JP2918669B2 - 硬化性組成物およびそれを塗装した塗装物 - Google Patents
硬化性組成物およびそれを塗装した塗装物Info
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Description
チール製家具、家電用品、プラスチックスなどの各種塗
装、とくに耐久性の要求される用途の塗装に使用される
組成物に関する。
リルメラミンは、1液であり作業性に優れるが、焼付時
にメラミン樹脂から発生する臭気の問題あるいは耐酸
性、耐候性に劣るなどの欠点がある。
すが、2液であり作業性に劣る。また、イソシアネート
の毒性が社会問題になりつつありイソシアネートを含ま
ず1液であり、形成される塗膜が耐候性をはじめとした
諸物性に優れる新しい樹脂組成物の開発がのぞまれてい
る。
重ねた結果、エポキシ基含有化合物、シラノール基含有
シロキサン化合物、有機ジルコニウム化合物からなる組
成物が常温で1液として安定であり、しかも形成された
塗膜は耐候性、外観性、耐薬品性などに優れることを見
出し本発明に至った。
有モノマー単位を5重量%(以下、%という)以下含有
するアクリル樹脂、 (B)1分子中にシラノール基を2個以上有するシロキ
サン化合物および (C)有機ジルコニウム化合物 からなる硬化性組成物ならびにメタリック粉末および
(または)着色顔料を含有する塗料が塗装され、該塗装
面にトップコートクリアー塗料が塗装された塗装物であ
って、該トップコートクリアー塗料が、前記組成物を主
成分とする硬化性塗料であることを特徴とする塗装物 に関する。
基を2個以上有し、水酸基含有モノマー単位を5重量%
(以下、%という)以下含有するアクリル樹脂(以下、
エポキシ基含有アクリル樹脂ともいう)は、焼付直後の
硬度、耐溶剤性、耐薬品性、密着性などの塗膜物性を良
好にするために使用される成分であり、さらにはエポキ
シ基が3個以上含まれるものが好ましい。エポキシ基が
2個未満のばあいは架橋が不充分となり、硬度、耐薬品
性、耐溶剤性などの必要な塗膜性能がえられない。
ポキシ基含有化合物の具体例としては、たとえばエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテルのご
とき多価アルコール(ポリオール)のポリグリシジルエ
ーテル類;フタル酸のジグリシジルエステル、イソフタ
ル酸のジグリシジルエステル、アジピン酸のジグリシジ
ルエステルのごとき多価カルボン酸(ポリカルボン酸)
のポリグリシジルエステル類;ビスフェノールAないし
はビスフェノールFからのジグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ヒダントイン環
含有エポキシ樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのポリグリコールのジグリシジル
エーテルやエポキシ樹脂をウレタン変性したエポキシウ
レタン樹脂のごとき各種エポキシ樹脂などのポリエポキ
シ化合物など、さらにはp−オキシ安息香酸のグリシジ
ルエステルエーテルまたは側鎖にエポキシ基を有する各
種ビニル系(共)重合体、エポキシ変性シリコーンオイ
ル、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランまた
はβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシランのようなエポキシ基含有アルコキシシラン
の部分加水分解物、エポキシ基含有アクリル樹脂などが
あげられる。とくに、エポキシ基含有アクリル樹脂は主
鎖がアクリル樹脂であることから耐久性、耐溶剤性、耐
薬品性などに優れる。
ルモノマーをアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体と
共重合することにより容易にうることができる。
類、量を変えることにより幅広い樹脂設計が可能であ
る。
が、たとえばグリシジル(メタ)アクリレート、β−メ
チルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル、ジグリシジルマレート、β−メチルグリシ
ジルリマレート、ジグリシジルフマレート、ジ−β−メ
チル−グリシジルフマレート、脂環エポキシ基を有する
(メタ)アクリル酸エステルであるダイセル化学工業
(株)製のAETHB、METHBなどがあげられる。これらエポ
キシ基含有ビニルモノマーは1種を用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。
ル酸またはメタクリル酸の誘導体にとくに限定はなく、
その具体例としては、たとえばメチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロ
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ロニトリル、(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、東亜合成化学工業(株)製のマクロ
マーであるAS−6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5、
(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類な
