JP2004326970A - ディスク状記録媒体の保持具及びこれを用いた包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク状記録媒体の回転を防止して所望の箇所を正しい姿勢で視認可能に露出させた状態での保持を可能とするディスク状記録媒体の保持具及びこれを用いた包装用容器を提供すること。
【解決手段】ディスク状記録媒体20の記録面を重ね合わせる支持面11aと、その支持面11aにディスク状記録媒体20が保持された状態でディスク状記録媒体20の中央孔21に対応する位置に形成される貫通孔16と、支持面11aに折り返し部17を介して形成されディスク状記録媒体20の印刷面の一部を被覆する折返片12と、折返片12に折り返し部18を介して形成され中央孔21及び貫通孔16に挿入されるとともに、支持面11aの裏面側に折り返されて止着される挿入片13とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば製品に付属され、製品と共にパッケージ内に梱包されるディスク状記録媒体の保持具及びこれを用いた包装用容器に関し、更に詳しくは、ディスク状記録媒体の所望の箇所が輸送中などにずれることなくパッケージの外側から視認できるように工夫したディスク状記録媒体の保持具及びこれを用いた包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディスク状記録媒体の印刷面を視認可能にディスク状記録媒体を保持するものとして、袋状のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−130679号公報
【0004】
この特許文献1による保持具は、四角形状の不織布と、透明な合成樹脂製のフィルム材を重ね合わせ、開口部となる一辺を除いた残りの3辺の周縁部を溶着することにより形成された袋状を呈している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、袋状の保持具の場合には、輸送時の振動などで袋内部でディスク状記録媒体が回転し、印刷面を所定位置に固定させておくことができない。したがって、透明パッケージなどに製品本体の付属品としてディスク状記録媒体を袋ごと梱包した状態で販売店などで展示陳列させる場合に、印刷面上に印された各種情報を客に対して確実に認識させることが困難となる。また、ディスク状記録媒体が保持具に対して回転すると、記録面と保持具との擦れによって記録面に傷がつくおそれがある。
【0006】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、ディスク状記録媒体の回転を防止して所望の箇所を正しい姿勢で視認可能に露出させた状態での保持を可能とするディスク状記録媒体の保持具及びこれを用いた包装用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するにあたり、本発明のディスク状記録媒体の保持具は、ディスク状記録媒体の記録面を重ね合わせる支持面と、その支持面にディスク状記録媒体が保持された状態でディスク状記録媒体の中央孔に対応する位置に形成される貫通孔と、支持面に折り返し部を介して形成されディスク状記録媒体の印刷面の一部を被覆する折返片と、折返片に折り返し部を介して形成されディスク状記録媒体の中央孔及び支持面に形成された貫通孔に挿入されるとともに、支持面の裏面側に折り返されて止着される挿入片とを有することを特徴としている。
【0008】
支持面にディスク状記録媒体の記録面を密着させることで、記録面にほこりが付着したり紫外線によって変質したりするのを防げる。そして、支持面に形成された貫通孔からは、ディスク状記録媒体の中央孔周囲の非記録部を支持面の裏面側に露出させることができ、この非記録部及び支持面の裏面の両方にまたがるようにして貼着材を貼り付けることで、貼着材に対して非記録部及び支持部裏面を接着固定させることが可能となる。これにより、ディスク状記録媒体が貼着材を介して保持具に対して固定されることになり、ディスク状記録媒体の位置ずれや回転が防止できる。
【0009】
この結果、ディスク状記録媒体の印刷面を視認可能で且つ位置を固定させた状態で保持可能となり、印刷面に印された製品名、機能、注意書き、バージョン等の各種情報を視認しやすい状態で展示陳列できる。
【0010】
