JP3707011B2 - 空き缶時、潰し易い缶 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は液体や固形物類を密封する缶の形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体や固形物類を小分けして保管、運搬等流通の手段に鉄製及びアルミ製の缶が用いられている。缶の形状についてはいろいろあるが、市場に比較的多く出ている例を図7から図10に示す。
【0003】
図7、図8は固形物類の缶詰に多く用いられている例である。図中、11は横断面形状が円の筒体、12aは外形が円形の側板で、円筒体11の両側にかしめられて、円柱形に形成された缶である。
中味は缶切りと称す道具を用いて、一方の側板12aの外周内を切断し、開けて取り出すが、取り出した後の空き缶の形状は円筒体11と他方の側板12aが一体になったものである。
【0004】
図9、図10はアルミ製の飲料水缶に多く用いられている例である。材料のアルミは展性に優れているため、円筒体11と底方の側板12bは一体に成形加工(深絞り加工)される。側板12bは強度を増すため、また加工性から、外面中央部には球面状のへこみ12c及び半円状のふくらみからなる円座12dが設けられている。
また反対面の側板12eには手で簡単に取り出し口が開けれるよう、線の形態で板厚の約半分を押しつぶして破れ易くした半切断線5で開口舌6が設けられている。
【0005】
7はタブで、開口舌6を押し破る爪7aと取手7bが一体になり、リベット8で側板12eの外面に取り付けられている。
中味を取り出すには、タブ7の取手7bを持ち上げると開口舌6が爪7aで押し破られて穴があき、中味を出すことが出来る。中味を出した後の空き缶の形状は円筒体11と側板12b及び側板12eが一体となった円柱体である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
中味を取り出した後の空き缶を横にして、足で踏んで潰した時、円筒体11部分の中央部はへこみ易いものの、側板12a、12b、12e部分は外周が円筒体11と一体になって、かつ円形状のため、容易には折り曲がらない。(類似例として、自動車のタイヤを保持しているホイルと同様、圧縮性の力に強く、側板12a、12b、12eの折り曲げは容易ではない。)
【0007】
従って、空き缶は原形の円柱体の形状を保ったまま、放置されたり、収集箱に投棄されるが、かさ張って収集の手間を煩わしている。
市場には、家庭用及び公共機関等に空き缶を潰す機械もあるがコストが高く、普及率は低い。また缶製品を使用する場所が限定しにくく、各場所に潰す機械を設置することは、経費がかかりむずかしい問題であった。
【0008】
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、缶の形状を楕円柱形にし、かつ側板も中心部より折り曲がり易くして、空き缶を横にして、足で踏みつければ、ほぼ四角形の扁平体に潰し、かさを小さくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空き缶時、潰し易い缶は、缶の筒体及び側板を楕円形(長円形も含むが、本書中は楕円形のみで記述する)にし、かつ楕円形の側板の外面には長軸上に短い溝状のへこみと、長軸とほぼ直角に横切る半切断線による裂け目を複数本設けたものである。
【0010】
また楕円形の両側板に上述の如くを施し、さらに片方の楕円形の側板には、取り出し口用の開口舌を半切断線で設け、開口舌を押し破るタブと、タブを楕円形の側板に取り付ける鋲とを備えるが、開口舌とタブと鋲の中心位置を楕円形の側板の短軸上に設け、開口舌がタブによって折り曲げられる位置を楕円形の側板のほぼ長軸上にしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1から図3にこの発明の一実施例の形態を示す。図1は楕円柱缶の筒部を横向きにして短軸線上を切断した図、図2は図1を左方向から見た側面図、図3は図2のIII−III線の部分断面図である。図中、1は楕円形の筒体、2aは外形が楕円形の側板で、外面には長軸上に短い溝状のへこみ3と、線の形態で板厚の約半分を押しつぶして破れ易くした裂け目4を、長軸とほぼ直角に横切るように複数本設けたものである。
【0012】
2bは缶切りと称す道具で外周内を切断されることを建前にした外形が楕円形の平板状の側板である。これら楕円形の側板2a、2bは楕円形の筒体1の両端縁部とかしめられて、楕円柱形の缶を形成しているものである。
缶切りと称す道具にて、側板2bの外周内を切って、中味を取り出した後の空き缶の形状は筒体1と、側板2aが一体になったものとなる。
【0013】
この楕円柱形の空き缶を横に向けて、平面地に置くと必然的に短軸上の外面が上下となって静止するものとなる。この状態で2aの側板部分を主に足で踏むと、短軸上の外面寸法が狭まり、長軸上の外面寸法が拡がろうとする、すなわち、側板2aの裂け目4ははち切れて口を開くと共に、へこみ3部の中心部から折れ曲がって、缶の中に入りほぼ扁平体につぶれるものとなる。
【0014】
【実施例】
図4から図6はこの発明の他の実施例(アルミ製の飲料缶例)を示す。図4は図1と同様缶を横に向けた短軸線上の断面図。図5は図4の左側図面、図6は図4の右側面図である。尚、図1から図3と同符号は相当部分を示す。
【0015】
