JP2915758B2 - マフラー用メッキ下地仕上げ方法 - Google Patents

マフラー用メッキ下地仕上げ方法

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JP2915758B2
JP2915758B2 JP5200029A JP20002993A JP2915758B2 JP 2915758 B2 JP2915758 B2 JP 2915758B2 JP 5200029 A JP5200029 A JP 5200029A JP 20002993 A JP20002993 A JP 20002993A JP 2915758 B2 JP2915758 B2 JP 2915758B2
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照男 余語
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動2輪車用マフラ
の表面にメッキ下地を形成するために行う研磨方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】このようなものの一例として特開昭62
−188665号がある。このものには、管状体を軸心
回りに回転させつつ、その表面に研磨テープを押し当て
て周方向へ研磨する方法が示されている。この場合、番
手の異る複数種類の研磨テープを砥粒の粗いものから微
細なものへ順に交換しながら、面粗度が目標値になるま
で研磨する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メッキ下地
の仕上における一応の研磨目標値を、作業効率等を勘案
した場合、メッキ層の厚さに対する面粗度の割合として
略10%以下程度に設定できるが、この研磨目標値を達
成しても前記方法によるとどうしても周方向に研磨筋が
発生してしまう。この研磨筋を消すためには、さらに研
磨テープを微細なものへ交換して、面粗度が可能な限り
小さくなるように研磨する必要があり、その結果、多く
の手間がかかりかつ研磨時間が長くなってしまった。
【0004】また、このようにしても研磨筋を完全には
除去できない。これは、研磨筋の発生が研磨テープに用
いられる砥粒のバラツキに起因しているためであり、逆
に、研磨が進むことにより面粗度が小さくなって表面全
体が平滑化すればする程、残った研磨筋がメッキ層の表
面に現れ易くなるという問題があった。そこで本発明
は、このような研磨筋を効果的に除去することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願に係るマフラー用メッキ下地仕上げ方法は、
フラーを軸心回りに回転させながら、その表面を周方向
へ研磨する第1工程と、メッキ層の厚さに対する面粗度
の割合が略2〜10%程度になったとき、周方向の研磨
を停止して長さ方向へバフ研磨する第2工程を行うこと
を特徴とする。なお、この第2工程における最終的な面
粗度を0.4〜0.6μ程度にすることもできる。
【0006】
【作用】第1工程は従来同様にマフラーの表面を周方向
へ研磨し、研磨目標値である面粗度がメッキ層の厚さの
略2〜10%以下程度になるまで行う。このとき、かな
りの数の研磨筋が周方向へ発生する。その後、第2工程
に移り、マフラーの長さ方向へバフ研磨すると研磨筋が
見えにくくなる。この第2工程において最終的に面粗度
を0.4〜0.6μ程度にすると研磨を短時間にでき
る。
【0007】
【発明の効果】第2工程により、研磨筋が見えにくくな
ったマフラーの表面をメッキ下地としてメッキしても、
メッキ層の表面に研磨筋が現れにくくなり、メッキ層の
外観品質を向上できる。また、第1工程の研磨目標値を
略2〜10%以下程度で停止でき、かつその後の第2工
程におけるバフ研磨は極めて短時間で終了するので、全
体として研磨時間を短縮できる。そのうえ、研磨材の交
換も少なくなり、手間もかからなくなる。 さらに、こ
の第2工程において最終的に面粗度を0.4〜0.6μ
程度にすると研磨を短時間にできる。
【0008】
【実施例】図1及び図2に基づいて一実施例を説明す
る。図1は第1工程及び第2工程をそれぞれ概略的に併
記した図である。まず、第1工程では、自動2輪車用マ
フラーの本体部をなすテーパー状の管状体1を、その軸
心回りに回転させながら、その表面に研磨装置2から繰
り出される研磨テープ3を押し当てて周方向へ研磨しつ
つ、同時に研磨テープ3を管状体1の長さ方向へ徐々に
移動させることにより管状体1の全周を研磨する。
【0009】研磨装置2は公知のものであり、これを概
説すれば、研磨テープ3は繰り出しローラー4a、アイ
ドルローラ4bを経てコンタクトローラ5で管状体1の
