JP2919240B2 - 入出力優先順位制御方式 - Google Patents

入出力優先順位制御方式

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JP2919240B2 JP5218478A JP21847893A JP2919240B2 JP 2919240 B2 JP2919240 B2 JP 2919240B2 JP 5218478 A JP5218478 A JP 5218478A JP 21847893 A JP21847893 A JP 21847893A JP 2919240 B2 JP2919240 B2 JP 2919240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータのオンラ
イントランザクション処理システムの入出力優先順位制
御方式に関し、特に、オンライントランザクション処理
システムで実行されるアプリケーションプログラムの入
出力プライオリティーを制御する入出力優先順位制御方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】入出力プライオリティーとは、ファイル
装置に対して行うレコードの取り出しよ書き込み等のフ
ァイルアクセスに相対的な優先順位を設け、優先順位の
低いファイルアクセスより優先順位の高いファイルアス
セスを優先的に処理する優先順位のことをいう。
【0003】従来のこの種の入出力優先順位制御方式
は、入出力プライオリティーがトランザクションごとに
システム構築時に固定的に決定されているか、時系列上
であらかじめ変更が無条件に決められており、特定のト
ランザクションが過負荷状態になって初めて該当トラン
ザクションの入出力の優先度が変更されて優先的に処理
可能となるため、一旦は特定のトランザクションにおい
て過負荷状態が発生し性能が低下してしまうという欠点
を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に、従来の
入出力優先順位制御方式では、特定のトランザクション
が過負荷状態となった様な場合、オンライントランザク
ション処理システムが過負荷状態が発生したと認識し、
該当トランザクションの入出力の優先順位を変更するま
での間、トランザクション処理性能が低下してしまうと
いう欠点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の方式は、通信回
線で結ばれた端末装置からトランザクション処理を要求
するメッセージを入力してアプリケーションプログラム
を実行し、前記アプリケーションプログラムでファイル
装置のレーコードを取り出したり書き込んだりするファ
イルアクセスを行うオンライントランザクション処理シ
ステムの入出力優先順位制御方式において、トランザク
ションで前記ファイル装置をアクセスするときの入出力
プライオリティーをトランザクションごとに格納してお
くトランザクション入出力プライオリティー管理表と、
時間帯別にトランザクションごとの処理件数の統計情報
を格納しておく時間帯別トランザクション処理件数統計
情報管理表と、前記時間帯別トランザクション処理件数
統計情報管理表をもとに定期的に前記トランザクション
入出力プライオリティー管理表を更新するトランザクシ
ョン入出力プライオリティー管理表制御手段と、前記ア
プリケーションプログラムの実行を制御するトランザク
ション実行制御手段よりトランザクション名を受け取る
と、前記トランザクション入出力プライオリティー管理
表を基に入出力プライオリティーを検索して取得し、前
記アプリケーションプログラムの入出力プライオリティ
ーを決定し変更を行う入出力プライオリティー変更手段
と、前記トランザクション実行制御手段よりトランザク
ション名を受け取り、またトランザクションの処理要求
の発生時刻ごとに、前記時間帯別トランザクション処理
件数統計情報管理表の更新を行うトランザクション統計
情報制御手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
【実施例】本発明の入出力優先順位制御方式の一実施例
を示す図1を参照すると、本実施例は、端末装置1と、
端末入出力手段2と、トランザクション実行制御手段3
と、トランザクショ統計情報制御手段4と、時間帯別ト
ランザクション処理件数統計情報管理表5と、タイマ装
置6と、入出力プライオリティー変更手段7と、トラン
ザクション入出力プライオリティー管理表8と、トラン
ザクション入出力入出力プライオリティー管理表制御手
段9と、タイマ通知装置10と、トランザクション入出
力プライオリティー登録手段11と、アプリケーション
プログラム12と、ファイル入出力制御手段13と、フ
ァイル装置14とから構成されている。
【0007】なお、トランザクション入出力プライオリ
ティー管理表8の一例を図2に、また時間帯別トランザ
クション処理件数統計情報管理表8の一例を図3にそれ
ぞれ示す。
【0008】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、オンライントランザクション処理システム稼働を開
始する前に、予めオンライントランザクション処理シス
テムの定義として、本システムで動作するトランザクシ
ョン名を時間帯別トランザクション処理件数統計情報管
理表5内のトランザクション名格納領域52とトランザ
クション入出力プライオリティー管理表8内のトランザ
クション名格納領域81に登録する。また、時間帯別ト
ランザクション処理件数の統計情報の管理及びトランザ
クションの入出力プライオリティーの切り替えの時間間
隔の設定を行う。ここでは、動作するトランザクション
の種別を4、時間間隔を1時間と設定した場合について
説明する。
