JP2918963B2 - 操作レバー装置 - Google Patents

操作レバー装置

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JP2918963B2
JP2918963B2 JP2050734A JP5073490A JP2918963B2 JP 2918963 B2 JP2918963 B2 JP 2918963B2 JP 2050734 A JP2050734 A JP 2050734A JP 5073490 A JP5073490 A JP 5073490A JP 2918963 B2 JP2918963 B2 JP 2918963B2
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Instruments specially adapted for vehicles; Arrangement of instruments in or on vehicles
    • B60K35/10Input arrangements, i.e. from user to vehicle, associated with vehicle functions or specially adapted therefor
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    • B60K2360/126Rotatable input devices for instruments
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H2059/081Range selector apparatus using knops or discs for rotary range selection

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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ステアリングコラムの側面に、ステアリン
グホイールから手を離すことなく変速操作できるように
配設されたシフトレバーとワイパ操作レバー等のコンビ
レバーとからなる操作レバー装置に関する。
(従来の技術) 従来より、車両用自動変速機は、特開平1−115731号
公報に開示されているように、運転者の手により操作さ
れて走行レンジを切換える変速操作手段としてのシフト
レバーを備えている。そして、運転者は、このシフトレ
バーを所望の走行レンジ位置に移動させることにより、
油圧バルブの弁位置を切換えて所望の走行レンジに切換
えるようになっている。
このような自動変速機のシフトレバーとしては、運転
席と助手席との間のフロアパネル上に立設されたフロア
タイプや、ステアリングコラムの側面に配設されたコラ
ムタイプがある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、このような従来の自動変速機のシフトレバー
においては、何れも、走行レンジを切換える際に、運転
者は、一旦ステアリングホイールから手を離し、手をシ
フトレバーに移して、これを手動操作することになる。
即ち、変速操作を行うためには、必ず、一方の手をハン
ドルから離さねばならず、その間は、短時間とはいえ片
手でステアリングホイールを握る片手運転の状態とな
り、ステアリングホイールの保持性が不十分となり、特
に、旋回時や車輪からのキックバックなどのためにステ
アリングホイールを強固に保持する必要のあるときには
操舵性が十分に確保されないことになる。更に、フロア
タイプのシフトレバーであっては、フロア面に立設され
ているために邪魔になり易い。
そこで、従来、ステアリングコラムの側面に、車幅方
向に沿って延出する回動軸線回りに回動可能に配設され
たロータリ接点式スイッチのシフトレバーが提供されて
いる。
しかしながら、ステアリングコラム側面に上記ロータ
リ接点式スイッチのシフトレバーを配設する場合、シフ
トレバーは、例えばその上方に位置するワイパ操作レバ
ーなどのコンビレバーに近接配置される。従って、この
両レバーの手による操作方法が同じ方向であると、片側
のレバーのみを操作する際に、運転者の手が誤ってもう
一方のレバーに接触して、操作する必要のないレバーを
操作してしまうおそれがある。特に、コンビレバーのみ
を操作する際に、シフトレバーがパーキングレンジや後
退レンジへ移動すると、車両の走行に支障を来たしてし
まうことになる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、
この各レバーの誤操作を防止できる操作レバー装置を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明では、コンビレ
