状の中身の背(保持部)が変形することによ
収し、台紙の基部近傍が湾曲したり、せっかく開いた
面が閉じてしまったりすることを防止し使い勝手を大
幅に向上させることができる。また、中身の背(保持
部)が、上述のように変形性に優れているため、台紙と
して剛性の高い材料(厚紙や樹脂シートなど)を用いる
ことが可能になり、ディスクを保護する機能を向上させ
ることが可能になる。また、台紙にインデックスなどを
記入することが可能で整理が容易になる。さらに、通常
の本のサイズにすることにより、本棚などに効率よく整
理することができるようになる。
【0012】また、本願発明(請求項5)のディスクア
ルバムは、前記蛇腹状の中身の背(保持部)の、ひだ部
の一つの山を形成する一対の面の一方から台紙が延設さ
れており、かつ、ひだ部の一つの山を形成する一対の面
の台紙が延設される面が、各山において同じ側の面であ
ることを特徴としている。このように、蛇腹状の中身の
背(保持部)の、ひだ部の一つの山を形成する一対の面
の一方から台紙を延設し、かつ、ひだ部の一つの山を形
成する一対の面の台紙が延設される面を、各山において
同じ側の面とした場合、台紙をめくったときに蛇腹状の
中身の背(保持部)が滑らかに変形し、上述のような、
台紙の基部にかかる応力を確実に吸収して、台紙の基部
近傍が湾曲したり、せっかく開いた面が閉じてしまった
りすることをより確実に防止できるようになり、本願発
明をさらに実行あらしめることが可能になる。
【0013】また、本願発明(請求項6)のディスクア
ルバムは、前記台紙を前記蛇腹状の中身の背(保持部)
のひだ部に接着することにより、前記台紙が前記ひだ部
から延設された構造としたことを特徴としている。台紙
は、蛇腹状の中身の背(保持部)と一体に形成されてい
てもよく、また、別体に形成された台紙を接着するよう
にしてもよいが、中身の背(保持部)のひだ部に接着す
ることにより、容易に本願発明のディスクアルバムを製
造することが可能になる。なお、接着の方法に特別の制
約はなく、例えば、接着剤を用いて接着する方法や、台
紙が溶着可能な樹脂材料などから形成されている場合に
は、高周波溶着の方法により接着(溶着)することも可
能である。
【0014】また、本願発明(請求項7)のディスクア
ルバムは、前記ディスクホルダが、前記台紙の両面に取
り付けられていることを特徴としている。このように、
台紙の両面にディスクホルダを取り付けることにより、
収納力を高めることが可能になる。
【0015】また、本願発明のディスクアルバム(請求
項8)は、前記台紙の一つの面に、前記本願発明にかか
るディスクホルダを複数取り付けたことを特徴としてい
る。このように、台紙の一つの面に前記ディスクホルダ
を複数取り付けるようにした場合、複数種類のディスク
ホルダを用意しなくても、台紙の大きさに応じて適当な
数のディスクホルダを台紙に取り付けることにより、台
紙の大きさに対応した枚数だけディスクを収納できるよ
うにすることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0017】[実施形態1] 図1は本願発明の一実施形態にかかるディスクホルダを
展開した状態を示す図、図2はディスク(この例ではC
D)をセットした状態を示す図、図3はディスクホルダ
の両端部を互いに対向する方向に折り曲げてディスクを
保持した状態を示す図である。
【0018】このディスクホルダHは、図1,図2及び
図3に示すように、表面を粗してすりガラス状にした半
透明の軟質塩化ビニル樹脂からなるシート部材1に、デ
ィスク2(図2,図3など)の外周部の一部(一方側外
周部)2aと、一方側外周部2aと略対向する外周部の
一部(他方側外周部)2bが入り込む一対の切込み3
a,3bを設けることにより形成されている。なお、切
込み3a,3bは、ディスク2をシート部材1上の収納
位置にセットしたときに、ディスク2の外周部と略重な
る位置に形成されており、かつ、ディスク2の外周部の
曲率と略同一の曲率を有する円弧状の形状を有してい
る。また、切込み3a,3bの両端部には、直径約2m
