JP2916396B2 - 缶容器 - Google Patents

缶容器

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JP2916396B2
JP2916396B2 JP7237982A JP23798295A JP2916396B2 JP 2916396 B2 JP2916396 B2 JP 2916396B2 JP 7237982 A JP7237982 A JP 7237982A JP 23798295 A JP23798295 A JP 23798295A JP 2916396 B2 JP2916396 B2 JP 2916396B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D21/00Nestable, stackable or joinable containers; Containers of variable capacity
    • B65D21/08Containers of variable capacity
    • B65D21/086Collapsible or telescopic containers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジュース,お茶,
ビール等を充填した内容物の消費後に押し潰せる缶容器
に関するもので、小さな押付力で最小限の容積にまで押
し潰せるように改良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジュース,お茶,ビール等を充填
したアルミ缶やスチール缶の缶容器が普及している。こ
の缶容器は携帯性に優れ、自動販売機においては無くて
はならない存在になっている。その携帯性の良さと扱い
の手軽さから、最近では飲料水をはじめ食品,小物衣類
のパッケージ容器として多様されている。このため、家
庭内をはじめ海、山、川等でのレジャー用の携帯飲料水
などの缶容器として爆発的に普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアルミ缶や
スチール缶の缶容器は、上記のような多くの利点を有す
る反面で、使用後に放置されて多量の空き缶のゴミとな
り、この空き缶の回収処理が円滑に行かず環境悪化を引
き起こす社会問題にまでなっている。たとえ、自動販売
機の傍に空き缶の回収箱を設置したとしても、この回収
箱が空き缶の山となる。これは、缶容器が使用前も使用
後も体積が変化せず、嵩張ることにある。
【0004】そこで、回収した空き缶の嵩張りをなくす
ために、足で缶を押し潰したり、高価な缶圧縮機が一部
の都市で普及している。この手段は抜本的でなく、消費
者の個人レベルでの空き缶の押し潰し処理の回収努力が
何よりも実を結ぶ方法である。上記空き缶の押し潰し手
段として、空き缶の体積を、手によって簡便に押し潰し
て縮められるようにした缶容器が提供されている。その
2,3の実施例として、実開平3ー40939号や実開
平4ー7418号又は実開平6ー35122号や実開平
6ー25126号等に見るように、缶容器本体に押し潰
しを容易とする溝を付けたり、缶容器本体を押し潰し可
能な蛇腹状としたものがある。
【0005】上記缶容器を押し潰す圧縮方向は、缶容器
の縦方向(軸心方向)であるため効率良く体積を押し縮
められる。しかし、缶容器を蛇腹状としたものでは、缶
容器の製造コストが高くつくし、内容物を充填中の缶容
器に縦方向の外力が加わると、容易に撓んだり変形して
しまうという問題がある。また、缶容器に押し潰しを容
易とする溝を付けたものでは、その溝部に外力が集中
し、しかも缶容器を両手で捻じって押し潰すから、溝部
が破断し易く、押し潰し作業中にこの破断片で怪我をす
る危険がある。
【0006】本発明は、上記従来の使用後の缶容器を押
し潰し易くした手段における問題点を解決したもので、
小さな押付力で最小限の容積にまで安全に押し潰せるよ
うにした缶容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
する請求項1の缶容器は、円筒状の容器体の上端面を開
口部を持つ蓋部材により閉塞してなる缶容器において、
上記容器体の円周壁面上に一乃至複数の連続又は不連続
の凹溝帯を凹設し、上記凹溝帯はその断面形状を円周壁
面と上下接続縁とのなす折り曲げ角度が一方を60〜1
10度とし他方を20〜59度として大小に異なる非対
称形とし、上記凹溝帯上の円周壁面と接続縁とのなす折
り曲げ角度が小さい側の接続縁に一乃至複数の窪部を凹
設したことを特徴とするものである。
【0008】上記手段により、消費後の空となった缶容
器を垂直にして地面に置き、片足で缶容器の上端面を押
し付けると、缶容器の円周壁面上の凹溝帯に押付力が集
中応力として作用する。特に、大きい折り曲げ角度側の
接続縁にその応力が集中して働き、この接続縁をたわま
せて内側へ変形させる。凹溝帯の円周壁面と接続縁との
なす折り曲げ角度の一方が60〜110度であり、他方
が20〜59度である。上記設定角度は、上記押し潰し
作用を発揮するに好適な範囲を示すもので、これによ
り、効果的に大きい折り曲げ角度側の接続縁にその押し
