JP2007254008A - 金属缶本体及び金属缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属缶本体及び金属缶において、缶をひねる回転方向に力を加える必要が無く、一定の強度を維持しつつ弱い力でも容易に潰すことを可能にする。
【解決手段】 底部3と缶胴部4とを有する有底円筒状の金属缶本体1であって、缶胴部4の外周面が、周方向に4分割された4つの分割領域で構成され、4つの分割領域のうち、互いに反対側に配された一対の第1の分割領域7Aには、周方向に延在する1つの第1の溝線部8Aが形成され、第1の分割領域7Aに隣接し互いに反対側に配された一対の第2の分割領域には、第1の溝線部8Aの形成位置から缶軸方向両側にずれて配された2つの第2の溝線部8Bが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容易に潰すことが可能な飲料水等を充填する金属缶本体及び金属缶に関する。
周知のように、飲料等が充填される容器として、従来から例えばアルミニウム合金からなる有底筒状とされた金属缶本体及びこれを用いた金属缶が採用されている。この種の金属缶本体としては、内容物が充填された後に、開口部に缶蓋が巻き締められて金属缶とされたものや、縮径された開口部にキャップが螺着されたキャップ付きボトル缶などが用いられている。
このような金属缶は、空き容器となった後に廃棄する際、そのままの形状であると容積が大きいため、潰して運搬や廃棄処理を行う取り扱いがなされている。空き容器を潰す処理は、作業者が手や足を用いて行うか、専用の缶潰し装置を用いて行われている。しかしながら、専用の缶潰し装置を用いる場合は、購入コストがかかると共に装置を準備しておく必要があり、処理コストの増大及び装置準備や運搬の手間が生じてしまう。また、作業者が自力で有底円筒形状の金属缶を潰す場合は、押し潰すために強い外力を加える必要であり、多大な労力を要していた。
このため、例えば特許文献1には、周壁に、同一方向に傾斜した複数の突条形成部と、各突条形成部の各間にあって突条形成部の一端と隣接する突条形成部の他端とを結ぶ凹溝形成部とを形成した手で潰し易く設計した容器構造体が提案されている。この技術では、複数の突条形成部と凹溝形成部とを周壁に形成しているので、容器構造体に回転力を与えつつ軸方向に押圧することで、軸方向に比較的簡単に折り畳むことを可能にしている。
また、特許文献2には、金属缶の側面に円周方向に沿って複数形成された傾斜溝と、これら傾斜溝と傾斜溝の間に上下方向に傾斜するようにで形成された複数の筋状突起部と、を有した折り潰し缶が提案されている。この折り潰し缶では、複数の傾斜溝と筋状突起部とを側面に形成しているので、折り潰し缶をしぼるようにして力を加えてしぼられた状態にした後、上下に力を加えて折り潰すことで比較的弱い力で小さく潰すことができる。
特開2000−355324号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2003−191938号公報(特許請求の範囲、図1)
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、従来の特許文献1及び2の技術は、工夫が施されていない缶に比べて缶を潰すことが比較的容易になったとは言え、いずれも缶をしぼる又はひねる回転方向に力を加える必要があり、人の手により缶を潰す際には、実際に、まだかなりの強い力が必要であるという不都合があった。また、肉厚を薄くするなど缶全体の強度を低下させれば、容易に潰すことが可能になるが、缶全体として一定以上の強度が必要であり、特に金属缶本体の開口部に缶蓋が巻き締められる金属缶では、内容物の充填時に缶蓋を巻き締めできるように荷重に耐えられる缶軸方向の座屈強度(コラム強度)が必要である。このため、缶全体の強度をある程度維持しておく必要がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、缶をひねる回転方向に力を加える必要が無く、一定の強度を維持しつつ弱い力でも容易に潰すことができる金属缶本体及び金属缶を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明の金属缶本体は、底部と缶胴部とを有する有底円筒状の金属缶本体であって、前記缶胴部の外周面が、周方向に4分割された4つの分割領域で構成され、4つの前記分割領域のうち、互いに反対側に配された一対の第1の分割領域には、周方向に延在する1つ又は複数の第1の溝線部が形成され、前記第1の分割領域に隣接し互いに反対側に配された一対の第2の分割領域には、前記第1の溝線部の形成位置から缶軸方向両側にずれて配された複数の第2の溝線部が形成されていることを特徴とする。
