JP2004359332A - ディスク状記録媒体保持構造および保持体 - Google Patents

ディスク状記録媒体保持構造および保持体 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスク内容に関する情報を記載した資料等をディスクと共に紙ファイル等に保管する手段であって、書類と略同じサイズでディスクを安定に保持する、簡便かつ安価な保存手段を提供する。
【解決手段】書類挟みを構成する可撓性シートに形成した2以上のスリットであって、スリットはディスクの直径に関して相互に異なる側にディスクの直径より狭い間隔で配設し、1のスリットの両端部を結ぶ距離は前記ディスクの直径より短く、ディスク端部を2以上のスリットに挿入して保持する。前記スリットは1以上の湾曲部もしくは多角形の一部からなる形状である。前記スリットのディスク中央から遠い側に、更に1以上のスリットを配設し、帯状のスリット舌片を形成した。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状材料を応用したホルダー若しくは収納部材に関するものであって、ディスク状記録媒体(以下ディスクと表記する)であるところのコンパクト・ディスク(以下CDと表記する)やディジタル・バーサタイル・ディスク(以下DVDと表記する)および関連する書類を、収納し若しくは保管することを目的に利用するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD,DVDを保存する手段として、硬質樹脂からなる矩形ケース中央に掛止手段を配設し、該掛止手段にディスク中央部を嵌合・掛止して格納し、更に硬質樹脂からなる蓋を閉じることによって、ディスクを安全に保存する手法が一般的である。また、不織布と樹脂シートを溶着などの手段によって接着して形成したポケットに、CD,DVDを収納する方法も広く採用されている。
【0003】
また、CD,DVDに格納して提供されるコンテンツの種類が豊富になり、CD,DVDは音楽等の芸術的なコンテンツや、高価なコンピュータソフトを提供する手段から、雑誌付録,社内のデータ保存,個人のデータバックアップ等の分野に、情報保存の手段として広く活用されつつある。これに応じて収納および保存の手段も、より一層簡便な手段が開発されつつある。
【0004】
例えば、周縁部を相互に溶着一体化した表裏の被覆シートと、これら被覆シート間に介在され且これらに略一致する大きさ形状の不織布シートからなり、表裏の被覆シートの対向する複数箇所に、CDの直径より長い範囲にわたってスリットを形成し、各スリットの下方域には、CDより僅かに大径円の下半周に沿った区間に、被覆シートと不織布シートとを溶着してなる溶着支持部を形成してある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、不織布からなる基材シートと、該基材シート上に被覆することによって袋部を形成する被覆部材とを有し、該被覆部材は、基材シートに3方が接合されて一方が開口する第1袋が形成される第1被覆部材と、基材シートに一方が接合される第2被覆部材とを有し、該第1被覆部材の遊端部上に、該第2被覆部材の遊端部を配置してなるものも開示されてある(例えば特許文献2参照)。
【0006】
また、厚紙等で形成された薄板状をなす本体部を央板部とし、該央板部の一側に折り返し可能に連続されCDを保持する折り返し板部と、該央板部の他側に折り返し可能に連続され前記折り返し部を覆うことが出来る蓋板部とを有するCDホルダーであって、前記折り返し板部にCDを出入自在に差し込んで挿入できる切り込み長さに形成した出入切り込み線と、該出入切り込み線により形成される開口部から差し込まれるCDの挿入量を規定してCDを支持する支持切り込み線とを形成し、該両切り込み線の間に存する帯状部と、該帯状部を除いた残りの前記折り返し板部との間で、前記CDを挟装して保持されるように構成されたことを特徴とするCDホルダーが開示されてある(例えば特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−26367号公報 (第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−335090号公報 (第3頁、第1図)
【特許文献3】
特開2001−130672号公報 (第2頁、第5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記硬質樹脂からなる矩形ケースは、CD,DVDを流通に供する安全な手段として有効である。しかし、CD,DVDの保護を優先するために固有の寸法からなる形状を採用しており、大きさや縦横比において書籍や書類などの規格とは異なる形状を採用してなる。従って、保存および保管において書籍や書類等との整合性が悪く、別途保管する必要があった。
