JP2001252870A - 研削砥石の研削及び目立て方法 - Google Patents

研削砥石の研削及び目立て方法

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JP2001252870A
JP2001252870A JP2000063990A JP2000063990A JP2001252870A JP 2001252870 A JP2001252870 A JP 2001252870A JP 2000063990 A JP2000063990 A JP 2000063990A JP 2000063990 A JP2000063990 A JP 2000063990A JP 2001252870 A JP2001252870 A JP 2001252870A
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grinding
dressing
grindstone
truing
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Yoshio Kaneuchi
善男 金内
Naoyuki Kishida
尚之 岸田
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一回の工程で研削及び目立ての双
方を実行でき、作業時間の短縮化、作業能率の向上を図
ることが可能な研削砥石の研削及び目立て方法を提供す
る。 【解決手段】 光学部材加工用の研削砥石5の研削及び
目立て方法において、少なくとも1層がツルーイング用
砥石10、少なくとも他の1層がドレッシング用砥石1
1からなる複数層の形状創成用砥石に、研削砥石5を当
てて一方向に移動することにより、前記研削砥石5の研
削及び目立てを一工程で行うことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズやプリズム
等の光学部材を研削する研削砥石の先端を形状修正する
研削砥石の研削及び目立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズム等の光学ガラスを球面
及び平面に研削加工するためには研削砥石が用いられ
る。この研削砥石の先端部は、光学ガラスの仕上げ精度
を良好にするために所望の形状に仕上げられている必要
がある。そのため、研削砥石の先端部は所望の形状に研
磨、修正するためにツルーイングが行われる。
【0003】従来の研削砥石の研磨方法として、特開平
4−240071号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0004】従来の研削砥石の研磨方法は、図11に示
すように、カップホイール(研削砥石)101には環状
砥石102が備え付けられ、所望の球面形状に創成され
超硬性部材からなる研磨部材103に環状砥石102の
先端部104を位置決めして当接させる。
【0005】研磨部材103は、粗研磨用研磨曲面10
5、中研磨用研磨曲面106及び精研磨用研磨曲面10
7の3段階に分かれており、環状砥石102は1つの研
磨面で操作を終える毎に次の研磨面に移行してこの操作
を繰り返す。
【0006】つまり、環状砥石102の先端部104
を、まず粗研磨用研磨曲面105に当接させて粗研磨を
行った後、再度環状砥石102を図11中の上下左右方
向に移動させて、中研磨用研磨曲面106に当接させる
ために位置決めして中研磨を行う。さらに、環状砥石1
02を前記同様の動作により移動させて、先端部104
を精研磨用研磨曲面107に当接させて精研磨を行う。
これにより段階的に先端部104を所望の球面形状に仕
上げることが可能となる。
【0007】一方、上記研削方法により研削砥石102
の形状修正を行った後、通常次のようなドレッシングが
必要となる。
【0008】研削(ツルーイング)終了時の砥石表面で
は、砥粒と結合剤が同一球面又は同一平面に存在する。
加工を行うためには結合剤から砥粒が突き出している必
要があるため、目立て(ドレッシング)が行われる。す
なわち、研削砥石102にドレッシング用砥石(ドレッ
サ)を当接させて研削砥石102の砥粒以外の結合剤を
除去するものである。このドレッシング操作が十分行わ
れていない場合には、被加工物を加工中に加工抵抗が上
昇して加工不良となる場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の研削方法では、粗研磨、中研磨及び精研磨の3
つの段階的な操作が必要となり、多くの作業時間が必要
であった。
【0010】さらに3段階に分けてカップホイール10
1を不連続な動作、即ち、研磨部材103のそれぞれの
粗研磨用研磨曲面105、中研磨用研磨曲面106及び