バーの操作時に乗員の手がシフトレバーに接触しないよ
うな構成とした。
具体的に、請求項1の発明の解決手段は、自動変速機
の走行レンジをパーキングレンジ、後退レンジ、ニュー
トラルレンジ及び前進走行レンジの何れかに切り換える
ための油圧バブルを駆動するアクチュエータと、前記ア
クチュエータを制御する制御手段と、前記制御手段にレ
ンジ切換指令を出力するシフトレバーと、自動変速機以
外の車載機器を操作するコンビレバーとを備え、ステア
リングコラムの側面の同じ側に前記シフトレバーが回動
自在に、前記コンビレバーが上下方向に揺動自在にて近
接配設されてなる操作レバー装置を前提とする。前記シ
フトレバーは、ステアリングコラムの側面に、車幅方向
に延びる回転軸回りに回動可能に取り付けられ、前記回
転軸回りに回動することにより、前記制御手段に出力す
るレンジ切換指令を切り換えるストローク接点式の操作
スイッチを備える。前記操作スイッチは、ステアリング
ホイールの下側側縁部の所定位置に手を掛けたままの状
態で、この手の指により、前記前進走行レンジを切り換
え可能な位置でかつ、前記状態で前記パーキングレンジ
及び後退レンジを操作できない位置に配設されている。
前記コンビレバーは、ステアリングホイールの前記所定
位置に手を掛けたままの状態では操作できない範囲に揺
動軌跡が設定され、かつ前記シフトレバーよりも上方に
配設されているものとする。
また、請求項2の発明の解決手段は、自動変速機の走
行レンジを切り換えるための油圧バルブを駆動するアク
チュエータと、前記アクチュエータを制御する制御手段
と、前記制御手段にレンジ切換指令を出力するシフトレ
バーと、自動変速機以外の車載機器を操作する操作手段
とを備え、ステアリングコラムの側面の同じ側に前記シ
フトレバーが回動自在に、前記操作手段が押しボタン形
式にて近接配置されてなる操作レバー装置を前提とす
る。前記シフトレバーは、ステアリングコラムの側面に
車幅方向に沿って延出する回動軸回りに回動可能に取り
付けられ、前記回動軸回りに回動することにより、前記
制御手段に出力するレンジ切換指令を切り換えるストロ
ーク接点式の操作スイッチを備える。前記操作スイッチ
は、ステアリングホイールの側縁部に手を掛けたままの
状態で、このステアリングホイールに掛けられた手の指
により前記走行レンジを切り換え操作可能な状態で、ス
テアリングコラムに配設されているとともに、前記指に
よる走行レンジの切り換え操作時に該指と当接し、該指
の上下方向の動きを前記回動軸回りの動きに変換する指
当接部を備えている。そして、前記操作手段は、ステア
リングホイールの前記所定位置に手を掛けたままの状態
では操作できない範囲に設定されているものとする。
(作用) これにより、請求項1の発明では、運転者は、両手で
ステアリングホイールを握ったままの状態で、シフトレ
バーを操作することにより、前進走行レンジとニュート
ラルレンジとの間で、自由にしかも瞬時に切り換えるこ
とができることになる。この結果、走行中における走行
レンジの切り換えは、両手でステアリングホイールを握
ったままの状態で行うことができることとなり、ステア
リングホイールの保持性が確実に確保されることとな
る。
また、ステアリングホイールを握った状態において、
後退レンジ及びパーキングレンジが手の操作可能範囲外
にあるので、ニュートラルレンジから後退レンジに切換
え操作することが不可能となる。この結果、前進走行中
において、走行レンジを前進走行レンジからニュートラ
ルレンジの間で切換え操作している間において、間違っ
て、後退レンジが設定される事態が確実に回避されるこ
ととなり、走行レンジの切り換え動作の確実性が、上述
した2動作の要求と相俟って確実に担保されることにな
る。
また、後退レンジまたはパーキングレンジに切り換え
るためには、必ず、手をステアリングホイールから一旦
離さなければならないことになるために、後退レンジま
たはパーキングレンジへの切り換え動作が、心理的に抑
制され、後退レンジまたはパーキングレンジへの切り換
え動作に際して誤動作が未然に防止されることになる。
さらに、シフトレバーを操作して、例えば前進2速レ
ンジから前進ドライブレンジにレンジ切り換えを行う場
合において、勢い余って指がコンビレバー側に振り上げ
られたとしても、コンビレバーは操作されず、操作の確
実性が担保されることとなる。
また、請求項2の発明では、上記シフトレバーの持つ
作用に加えて、シフトレバーとコンビレバーとの操作方
式が異なっていることにより、片側の操作部を操作する
際に、その手が他方の操作部を操作するようなことがな
くなり、シフトレバー及びコンビレバーの誤動作が防止
される。
(第1実施例) 以下に、本発明における第1実施例について図面に沿
って説明する。
本例におけるシフトレバーは、第1図に示すように、
自動変速機12の走行レンジの切換え操作を電気的に軽い
操作力で行うことができるように構成されており、ま