どのα、β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシ
アルキルエステル類とリン酸エステル類との縮合生成物
たるリン酸エステル基含有ビニル系化合物、ウレタン結
合やシロキサン結合を含む(メタ)アクリレート、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル−ジメチルメト
キシシランなどのアルコキシシリル基含有(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシエチルビニルエーテル、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、東亜合成化学工業(株)製の
アロニクス5700、4−ヒドロキシスチレン、日本触媒化
学工業(株)製のHE−10、HE−20、HP−10およびHP−20
(いずれも末端に水酸基を有するアクリル酸エステルオ
リゴマー)、日本油脂(株)製のブレンマーPPシリーズ
(ポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブレン
マーPEシリーズ(ポリエチレングリコールモノメタクリ
レート)、ブレンマーPEPシリーズ(ポリエチレングリ
コールポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブ
レンマーAP−400(ポリプロピレングリコールモノアク
リレート)、ブレンマーAE−350(ポリエチレングリコ
ールモノアクリレート)、ブレンマ−NKH−5050(ポリ
プロピレングリコールポリトリメチレンモノアクリレー
ト)およびブレンマーGLM(グリセロールモノメタクリ
レート)、水酸基含有ビニル系化合物とε−カプロラク
トンとの反応によりえられるε−カプロラクトン変性ヒ
ドロキシアルキルビニル系モノマーなどがあげられる。
ル系モノマーの代表的なものとしては、たとえば式: (式中、R1はHまたはCH3、kは1以上の整数を示す)
で表わされる構造を有するダイセル化学工業(株)製の
Placcel FA−1(R1=H、k=1)、Placcel FA−4
(R1=H、k=4)、Placcel FM−1(R1=CH3、k=
1)およびPlaccel FM−4(R1=CH3、k=4)、UCC
(株)製のTONE M−100(R1=H、k=2)およびTONE
M201(R1=CH3、k=1)などがあげられる。これら水
酸基含有モノマーを共重合することにより硬化性が向上
する。ただし、エポキシ基含有アクリル樹脂に含まれる
水酸基含有モノマー単位の量は5%以下である。
レタン結合やシロキサン結合により形成されたセグメン
トを含んでいてもよく、(メタ)アクリル酸誘導体以外
のモノマーに由来するセグメントを含んでいてもよい。
該モノマーには限定はなく、その具体例としては、たと
えばスチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、
ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル系化合
物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カ
ルボン酸の塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミ
ン塩など)、または、それらと炭素数1〜20の直鎖また
は分岐のアルコールとのジエステル;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエス
テルやアリル化合物;イタコン酸ジアミド、クロトンア
ミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジアミド、N−ビ
ニルピロリドンなどのアミド基含有ビニル系化合物;メ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレ
ン、ブタジエン、イソプレン、フルオロオレフィンマレ
イミド、N−ビニルイミダゾールなどのその他のビニル
系化合物などがあげられる。
ゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系ラジカル開始剤
を用いた溶液重合法により製造するのう好ましい。
カプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメル
カプタンなどの連鎖移動剤を用い、分子量を調整するこ
とができる。
限定はない。
限定はなく、通常使用されているものであれば使用しう
るが、耐久性などの塗膜物性(本発明の組成物から形成
される塗膜の物性)の点から数平均分子量が1,500〜40,
000であるのが好ましく、3,000〜25,000であるのがさら
に好ましく、また、充分に架橋しうるだけのエポキシ基
を有するのが好ましく、強度、耐久性などの塗膜物性の
点からエポキシ基含有アクリル樹脂のエポキシ当量は10
0〜20000が好ましく200〜10000であるのがさらに好まし
い。
く、2種以上を併用してもよい。
するシロキサン化合物は、2個以上、好ましくは3個以
上のシラノール基を有し(A)成分と相溶するものであ
ればとくに限定なく使用することができる。シラノール
基が1分子中に2個未満のばあいは架橋が不充分とな
り、硬度、耐薬品性、耐溶剤性などの必要な塗膜性能が
