JP3736998B2 - 光ディスク収納用シート及び該シートを用いた光ディスク収納用ファイル帳 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、販売時又は保存時に光ディスクを収納する収納シート及び光ディスク保存に便利な光ディスク収納用ファイル帳に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスク、例えばCDディスクの中央孔に嵌合して係止する円形の係止治具をプラスチック製板に設けて、この係止具に光ディスクを固定して、プラスチック製板を、直径12cmのアルバム盤の場合は、長方形のプラスチックケースに収納して販売され、また、直径6cmのシングル盤は、ボール紙製のカバーをプラスチック製板の上にかぶせて販売されている。
このようなCDの包装に使用されるプラスチックケース及び係止具を設けたプラスチック製板は、包装費用がかかる上に、かさ張って、保存又は運送若しくは陳列の際に不便であった。さらに、最後にはプラスチックゴミとして廃棄され、環境問題が深刻になるので、これら包装材料の省資源の見直しが急務とされる現況である。
さらに、購入者の立場から言えば、CDディスクを購入した場合、プラスチックケースのままで保存すると、収納空間が大きくなり、さらにCDディスクの検索が困難となり、必要なCDディスクの取り出しに時間がかかる欠点がある。
さて、現在CDを固定するために使用されている前記プラスチック製板は、CDディスクの中央孔に丁度嵌合するプラスチック製の円形周縁を有するものであり、この円形周縁は、プラスチック板に設けた円形孔の周縁から中心に向かって延設されている12個の爪の途中に設けた12個の段差で形成され、この円形周縁にCDディスクの中心孔を押し込むと、12個の爪の段差で形成される円形周縁が縮小してCDの中心孔をこれに嵌合させると、弾力で円形周縁の寸法が復元して光ディスクをしっかりと係止することができる。次にCDを取り出すときは、プラスチック製の円形周縁の中央の爪群の先端を指で押すと、円形周縁の直径が縮小してCDを取り外すことができる。
この方法は、CDディスクを収納部から取り出すとき、ディスクの中央孔の周縁及びディスクの外周縁の両方に2本の指を掛けて、12個の爪の中央を指で押すことによって取り出すことができ、このとき、2本の指をCDの外縁と中心孔の内周縁に掛けたままプレーヤーに設置することができる。この係止具の方法では手の汚れ等がディスクの光記録面に付着することが少ない利点があるため、光ディスクの係止方法として現在広く使用されている。
しかしながら、この方法は、プラスチック製の係止具付きプラスチック製板の製造及び当該プラスチック製板の包装に費用がかかる欠点がある。
CDディスクが普及して、ディスクの価格が安価になる状況において、光ディスク収納用の包装原価に占める割合の低減が望まれて来た。また、光ディスク購入者にとって、収納部がかさ張り、保存空間がかさ張る問題及び多数の光ディスクから必要なディスクを索引するために便利な保存方法の必要性も大きくなっている。
また、一方、従来より、プラスチック製袋を綴じたファイル帳は、写真アルバムなどに用いられている。この場合は、袋がプラスチック製であるので、袋シートを綴じるときに袋シート中央部を融着して固定できる点で簡単にファイル帳を製造できる利点が好まれている。しかしながら、このような袋ファイルに光ディスク単独を収納する場合には、光ディスクの記録面に指を接触させないで、袋ファイルに出し入れすることが不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、光ディスクを収納する収納シート又は収納用ファイル帳における光ディスクの係止方法を工夫することによって製造が簡単で、記録面に指を触れない光ディスクの出し入れが、従来方法と同様に簡単にできる係止方法を有する光ディスク収納用シート及び光ディスク収納用ファイル帳を提供することを目的とするものである。
さらに、光ディスクの包装経費及びプラスチック廃棄ゴミを削減すること並びに光ディスクの保存及び索引に便利な保存方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、光ディスクの収納方法として、ディスク中央孔をプラスチック製係止具で固定する方法に代えて、これよりも樹脂量がはるかに少ない袋の中に光ディスクを収納固定する方法を採用することとして、プラスチック製袋の場合に生じる光ディスクの出し入れ操作が困難という欠点を、収納部の構造を腰のある芯材シートとカバーシートで形成して、カバーシートの構造を工夫することによって解決できることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の各項の発明よりなる。
(1)光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクのほぼ全面を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられていることを特徴とする光ディスク収納用シート。
(2)光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクの少なくとも下半分を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を熱融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100度の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有するものであることを特徴とする光ディスク収納用シート。
(3)光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられている光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
(4)収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、分割された左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものである第3項記載の光ディスク収納用ファイル帳。
