JP2915007B2 - 長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法 - Google Patents
長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法Info
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- JP2915007B2 JP2915007B2 JP18953489A JP18953489A JP2915007B2 JP 2915007 B2 JP2915007 B2 JP 2915007B2 JP 18953489 A JP18953489 A JP 18953489A JP 18953489 A JP18953489 A JP 18953489A JP 2915007 B2 JP2915007 B2 JP 2915007B2
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,ストレッチ性を有する各種衣料に使用する
長短二重構造ストレッチヤーンの製造方法に関するもの
である。
長短二重構造ストレッチヤーンの製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来より,ポリエステル系伸縮加工糸と短繊維とから
なる複合糸を製造する方法としては,精紡機で伸縮糸と
短繊維との交撚糸を紡出する方法,あるいは伸縮糸を芯
とし短繊維を鞘としたコアヤーンを紡出する方法等があ
る。
なる複合糸を製造する方法としては,精紡機で伸縮糸と
短繊維との交撚糸を紡出する方法,あるいは伸縮糸を芯
とし短繊維を鞘としたコアヤーンを紡出する方法等があ
る。
また,かかる糸を合撚糸とする場合は通常単糸は左撚
(以下Z撚という)である為,双糸加工の場合は右撚
(以下S撚という)方向に撚糸する方法が通常である。
(以下Z撚という)である為,双糸加工の場合は右撚
(以下S撚という)方向に撚糸する方法が通常である。
(発明が解決しようとする課題) しかるに交撚糸の場合,短繊維に木綿を使用する場
合,伸縮性がない為伸長回復性が悪く,またポリエステ
ル系伸縮糸を芯とし,短繊維を鞘としたコアヤーンは鞘
部の短繊維が芯部を拘束している為,芯部ポリエステル
系伸縮糸のストレッチ性が充分発現できず,伸縮糸の特
性を充分発揮することができないのが現状である。
合,伸縮性がない為伸長回復性が悪く,またポリエステ
ル系伸縮糸を芯とし,短繊維を鞘としたコアヤーンは鞘
部の短繊維が芯部を拘束している為,芯部ポリエステル
系伸縮糸のストレッチ性が充分発現できず,伸縮糸の特
性を充分発揮することができないのが現状である。
本発明は,上記のような問題点を解決するもので芯部
がポリエステル系伸縮加工糸,鞘部が短繊縦からなる長
短二層構造ストレッチヤーンの製造方法を提供すること
を目的とするものである。
がポリエステル系伸縮加工糸,鞘部が短繊縦からなる長
短二層構造ストレッチヤーンの製造方法を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するための本発明の長短二層構造糸
の製造方法を種々検討した結果,以下の条件で行うと満
足できるストレッチヤーンが得られることを発明した。
の製造方法を種々検討した結果,以下の条件で行うと満
足できるストレッチヤーンが得られることを発明した。
すなわち,ポリエステル系伸縮加工糸を芯とし,撚係
数(K)を3.75〜4.00とし,左撚と右撚方向に各々単糸
を紡出し,該左撚単糸と該右撚単糸とを合撚する際,単
糸撚数の1.2〜1.5倍の上撚を双糸加工することを特徴と
する長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法を要旨と
するものである。
数(K)を3.75〜4.00とし,左撚と右撚方向に各々単糸
を紡出し,該左撚単糸と該右撚単糸とを合撚する際,単
糸撚数の1.2〜1.5倍の上撚を双糸加工することを特徴と
する長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法を要旨と
するものである。
上記の方法において,精紡紡出時の撚係数(K) 3.75〜4.00とする。
撚係数K=3.75未満の場合は鞘部を構成する短繊維の
拘合性が弱すぎて,後工程,たとえば巻き返し等で鞘部
が抜かれ芯部が露出する箇所が発現する。また,撚係数
K=4.00を越える場合は拘合性が強すぎて芯部のストレ
ッチ性を発現することができない。
拘合性が弱すぎて,後工程,たとえば巻き返し等で鞘部
が抜かれ芯部が露出する箇所が発現する。また,撚係数
K=4.00を越える場合は拘合性が強すぎて芯部のストレ
ッチ性を発現することができない。
次に含撚し双糸とする際,一方の単糸はZ然とし,他
方の単糸はS然とし,S撚方向に合撚するものとする。こ
れにより,撚がZ然の単糸はS然に合撚される為甘撚と
なりルーズな単糸となる。
