JPH09225510A - ステンレス冷延用圧延ロールの研磨方法 - Google Patents

ステンレス冷延用圧延ロールの研磨方法

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JPH09225510A
JPH09225510A JP2939296A JP2939296A JPH09225510A JP H09225510 A JPH09225510 A JP H09225510A JP 2939296 A JP2939296 A JP 2939296A JP 2939296 A JP2939296 A JP 2939296A JP H09225510 A JPH09225510 A JP H09225510A
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JP
Japan
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roll
polishing
grinding
roughness
rolling
Prior art date
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Pending
Application number
JP2939296A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sato
繁 佐藤
Masaharu Saisuu
正晴 斎数
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH09225510A publication Critical patent/JPH09225510A/ja
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い光沢が必要とされるステンレス冷延用圧延
ロールの研磨方法において、ロール表面を非常に細かい
表面粗さとするためにかかる時間を著しく短くできる方
法を提供する。 【解決手段】粗さ600番の砥石41による粗研磨工程
の後に、粗さ2000番のラッピングフィルム51によ
る中間研磨工程と、粗さ4000番のラッピングフィル
ム61による仕上げ研磨工程とからなる二回の研磨工程
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼帯の
冷間圧延に使用される圧延ロールの研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延ロールは、一般に、回転する砥石に
よって研磨されているが、高い光沢が必要とされるステ
ンレス鋼板用の冷間圧延ロールの場合は、ラッピングフ
ィルムを用いて研磨することが提案されている(特開平
4−279206号公報および特開平6−269809
号公報参照)。そして、特開平4−279206号公報
には、砥石による粗研磨工程の後に、ラッピングフィル
ムによる仕上げ研磨を行う方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、圧延ロー
ルの研磨を、砥石とラッピングフィルムとの二段階で行
う場合には、砥石の粗さを細かくすると砥石の目詰まり
や砥粒のバラツキによって、研磨されている圧延ロール
にスジ模様が生じること等から、砥石の粗さはあまり細
かくしないで、ラッピングフィルムの粗さをロールの仕
上げ粗さに応じた細かいものとしているため、使用する
砥石の粗さとラッピングフィルムの粗さの差が大きいも
のとなる。このため、ラッピングフィルムによる仕上げ
研磨にかかる時間が非常に長くなるという問題がある。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、高い光沢が必要とされるステンレス冷延
用圧延ロールの研磨方法において、ロール表面を非常に
細かい表面粗さとするためにかかる時間を著しく短くで
きる方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のステンレス冷延用圧延ロールの研磨方法
は、砥石による粗研磨工程の後に、粗さの異なるラッピ
ングフィルムによる複数段の研磨工程を、最終研磨工程
に向かうにつれて粗さの細かいラッピングフィルムを使
用して行うことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態が適用可能な研
磨装置を示す概要図である。この研磨装置は、従来の回
転砥石による研磨装置と同様に、回転するロール1の軸
方向両端をロール押さえ2により軸心で支持し、このロ
ール1に対して軸方向に移動しながらロール1の全面を
研磨する構造となっている。
【0007】ロール1の上方には、ロール1の軸方向に
平行に往復可能なフレーム3が配設され、このフレーム
3には、砥石41を備えた粗研磨部4と、ラッピングフ
ィルム51を備えた中間研磨部5と、ラッピングフィル
ム61を備えた仕上げ研磨部6とが、それぞれロール1
の軸に垂直な方向に移動可能に配設されている。粗研磨
部4は、モータ42により砥石41が回転可能となって
いる。中間研磨部5および仕上げ研磨部6は、フィルム
回転用ローラ52,62とコンタクトローラ53,63
との間にラッピングフィルム51,61が張架され、モ
ータ54,64で回転用ローラ52,62を回転させる
ことにより、ラッピングフィルム51,61を一定速度
で回転できるようになっている。なお、符号7はロール
撓み調整装置である。
【0008】ラッピングフィルム51,61は、厚さ数
10〜数100μmのポリエステル等のフィルムに、粒
径の揃った砥粒を電着などによって層状に付着させたも