挿入片はディスク状記録媒体の中央孔に挿入されて、その挿入片に中央孔が引っかかることでディスク状記録媒体が支持面上から外れないようにする。また、このことにより、支持面上でのディスク状記録媒体の動きを規制でき、記録面と支持面との擦れによる記録面の損傷を防げる。また、ディスク状記録媒体が支持面上で大きく位置ずれを起こすことが抑制され、貼着材からディスク状記録媒体が剥がれてしまうのを防止できる。
【0011】
挿入片の止着の形態としては、挿入片を支持面の裏面に、別途用意した貼着材で固定させる、あるいは貼着材を用いず、挿入片自体に接着剤を付けて固定させる形態が挙げられる。あるいは、支持面に切り込みを形成しその切り込みに挿入片を差し込むようにしてもよい。
【0012】
また、折返片が印刷面の一部を被覆した状態で、印刷面に印されたマークを露出させる窓孔を折返片に形成すれば、その窓孔にマークを合わせるという簡単な作業にてディスク状記録媒体の保持具に対する位置決めを行える。このことは、ディスク状記録媒体の正確な位置決めを可能にすると共に、保持具に対するディスク状記録媒体の組み込み作業時の作業者の負担を軽減する。
【0013】
また、支持面において記録面との接触領域から外れた縁部寄りの部分に、支持面の裏面側に折り曲げられる少なくとも1本の折曲線を形成すれば、その折曲線を例えば取扱説明書などの台紙の縁部に係合させることにより、保持具自体の位置決め及び回り止めを行える。更に、上記折曲線を貫通孔を挟んで平行に向き合う直線として形成すれば、確実に保持具の回り止めを行うことができる。このことにより、保持具ごとディスク状記録媒体をパッケージなどに梱包する場合に、パッケージ内での保持具の所定位置を安定して保つことができる。
【0014】
また、本発明の包装用容器は、ディスク状記録媒体がその印刷面を外から視認可能に保持具に保持された状態で梱包された包装用容器であって、
保持具は、ディスク状記録媒体の記録面を重ね合わせる支持面と、その支持面にディスク状記録媒体が保持された状態でディスク状記録媒体の中央孔に対応する位置に形成される貫通孔と、支持面に折り返し部を介して形成されディスク状記録媒体の印刷面の一部を被覆する折返片と、折返片に折り返し部を介して形成されディスク状記録媒体の中央孔及び支持面に形成された貫通孔に挿入されるとともに、支持面の裏面側に折り返されて止着される挿入片とを有することを特徴としている。
【0015】
支持面にディスク状記録媒体の記録面を密着させることで、記録面にほこりが付着したり紫外線によって変質したりするのを防げる。そして、支持面に形成された貫通孔からは、ディスク状記録媒体の中央孔周囲の非記録部を支持面の裏面側に露出させることができ、この非記録部及び支持面の裏面の両方にまたがるようにして貼着材を貼り付けることで、貼着材に対して非記録部及び支持部裏面を接着固定させることが可能となる。これにより、ディスク状記録媒体が貼着材を介して保持具に対して固定されることになり、ディスク状記録媒体の位置ずれや回転が防止できる。
【0016】
この結果、ディスク状記録媒体の印刷面を視認可能で且つ位置を固定させた状態で保持具に保持させることができ、この保持具ごとディスク状記録媒体を例えば透明パッケージ内に収容して、印刷面に印された製品名、機能、注意書き、バージョン等の各種情報をパッケージ外から視認しやすい状態で展示陳列できる。
【0017】
また、支持面における記録面との接触領域から外れた縁部寄りの部分に、支持面の裏面側に折り曲げられる少なくとも1本の折曲線を形成し、その折曲線が折り曲げられて形成される谷部を支持面の裏面側に配設された台紙の縁部に係合させて保持具を台紙に組み付けた構成とすれば、保持具自体のパッケージ内での位置決め及び回り止めを行える。更に、上記折曲線を貫通孔を挟んで平行に向き合う直線として形成し、この折曲線のそれぞれを、台紙に形成された相対向する平行な直線状の縁部に係合させれば、確実に保持部材の回り止めを行うことができる。保持具のパッケージ内での回り止めがなされることは、保持具に固定されたディスク状記録媒体の回り止めもなされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例としての実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
(保持具の構造)
本実施の形態に係る保持具は、図5に示す形状に紙材を打ち抜いて得られる。なお、図5には同じ構成の2枚の保持具1を示している。各保持具1は、支持部11と折返片12と挿入片13とが一体的に形成されてなる。