(5)光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有する光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
(6)収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものであることを特徴とする第5項記載の光ディスク収納用ファイル帳。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明光ディスク収納用シートは、光ディスクを販売するときの包装用シートとして使用することができる以外に、購入者がこの収納シートに索引を付けて保存することができる。さらに、購入者は光ディスクのみを取り出して、本発明のファイル帳に収納して保存することができる。
本発明光ディスク収納用シートは、収納部の構造に特徴があり、収納部が2枚のシートの間に袋状に形成され、1枚のシートが腰のある芯材シートであり、これにカバーシートが積層されている。本発明光ディスク収納用ファイル帳は、本発明光ディスク収納用シートを束にして、その綴じ代部を一体的に固定して形成されるものである。
図1は、本発明の最も基本的構造の光ディスク収納用シートの一つの平面図であり、図2はその断面図である。内部に光ディスクHが収納されている状態の図面である。
図1及び図2の光ディスク収納用シートは、幅が光ディスクの直径よりやや大きく、高さが光ディスクの直径より約2cmほど大きい長方形の熱可塑性樹脂製芯材シート1に、幅及び高さが光ディスクの直径にほぼ等しい熱可塑性樹脂製カバーシート2を底縁7で合わせて積層して、両側縁6をヒートシールによって閉鎖し、上方を開口部8とするものである。図1においては、カバーシート2は芯材シート1の裏面に積層されたフイルムから芯材シートの底縁で折り返されて延設されているので、底縁の閉鎖は折り返しフイルムの折目で閉鎖している。また、この折り返し部分をヒートシールして融着することもできる。カバーシート2が芯材シートの裏面のフイルムと別のものであるときは、融着等によって閉鎖する必要がある。
【0006】
図1の芯材シート1の上部の段差4の上の部分(はみ出し部E)は、収納光ディスクの索引用の情報を記載することができる。芯材シートが紙又は合成紙の場合は、そのまま筆記可能部として使用できるが、単なる合成樹脂シートの場合には、表面を公知の粗面処理で筆記可能にすることができる。さらに、見出し片Rを付けて索引を容易にすることができる。
ディスクは、開口部8から芯材シート1とカバーシート2との間に収納したものである。収納された光ディスクは、底縁7と直径にほぼ等しい幅の両側の側縁6に挟まれて係止される。さらに、図1及び図2に示すように、段差4の細幅のシートを設けることによって、光ディスクHが収納位置から飛び出さないように段差4の高さで防止されている。段差4の高さは、光ディスクの厚さの30〜150%、好ましくは50〜100%にするのが望ましい。
カバーシート2は、略中心部に指孔9が空いていて、収納された光ディスクの中心孔Nの上半分の周縁が外部に露出している。この指孔9から開口部8に向かって、カバーシート2には、切断された切り目があり、この切り目が指孔9から開口部8までの通路3になっている。通路3は、左右の通路の縁k1、k2によって形成される。この左右の通路の縁k1、k2の間隔は、単にカバーシートを切断しただけの場合には間隔は0となる。間隔が0であっても、光ディスクを取り出すときは、この切り目は押し広げられて通路となる。そして、図1のように開口部に向かって狭まる態様から左右の通路の縁k1、k2の角度が次第に扇状に末広がりに広がり左右の通路の縁k1、k2の広がり角度が30度未満の態様まで、カバーシートの柔軟性に対応して適宜採用することができる。
指孔9の形状は、円形でも楕円形状でも形状に特に制限はないが、指孔9から指を入れたときに、収納された光ディスクの中心孔に指が自然に入る位置にすることができる。光ディスクの中心孔の開口部方向の周縁が露出する位置に設けるのが望ましく、大きさは光ディスクの中心孔より少し大きい寸法が望ましい。
【0007】
収納された光ディスクを取り出すときは、まず、指孔9に露出している光ディスクの中心孔Nの周縁に指を掛けて、次いで、芯材シート1を少し反らして段差4の係止から光ディスクの外縁Mを外してから、光ディスクHを開口部8の方に指孔9に入れた指でずらす。開口部8から光ディスクHの外縁Mが現れたとき、この外縁Mを他の指で押さえるように持つと、芯材シート1面から光ディスクが離れ、光ディスクの中心孔Nの周縁も芯材シート1の面から少し離れ、指の爪先がしっかりと中心孔の周縁にかかる。かくて、光ディスクの中心孔Nの周縁と外縁Mの両方を2本の指で、しっかりと把握することができる。このとき、この2本の指でしっかりと把握した状態のままで開口部8の方向に指を移動すると、指孔9に入れた指は、通路3の間を通り抜け、光ディスクHを開口部から取り出すことができる。通路3がないと、指を離さないで光ディスクを取り出すことはできない。
本発明の光ディスク収納用シートの中の光ディスクHは、指で保持した状態のままで、プレーヤーに設置して使用することができる。
次に、光ディスクHを図1の光ディスク収納用シートに収納するときは、光ディスクHの周縁を指で挟んで持って、図2の段差4の上まで光ディスクHの先端周縁を挿入する。図2のように、段差がカバーシートの縁より内部にあることによって、光ディスクの先端を芯材シートとカバーシートの間に挿入する操作が容易になる。段差4の厚さによって、芯材シートとカバーシートの間に間隙が生じており、この間隙に光ディスクの先端が入る。この段差4は、カバーシート2が非常に薄い場合に特に有効である。
光ディスクの先端が前記間隙に入ると、後は、段差4の上に先端を浮かして押し込むだけで光ディスクHを収納部の中に円滑に挿入することができる。そして、光ディスクの下部外縁が底縁に達したとき、段差4の下に光ディスクの上部外縁Mが図1の状態になるように挿入することができる。