潰しの集中応力が働き、大きい折り曲げ角度側の接続縁
をたわみ変形させることができる。これにより、小さい
折り曲げ角度側の円周壁面を大きい折り曲げ角度側の円
周壁面の内側へ小さな力で効率良く食い込ませて潰れて
行き、容器体の高さを低くする作用が確実に得られる。
更に、上記凹溝帯上の円周壁面と接続縁とのなす折り曲
げ角度が小さい側の接続縁に一乃至複数の窪部を凹設し
ている。上記手段により、特に、凹溝帯の大きい折り曲
げ角度側の接続縁と窪部にその押し潰しの集中応力が働
き、この窪部においては中心方向へ折れ曲がりやすい形
状によりこの方向へ大きなたわみ変形を容易に発生させ
る。これにより、小さい折り曲げ角度側の円周壁面を大
きい折り曲げ角度側の円周壁面の内側への変形を促進さ
せ、小さな外力で安全且つ容易に食い込ませて潰れるよ
うにできる。尚、複数の凹溝帯を備えたものでは、各凹
溝帯の小さい折り曲げ角度側の円周壁面を大きい折り曲
げ角度側の円周壁面の内側へ各々食い込ませて潰れて行
き、缶容器の高さを非常に低くする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態につき
説明する。図1,2は本発明に係る缶容器の構造とその
要部の断面を示している。本発明を施した缶容器1は、
アルミニュウム薄板又はスチール薄板を深絞り形成して
なるもので、缶容器1の全体は有低円筒状に成型し、上
端面を開口部2を持つ蓋部材3により閉塞する。
【0010】上記缶容器1の外筒となる円周壁面4上に
は、2条の連続する凹溝帯5が凹設されている。上記凹
溝帯5は、図3,4に示すように、その断面形状を円周
壁面4と上下接続縁5A,5Bとのなす折り曲げ角度
α,θが大小に異なる非対称形としたものである。すな
わち、円周壁面4と上接続縁5Aとのなす折り曲げ角度
αを大きくし、他方、円周壁面4と下接続縁5Bとのな
す折り曲げ角度θを小さくすることにより非対称形に形
成する。この折り曲げ角度α,θは、凹溝帯5の形成し
易さなどを考慮して選定されるが、円周壁面4と上接続
縁5Aとのなす折り曲げ角度αを概ね60〜110度と
し、円周壁面4と下接続縁5Bとのなす折り曲げ角度θ
を概ね20〜59度とするのが目安であり、このうちα
が概ね90度、θが概ね30度とするのが好ましい。
【0011】尚、上記接続縁5A,5Bは、図4に示す
ように、小さな円弧面Aと大きな円弧面Bに湾曲させた
断面形状とした形態にすることもある。更に、上記凹溝
帯5の小さい折り曲げ角度側の接続縁5Bには、図1,
2,5に示すように、複数(図示では4ケ所)の縦長の
窪部5Dを凹設している。このものは応力が集中し、中
心方向に折れ曲がりやすい形状であればよく、楕円形,
水滴形等適宜の形状とするものである。
【0012】本実施形態は上記のように構成され、以下
のようにして缶容器1の押し潰し作用が行われる。ま
ず、図6のように、消費後の空となった缶容器1を例え
ば、垂直にして地面Fに置き、片足で缶容器1の上端面
3を押付力Pで押し付けると、2条の凹溝帯5における
大きい折り曲げ角度側の接続縁5Aと小さい折り曲げ角
度側の接続縁5Bとに押付力Pが作用する。即ち、図1
0(a)に示すように、大きい折り曲げ角度側の接続縁
5Aと小さい折り曲げ角度側の接続縁5Bとの折曲辺5
Cに押付力P´が作用する。特に、大きい折り曲げ角度
側の接続縁5Aに押付力P´が集中して働き、大きい折
り曲げ角度側の接続縁5Aを撓ませて中心方向へ2点鎖
線のように変形させるに至る。しかも、凹溝帯5に設け
た4ケ所の窪部5Dは、図9,10のように中心方向へ
の押付力P〃が集中して作用すると、中心方向に向かっ
て折れ曲がるきっかけを作り、図中2点鎖線のように中
心方向に向かって変形させる。
【0013】しかして、上記凹溝帯5には、図11に示
すような缶1の中心方向に向かって働く押付力P〃と、
小さい折り曲げ角度側の接続縁から大きい折り曲げ角度
側の接続縁方向に働く押付力P´との複合力により、凹
溝帯5の小さい折り曲げ角度側の接続縁に連続する円周
壁面4を大きい折り曲げ角度側の接続縁に連続する円周
壁面4の内側へ進入させるように作用する。この結果、
図11に示すように、凹溝帯5の上下円周壁面4の一方
側が内部へ入り込みその押し潰し変形が進行する。そし
て、図7のように、缶容器1の高さを低くすることがで
きる。
【0014】以上本実施形態によると次のような効果を
奏することができる。まず、本実施形態によると、缶容
器1の円周壁面4上に一乃至複数の連続又は不連続の凹
溝帯5を凹設し、凹溝帯5はその断面形状を円周壁面と
上下接続縁とのなす折り曲げ角度が大小に異なる非対称
形としたので、足で缶容器1を押し付けると、上下の円
周壁面4が凹溝帯5の部分から潰れて変形し、非常に背
の低い偏平形状に潰せられる効果がある。
【0015】また、凹溝帯の断面形状は大きい折り曲げ
角度を円周壁面に対して60〜110度となし、小さい
折り曲げ角度を円周壁面に対して20〜59度としたの
で、効果的に大きい折り曲げ角度側の接続縁にその押し
潰しの集中応力が働き、大きい折り曲げ角度側の接続縁
を撓み変形させることができ、小さな力で効率良く食い
込ませて潰れるようにでき、缶容器の高さを低くする作
用が確実に得られる。
【0016】しかも、凹溝帯5上の小さい折り曲げ角度
