JP2914028B2 - 車両用サスペンション装置 - Google Patents
車両用サスペンション装置Info
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- B60G3/00—Resilient suspensions for a single wheel
- B60G3/18—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
- B60G3/20—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
- B60G3/202—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid having one longitudinal arm and two parallel transversal arms, e.g. dual-link type strut suspension
- B60G3/205—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid having one longitudinal arm and two parallel transversal arms, e.g. dual-link type strut suspension with the pivotal point of the longitudinal arm being on the vertical plane defined by the wheel rotation axis and the wheel ground contact point
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- B60G7/006—Attaching arms to sprung or unsprung part of vehicle, characterised by comprising attachment means controlled by an external actuator, e.g. a fluid or electrical motor
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪や後輪に適用され
る車両用サスペンション装置、特に、操舵に対し車体ロ
ールの過渡運動時に高い応答性・回頭性を得ることがで
きるサスペンション装置に関する。
る車両用サスペンション装置、特に、操舵に対し車体ロ
ールの過渡運動時に高い応答性・回頭性を得ることがで
きるサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サスペンション装置として
は、例えば、特開平4−129812号公報(特願平2
−251128)に記載のものが知られている。
は、例えば、特開平4−129812号公報(特願平2
−251128)に記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、リアサスペンション装
置において、車両の上下荷重を受ける第1のショックア
ブソーバに対して第2のショックアブソーバを設け、そ
の減衰力発生作用によって、車輪が車体に対し上方ある
いは下方へ運動する際、後車輪をトーイン方向、すなわ
ちアンダステア方向に転舵させ、もともとサスペンショ
ンに付与されているロールアンダステア特性をロールに
対して等価的に進みを持たせて発生させてやることによ
り、車体ロールの過渡運動時の操縦安定性を大幅に向上
させる技術が示されている。
置において、車両の上下荷重を受ける第1のショックア
ブソーバに対して第2のショックアブソーバを設け、そ
の減衰力発生作用によって、車輪が車体に対し上方ある
いは下方へ運動する際、後車輪をトーイン方向、すなわ
ちアンダステア方向に転舵させ、もともとサスペンショ
ンに付与されているロールアンダステア特性をロールに
対して等価的に進みを持たせて発生させてやることによ
り、車体ロールの過渡運動時の操縦安定性を大幅に向上
させる技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用サスペンション装置にあっては、車体ロール
の過渡運動時に安定性をより増すアンダーステア方向の
トー変化を後輪に与え、位相進みを持ったロールアンダ
ステア特性を得る構成となっているため、特に、軽快な
運動性能を要求されるスポーツ車等において、旋回初期
や切り返し時に応答性・回頭性が不足しがちとなる。
来の車両用サスペンション装置にあっては、車体ロール
の過渡運動時に安定性をより増すアンダーステア方向の
トー変化を後輪に与え、位相進みを持ったロールアンダ
ステア特性を得る構成となっているため、特に、軽快な
運動性能を要求されるスポーツ車等において、旋回初期
や切り返し時に応答性・回頭性が不足しがちとなる。
【0005】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、車両用サスペンション装置において、旋
回初期や切り返し時等の車体ロールの過渡運動時におけ
る応答性・回頭性の向上と、車体ロールの定常時におけ
る操縦安定性の確保との両立を図ることを課題とする。
されたもので、車両用サスペンション装置において、旋
回初期や切り返し時等の車体ロールの過渡運動時におけ
る応答性・回頭性の向上と、車体ロールの定常時におけ
る操縦安定性の確保との両立を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の車両用サスペンション装置では、車輪が