【0020】
支持部11は略正方形状を呈し、保持すべきディスク状記録媒体(例えば直径120mm)の平面寸法よりわずかに大きな平面寸法の支持面11aを有している。したがって、ディスク状記録媒体をはみ出させることなく支持面11a上に支持させることができる。
【0021】
支持面11aのほぼ中央には半円状の貫通孔16が形成されている。この貫通孔16の直線部の長さは、図2に示すディスク状記録媒体20の中央孔21(例えば直径15mm)の周囲にリング状に形成された非記録部22の外径(例えば33mm)とほぼ同じとなっている。貫通孔16の円弧状部は、その非記録部22の外周縁部に沿うようにその外周縁部の外周長さの半分の長さにわたって形成されている。
【0022】
非記録部22は、記録層や反射層などが形成されておらず、ディスク状記録媒体20の基材である透明なプラスチック材(例えばポリカーボネート)のみで構成される部分である。この非記録部22はクランピングエリアとも呼ばれ、ディスク状記録媒体20の記録・再生時に駆動装置側の回転テーブルに係合される部分である。
【0023】
支持部11の有する4つの角部のうち、折返片12が接続された角部を除く3箇所の角部には直線的に延在するミシン目状の折曲線14a、14b、14cが形成されている。それら角部に各折曲線14a、14b、14cを底辺とする二等辺三角形が得られるように各折曲線14a、14b、14cが形成されている。それら3箇所の角部のうち貫通孔16を挟んで相対向する角部に形成された折曲線14a、14bは互いに平行となっており、残りの折曲線14cはそれら折曲線14a、14bに垂直となっている。
【0024】
各折曲線14a、14b、14cは、図1に示すように、支持面11aにおいてディスク状記録媒体20の記録面が接触される領域から角部寄りに外れた部分に形成されている。また、各折曲線14a、14b、14cは支持面11aの裏面側に折り曲げ可能となっている。
【0025】
再び図5を参照して、上記折曲線14a、14b、14cの形成されていない角部と、折曲線14bの形成された角部とをつなぐ支持部11の側縁において、折曲線の形成されていない角部寄りの部分に、例えば押し刃を押し当てて形成される直線状の折り返し部17を介して折返片12が接続されている。
【0026】
折り返し部17の一端側では、支持部11の側縁35と折返片12の側縁36とが一直線状につながっている。折り返し部17の他端には、後述する挿入片13と同形状且つ同寸法の切欠き19が形成されている。
【0027】
折返片12の上記側縁36と平行に対向する側縁37において、切欠き19の反対側に位置する端部には、例えば押し刃を押し当てて形成される直線状の折り返し部18を介して挿入片13が接続されている。挿入片13は矩形状を呈し、その短尺側の幅は14mmとなっており、ディスク状記録媒体20の中央孔21の内径(15mm)よりわずかに小さい。よって、後述するように、挿入片13は中央孔21に挿入可能である。
【0028】
切欠き19は、ディスク状記録媒体20の保持に関しては何ら作用を及ばさない。しかし、図5に示すように、挿入片13と同形状且つ同寸法の切欠き19を形成することによって、その切欠き19に他の保持部材1の挿入片13を嵌め合わせた展開図の設計を行え、無駄のない材料取りが行える。
【0029】
また、折返片12には楕円状の窓孔15が折返片12の表裏面を貫いて形成されている。
【0030】
(保持具に対するディスク状記録媒体の保持方法)
以上のように構成される保持具1に対して、ディスク状記録媒体20は以下にようにして保持される。
【0031】
先ず、図2に示すように、保持具1の支持面11a上にディスク状記録媒体20を重ね合わせる。ディスク状記録媒体20は記録面を支持面11aに接触させ、印刷面を上にした状態で支持面11aに重ね合わされる。また、支持面11aに形成された貫通孔16にディスク状記録媒体20の中央孔21の一部がかかるようにする。具体的には、図1に示すように、中央孔21の半分ほどが貫通孔16上に位置するようにする。
【0032】
次いで、支持部11と折返片12との接続境界に形成された折り返し部17を谷折りすることによって、図3に示すように、折返片12を支持面11a側に折り返す。これによって、折返片12はディスク状記録媒体20の印刷面上に被さる。折返片12によって、ディスク状記録媒体20の印刷面及び外周縁部のおよそ1/4ほどが覆われる。
【0033】