m(ディスクの厚み1.3mmの約1.53倍)の円形
の穴5が形成されている。
【0019】また、シート部材1の上下の端部4a,4
bは波形の形状を有しており、図3に示すように、互い
に対向する方向に折り曲げたときに、凹部と凸部が互い
にはまり込むような形状に形成されている。ただし、シ
ート部材1の上下の端部4a,4bはの形状には特別の
制約はなく、例えば、長手方向に直角な方向にまっすぐ
に切断したような形状とすることも可能であり、さらに
その他の形状とすることも可能である。また、シート部
材1の長さを、端部4aと4bが重なるような長さにす
ることも可能である。
【0020】また、このディスクホルダHは、帯状のシ
ート部材を連続的にカットするとともに所定の位置に切
込みを形成することにより製造することができるよう
に、帯状のシート部材から連続的にカットしたときに、
帯状のシート部材に不要部分が生じず、かつ、トリミン
グを必要とせずにそのまま製品となるような形状を有し
ている。
【0021】このディスクホルダHにおいては、図2に
示すように、ディスクホルダH(シート部材1)の所定
の位置に、ディスク2セットし、図3に示すように、一
対の切込み3a,3bからディスク2の一方側外周部2
a,他方側外周部2bが突出するように、シート部材1
の上下の端部4a,4bを、互いに対向する方向に折り
曲げることにより、ディスク2の一方側及び他方側の外
周部2a,2bが切込み3a,3bに入り込み、その状
態で確実に保持される。
【0022】なお、この実施形態では、シート部材1を
台紙に溶着したときに形成される、切込み3a,3bの
端部から続く溶着ラインWに沿って折り曲げるようにし
た。(溶着ラインは、例えば、台紙として、塩化ビニル
樹脂フィルムをラミネートした厚紙を用い、その表面に
ディスクホルダHを高周波溶着した場合に形成され
る)。なお、シート部材1を折り曲げる位置は、切込み
3a,3bの端部から続く溶着ラインWに沿った位置が
好ましい(ディスク2が遊びなく確実に保持される)
が、実用上は、多少ずれた位置で折り曲げるようにして
もよい。また、望ましい折り曲げ位置と溶着ラインとを
必ずしも一致させる必要はない。ただし、その場合もシ
ート部材1を折り曲げることを妨げないように配慮する
ことは必要である。また、シート部材1の表面を粗して
すりガラス状にしているので、折り曲げたときに対向面
(接触面)が密着することを防止することができる。
【0023】また、切込み3a,3bが、ディスク2の
外周部と略重なる位置に形成されており、かつ、ディス
ク2の外周部の曲率と略同一の曲率を有する円弧状の形
状を有しているので、ディスク2の一方側外周部2aと
他方側外周部2bが、遊びを生じることなく嵌入するた
め、ディスク2を確実に保持することが可能になる。
【0024】また、切込み3a,3bの両端部に、ディ
スク2の厚みの約1.5倍の直径(2mm)を有する穴
5を設けているので、ディスク2の一方側外周部2aと
他方側外周部2bを切込み3a,3bから突出させた状
態でシート部材1を互いに対向する方向に折り曲げたと
きに、切込み3a,3bの端部が裂けたり歪んだりする
ことを防止することが可能になり、耐久性及びディスク
保持の信頼性を向上させることができる。なお、穴5の
形状は円形に限らず、場合によっては菱形や正方形、長
方形などの多角形あるいは半円形などの形状とすること
も可能である。
【0025】また、このディスクホルダHは、一枚のシ
ート部材1に切込み3a,3bを形成するだけで容易に
製造することが可能であり、従来のような袋状のディス
クホルダを製造する場合に必要となるような溶着設備な
どを必要とすることなく容易に、低コストで製造するこ
とができる。
【0026】また、このディスクホルダHは、前述のよ
うに、帯状のシート部材をカットするとともに所定の位
置に切込みを形成するだけで製造することができるよう
な形状を有しているので、材料に無駄を生じず、連続的
に効率よく製造することが可能で、極めて経済的に製造
することが可能である。