【0009】
また、ディスクを取り扱う場合には、ディスクの内容を記載した関連資料が不可欠である。しかし、前記硬質樹脂を用いたケースにおいては、収納できる書類の大きさと頁数に制限があるため、書類の収納力は低く、1〜2枚のA4版若しくはB5版の書類に限定され且つ、これを小さく折り畳まなければならなかった。
【0010】
また、前記不織布と樹脂シートからなる収納手段は、不織布と樹脂シートとを溶着して、ディスク直径より僅かに大きいポケットを形成してなるものであり、ディスクの保存のみを目的に構成したものである。したがって、関連する資料などのドキュメント類を同時に収納することができない。
【0011】
さらに、従前の保存手段は共に、搬送や保存においてCD,DVDの読み取り面への傷や指紋の付着防止を最優先にした保存手段であって、静的に保存して使用する場合には、過剰な機能であった。
【0012】
すなわち、CDプレーヤに搭載される光ピックアップに用いられる対物レンズの開口比は、Na=0.45であり、ディスクの読み取り面に配設される補護層の厚さは1.2mmであって、ピットの幅は0.5〜0.8μmである。従って、読み取り時にピット情報を0又は1に判定する閾値を1/2とすると、即ちピット幅の半分に該当する幅の傷若しくは汚れが補護層に付いたとすると、ピット幅を0.5μmとして、補護層の上では約600μmの幅の傷に該当する。通常は、情報が擾乱されることがない傷の幅として、安全のため約100μmの幅の傷まで安定に読み出すことが出来るとされている。
【0013】
また、厚紙等で形成した帯状部を有する収納手段によると、ノベルティ商品等の広告宣伝手段および郵送においては有用であるが、ディスクを挿抜する方向に関して位置を規制する手段が無いため、ディスクを安定に保存するためには蓋部を構成する部材が不可欠である。しかし、ディスクを保持することのみを目的とする場合、該蓋部は不要な部材である。更に複数のホルダーを、一の書類綴じ若しくはファイルに綴じ込む保存方法には、不適当であった。
【0014】
以上のように、エンドユーザの手元で大量のCD,DVDとその関連資料を、静的に保存・管理するための軽快で簡便な手段が、提供されていなかった。本願発明は、エンドユーザがCD,DVDを静的に保存して扱う場合に生ずる上記の不都合を取り除くことを目的になしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために本発明は、ディスクを保持する構造において、書類挟みを構成する可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、1のスリットの端部を結ぶ距離は前記ディスクの直径より短く、かつ配置して格納するディスクの直径に関して第1のスリットと第2のスリットは相互に異なる側に形成してなり、前記2以上のスリットに前記ディスクの一部を挿入して保持する、ディスク状記録媒体保持構造および保持体を提供する。
【0016】
また、前記スリットに関しては、ディスクを保持する構造において、書類挟みを構成する可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、該スリットの端部はディスクを配置して格納する領域の外部であって且つ前記領域に外接する正方形が取り囲む領域内若しくは該正方形の辺上に配置してなる保持構造を提供する。
【0017】
上記のスリット形状は1以上の湾曲部もしくは多角形の一部からなる形状の舌状のスリットであることを許容する、ディスク保持構造および保持体である。
【0018】
また、ディスクを保持する構造において、前記可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、直近のスリット端部を結ぶ最短距離がディスクの直径より短く、前記2以上のスリットに前記ディスクの一部を挿入して保持する手段を提供する。
【0019】
前記スリットの、ディスク配置領域中央から遠い側に更に1以上のスリットを配置したことを特徴とする、ディスク保持構造および保持体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
(第1の実施例) 図1は本発明に係る収納構造の一実施例の正面図であって、書類挟みを構成する1枚の可撓性シートに2枚のディスクを収納する場合の例である。CD,DVD等のディスクは、ディスク格納領域1に配置して格納される。本実施例におけるスリットは、端部3,4を直線状のスリットで表してあり、端部3,4は、ディスクの位置を規制する。本実施例では、端部3,4を結ぶ線分はスリット2に挿入するディスクの直径に該当する寸法5よりも短い線分として形成してある。
【0021】
スリット6は、スリット2と同様にディスクの直径より短い直線状のスリットとして形成してある。スリット6の端部も、スリット2の端部と同様に形成してある。またスリット6はディスクの直径を表す寸法線5に関してスリット2と相互に異なる側に形成してある。