2cは楕円筒体1と一体に深絞り加工で形成された楕円形の側板、2eは缶の強度を増す半円状のふくらみからなる楕円座で、側板2cの縁部近辺に設けたものである。2dは楕円筒体1とは別材で作られた楕円形の側板で、外周を筒体1の端とかしめて、楕円柱体の缶を形成しているものである。
2c、2dの側板にはそれぞれ長軸上に短い溝状のへこみ3と、線の形態で板厚の約半分を押しつぶして破れ易くした裂け目4を、長軸とほぼ直角に横切るようにして、複数本有する。
【0016】
2dの側板には、中味の取り出し口が設けられている。すなわち、線の形態で板厚の約半分を押しつぶして破れ易くした半切断線5で、取り出し口となる開口舌6を形成する。開口舌6を形成する半切断線5の始点と終点位置は側板2dのほぼ長軸上とし、開口舌6がタブ7で押し破られた時は、ほぼ長軸上から開口舌6が折れ曲がるようにしたものである。
【0017】
尚、開口舌6とタブ7とタブ7をとめるリベット8のそれぞれの中心位置は、側板2dの短軸線上に設け、側板2dが折れ曲がる時に障害とならないようにする。
【0018】
タブ7を起し、中味を取り出した後の空き缶は、横に向けて平面地に置くと、短軸上の外面が上下となって静止するため、足で側板2c、2dを主に踏むと、側板2c、2dの裂け目4が開くと共に、中央部から折れ曲がって扁平体になる。タブ7は側板2dが折れ曲がる間に入って、潰れる上に障害とならないようになる。
【0019】
本発明による空き缶の潰し易さは、缶の大きさ、材質、形状等で影響を受ける。また、楕円形の長軸と短軸の比は、空き缶になる前には破損しにくく、空き缶時には足で踏めば潰れるように、また、従来ある自動販売機が流用出来、流通上の諸設備が変わらないこと等も考慮して決める。
【0020】
空き缶の潰し易さは、側板2a、2c、2dに施す形状も影響が大きい。すなわち、半切断線による裂け目4の長さ、太さ、間隔、本数等は対象物に応じて決めればよく、また半切断線4は連続線に限定せず、破線であってもよい。
また、側板2a、2c、2dの長軸上に設ける短い溝状のへこみ3の溝は、V形溝でもU形溝でも、また溝の長さ、角度等も空き缶を潰した時、側板2a、2c、2dが缶の内側に折りたたみ易い形状になるように決める。
【0021】
【発明の効果】
この発明による空き缶時、潰し易い缶は、缶の形状が楕円柱形であるため、平面地に空き缶を横向きに置いた時、常に短軸上の外面が上下面になって静止する。従って缶の製造者はこの位置を念頭に置き、潰れ易く作る。缶の利用者はその策略を知らなくても、一番潰れ易い位置を足で踏むことになって、効率よく空き缶を潰すことが出来る。
【0022】
この発明による楕円柱缶の側板は、長軸上に短い溝状のへこみがあるため、足で踏んで扁平体にした時は、筒体の内部に入るもので、より小形に潰すことが出来る。
この発明による楕円柱缶の側板には、半切断線による裂け目を長軸上とほぼ直角に複数本設けたものであるため、足の踏み方が少々変わっても、一番力がかかった裂け目から破れて変形しだすため、扁平体に早く潰すことが出来る。
【0023】
タブや開口舌の中心位置が短軸上にあって、かつ開口舌の折れ曲がる位置がほぼ長軸上であるため、タブや開口舌があっても、側板の折れ曲げには支障を来たさない。
【0024】
楕円柱缶であるが、従来の流通上の諸設備が流用出来る範囲に収めることも出来、また従来品の円柱缶と混在しても、足で踏んで潰せるのは楕円柱缶と利用者は容易に区別出来る。
【0025】
また楕円缶は横に向けて置いた時、転がって行かず、常に上に向く位置が決まるため、その面に商品名等を表示すると宣伝効果も生ずる。
【0026】
空き缶を潰す手段を足で踏むことにしたため、専用機械の導入が不要となり、空き缶が発生するいろいろな場所での、利用者の協力が得られ易く、空き缶の収集が楽になる等の効果がある。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す楕円柱缶を横向きにした短軸線上の切断図
【図2】 図1の左側面図
【図3】 図2のIII−III線の部分断面図
【図4】 この発明の他の実施例を示す図1と同様な切断図
【図5】 図4の左側面図
【図6】 図4の右側面図
【図7】 従来の円柱缶を横向きにした縦断面図
【図8】 図7の側面図
【図9】 従来の他の缶形状例を示す図7と同様な縦断面図
【図10】 図9の右側面図
【符号の説明】
1 楕円形の筒体。 2a、2b、2c、2d 外形が楕円形の側板。 3 へこみ。
4 裂け目。 5 半切断線。 6 開口舌。 7 タブ 8 タブ7をとめるリベット。
Claims (2)
- 鉄及びアルミ製で、筒体の端面縁部が平らな従来の円柱形の缶において、缶の形状を楕円柱形にするものであるが、少なくとも片方の楕円形の側板の外面には、長軸上に短い溝状のへこみと、長軸とほぼ直角に横切る半切断線による裂け目を複数本設けた空き缶時、潰し易い缶。
- 楕円柱形の缶において、楕円形の両側板のそれぞれの外面には、長軸上に短い溝状のへこみと、長軸とほぼ直角に横切る半切断線による裂け目を複数本設けたものであるが、さらに片方の楕円形の側板には、半切断線で設けた取り出し口用の開口舌と、開口舌を押し破るタブと、タブを楕円形の側板に取り付ける鋲とを設けるが、開口舌とタブと鋲の中心位置を楕円形の側板の短軸上にして、開口舌がタブで押し下げられて曲がる位置を楕円形の側板のほぼ長軸上とした空き缶時、潰し易い缶。
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