【0008】
この図1では、通路3は、単なるほぼ直線的切り目であるが、指孔9から通路3に入る部分は、例えば、図3のようななだらかな直線の通路にすることができる。これによって、指孔9で光ディスクの中心孔Nの周縁を保持した指が円滑に開口部8まで移動させることができ、カバーシート2が薄い場合でも通路3が破損する恐れがない。
また、通路3を図4のように、指孔9からやや広がるスリット状の通路にすることができる。
さらに、図5のように、カバーシートの開口縁を、図1の指孔9の位置から芯材シートの左右上縁に向けて、全体として略90度程度の角度で広がる扇状の形状にすることができる。この場合、芯材シート1の上部の段差4の外に、左右いずれかの上隅のカバーシート2の内部であって、収納された光ディスクの外周縁から外れる位置に、段差4’(点線で示す)を設けておくと、芯材シートとカバーシートの間の間隔が空くので、光ディスクの挿入時に芯材シートとカバーシートの間に簡単に光ディスクの先端を挿入することができる。
さらに、この段差4’を収納される光ディスクの外周に接するように設けると、収納光ディスクの係止作用の段差の役割を果たすことができるので、図5の段差4を省略することができる。
図5の場合には、カバーシート2の開口縁(通路3に相当する)は、略90度の角度で上に開いているが、本発明においては、この角度を30〜100度にすることができる。このような角度で開口縁(通路)が広がると、図1における開口縁(通路)の中央先端の指孔は、通常は孔と認識できなくなる。しかし、本発明の図5の光ディスク収納用シートの態様には、明確な指孔形状を設ける態様も当然含めることができる。
【0009】
本発明の図5の態様の光ディスク収納用シートは、収納する光ディスクより大きい面積の芯材シートに収納する光ディスクの少なくとも下半分を覆うカバーシートを積層してなり、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100度の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有している。
本発明における図5の開口縁及び図1の通路の縁は、図に示すような直線状のみならず、適宜、曲線及び屈曲線状の形状にすることができる。本発明においては、このような曲線状又は屈曲線状の扇状に広がる開口縁又は通路の縁の場合の角度は、開口縁若しくは通路の縁がカバーシートの上縁(若しくは側縁)に達する点と、左右開口縁若しくは縁の下方延長線がカバーシートの中央線上で交差する点とをそれぞれ結ぶ2直線の角度をいうものとする。
本発明の光ディスク収納用シートに用いる芯材シート及びカバーシートは、紙、合成樹脂、合成紙を使用することができる。特に、周縁の閉鎖等の製造工程にヒートシールが使用できる点で、熱可塑性樹脂製の芯材シート及びカバーシートを使用するのが特に望ましい。
紙を使用した場合には、カバーシート及び芯材シートの固定方法が折り曲げ又は接着剤による公知の紙加工の手段を適宜使用することができる。
本発明において、材質として、熱可塑性樹脂を使用しても、従来のプラスチック成形体を使用する態様と対比するとプラスチックの量的削減は、約10分の1に達し、顕著である。
【0010】
また、樹脂製芯材シート及びカバーシートには、帯電防止剤を含有させて、埃を吸収しないようにすることができる。
芯材シートとしては、シートの腰を強くするため厚さ0.1〜1mmのシートを使用することができる。厚さは、薄くても良いが、積層構造が形状を維持できる程度の腰の強さが必要である。
カバーシートは、腰の強さが不要であるので比較的薄手のシートを使用することができ、例えば0.03〜0.3mmの薄手のシートも使用することができる。
本発明のシートの材料として樹脂シートを使用する場合は、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
また、カバーシートは、収納されている光ディスクを外から識別できると便利であるので透明なシートであることが望ましい。この透明性の観点からは樹脂シートの場合は、ポリプロピレンシートが望ましい。
段差としては、芯材シートと同一の材質で、光ディスクが係止される厚さが望ましく、例えば光ディスクの厚さの30〜150%、好ましくは50〜100%にすることができる。段差を薄くすると光ディスクの係止が十分でなく、厚いと取り出しが困難になる。また、この段差をカバーシートの開口縁より内部の芯材シート面に設けることによって、挿入操作が容易になる。
芯材シート1を合成紙にするか又は図1の芯材シートの上部のはみ出し部Eに粗面処理することによって筆記可能にできる。このはみ出し部Eを前述のように索引のための記録面とすることができる。
【0011】
図5の光ディスク収納用シートの芯材シート1の上部を延設して、この折り返しシートSをカバーシート2の上に折り返すと、図6の切断端面構造の光ディスク収納用シートとすることができる。
図6の光ディスク収納用シートは折り返しシートSの先端を接着剤でカバーシート2の上に係止するか、又は全体を熱収縮フイルムで包む等の公知の包装方法で光ディスクの商品包装体として、陳列販売することができる。
折り返しシートSの裏面には、歌詞等の印刷を行うことができる。
購入者は、この包装体をそのまま保存することができる。従来のプラスチック板に係止したまま保存するよりは保存空間を節減できる。また、この折り返し部分にミシン目を設けて折目から切断して、図5の光ディスク収納用シートにして保存すると、折り返し部の容積が削減され、はみ出し部Eの索引を使用できるので便利である。さらに、折り返し部を折目に付けられたミシン目に従って切断するときに、折目に図5の見出し片Rが残るようにすることができる。これも光ディスクの索引に使用することができる。
本発明の光ディスク収納用シートは、図7のように、芯材シート1の両側にカバーシート2を設ける態様もある。カバーシートの形状は、図1及び図3の形状にすることができる。
この光ディスク収納用シートは、販売用包装体としても使用することができるが、むしろ、購入者が整理保存する目的に適している。購入者は裏面の収納部を歌詞等の資料を納入する袋として使用することができる。