車体に対し上方へ運動する際、ショックアブソーバで発
生する減衰力をオーバステア方向のトー変化が得られる
変位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える
手段とした。
請求項1記載の車両用サスペンション装置では、車輪が
車体に対し上方へ運動する際、ショックアブソーバで発
生する減衰力をオーバステア方向のトー変化が得られる
変位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に与える
手段とした。
【0007】すなわち、定常時のロールステア特性が操
縦安定性を得るべくサスペンションジオメトリによって
ロールアンダステア特性に設定されている車両用サスペ
ンション装置において、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装され、車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール
開始域でオーバステア特性となり、その後、アンダステ
ア特性に移行するステア特性を得るように、車輪が車体
に対し上方へ運動する際に発生する減衰力をオーバステ
ア方向のトー変化が得られる変位力としてアクスル部材
あるいはリンク部材に与えるべく配置されたショックア
ブソーバとを備えている。
縦安定性を得るべくサスペンションジオメトリによって
ロールアンダステア特性に設定されている車両用サスペ
ンション装置において、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装され、車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール
開始域でオーバステア特性となり、その後、アンダステ
ア特性に移行するステア特性を得るように、車輪が車体
に対し上方へ運動する際に発生する減衰力をオーバステ
ア方向のトー変化が得られる変位力としてアクスル部材
あるいはリンク部材に与えるべく配置されたショックア
ブソーバとを備えている。
【0008】上記課題を解決するため請求項2記載の車
両用サスペンション装置では、車輪が車体に対し上方へ
運動する際、ショックアブソーバで発生する減衰圧をリ
ンク部材の車体支持部に設けられた弾性体の液室へ導く
連通管を設け、弾性体側液室の膨張によりリンク部材に
オーバステア方向のトー変化が得られる変位を与える手
段とした。
両用サスペンション装置では、車輪が車体に対し上方へ
運動する際、ショックアブソーバで発生する減衰圧をリ
ンク部材の車体支持部に設けられた弾性体の液室へ導く
連通管を設け、弾性体側液室の膨張によりリンク部材に
オーバステア方向のトー変化が得られる変位を与える手
段とした。
【0009】すなわち、定常時のロールステア特性が操
縦安定性を得るべくサスペンションジオメトリによって
ロールアンダステア特性に設定されている車両用サスペ
ンション装置において、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装されたショックアブソーバと、前記車輪が車体に対し
上方へ運動する際に減衰圧が発生するショックアブソー
バの液室と前記弾性体に形成した液室を圧力伝達可能に
連通し、車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール
開始域でオーバステア特性となり、その後、アンダステ
ア特性に移行するステア特性を得るように、弾性体側液
室の膨張によりリンク部材にオーバステア方向のトー変
化が得られる変位を与える連通管とを備えている。
縦安定性を得るべくサスペンションジオメトリによって
ロールアンダステア特性に設定されている車両用サスペ
ンション装置において、車輪を回転自在に支持するアク
スル部材と、前記アクスル部材のトー角を規定すると共
に車体に弾性体を介して連結されているリンク部材と、
前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装されたショックアブソーバと、前記車輪が車体に対し
上方へ運動する際に減衰圧が発生するショックアブソー
バの液室と前記弾性体に形成した液室を圧力伝達可能に
連通し、車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール
開始域でオーバステア特性となり、その後、アンダステ
ア特性に移行するステア特性を得るように、弾性体側液
室の膨張によりリンク部材にオーバステア方向のトー変
化が得られる変位を与える連通管とを備えている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0011】車体ロール運動に伴い車輪が車体に対し上
方へ運動する際、上下方向の力を受けるショックアブソ
ーバが短縮し、そのストローク速度の大きさに応じて減
衰力が発生する。このショックアブソーバで発生する減
衰力は変位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に
与えられ、リンク部材の車体支持部に設けられた弾性体
の変形により変位し、車輪がオーバステア方向にトー変
化(後輪であればトーアウト方向の変化、前輪であれば
トーイン方向の変化)する。
方へ運動する際、上下方向の力を受けるショックアブソ
ーバが短縮し、そのストローク速度の大きさに応じて減
衰力が発生する。このショックアブソーバで発生する減
衰力は変位力としてアクスル部材あるいはリンク部材に
与えられ、リンク部材の車体支持部に設けられた弾性体
の変形により変位し、車輪がオーバステア方向にトー変
化(後輪であればトーアウト方向の変化、前輪であれば
トーイン方向の変化)する。
