JP2914749B2 - 繊維強化樹脂管の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂管の製造方法

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JP2914749B2 JP2324548A JP32454890A JP2914749B2 JP 2914749 B2 JP2914749 B2 JP 2914749B2 JP 2324548 A JP2324548 A JP 2324548A JP 32454890 A JP32454890 A JP 32454890A JP 2914749 B2 JP2914749 B2 JP 2914749B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、主に各種薬液、化学工業用流体、温水、
温泉水等を輸送することに用いられる繊維強化樹脂管の
製造方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来、この種のFRP管製造装置として、例えば、実開
昭61−175435号公報に開示されたものがある。
また、樹脂複合管として、特公昭62−22038号公報に
開示されたものがある。
前者の製造装置は、熱可塑性樹脂による内芯層を製造
する内芯層製造ユニットと、ガラス繊維を含む熱硬化性
樹脂によるFRP層を製造するFRP層製造ユニットと、熱可
塑性樹脂による被覆層を製造する被覆層製造ユニット
と、FRP管を所定寸法に切断する自動切断装置と、切断
したFRP管を所定の温度で硬化させる後硬化炉とからな
る一連の装置を順次配列してなるFRP管製造装置におい
て、上記内芯層製造ユニット内に有機溶剤を含浸した溶
剤ブラシを設置し、かつ、上記FRP層製造ユニット内の
含浸層の後部に賦形ダイスを装着すると共に含浸層に隣
接して樹脂自動供給装置を設け、更に、FRP層製造ユニ
ットの綾掛機と紫外線硬化炉との間に賦形リング装置を
設置したものである。
また、後者の樹脂複合管は、ポリ塩化ビニール製パイ
プを芯材として、その表面にパイプの軸方向および円周
方向の両方向に強度、剛性を持たせた繊維強化熱硬化性
樹脂で被覆し、更にその表面にポリオレフィン及びポリ
塩化ビニルから選ばれる熱可塑性樹脂を被覆したもので
ある。
ところが、前者のFRP管製造装置においては、熱可塑
性樹脂管からなる内芯層を必要とするものであった。
また、後者の樹脂複合管も内芯層が熱可塑性樹脂から
なるものであった。
したがって、上記いずれのものも、熱可塑性樹脂から
なる内芯層と熱硬化性樹脂からなるFRP補強層とを有す
るものであった。
ところが、熱可塑性樹脂からなる内芯層と熱硬化性樹
脂からなるFRP補強層とは、熱膨張率に差があるため
に、温度差の大きい配管系では、剥離や割れが発生する
場合があるといった問題があった。
また、上記したような樹脂複合管を接続する場合、FR
P剥離や界面仕上げ、TS接合等の複雑な工法が必要であ
るといった問題があった。
一方、二枚の被着材をラミネート加工する方法とし
て、特開昭55−77571号公報に開示されたものがある。
このラミネート加工方法は、ラジカル重合性不飽和二
重結合を有するモノマーもしくはプレポリマーに増感剤
を加えた紫外線硬化性樹脂液、もしくは、シリコーン変
性樹脂、ウレタン変性樹脂等、放射線照射によって架
橋、硬化する放射線硬化性樹脂液を収納容器に入れ、塗
布ロールにより、プラスチック等の被着材にこの樹脂液
を塗布する。そして、これを他方から送られて来る紙、
木、金属等の基材と一体化し、加熱ロールと圧力ロール
の間を通過させ、更に照射部を通過させることによっ
て、被着材と基材とを瞬時に装着させるものである。
ところが、この発明は平板状のものをラミネートする
加工方法であるので、円管状のものに適用することがで
きなかった。
この発明の課題は、上記従来の問題を解決することに
ある。
すなわち、熱硬化性樹脂からのみなる樹脂管を製造す
ることができるとともに、二層の熱硬化性樹脂からなる