芯材シート1枚当たり2枚の光ディスクが収納できるので、保存空間の削減効果が大きくなる。
【0012】
図7の光ディスク収納用シートの保存効率をさらに向上させるために、光ディスク収納用シートを束にして袋ファイル帳にすることができる。
図7の芯材シートの上縁を綴じ代5として、図7の光ディスク収納用シートを束にして、この綴じ代5で綴じてファイル帳にすることができる。綴じ代5は、図7のように開口部方向にする以外に、側縁又は底縁方向にすることもできる。底縁方向にした場合は、収納された光ディスクが落下しないように、蓋等を設ける必要がある。
図7の場合、芯材シート1が熱可塑性樹脂であるときは、熱融着、例えば超音波融着又は高周波融着によって複数枚の光ディスク収納用シートの綴じ代5を一体的に溶着するとファイル帳を形成することができる。そして、このファイル帳の表及び裏に表紙シートを取り付けて体裁の良いファイル帳にすることができる。
さらに、本発明のファイル帳に用いる光ディスク収納用シートの望ましい態様としては図8の光ディスク収納用シートがある。
これは長方形の芯材シート1の中心線上に綴じ代5があり、芯材シートの左右ページ面の表裏両面にカバーシート2(裏面側は見えない)が積層され、その結果、芯材シート1の左右表裏面に合計4箇所に光ディスク収納部を有する光ディスク収納用シートが形成される。
この光ディスク収納用シートを複数枚積層した束の中央綴じ代5の部分を一体的に熱融着すると積層束が固定されて、ファイル帳を形成することができる。このファイル帳の収納部の開口部は、ファイル帳のページの上方に設けてあるが、芯材シートの綴じ代5の方向に開口部を向けることもできる。
【0013】
さらに、綴じ代5の反対側に開口部を向けることもできるが、この場合は、光ディスクが側縁から落下しないようにファイル帳の側縁に蓋を付けるなどの対策をしておくのが望ましい。
この熱融着工程において、表紙として熱可塑性樹脂シートを最下層に置いて融着すると、表紙シートを光ディスク収納用シート束に固定することができる。
図9の表紙シートTに光ディスク収納用シートの積層束を一体的に綴じ代5の位置で熱融着したものであって、ファイル帳の中間ページを開いた状態の平面図である。
この光ディスク収納用ファイル帳は、芯材シート1の上縁には、図1のような見出し片Rが各光ディスク収納用シート毎に段違いに付けた場合に図9のように見出し片Rが見やすくなる。
図9の光ディスク収納用ファイル帳は、例えば光ディスク収納用シート10枚を融着してファイル帳とすると、40枚の光ディスクを1冊のファイル帳に収納して、検索可能に見出し片Rを付けることができる。
その結果、プラスチック製の従来の収納保存方法と比較して、著しく保存空間を削減し、検索時間を短縮することができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明光ディスク収納用シートは、プラスチックケース及びプラスチック係止板を使用しないので、廃棄プラスチックの量を削減することができる。
また、本発明光ディスク収納用ファイル帳は、芯材シートの左右両面に4箇所の収納部を有し、多数の光ディスクを収納することができ、保存空間の削減と索引時間の短縮の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明光ディスク収納用シートの平面図である。
【図2】図2は、図1の光ディスク収納用シートのA−A線の断面図である。
【図3】図3は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図4】図4は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図5】図5は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図6】図6は、本発明光ディスク収納用シートを販売用包装体に使用した場合の切断端面図である。
【図7】図7は、本発明光ディスク収納用シートの保存用に適した態様の一つの断面図である。
【図8】図8は、本発明光ディスク収納用ファイル帳に用いるに適した光ディスク収納用シートの一つを示す平面図である。
【図9】図9は、本発明光ディスク収納用ファイル帳の好ましい態様の一つを開いた状態の平面図である。
【符号の説明】
1 芯材シート
2 カバーシート
3 通路
4 段差
4’ 段差
5 綴じ代
6 側縁
7 底縁
8 開口部
9 指孔
E はみ出し部
H 光ディスク
k1 通路の縁
k2 通路の縁
M 外縁
N 光ディスクの中心孔
R 見出し片
S 折り返しシート
T 表紙シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、販売時又は保存時に光ディスクを収納する収納シート及び光ディスク保存に便利な光ディスク収納用ファイル帳に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスク、例えばCDディスクの中央孔に嵌合して係止する円形の係止治具をプラスチック製板に設けて、この係止具に光ディスクを固定して、プラスチック製板を、直径12cmのアルバム盤の場合は、長方形のプラスチックケースに収納して販売され、また、直径6cmのシングル盤は、ボール紙製のカバーをプラスチック製板の上にかぶせて販売されている。
このようなCDの包装に使用されるプラスチックケース及び係止具を設けたプラスチック製板は、包装費用がかかる上に、かさ張って、保存又は運送若しくは陳列の際に不便であった。さらに、最後にはプラスチックゴミとして廃棄され、環境問題が深刻になるので、これら包装材料の省資源の見直しが急務とされる現況である。
さらに、購入者の立場から言えば、CDディスクを購入した場合、プラスチックケースのままで保存すると、収納空間が大きくなり、さらにCDディスクの検索が困難となり、必要なCDディスクの取り出しに時間がかかる欠点がある。