【0022】
ディスクを挿入して掛止すると、ディスクの位置はスリットの端部によって規制される。スリット端部の位置は、ディスクを挿抜する作業を円滑なものにするため、ディスク格納領域1の半径方向に余裕がある配置にしてある。このため、本発明ではスリットの端部を、前記ディスクを配置して格納する円形領域1の外部であって、且つ前記領域に外接する正方形40が取り囲む領域内に配置した。本発明においてディスクを配置して格納する領域1は、円形であるが、楕円もしくは長円に設定しても良い。スリット端部は、前記外接正方形の辺上にあっても、ディスクとの間に生ずる余裕は、ディスク厚に対応する寸法として充当されるため(マチに該当する)、ディスクを安定に保持することが出来る。
【0023】
本実施例において、1のスリットと円形領域中央との距離は、ディスクを配置する領域1の中央8とスリットとの距離をd(図中符号9),ディスクの直径をD,スリット長(スリット端部間の距離)をsとして、
【数1】{√(D−s)}/2<d<D/2 ただし、s<D
とした。数式1は、デイスク挿入時にディスク厚さに該当するマチが必要であるため、下限および上限に等号を含まない。また、ディスクを安定に保持するため、上限をディスクの半径に設定した。
【0024】
より好ましくは、dの上限はディスク直径の43%以下(直径12cmのディスクにおいては51.6mm以下)である。この時スリット長sは、半径よりも大きくなり、ディスク中央からスリットを見込む角度が60°を越え、ディスクをより安定に保持する。
【0025】
本実施例に使用した可撓性シートの材質は、通常の使用環境である室温においてディスクを傷つけないよう、ディスク材質より柔らかい材質を用いた。具体的には、厚さが0.18mmのポリプロピレンシートを用いたが、その他の厚さ及び、その他の素材からなる樹脂シートであってもかまわない。すなわち、ディスク材質は、通常はポリカーボネートもしくはポリ塩化ビニル(PVC)またはアクリル樹脂(PMMA:Polymethyl methacrylate)が用いられるため、これらの材料より柔らかい材質からなる樹脂シートを用いる。
【0026】
更に第1のスリットと第2のスリットが平行である場合は、第1のスリット端部間の距離をs1とし、第2のスリット端部間の距離をs2とするとき、2つのスリット間の距離d2は、
【数2】{√(D−s )+√(D−s )}/2<d<D
ただし、s<D かつs<D
となるようにした。数式2に示すスリット間距離の関係により、ディスクは安定に保持される。
【0027】
本実施例にディスクを挿入して保持する場合の作用について、図2を用いて説明する。図2aは、ディスク11の一端を、第1のスリット6に挿入し、同時に第2のスリット2を開口した状態である。図2bは、図2aのa−a断面およびb−b断面を示す。図2cは図2aのc−c断面を示す。ディスクはスリット6の端部によって、挿入量とスリット方向(スリットの両端部を結ぶ直線方向)の動きが規制される。
【0028】
スリット2の開口は、スリットのディスク中心から遠い方の辺を、可撓性シートに対して垂直にディスク側に引き上げ、撓ませて開口せしめた状態である。スリット2は、周囲のシートとスリット両端部3,4に規制されて、図2bの2u,2vに示す様に開口する。ディスク側に持ち上げたスリット縁辺は2uのように開口し、他方のスリット縁辺は2vのように2uとは反対の方向に撓む。
【0029】
c−c方向の長さはシート全体で規制されているため、したがって、スリット2は斜め方向(図2c矢印u,v方向)に開口する。この結果、スリット開口の大きさはディスク面内の半径方向の成分を得て、該半径方向に開口を与える。よって、2つのスリット(2,6)間の開口の限界は、P−SからP−Qに、図中符号tの増分だけ拡大される。この結果、一端をスリット6によって規制したディスク11の他端を、スリットの当初位置Sを越えて、空間内の点Qにおいてスリットに係合することが出来る。
【0030】
スリット2に係合したディスク11は、図3に示すように、可撓性シート7の弾性によってスリット2の深部へ付勢して案内される。以上のように可撓性シートに形成した2つのスリットを用いて、シートを撓ませてスリットを開口させ、剛体であるディスク周縁部を横断するように保持するため、これまでに無い保持方法を提供する。
【0031】
(第2の実施例) 図4に湾曲部を有する弧状スリット12を形成した例を示す。弧状スリットは、ディスクを保持して収納する円形領域の中央側に向って凸であるように形成してある。凸部中央にスリットを持ち上げるための摘みとなる突部15を形成しても良い。あるいは凸部中央にスリットを持ち上げるための引っ掛かりとなる凹型の切り欠き38を入れても良い。スリット材質は、実施例1に記載したシートと同じであって、厚さ0.18mmのポリプロピレンシートを用いたが、その他の厚さ及び、その他の素材からなる樹脂シートであってもかまわない。