樹脂管を製造することができる。したがって、軽量な樹
脂管を得ることができ、管同士の接続が簡単にできる。
また、高温域で使用することができる繊維強化樹脂管の
製造方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記課題を解決するために、中空の透明
マンドレルに一定間隔をもたせて反転ガイドを装着し、
紫外線硬化樹脂を含浸させた繊維強化材からなる連続帯
状体を前記反転ガイドに通過させて円筒状に形成し、こ
れを透明マンドレルの内外に設けた紫外線照射ランプで
照射して硬化させることとした。
また、前記請求項1の方法で製造された繊維強化樹脂
管の外表面に、紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス繊維
をロービングガイドを通して軸方向に積層し、次に綾掛
機によって別のガラス繊維を周方向に巻き付けて積層し
て、前記軸方向に積層されたガラス繊維に含浸された紫
外線硬化樹脂を周方向に積層されたガラス繊維に含浸さ
せ、その後に紫外線硬化炉を通過させて硬化させて二層
の繊維強化樹脂層を形成することとした。
(作用) したがって、繊維強化樹脂からのみなる樹脂管を製造
することができるとともに、二層の熱硬化性樹脂からな
る樹脂管を製造することができる。
繊維強化樹脂からのみなる樹脂管は、薄肉で強度、剛
性をもったものとなる。
また、反転ガイドによって円筒状に形成されたものを
内外より紫外線照射ランプで照射して硬化させるので、
硬化が一様に且つ良好に行われる。
更に、二層の繊維強化樹脂層からなる繊維強化樹脂管
は、請求項1の方法で製造された繊維強化樹脂管の外表
面にガラス繊維を軸方向および周方向の両方向に被覆し
たものであるので、強度的に非常に優れたものとなる。
(実施例) 以下、この発明に係る繊維強化樹脂管の製造方法を、
その実施態様を示す図面に基づいて説明する。
第1図は一層の繊維強化樹脂管の製造方法に用いられ
る製造装置の正面図、第2図は二層の繊維強化樹脂管の
製造方法に用いられる製造装置の正面図である。
この発明の製造方法は、中空の透明マンドレル1に一
定間隔をもたせて反転ガイド2を装着し、紫外線硬化樹
脂3Aを含浸させた繊維強化材3Bからなる連続帯状体3を
反転ガイド2に通過させて円筒状に形成し、これを透明
マンドレル1の内外に設けた紫外線照射ランプ4A,4Bで
照射して硬化させるものである。
また、前記した方法で製造された繊維強化樹脂管5Aの
外表面に、紫外線硬化樹脂6を含浸させたガラス繊維7
をロービングガイド8を通して軸方向に積層し、次に綾
掛機9によって別のガラス繊維10を周方向に巻き付けて
積層して、軸方向に積層されたガラス繊維7に含浸され
た紫外線硬化樹脂6を周方向に積層されたガラス繊維10
に含浸させ、その後に紫外線硬化炉11を通過させて硬化
させて二層の繊維強化樹脂層を形成するものである。
尚、円筒状になされた連続帯状体3は、内外から紫外
線照射ランプ4A,4Bで照射されることによって、溶液状
態から半硬化を経て硬化状態に至る。
尚、図中符号12は透明離型フィルムであって、この透
明離型フィルム12は片面にシリコーン系の滑剤が塗布さ
れる。そして、透明離型フィルム12は反転ガイド13によ
って透明マンドレル1に円筒状に被覆される。
前記した連続帯状体3は反転ガイド2によって、この
透明離型フィルム12の表面に配設される。
この透明離型フィルム12としては、例えばポリエチレ
ン・テレフタレートからなる厚さが約0.2mmのものが使
用される。
また、連続帯状体3の繊維強化材3Bとしては、例えば
不織布が用いられる。
更に、連続帯状体3の繊維強化材3Bに含浸される紫外
線硬化樹脂3Aとしては、例えば、大日本インキ株式会社
製の樹脂HN201に光増感剤RS448を混入させたものが用い
られる。
尚、符号14はガラス繊維7を積層するための賦形ダイ
スである。
このガラス繊維7としては、例えばユニチカ株式会社
製の#2310のロービングガラスが使用される。
また、別のガラス繊維10としては、例えば、ユニチカ