さて、現在CDを固定するために使用されている前記プラスチック製板は、CDディスクの中央孔に丁度嵌合するプラスチック製の円形周縁を有するものであり、この円形周縁は、プラスチック板に設けた円形孔の周縁から中心に向かって延設されている12個の爪の途中に設けた12個の段差で形成され、この円形周縁にCDディスクの中心孔を押し込むと、12個の爪の段差で形成される円形周縁が縮小してCDの中心孔をこれに嵌合させると、弾力で円形周縁の寸法が復元して光ディスクをしっかりと係止することができる。次にCDを取り出すときは、プラスチック製の円形周縁の中央の爪群の先端を指で押すと、円形周縁の直径が縮小してCDを取り外すことができる。
この方法は、CDディスクを収納部から取り出すとき、ディスクの中央孔の周縁及びディスクの外周縁の両方に2本の指を掛けて、12個の爪の中央を指で押すことによって取り出すことができ、このとき、2本の指をCDの外縁と中心孔の内周縁に掛けたままプレーヤーに設置することができる。この係止具の方法では手の汚れ等がディスクの光記録面に付着することが少ない利点があるため、光ディスクの係止方法として現在広く使用されている。
しかしながら、この方法は、プラスチック製の係止具付きプラスチック製板の製造及び当該プラスチック製板の包装に費用がかかる欠点がある。
CDディスクが普及して、ディスクの価格が安価になる状況において、光ディスク収納用の包装原価に占める割合の低減が望まれて来た。また、光ディスク購入者にとって、収納部がかさ張り、保存空間がかさ張る問題及び多数の光ディスクから必要なディスクを索引するために便利な保存方法の必要性も大きくなっている。
また、一方、従来より、プラスチック製袋を綴じたファイル帳は、写真アルバムなどに用いられている。この場合は、袋がプラスチック製であるので、袋シートを綴じるときに袋シート中央部を融着して固定できる点で簡単にファイル帳を製造できる利点が好まれている。しかしながら、このような袋ファイルに光ディスク単独を収納する場合には、光ディスクの記録面に指を接触させないで、袋ファイルに出し入れすることが不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、光ディスクを収納する収納シート又は収納用ファイル帳における光ディスクの係止方法を工夫することによって製造が簡単で、記録面に指を触れない光ディスクの出し入れが、従来方法と同様に簡単にできる係止方法を有する光ディスク収納用シート及び光ディスク収納用ファイル帳を提供することを目的とするものである。
さらに、光ディスクの包装経費及びプラスチック廃棄ゴミを削減すること並びに光ディスクの保存及び索引に便利な保存方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、光ディスクの収納方法として、ディスク中央孔をプラスチック製係止具で固定する方法に代えて、これよりも樹脂量がはるかに少ない袋の中に光ディスクを収納固定する方法を採用することとして、プラスチック製袋の場合に生じる光ディスクの出し入れ操作が困難という欠点を、収納部の構造を腰のある芯材シートとカバーシートで形成して、カバーシートの構造を工夫することによって解決できることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の各項の発明よりなる。
(1)光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクのほぼ全面を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられていることを特徴とする光ディスク収納用シート。
(2)光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクの少なくとも下半分を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を熱融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100度の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有するものであることを特徴とする光ディスク収納用シート。
(3)光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられている光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
(4)収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、分割された左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものである第3項記載の光ディスク収納用ファイル帳。
(5)光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有する光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
(6)収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものであることを特徴とする第5項記載の光ディスク収納用ファイル帳。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明光ディスク収納用シートは、光ディスクを販売するときの包装用シートとして使用することができる以外に、購入者がこの収納シートに索引を付けて保存することができる。さらに、購入者は光ディスクのみを取り出して、本発明のファイル帳に収納して保存することができる。
本発明光ディスク収納用シートは、収納部の構造に特徴があり、収納部が2枚のシートの間に袋状に形成され、1枚のシートが腰のある芯材シートであり、これにカバーシートが積層されている。本発明光ディスク収納用ファイル帳は、本発明光ディスク収納用シートを束にして、その綴じ代部を一体的に固定して形成されるものである。
図1は、本発明の最も基本的構造の光ディスク収納用シートの一つの平面図であり、図2はその断面図である。内部に光ディスクHが収納されている状態の図面である。
