JP2000148782A - リレーショナルデータベースの検索方法およびシステムならびにリレーショナルデータベースの検索プログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

リレーショナルデータベースの検索方法およびシステムならびにリレーショナルデータベースの検索プログラムを記録した情報記録媒体

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JP2000148782A
JP2000148782A JP10322749A JP32274998A JP2000148782A JP 2000148782 A JP2000148782 A JP 2000148782A JP 10322749 A JP10322749 A JP 10322749A JP 32274998 A JP32274998 A JP 32274998A JP 2000148782 A JP2000148782 A JP 2000148782A
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Osamu Yamashita
修 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検索待ち時間の短縮および必要な記憶容量や
通信容量の削減を図る。 【解決手段】 検索手段6は、指定された順位のキーが
付加されたレコードからキーの順序にしたがって順番に
各レコードに対して、与えられた検索条件が成立するか
否かを調べ、検索条件が成立するごとに該当するレコー
ドの少なくとも一部を抽出して保持すると共に、検索条
件が成立した回数を計数して回数が所定の回数に達した
場合には検索を中止する。このとき、出力手段8は、検
索手段6が抽出して保持しているレコードを出力し、ま
た順位記憶手段10は、最後に検索条件が成立したレコ
ードに付加されたキーの順位を記憶する。そして、検索
制御手段12は、次の検索実行を指示されたとき、順位
記憶手段10が記憶している順位を検索手段6に指定し
て検索を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレーショナルデ
ータベースの検索方法およびシステムならびにリレーシ
ョナルデータベースの検索プログラムを記録した情報記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リレーショナルデータベースを検索する
際、検索条件に該当する情報が多量にリレーショナルデ
ータベースに含まれている場合には検索時間は非常に長
くなり、利用者は結果を得るまでに長時間にわたり待た
されることになる。また、抽出された大量の情報を保持
するために例えばハードディスク装置において大量の記
憶領域が使用され、さらに、オンラインシステムなどの
ように検索結果を通信ネットワーク(単にネットワーク
ともいう)を通じて送信する場合には、大量の情報を伝
送するためにネットワークは長時間にわたり連続使用さ
れることになる。そのため、このようなデータベースシ
ステムでは、検索が上述のように多量にヒットした場合
にも対応できるように、十分な容量のハードディスク装
置を装備する必要があり、また、十分に広帯域のネット
ワークを構築しておかなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するためになされたもので、その目的は、検索
待ち時間を短縮するとともに、必要な記憶容量や通信容
量などのシステム資源を削減可能なリレーショナルデー
タベースの検索方法およびシステムならびにリレーショ
ナルデータベースの検索プログラムを記録した情報記録
媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、順序づけられた1つのキー、または全体と
して順序づけられた複数のキーが付加されたレコードを
多数、記憶装置に保持して構成されたリレーショナルデ
ータベースから、与えられた検索条件が成立する前記レ
コードを検索し抽出する検索方法であって、指定された
順位のキーが付加された前記レコードから前記キーの順
序にしたがって順番に各レコードについて与えられた検
索条件が成立するか否かを調べ、前記検索条件が成立す
るごとに当該レコードの少なくとも一部を抽出して保持
すると共に、前記検索条件が成立した回数を計数して前
記回数が所定の回数に達した場合には検索を中止する検
索ステップと、前記検索ステップで検索を中止するごと
に、前記検索ステップで抽出して保持した前記レコード
を出力する出力ステップと、前記検索ステップで検索を
中止するごとに、最後に前記検索条件が成立した前記レ