【0012】一方、車両用サスペンション装置のロール
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性が得
られるように設定されている。
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性が得
られるように設定されている。
【0013】したがって、この発明のサスペンション装
置のロールステア特性は、もともと設定されているロー
ルアンダステア特性と、車体ロールの過渡運動時にのみ
得られる上記のロールオーバステア特性とを合計した特
性となり、例えば、車体ロールの開始域で一瞬オーバス
テア特性となり、その後、アンダステア特性に移行する
というように、車体ロールの過渡運動時にアンダステア
特性が抑えられる。
置のロールステア特性は、もともと設定されているロー
ルアンダステア特性と、車体ロールの過渡運動時にのみ
得られる上記のロールオーバステア特性とを合計した特
性となり、例えば、車体ロールの開始域で一瞬オーバス
テア特性となり、その後、アンダステア特性に移行する
というように、車体ロールの過渡運動時にアンダステア
特性が抑えられる。
【0014】この結果、旋回初期や切り返し時等の車体
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、車体ロー
ルの変化がない定常時においては、サスペンションに付
与されているロールアンダステア特性がそのまま出るこ
とで操縦安定性が確保されることになる。
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、車体ロー
ルの変化がない定常時においては、サスペンションに付
与されているロールアンダステア特性がそのまま出るこ
とで操縦安定性が確保されることになる。
【0015】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0016】車体ロール運動に伴い車輪が車体に対し上
方へ運動する際、上下方向の力を受けるショックアブソ
ーバが短縮し、そのストローク速度の大きさに応じて減
衰圧が発生する。このショックアブソーバの液室で発生
する減衰圧はリンク部材の車体支持部に設けられた弾性
体の液室へ連通管により導かれ、弾性体側液室の膨張に
よりリンク部材及びアクスル部材が変位し、車輪がオー
バステア方向にトー変化する。
方へ運動する際、上下方向の力を受けるショックアブソ
ーバが短縮し、そのストローク速度の大きさに応じて減
衰圧が発生する。このショックアブソーバの液室で発生
する減衰圧はリンク部材の車体支持部に設けられた弾性
体の液室へ連通管により導かれ、弾性体側液室の膨張に
よりリンク部材及びアクスル部材が変位し、車輪がオー
バステア方向にトー変化する。
【0017】一方、車両用サスペンション装置のロール
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性が得
られるように設定されている。
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性が得
られるように設定されている。
【0018】したがって、この発明のサスペンション装
置のロールステア特性は、もともと設定されているロー
ルアンダステア特性と、車体ロールの過渡運動時にのみ
得られる上記のロールオーバステア特性とを合計した特
性となり、例えば、車体ロールの開始域で一瞬オーバス
テア特性となり、その後、アンダステア特性に移行する
というように、車体ロールの過渡運動時にアンダステア
特性が抑えられる。
置のロールステア特性は、もともと設定されているロー
ルアンダステア特性と、車体ロールの過渡運動時にのみ
得られる上記のロールオーバステア特性とを合計した特
性となり、例えば、車体ロールの開始域で一瞬オーバス
テア特性となり、その後、アンダステア特性に移行する
というように、車体ロールの過渡運動時にアンダステア
特性が抑えられる。
【0019】この結果、旋回初期や切り返し時等の車体
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、車体ロー
ルの変化がない定常時においては、サスペンションに付
与されているロールアンダステア特性がそのまま出るこ
とで操縦安定性が確保されることになる。
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、車体ロー
ルの変化がない定常時においては、サスペンションに付
与されているロールアンダステア特性がそのまま出るこ
とで操縦安定性が確保されることになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0021】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0022】図1は請求項1記載の発明に対応する第1
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
【0023】図1において、図外の後輪を回転自在に支
持するアクスル1(アクスル部材に相当)は、フロント
ラテラルリンク2(リンク部材に相当),リヤラテラル
リンク3,トレーリングリンク4,アッパAアーム5に
より、車体に対し上下方向に揺動可能に支持されてい
る。
持するアクスル1(アクスル部材に相当)は、フロント
ラテラルリンク2(リンク部材に相当),リヤラテラル
リンク3,トレーリングリンク4,アッパAアーム5に
より、車体に対し上下方向に揺動可能に支持されてい
る。
【0024】前記フロントラテラルリンク2と車体との
間には、ショックアブソーバ6が車両内側に傾けて(フ