図1及び図2の光ディスク収納用シートは、幅が光ディスクの直径よりやや大きく、高さが光ディスクの直径より約2cmほど大きい長方形の熱可塑性樹脂製芯材シート1に、幅及び高さが光ディスクの直径にほぼ等しい熱可塑性樹脂製カバーシート2を底縁7で合わせて積層して、両側縁6をヒートシールによって閉鎖し、上方を開口部8とするものである。図1においては、カバーシート2は芯材シート1の裏面に積層されたフイルムから芯材シートの底縁で折り返されて延設されているので、底縁の閉鎖は折り返しフイルムの折目で閉鎖している。また、この折り返し部分をヒートシールして融着することもできる。カバーシート2が芯材シートの裏面のフイルムと別のものであるときは、融着等によって閉鎖する必要がある。
【0006】
図1の芯材シート1の上部の段差4の上の部分(はみ出し部E)は、収納光ディスクの索引用の情報を記載することができる。芯材シートが紙又は合成紙の場合は、そのまま筆記可能部として使用できるが、単なる合成樹脂シートの場合には、表面を公知の粗面処理で筆記可能にすることができる。さらに、見出し片Rを付けて索引を容易にすることができる。
ディスクは、開口部8から芯材シート1とカバーシート2との間に収納したものである。収納された光ディスクは、底縁7と直径にほぼ等しい幅の両側の側縁6に挟まれて係止される。さらに、図1及び図2に示すように、段差4の細幅のシートを設けることによって、光ディスクHが収納位置から飛び出さないように段差4の高さで防止されている。段差4の高さは、光ディスクの厚さの30〜150%、好ましくは50〜100%にするのが望ましい。
カバーシート2は、略中心部に指孔9が空いていて、収納された光ディスクの中心孔Nの上半分の周縁が外部に露出している。この指孔9から開口部8に向かって、カバーシート2には、切断された切り目があり、この切り目が指孔9から開口部8までの通路3になっている。通路3は、左右の通路の縁k1、k2によって形成される。この左右の通路の縁k1、k2の間隔は、単にカバーシートを切断しただけの場合には間隔は0となる。間隔が0であっても、光ディスクを取り出すときは、この切り目は押し広げられて通路となる。そして、図1のように開口部に向かって狭まる態様から左右の通路の縁k1、k2の角度が次第に扇状に末広がりに広がり左右の通路の縁k1、k2の広がり角度が30度未満の態様まで、カバーシートの柔軟性に対応して適宜採用することができる。
指孔9の形状は、円形でも楕円形状でも形状に特に制限はないが、指孔9から指を入れたときに、収納された光ディスクの中心孔に指が自然に入る位置にすることができる。光ディスクの中心孔の開口部方向の周縁が露出する位置に設けるのが望ましく、大きさは光ディスクの中心孔より少し大きい寸法が望ましい。
【0007】
収納された光ディスクを取り出すときは、まず、指孔9に露出している光ディスクの中心孔Nの周縁に指を掛けて、次いで、芯材シート1を少し反らして段差4の係止から光ディスクの外縁Mを外してから、光ディスクHを開口部8の方に指孔9に入れた指でずらす。開口部8から光ディスクHの外縁Mが現れたとき、この外縁Mを他の指で押さえるように持つと、芯材シート1面から光ディスクが離れ、光ディスクの中心孔Nの周縁も芯材シート1の面から少し離れ、指の爪先がしっかりと中心孔の周縁にかかる。かくて、光ディスクの中心孔Nの周縁と外縁Mの両方を2本の指で、しっかりと把握することができる。このとき、この2本の指でしっかりと把握した状態のままで開口部8の方向に指を移動すると、指孔9に入れた指は、通路3の間を通り抜け、光ディスクHを開口部から取り出すことができる。通路3がないと、指を離さないで光ディスクを取り出すことはできない。
本発明の光ディスク収納用シートの中の光ディスクHは、指で保持した状態のままで、プレーヤーに設置して使用することができる。
次に、光ディスクHを図1の光ディスク収納用シートに収納するときは、光ディスクHの周縁を指で挟んで持って、図2の段差4の上まで光ディスクHの先端周縁を挿入する。図2のように、段差がカバーシートの縁より内部にあることによって、光ディスクの先端を芯材シートとカバーシートの間に挿入する操作が容易になる。段差4の厚さによって、芯材シートとカバーシートの間に間隙が生じており、この間隙に光ディスクの先端が入る。この段差4は、カバーシート2が非常に薄い場合に特に有効である。
光ディスクの先端が前記間隙に入ると、後は、段差4の上に先端を浮かして押し込むだけで光ディスクHを収納部の中に円滑に挿入することができる。そして、光ディスクの下部外縁が底縁に達したとき、段差4の下に光ディスクの上部外縁Mが図1の状態になるように挿入することができる。
【0008】
この図1では、通路3は、単なるほぼ直線的切り目であるが、指孔9から通路3に入る部分は、例えば、図3のようななだらかな直線の通路にすることができる。これによって、指孔9で光ディスクの中心孔Nの周縁を保持した指が円滑に開口部8まで移動させることができ、カバーシート2が薄い場合でも通路3が破損する恐れがない。
また、通路3を図4のように、指孔9からやや広がるスリット状の通路にすることができる。
さらに、図5のように、カバーシートの開口縁を、図1の指孔9の位置から芯材シートの左右上縁に向けて、全体として略90度程度の角度で広がる扇状の形状にすることができる。この場合、芯材シート1の上部の段差4の外に、左右いずれかの上隅のカバーシート2の内部であって、収納された光ディスクの外周縁から外れる位置に、段差4’(点線で示す)を設けておくと、芯材シートとカバーシートの間の間隔が空くので、光ディスクの挿入時に芯材シートとカバーシートの間に簡単に光ディスクの先端を挿入することができる。
さらに、この段差4’を収納される光ディスクの外周に接するように設けると、収納光ディスクの係止作用の段差の役割を果たすことができるので、図5の段差4を省略することができる。
図5の場合には、カバーシート2の開口縁(通路3に相当する)は、略90度の角度で上に開いているが、本発明においては、この角度を30〜100度にすることができる。このような角度で開口縁(通路)が広がると、図1における開口縁(通路)の中央先端の指孔は、通常は孔と認識できなくなる。しかし、本発明の図5の光ディスク収納用シートの態様には、明確な指孔形状を設ける態様も当然含めることができる。