えられない。シロキサン結合は非常に安定であり、前記
シロキサン化合物を用いることにより、耐久性、耐薬品
性、耐溶剤性、可撓性などに優れる硬化物をうることが
できる。
状などの任意の構造でよく、またオルガノ基としては水
素原子またはアルキル基、アルケニル基、アリール基、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基、アリル基、フェニル基などがあげられる。これらの
オルガノ基を有するもののなかでは、工業的に製造され
ており安価なメチル基やフェニル基を有するものが実用
上有利である。
反応性官能基を含んでいてもよく、たとえばアルコキシ
シリル基、アルコール性水酸基、グリシジル基、アミノ
基、メルカプト基、カルボキシル基、アミド基、ビニル
基、(メタ)アクリロキシ基などがあげられる。
ればとくに限定はないが、分子量が高くなるにしたがい
相溶性が低下することから、ケイ素原子が2〜300個の
ものが好ましく、2〜100個のものがさらに好ましく、
3〜50個のものがとくに好ましい。
えばシリコーンゴム、シリコーンワニス、信越化学工業
(株)製KR211、KR212、KR214、KR216、トーレシリコー
ン(株)製SH6018などの有機ポリマー変性用シリコーン
中間体、反応性シリコーンオイルとして用いられている
反応性ポリジメチルシロキサン、反応性ポリジフェニル
シロキサン、ジメチルとジフェニルの共重合タイプの反
応性ポリメチルフェニルシロキサン、 (R2はフェニル基、炭素数1〜4のアルキル基および水
酸基よりなる群から選ばれた基)、 (R3はフェニル基、炭素数1〜4のアルキル基および水
酸基よりなる群から選ばれ、少くとも−Si−OHを2個以
上有する基、l、m、nはそれぞれ1〜5)、加水分解
性シラン化合物の加水分解縮合物などがあげられる。
えばメチルシリケート、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、
オクチルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジブチルジメト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ビニルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリ
エチルメトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、
エチルシリケート、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、オク
チルトリエトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、ジエチルジエトキシシラン、ジブチルジエトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビニルメチル
ジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエ
チルエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、日
本コルコート化学(株)製のメチルシリケート47、メチ
ルシリケート51、メチルシリケート55、メチルシリケー
ト58、メチルシリケート60、エチルシリケート40、HAS
−1,HAS−6、HAS−10、信越化学工業(株)製のAFP−
1、AFR−2,AEP−6、KR213、KR217、KR9218;東芝シリ
コーン(株)製のTSR165、TR3357;日本ユニカー(株)
製のY−1587、FZ−3701、FZ−3704などがあげられる。
シラン化合物を単独または複数混合し、すべてのアルコ
キシシリル基を加水分解するのに必要なH2Oを加え、ま
た必要に応じて塩酸、硫酸などの縮合触媒を少量加え、
常温〜100℃にし、生成するアルコールを除去しながら
縮合を進めるなどすることにより容易にえられる。
シロキサン化合物(B)の使用割合としては、(A)成
分/(B)成分が重量比で9/1〜1/9が好ましく、8/2〜2
/8がさらに好ましい。使用割合が9/1をこえるばあいお
よび1/9未満になるばあいは、それぞれの成分の特徴が
充分えられなくなる傾向にある。
合物は、エポキシ基とシラノール基との反応を促進する
ための成分であり、このような目的のために用いうるも
のであればとくに限定はないが、硬化活性の点からは少
なくとも1つアルコキシ基を含むジルコニウム化合物が
望ましい。
コネート、テトラ−n−プロピルジルコネート、テトラ
イソプロピルジルコネート、テトラ−n−ブチルジルコ
ネート、テトラ−sec−ブチルジルコネート、テトラ−t
ert−ブチルジルコネート、テトラ−n−ペンチルジル
コネート、テトラ−tert−ペンチルジルコネート、テト
ラ−tert−ヘキシルジルコネート、テトラ−n−ヘプチ
ルジルコネート、テトラ−n−オクチルジルコネート、
テトラ−n−ステアリルジルコネートなどのジルコネー
ト類があり、とくにテトライソプロピルジルコネート、
テトラ−n−プロピルジルコネート、テトライソブチル
ジルコネート、テトラ−n−ブチルジルコネート、テト
ラ−sec−ブチルジルコネート、テトラ−tert−ブチル
ジルコネートなどをあげることができ、これらを使用す
ると好適な性能を有する組成物をうることができる。ま