【0027】また、上記実施形態では、一枚のシート部
材1に一対の切込み3a,3bを設けて一枚のディスク
2を保持することができるようにした場合について説明
したが、一枚のシート部材1に2対以上の切込みを形成
して2枚以上のディスクを保持することができるように
することも可能である。
【0028】[実施形態2] 図4,図5は本願発明のディスクアルバムを示す図であ
り、図4は台紙を開いた状態を示す図、図5は表紙側か
ら見た状態を示す図である。また、図6は台紙と蛇腹状
の中身の背(保持部)の位置関係などを示す図である。
なお、図4は、前述のように、ディスク2をディスクホ
ルダH上に載置し、一対の切込み3a,3bからディス
ク2の一方側外周部2a,他方側外周部2bが突出する
ように、シート部材1の上下の端部4a,4bを、シー
ト部材1を台紙11に溶着したときに形成された溶着ラ
インWに沿って、互いに対向する方向に折り曲げること
により、ディスク2の一方側及び他方側の外周部2a,
2bが切込み3a,3bに入り込んだ状態で保持された
状態を示している(図1〜図3参照)。
【0029】この実施形態のディスクアルバムAは、デ
ィスク2が収納されるディスクホルダHと、ディスクホ
ルダHがその両面に取り付けられた複数枚の台紙11
と、台紙11を保持する蛇腹状の中身の背(保持部)1
2と、表紙13とを備えている。なお、表紙13は、図
5に示すように、中身の背(保持部)12を保持する表
側の平(ひら)14と、裏側の平(ひら)15と、表側
及び裏側の平14,15を接続する背16から形成され
ている。
【0030】また、ディスクホルダHとしては、上記実
施形態1で説明した、軟質塩化ビニル樹脂からなるディ
スクホルダ(図1〜3に示したディスクホルダH)が用
いられている。
【0031】また、台紙11としては、厚紙の上に塩化
ビニル樹脂フィルムをラミネートしたり、塩化ビニル樹
脂を塗布したりしたものが用いられており、ディスクホ
ルダHは高周波による溶着により台紙11に取り付けら
れている。そして、この台紙11は、蛇腹状の中身の背
(保持部)12のひだ部17から延設されている。な
お、この実施形態では、台紙11は、蛇腹状の中身の背
(保持部)12の、ひだ部17の各山18を形成する一
対の面18a,18bの一方の面18aに接着されてい
る。なお、台紙11の中身の背(保持部)12への接着
方法には特別の制約はなく、例えば、接着剤を用いて接
着してもよく、高周波溶着の方法によって接着(溶着)
してもよい。さらに、両面テープにより接着することも
可能である。また、別部材として形成した台紙を接着す
るのではなく、中身の背(保持部)と台紙を一体に形成
することも可能である。
【0032】このように、本実施形態のディスクアルバ
ムは、中身の背(保持部)12を蛇腹状に形成し、その
ひだ部17に台紙11を取り付けるようにしているの
で、ディスク2の出し入れなどの際に台紙11をめくっ
たときに、台紙11の基部にかかる応力を、蛇腹状の中
身の背(保持部)12が変形することによって吸収し、
台紙11の基部近傍が湾曲したり、せっかく開いた面が
閉じてしまったりすることを防止することが可能にな
り、使い勝手が大幅に向上する。
【0033】特に、蛇腹状の中身の背(保持部)12
の、ひだ部17の各山18を形成する一対の面18a,
18bの同じ側の面18aに台紙を貼り付けるようにし
ているため、各台紙11をめくったときに蛇腹状の中身
の背(保持部)12のひだ部17が滑らかに変形し、台
紙11の基部近傍にかかる応力をより確実に吸収するこ
とが可能になる。
【0034】また、中身の背(保持部)12が変形性に
優れており、台紙11として剛性の高い材料を用いるこ
とができるため、ディスク2を保護する機能を向上させ
ることができる。
【0035】なお、図7に、この実施形態のディスクア
ルバムAの、台紙11を開いた状態を示す。図7に示す
ように、台紙11の所定の面が開かれると、蛇腹状の中
身の背(保持部)12のひだ部17が台紙11の動作
(位置)に応じて変形(曲折、展開)する。そして、こ
のひだ部17が変形することにより、台紙11の基部近