た、この自動変速機12は、エンジン14の駆動力を駆動輪
に伝達するように構成されている。ここで、この自動変
速機12は、走行レンジを切換えるための油圧バルブ16を
備える通常使用されているタイプであって、その構成は
周知であるため、ここでの説明を省略する。
そして、前記自動変速機12の油圧バルブ16には制御手
段10が接続されており、該制御手段10は、この発明の特
徴をなすシフトレバー18の操作に応じて、上述した油圧
バルブ16を電動により駆動して走行レンジを切換えるた
めの電動式走行レンジ切換装置20を備えている。このレ
ンジ切換装置20は、アクチュエータとしての可逆転可能
な駆動モータ22と、この駆動モータ22の駆動軸24に固定
され、所定半径を有する回転アーム26と、この回転アー
ム26の先端と油圧バルブ16とを連結する連結ワイヤ28
と、シフトレバー18から出力されたレンジ切換え指令に
基づき、駆動モータ22の駆動状態を制御する制御ユニッ
ト30とを備えている。このように構成されたレンジ切換
装置20の制御ユニット30にレンジ切換指令を出力するた
めの、本発明の特徴をなすシフトレバー18について第2
図以降を参照して説明する。
この自動変速機のシフトレバー18は、第2図に示すよ
うに、車室内において、ステアリングホイール56を回動
自在に取付けたステアリングコラム58の左側の外周側
面、換言すれば、方向指示レバー60が設けられた側とは
反対側であって、ワイパ操作レバー62が設けられた側と
は同一側に配設されている。このシフトレバー18は、所
謂ストローク接点式の操作スイッチ、詳細には、車幅方
向に沿って延出する回動軸線回りに回動可能に取付けら
れたロータリ接点式スイッチから構成されている。
ここで、このシフトレバー18の配設位置は、第3図に
示すように、運転席に着座した運転者が、略中立位置
(即ち、回転角度が0°の位置)にあるステアリングホ
イール56の左右両外周部を両手で把持して前方を見た場
合に、丁度、ステアリングホイール56のスポーク56b,56
c間の空間部分を通してシフトレバー18を視認すること
ができるように設定されている。また、ステアリングホ
イール56も、この視認性が確保されるように3本スポー
クタイプ、詳細には3時、6時、9時方向に配置された
3本のスポーク56a,56b,56cを備えた構成とされてい
る。
また、第4図に示すように、ワイパ操作レバー62がス
テアリングコラム58の左側面の手前側上方に設定されて
いるのに対して、このシフトレバー18はステアリングコ
ラム58の左側面の手前側下方に設定されている。換言す
れば、ワイパ操作レバー62とシフトレバー18とは、ステ
アリングコラム58の軸方向中心線Cを境に、上下に夫々
離間された状態で配設されている。また、このワイヤ操
作レバー62は、ステアリングコラム58の中心回りに上下
方向に揺動操作されることによって、図示しないワイパ
の作動形態を調節するものである。
そして、このシフトレバー18は、第5図に示すよう
に、ステアリングコラム58の左側面に一体的に固定され
た円環状の取付リング64と、この取付リング64を通って
車幅方向に延びる軸線回りに回転可能に且つ軸方向に沿
って押し込み可能に軸支されたレバー本体66と、このレ
バー本体66の外周に半径方向外側に延びるように一体的
に突設され、且つレバー本体66の長さ方向略全体に亘っ
て延びる指当接部としてのフィン68と、このフィン68の
ステアリングコラム58側の端部にフィン68と直角に上方
に起立した状態(即ち、円周方向に沿って延出する状
態)で一体的に形成された押込み部70とを備えている。
第5図から明らかなように、フィン68の正面端面の図
中右端にはホールドボタン72が、また、押込み部70の側
面の最奥部には、自動変速機における走行レンジの切換
えモードを切換えるためのモード切換えボタン74が夫々
配設されている。ホールドボタン72は、これが押し込ま
れない状態で通常のシフト変更状態が規定され、これが
押込まれることにより、前進ドライブレンジにおいては
3速に、前進2速レンジにおいては2速に、夫々固定さ
れる。また、モード切換えボタン74は、これが押込まれ
ない状態では、自動変速機における走行レンジの切換え
態様が、ねばり強い走行感を重視したパワーモード(山
道走行に好適する)に規定され、押し込まれた状態で
は、経済性を重視したエコノモード(市内走行に最適す
る)に規定される。
一方、上述した取付リング64の外周面には、パーキン
グレンジを示す「P」、後退レンジを示す「R」、ニュ
ートラルレンジを示す「N」、前進ドライブレンジを示
す「D」、前進2速レンジを示す「2」、更に、前進1
速レンジを示す「1」の英数字が、取付リング64を左方
から見て時計回り方向に順次描かれている。そして、こ
のシフトレバー18においては、レバー本体66が回動する
ことにより、その回動位置に応じて設定された走行レン
ジを規定するためのレンジ切り換え指令を出力するよう