表面へ押し当てられ、さらに図示しない巻き取りローラ
へ巻き取られるようになっている。本実施例の研磨テー
プ3は砥粒の平均粒径が20μ(#800)及び同9μ
(#2000)のものを交換して使用する。
【0010】これにより、管状体1の表面は研磨されて
メッキ下地が形成されるが、研磨テープ3に用いられて
いる砥粒の粒径がバラつくことにより、不可避的に研磨
筋6が周方向へランダムに発生する。
【0011】なお本実施例における第1工程の加工条件
は次の通りである。 管状体の材質:SPCE又はSPCC 管長:700mm、管径:20mm−100mm 管状体の回転速度:1000〜2000rpm程度 研磨時間:各研磨テープ毎に150秒(計300秒)
【0012】上記条件による第1工程終了時の面粗度
は、Rmax 0.5μ以下程度である。図2はこれを具体
的に説明するため図1中のA部について拡大した模式的
断面図であり、管状体1の表面には、研磨筋6をなす深
い研磨溝7が所々に形成されるとともに、全体としては
浅い研磨溝8が形成される。
【0013】研磨溝8の平均的な深さをB(すなわち面
粗度Rmax )、予定されるメッキ層9(仮想線で示す)
の厚さをCとすれば、 研磨目標値(%)=B/C×100% と定義でき、この場合Cが20μであれば、研磨目標値
は2.5%になる。但し、研磨目標値は10%以下程度
で自由に設定可能である。なお、作業効率の点で2%以
上の範囲にすることが好ましい。
【0014】第2工程では、管状体1の長さ方向に対し
てバフ(サイザルバフ)10をかける。この際バフ加工
の範囲を、マフラーとしての車体搭載時に非外観面とな
る内側及び下方へ向く部分を省略し、管状体1の表面積
の略半分程度の範囲を対象にする。これにより、研磨筋
6は略直交方向へ研磨されるため、簡単に見えにくい状
態になり、この状態における最終的な面粗度はRmax
0.4μ程度、これに要する時間は30秒以下である。
【0015】したがって、このようにして得られたメッ
キ下地の上にメッキした場合、メッキ表面に研磨筋が現
れにくくなり、その結果、外観品質が向上するととも
に、従来方法によれば、多くの手間と長い研磨時間を要
してもなお本実施例程には仕上げることができなかった
にもかかわらず、本実施例によれば簡単にできるように
なる。
【0016】ちなみに、同程度の面粗度を得るため、従
来方法(すなわち第1工程のみ)により同一条件で研磨
した場合、例えば砥粒の平均粒径が30μ(#60
0)、同15μ(#1000)及び同9μの3種類の研
磨テープを使用し、それぞれ150秒づつ計450秒研
磨しなければならず、しかもこのようにしてもまだ研磨
筋が見え易い状態で残ってしまう。
【0017】また、本実施例では、バフ10を管状体1
の長さ方向へかけるとき、マフラーとして車体へ搭載す
る際の外観面のみに限定して研磨できるので、それだけ
作業性が向上することになり有利である。
【0018】そのうえ、このバフ仕上は、手作業並びに
機械加工のいずれでも可能であり、また、この際に管状
体1の回転を停止、又はゆっくり回転させながらのいず
れでも行うことができる。
【0019】但し、前記第2工程の一般的な加工目標の
面粗度は、Rmax 0.4〜0.6μ程度であればよく、
面粗度の値を下げることと、研磨筋6を見えにくくする
こととは必ずしも比例しない。要は第1工程において形
成された研磨筋6をなす研磨溝7の深さの程度に左右さ
れると思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の第1工程と第2工程を模式的に示す
【図2】図1のA部を拡大して模式的に示す断面図
【符号の説明】
1:管状体、2:研磨装置、3:研磨テープ、6:研磨
筋、7:研磨溝、8:研磨溝、9:メッキ層、10:バ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マフラー表面に形成されるメッキ下地の仕
    上げ方法において、マフラーを軸心回りに回転させなが
    ら、その表面を周方向へ研磨する第1工程と、メッキ層
    の厚さに対する面粗度の割合が略2〜10%程度になっ
    たとき、周方向の研磨を停止して長さ方向へバフ研磨す
    る第2工程を行うことを特徴とするマフラー用メッキ下
    地仕上げ方法。
  2. 【請求項2】 上記第2工程において最終的に面粗度を
    0.4〜0.6μ程度にすることを特徴とする請求項1
    に記載したマフラー用メッキ下地仕上げ方法。
JP5200029A 1993-07-19 1993-07-19 マフラー用メッキ下地仕上げ方法 Expired - Lifetime JP2915758B2 (ja)

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