【0032】
スリット端部13,14は、前記円形領域の外部であって、且つ該円形領域に外接する正方形40が取り囲む領域内若しくは該正方形の辺上に、配置してある。本実施例において弧状スリット12は、ディスク直径と同じ直径12cmの円の一部とし、スリット長(端部13,14を結ぶ距離)を10cmとしたが、その他の形状の曲線の一部であっても差し支えない。
【0033】
ディスクの挿入は、次の手順によって行なう。
(ステップ2−1) ディスクの端部を、片方の弧状スリット16の両端まで、傾斜状態を保って挿入する。
(ステップ2−2) 他方の弧状スリットを持ち上げ、開口を形成し、ディスク他端の上部に被せる。弧状スリットおよび可撓性シートの弾性によって、ディスクはスリット深部に案内され、安定に掛止・保持される。
【0034】
以上のように弧状スリットを用いることにより、ステップ2−1においてディスク端部がスリットを捉える契機を得易くなる。更にステップ2−2において、スリット縁辺を持ち上げたとき、実施例1において説明したように、ディスク面内方向に開口増分を付与する。更に弧状スリットの舌片をシート7の垂直方向に捲るため、ディスクに対して大きな開口を得る。また、ディスクを格納保持した状態において、スリット端部を結ぶ直線から舌状縁端部(ディスク中央側)の領域に弾性保持力が作用するため、一層安定にディスクを保持することが可能である。
【0035】
図5に、本実施例の変形実施例である矩形状のスリットを形成した例を示す。矩形スリット17は、ディスクを保持して収納する円形領域の中央側に向って凸であるように形成してある。スリット端部18,19は、前記円形領域の外部であって、且つ該円形領域に外接する正方形40が取り囲む領域内若しくは該正方形の辺上に、配置してある。本実施例において矩形スリット17のスリット長(端部18,19を結ぶ距離)は10cmとした。スリットの形状は本実施例に開示の円弧もしくは矩形に限らず、三角形,台形,その他の多角形の一部であっても同様の効果を発現する。
【0036】
(第3の実施例) 図6に3方向に弧状スリットを配置した実施例を示す。本実施例においては、各スリットの端部の少なくとも片側を、ディスクを保持して収納する円形領域の外部であって且つ該円形領域に外接する正方形が取り囲む領域内若しくは該正方形の辺上に配置した。
【0037】
弧状スリット20,21,22の端部の内、スリット端部23,25,28は上記外接正方形の内部に、スリット端部24,26,27は前記外接正方形の外部に配置した。本実施例では、3つのスリット端部によってディスクの位置を規制する。スリット形状は、円弧に限らず矩形,三角形,台形,その他の多角形であっても同様の効果を発現する。
【0038】
(第4の実施例) 図7aは、ディスク配置領域の中央から遠い側に更に1以上のスリットを配置した一例であって、弧状スリット29の湾曲内部に更に弧状スリット32を配置した例である。弧状スリット32の替わりに直線スリットであっても、曲線を組合わせたスリットであっても、多角形からなるスリットであっても差し支えない。図7bは、図7aのd−d断面を示す。図8にディスクの一端をスリット16に係合して、他端がスリット29に案内されてスリット深部に進む状態を示す。
【0039】
図7aにおいて、弧状スリット16の端部13,14および、弧状スリット32の端部33,34は、ディスクを保持して収納する円形領域の外部であって且つ、該円形領域に外接する正方形が取り囲む領域内に配置してある。弧状スリット29の端部30,31は、前記正方形が取り囲む領域外であってもかまわない。
【0040】
本実施例において弧状スリット16は、ディスク直径と同じ直径12cmの円の一部とし、スリット長(端部13,14を結ぶ距離)を10cmとした。弧状スリット29は直径12cmの円の一部とし、スリット長(端部30,31を結ぶ距離)を10.5cmとした。弧状スリット32は直径6cmの縁の一部とし、スリット長を5cmとした。
【0041】
ディスクの挿入は、次の手順によって行なう。
(ステップ4−1) ディスクの端部を、弧状スリット16に係合し、スリットの両端13,14まで、傾斜状態を保って挿入する。
(ステップ4−2) 弧状スリット29を持ち上げ、開口を形成し、ディスク他端の上部に被せる。弧状スリット29の弾性によって、ディスクはスリット深部に案内されて掛止・保持される。
【0042】
実施例2に記載したとおり、弧状スリットを用いることにより、ディスク端部がスリットを捉える契機を得易くなる。更にスリット29の縁辺を持ち上げたとき、ディスク面内方向に開口増分を構成する。
【0043】