折返片12が被さっていないその他の部分の印刷面及び外周縁部は露出している。印刷面の反対側の記録面は全面が支持面11aに接触して外部に露出していない。
【0034】
上記折返片12の折り返しと共に、折返片12と挿入片13との接続境界の折り返し部18(図2、5参照)が折り曲げられる。これにより、挿入片13は、図3に示すように、その先端部が支持面11aに向く方向に折り曲げられ、ディスク状記録媒体20の中央孔21及び支持面11aに形成された貫通孔16に挿入されて、図4に示すように支持面11aの裏面側に折り返される。
【0035】
次いで、図1に示されるように、ディスク状記録媒体20の印刷面上に印された位置決め用マークaを折返片12に形成された窓孔15に位置させて、窓孔15から露出するマークaを視認することで、ディスク状記録媒体20を保持具1に対して位置決めする。これにより、印刷面上に印されたディスク状記録媒体20に関する情報を表した各種文字b、cなどが逆さまや斜めに傾くことなく読み取り可能な正しい姿勢で所望の位置に位置させることができる。
【0036】
なお、マークaとしては、例えば印刷面上に印された製造元表示や商品名などを位置決め用のマークとして兼用して用いてもよいし、別途位置決め用のマークを印刷面上に印してもよい。
【0037】
上述のようにしてディスク状記録媒体20の保持具1に対する位置決めが行われたら、図4に示すように、貫通孔16から露出するディスク状記録媒体20の非記録部22、挿入片13、及びこれら周囲の支持面11a裏面の領域に、例えば紙材の片面を接着性を有する面とした貼着材(いわゆるシール)23を貼り付ける。図4において、1点鎖線で示す位置に貼着材23は貼り付けられる。
【0038】
これにより、ディスク状記録媒体20の非記録部22は貼着材23に接着されると共に、この貼着材23は支持面11aの裏面に対して接着される。したがって、非記録部22は貼着材23を介して支持面11aの裏面に対して固定され、すなわちディスク状記録媒体20が保持具1に対して固定される。また、貼着材23によって、挿入片13も支持面11aの裏面に固定される。なお、貼着材23に印を付して未開封、開封済みの識別を行える封印としての機能も兼ねさせてもよい。
【0039】
以上のようにして、ディスク状記録媒体20は所望の位置に位置決めされた状態を保ったまま保持具1に保持される。すなわち、上記貼着材23によってディスク状記録媒体20は保持具1に対して固定されているので、輸送中や販売展示中などに振動を受けてもディスク状記録媒体20が回転してしまうことがない。
【0040】
これにより、販売展示中に、ディスク状記録媒体20の印刷面上の所望の部分(例えば機能やバージョンなどの情報が印された部分)を、逆さまになったり傾いたりせず正しい姿勢で客に対して見せることができる。
【0041】
販売展示の形態としては、ディスク状記録媒体20を電子機器製品の付属品として取り扱われる場合には、保持具1に保持されたディスク状記録媒体20をその状態で例えば透明なパッケージ内に製品と共に梱包される形態が挙げられる。
【0042】
あるいは、ディスク状記録媒体20のみを販売対象とする場合には、図1に示すように、折返片12と支持面11aとが重なり合う部分であって、これら両者間にディスク状記録媒体20が介在されていない箇所に孔26を貫通させて形成し、その孔26に陳列棚に設けられたフックなどを引っかけて吊り下げて展示するようにしてもよい。
【0043】
あるいは、図11に示すように、ディスク状記録媒体20を保持した保持具1を、例えば取扱説明書や歌詞カードなどの台紙50と組み合わせた状態で展示させてもよい。台紙50は平面形状が四角形状であり、その台紙50の4つの直線的な縁部のうち3つの縁部に、折曲線14a〜14cを位置させてその折曲線14a〜14cを山折りして形成される谷部を台紙50の縁部に係合させる。支持部11において折り返された略三角形状の部分は台紙50の裏面に例えば接着固定される。そして、台紙50の上縁部近傍に孔26’を貫通させて形成し、その孔26’に陳列棚に設けられたフックなどを引っかけて吊り下げて展示するようにする。
【0044】
また、本実施の形態によれば、位置決めに際しては、窓孔15に印刷面上のマークaを合わせることで容易に行え、ディスク状記録媒体20の保持具1に対する組み込み作業時の作業者による位置決めの誤りを回避できる。
【0045】