精研磨用研磨曲面107に先端部104を当接させるた
めに、上下左右にその都度カップホイール101を移動
させる必要があり、多くの動作時間と上下左右への不連
続な動作により、先端部104を研磨部材103に当接
させるための位置制御や位置決めの誤差等が生じやす
い。また、上述した従来の研削方法では、形状修正によ
るツルーイングのみしか行わないため、後工程で研削砥
石102のドレッシングを別途行う必要があった。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、一回の工程で研削及び目立ての双方を実
行でき、作業時間の短縮化、作業能率の向上を図ること
が可能な研削砥石の研削及び目立て方法を提供するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光学部材加工用の研削砥石の研削及び目立て方法におい
て、少なくとも1層が研削用砥石、少なくとも他の1層
が目立て用砥石からなる複数層の形状創成用砥石に、研
削砥石を当てて一方向に移動することにより、前記研削
砥石の研削及び目立てを一工程で行うことを特徴とする
ものである。
【0013】本発明によれば、研削用砥石、目立て用砥
石からなる複数層の形状創成用砥石を用いて研削砥石の
研削及び目立てを行うため、段階的に行うべき操作を一
工程で行うことができ、かつ、研削砥石の先端部の研削
及び目立てを一回の工程で完了することができ、作業時
間が短縮し、作業能率の向上を図ることが可能となる。
【0014】請求項2記載の発明は、光学部材加工用の
研削砥石の研削及び目立て方法において、少なくとも1
層が研削用砥石、少なくとも他の1層が目立て用砥石か
らなる複数層の形状創成用砥石に、研削砥石を当てて一
方向に移動し前記研削用砥石による研削砥石の砥石部の
研削と、前記目立て用砥石による研削砥石の砥石部の目
立てとを一工程で行うことを特徴とするものである。
【0015】本発明によれば、請求項1記載の発明の場
合と同様、研削用砥石、目立て用砥石からなる複数層の
形状創成用砥石を用いて研削砥石の研削及び目立てを行
うため、段階的に行うべき操作を一工程で行うことがで
き、かつ、研削砥石の先端部の研削及び目立てを一回の
工程で完了することができ、作業時間が短縮し、作業能
率の向上を図ることが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、光学部材加工用の
研削砥石の研削及び目立て方法において、砥粒の大きさ
が大小に異なる2層の研削用砥石と、1層の目立て用砥
石からなる3層の形状創成用砥石に、研削砥石を当てて
一方向に移動し、前記2層の研削用砥石による研削砥石
の砥石部の粗密2段階研削と、前記目立て用砥石による
研削砥石の砥石部の目立てとを一工程で行うことを特徴
とするものである。
【0017】本発明によれば、2層の研削用砥石と、1
層の目立て用砥石からなる3層の形状創成用砥石を用い
て研削砥石の粗密2段階研削と目立てとを一工程で行う
ため、作業時間が短縮し、作業能率の向上を図れること
に加えて、研削砥石の研削面の形状精度を高めることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0019】(実施の形態1) (構成)図1は、本発明の実施の形態の研削砥石の研削
(以下「ツルーイング」ともいう)及びドレッシング
(以下「目立て」ともいう)方法を示す概略構成図、図
2は研削砥石の部分拡大図、図3はツルーイング工程を
示す説明図、図4はツルーイング工程の部分拡大図、図
5はドレッシング工程を示す説明図、図4はドレッシン
グ工程の部分拡大図である。
【0020】本実施の形態1は、球面を研削する研削砥
石2をツルーイング及びドレッシングするものである。
【0021】即ち、図1に示すように、砥石スピンドル
1に取り付けられた研削砥石2は、球心3を支点として
砥石旋回方向4に旋回することができ、予め所望のR
(曲面)形状に近似している形状の砥石部5を有してい
る。
【0022】砥石部5は図2に示すように、ワーク(図
中に記載なし)を加工する砥粒6とこの砥粒6を保持す
る結合剤7とから形成されている。尚、図1に示す砥石
旋回方向4は、時計回り方向及び反時計回り方向の双方
を指す。
【0023】また、図1に示すワークスピンドル8に
は、所望の外径9を有するツルーイング用砥石10とド
レッシング用砥石11とがチャック12により取り付け
られており、円柱形状をしたドレッシング用砥石11の
外周を囲むようにしてリング形状をしたツルーイング用
砥石10が配置されている。
【0024】尚、ツルーイング用砥石10はツルーイン
グを行うための砥石で、好ましくはそれぞれGC砥石が
良く、また、ドレッシング用砥石11はドレッシングを