株式会社製の#575のロービングガラスが使用される。
また、符号15は引取機であって、上記のようにして製
造された繊維強化樹脂管5Bはこの引取機15によって引取
り移動される。
この実施例では、この引取機15の後方に、更に反転ガ
イド17が配されており、この反転ガイド17によって、熱
硬化性不飽和ポリエステルからなる熱硬化性樹脂18を含
浸させた厚さ約0.12mmのポリエステル系不織布19が繊維
強化樹脂管5Bの外周面に円筒状に積層されるようにして
いる。
そして、この熱硬化性樹脂18を含浸させたポリエステ
ル系不織布19によって、最外層のガラス繊維10が保護さ
れる。
その後に更に、フィルム巻き機20によって、離型フィ
ルム21が巻かれる。
その後に、空気遮断の環境下で遠赤外線硬化炉22に通
されて硬化反応を完全にされる。
最後に、切断機23によって定尺に切断された後、後硬
化炉24に投入されて、安定硬化される。
そして、その後に内外面の離型フィルム12及び21が除
外されて、樹脂管が得られる。
上記した製造方法により、繊維強化樹脂からのみなる
樹脂管5Aを製造することができるとともに、二層の熱硬
化性樹脂からなる樹脂管5Bを製造することができる。
繊維強化樹脂からのみなる樹脂管5Aは、薄肉で強度、
剛性をもったものとなる。
また、反転ガイド2によって円筒状に形成されたもの
を内外より紫外線照射ランプ4A,4Bで照射して硬化させ
るので、硬化が一様に且つ良好に行われる。
更に、二層の繊維強化樹脂層からなる繊維強化樹脂管
は、請求項1の方法で製造された繊維強化樹脂管の外表
面にガラス繊維7及び10を軸方向および周方向の両方向
に被覆したものであるので、強度的に非常に優れたもの
となる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、熱硬化性樹
脂からのみなる樹脂管を製造することができるととも
に、二層の熱硬化性樹脂からなる樹脂管を製造すること
ができる。
したがって、軽量な樹脂管を得ることができ、管同士
の接続が簡単にできる。
また、耐熱・耐食性樹脂からなるので、高温域で使用
することができる。
更に、押出成型機等の複雑で高価な製造装置を必要と
せずに、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一層の繊維強化樹脂管の製造方法に用いられる
製造装置の正面図、第2図は二層の繊維強化樹脂管の製
造方法に用いられる製造装置の正面図である。 1……透明マンドレル 2……反転ガイド 3……連続帯状体 3A……紫外線硬化樹脂 3B……繊維強化材 4A,4B……紫外線照射ランプ 5A,5B……繊維強化樹脂管 6……紫外線硬化樹脂 7……ガラス繊維 8……ロービングガイド 9……綾掛機 10……ガラス繊維 11……紫外線硬化炉

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の透明マンドレルに一定間隔をもたせ
    て反転ガイドを装着し、紫外線硬化樹脂を含浸させた繊
    維強化材からなる連続帯状体を前記反転ガイドに通過さ
    せて円筒状に形成し、これを透明マンドレルの内外に設
    けた紫外線照射ランプで照射して硬化させることを特徴
    とする繊維強化樹脂管の製造方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1の方法で製造された繊維強化
    樹脂管の外表面に、紫外線硬化樹脂を含浸させたガラス
    繊維をロービングガイドを通して軸方向に積層し、次に
    綾掛機によって別のガラス繊維を周方向に巻き付けて積
    層して、前記軸方向に積層されたガラス繊維に含浸され
    た紫外線硬化樹脂を周方向に積層されたガラス繊維に含
    浸させ、その後に紫外線硬化炉を通過させて硬化させて
    二層の繊維強化樹脂層を形成することを特徴とする繊維
    強化樹脂管の製造方法。
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