また、ディスク状記録媒体20は、その中央孔21に挿入された挿入片13の折り曲げられた部分に中央孔21の内周縁部がひっかかることによって、保持部材1からの脱落が防止される。
【0046】
また、保持部材1の材料は紙材であり、組み立て工程においてはこの紙材を折り曲げる加工だけを要し、従来の不織布や透明フィルムを貼り合わせて得られる袋状のものに比べ低コストとすることができる。更に、紙材は丈夫でありながら他素材に比べ非常に軽く、リサイクルも容易である。
【0047】
また、紙材として例えば白板紙(表層に白色紙料をすき合わせた板紙であり、表層はさらし化学パルプ、その他の層は古紙、機会パルプなどを原料とする)を使用することでディスク状記録媒体20にたわみや反りを与えにくくできる。また、ディスク状記録媒体20の記録面との接触摩擦を小さくして記録面の保護も図れる。
【0048】
(包装用容器の構成)
次に、以上のようにして保持具1に保持されたディスク状記録媒体20が保持具1ごと梱包された包装用容器について説明する。
【0049】
包装用容器は、ディスク状記録媒体20を保持した保持具1と、保持具1に組み付けられる台紙と、保持具1及び台紙を収容するパッケージから、主として構成される。
【0050】
図6はパッケージの一例を示す(展開された状態)。パッケージ30は、透明なプラスチック材料からなる上シェル30aと下シェル30bから構成され、両シェル30a、30b間に製品及び付属品であるディスク状記録媒体20や取扱説明書などを収容し、透明なパッケージ30の外部から内部の製品や付属品を客に見せながら陳列させることができるようにしたものである。
【0051】
製品としては、例えば携帯型のディスク記録・再生装置である。そして、ディスク状記録媒体20はコンピュータ上で例えばMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)などの圧縮オーディオデータを作成するためのソフトウェアとして付属される。
【0052】
上シェル30a、下シェル30bは何れも透明なポリスチレン等のプラスチックを材料からなり、例えば真空成形によって成形される薄肉の成形品である。両シェル30a、30bにそれぞれ形成された空間32、33間に製品やディスク状記録媒体20を収容し、両シェル30a、30bのフランジ部31a、31bを互いに合わせて溶着して密封する構造となっている。
【0053】
このようなパッケージ30に、上述したディスク状記録媒体20及び保持具1は以下のようにして梱包される。
【0054】
先ず、図7に示すように、下シェル30bに形成された空間33内にスペーサ40が配設される。スペーサ40は、図10に示す形状に紙材を打ち抜いて得られる。スペーサ40は、主面部41と、3つの側面部42、45とが一体的に形成されてなる。主面部41と側面部45との境界には側面部45側に開口したコ字状の切り込み44が形成され、これにより、側面部45には主面部41側に張り出す突出片43が一体的に形成される。
【0055】
主面部41と、3つの側面部42、45との各接続境界に形成された折曲線46、47は図10に示す状態から山折りされて、下シェル30bの空間33内に配設される。このとき、突出片43は図7に示すように主面部41の面上から突出するように立ち上げられる。
【0056】
ディスク状記録媒体20は保持具1に保持された状態で、図11に示すように台紙50と組み合わせられる。台紙50は平面形状が四角形状であり、その台紙50の4つの直線的な縁部のうち3つの縁部に、折曲線14a〜14cを位置させてその折曲線14a〜14cを山折りする。
【0057】
具体的には、折曲線14a、14bは、台紙50の平行に対向する2つの側縁部のそれぞれに位置されて山折りされ、各折曲線14a、14bに対応する支持部11の三角形状の角部が台紙50の裏面側に折り返される。折曲線14cは、上記2つの側縁部に垂直な台紙50の下縁部に位置されて山折りされ、折曲線14cに対応する支持部11の三角形状の角部が台紙50の裏面側に折り返される。
【0058】
この結果、支持部11の3つの角部を含む略三角形状の部分が裏側に折り返されることで形成される各谷部に台紙50の各縁部が係合して、保持具1及びこれに固定されたディスク状記録媒体20の、台紙50に対する回転止めがなされ、台紙50に対する図11に示すディスク状記録媒体20の位置(各種文字b、cなどが台紙50の下縁部を基準にして傾いたり逆さまになっていない位置)が安定して保持される。なお、台紙50は例えば取扱説明書である。その他、保証書や歌詞カードや小冊子などを台紙として用いてもよい。