行うための砥石で、好ましくはWA砥石が良い。
【0025】ここに、GC砥石とは、グリーンカーボン
砥石を、WA砥石とは、ホワイトアランダム砥石を意味
し、GC砥石の硬さはWA砥石の硬さよりも硬くなって
いる。前記ドレッシング用砥石11に用いられるホワイ
トアランダム砥石は、砥粒が酸化アルミニウムであり、
ドレッシングを受ける研削砥石2の砥粒であるダイヤモ
ンドよりは軟質な砥粒である。
【0026】また、ホワイトアランダム砥石は、非常に
脆い低結合砥石であり、研削砥石2の砥粒であるダイヤ
モンドにより削られる。
【0027】しかし、研削砥石2の結合剤7には砥石と
して作用し、結合剤7と接触する領域においては結合剤
7を摩滅させる機能を発揮する。
【0028】同時に、低結合であることから、ダイヤモ
ンドにより削られたホワイトアランダム砥石のカスが研
削砥石2との界面に介在することで、ラッピング作用を
発揮し、結合剤7の摩耗を誘発する。
【0029】また、前記砥石スピンドル1、ワークスピ
ンドル8は各々回転可能となっている。さらに、砥石ス
ピンドル1は砥石軸13に沿って砥石スラスト方向14
に移動可能であり、ワークスピンドル8はワーク軸15
に沿ってワークスラスト方向16に移動可能であり、こ
れにより、切込み量17を設定できるようにしている。
さらに、図1に示す砥石摩耗量18は、ツルーイングに
より砥石部5が加工されて摩耗する量である。
【0030】(作用)次に、本実施の形態1のツルーイ
ング及びドレッシング方法について、図3乃至図6をも
参照して説明する。
【0031】本実施の形態1のツルーイング及びドレッ
シング方法において、研削砥石2の砥石部5は、図1に
示すように、ツルーイング用砥石10の外径9に接触し
ない位置まで砥石旋回方向4に沿って移動されている。
図3に示すようにワークスピンドル8を切込み量17だ
けワークスラスト方向16に移動することにより、ツル
ーイング用砥石10及びドレッシング用砥石11を位置
決めする。次いで、砥石スピンドル1を砥石旋回方向4
に移動させ砥石部5をツルーイング用砥石10に当接さ
せ、ツルーイングを開始する。
【0032】即ち、図4に示すように、ツルーイング用
砥石10と、砥粒6及び結合剤7を当接させることによ
り、砥粒6と結合剤7を除去して両者が同一球面上にな
るように形状修正する。
【0033】ツルーイング用砥石10には、砥粒6及び
結合剤7の両者を除去する機能があるため形状修正が可
能となる。このツルーイング作用により、砥石部5はツ
ルーイング用砥石10によって加工され、砥石摩耗量1
8だけ磨耗することになる。
【0034】さらに、図5に示すように、砥石スピンド
ル1を砥石旋回方向4に旋回させてドレッシング用砥石
11に研削砥石2を当接させてドレッシングを行う。
【0035】即ち、図6に示すように、ドレッシング用
砥石11により結合剤7を除去して砥粒6を突き出させ
るものである。
【0036】ドレッシング用砥石11には、強度的に砥
粒6を除去する機能はなく、既述した結合剤7を摩耗さ
せる機能によって結合剤7のみを選択的に除去するもの
である。
【0037】尚、ドレッシング開始時にはすでにツルー
イングは終了しており、研削砥石2に対してツルーイン
グとドレッシングが同時に作用することはない。
【0038】さらに、砥石スピンドル1を旋回させてド
レッシング用砥石11のみに砥石部5が当接させる。こ
のようにして研削砥石2に対ツルーイング及びドレッシ
ングが終了する。
【0039】(効果)本実施の形態1によれば、研削砥
石2の球面研削において1度の工程でツルーイング及び
ドレッシングを同時に行うことができ、さらに砥石スピ
ンドル1の砥石旋回方向4への連続した移動だけでよい
ため、一連の工程の時間短縮も可能である。
【0040】(実施の形態2) (構成)図7は、本発明の実施の形態2の研削砥石のツ
ルーイング及びドレッシング方法を示す概略構成図であ
る。尚、実施の形態1の場合と同一の要素には同一の符
号を付し、その詳細説明は省略する。
【0041】本実施の形態2においては、研削砥石2の
砥石部5、ツルーイング用砥石10及びドレッシング用
砥石11は、各々ほぼ平面に近似している。尚、ツルー
イング用砥石10及びドレッシング用砥石11は、実施
の形態1と同様にそれぞれGC砥石及びWA砥石が好ま
しい。また、砥石スピンドル1は砥石軸13と垂直方
向、つまり、砥石移動方向19に移動可能である。さら
に、砥石軸13とワーク軸15とは、図7において上下
方向及び紙面に直角方向に関して各々平行に配置されて
いる。
【0042】(作用)本実施の形態2によおいて、砥石
スピンドル1を砥石移動方向19に移動してツルーイン
グ用砥石10の外径9に当接しない位置に配置する。そ
しワークスピンドル8をワークスラスト方向16に移動