た、テトライソプロピルジルコネート、テトラ−n−プ
ロピルジルコネート、テトラ−n−ブチルジルコネー
ト、テトライソブチルジルコネート、テトラ−sec−ブ
チルジルコネート、テトラ−tert−ブチルジルコネート
などの2量体以上の化合物も使用できる。また、これら
ジルコネート類同士が会合した構成単位を含んでいても
よい。さらに、キレート化合物であるテトラキス(n−
プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス
(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス
(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、iso−ブト
キシトリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ
−iso−ブトキシ−ビス(アセチルアセトナート)ジル
コニウム、トリ−iso−ブトキシアセチルアセトナート
ジルコニウム、n−ブトキシトリス(アセチルアセトナ
ート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシビス(アセチル
アセトナート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシアセ
チルアセトナートジルコニウム、iso−プロポキシトリ
ス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−iso−
プロポキシビス(アセチルアセトナート)ジルコニウ
ム、トリ−iso−プロポキシアセチルアセトナートジル
コニウム、n−ブトキシトリス(エチル−アセトアセテ
ート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシビス(エチルア
セトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシ
(エチルアセトアセテート、)ジルコニウム、モノエチ
ルアセトアセテートトリス(アセチルアセトナート)ジ
ルコニウムなどがあげられる。
および(B)成分の固形分量100部(重量部、以下同
様)に対し、0.01〜50部、さらには0.1〜20部であるの
が好ましい。
性、耐薬品性などの必要な物性がえられなくなり、50部
をこえると塗膜がもろくなる傾向がある。
てもよいが、脱水剤を用いることにより長期ににわたる
安定性、繰返し使用しても問題のない安定性を確保する
ことができる。
ル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチル、メチルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、メチルシリケート、エチルシリケートなどの加水
分解性エステル化合物があげられる。
よび(B)成分の固形分100部に対し、通常100部以下、
好ましくは50部以下である。
溶剤は非反応性の溶剤であればよい。
料、コーティング剤などに用いられている脂肪族炭化水
素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アル
コール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、アルコ
ールエステル類、ケトンアルコール類、エーテルアルコ
ール類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類、エステ
ルエーテル類などがあげられる。これらのなかでも、ア
ルキルアルコールを含む溶剤を用いたばあい、本発明の
組成物の安定性を向上させるという点から好ましい。
数が1〜10のアルコールが好ましく、たとえばメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert
−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、セロソルブなどが用いられる。アルコールの使用量
にとくに限定はないが、(A)成分および(B)成分の
固形分100部に対し、通常100部以下、好ましくは50部以
下である。
アセトン、エチルアセトアセテートなどを溶剤として用
いても組成物の安定性を向上させることができる。
びアセチルアセトンあるいはエチルアセトアセテートな
どの併用は、本発明の組成物の(A)成分、(B)成分
および(C)成分を混合保存したばあいの保存安定性に
顕著な効果がみられる。
量または組成により異なり、実用上必要な固形分濃度ま
たは粘度に合わせて調整される。
能を改善するために加水分解性シラン化合物、シラノー
ル基が2個未満であるその縮合物、その反応物またはこ
れらの混合物を添加してもよい。
以上有するシロキサン化合物の原料として前述した化合
物が使用できる。
質顔料を含む)、紫外線吸収剤、沈降防止剤、レベリン
グ剤などの添加剤;ニトロセルロース、セルロースアセ
テートブチレートなどの繊維素;メラミン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、塩素化ポリオレフィン、塩化ゴム、ポリビニ
ルブチラール、アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッ
ド樹脂、アクリル変性アルキッド樹脂、アクリル樹脂、