に構成されており、詳細には、フィン68の丁度真横に位
置する英数字で表される走行レンジを達成するように、
レンジ切換指令を出力する。即ち、このフィン68は、現
在設定されている走行レンジを指し示す指標としても機
能するものである。
ここで、図示するように、「N」,「D」,「2」,
「1」の各位置は、狭い間隔d1で等間隔に順次直列状態
に並べられているが、「R」位置は「N」位置に対し
て、前記間隔d1よりも広い間隔d2だけ離間した状態で並
べられ、「P」位置は「R」位置に対して上述した狭い
間隔d1で離間した状態で並べられている。また、
「N」,「D」,「2」の各位置は、第3図に示すよう
に、運転席に着座した運転者が正面を見た状態におい
て、丁度、「D」位置を真ん中に置いて直視することが
できる位置に配設されている。このようにして、ニュー
トラルレンジ「N」,前進ドライブレンジ「D」,前進
2速レンジ「2」の間で走行レンジを切り換える操作を
実行した場合、現在何れの走行レンジが設定されている
かは、フィン68が指し示す英数字「N」,「D」,
「2」を読み取ることにより瞬時に認識することができ
ることとなり、運転者は安心して走行レンジを切り換え
ることができる。
一方、第3図から明らかなように、前記の直視状態に
おいて、英字「R」,「P」は見ることができないこと
になる。つまり、後退レンジ「R」及びパーキングレン
ジ「P」の操作位置は取付リング64の上部に配設されて
おり、この後退レンジ「R」及びパーキングレンジ
「P」への操作には、フィン68は円弧を描きながら略車
体前後方向に向って移動することになる。また、ニュー
トラルレンジ「N」から後退レンジ「R」への切換え、
後退レンジ「R」とパーキングレンジ「P」の間の相互
の切換え及び前進2速レンジ「2」から前進1速レンジ
「1」への切換えは、単にレバー本体66を回動するのみ
では操作することができず、レバー本体66を軸方向に押
込まなければ操作できないように設定されている。従っ
て、機構上、ニュートラルレンジ「N」,前進ドライブ
レンジ「D」,前進2速レンジ「2」の間で自由にレン
ジ切り換えを実行するべく、レバー本体66を回動させる
状態において、決して、後退レンジ「R」,パーキング
レンジ「P」,前進1速レンジ「1」が設定されないも
のであるが、この事は、運転者が直視する状態におい
て、英字「R」,「P」,「1」は見ることができない
ことにより、簡単には後退レンジ「R」,パーキングレ
ンジ「P」,前進1速レンジ「1」に入る心配の無いこ
とが心理的にも担保されることになり、運転は安心し
て、ニュートラルレンジ「N」,前進ドライブレンジ
「D」,前進2速レンジ「2」の間で自由に走行レンジ
の切り換えを実行することができることになる。
以上のように、構成されたシフトレバー18は、上述し
たように、ステアリングコラム58の左側面に取付けられ
ているものであるが、詳細には、第4図に示す運転状
態、即ち、運転者が両肘を備え付けのアームレスト92に
夫々掛けて、リラックスした姿勢で両手をステアリング
ホイール56の所謂8時20分の位置を握って運転する状態
において、第6図に示すように、左手の中指を伸ばし
て、これが届く位置に、前進1速レンジ「1」からニュ
ートラルレンジ「N」までの範囲に位置するフィン68が
もたらされるように設定されている。
換言すれば、上述した状態において第6図に示すよう
に、左手中指の回動半径をl1とし、フィン68の回動半
径をl2とすると、中指の先端の回動軌跡と、前進1速レ
ンジ「1」からニュートラルレンジ「N」までの範囲に
位置するフィン68の先端の回動軌跡とが交わるように、
シフトレバー18の回動中心とステアリングホイール56の
左手の握り位置との間の距離l3が規定されている。即
ち、以下の不等式(1)が満足される範囲に、l3は規定
されている。
l3<l1+l2 …(1) このように式(1)を規定することにより、この実施
例においては、第7図に示すように、前進ドライブレン
ジ「D」にあるフィン68の先端とステアリングホイール
56との間の距離l6は、110mmに設定されている。
また、この第7図に示すように、後退レンジ「R」に
あるフィン68の先端とステアリングホイール56との間の
距離l4とすると、この距離l4は以下の不等式(2)が満
足される範囲に規定されており、この実施例において
は、130mmに設定されている。
l4≧l1 …(2) ここで、上述した所の、ニュートラルレンジ「N」と
後退レンジ「R」との間を隔てる間隔は、上述した不等
式(2)をも満足するように規定されている。
このように、シフトレバー18の設定位置は規定されて
いるので、車両走行時において、運転者は、両手でステ
アリングホイール56を握ったままの状態で、左手の中指
を伸ばして、シフトレバー18のフィン68を上から、また
は、下から叩くように操作することにより、レバー本体
66を前進1速レンジ「1」とニュートラルレンジ「N」