のであり、ここでは、エンドレステープ状に形成してあ
る。また、中間研磨部5のラッピングフィルム51の粗
さ(砥粒の大きさ)は、砥石41の粗さより細かく、且
つ仕上げ研磨部6のラッピングフィルム61の粗さより
粗く設定する。
【0009】このような研磨装置によりロール1の研磨
を行う際には、先ず、中間研磨部5および仕上げ研磨部
6をロール1から後退させ、粗研磨部4のみをロール1
に近接させて、砥石41を回転するロール1に接触させ
ながら回転させるとともに、フレーム3を左右に往復運
動させて粗研磨を行う(粗研磨工程)。次に、粗研磨部
4をロール1から後退させ、中間研磨部5のみをロール
1に近接させて、ラッピングフィルム51を回転するロ
ール1に接触させながら回転させるとともに、フレーム
3を左右に往復運動させて中間研磨を行う。次に、中間
研磨部5をロール1から後退させ、仕上げ研磨部6のみ
をロール1に近接させて、ラッピングフィルム61を回
転するロール1に接触させながら回転させるとともに、
フレーム3を左右に往復運動させて仕上げ研磨(最終研
磨工程)を行う。
【0010】更なる実施形態として、粗研磨工程の後
に、中間研磨部5と仕上げ研磨部6の両方をロール1に
近接させた状態でフレーム3を左右に往復運動させるこ
とにより、ラッピングフィルム51による中間研磨とラ
ッピングフィルム61による仕上げ研磨を同時に行え
ば、より効率的である。したがって、ロール1は、砥石
41による粗研磨工程の後に、ラッピングフィルム51
による中間研磨工程とラッピングフィルム61による仕
上げ研磨工程とが施される。ここで、中間研磨工程で
は、主に、砥石研磨による送りマークの除去等が行わ
れ、仕上げ研磨工程では、ロール1を設定の仕上げ粗さ
に仕上げるための研磨が行われる。
【0011】実際に、砥石41として粗さ600番のも
のを、中間研磨部5のラッピングフィルム51として粗
さ2000番のものを、仕上げ研磨部6のラッピングフ
ィルム61として粗さ4000番のものを使用して、下
記の条件で図1の研磨装置を稼働させ、直径50mm、
幅1400mmの圧延に使用したロール1(材質:高硬
度鋼または超硬合金)を、砥石41による粗研磨を30
分間行って表面粗さRa=0.06μmとした後、ラッ
ピングフィルム51による研磨を20分間行うことによ
って砥石研磨による送りマークの除去を行った後、ラッ
ピングフィルム61による研磨を20分間行うことによ
って、表面粗さをRa=0.02μmとすることができ
た。
【0012】更に、ラッピングフィルム51による研磨
とラッピングフィルム61による研磨を同時に行うこと
により、粗研磨工程で表面粗さRa=0.06μmとし
たロール1を20分で表面粗さRa=0.02μmとす
ることができた。 〔研磨装置の稼働条件〕 砥石の回転数:600rpm ロールの回転数:600rpm ロールの軸方向への送り速度:70mm/分 これに対し、同じロール1について、同じ条件で砥石4
1による研磨を同じ時間行った後、ラッピングフィルム
51による中間研磨を行わずにラッピングフィルム61
による仕上げ研磨のみを行ったところ、表面粗さを同じ
Ra=0.02μmとするまでに120分間かかった。
【0013】この結果から分かるように、砥石41によ
る粗研磨の後に、比較的粗さの粗い(砥石の粗さよりは
細かい)ラッピングフィルム51による中間研磨を行
い、その後に、粗さの細かいラッピングフィルム61に
よる仕上げ研磨を行うことによって、ラッピングフィル
ムによる研磨にかかる時間を著しく短くすることができ
る。
【0014】また、砥石41の代わりに粗さ600番の
ラッピングフィルムで粗研磨を行うと、砥石41の場合
より粗研磨にかかる時間が著しく長くなるため、本発明
の方法では、粗研磨を砥石で行うようにしている。な
お、前記実施形態では、粗さ600番の砥石41による
粗研磨工程の後に、粗さ2000番のラッピングフィル
ム51による中間研磨工程と、粗さ4000番のラッピ
ングフィルム61による仕上げ研磨工程とからなる二段
階の研磨工程を行うようにしているが、使用する砥石4
1の粗さおよびラッピングフィルム51,61の粗さは
これに限定されず、ロール1の要求仕様等に応じて適宜
選定される。また、粗さの異なるラッピングフィルムに
よる三段階以上の研磨工程を行うことも本発明の方法に
含まれる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、砥石による粗研磨の後にラッピングフィルムによ
る研磨を併用するステンレス冷延用圧延ロールの研磨方
法において、ロール表面を非常に細かい表面粗さとする
ためにかかる時間を著しく短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用可能な研磨装置を示
す概要図である。
【符号の説明】
1 ロール 4 粗研磨部 5 中間研磨部 6 仕上げ研磨部 41 砥石 51 ラッピングフィルム 61 ラッピングフィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼帯の冷間圧延に使用される
    圧延ロールの研磨方法において、 砥石による粗研磨工程の後に、粗さの異なるラッピング
    フィルムによる複数段の研磨工程を、最終研磨工程に向
    かうにつれて粗さの細かいラッピングフィルムを使用し
    て行うことを特徴とするステンレス冷延用圧延ロールの
    研磨方法。
JP2939296A 1996-02-16 1996-02-16 ステンレス冷延用圧延ロールの研磨方法 Pending JPH09225510A (ja)

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