水酸基含有フッ素樹脂、ポリエステルポリオール、ポリ
エーテルポリオール、ポリウレタンポリオールなどの樹
脂を添加してもよい。
く、通常行なわれているようにして調製しうる。
ト、プラスチック用改質剤などとして有用であり、とく
に塗料として用いたばあい、耐候性、密着性、硬度など
に優れ、かつ耐久性に優れた塗膜となる。
り、ロールコーターまたはフローコーターを用いる方法
などの常法により被塗布物に塗布したのち、30℃以上、
好ましくは55〜350℃で硬化させることができる。
着色顔料を含有する塗料(メタリック粉末を含有する塗
料はメタリックベースコートともいう、着色顔料を含有
する塗料はソリッドカラーコートともいう)が塗装さ
れ、該塗装面に前記硬化性組成物を主成分とするトップ
コートクリアー硬化性塗料たとえば熱硬化性塗料が塗装
された塗装物であるので、耐候性、耐酸性、耐汚染性な
どの優れた塗装物である。
する塗料にとくに限定はないが、たとえばアミノアルキ
ッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂、熱硬化アクリ
ル樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、硝化綿ラッカー、変性ア
クリルラッカー、ストレートアクリルラッカー、常温硬
化ウレタン樹脂、アクリルエナメル樹脂、酸化硬化アル
キッド樹脂、酸化硬化変性(CABなど)アルキッド樹
脂、常温または加熱硬化型フッ素樹脂、加水分解性シリ
ル基含有樹脂、水酸基含有ビニル系重合体と加水分解性
シリル基含有重合体との混合物などを主成分とするもの
があげられる。
型塗料、非水ディスパージョンン塗料、多液型塗料、粉
体塗料、スラリー塗料、水性塗料などのいずれのタイプ
であってもよい。
ているものでよく、いずれのメタリック粉末および着色
顔料であってもよい。メタリック粉末としては、たとえ
ばアルミニウム粉末、銅粉末、雲母粉末などがあげら
れ、着色塗料としては、たとえばフタロシアニンブル
ー、トルイジンレッド、ベンジジンエローなどの有機系
顔料や、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラなど
の無機系顔料があげられる。これらのメタリック粉末お
よび着色顔料は単独で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
含有する塗料には、紫外線吸収剤や光安定剤を使用する
ことができ、これらを用いると、より一層耐候性を向上
させることが可能である。
でき、たとえばベンゾフェノン系、トリアゾール系、フ
ェニルサリシレート系、ジフェニルアクリレート系、ア
セトフェノン系などの紫外線吸収剤が好ましい。
き、たとえばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートな
どがあげられる。これらは単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
有する塗料には、その塗膜とトップコートクリアー塗膜
との密着性を向上させるために前記化水分解性シラン化
合物、その縮合物、その反応物またはそれらの混合物が
含まれていてもよい。その含有量は、メタリック粉末お
よび(または)着色顔料を含有する塗料100部中、通
常、50部以下、さらには20部以下であるのが好ましい。
ンをブレンドすることもできる。ただし前記硬化性組成
物が主成分として、すなわち、該塗料の50%以上含まれ
る必要がある。前記割合が50%未満では耐候性、耐酸性
が低下する。
や光安定剤を配合することができる。これらを配合する
ことによって著しく耐候性を向上させることができる。
また、紫外線吸収剤と光安定剤とを併用することによ
り、耐候性をより一層向上させることができる。
の固形分量100部に対し、通常0.1〜10部、好ましくは1
〜5部である。また光安定剤の配合量は、トップコート
クリアー塗料の固形部分量100部に対し、通常0.1〜10
部、好ましく1〜5部である。
えば対象物に前記メタリック粉末および(または)着色
顔料を含有する塗料を塗装し、数分のセッティングのの
ち、ウエット・オン・ウエットでトップコートクリアー
塗料を塗装し、加熱硬化させる(2コート・1ベーク方
式)方法、またはメタリック粉末および(または)着色
顔料を含有する塗料を塗装し加熱硬化させたのち、トッ
プコートクリアー塗料を塗装し加熱硬化させる(2コー
ト・2ベーク方式)方法により製造することがてきる。
および(または)着色顔料を含有する塗膜の乾燥後の厚
さは隠ぺい性の点から10〜30μmが好ましく、トップコ
ートクリアー塗膜の厚さは耐久性などの点から20〜50μ
mが好ましい。
の特性において優れた性能を発揮する。
物、自動車、産業機械、スチール製家具、家電用品、プ
ラスチック製品などがあげられ、前記塗料が上塗り仕上
げに用いられる。
明する。
び滴下ロートを備えた反応容器に酢酸ブチル45.9部を仕
込み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温したのち、
第1表に示す混合物(a−1)、(a−2)を滴下ロー
トにより、5時間かけて等速滴下した。
トリル0.5部およびトルエン5部を1時間かけて等速滴
下した。滴下終了後、110℃で2時間熟成したのち、冷
却し、樹脂溶液にキシレンを加えて固形分を60%に調整
した。