との間で、自由にしかも瞬時に切り換えることができる
ことになる。この結果、走行中における走行レンジの切
り換えは、両手でステアリングホイール56を握ったまま
の状態で行うことができることとなり、ステアリングホ
イール56の保持性が確実に確保されることとなる。
また、左手がステアリングホイール56を握った状態に
おいて、たとえ中指を伸ばしたとしても、後退レンジ
「R」がフィン68の操作可能範囲外にあるので、ニュー
トラルレンジ「N」から後退レンジ「R」に切換え操作
することが不可能となる。この結果、前進走行中におい
て、フィン68を中指で叩くことにより自由に走行レンジ
を前進1速レンジ「1」からニュートラルレンジ「N」
の間で切換え操作している間において、間違って、後退
レンジ「R」が設定される事態が確実に回避されること
となり、走行レンジの切り換え動作の確実性が、上述し
た2動作の要求と相俟って確実に担保されることにな
る。
また、後退レンジ「R」またはパーキングレンジ
「P」に切り換えるためには、必ず、左手をステアリン
グホイール56から離さなければならないことなるため
に、後退レンジ「R」またはパーキングレンジ「P」へ
の切り換え動作が、心理的に抑制され、後退レンジ
「R」またはパーキングレンジ「P」への切り換え動作
に際して誤動作が未然に防止されることになる。
ここで、第6図に示すように、上下方向に揺動操作さ
れるワイパ操作レバー62は、シフトレバー18の上方であ
って、かつこれよりも距離l5だけ手前側に位置するよう
に配設されている。従って、ワイパ操作レバー62を操作
する場合には、左手のステアリングホイール56における
握り位置を、所謂8時方向位置から10時方向位置に握り
換える必要が生じる。即ち、シフトレバー18の回動半径
1での操作回動範囲と、ワイパ操作レバー62の回動半
径l1での操作回動範囲とは、互いに異なることとな
る。
その結果、この実施例においては、シフトレバー18の
フィン68を上方に押して、例えば前進2速レンジ「2」
から前進ドライブレンジ「D」にレンジ切り換えを行う
場合において、勢い余って指が上方に振り上げられたと
しても、ワイパ操作レバー62を操作されず、操作の確実
性が担保されることとなる。また、ワイパ操作レバー62
の操作時における手の移動方向は上下方向(第6図矢印
A参照)であるのに対して、シフトレバー18のパーキン
グレンジ「P」及び後退レンジ「R」への切換え操作方
向は、略車体前後方向(第6図矢印B参照)であるため
に、ワイパモードを設定する場合においても、その操作
中に指がシフトレバー18に接触したとしても、シフトレ
バー18がパーキングレンジ「P」及び後退レンジ「R」
へ切換えられることはなく、運転者は安心して、ワイパ
操作レバー62を操作することができるものである。
尚、本実施例におけるシフトレバー18は、ステアリン
グコラム58の側面から車幅方向に延びる回転軸線回りに
回動可能な構成したが、本発明はこれに限らず、ステア
リングホイール56を握った状態で操作可能な位置であれ
ば、その配設位置及び回動軸方向は適宜設定が可能であ
る。
(第2実施例) 次に、本発明における第2実施例について説明する。
本例においては前述した第1実施例の構成との相違点の
みについて説明するに止める。
第8図に示すように、本例におけるシフトレバー18
は、前述した第1実施例のものと同構成のロータリ接点
式スイッチで成っている。一方、これまでコンビレバー
であったワイパ操作手段75は、前記シフトレバー18の上
方でステアリングコラム58の左側面に配設され、ワイパ
停止ボタンスイッチ75a,間欠駆動ボタンスイッチ75b,Lo
wボタンスイッチ75c,Hiボタンスイッチ75d,ウインドウ
オッシャボタンスイッチ75eからなる5つの押しボタン
式スイッチで構成されており、これらの中から運転者が
適宜選択して押し操作することでワイパモードを変更す
るようになっている。
従って、このように、シフトレバー18とワイパ操作手
段75の操作方式が異なっていることによって、片側の操
作部を操作する際に、この手が他方の操作部を操作する
ようなことがなくなり、シフトレバー18及びワイパ操作
手段75の誤動作が防止される。
尚、上記各実施例では車載機器としてワイパ装置につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、ウインカ装置や
照明装置に採用してもよい。
(発明の効果) 上述したように本発明によれば以下に示すような効果
が発揮される。
請求項1の発明では、ステアリングホイールを握った
状態でシフトレバーとコンビレバーとを同時に操作する
ことができないとともに、ステアリングホイールを握っ
た状態でパーキングレンジ及び後退レンジへの切換えが
不可能であるので、レバーの誤動作の防止が図れ、乗員
が要求するレバー操作のみを確実に行うことができる。
請求項2に係る発明では、シフトレバーとコンビレバ