【0059】
このように組み合わされた台紙50、保持具1及びディスク状記録媒体20は、図8に示すようにして下シェル30bに収容される。具体的には、台紙50の裏面がスペーサ40の主面部41上に載置される。このとき、主面部41の面上から突出する突出片43に台紙50の上縁部が当接する。
【0060】
これにより、台紙50を図8に示す状態に位置決めすると共に、台紙50の上方への移動や回転が規制され、台紙50に対して回り止めされて係合された保持具1及びこの保持具に対して固定されたディスク状記録媒体20のパッケージ30内での位置ずれを防げる。
【0061】
最後に、図9に示すように、製品60を下シェル30bの一番上に配置し、更に下シェル30bと上シェル30aとの間に装飾用紙61(図において網掛けで示す)を介在させて、両シェル30a、30bは閉じられ、互いのフランジ部31a、31bが溶着される。
【0062】
また、パッケージ30の頂部には両シェル30a、30bを貫いて吊り下げ用の孔63が形成されており、販売時にはこの孔63を陳列棚に設けられたフックなどの引掛部に引っかけてパッケージ30を吊り下げて展示する。
【0063】
装飾用紙61は、その表面に製品名や模様、説明書きなどが印刷されており、また半円状のくり抜き孔62が形成されている。このくり抜き孔62からはディスク状記録媒体20の下半分ほどの外周縁部20a及び印刷面上に印された各種文字b、cなどが露出し、透明な上シェル30aを通して客が視認可能となっている。
【0064】
ディスク状記録媒体20の外周縁部20aを見せることで、付属品としてディスク状記録媒体20が入っているということを客に対して確実に知らせることができる。更に、各種文字b、cや、装飾用紙61の表示などを見ることで、このディスク状記録媒体20の機能なども知らせて、製品60はコンピュータ上で作成された圧縮オーディオデータも再生可能であるということを客に対して強く認識させることができる。
【0065】
そして、上述したように、ディスク状記録媒体20は保持具1に対してしっかりと固定されており、輸送中や販売展示中などに振動を受けてもディスク状記録媒体20が回転したり位置がずれてしまうことが回避でき、ディスク状記録媒体20の外周縁部20aが装飾用紙61に隠れて見えなくなったり、印刷面上の各種文字b、cが傾いたり装飾用紙61に隠れて見えなくなったりすることを防げる。
【0066】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0067】
挿入片13の支持面11aに対する固定を貼着材23を用いず、例えば支持面11aの裏面に切り込みを入れてそこに差し込むことで固定させるようにしてもよい。この場合には、その切り込みに差し込まれた挿入片13がディスク状記録媒体20の記録面にかかることが考えられるので、必要に応じて挿入片13の長さを調整する。
【0068】
また、貫通孔16は半円状に限らず、例えば貫通孔16から非記録部22のどのくらいの面積を露出させるかに応じて設計される。非記録部22の露出面積は貼着材23の接着力に応じて保持部材1に対する最適な固定力が得られるべく設計される。
【0069】
また、台紙50を設けず、保持具1の折曲線14a〜14cをスペーサ40の縁部に対して係合させるようにしてもよい。
【0070】
また、支持面11aに、例えば不織布などを貼設したり、フッ素樹脂などをコーティングすれば、ディスク状記録媒体20の記録面と支持面11aとの摩擦を低減させて、記録面の保護効果を高めることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ディスク状記録媒体の記録面を支持面に重ね合わせて保護しつつ、印刷面や外周縁部の一部を視認可能に露出させた所望の姿勢を安定して保った状態でディスク状記録媒体は保持具に保持されるので、保持具に保持されているのがディスク状記録媒体であることや、ディスク状記録媒体の機能などを販売展示の際に客に対して強くアピールして、販売促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る保持具にディスク状記録媒体が保持された状態の平面図である。
【図2】同保持具が展開された状態の斜視図である。
【図3】同保持具に形成された挿入片をディスク状記録媒体の中央孔に挿入する過程を示す斜視図である。