側の接続縁に一乃至複数の窪部を凹設したので、中心方
向へ折れ曲がりやすい形状によりこの方向へ大きな撓み
変形を容易に発生させ、凹溝帯の小さい折り曲げ角度側
の円周壁面を大きい折り曲げ角度側の円周壁面の内側へ
の変形を促進させ、小さな押付力で安全且つ容易に食い
込ませて潰れるようにできる効果がある。
【0017】尚、凹溝帯5の下部は一乃至複数で特に限
定はしないが、複数の凹溝帯5を備えたものでは、図8
のように、各凹溝帯の小さい折り曲げ角度側の接続縁5
Bに連続する円周壁面4を各大きい折り曲げ角度側の接
続縁5Aに連続する円周壁面4の内側へ各々食い込ませ
て潰れて行き、缶容器1の高さを一層容易に完全な偏平
形状に潰せられる効果がある。
【0018】本発明は、上記一実施形態に限定されな
い。例えば、図12(a)に示すように、凹溝帯5を缶
容器1の円周壁面4に対して不連続に設けても良い。
又、図12(b)のように、ジグザグ形状に設けると
か、図12(c)のように、螺旋状に設けても良い。
又、上記凹溝帯5は、2条の形態で示したが、1条でも
3条以上の複数本としても良く、条数が多い程、潰した
時の高さが低くなる効果がある。又、凹溝帯5はその断
面形状を円周壁面と上下接続縁とのなす折り曲げ角度が
大小に異なる非対称形とすればよく、上下のいずれの折
り曲げ角を大きくし、又は、小さくしてもよい。
【0019】
【効果】本発明の請求項1によると、足で缶容器を押し
付けることによって上下の円周壁面が凹溝帯の部分から
潰れて変形し、非常に背の低い偏平形状に潰せられる効
果がある。これにより、空き缶を怪我することなく安全
且つ手軽に潰せ、空き缶の回収とリサイクルを効率良く
確実に行える効果がある。また、凹溝帯の大きい折り曲
げ角度を容器体の円周壁面に対して60〜110度とな
し、小さい折り曲げ角度を容器体の円周壁面に対して2
0〜59度として円周壁面と上下接続縁とのなす折り曲
げ角度が大小に異なる非対称形としたので、効果的に大
きい折り曲げ角度側の接続縁にその押し潰しの集中応力
が働き、大きい折り曲げ角度側の接続縁を撓み変形させ
ることができ、小さな押圧力で効率良く食い込ませて潰
すことができ、缶容器の高さを低くする作用が確実に得
られる。さらに、凹溝帯上の小さい折り曲げ角度側の接
続縁に一乃至複数の窪部を凹設したので、中心方向へ折
れ曲がりやすい形状によりこの方向へ大きな撓み変形を
容易に発生させ、小さな押圧力で安全且つ容易に潰れる
ようにできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の斜視図
である。
【図2】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の断面図
である。
【図3】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の要部の
拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の要部の
拡大断面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の要部の
拡大断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し潰
し時の正面図である。
【図7】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し潰
し時の正面図である。
【図8】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し潰
し時の正面図である。
【図9】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し潰
し時の断面図である。
【図10】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し
潰し時の拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態を示す図で、缶容器の押し
潰し時の拡大断面図である。
【図12】本発明の実施形態を示す図で、第2,3,4
実施形態の正面図である。
【符号の説明】
1 缶容器 2 開口部 3 蓋部材 4 円周壁面 5 凹溝帯 5A 大きい折り曲げ角度側の接続縁 5B 小さい折り曲げ角度側の接続縁 5C 折曲辺 5D 窪部 α 折り曲げ角 θ 折り曲げ角

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の容器体の上端面を開口部を持つ
    蓋部材により閉塞してなる缶容器において、上記容器体
    の円周壁面上に一乃至複数の連続又は不連続の凹溝帯を
    凹設し、上記凹溝帯はその断面形状を円周壁面と上下接
    続縁とのなす折り曲げ角度が一方を60〜110度とし
    他方を20〜59度として大小に異なる非対称形とし、
    上記凹溝帯上の円周壁面と接続縁とのなす折り曲げ角度
    が小さい側の接続縁に一乃至複数の窪部を凹設したこと
    を特徴とする缶容器。
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