ーとの操作方式が異なるので、一方を操作する際に、乗
員の手が他方に接触したとしても、その手が操作を行う
ことがないために誤動作が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の1実施例を示し、第1図は制
御手段を概略的に示す構成図、第2図は車室内の斜視
図、第3図はシフトレバーの配設状態を運転者から見た
図、第4図はシフトレバーの操作状態を示す車室内の斜
視図、第5図はシフトレバーの斜視図、第6図はシフト
レバーの操作状態を示す斜視図、第7図はその側面図で
ある。第8図は本発明の第2実施例における第7図相当
図である。18…シフトレバー 58…ステアリングコラム 62…ワイパ操作レバー(コンビレバー) 75…ワイパ操作手段(操作手段) 「P」…パーキングレンジ 「R」…後退レンジ
フロントページの続き (72)発明者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 久保上 順治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 松村 邦彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 土田 貴志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−43835(JP,U) 実開 昭61−29937(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12 H01H 25/06 H01H 21/00 B60K 37/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の走行レンジをパーキングレン
    ジ、後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進走行レン
    ジの何れかに切り換えるための油圧バルブを駆動するア
    クチュエータと、 前記アクチュエータを制御する制御手段と、 前記制御手段にレンジ切換指令を出力するシフトレバー
    と、 自動変速機以外の車載機器を操作するコンビレバーとを
    備え、 ステアリングコラムの側面の同じ側に前記シフトレバー
    が回動自在に、前記コンビレバーが上下方向に揺動自在
    にて近接配置されてなる操作レバー装置であって、 前記シフトレバーは、ステアリングコラムの側面に、車
    幅方向に延びる回動軸回りに回動可能に取り付けられ、
    前記回動軸回りに回動することにより、前記制御手段に
    出力するレンジ切換指令を切り換えるストローク接点式
    の操作スイッチを備え、 前記操作スイッチは、ステアリングホイールの下側側縁
    部の所定位置に手を掛けたままの状態で、この手の指に
    より、前記前進走行レンジを切り換え可能な位置でか
    つ、前記状態で前記パーキングレンジ及び後退レンジを
    操作できない位置に配設されており、 前記コンビレバーは、ステアリングホイールの前記所定
    位置に手を掛けたままの状態では操作できない範囲に揺
    動軌跡が設定され、かつ前記シフトレバーよりも上方に
    配設されていることを特徴とする操作レバー装置。
  2. 【請求項2】自動変速機の走行レンジを切り換えるため
    の油圧バルブを駆動するアクチュエータと、 前記アクチュエータを制御する制御手段と、 前記制御手段にレンジ切換指令を出力するシフトレバー
    と、 自動変速機以外の車載機器を操作する操作手段とを備
    え、 ステアリングコラムの側面の同じ側に前記シフトレバー
    が回動自在に、前記操作手段が押しボタン形式にて近接
    配置されてなる操作レバー装置であって、 前記シフトレバーは、ステアリングコラムの側面に車幅
    方向に沿って延出する回動軸回りに回動可能に取り付け
    られ、前記回動軸回りに回動することにより、前記制御
    手段に出力するレンジ切換指令を切り換えるストローク
    接点式の操作スイッチを備え、 前記操作スイッチは、ステアリングホイールの側縁部に
    手を掛けたままの状態で、このステアリングホイールに
    掛けられた手の指により前記走行レンジを切り換え操作
    可能な状態で、ステアリングコラムに配設されていると
    ともに、前記指による走行レンジの切り換え操作時に該
    指と当接し、該指の上下方向の動きを前記回動軸回りの
    動きに変換する指当接部を備えており、 前記操作手段は、ステアリングホイールの前記所定位置
    に手を掛けたままの状態では操作できない範囲に設定さ
    れていることを特徴とする操作レバー装置。
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