方の単糸はS然とし,S撚方向に合撚するものとする。こ
れにより,撚がZ然の単糸はS然に合撚される為甘撚と
なりルーズな単糸となる。
また,撚がS撚の単糸はS撚に合撚する為強撚とな
り,単糸に撚縮みが発生することとなる。
り,単糸に撚縮みが発生することとなる。
従って,単糸がZ然の糸は甘撚となるので撚の束縛力
が小さく単糸がS撚の糸は強撚糸となるので縮み易い状
態となる。その結果,S撚単糸が双糸の中心部にZ撚単糸
が外側に配置した撚の形態となり,S撚糸は十分に縮んだ
状態である。
が小さく単糸がS撚の糸は強撚糸となるので縮み易い状
態となる。その結果,S撚単糸が双糸の中心部にZ撚単糸
が外側に配置した撚の形態となり,S撚糸は十分に縮んだ
状態である。
こうすることにより,ポリエステル系伸縮糸の性能は
Z撚単糸側で発揮され,また,撚縮によりS撚単糸側は
伸長時に繊維相互のズレが少なく,復元性能機能を持た
せることとなる。ここで合撚する際,上撚数を下然数の
1.2〜1.5倍とするが,上撚数が1.2倍未満の場合,撚方
向Z撚の単糸が十分甘撚とならず,芯糸であるポリエス
テル伸縮糸の特性が発揮できない。また,1.5倍を越える
と撚方向S然の単糸が強撚となりすぎ糸の形態が悪くな
り実用上問題となる。
Z撚単糸側で発揮され,また,撚縮によりS撚単糸側は
伸長時に繊維相互のズレが少なく,復元性能機能を持た
せることとなる。ここで合撚する際,上撚数を下然数の
1.2〜1.5倍とするが,上撚数が1.2倍未満の場合,撚方
向Z撚の単糸が十分甘撚とならず,芯糸であるポリエス
テル伸縮糸の特性が発揮できない。また,1.5倍を越える
と撚方向S然の単糸が強撚となりすぎ糸の形態が悪くな
り実用上問題となる。
芯糸にポリエステル系伸縮糸を用いて短繊維でカバー
した長短二層構造ストレッチヤーンを更に,上記構成に
より双糸とすることによりこれまで以上の弾性率の高い
二層構造ストレッチヤーンを得ることができ,ストレッ
チ性ある編織物に適用できる。
した長短二層構造ストレッチヤーンを更に,上記構成に
より双糸とすることによりこれまで以上の弾性率の高い
二層構造ストレッチヤーンを得ることができ,ストレッ
チ性ある編織物に適用できる。
本発明の長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法
は,たとえば図に示すようなバックローラ1,クレードル
2,フロントローラ3,スネールワイヤ4,巻取木管5,リング
6,トラベラ7を備えた通常の精紡機を使用し,粗糸Aを
通常の条件でドラフトし,フロントローラ3の上部より
ポリエステル系伸縮糸Bを供給してドラフトされた粗糸
Aの上に乗せて,フロントローラ3より紡出し,スピン
ドル(図示せず)の回転により撚をかけて芯部にポリエ
ステル系伸縮糸,鞘部が短繊維からなる長短二層構造ス
トレッチヤーンY(単糸)を紡出する。この際,撚係数
はK=3.75〜4.00の範囲で紡出する。尚,この時の撚方
向は通常のZ撚方向の単糸と別にS撚の単糸を紡出す
る。
は,たとえば図に示すようなバックローラ1,クレードル
2,フロントローラ3,スネールワイヤ4,巻取木管5,リング
6,トラベラ7を備えた通常の精紡機を使用し,粗糸Aを
通常の条件でドラフトし,フロントローラ3の上部より
ポリエステル系伸縮糸Bを供給してドラフトされた粗糸
Aの上に乗せて,フロントローラ3より紡出し,スピン
ドル(図示せず)の回転により撚をかけて芯部にポリエ
ステル系伸縮糸,鞘部が短繊維からなる長短二層構造ス
トレッチヤーンY(単糸)を紡出する。この際,撚係数
はK=3.75〜4.00の範囲で紡出する。尚,この時の撚方
向は通常のZ撚方向の単糸と別にS撚の単糸を紡出す
る。
次に紡出されたZ撚及びS撚方向の長短二層構造スト
レッチヤーンの単糸を通常の撚糸機で合撚する。この際
の撚方向はS撚方向とし(通常撚糸機はS撚方向である
為この方向が取扱い上便利で好ましい。)下撚の1.2〜
1.5倍の上撚数をかけて双糸加工をするものとする。
尚,その後熱処理されることにより伸長性はより向上す
る。
レッチヤーンの単糸を通常の撚糸機で合撚する。この際
の撚方向はS撚方向とし(通常撚糸機はS撚方向である
為この方向が取扱い上便利で好ましい。)下撚の1.2〜
1.5倍の上撚数をかけて双糸加工をするものとする。
尚,その後熱処理されることにより伸長性はより向上す
る。
(実施例) 実施例1 芯部にポリエステル加工糸(以下ELYという)30d/12f
を用い,超長綿からなる木綿(以下Cという)でカバー
したELY/C,34/66(混紡率ELY:34%,C:66%のものをい
う),60/ーを燃係数K=4.0(撚数30.98T/in)でS撚糸
とZ撚糸各々の単糸を紡出した後,上撚数46T/in下撚の
1.485倍でS撚方向に合撚し,双糸を作成した。
を用い,超長綿からなる木綿(以下Cという)でカバー
したELY/C,34/66(混紡率ELY:34%,C:66%のものをい
う),60/ーを燃係数K=4.0(撚数30.98T/in)でS撚糸