このとき、第2の弧状スリット32は、弧状スリット29の舌片をシート7の垂直方向にめくり易くする作用を発現する。即ち、弧状スリット32が無い場合には、弧状スリット29を持ち上げた際に、該スリットが形成する舌片はd−d方向と直交する方向に湾曲し、管状構造の一部を成す。このため、持ち上げたスリットの剛性が高くなる。しかし、弧状スリット32を配置することにより、前記管状構造が解消され、31−34および30−33を結ぶ線分領域で、舌片が湾曲し易くなる。従って、ディスクに対して大きな開口を得易くなる。
【0044】
ディスクが弧状スリットに係合した後、ディスクはスリット29の深部に案内される。ディスクが弧状スリット32にまで案内されたとき、シート7に垂直の方向に捲れたスリット舌片とディスクとの間の接触の態様が変化する。すなわちスリット29の舌片がディスクに与える力は、ディスクが弧状スリット32に達する迄は、ディスクと接触して案内する1点であって、ディスクを半径方向かつシートに垂直な方向に押し付ける力である。しかし図8に示すように、ディスクが弧状スリット32に達した後は、ディスク周縁部の2点(50,51)において、ディスクの縁辺を半径方向に押しつける力と、シートに垂直な方向に押しつける力と、ディスクの周方向に位置決めを行なう力に変化する。この結果、可撓性シートが有する弾性力により、ディスク格納動作が付勢され、且つディスクをスリット中央に案内しするため、容易に格納を行なうことが出来る。
【0045】
更に、スリット32の端部をディスク直近に設定するため、ディスク保持状態において、スリット29,32間の帯状領域に発生する分布性の弾性保持力が、スリット32の端部(30,31)とディスク接触点(50,51)間に作用する「てこの原理」によって、集中的に強く作用するため、強いディスク保持力を得る。
【0046】
また格納過程においては、スリット29によって形成した舌片を持ち上げ、スリット32によって形成した舌片には力を与えていない。従ってスリット32は、可撓性シートと同一面に姿勢を保つ。この結果、ディスクは図7bに示すように、スリット32によって形成した舌片とスリット29によって形成した舌片が構成する開口に嵌まり込む。
【0047】
スリット16が形成する舌片はディスク11の第1の面に覆い被さり、スリット間の可撓性シートはディスク11の第2の面に配置され、スリット29が形成する舌片はディスクの第1の面に被さり、スリット32が形成する舌片はディスクの第2の面に配置される。このようにして、ディスクは4つの端部13,14,33,34によって規制され、安定に掛止・保持される。
【0048】
(第5の実施例) 図9に本発明の応用実施例としてのディスク保自体を示す。前記スリットを形成した可撓性シート7の残部35を折り返してなる第2面の端部のうち、折り目部分を除いた3辺のうち少なくとも1辺をスリットを形成した第1面と接着してなることを特徴とする、請求項1から5に記載のディスク状記録媒体を保持する構造を有することを特徴とする、ディスク保持体である。残部35に、請求項1から5の何れかに記載のスリットを形成しても差し支えない。
【0049】
接着部36は、縁辺の1を辺の全長に亙って接着してもかまわない。本実施例では溶着の方法により接着してあり、2以上の箇所を離散して接着したため、砂塵等を排出し易い構造である。また、ディスク収納時に、スリット32が形成する舌片は折り返し内部に向けて配置されるため、図中37の方向から書類を挿入する際に、ディスクに引っ掛かることが無く、円滑に挿入し得る。パンチ穴41,42を用いて、他の書類と共に綴じることが可能である。
【0050】
シート残部35に別のシートを用いても同様である。前記スリットを形成した第1の可撓性シートと、第2のシート状部材とからなり、4辺のうち2以上の辺において接着してなることを特徴とする、請求項1から5に記載のディスク状記録媒体を保持する構造を有することを特長とする保持体は、本実施例と同様の効果を発揮する。
【0051】
【発明の効果】
この発明によれば、ディスクの直径に関して相互に異なる側に配置したスリットによって4点からディスクの位置を規制するため、1枚の可撓性シートにディスクを安定に保持することが出来る。更にシートが撓むことによって、スリット開口部のディスク面内方向に開口成分を得るため、剛体であるディスクを従来に無い手段で保持する手法を提供する。
【0052】
スリット端部の位置を、ディスク配置領域外であって該領域に外接する正方形の内部もしくは辺上に規程したため、ディスク位置を正確に規制し、保持体内部でのディスクの遊びを少なくする効果を発揮する。
【0053】
湾曲部もしくは多角形の一部からなるスリットをもちいることによって、ディスクに対してより大きな開口を与えることが可能になり、かつ、スリットの舌片が有する弾性力がディスク保持に寄与するため、一層安定にディスクを保持する手段を提供し得る。
【0054】