コードに付加された前記キーの順位を記憶する順位記憶
ステップと、次の検索実行を指示されたとき、前記順位
記憶ステップで記憶した順位を前記指定された順位とし
て前記検索ステップを実行する検索制御ステップとを含
むことを特徴とする。
【0005】また、本発明は、順序づけられた1つのキ
ー、または全体として順序づけられた複数のキーが付加
されたレコードを多数、記憶装置に保持して構成された
リレーショナルデータベースから、与えられた検索条件
が成立する前記レコードを検索し抽出する検索システム
であって、指定された順位のキーが付加された前記レコ
ードから前記キーの順序にしたがって順番に各レコード
について与えられた検索条件が成立するか否かを調べ、
前記検索条件が成立するごとに当該レコードの少なくと
も一部を抽出して保持すると共に、前記検索条件が成立
した回数を計数して前記回数が所定の回数に達した場合
には検索を中止する検索手段と、前記検索手段が検索を
中止するごとに、前記検索手段が抽出して保持している
前記レコードを出力する出力手段と、前記検索手段が検
索を中止するごとに、最後に前記検索条件が成立した前
記レコードに付加された前記キーの順位を記憶する順位
記憶手段と、次の検索実行を指示されたとき、前記順位
記憶手段が記憶している順位を前記検索手段に指定して
検索を開始させる検索制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0006】また、本発明は、順序づけられた1つのキ
ー、または全体として順序づけられた複数のキーが付加
されたレコードを多数、記憶装置に保持して構成された
リレーショナルデータベースから、与えられた検索条件
が成立する前記レコードを検索し抽出する検索プログラ
ムを記録した情報記録媒体であって、前記検索プログラ
ムは、指定された順位のキーが付加された前記レコード
から前記キーの順序にしたがって順番に各レコードにつ
いて与えられた検索条件が成立するか否かを調べ、前記
検索条件が成立するごとに当該レコードの少なくとも一
部を抽出して保持すると共に、前記検索条件が成立した
回数を計数して前記回数が所定の回数に達した場合には
検索を中止する検索ステップと、前記検索ステップで検
索を中止するごとに、前記検索ステップで抽出して保持
した前記レコードを出力する出力ステップと、前記検索
ステップで検索を中止するごとに、最後に前記検索条件
が成立した前記レコードに付加された前記キーの順位を
記憶する順位記憶ステップと、次の検索実行を指示され
たとき、前記順位記憶ステップで記憶した順位を前記指
定された順位として前記検索ステップを実行する検索制
御ステップとを含むことを特徴とする。
【0007】本発明のリレーショナルデータベースの検
索方法および本発明の情報記録媒体に記録された検索プ
ログラムでは、検索ステップにおいて、指定された順位
のキーが付加されたレコードからキーの順序にしたがっ
て順番に各レコードについて与えられた検索条件が成立
するか否かを調べ、検索条件が成立するごとに当該レコ
ードの少なくとも一部を抽出して保持すると共に、検索
条件が成立した回数を計数して回数が所定の回数に達し
た場合には検索を中止する。このとき、出力ステップで
は、検索ステップで抽出して保持したレコードを出力
し、また順位記憶ステップでは、最後に検索条件が成立
したレコードに付加されたキーの順位を記憶する。そし
て、検索制御ステップでは、次の検索実行を指示された
とき、順位記憶ステップで記憶した順位を上記指定され
た順位として検索ステップを実行する。
【0008】本発明のリレーショナルデータベースの検
索システムでは、検索手段は、指定された順位のキーが
付加されたレコードからキーの順序にしたがって順番に
各レコードについて与えられた検索条件が成立するか否
かを調べ、検索条件が成立するごとに当該レコードの少
なくとも一部を抽出して保持すると共に、検索条件が成
立した回数を計数して回数が所定の回数に達した場合に
は検索を中止する。このとき、出力手段は、検索手段が
抽出して保持しているレコードを出力し、また順位記憶
手段は、最後に検索条件が成立したレコードに付加され
たキーの順位を記憶する。そして、検索制御手段は、次
の検索実行を指示されたとき、順位記憶手段が記憶して
いる順位を検索手段に指定して検索を開始させる。
【0009】したがって、与えられた検索条件が成立す
るレコードがリレーショナルデータベース中に多量に含
まれている場合でも、検索条件が成立した回数が所定の
回数に達して検索が中止されると、その段階で検索によ
り抽出されたレコードがいったん出力されるので、利用
者は長時間待たされることなく検索結果を取得すること
ができる。また、一度検索を開始した後、検索により抽
出したレコードはすべて保持することになるが、検索を