この金属缶本体では、一対の第1の分割領域に、周方向に延在する1つ又は複数の第1の溝線部が形成され、第1の分割領域に隣接した一対の第2の分割領域に、第1の溝線部の形成位置から缶軸方向両側にずれて配された複数の第2の溝線部が形成されているので、開缶後に、第1の溝線部、第2の溝線部の順にこの部分を指などで押して凹ませることで、座屈強度の低い簡易的な略蛇腹状に缶本体全体を変形させることができ、この後、缶軸方向内側に力を加えることで容易に缶本体全体を人の手で押し潰すことができる。なお、第1の溝線部及び第2の溝線部とも、缶胴部の外周面に線状に溝をエンボス加工で形成したものであるので、弱い力で容易に内側に折ることが可能である。
また、従来の缶では、円筒状の缶胴部であるため、手で持った際に滑り易いと共に、空き缶状態で横倒しで載置した際に、転がり易く、取り扱いが不便になる場合もあるが、本発明では、上記略蛇腹状に変形した状態で、断面形状が略四角形状となり外周面に稜線部が生じるため、滑り難く持ち易くなると共に転がり難いという利点がある。さらに、一般的な円筒形状から略蛇腹形状へ変形させることができるため、従来にない異なる意匠性も備えることができる。また、缶胴部の肉厚を薄くするなどの缶全体の強度低下を行わずに潰し易い構成を実現できるため、缶蓋の巻き締め時に必要なコラム強度を維持することができる。
また、本発明の金属缶本体は、前記第1の溝線部の両端部が、缶軸方向両側に配された複数の前記第2の溝線部の端部を結ぶ仮想線よりも前記第2の分割領域側に突出して形成されていることを特徴とする。すなわち、この金属缶本体では、第1の溝線部の両端部が、複数の第2の溝線部の端部を結ぶ仮想線よりも第2の分割領域側に突出配置されているので、第1の溝線部及び第2の溝線部を凹ませて略蛇腹状に変形させた際に、外周面に形成される稜線部が缶軸方向に大きくジグザグ状に形成される。したがって、より明確な蛇腹状に変形させることができ、さらに弱い力で簡単に押し潰すことが可能になる。
また、本発明の金属缶本体は、前記缶胴部の外周面に、互いに隣接する前記分割領域の境界に配され前記第1の溝線部及び前記第2の溝線部の端部外側を介して缶軸方向に延在した複数の突条曲線が形成されていることが好ましい。すなわち、この金属缶本体では、上記略蛇腹状に変形させた際及び缶軸方向内側に押し潰す際、ジグザグ状に折り曲がる上記稜線部の位置に対応させて、第1の溝線部及び第2の溝線部の端部外側を介して突条曲線を予め形成しているので、突条曲線がガイド的役割を果たしてジグザグ状の稜線部を容易に形成することができると共に、小さな外力で容易に稜線部を折り潰すことが可能になる。
さらに、本発明の金属缶本体は、前記突条曲線の端部に、分岐しながら缶軸方向外側に向けて延在形成された2つの延長突条線が接続されていることが好ましい。すなわち、この金属缶本体では、上記略蛇腹状に変形させた際及び押し潰した際の缶上部及び缶下部の変形部分の位置に対応して、延長突条線を予め形成しているので、比較的高い強度を有する底部近傍及び開口部(缶蓋等)近傍においても、延長突条線のガイド機能により変形させ易くすることができる。
また、本発明の金属缶本体は、前記第1の溝線部及び前記第2の溝線部の両端部に凹部が形成されていることを特徴とする。すなわち、この金属缶本体では、第1の溝線部及び第2の溝線部の両端部に凹部を設けることにより、上記略蛇腹状に変形させた際及び押し潰した際に、凹部の湾曲形状によって上記両端部における応力集中が緩和され、角部状に変形する上記両端部が裂けることを抑制することができる。また、凹部の形成により、第1の溝線部及び第2の溝線部の両端部の局所的な強度が高くなることから、これによっても上記両端部の裂けを抑制している。さらに、上記両端部が変形して形成される角部状の先端が凹部であるため、鋭利な先端形状となることを防ぐことができる。