び滴下ロートを備えた反応容器に酢酸ブチル45.9部を仕
込み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温したのち、
第1表に示す混合物(a−3)を滴下ロートにより、5
時間かけて等速滴下した。
トリル0.5部およびトルエン5部を1時間かけて等速滴
下した。滴下終了後、110℃で2時間熟成したのち、冷
却し、樹脂溶液にキシレンを加えて固形分を60%に調整
した。
をすべて加水分解するのに必要な量の水分である脱イオ
ン水39.7g、60%塩酸0.07gからなる混合物を80℃で5時
間、生成するメタノールを留去しながら反応させ、シロ
キサン化合物(b−1)をえた。
車用エポキシアミド系カチオン電着プライマーおよび中
塗サーフェーサーを塗装した塗板を試験片とし、その上
にベースコート(アクリルメラミン樹脂塗料)を塗装し
たのち、ウェット・オン・ウェットで第2表に示すトッ
プコートクリアー塗料(塗料1〜11)または2液アクリ
ルウレタン(ナトコペイント(株)製の商品名:ガメロ
ン501)またはアクリルメラミン(日本油脂(株)製の
ベルコートNo.5700)を塗装し、20分間セッティングの
のち140℃で30分間焼付けた。膜厚はドライ膜厚でベー
スコート約15μm、トップコートクリアー約30μmであ
った。えられた塗装物を下記のようにして評価した。結
果を第3表に示す。
い、25/25を10点、0/25を0点として評価し、8点以上
を合格とする。
置する。ふき取ったのち、跡形を調べて、下記の基準で
評価する。
8時間、水凝集(暗黒)50℃で4時間のサイクルで、25
00時間試験する促進試験を行ない、光沢保持率で評価す
る。
または表面の皮バリ状態を観察する。
0分間焼付け、膜厚30μmのフィルムを作製する。えら
れたフィルムのアセトン抽出法によるゲル分率で評価。
に対してKR213を10部添加して調製したものを用いたほ
かは実施例2と同様にして塗装物をえ、特性を評価し
た。結果を第3表に示す。
は、従来のアクリルウレタンの問題点であるポットライ
フ、アクリルメラミンの問題点である耐酸性、耐候性の
点で優れていることがわかる。
で1液であり、耐候性、耐薬品性および硬度、密着性に
優れた塗膜を有する塗装物をうることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)分子中にエポキシ基を2個以上有
し、水酸基含有モノマー単位を5重量%以下含有するア
クリル樹脂、 (B)1分子中にシラノール基を2個以上有するシロキ
サン化合物および (C)有機ジルコニウム化合物 からなる硬化性組成物。 - 【請求項2】有機ジルコニウム化合物(C)が少くとも
1つのアルコキシ基を含有する有機ジルコニウム化合物
である請求項1記載の硬化性組成物。 - 【請求項3】メタリック粉末および(または)着色顔料
を含有する塗料が塗装され、該塗装面にトップコートク
リアー塗料が塗装された塗装物であって、該トップコー
トクリアー塗料が、請求項1記載の組成物を主成分とす
る硬化性塗料であることを特徴とする塗装物。 - 【請求項4】トップコートクリアー塗料が、紫外線吸収
剤および(または)光安定剤を含む請求項3記載の塗装
物。 - 【請求項5】メタリック粉末および(または)着色顔料
を含有する塗料が、加水分解性シラン化合物、その縮合
物、その反応物またはそれらの混合物を含む請求項3記
載の塗装物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25865890A JP2918669B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 硬化性組成物およびそれを塗装した塗装物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25865890A JP2918669B2 (ja) | 1990-09-26 | 1990-09-26 | 硬化性組成物およびそれを塗装した塗装物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136022A JPH04136022A (ja) | 1992-05-11 |
JP2918669B2 true JP2918669B2 (ja) | 1999-07-12 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2918669B2 (ja) |
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JP5014818B2 (ja) | 2007-02-01 | 2012-08-29 | オリジン電気株式会社 | 耐久性に優れた塗料組成物とその塗装物品 |
JPWO2016152185A1 (ja) * | 2015-03-25 | 2018-01-18 | テルモ株式会社 | 薬剤容器用ゴム栓およびそれを用いた薬剤収納済薬剤容器 |
-
1990
- 1990-09-26 JP JP25865890A patent/JP2918669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04136022A (ja) | 1992-05-11 |
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