中止してそれらのレコードを出力した後は、保持したレ
コードは破棄してもよい。したがって、抽出したレコー
ドを保持するための記憶装置としては、1回の検索動作
で抽出されるデータを記憶できるだけの記憶容量を備え
ていればよく、必要な記憶容量は大幅に縮小する。さら
に、ネットワークを通じて検索結果を出力する場合も、
検索結果は1回の検索動作を行うごとに出力されるの
で、ネットワークが長時間にわたって連続使用されるこ
とがなくなり、したがって、ネットワークの通信容量は
従来より小さくてよく、帯域幅を狭くすることが可能と
なる。そして、リレーショナルデータベース側ではどの
レコードまで抽出したかの情報を記録するといったこと
は不要であるため、リレーショナルデータベース側には
いっさい手を加える必要がない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明によるリレー
ショナルデータベースの検索システムの一例を示すブロ
ック図、図2は図1のリレーショナルデータベースの検
索システムの動作を示すフローチャート、図3は図1の
リレーショナルデータベースの検索システムを構成する
コンピュータを示すブロック図である。以下、これらの
図面を参照して本発明によるリレーショナルデータベー
スの検索システムの一例について説明すると共に、本発
明のリレーショナルデータベースの検索方法およびリレ
ーショナルデータベースの検索プログラムを記録した情
報記録媒体の実施の形態例について説明する。
【0011】図1に示した本実施の形態例のリレーショ
ナルデータベースの検索システム2は、インデックスを
設定して全体として順序づけられた複数のキーが付加さ
れた多数のレコードを記憶装置に保持して構成されたリ
レーショナルデータベース4から、与えられた検索条件
が成立するレコードを検索し抽出するものであり、検索
手段6、出力手段8、順位記憶手段10、ならびに検索
制御手段12を含んで構成されている。
【0012】検索手段6は、指定された順位のキーが付
加されたレコードからキーの順序にしたがって順番に各
レコードについて与えられた検索条件が成立するか否か
を調べ、検索条件が成立するごとに当該レコードの少な
くとも一部を抽出して保持すると共に、検索条件が成立
した回数を計数して回数が所定の回数に達した場合には
検索を中止する。出力手段8は、検索手段6が検索を中
止するごとに、検索手段6が抽出して保持しているレコ
ードを出力し、順位記憶手段10は、検索手段6が検索
を中止するごとに、最後に検索条件が成立したレコード
に付加されたキーの順位を記憶する。そして、検索制御
手段12は、次の検索実行を指示されたとき、順位記憶
手段10が記憶している順位を検索手段6に指定して検
索を開始させる。
【0013】さらに詳しくは、各レコードに付加された
複数のキーは各キーごとに順序づけられ、各レコードに
付加された複数のキーの全体としての順位は各キーの順
位により決まり、順位記憶手段10は、最後に検索条件
が成立したレコードに付加された複数のキーのそれぞれ
の順位を記憶し、検索制御手段12は、順位記憶手段1
0が記憶している各キーの順位を検索手段6に指定す
る。
【0014】また、本実施の形態例では、キーの値がキ
ーの順位に対応しており、順位記憶手段10は、最後に
検索条件が成立したレコードに付加された複数のキーの
それぞれの値を記憶し、検索制御手段12は、順位記憶
手段10が記憶している各キーの値を検索手段6に指定
し、検索手段6は指定されたキーの値にしたがってキー
の順位を特定する。
【0015】リレーショナルデータベースの検索システ
ム2は具体的には図3に示したコンピュータ14により
構成されている。コンピュータ14はCPU16、主メ
モリ18、ハードディスク装置20、CD−ROM装置
22、キーボードやマウスから成る入力装置24、CR
Tディスプレイやプリンタから成る出力装置26、通信
インターフェース28などを備えて構成されている。そ
して、本発明によるリレーショナルデータベースの検索
プログラムを記録した情報記録媒体の実施の形態例とし
てのCD−ROM30をCD−ROM装置22に装着
し、CD−ROM30に記憶されているリレーショナル
データベースの検索プログラムのデータを主メモリ18
にロードし、CPU16をその検索プログラムのデータ
にもとづいて動作させることで、図1に示した各部の機
能が実現される。
【0016】また、本実施の形態例では、コンピュータ
14はコンピュータネットワークのサーバ装置33(図
1)を構成しており、コンピュータ14にはネットワー
ク32を通じて、コンピュータによるクライアント装置
34が接続されている。
【0017】次に、このように構成されたリレーショナ
ルデータベースの検索システム2の動作について、図2