本発明の金属缶は、上記本発明のいずれか一つの金属缶本体の開口部に、缶蓋が巻き締められてなることを特徴とする。すなわち、この金属缶では、上記本発明の金属缶本体を用いて、その開口部に缶蓋を巻き締めしているので、巻き締め時の荷重に十分耐えられるコラム強度を維持しつつ、人の手で容易に潰し易い利点を有する。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る金属缶本体及び金属缶によれば、外周面の4つに分割した分割領域に、第1の溝線部及び第2の溝線部を分けて互いに周方向及び缶軸方向にずらして形成しているので、第1の溝線部、第2の溝線部の順に凹ませることで、容易に略蛇腹状に変形させることができるため、弱い力でも缶軸方向に押し潰すことができる。また、略蛇腹状に変形できるので、掴み易いと共に転がり難く、さらには意匠性も向上する。したがって、従来のように缶をひねる必要が無く、一定の強度を維持しながらも人の手による弱い力でも容易に潰すことができ、高い意匠性と取り扱い性をも備えることが可能になる。
以下、本発明に係る金属缶本体及び金属缶の一実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
本実施形態の金属缶は、例えばビール等の内容物が充填された350ml飲料缶であって、図1及び図2に示すように、有底円筒状の缶基体である金属缶本体1と、該金属缶本体1の開口部に巻き締めされた缶蓋2と、で構成されている。
上記金属缶本体1は、底部3と、缶軸方向にわたって同一径の缶胴部4と、該缶胴部4の缶軸方向上端部に連設され缶軸方向上方へ向かうに従い漸次縮径した肩部5と、該肩部5の缶軸方向上端部に連設されると共に、径方向外方へ折り曲げられたフランジ部6とを備えている。
上記底部3及び上記缶胴部4は、アルミニウム若しくはアルミニウム合金等、好ましくは3000系のアルミニウム合金からなる薄板に絞り加工し、しごき加工が施されて形成されている。
上記金属缶本体1は、内容物が充填された後にフランジ部6に缶蓋2が巻き締められて金属缶とされる。なお、上記缶胴部4は、肉厚を薄くするなどの缶全体の強度を低下させることは行っていないため、缶蓋2の巻き締め時に必要なコラム強度を有している。
上記缶胴部4の外周面は、周方向に4分割された4つの分割領域で構成され、これら4つの分割領域のうち、互いに反対側に配された一対の第1の分割領域7Aには、周方向に延在する1本の第1の溝線部8Aがエンボス加工により形成され、第1の分割領域7Aに隣接し互いに反対側に配された一対の第2の分割領域7Bには、第1の溝線部8Aの形成位置から缶軸方向両側にずれて配された2本の第2の溝線部8Bがエンボス加工により形成されている。
上記第1の溝線部8A及び上記第2の溝線部8Bの両端部には、略円形状の凹部9が形成されている。
また、第1の溝線部8Aの両端部(凹部9)は、図3に示すように、缶軸方向両側に配された2つの第2の溝線部8Bの端部を結ぶ仮想線Kよりも第2の分割領域7B側に突出して形成されている。
缶胴部4の外周面には、互いに隣接する第1の分割領域7Aと第2の分割領域7Bとの境界に配され第1の溝線部8A及び第2の溝線部8Bの端部(凹部9)外側を介して缶軸方向に延在した複数の突条曲線10が形成されている。すなわち、第1の分割領域7Aと第2の分割領域7Bとは、突条曲線10を介して分割されている。
さらに、上記突条曲線10の端部には、分岐しながら缶軸方向外側に向けて延在形成された2本の延長突条線11が接続されている。すなわち、延長突条線11は、缶軸方向両端側に位置する第1の溝線部8A及び第2の溝線部8Bの端部(凹部9)を基端にして、底部3側及び缶蓋2側に二股状に延びて形成されている。
次に、本実施形態における金属缶の変形方法及び圧潰方法について、図4から図7を参照して説明する。
まず、図4及び図5に示すように、缶蓋2上に設けられたプルトップ栓12の一端側を引き上げ、内容物を排出した空き缶状態で、一対の第1の分割領域7Aに形成された第1の溝線部8Aを指などで押して凹ますと、一対の第1の分割領域7Aに缶軸方向に略直交して延在する第1の折れ凹部13Aを形成することができる。さらに、一対の第2の分割領域7Bに形成された第2の溝線部8Bを指などで押して凹ますことで、各第2の分割領域7Bに缶軸方向に略直交して延在する一対の第2の折れ凹部13Bを形成することができる。なお、第1の折れ凹部13Aの缶軸方向両側には、第2の溝線部8Bの端部位置に缶軸方向に略直交して延在する第1の折れ凸部13Cが形成されると共に、一対の第2の折れ凹部13B間には、缶軸方向に略直交して延在する第2の折れ凸部13Dが形成される。