することにより、ツルーイング用砥石10及びドレッシ
ング用砥石11の切込み量17を設定する。
【0043】その後、研削砥石2を砥石移動方向19に
移動して砥石部5をツルーイング用砥石10に当接させ
る。この場合、ツルーイング用砥石10は前記実施の形
態1と同様に砥石部5の砥粒6及び結合剤7を除去し
て、砥粒6及び結合剤7を同一平面にツルーイングして
形状修正を行う。
【0044】次に、砥石部5をさらに砥石移動方向19
に移動して、砥石部5をドレッシング用砥石11に当接
させる。この場合も前記実施の形態1と同様にしてドレ
ッシング用砥石11は砥石部5の結合剤7のみを除去
し、砥石6を突き出させるドレッシングを行う。最終的
に砥石部5をドレッシング用砥石11のみに当接させて
ツルーイング及びドレッシングが完了する。
【0045】これにより砥石部5の砥粒6の先端が揃っ
た状態になり、かつ、砥粒6の突き出し量を確保でき
る。
【0046】(効果)本実施の形態2によれば、研削砥
石2の平面研削において1度の工程でツルーイング及び
ドレッシングを同時に行うことができ、また、砥石スピ
ンドル1の連続した砥石移動方向19への移動により、
砥石スピンドル1の停止時間もなく一連の工程の時間短
縮が可能である。
【0047】(実施の形態3) (構成)図8乃至図10は、本発明の実施の形態3を示
すものであり、図8は、本実施の形態3の研削砥石のツ
ルーイング及びドレッシング方法を示す概略構成図、図
9は研削砥石の部分拡大図、図10は研削砥石の部分拡
大図である。尚、実施の形態1と同一の要素には同一の
符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0048】本実施の形態3においては、2種類のツル
ーイング用砥石10a、10bを使用することが特徴で
あり、この他の構成は実施の形態1の場合と同様であ
る。
【0049】即ち、ツルーイング用砥石10a、10b
は、リング形状をしており円柱形状をしたドレッシング
用砥石11の外周を囲むようにして配置されている。
【0050】両ツルーイング用砥石10a、10bの砥
粒(図示せず)の大きさは、ツルーイング用砥石10a
の砥粒>ツルーイング用砥石10bの砥粒の関係となる
ように予め形成されている。
【0051】例えば、ツルーイング用砥石10aの砥粒
径は50μm、ツルーイング用砥石10bの砥粒径は4
0μmである。尚、ツルーイング用砥石10a、10b
は、好ましくはGC砥石が良く、ドレッシング用砥石1
1は好ましくはWA砥石が良い。
【0052】(作用)本実施の形態3において、まず、
砥石スピンドル1を砥石旋回方向4に旋回させてツルー
イング用砥石10aの外径9に砥石部5が当接しない位
置にする。
【0053】次に、ワークスピンドル8をワークスラス
ト方向16に移動することにより、切込み量17を設定
する。
【0054】次に、砥石スピンドル1を砥石旋回方向4
に旋回させてツルーイング用砥石10aに砥石部5を当
接させる。この場合、図9示すように砥石部5の先端形
状は凹凸状となる。つまり、ツルーイング用砥石10a
の砥粒径は大きいため(例えば50μm)、砥粒6及び
結合剤7はマクロ的には球面形状となるが、ミクロ的に
は球面形状にはならず、凹凸状となるのである。
【0055】次に、砥石スピンドル1を砥石旋回方向4
にさらに旋回させて、砥石部5をツルーイング用砥石1
0bに当接させる。この場合、図10に示すような砥石
部5の先端形状となる。つまりツルーイング用砥石10
bの砥粒(例えば40μm)はツルーイング用砥石10
aの砥粒より大きさが小さいため、凹凸のある球面形状
であった砥石部5の先端は、ツルーイング用砥石10b
により凹凸のない球面形状に形状修正されて砥粒6と結
合剤7は同一球面上に存在するようになる。
【0056】即ち、1度に砥粒径の小さいツルーイング
用砥石を使用した場合よりも段階的に2つのツルーイン
グ用砥石10a、10bを使用した方が、砥石部5の先
端の形状を修正する上で有利となる。
【0057】さらに詳述すると、所望球面形状から大き
く形状が崩れている砥石部5を、ツルーイング用砥石1
0aの大きな砥粒で理想球面形状にマクロ的に近づけ、
次いでツルーイング用砥石10bの小さな砥粒で砥石部
5の表面の数μm分を除去することにより、理想球面に
対して数μm以下の形状崩れに抑えることが可能とな
る。
【0058】このようにして、所望球面形状に仕上げら
れた砥石部5を、砥石旋回方向4に旋回することによ
り、ドレッシング用砥石11に当接する。この場合、ド
レッシング用砥石11は、既述した実施の形態1の場合
と同様にして、砥石部5の結合剤7のみを除去して、砥
粒6は突き出た状態になる。
【0059】したがって、研削砥石2の砥石部5の砥粒
6は所望の球面形状に保たれたまま、結合剤7を除去し