のフローチャートをも参照しつつ説明する。なお、ここ
ではリレーショナルデータベース4は[表1]に示した
ような構成になっているものとする。
【0018】
【表1】 すなわち、このリレーショナルデータベース4では、各
レコードには複数のキーa1、a2、…、aiが付加さ
れ、各レコードは複数のフィールドbi+1、bi+
2、…bmを含み、このようなレコードが多数保持され
ている。なお、[表1]において各行が1つのレコード
を表し、各行を構成する各マスが1つのキーまたはフィ
ールドを表している。
【0019】利用者がクライアント装置34から、検索
条件をネットワーク32を通じて検索システム2に送
り、検索の実行を指示すると、検索システム2では送ら
れてきた検索条件および検索実行の指示を検索制御手段
12が受け取り、検索条件を検索手段6に供給するとと
もに(ステップS1)、この場合には1回目の検索であ
るため、いずれのキーa1〜aiに関しても検索開始の
順位として1を検索手段6に対して指定する。したがっ
て、検索を開始するキーの値として、各キーa1〜ai
ごとに各キーの最小値または最小値より小さい値を指定
する(ステップS2)。検索手段6は、これにより、最
初の順位のキーが付加されたレコードから、与えられた
検索条件が成立するか否かを調べる(ステップS3)。
なお、このとき検索手段6は各キーのリレーショナルデ
ータベース4内の位置は各キーに設定されたインデック
スにもとづいて特定し、その上で当該キーが付加されレ
コードを調べる。
【0020】ここで、例えばリレーショナルデータベー
ス4が電話契約に関するデータベースであり2つのキー
が設定されていたとすると、キーa1は例えば電話番
号、キーa2はサービス名などとなる。また、このとき
フィールドbi+1、bi+2、…bmはそれぞれ、例
えば利用組織名、契約期間、住所などととなる。なお、
サービス名は通常文字などで表すことになるが、その場
合には例えば文字コードの値をキーの値とすればよく、
したがってキーが文字などで表されている場合にもキー
を順序づけることが可能である。また、電話番号とサー
ビス名という2つのキーの全体としての順位は、例えば
電話番号が同じ場合でも、サービス名が異なることによ
って、すなわちサービス名の順位が異なることによって
区別できる。
【0021】そして、検索条件が「利用組織名がA企業
である」というものであったとすると、検索手段6は、
順位の小さいキーが付加されたレコードから順番に、フ
ィールドbi+1、bi+2、…bmを調べて利用組織
名として「A企業」が含まれているか否かを調べる。そ
して、該当するレコードが見つかればそのレコードを抽
出して保持する。検索手段6はこのようにして次々に検
索条件が成立するレコードを抽出して保持し(例えばハ
ードディスク装置20の特定領域に保持)、レコードの
抽出回数が所定の回数nに達した場合には検索を中止す
る。これにより図4の説明図に示したように、1回目の
検索により1件目からn件目までのレコードr1が抽出
される(ステップS4)。
【0022】検索手段6が検索を中止すると、出力手段
8は検索手段6が抽出して保持しているレコードr1を
ネットワーク32を通じてクライアント装置34に出力
し(ステップS5)、その結果、検索によりリレーショ
ナルデータベース4から抽出されたレコードr1がすべ
てクライアント装置34の例えば表示装置に表示され、
利用者はその画面上で検索結果を閲覧することができ
る。
【0023】一方、順位記憶手段10は、検索手段6が
検索を中止すると、最後に検索条件が成立したレコード
に付加されているキーの順位を表す情報として、キーの
値をキーごとに記憶する(ステップS6)。その後、検
索制御手段12は、次の検索実行をクライアント装置3
4側から指示されると、順位記憶手段10が記憶してい
る各キーの値を検索手段6に指定する(ステップS
7)。これにより、検索手段6は指定されたキーの値に
したがってキーの順位を特定し、具体的には本実施の形
態例では、指定された値のキーが付加されたレコードか
ら上述の場合と同様に検索を行う。なお、この検索動作
をSQL(Structured Query Lan
guage)文の条件式で表すと次のようになる。
【0024】
【数1】WHERE 条件F AND a1≧x1 A
ND a2≧x2 AND …AND ai≧xi この式においてx1、x2、…、xiは検索制御手段1
2が検索手段6に対して指定する各キーa1、a2、
…、aiの値であり、これらの値より大きい値のキーが
付加されたレコードが検索対象となる。また、条件Fは
上述の例では「利用組織名がA企業である」となる。な
お、1回目の検索では、上述のようにx1、x2、…、
xiとしてはa1、a2、…、aiの最小値または最小