傍にかかる応力が吸収され、台紙11の基部近傍が湾曲
したり、せっかく開いた面が閉じてしまったりすること
を防止して、台紙11の所定の面(11a,11b)を
確実に略水平に(平坦に)開くことが可能になり、使い
勝手が大幅に向上する。
【0036】また、この実施形態のディスクアルバムA
においては、ディスクホルダHを、台紙11の両面に取
り付けているため、ディスク収納力が向上し、多数のデ
ィスク2をコンパクトに収納することができる。
【0037】なお、この実施形態では、台紙11の一つ
の面に一つのディスクホルダHを取り付けた場合につい
て説明したが、台紙11の一つの面に複数のディスクホ
ルダHを取り付けて、さらにディスク収納力を向上させ
るように構成することも可能である。
【0038】また、上記実施形態では、ディスクホルダ
を構成するシート部材として軟質塩化ビニル樹脂からな
るシート部材を用いた場合について説明したが、シート
部材の材質はこれに限られるものではなく、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂その他の種
々の材料を用いることが可能である。
【0039】また、上記実施形態では、CDを収納する
ためのディスクホルダ及びディスクアルバムを例にとっ
て説明したが、保持するディスクの種類はこれに限られ
るものではなく、DVD、ミニディスク、レーザーディ
スクなどの種々のディスクを収納する場合に本願発明を
適用することが可能である。
【0040】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、ディスクホルダ
を構成するシート部材の具体的な形状、ディスクアルバ
ムを構成する台紙の形状、構成材質、枚数、ディスクホ
ルダの台紙への取付態様及び取付方法、表紙の形状や中
身の背(保持部)の具体的な形状などに関し、発明の要
旨の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可
能である。
【0041】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)
ディスクホルダは、柔軟性を有するシート部材の、ディ
スクを収納位置にセットしたときにディスクの外周部と
略重な り、かつ、互いに対向する2つの位置に、ディス
クの外周部の曲率と略同一の曲率を有する円弧状の切込
みが設けられており、ディスクを、外周部が2つ(一
対)の円弧状の切込みと略重なる位置にセットした状態
で、各切込みの略両端部が折り曲げ線上に位置するよう
に、シート部材を互いに対向する方向に折り曲げるよう
にしているので、ディスクの一方側外周部と他方側外周
部が、遊び(がた)がほとんど生じることなく切込みか
ら突出させることが可能になり、簡単な構造でディスク
を確実に保持することが可能になる。また、このディス
クホルダは、一枚のシート部材に切込みを形成するだけ
で製造することが可能であり、袋状のディスクホルダを
製造する場合に必要となるような、溶着設備などを必要
とすることなく容易に、低コストで製造することができ
る。
【0042】また、請求項2のディスクホルダのよう
に、切込みの両端部に、ディスクの厚みの0.5〜2倍
の直径を有する略円形の穴、又は切込みの長手方向に直
角な方向の幅がディスクの厚みの0.5〜2倍の任意の
形状の穴を設けた場合、ディスクの一部を切込みから突
出させた状態でシート部材を折り曲げたときに、切込み
の端部が裂けたり歪んだりすることを抑制、防止して、
耐久性及びディスク保持の信頼性を向上させることが
きる
【0043】また、請求項3のディスクホルダのよう
に、シート部材の互いに対向する一対の端部の形状を、
帯状のシート部材をカットする場合の切断端部の形状と
対応した形状とすることにより、帯状のシート部材をカ
ットした後にトリミングを必要とせず、帯状のシート部
材をカットし、かつ、所定の位置に切込みを形成するだ
けで、効率よく連続的にディスクホルダを製造すること
が可能になり、生産性を向上させることができる。
