JP2915992B2 - 窓枠カバーの構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、壁の窓用の開口部の外側にサッシ窓枠を取
付け、開口部内の室内側において開口部内壁をカバーす
るための窓枠カバーの構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、壁の窓用の開口部の外側にサッシ窓枠を取付け
た場合、開口部の内壁には上下左右に側板、天板、底板
を配設し、さらに、開口部の室内側の端部に上記側板、
天板、底板等とは別体の額縁を取付けていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記のような従来例においては、左右の側
板、天板、底板の施工とは別に額縁の施工をしなければ
ならず、施工が面倒であった。

本発明は上記した従来例の問題点に鑑みて発明したも
のであって、その目的とするところは、窓枠カバーを施
工するのみで額縁を別工程で施工する必要がなくて施工
が簡略化できる窓枠カバーの構造を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の窓枠カバーの構造は、板体１の前端から外側
放に向けて額縁部２を一体に突設してそれぞれ左右の側
板３、天板４、底板５を構成し、天板４及び底板５の板
体１部分の両側を額縁部２の突出長さだけ切り欠いて切
り欠き部10を形成し、底板５の上の両端部にそれぞれ左
右の側板３の下端面部を載置し、左右の側板３の上端面
に天板４の下面の両端部を載せて角筒状に組み立てて切
り欠き部10の側端面と左右の側板３の外面とを面一とす
ると共に左右、上下の額縁部２を連続させて成るもので
あって、このような構成を採用することで、上記した従
来例の問題点を解決して本発明の目的を達成できたもの
である。

［作用］ しかして、天板４及び底板５の板体１部分の両側を額
縁部２の突出長さだけ切り欠いて切り欠き部10を形成
し、底板５の上の両端部にそれぞれ左右の側板３の下端
面部を載置し、左右の側板３の上端面に天板４の下面の
両端部を載せて角筒状に組み立てて切り欠き部10の側端
面と左右の側板３の外面とを面一とすると共に左右、上
下の額縁部２を連続させることにより、組立時に底板５
の上面の両側端部上にそれぞれ左右の側板３の下端面を
載置し、左右の側板３の上端面に天板４の下面の両端部
を載置することで、額縁部２が上下左右で連続するよう
に簡単に組み立てることができ、窓枠カバーの組立施工
と同時に額縁の施工も同時に行えるようになった。

［実施例］ 以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて詳述す
る。

壁６には窓用の開口部７が形成してあり、この、窓用
の開口部７の外側にサッシ窓枠８が取付けてある。窓用
の開口部７の両側面、上面、底面にはそれぞれ側板３、
天板４、底板５が取付けてあって、これら側板３、天板
４、底板５によりなる角筒状をした窓枠カバー９が装着
してある。窓枠カバー９は上記のように左右の側板３、
天板４、底板５を組み合わせて構成してあるが、ここ
で、左右の側板３、天板４、底板５はいずれも板体１の
前端から外側方に向けて額縁部２を一体に突設して構成
してある。そして、これら額縁部２付きの側板３、額縁
部２付きの天板４、額縁部２付きの底板５はいずれも人
造大理石や合成樹脂により一体成形してある。第１図、
第２図に示すように、天板４及び底板５の板体１部分の
両側が額縁部２の突出長さ分だけ切り欠いて切り欠き部
10としてあり、底板５上の両端部にそれぞれ左右の側板
３の下端面を載置し、左右の側板３の上端面に天板４の
下面の両端部を載せて角筒状をした窓枠カバー９を組み
立てるものであり、この場合、底板５の切り欠き部10の
側端面と左右の側板３の外面とが面一となるようにす
る。このようにすると角筒状の窓枠カバー９の前端部外
周に額縁部２が連続して形成され、正面視で矩形状の額
縁が構成されることになる。ところで、左右の側板３、
天板４、底板５同士は接着剤等により固着するものであ
り、また左右の側板３、天板４、底板５と窓用の開口部
７の内壁面とは接着剤等により固着するものである。壁
６の窓用の開口部７の内壁面に上記のように左右の側板
３、天板４、底板５よりなる角筒状の窓枠カバー９を装
着して窓用の開口部７の内壁面の仕上げを行うのである
が、この場合、第３図に示すように左右の側板３、天板
４、底板５の各前端部に一体に形成された額縁部２がそ
れぞれ開口部７の室内側の周囲の壁パネル11の前面端部
を覆って壁パネル11の開口部７側の端部の仕舞いをして
いる。図中12はシリコンコーキングのようなコーキング
材であり、水密性を保っている。

［発明の効果］ 本発明にあっては、叙述のように板体の前端から外側
方に向けて額縁部を一体に突設してそれぞれ左右の側
板、天板、底板を構成し、天板及び底板の板体部分の両
側を額縁部の突出長さだけ切り欠いて切り欠き部を形成
し、底板の上の両端部にそれぞれ左右の側板の下端面部
を載置し、左右の側板の上端面に天板の下面の両端部を
載せて角筒状に組み立てて切り欠き部の側端面と左右の
側板の外面とを面一とすると共に左右、上下の額縁部２
を連続させることにより、組立時に底板の上面の両側端
部上にそれぞれ左右の側板の下端面を載置し、左右の側
板の上端面に天板の下面の両端部を載置することで、額
縁部が上下左右で連続するように簡単に組み立てて取付
けることができて、窓枠カバーの組立と同時に額縁の施
工も行えるものであり、この結果、従来のように額縁を
別工程で施工する必要がなくて施工が簡略化できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の分解斜視図、第２図は同上の斜視図、
第３図は同上の施工状態の断面図であって、１は板体、
２は額縁部、３は側板、４は天板、５は底板である。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】板体の前端から外側方に向けて額縁部を一
   体に突設してそれぞれ左右の側板、天板、底板を構成
   し、天板及び底板の板体部分の両側を額縁部の突出長さ
   だけ切り欠いて切り欠き部を形成し、底板の上の両端部
   にそれぞれ左右の側板の下端面部を載置し、左右の側板
   の上端面に天板の下面の両端部を載せて角筒状に組み立
   てて切り欠き部の側端面と左右の側板の外面とを面一と
   すると共に左右、上下の額縁部を連続させて成る窓枠カ
   バーの構造。