値より小さい値を設定することになる。
【0025】検索手段6は、上述のように、検索制御手
段12から各キーの値が指定されると、指定された値の
キーが付加されたレコードから2回目の検索を開始し、
以降、各部は同様の動作を繰り返す。その結果、図4に
示したように、2回目、3回目の検索でそれぞれn件目
から2n−1件目までのレコードr2および2n−1件
目から3n−2件目までのレコードが抽出される。な
お、一般的に表すなら、s回目の検索では(s−1)n
−s+2件目からsn−s+1件目までのレコードが抽
出されることになる。なお、2回目以降は、最初に、前
回の最後に検索されたレコードが再度抽出されることに
なるが、この最初のレコードは破棄すればよい。
【0026】そして、検索手段6が検索を行ってレコー
ドの抽出回数が所定の回数に達することなくリレーショ
ナルデータベース4全体の検索を終了した場合には(ス
テップS4でNo)、最後の検索で抽出されたレコード
が出力手段8によりクライアント装置34に送信された
後(ステップS8)、すべての検索動作は完了となる。
【0027】このように、本実施の形態例では、与えら
れた検索条件が成立するレコードがリレーショナルデー
タベース4中に多量に含まれている場合でも、検索条件
が成立した回数が所定の回数に達して検索が中止される
と、その段階で検索により抽出されたレコードがいった
ん出力されるので、利用者は長時間待たされることなく
検索結果を取得することができる。また、一度検索を開
始した後、検索により抽出したレコードはすべて保持さ
れるが、検索を中止してそれらのレコードを出力した後
は、保持したレコードは破棄してもよい。したがって、
抽出したレコードを保持するための記憶装置としては、
1回の検索動作で抽出されるデータを記憶できるだけの
記憶容量を備えていればよく、必要な記憶容量は大幅に
縮小する。さらに、ネットワーク32を通じて検索結果
が出力されるが、検索結果は1回の検索動作を行うごと
に出力されるので、ネットワーク32が長時間にわたっ
て連続使用されることがなく、したがって、ネットワー
ク32の通信容量は従来より小さくてよく、帯域幅を狭
くすることが可能となる。そして、リレーショナルデー
タベース4側ではどのレコードまで抽出したかの情報を
記録するといったことは不要であるため、リレーショナ
ルデータベース4側にはいっさい手を加える必要がな
い。
【0028】なお、リレーショナルデータベース4の各
キーの位置を特定する方法としては、上記実施の形態例
のようにキーにインデックスを設定する以外にも、例え
ば各キーをキーの値の順に記憶装置に格納することで、
記憶場所により各キーの位置を特定することも可能であ
る。また、本実施の形態例ではリレーショナルデータベ
ース4をネットワーク32を通じて利用する形態とした
が、リレーショナルデータベースが構築された例えばコ
ンピュータを直接操作して利用する場合にも本発明は無
論有効である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリレーショ
ナルデータベースの検索方法および本発明の情報記録媒
体に記録された検索プログラムでは、検索ステップにお
いて、指定された順位のキーが付加されたレコードから
キーの順序にしたがって順番に各レコードについて与え
られた検索条件が成立するか否かを調べ、検索条件が成
立するごとに当該レコードの少なくとも一部を抽出して
保持すると共に、検索条件が成立した回数を計数して回
数が所定の回数に達した場合には検索を中止する。この
とき、出力ステップでは、検索ステップで抽出して保持
したレコードを出力し、また順位記憶ステップでは、最
後に検索条件が成立したレコードに付加されたキーの順
位を記憶する。そして、検索制御ステップでは、次の検
索実行を指示されたとき、順位記憶ステップで記憶した
順位を上記指定された順位として検索ステップを実行す
る。
【0030】本発明のリレーショナルデータベースの検
索システムでは、検索手段は、指定された順位のキーが
付加されたレコードからキーの順序にしたがって順番に
各レコードについて与えられた検索条件が成立するか否
かを調べ、検索条件が成立するごとに当該レコードの少
なくとも一部を抽出して保持すると共に、検索条件が成
立した回数を計数して回数が所定の回数に達した場合に
は検索を中止する。このとき、出力手段は、検索手段が
抽出して保持しているレコードを出力し、また順位記憶
手段は、最後に検索条件が成立したレコードに付加され
たキーの順位を記憶する。そして、検索制御手段は、次
の検索実行を指示されたとき、順位記憶手段が記憶して
いる順位を検索手段に指定して検索を開始させる。
【0031】したがって、与えられた検索条件が成立す
るレコードがリレーショナルデータベース中に多量に含