【0044】また、本願発明(請求項4)のディスクア
ルバムは、上記本願発明にかかるディスクホルダを用い
ているので、CDやDVDなどのディスクをコンパクト
に収納することが可能で、生産性に優れ、しかも信頼性
の高いディスクアルバムを効 率よく提供するが可能にな
る。また、本願発明のディスクアルバムは、蛇腹状に形
するとともに、その両端部を表側の平と、裏側の平の
内側の面に取り付けることにより表紙部に保持させて十
分に変形性を持たせた中身の背(保持部)のひだ部から
台紙を延設するようにしているので、台紙をめくったと
きに台紙の基部にかかる応力を、変形性に優れた蛇腹状
の中身の背(保持部)が変形することにより吸収し
台紙の基部近傍が湾曲したり、せっかく開いた面が閉じ
てしまったりすることを防止し使い勝手を大幅に向上
させることができる。また、中身の背(保持部)が、
述のように変形性に優れているため、台紙として剛性の
高い材料(厚紙や樹脂シートなど)を用いることが可能
になり、ディスクを保護する機能を向上させることが可
能になる。また、台紙にインデックスなどを記入するこ
とが可能で整理が容易になる。さらに、通常の本のサイ
ズにすることにより、本棚などに効率よく整理すること
ができる。
【0045】また、請求項5のディスクアルバムのよう
に、蛇腹状の中身の背(保持部)の、ひだ部の一つの山
を形成する一対の面の一方から台紙を延設し、かつ、ひ
だ部の一つの山を形成する一対の面の台紙が延設される
面を、各山において同じ側の面とした場合、台紙をめく
ったときに蛇腹状の中身の背(保持部)がより滑らかに
変形し、上述のような、台紙の基部にかかる応力を確実
に吸収して、台紙の基部近傍が湾曲したり、せっかく開
いた面が閉じてしまったりすることをより確実に防止で
きるようになり、本願発明をさらに実行あらしめること
ができる。
【0046】また、請求項6のディスクアルバムのよう
に、台紙を蛇腹状の中身の背(保持部)のひだ部に接着
するようにした場合、複雑な製造工程を必要とせずに、
容易に本願発明のディスクアルバムを製造することが可
能になる。
【0047】また、請求項7のディスクアルバムのよう
に、台紙の両面にディスクホルダを取り付けた場合、デ
ィスクアルバムの収納力を高めることができる。
【0048】また、請求項8のディスクアルバムのよう
に、台紙の一つの面に、ディスクホルダを複数取り付け
ることより、複数種類のディスクホルダを用意しなく
ても、台紙の大きさに応じて必要な数のディスクホルダ
を台紙に取り付けるだけで、台紙の大きさに応じてディ
スク収納枚数を調整することが可能になり、コストの低
減をはかることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかるディスクホルダ
を展開した状態を示す図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかるディスクホルダ
にディスクをセットした状態を示す図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかるディスクホルダ
にディスクをセットし、ディスクホルダの両端部を互い
に対向する方向に折り曲げてディスクを保持した状態を
示す図である。
【図4】本願発明の一実施形態にかかるディスクアルバ
ムを開いた状態を示す図である。
【図5】本願発明の一実施形態にかかるディスクアルバ
ムを表紙側から見た状態を示す図である。
【図6】本願発明の一実施形態にかかるディスクアルバ
ムの台紙と蛇腹状の中身の背(保持部)の位置関係など
を示す図である。
【図7】本願発明の一実施形態にかかるディスクアルバ
ムを開いたときの中身の背(保持部)の状態を示す図で
ある。
【図8】従来のディスクアルバムを示す図である。
【符号の説明】
1 シート部材 2 ディスク 2a ディスクの一方側外周部 2b ディスクの他方側外周部 3a,3b 一対の切込み 4a,4b シート部材の上下の端部 5 穴 11 台紙 12 中身の背(保持部) 13 表紙 14 表側の平 15 裏側の平 16 背 17 ひだ部 18 山 18a,18b 山を形成する一対の面 A ディスクアルバム H ディスクホルダ W 溶着ライン