【0009】次に、トランザクション入出力プライオリ
ティー登録手段11は、トランザクション入出力プライ
オリティー管理表8内のトランザクション名格納領域8
1からプライオリティーの登録を行うトランザクション
名を検索して取得し、そのトランザクション名に対応す
る入出力プライオリティー格納領域82に入出力プライ
オリティーの格納を行う。例えば、図2に示すトランザ
クション入出力プライオリティー管理表8の一例は、T
RNS(1)というトランザクションは、入出力プライ
オリティーとして4が設定されていることを示す。以
降、ここでは入出力プライオリティーとして1が最も優
先度が高く、2,3と順に優先度が低くなるものとして
説明する。
【0010】さて、実際にオンライントランザクション
処理システムの端末装置1からメッセージが投入された
場合の動作について説明する。端末装置1からメッセー
ジが投入されると、端末入出力手段2は端末装置1から
メッセージを受け取りトランザクション実行制御手段3
へメッセージの通知を行う。トランザクション実行制御
手段3は、取得したメッセージから処理要求のあったト
ランザクション名をトランザクション統計情報制御手段
4に通知する。トランザクション統計情報制御手段4
は、トランザクション実行制御手段4からトランザクシ
ョン名を通知されると、要求が発生した時刻をタイマ装
置6より取得する。
【0011】次にトランザクション統計情報制御手段4
は、時間帯別トランザクション処理件数統計情報管理表
5に対して、タイマ装置6から取得した時刻が属する時
間帯を時間帯格納領域51から検索し、トランザクショ
ン実行制御手段3から取得したトランザクション名をト
ランザクション名格納領域52から検索し、両方の検索
によって特定されるトランザクション処理件数格納領域
53中のトランザクション処理件数に1を加算して更新
する。
【0012】例えば、11:10にトランザクション名
「TRNS(1)」というトランザクションに対するト
ランザクション処理要求が発生した場合について考え
る。この場合には、時間帯格納領域51から「11:0
0」が検索され、トランザクション名格納領域52から
トランザクション名「TRNS(1)」が検索され、両
方の検索によって特定されるトランザクション処理件数
格納領域53中(図3において「20」が設定されてい
るトランザクション処理件数)に1が加算される。
【0013】トランザクション統計情報制御手段4は、
時間帯別トランザクション処理件数統計情報管理表5の
更新が終了した場合、トランザクション実行制御手段3
に処理の完了を通知する。その後トランザクション実行
制御手段3は、アプリケーションプログラム12の起動
を行う。アプリケーションプログラム12においてファ
イル装置14に対するレコードの取り出しや書き込みの
要求が発生した場合、その要求はトランザクション名と
ともにファイル入出力制御手段13に通知される。
【0014】ファイル入出力制御手段13は、アプリケ
ーションプログラム12からの通知を受信すると、入出
力プライオリティーの変更要求と該当トランザクション
名を入出力プライオリティー変更手段7に通知する。入
出力プライオリティー変更手段7は、ファイル入出力制
御手段13からの通知を受信すると、トランザクション
入出力プライオリティー管理表8に対して、ファイル入
出力制御手段13から通知されたトランザクション名を
トランザクション名格納領域81から検索し、トランザ
クション名により特定される入出力プライオリティー格
納領域82内の入出力プライオリティーを取得し、アプ
リケーションプログラム12におけるファイル装置14
に対するレコードの取り出しや書き込みのプライオリテ
ィーを変更する。
【0015】例えば、トランザクション名「TRNS
(2)」というトランザクションに対する入出力プライ
オリティーの変更要求が発生した場合について考える。
この場合には、トランザクション入出力プライオリティ
ー管理表8内のトランザクション名格納領域81から
「TRNS(2)」というトランザクション名を検索
し、トランザクション名により特定される入出力プライ
オリティー格納領域82内から入出力プライオリティー
「3」を取得し変更を行う。
【0016】入出力プライオリティー変更手段7は、入
出力プライオリティーの変更の完了をファイル入出力制
御手段13に通知する。本通知受信時、ファイル入出力
制御手段13は、入出力プライオリティー変更手段7に
よって変更された入出力プライオリティーの優先順位に
基づいてファイル装置14に対してレコードの取り出す
や書き込みを行う。
【0017】また、タイマ通知装置10は、前述したオ
ンライントランザクション処理システムの定義により、
トランザクション入出力プライオリティー管理表制御手
段9に対して、一定時間間隔で時刻の通知を行う。
【0018】トランザクション入出力プライオリティー
管理表制御手段9は、タイマ通知装置10から時刻の通
知を受け取った場合、時間帯別トランザクション処理件
数統計情報管理表5内のトランザクション名格納領域5
2からオンライントランザクション処理システムで動作
するトランザクション名を取得し、また、時間帯格納領
域51からタイマ通知装置10から受け取った時刻を検
索し、該当する時間帯におけるトランザクション処理件
数を各トランザクションごとにトランザクション処理件
数格納領域53から取得する。次に、取得した各トラン
ザクションについて該当する時間帯における処理件数の
多い順に各トランザクションにおける入出力プライオリ
ティーを決定する。
【0019】例えば、該当する時間帯におけるトランザ
クションの処理件数の多い順に入出力プライオリティー
を順に1,2,3,・・nの様に決定する。その後、時
間帯別トランザクション処理件数統計情報管理表5から
取得したトランザクション名でトランザクション入出力