まれている場合でも、検索条件が成立した回数が所定の
回数に達して検索が中止されると、その段階で検索によ
り抽出されたレコードがいったん出力されるので、利用
者は長時間待たされることなく検索結果を取得すること
ができる。また、一度検索を開始した後、検索により抽
出したレコードはすべて保持することになるが、検索を
中止してそれらのレコードを出力した後は、保持したレ
コードは破棄してもよい。したがって、抽出したレコー
ドを保持するための記憶装置としては、1回の検索動作
で抽出されるデータを記憶できるだけの記憶容量を備え
ていればよく、必要な記憶容量は大幅に縮小する。さら
に、ネットワークを通じて検索結果を出力する場合も、
検索結果は1回の検索動作を行うごとに出力されるの
で、ネットワークが長時間にわたって連続使用されるこ
とがなくなり、したがって、ネットワークの通信容量は
従来より小さくてよく、帯域幅を狭くすることが可能と
なる。そして、リレーショナルデータベース側ではどの
レコードまで抽出したかの情報を記録するといったこと
は不要であるため、リレーショナルデータベース側には
いっさい手を加える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリレーショナルデータベースの検
索システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図1のリレーショナルデータベースの検索シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図3】図1のリレーショナルデータベースの検索シス
テムを構成するコンピュータを示すブロック図である。
【図4】各検索動作により抽出されるレコードを示す説
明図である。
【符号の説明】
2……検索システム、4……リレーショナルデータベー
ス、6……検索手段、8……出力手段、10……順位記
憶手段、12……検索制御手段、14……コンピュー
タ、16……CPU、18……主メモリ、20……ハー
ドディスク装置、22……CD−ROM装置、24……
入力装置、26……出力装置、28……通信インターフ
ェース、30……CD−ROM、32……ネットワー
ク、33……サーバ装置、34……クライアント装置。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順序づけられた1つのキー、または全体
    として順序づけられた複数のキーが付加されたレコード
    を多数、記憶装置に保持して構成されたリレーショナル
    データベースから、与えられた検索条件が成立する前記
    レコードを検索し抽出する検索方法であって、 指定された順位のキーが付加された前記レコードから前
    記キーの順序にしたがって順番に各レコードについて与
    えられた検索条件が成立するか否かを調べ、前記検索条
    件が成立するごとに当該レコードの少なくとも一部を抽
    出して保持すると共に、前記検索条件が成立した回数を
    計数して前記回数が所定の回数に達した場合には検索を
    中止する検索ステップと、 前記検索ステップで検索を中止するごとに、前記検索ス
    テップで抽出して保持した前記レコードを出力する出力
    ステップと、 前記検索ステップで検索を中止するごとに、最後に前記
    検索条件が成立した前記レコードに付加された前記キー
    の順位を記憶する順位記憶ステップと、 次の検索実行を指示されたとき、前記順位記憶ステップ
    で記憶した順位を前記指定された順位として前記検索ス
    テップを実行する検索制御ステップとを含むことを特徴
    とするリレーショナルデータベースの検索方法。
  2. 【請求項2】 各レコードに付加された複数のキーは各
    キーごとに順序づけられ、各レコードに付加された複数
    のキーの全体としての順位は各キーの順位により決ま
    り、 前記順位記憶ステップでは、最後に前記検索条件が成立
    したレコードに付加された複数のキーのそれぞれの順位
    を記憶し、 前記検索制御ステップでは、前記順位記憶ステップで記
    憶た各キーの順位を前記指定された順位として前記検索
    ステップを実行することを特徴とする請求項1記載のリ
    レーショナルデータベースの検索方法。
  3. 【請求項3】 前記キーの値が前記キーの順位に対応し
    ており、 前記順位記憶ステップでは、最後に前記検索条件が成立
    したレコードに付加された複数のキーのそれぞれの値を
    記憶し、 前記検索制御ステップでは、前記順位記憶ステップで記
    憶した各キーの値にしたがって前記キーの順位を特定
    し、特定した順位を前記指定された順位として前記検索