とZ撚糸各々の単糸を紡出した後,上撚数46T/in下撚の
1.485倍でS撚方向に合撚し,双糸を作成した。
斯かるELY/C34/66 60/2を経糸及び緯糸に用いて経密
度102本/in×緯密度74本/inで変化綾ドビーを製織し
た。引続き染色工程でまずリラクサーで十分緩和させた
後,染色を行った。
度102本/in×緯密度74本/inで変化綾ドビーを製織し
た。引続き染色工程でまずリラクサーで十分緩和させた
後,染色を行った。
この生地の物性を測定したところ(JIS L1018定荷重
法1.5Kg×30sec) 伸長率 経×緯 10.2%×18.4% 伸長回復率 経×緯 90.3%×85.5% なる値が得られ,伸長性良好な織物を得ることができ
た。
法1.5Kg×30sec) 伸長率 経×緯 10.2%×18.4% 伸長回復率 経×緯 90.3%×85.5% なる値が得られ,伸長性良好な織物を得ることができ
た。
(発明の効果) 本発明の長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法よ
り得られた糸を用いて製織された布帛は,ストレッチ及
びストレッチバック性に富んだ織物で表面が綿でカバー
されている為,綿リッチで,かつ吸放汗性があり風合の
良好な織物を得ることができた。
り得られた糸を用いて製織された布帛は,ストレッチ及
びストレッチバック性に富んだ織物で表面が綿でカバー
されている為,綿リッチで,かつ吸放汗性があり風合の
良好な織物を得ることができた。
第1図は本発明を実施する為の概略側面図である。第2
図は合撚糸後のモデル図である。 A:粗糸(木綿),B:ポリエステル系加工糸,Y:長短二層構
造ストレッチヤーン,1:バックローラ,2:クレードル,3:
フロントローラ,4:スネールワイヤー,5:巻取木管,6:リ
ング,7:トラベラー。
図は合撚糸後のモデル図である。 A:粗糸(木綿),B:ポリエステル系加工糸,Y:長短二層構
造ストレッチヤーン,1:バックローラ,2:クレードル,3:
フロントローラ,4:スネールワイヤー,5:巻取木管,6:リ
ング,7:トラベラー。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエステル系伸縮加工糸を芯とし,撚係
数(K)を3.75〜4.00とし,左撚と右撚方向に各々単糸
を紡出し,該左撚単糸と該右撚単糸とを合撚する際,単
糸撚数の1.2〜1.5倍の上撚をかけ双系加工することを特
徴とする長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18953489A JP2915007B2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18953489A JP2915007B2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0359132A JPH0359132A (ja) | 1991-03-14 |
JP2915007B2 true JP2915007B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=16242913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18953489A Expired - Fee Related JP2915007B2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 長短二層構造ストレッチヤーンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915007B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102864543B (zh) * | 2012-10-08 | 2016-01-20 | 如皋市丁堰纺织有限公司 | 一种反向异捻混合二元复合纱及其制作方法及其面料 |
CN108442003A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-08-24 | 嘉兴市本色亚麻纺织有限公司 | 一种亚麻-有色涤纶长丝交捻纱的制备方法及装置 |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP18953489A patent/JP2915007B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0359132A (ja) | 1991-03-14 |
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Legal Events
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