プライオリティー管理表8内のトランザクション名格納
領域81を検索し、トランザクション名により特定され
る入出力プライオリティー格納領域82に、前述した該
当する時間帯におけるトランザクション処理件数を基に
決定された入出力プライオリティーの格納を行い、各ト
ランザクションごとの入出力プライオリティーの変更を
行う。
【0020】図3を例に取って説明すると、タイマ通知
装置10から「11:00」がトランザクション入出力
プライオリティー管理表制御手段9に通知されると、ト
ランザクション入出力プライオリティー管理表制御手段
9は、時間帯別トランザクお処理件数統計情報管理表5
を参照し、時間帯「11:00」における各トランザク
ションごとの処理件数の取得及び比較を行い各トランザ
クションの入出力プライオリティーを決定する。この場
合、処理件数の多い順に、TRNS(2),TRNS
(1),TRNS(4),TRNS(3)と順番づけら
れ、時間帯「11:00」における各トランザクション
の入出力プライオリティーは、TRNS(2)が
「1」,TRNS(4)が「3」,TRNS(3)が
「4」となる。
【0021】各トランザクションの入出力プライオリテ
ィーが前記の通り決定された後、トランザクション入出
力プライオリティー管理表制御手段9は、トランザクシ
ョン入出力プライオリティー管理表8の更新を行う。図
2を例に考えた場合、時間帯「11:00」におけるT
RNS(2)の入出力プライオリティーは「1」となる
ため、トランザクション名格納領域81を検索しTRN
S(2)により決定される入出力プライオリティー格納
領域82の入出力プライオリティーを「1」に変更す
る。同様に、全トランザクションに対して、入出力プラ
イオリティー格納領域82の値の変更が行われる。
【0022】なお、以上に説明した実施例においては、
入出力プライオリティーは時間帯ごとのトランザクショ
ンの処理件数の統計情報を基に決定しているが、さらに
端末装置やユーザーをも加味した統計情報に基づいて定
めるような実施例も考えられる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、時間帯別
のトランザクションの処理件数の統計情報を基に、トラ
ンザクションにおける入出力プライオリティーを自動的
に決定し、時間帯により処理件数の多いトランザクショ
ンにおける入出力を優先的に行うことにより、オンライ
ントランザクション処理システムの運用性を向上するこ
とが可能となる。すなわち、オペレータ操作の介入を必
要とせず、オンライントランザクション処理システムを
停止することなく、常にトランザクションにおける入出
力が効果的に行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中のトランザクション入出力プライオリテ
ィー管理表の一例を示す図である。
【図3】図1中の時間帯別トランザクション処理件数統
計情報管理表の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 端末装置 2 端末入出力手段 3 トランザクション実行制御手段 4 トランザクション統計情報制御手段 5 時間帯別トランザクション処理件数統計情報管理
表 6 タイマ装置 7 入出力プライオリティー変更手段 8 トランザクション入出力プライオリティー管理表 9 トランザクション入出力プライオリティー管理表
制御手段 10 タイマ通知装置 11 トランザクション入出力プライオリティー登録
手段 12 アプリケーションプログラム 13 ファイル入出力制御手段 14 ファイル装置 51 時間帯格納領域 52,81 トランザクション名格納領域 53 トランザクション処理件数格納領域 82 入出力プライオリティー格納領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線で結ばれた端末装置からトラン
    ザクション処理を要求するメッセージを入力してアプリ
    ケーションプログラムを実行し、前記アプリケーション
    プログラムでファイル装置のレコードを取り出したり書
    き込んだりするファイルアクセスを行うオンライントラ
    ンザクション処理システムの入出力優先順位制御方式に
    おいて、トランザクションで前記ファイル装置をアクセ
    スするときの入出力プライオリティーをトランザクショ
    ンごとに格納しておくトランザクション入出力プライオ
    リティー管理表と、時間帯別にトランザクションごとの
    処理件数の統計情報を格納しておく時間帯別トランザク
    ション処理件数統計情報管理表と、前記時間帯別トラン
    ザクション処理件数統計情報管理表をもとに定期的に前
    記トランザクション入出力プライオリティー管理表を更
    新するトランザクション入出力プライオリティー管理表
    制御手段と、前記アプリケーションプログラムの実行を
    制御するトランザクション実行制御手段よりトランザク
    ション名を受け取ると、前記トランザクション入出力プ
    ライオリティー管理表を基に入出力プライオリティーを
    検索して取得し、前記アプリケーションプログラムの入
    出力プライオリティーを決定し変更を行う入出力プライ
    オリティー変更手段と、前記トランザクション実行制御
    手段よりトランザクション名を受け取り、またトランザ
    クションの処理要求の発生時刻ごとに、前記時間帯別ト
    ランザクション処理件数統計情報管理表の更新を行うト
    ランザクション統計情報制御手段とを具備することを特
    徴とするオンライントランザクション処理システムにお
    ける入出力優先順位制御方式。
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