    ステップを実行することを特徴とする請求項2記載のリ
    レーショナルデータベースの検索方法。
  4. 【請求項4】 前記検索ステップ、前記出力ステップ、
    前記順位記憶ステップ、ならびに前記検索制御ステップ
    はサーバ装置を成すコンピュータにおいて実行されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のリレーショナルデータベ
    ースの検索方法。
  5. 【請求項5】 前記検索ステップでは、コンピュータに
    より構成されたクライアント装置より通信ネットワーク
    を通じて前記検索条件を受け取り、前記検索制御ステッ
    プでは前記クライアント装置より前記通信ネットワーク
    を通じて検索実行の指示を受け取ることを特徴とする請
    求項4記載のリレーショナルデータベースの検索方法。
  6. 【請求項6】 前記出力ステップでは、前記通信ネット
    ワークを通じてレコードを前記クライアント装置に出力
    することを特徴とする請求項5記載のリレーショナルデ
    ータベースの検索方法。
  7. 【請求項7】 順序づけられた1つのキー、または全体
    として順序づけられた複数のキーが付加されたレコード
    を多数、記憶装置に保持して構成されたリレーショナル
    データベースから、与えられた検索条件が成立する前記
    レコードを検索し抽出する検索システムであって、 指定された順位のキーが付加された前記レコードから前
    記キーの順序にしたがって順番に各レコードについて与
    えられた検索条件が成立するか否かを調べ、前記検索条
    件が成立するごとに当該レコードの少なくとも一部を抽
    出して保持すると共に、前記検索条件が成立した回数を
    計数して前記回数が所定の回数に達した場合には検索を
    中止する検索手段と、 前記検索手段が検索を中止するごとに、前記検索手段が
    抽出して保持している前記レコードを出力する出力手段
    と、 前記検索手段が検索を中止するごとに、最後に前記検索
    条件が成立した前記レコードに付加された前記キーの順
    位を記憶する順位記憶手段と、 次の検索実行を指示されたとき、前記順位記憶手段が記
    憶している順位を前記検索手段に指定して検索を開始さ
    せる検索制御手段とを備えたことを特徴とするリレーシ
    ョナルデータベースの検索システム。
  8. 【請求項8】 各レコードに付加された複数のキーは各
    キーごとに順序づけられ、各レコードに付加された複数
    のキーの全体としての順位は各キーの順位により決ま
    り、 前記順位記憶手段は、最後に前記検索条件が成立したレ
    コードに付加された複数のキーのそれぞれの順位を記憶
    し、 前記検索制御手段は、前記順位記憶手段が記憶している
    各キーの順位を前記検索手段に指定することを特徴とす
    る請求項7記載のリレーショナルデータベースの検索シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記キーの値が前記キーの順位に対応し
    ており、 前記順位記憶手段は、最後に前記検索条件が成立したレ
    コードに付加された複数のキーのそれぞれの値を記憶
    し、 前記検索制御手段は、前記順位記憶手段が記憶している
    各キーの値を前記検索手段に指定し、 前記検索手段は指定された前記キーの値にしたがって前
    記キーの順位を特定することを特徴とする請求項8記載
    のリレーショナルデータベースの検索システム。
  10. 【請求項10】 前記検索手段、前記出力手段、前記順
    位記憶手段、ならびに前記検索制御手段はサーバ装置を
    成すコンピュータにより構成されていることを特徴とす
    る請求項7記載のリレーショナルデータベースの検索シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記検索手段は、コンピュータにより
    構成されたクライアント装置より通信ネットワークを通
    じて前記検索条件を受け取り、前記検索制御手段は前記
    クライアント装置より前記通信ネットワークを通じて検
    索実行の指示を受け取ることを特徴とする請求項10記
    載のリレーショナルデータベースの検索システム。
  12. 【請求項12】 前記出力手段は、前記通信ネットワー
    クを通じてレコードを前記クライアント装置に出力する
    ことを特徴とする請求項11記載のリレーショナルデー
    タベースの検索システム。
  13. 【請求項13】 順序づけられた1つのキー、または全
