JP3002685U - 写真ネガフイルム保存ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】開口部が側縁にある薄手熱可塑性樹脂フイルム
製角型袋であって、写真ネガフイルムの幅に合わせて平
行な複数の区切り熱シール部を有する袋であって、複数
枚束ねて、該袋束の上縁を、厚手の紙製シートの一縁に
袋体フイルムと同材質の熱可塑性フイルムを積層した製
台紙の上縁に、超音波融着によって融着固定した写真ネ
ガフイルム保存ファイル。 【効果】袋シートを折り曲げないで保存することができ
るので、多数のネガフイルムを狭い保存空間に収納する
ことができる。その上、台紙上に筆記された目次によっ
て目的のネガフイルムを短時間で捜し出すことができ
る。そして、一体的に綴じ代を一工程で融着しているの
で、製造工程が簡単で綴じ代が丈夫である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、写真ネガフイルムを収納して、保存するファイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、写真ネガフイルム保存ファイルは、細幅のポケットのあるシートにネガ フイルムを収納して、これを細く折り曲げて、例えば、一本のファイル単位で保 存している。 このような方法では、多数のネガフイルムがネガフイルム１本毎に散らばって 整理して保存するのに不便であり、目的のネガフイルムの捜し出すのに時間がか かる。また、ネガフイルムの収納空間が効率的に利用できない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、保存整理に便利な写真ネガフイルムを提供することを目的とするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、平行複数列にネガフイルムを収納した袋シートを折り曲げないで 袋シートのまま紙製台紙に綴じることによって、多量のネガフイルムを保存でき ることに着目して、また、綴じる工程を簡略にするために、袋シートを薄手の熱 可塑性樹脂フイルムとし、これを束ねて台紙の上に熱融着により、一工程で綴じ ることができる本考案を完成するに至った。

【０００５】 すなわち、本考案は、開口部が側縁にある薄手熱可塑性樹脂フイルム製角型袋 であって、写真ネガフイルムの幅に合わせて平行な複数の区切り熱シール部を有 する袋であって、複数枚束ねて、該袋束の上縁を、厚手の紙製シートの一縁に袋 体フイルムと同材質の熱可塑性フイルムを積層した紙製台紙の上縁に、超音波融 着によって融着固定した写真ネガフイルム保存ファイルを提供するものである。 本考案袋体フイルムに用いる薄手のフイルムは、熱可塑性樹脂フイルムであれ ば、特に制限なく使用することができるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ レン、ポリエステル、ナイロン等の樹脂フイルムを用いることができる。透明性 のあるフイルムの方がネガフイルムを袋に入れたままで透かして見ることができ るので望ましい。 本考案台紙に用いる紙シートは、台紙としての腰があり、筆記性がある紙製シ ート又は厚手の合成紙シートを使用することができる。これらは、筆記すること ができるので、収納したネガフイルムの内容を示す目次を台紙面に記載すること ができる。 本考案台紙は、一枚のシート（図１）の片面又は２つ折りにしたシート（図５ ）の内面に袋体シートの束を融着することができる。

【０００６】

【実施例】

本考案を実施例の図面によりさらに詳細に説明する。 本考案実施例の図３及び図４の袋シート１は、ポリエチレン製の１枚の薄手フ イルムを底縁４で折り曲げて下面フイルム２と上面フイルム３を角型に重合して 上縁融着部７及び下縁融着部８を溶断して形成した角型袋に、袋部分を底縁４か ら開口部の方向に水平方向に平行に走る６本の熱シールＳによって、写真ネガフ イルム収納部Ｒが６箇所形成されている。 袋体シート１の上縁の部分は綴じ代Ｔとして用いる。本考案では、別の態様と して、底縁４の部分を綴じ代にすることができる。 袋シート１の右方の開口部は、下面フイルム２の先端の開口縁５が上面フイル ム３の先端の開口縁６よりも長くなるように底縁４で折り曲げてあり、両開口縁 が段違いになっている。 このように段違いになっていることにより、ネガフイルムを収納部Ｒに差し込 む場合に便利なようになっている。 袋体シート１の上縁綴じ代Ｔは、下面フイルム２と上面フイルム３が重合して いる。本考案においては、この綴じ代部分の下面フイルム２又は上面フイルム３ のいずれか一枚を除去することができる。 本実施例のファイルは、図３の袋シート１を１０枚を綴じ代Ｔの部分で束ねて 、これを厚手の合成紙製台紙１１の上に接着剤により積層したポリエチレンフイ ルムテープ１２の上に設置して、超音波シールによって１０枚の袋シート１及び ポリエチレンフイルムテープ１２を一体的に融着して、綴じ代融着部１３を形成 する。台紙の反対側表面に、ネガフイルムの内容を目次として記載することがで きる。 本実施例の台紙として合成紙を使用した場合でも、綴じ代融着用のポリエチレ ンフイルムテープがないと、綴じ代融着部１３の強度が低下する。 図５は、台紙として紙製の台紙を折り曲げて、その内面に多数の袋フイルム１ を束ねて図１と同様に一体的に超音波融着によって融着したものである。 このようにすれば、台紙の背表紙１４に見出しを付けることができるので、本 考案ファイルを積層して収納した場合の検索に便利である。 背表紙の位置は、綴じ代の反対側にするのが便利である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案ファイルによれば、袋シートを折り曲げないで保存することができるの で、多数のネガフイルムを狭い保存空間に収納することができる。その上、台紙 上に筆記された目次によって目的のネガフイルムを短時間で捜し出すことができ る。そして、一体的に綴じ代を一工程で融着しているので、製造工程が簡単な上 に、綴じ代を感圧接着剤で接着した場合と比較して強固に綴じられているので耐 久性が大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案実施例ファイルの側面図であ
る。

【図２】図２は、本考案実施例ファイルの正面図であ
る。

【図３】図３は、本考案実施例ファイルに用いる袋シー
トの断面図である。

【図４】図４は、本考案実施例ファイルに用いる袋シー
トの正面図である。

【図５】図５は、本考案の別の態様実施例のファイルの
側面図である。

【符号の説明】

１ 袋シート ２ 下面フイルム ３ 上面フイルム ４ 底縁 ５ 下面フイルムの開口縁 ６ 上面フイルムの開口縁 ７ 上縁融着部 ８ 下縁融着部 １１ 台紙 １２ ポリエチレンフイルムテープ １３ 綴じ代融着部 １４ 背表紙 Ｓ 収納部 Ｔ 綴じ代 Ｒ 熱シール

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開口部が側縁にある薄手熱可塑性樹脂フイ
   ルム製角型袋であって、写真ネガフイルムの幅に合わせ
   て平行な複数の区切り熱シール部を有する袋であって、
   複数枚束ねて、該袋束の上縁を、厚手の紙製シートの一
   縁に袋体フイルムと同材質の熱可塑性フイルムを積層し
   た製台紙の上縁に、超音波融着によって融着固定した写
   真ネガフイルム保存ファイル。
2. 【請求項２】薄手熱可塑性樹脂フイルム製角型袋が、一
   枚のフイルムを先端に段違いができるように半折して、
   該段違い先端部を開口部として、半折部を底部として形
   成したものである請求項１記載の写真ネガフイルム保存
   ファイル。