この際、第1の溝線部8A及び第2の溝線部8Bが溝状にエンボス加工したものであるため、弱い力で容易に内側に凹ますことができる。
このように第1の折れ凹部13A及び第2の折れ凹部13Bが、周方向及び缶軸方向にずれて形成されるため、金属缶が潰し準備段階である略蛇腹状に変形する。この段階では、全体として6箇所の折れ部が形成される。すなわち、第1の分割領域7A及び第2の分割領域7Bが、それぞれ第1の折れ凹部13A及び第2の折れ凹部13Bを介してジグザグに缶軸方向に連続する複数の略平面部で構成されることになる。
また、第1の溝線部8Aの両端部が、2つの第2の溝線部8Bの端部を結ぶ仮想線Kよりも第2の分割領域7B側に突出配置されているので、略蛇腹状に変形させた際に、外周面に形成される稜線部14が缶軸方向に大きくジグザグ状に形成される。また、突条曲線10がガイド機能により、外周面にジグザグ状の稜線部14が容易に形成される。さらに、延長突条線11のガイド機能により、肩部5及び底部3の近傍においても小さい外力で容易に変形がなされる。
なお、この段階では、略蛇腹状への変形により内容積が減少するが、内容物が溢れない程度に内部に残留していても構わない。
この略蛇腹状に変形した状態では、缶胴部4の断面形状が略四角形状となり外周面に稜線部14が生じるため、滑り難く持ち易くなると共に転がり難いという利点がある。さらに、一般的な円筒形状から略蛇腹形状へ変形させることができるため、意匠性も向上させることができる。
次に、内容物が完全に排出された空き缶状態となった後、上記略蛇腹状の金属缶を、図6及び図7に示すように、缶軸方向内側に人の手などで力を加えることで缶全体を押し潰す。すなわち、予め略蛇腹状に変形させることで、缶全体の座屈強度が著しく低下するので、弱い力で容易に潰すことができる。なお、この際においても、突条曲線10のガイド機能により、小さい外力でも容易に稜線部14が折り潰れる。また、延長突条線11のガイド機能により、肩部5及び底部3の近傍においても小さい外力でも容易に押し潰しがなされる。
このように本実施形態では、一対の第1の分割領域7Aに、周方向に延在する1つの第1の溝線部8Aが形成され、第1の分割領域7Aに隣接した一対の第2の分割領域7Bに、第1の溝線部8Aの形成位置から缶軸方向両側にずれて配された2つの第2の溝線部8Bが形成されているので、開缶後に、第1の溝線部8A、第2の溝線部8Bの順にこの部分を指などで押して凹ませることで、簡易的な略蛇腹状に缶本体全体を変形させることができ、この後、缶軸方向内側に力を加えることで容易に缶本体全体を人の手で押し潰すことができる。
また、第1の溝線部8Aの両端部が、2つの第2の溝線部8Bの端部を結ぶ仮想線Kよりも第2の分割領域7B側に突出配置されているので、稜線部14が大きくジグザグ状に形成されてより明確な蛇腹状に変形させることができ、さらに弱い力で簡単に押し潰すことが可能になる。
さらに、実際に上記略蛇腹状に変形させた際及び完全に押し潰した際に、ジグザグ状に折り曲がる及び折り潰れる稜線部14の位置に対応させて、突条曲線10を予め形成しているので、突条曲線10がガイド的役割を果たして稜線部14が容易に形成されると共に、缶軸方向内側に押し潰す際にも、小さな外力でも容易に稜線部14を折り潰すことができる。
また、上記略蛇腹状に変形させた際及び押し潰した際の変形部分の位置に対応して、延長突条線11を予め形成しているので、比較的高い強度を有する底部3近傍及び肩部5近傍においても、延長突条線11でガイドすることで変形させ易くすることができる。
そして、第1の溝線部8A及び第2の溝線部8Bの両端部に凹部9を設けることにより、凹部9の大きめの湾曲(アール)形状によって変形時の上記両端部における応力集中が緩和され、急激に湾曲形状が小さくなって鋭利な角部状に変形して上記両端部が裂けることを抑制することができる。すなわち、押し潰した際に、折りたたみ屈曲点が、凹部9に誘導され、所定の湾曲形状を保つことで、折りたたみ屈曲点が裂けることを防ぐことができる。