【0009】
本発明の図5の態様の光ディスク収納用シートは、収納する光ディスクより大きい面積の芯材シートに収納する光ディスクの少なくとも下半分を覆うカバーシートを積層してなり、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100度の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有している。
本発明における図5の開口縁及び図1の通路の縁は、図に示すような直線状のみならず、適宜、曲線及び屈曲線状の形状にすることができる。本発明においては、このような曲線状又は屈曲線状の扇状に広がる開口縁又は通路の縁の場合の角度は、開口縁若しくは通路の縁がカバーシートの上縁(若しくは側縁)に達する点と、左右開口縁若しくは縁の下方延長線がカバーシートの中央線上で交差する点とをそれぞれ結ぶ2直線の角度をいうものとする。
本発明の光ディスク収納用シートに用いる芯材シート及びカバーシートは、紙、合成樹脂、合成紙を使用することができる。特に、周縁の閉鎖等の製造工程にヒートシールが使用できる点で、熱可塑性樹脂製の芯材シート及びカバーシートを使用するのが特に望ましい。
紙を使用した場合には、カバーシート及び芯材シートの固定方法が折り曲げ又は接着剤による公知の紙加工の手段を適宜使用することができる。
本発明において、材質として、熱可塑性樹脂を使用しても、従来のプラスチック成形体を使用する態様と対比するとプラスチックの量的削減は、約10分の1に達し、顕著である。
【0010】
また、樹脂製芯材シート及びカバーシートには、帯電防止剤を含有させて、埃を吸収しないようにすることができる。
芯材シートとしては、シートの腰を強くするため厚さ0.1〜1mmのシートを使用することができる。厚さは、薄くても良いが、積層構造が形状を維持できる程度の腰の強さが必要である。
カバーシートは、腰の強さが不要であるので比較的薄手のシートを使用することができ、例えば0.03〜0.3mmの薄手のシートも使用することができる。
本発明のシートの材料として樹脂シートを使用する場合は、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
また、カバーシートは、収納されている光ディスクを外から識別できると便利であるので透明なシートであることが望ましい。この透明性の観点からは樹脂シートの場合は、ポリプロピレンシートが望ましい。
段差としては、芯材シートと同一の材質で、光ディスクが係止される厚さが望ましく、例えば光ディスクの厚さの30〜150%、好ましくは50〜100%にすることができる。段差を薄くすると光ディスクの係止が十分でなく、厚いと取り出しが困難になる。また、この段差をカバーシートの開口縁より内部の芯材シート面に設けることによって、挿入操作が容易になる。
芯材シート1を合成紙にするか又は図1の芯材シートの上部のはみ出し部Eに粗面処理することによって筆記可能にできる。このはみ出し部Eを前述のように索引のための記録面とすることができる。
【0011】
図5の光ディスク収納用シートの芯材シート1の上部を延設して、この折り返しシートSをカバーシート2の上に折り返すと、図6の切断端面構造の光ディスク収納用シートとすることができる。
図6の光ディスク収納用シートは折り返しシートSの先端を接着剤でカバーシート2の上に係止するか、又は全体を熱収縮フイルムで包む等の公知の包装方法で光ディスクの商品包装体として、陳列販売することができる。
折り返しシートSの裏面には、歌詞等の印刷を行うことができる。
購入者は、この包装体をそのまま保存することができる。従来のプラスチック板に係止したまま保存するよりは保存空間を節減できる。また、この折り返し部分にミシン目を設けて折目から切断して、図5の光ディスク収納用シートにして保存すると、折り返し部の容積が削減され、はみ出し部Eの索引を使用できるので便利である。さらに、折り返し部を折目に付けられたミシン目に従って切断するときに、折目に図5の見出し片Rが残るようにすることができる。これも光ディスクの索引に使用することができる。
本発明の光ディスク収納用シートは、図7のように、芯材シート1の両側にカバーシート2を設ける態様もある。カバーシートの形状は、図1及び図3の形状にすることができる。
この光ディスク収納用シートは、販売用包装体としても使用することができるが、むしろ、購入者が整理保存する目的に適している。購入者は裏面の収納部を歌詞等の資料を納入する袋として使用することができる。
芯材シート1枚当たり2枚の光ディスクが収納できるので、保存空間の削減効果が大きくなる。
【0012】
図7の光ディスク収納用シートの保存効率をさらに向上させるために、光ディスク収納用シートを束にして袋ファイル帳にすることができる。
図7の芯材シートの上縁を綴じ代5として、図7の光ディスク収納用シートを束にして、この綴じ代5で綴じてファイル帳にすることができる。綴じ代5は、図7のように開口部方向にする以外に、側縁又は底縁方向にすることもできる。底縁方向にした場合は、収納された光ディスクが落下しないように、蓋等を設ける必要がある。
図7の場合、芯材シート1が熱可塑性樹脂であるときは、熱融着、例えば超音波融着又は高周波融着によって複数枚の光ディスク収納用シートの綴じ代5を一体的に溶着するとファイル帳を形成することができる。そして、このファイル帳の表及び裏に表紙シートを取り付けて体裁の良いファイル帳にすることができる。
さらに、本発明のファイル帳に用いる光ディスク収納用シートの望ましい態様としては図8の光ディスク収納用シートがある。
これは長方形の芯材シート1の中心線上に綴じ代5があり、芯材シートの左右ページ面の表裏両面にカバーシート2(裏面側は見えない)が積層され、その結果、芯材シート1の左右表裏面に合計4箇所に光ディスク収納部を有する光ディスク収納用シートが形成される。
この光ディスク収納用シートを複数枚積層した束の中央綴じ代5の部分を一体的に熱融着すると積層束が固定されて、ファイル帳を形成することができる。このファイル帳の収納部の開口部は、ファイル帳のページの上方に設けてあるが、芯材シートの綴じ代5の方向に開口部を向けることもできる。