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形状のディスクを収納して保持するため
    のディスクホルダにおいて、 折り曲げたり展開したりすることが可能な柔軟性を有す
    るシート部材の、ディスクを収納位置にセットしたとき
    にディスクの外周部と略重なり、かつ、互いに対向する
    2つの位置に、ディスクの外周部の曲率と略同一の曲率
    を有する円弧状の切込みを設け、 ディスクをその外周部が前記2つ(一対)の円弧状の切
    込みと略重なる位置にセットした状態で、各切込みの略
    両端部が折り曲げ線上に位置するように、前記シート部
    材を互いに対向する方向に折り曲げ、一方の切込みから
    ディスクの外周部の一部(一方側外周部)を突出させる
    とともに、他方の切込みからディスクの前記一方側外周
    部と略対向する外周部の一部(他方側外周部)を突出さ
    せることにより、シート部材にディスクが保持されるよ
    うにした ことを特徴とするディスクホルダ。
  2. 【請求項2】前記切込みの両端部に、ディスクの厚みの
    0.5〜2倍の直径を有する略円形の穴、又は切込みの
    長手方向に直角な方向の幅がディスクの厚みの0.5〜
    2倍の任意の形状の穴を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のディスクホルダ。
  3. 【請求項3】帯状のシート部材を連続的にカットすると
    ともに所定の位置に前記切込みを形成するだけで製造す
    ることができるように、前記シート部材の互いに対向す
    る一対の端部の形状が、帯状のシート部材を長手方向に
    所定の間隔をおいて連続的にカットしてシート部材を切
    り出す場合の切断端部の形状と対応し、帯状のシート部
    材をカットした後にトリミングを必要としない形状を有
    していることを特徴とする請求項1又は記載のディス
    クホルダ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかのディスクホルダ
    と、 前記ディスクホルダが取り付けられる1枚又は複数枚の
    台紙と、 前記台紙を保持する蛇腹状の中身の背(保持部)と、 前記中身の背(保持部)を保持する、表側の平(ひら)
    と、裏側の平(ひら)と、前記表側及び裏側の平を接続
    する背とを備えた表紙部と、 を備え、かつ、前記中身の背(保持部)が、両端部を表側の平と、裏側
    の平の内側の面に取り付けることにより、前記表紙部に
    保持されているとともに、 前記台紙が、前記蛇腹状の中身の背(保持部)のひだ部
    から延設されていることを特徴とするディスクアルバ
    ム。
  5. 【請求項5】前記蛇腹状の中身の背(保持部)の、ひだ
    部の一つの山を形成する一対の面の一方から台紙が延設
    されており、かつ、 ひだ部の一つの山を形成する一対の面の台紙が延設され
    る面が、各山において同じ側の面であることを特徴とす
    る請求項記載のディスクアルバム。
  6. 【請求項6】前記台紙を前記蛇腹状の中身の背(保持
    部)のひだ部に接着することにより、前記台紙が前記ひ
    だ部から延設された構造としたことを特徴とする請求項
    又は記載のディスクアルバム。
  7. 【請求項7】前記ディスクホルダが、前記台紙の両面に
    取り付けられていることを特徴とする請求項4,5又は
    記載のディスクアルバム。
  8. 【請求項8】前記台紙の一つの面に、前記ディスクホル
    ダを複数取り付けたことを特徴とする請求項4,5,6
    又は記載のディスクアルバム。
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