また、凹部9の形成により、第1の溝線部8A及び第2の溝線部8Bの両端部の局所的な強度が高くなることから、これによっても上記両端部の裂けを抑制している。さらに、上記両端部が変形して形成される角部状の先端が凹部9であるため、鋭利な先端形状となることを防ぐことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、缶胴部4の開口部に缶蓋を巻き締めた缶に本発明を適用したが、肩部の缶軸方向上方へ延在した口金部を備え、内容物が充填された後に口金部にキャップが螺着されたキャップ付きボトル缶に適用しても構わない。
また、上記実施形態では、絞り加工、しごき加工により直接缶胴部4と底部3とが形成される構成としたが、これに限らず、底蓋を巻き締めることにより底部3を形成する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、本発明を350ml飲料缶に適用して1つの第1の溝線部8A及び2つの第2の溝線部8Bを形成しているが、より大きな缶、例えば500ml飲料缶に適用して、対応する分割領域に複数の第1の溝線部8A(例えば、2本)及びこれに対応した複数の第2の溝線部8B(例えば、3本)を形成することで、より複数段の略蛇腹状形状に変形可能にしても構わない。
さらに、本発明をアルミニウム又はアルミニウム合金製の金属缶に適用したが、他の金属、例えばスチール製の金属缶に適用しても構わない。
本発明に係る金属缶本体及び金属缶の一実施形態において、金属缶を示す第1の分割領域側から見た側面図である。 本実施形態において、金属缶を示す第2の分割領域側から見た側面図である。 本実施形態において、エンボス加工の状態を示す缶胴部の展開図である。 本実施形態において、略蛇腹状に変形された金属缶を示す第1の分割領域側から見た側面図である。 本実施形態において、略蛇腹状に変形された金属缶を示す第2の分割領域側から見た側面図である。 本実施形態において、缶軸方向に押し潰した金属缶を示す第1の分割領域側から見た側面図である。 本実施形態において、缶軸方向に押し潰した金属缶を示す第2の分割領域側から見た側面図である。
符号の説明
1…金属缶本体、2…缶蓋、3…底部、4…缶胴部、7A…第1の分割領域、7B…第2の分割領域、8A…第1の溝線部、8B…第2の溝線部、9…凹部、10…突条曲線、11…延長突条線、K…仮想線

Claims (6)

  1. 底部と缶胴部とを有する有底円筒状の金属缶本体であって、
    前記缶胴部の外周面が、周方向に4分割された4つの分割領域で構成され、
    4つの前記分割領域のうち、互いに反対側に配された一対の第1の分割領域には、周方向に延在する1つ又は複数の第1の溝線部が形成され、前記第1の分割領域に隣接し互いに反対側に配された一対の第2の分割領域には、前記第1の溝線部の形成位置から缶軸方向両側にずれて配された複数の第2の溝線部が形成されていることを特徴とする金属缶本体。
  2. 請求項1に記載の金属缶本体において、
    前記第1の溝線部の両端部が、缶軸方向両側に配された複数の前記第2の溝線部の端部を結ぶ仮想線よりも前記第2の分割領域側に突出して形成されていることを特徴とする金属缶本体。
  3. 請求項1又は2に記載の金属缶本体において、
    前記缶胴部の外周面に、互いに隣接する前記分割領域の境界に配され前記第1の溝線部及び前記第2の溝線部の端部外側を介して缶軸方向に延在した複数の突条曲線が形成されていることを特徴とする金属缶本体。
  4. 請求項3に記載の金属缶本体において、
    前記突条曲線の端部に、分岐しながら缶軸方向外側に向けて延在形成された2つの延長突条線が接続されていることを特徴とする金属缶本体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の金属缶本体において、
    前記第1の溝線部及び前記第2の溝線部の両端部に、凹部が形成されていることを特徴とする金属缶本体。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の金属缶本体の開口部に、缶蓋が巻き締められてなることを特徴とする金属缶 。
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