2以上のスリットの直近の端部を結ぶ最短距離をディスク直径よりも小さくしたため、スリット長がディスクの直径より大きいスリットによって、操作性の良い大きな舌片を形成した3以上のスリット端部を用いて、ディスクを安定に保持する手法を提供する。
【0055】
湾曲部もしくは多角形の一部からなる形状のスリットの内部に更にスリットを配置することにより、ディスク格納時にディスク格納動作が付勢され容易に格納を行なうことが出来ると共に、スリット端部とディスク接触点間に作用する「てこの原理」によって2つのスリットが形成する帯状領域に発生する弾性力が増強されて一層強いディスク保持力を得る。また、帯状領域はディスク中央に近いスリットを大きく設定することが可能であって、管状構造の一部を構成しにくいため、撓ませ易い。したがって、スリット舌片を持ち上げて開口を構成する際に、より大きな開口を容易に得ることが出来る。
【0056】
本願に開示のスリットを構成したシートを用いて形成したホルダーは、より多くの書類を同時に綴じることが出来るため、ディスクに格納したコンテンツを管理し易い特徴を有する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関る第1の実施例を表す正面図である。
【図2a】第1の実施例において、ディスク挿入時のスリットの姿態を表す図である。
【図2b】第1の実施例において、スリット開口状態を表す断面図である。
【図2c】第1の実施例において、ディスク挿入時のスリットの作用を表す図である。
【図3】第1の実施例においてディスクを案内した状態を表す図である。
【図4】本発明に係る第2の実施例を表す図である。
【図5】第2の実施例の変形実施例を表す図である。
【図6】本発明の第3の実施例を表す図である。
【図7a】本発明の第4の実施例を表す図である。
【図7b】第4の実施例のd−d断面を表す図である。
【図8】第4の実施例におけるディスク格納過程を表す図である。
【図9】本発明の第5の実施例を表す図である。
【符号の説明】
1 ディスク格納領域
2,6 スリット
3,4, スリット端部
5 ディスク直径
7 可撓性シート
8 ディスク格納領域の中央
9 ディスク格納領域の中央とスリットとの距離
10 スリット長
11 ディスク
12,16 弧状スリット
13,14 スリット端部
15 摘みとなる突部
17 矩形スリット
18,19 スリット端部
20,21,22 弧状スリット
23,24,25,26,27,28 スリット端部
29,32 弧状スリット
30,31,33,34 スリット端部
35 シート残部
36 接着部
37 書類挿入方向
38 凹型の切り欠き
40 外接正方形
41 パンチ穴
50,51 ディスクとの接点

Claims (5)

  1. ディスク状記録媒体を保持する構造において、可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、1のスリットの端部を結ぶ距離は前記ディスク状記録媒体の直径より短く、且つ配置して格納するディスク状記録媒体の直径に関して第1のスリットと第2のスリットは相互に異なる側に形成してなり、前記2以上のスリットに前記ディスク状記録媒体の一部を挿入して保持することを特徴とする、ディスク状記録媒体保持構造および保持体。
  2. ディスク状記録媒体を保持する構造において、可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、該スリットの端部は録媒体を配置して格納する領域の外部であって且つ該領域に外接する矩形領域内若しくは該矩形の辺上に配置してなることを特徴とする、請求項1に記載のディスク状記録媒体保持構造および保持体。
  3. 前記スリットは1以上の湾曲部もしくは多角形の一部からなる形状のスリットであることを特徴とする、請求項1または2に記載のディスク状記録媒体保持構造および保持体。
  4. ディスク状記録媒体を保持する構造において、可撓性シートに形成した2以上のスリットからなり、直近のスリット端部相互を結ぶ最短距離はディスク状記録媒体の直径より短いことを特徴とする、請求項1または2に記載のディスク状記録媒体保持構造および保持体。
  5. 前記スリットのディスク配置領域中央から遠い側に、更に1以上のスリットを配置したことを特徴とする、請求項1または2に記載のディスク状記録媒体保持構造および保持体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012103568A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Masaaki Kawanami 撮影装置用スタンド
WO2014034646A1 (ja) * 2012-08-27 2014-03-06 株式会社大谷紙工 収納ケース

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