【図4】同保持具に対してディスク状記録媒体を固定させる過程を示す斜視図である。
【図5】2枚の保持具が展開された状態の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパッケージが展開された状態の斜視図である。
【図7】同パッケージの下シェルにスペーサが配設された状態の平面図である。
【図8】同スペーサの上に、図11に示す、台紙、保持具及びディスク状記録媒体の組付体が載置された状態の平面図である。
【図9】図8の状態から製品及び装飾用紙が収容されて上シェルが閉じられた状態の平面図である。
【図10】スペーサの展開平面図である。
【図11】ディスク状記録媒体を保持した保持具が台紙に係合した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…保持具、11…支持部、11a…支持面、12…折返片、13…挿入片、14a,14b,14c…折曲線、15…窓孔、16…貫通孔、20…ディスク状記録媒体、20a…外周縁部、21…中央孔、22…非記録部、23…貼着材、30…パッケージ、30a…上シェル、30b…下シェル、40…スペーサ、50…台紙、60…製品、61…装飾用紙。

Claims (8)

  1. 一面を記録面とし、他面を印刷面とする、中央孔を有するディスク状記録媒体の保持具であって、
    前記記録面を重ね合わせる支持面と、
    前記支持面に、前記ディスク状記録媒体が保持された状態で前記中央孔に対応する位置に形成される貫通孔と、
    前記支持面に折り返し部を介して形成され、前記印刷面の一部を被覆する折返片と、
    前記折返片に折り返し部を介して形成され、前記中央孔及び前記貫通孔に挿入されるとともに、前記支持面の裏面側に折り返されて止着される挿入片とを有する
    ことを特徴とするディスク状記録媒体の保持具。
  2. 前記折返片が前記印刷面の一部を被覆した状態で、前記印刷面に印されたマークを露出させる窓孔が前記折返片に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体の保持具。
  3. 前記支持面における前記記録面との接触領域から外れた縁部寄りの部分に、前記支持面の裏面側に折り曲げられる少なくとも1本の折曲線が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体の保持具。
  4. 前記折曲線は前記貫通孔を挟んで平行に向き合う直線として形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のディスク状記録媒体の保持具。
  5. 一面を記録面とし他面を印刷面とする中央孔を有するディスク状記録媒体が前記印刷面を外から視認可能に保持具に保持された状態で梱包された包装用容器であって、
    前記保持具は、
    前記記録面を重ね合わせる支持面と、
    前記支持面に、前記ディスク状記録媒体が保持された状態で前記中央孔に対応する位置に形成される貫通孔と、
    前記支持面に折り返し部を介して形成され、前記印刷面の一部を被覆する折返片と、
    前記折返片に折り返し部を介して形成され、前記中央孔及び前記貫通孔に挿入されるとともに、前記支持面の裏面側に折り返されて止着される挿入片とを有する
    ことを特徴とする包装用容器。
  6. 前記折返片に窓孔が形成され、前記折返片が前記印刷面の一部を被覆した状態で前記印刷面に印されたマークを前記窓孔から露出させることで前記ディスク状記録媒体は前記保持具に対して位置決めされる
    ことを特徴とする請求項5に記載の包装用容器。
  7. 前記支持面における前記記録面との接触領域から外れた縁部寄りの部分に、前記支持面の裏面側に折り曲げられる少なくとも1本の折曲線が形成され、
    前記折曲線が折り曲げられて形成される谷部を前記支持面の裏面側に配設された台紙の縁部に係合させて前記保持具は前記台紙に組み付けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の包装用容器。
  8. 前記折曲線は前記貫通孔を挟んで平行に向き合う直線として形成され、
    前記折曲線のそれぞれを、前記台紙に形成された相対向する平行な直線状の縁部に係合させている
    ことを特徴とする請求項7に記載の包装用容器。
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