【0013】
さらに、綴じ代5の反対側に開口部を向けることもできるが、この場合は、光ディスクが側縁から落下しないようにファイル帳の側縁に蓋を付けるなどの対策をしておくのが望ましい。
この熱融着工程において、表紙として熱可塑性樹脂シートを最下層に置いて融着すると、表紙シートを光ディスク収納用シート束に固定することができる。
図9の表紙シートTに光ディスク収納用シートの積層束を一体的に綴じ代5の位置で熱融着したものであって、ファイル帳の中間ページを開いた状態の平面図である。
この光ディスク収納用ファイル帳は、芯材シート1の上縁には、図1のような見出し片Rが各光ディスク収納用シート毎に段違いに付けた場合に図9のように見出し片Rが見やすくなる。
図9の光ディスク収納用ファイル帳は、例えば光ディスク収納用シート10枚を融着してファイル帳とすると、40枚の光ディスクを1冊のファイル帳に収納して、検索可能に見出し片Rを付けることができる。
その結果、プラスチック製の従来の収納保存方法と比較して、著しく保存空間を削減し、検索時間を短縮することができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明光ディスク収納用シートは、プラスチックケース及びプラスチック係止板を使用しないので、廃棄プラスチックの量を削減することができる。
また、本発明光ディスク収納用ファイル帳は、芯材シートの左右両面に4箇所の収納部を有し、多数の光ディスクを収納することができ、保存空間の削減と索引時間の短縮の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明光ディスク収納用シートの平面図である。
【図2】図2は、図1の光ディスク収納用シートのA−A線の断面図である。
【図3】図3は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図4】図4は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図5】図5は、本発明光ディスク収納用シートの他の態様の平面図である。
【図6】図6は、本発明光ディスク収納用シートを販売用包装体に使用した場合の切断端面図である。
【図7】図7は、本発明光ディスク収納用シートの保存用に適した態様の一つの断面図である。
【図8】図8は、本発明光ディスク収納用ファイル帳に用いるに適した光ディスク収納用シートの一つを示す平面図である。
【図9】図9は、本発明光ディスク収納用ファイル帳の好ましい態様の一つを開いた状態の平面図である。
【符号の説明】
1 芯材シート
2 カバーシート
3 通路
4 段差
4’ 段差
5 綴じ代
6 側縁
7 底縁
8 開口部
9 指孔
E はみ出し部
H 光ディスク
k1 通路の縁
k2 通路の縁
M 外縁
N 光ディスクの中心孔
R 見出し片
S 折り返しシート
T 表紙シート
Claims (6)
- 光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクのほぼ全面を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられていることを特徴とする光ディスク収納用シート。
- 光ディスク用収納部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部の構造が、収納する光ディスクより大きい面積の熱可塑性樹脂製芯材シートに、収納する光ディスクの少なくとも下半分を覆う熱可塑性樹脂製カバーシートを積層してなり、開口部方向を開放して、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、収納部の底縁及び両側縁の少なくとも一部を熱融着により閉鎖して形成した積層体の該芯材シートと該カバーシートの間の側縁及び底縁の閉鎖部に光ディスクの周縁が係止されて固定される構造であって、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100度の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有するものであることを特徴とする光ディスク収納用シート。
- 光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置に、指孔が設けられていて、該指孔の周縁から開口部に至る通路が設けられている光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
- 収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、分割された左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものである請求項3記載の光ディスク収納用ファイル帳。
- 光ディスク用収納部及び綴じ代部を有する長方形の収納用シートにおいて、該収納部が熱可塑性樹脂製芯材シートに熱可塑性樹脂製カバーシートを積層して形成した積層体の一辺を開口縁として残して積層体の他の周縁を閉鎖固定して、該芯材シートと該カバーシートの間に形成されてなるものであって、収納時の光ディスクの上縁の位置の芯材シートに、開口部の幅一杯に沿って直線状段差を設け、該カバーシートは、収納光ディスクの中央孔に相当する位置から30〜100の角度で開口部に向かって扇状に広がる開口縁を有する光ディスク収納用シートを積層束にしてまとめて、綴じ代部分を一体的に融着により固定して得た収納用シートの固定積層束を有することを特徴とする光ディスク収納用ファイル帳。
- 収納用シートが、芯材シートの左右のシート面に分割する中央線上に綴じ代部を有し、左右のシート面のそれぞれ表裏両面に、それぞれカバーシートを積層して、芯材シートの左右表裏両面に合計4カ所の収納部を有するものであることを特徴とする請求項5記載の光ディスク収納用ファイル帳。
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