    体として順序づけられた複数のキーが付加されたレコー
    ドを多数、記憶装置に保持して構成されたリレーショナ
    ルデータベースから、与えられた検索条件が成立する前
    記レコードを検索し抽出する検索プログラムを記録した
    情報記録媒体であって、 前記検索プログラムは、 指定された順位のキーが付加された前記レコードから前
    記キーの順序にしたがって順番に各レコードについて与
    えられた検索条件が成立するか否かを調べ、前記検索条
    件が成立するごとに当該レコードの少なくとも一部を抽
    出して保持すると共に、前記検索条件が成立した回数を
    計数して前記回数が所定の回数に達した場合には検索を
    中止する検索ステップと、 前記検索ステップで検索を中止するごとに、前記検索ス
    テップで抽出して保持した前記レコードを出力する出力
    ステップと、 前記検索ステップで検索を中止するごとに、最後に前記
    検索条件が成立した前記レコードに付加された前記キー
    の順位を記憶する順位記憶ステップと、 次の検索実行を指示されたとき、前記順位記憶ステップ
    で記憶した順位を前記指定された順位として前記検索ス
    テップを実行する検索制御ステップとを含むことを特徴
    とするリレーショナルデータベースの検索プログラムを
    記録した情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 各レコードに付加された複数のキーは
    各キーごとに順序づけられ、各レコードに付加された複
    数のキーの全体としての順位は各キーの順位により決ま
    り、 前記順位記憶ステップでは、最後に前記検索条件が成立
    したレコードに付加された複数のキーのそれぞれの順位
    を記憶し、 前記検索制御ステップでは、前記順位記憶ステップで記
    憶た各キーの順位を前記指定された順位として前記検索
    ステップを実行することを特徴とする請求項13記載の
    リレーショナルデータベースの検索プログラムを記録し
    た情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記キーの値が前記キーの順位に対応
    しており、 前記順位記憶ステップでは、最後に前記検索条件が成立
    したレコードに付加された複数のキーのそれぞれの値を
    記憶し、 前記検索制御ステップでは、前記順位記憶ステップで記
    憶した各キーの値にしたがって前記キーの順位を特定
    し、特定した順位を前記指定された順位として前記検索
    ステップを実行することを特徴とする請求項14記載の
    リレーショナルデータベースの検索プログラムを記録し
    た情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記検索ステップ、前記出力ステッ
    プ、前記順位記憶ステップ、ならびに前記検索制御ステ
    ップはサーバ装置を成すコンピュータにおいて実行され
    ることを特徴とする請求項13記載のリレーショナルデ
    ータベースの検索プログラムを記録した情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記検索ステップでは、コンピュータ
    により構成されたクライアント装置より通信ネットワー
    クを通じて前記検索条件を受け取り、前記検索制御ステ
    ップでは前記クライアント装置より前記通信ネットワー
    クを通じて検索実行の指示を受け取ることを特徴とする
    請求項16記載のリレーショナルデータベースの検索プ
    ログラムを記録した情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記出力ステップでは、前記通信ネッ
    トワークを通じてレコードを前記クライアント装置に出
    力することを特徴とする請求項17記載のリレーショナ
    ルデータベースの検索プログラムを記録した情報記録媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002124972A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Murata Mach Ltd ファクシミリサーバ
JP2016151793A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 日本電信電話株式会社 データベースおよびデータベースの検索方法

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