砥粒6を突き出させることができるため、砥石部5に加
工能力が備わることになる。最終的に砥石部5はドレッ
シング用砥石11のみに当接するように旋回させて、ツ
ルーイング及びドレッシングが終了する。
【0060】(効果)本実施の形態3によれば、球面研
削に使用する研削砥石2のツルーイング及びドレッシン
グ法において、1度の操作で砥石部5の砥粒6先端を精
度良くツルーイング及びドレッシングすることができ、
かつ、ツルーイングを2段階で行うことができる。
【0061】また砥石スピンドル1の連続した一方向へ
の移動工程だけでよく、一連のツルーイング及びドレッ
シング工程の時間短縮が可能である。
【0062】尚、上述した各実施形態1乃至3におい
て、ツルーイング用砥石10のGC砥石及びドレッシン
グ用砥石11のWA砥石の層数は、1層あるいは2層に
限定されたものではなく、さらに多数層の構成とするこ
とも可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、一回の操作で研削砥石
の研削及び目立てを一挙に行い、終了させることができ
るため、一連の作業工程の時間短縮を図り、作業性を向
上が可能な研削砥石の研削及び目立て方法を提供するこ
とができる。
【0064】また、本発明によれば、上記効果に加え
て、研削砥石の研削面の形状精度を高めることができる
研削砥石の研削及び目立て方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の研削砥石のツルーイン
グ及びドレッシング方法を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の研削砥石の部分拡大図
である。
【図3】本発明の実施の形態1のツルーイング工程を示
す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1のツルーイング工程の部
分拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態1のドレッシング工程を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1のドレッシング工程の部
分拡大図である。
【図7】本発明の実施の形態2の研削砥石のツルーイン
グ及びドレッシング方法を示す概略構成図である。
【図8】本実施の形態3の研削砥石のツルーイング及び
ドレッシング方法を示す概略構成図である。
【図9】本実施の形態3の凹凸のある研削砥石の部分拡
大図である。
【図10】本実施の形態3の凹凸のない研削砥石の部分
拡大図である。
【図11】従来装置による環状砥石の研削方法を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 砥石スピンドル 3 球心 4 砥石旋回方向 5 砥石部 6 砥粒 7 結合剤 8 ワークスピンドル 10 ツルーイング用砥石 10a ツルーイング用砥石 10b ツルーイング用砥石 11 ドレッシング用砥石 12 チャック 13 砥石軸 14 砥石スラスト方向 15 ワーク軸 16 ワークスラスト方向 17 切り込み量 18 砥石摩耗量 19 砥石移動方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部材加工用の研削砥石の研削及び目
    立て方法において、 少なくとも1層が研削用砥石、少なくとも他の1層が目
    立て用砥石からなる複数層の形状創成用砥石に、研削砥
    石を当てて一方向に移動することにより、前記研削砥石
    の研削及び目立てを一工程で行うことを特徴とする研削
    砥石の研削及び目立て方法。
  2. 【請求項2】 光学部材加工用の研削砥石の研削及び目
    立て方法において、 少なくとも1層が研削用砥石、少なくとも他の1層が目
    立て用砥石からなる複数層の形状創成用砥石に、研削砥
    石を当てて一方向に移動し前記研削用砥石による研削砥
    石の砥石部の研削と、前記目立て用砥石による研削砥石
    の砥石部の目立てとを一工程で行うことを特徴とする研
    削砥石の研削及び目立て方法。
  3. 【請求項3】 光学部材加工用の研削砥石の研削及び目
    立て方法において、 砥粒の大きさが大小に異なる2層の研削用砥石と、1層
    の目立て用砥石からなる3層の形状創成用砥石に、研削
    砥石を当てて一方向に移動し、前記2層の研削用砥石に
    よる研削砥石の砥石部の粗密2段階研削と、前記目立て
    用砥石による研削砥石の砥石部の目立てとを一工程で行
    うことを特徴とする研削砥石の研削及び目立て方法。
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