ロントビューからみてショックアブソーバ上端が下端よ
りも車両内側に入っている)取り付けられている。
間には、ショックアブソーバ6が車両内側に傾けて(フ
ロントビューからみてショックアブソーバ上端が下端よ
りも車両内側に入っている)取り付けられている。
【0025】前記リヤラテラルリンク3と車体との間に
は、スプリング7が上記ショックアブソーバ6と同様に
車両内側に傾けて取り付けられていて、このスプリング
7により上下方向の運動を規制している。
は、スプリング7が上記ショックアブソーバ6と同様に
車両内側に傾けて取り付けられていて、このスプリング
7により上下方向の運動を規制している。
【0026】前記フロントラテラルリンク2と車体との
結合部及び前記リヤラテラルリンク3と車体との結合部
には、それぞれ適度な弾性を持つ円筒ブッシュ8,9が
設けられていて、これらの円筒ブッシュ8,9は各リン
ク2,3に作用する力に応じて弾性変形する。
結合部及び前記リヤラテラルリンク3と車体との結合部
には、それぞれ適度な弾性を持つ円筒ブッシュ8,9が
設けられていて、これらの円筒ブッシュ8,9は各リン
ク2,3に作用する力に応じて弾性変形する。
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】図2は旋回外輪側後輪のショックアブソー
バ6での減衰力Fの発生によりジオメトリが変化した状
態のラテラルリンクを示す模式図である。
バ6での減衰力Fの発生によりジオメトリが変化した状
態のラテラルリンクを示す模式図である。
【0029】車体ロール運動に伴いの旋回外輪側後輪が
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、上下方
向の力を受けるショックアブソーバ6が短縮され、その
短縮速度の大きさに応じてつっぱり方向に減衰力Fが発
生する。このショックアブソーバ6で発生する減衰力F
の車両外側方向の水平方向成分FX は変位力としてフロ
ントラテラルリンク2に与えられ、フロントラテラルリ
ンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8の変形
により、フロントラテラルリンク2が図2の実線位置か
ら点線位置のように変位し、旋回外輪側後輪がトーアウ
ト方向にトー変化する。
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、上下方
向の力を受けるショックアブソーバ6が短縮され、その
短縮速度の大きさに応じてつっぱり方向に減衰力Fが発
生する。このショックアブソーバ6で発生する減衰力F
の車両外側方向の水平方向成分FX は変位力としてフロ
ントラテラルリンク2に与えられ、フロントラテラルリ
ンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8の変形
により、フロントラテラルリンク2が図2の実線位置か
ら点線位置のように変位し、旋回外輪側後輪がトーアウ
ト方向にトー変化する。
【0030】同時に、車体ロール運動に伴いの旋回内輪
側後輪が車体に対し下方(リバウンド方向)へ運動する
際、上下方向の力を受けるショックアブソーバ6が伸長
し、その伸長速度の大きさに応じて引き込む方向に減衰
力が発生する。このショックアブソーバ6で発生する減
衰力の車両内側方向の水平方向成分は変位力としてフロ
ントラテラルリンク2に与えられ、フロントラテラルリ
ンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8の変形
により、フロントラテラルリンク2が車両内側方向に変
位し、旋回内輪側後輪がトーイン方向にトー変化する。
側後輪が車体に対し下方(リバウンド方向)へ運動する
際、上下方向の力を受けるショックアブソーバ6が伸長
し、その伸長速度の大きさに応じて引き込む方向に減衰
力が発生する。このショックアブソーバ6で発生する減
衰力の車両内側方向の水平方向成分は変位力としてフロ
ントラテラルリンク2に与えられ、フロントラテラルリ
ンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8の変形
により、フロントラテラルリンク2が車両内側方向に変
位し、旋回内輪側後輪がトーイン方向にトー変化する。
【0031】このように、ショックアブソーバ6で減衰
力が発生する車体ロールの過渡運動時には、旋回外輪側
後輪がトーアウト方向で旋回内輪側の後輪がトーイン方
向というようにトー変化し、後輪舵角が前輪舵角に対し
逆相に少し切られる逆相転舵に類似の作用を示し、ロー
ルオーバステア特性を与える。
力が発生する車体ロールの過渡運動時には、旋回外輪側
後輪がトーアウト方向で旋回内輪側の後輪がトーイン方
向というようにトー変化し、後輪舵角が前輪舵角に対し
逆相に少し切られる逆相転舵に類似の作用を示し、ロー
ルオーバステア特性を与える。
【0032】一方、車両用サスペンション装置のロール
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによって、旋回外輪側後輪がトーイン
方向で旋回内輪側の後輪がトーアウト方向というように
トー変化し、ロールアンダステア特性が得られるように
設定されている。
ステア特性は、もともと操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによって、旋回外輪側後輪がトーイン
方向で旋回内輪側の後輪がトーアウト方向というように
トー変化し、ロールアンダステア特性が得られるように
設定されている。
【0033】加えて、図3に示すように、車両内側に向
けて傾斜配置されたスプリング7のスプリング反力F’
の水平方向成分FX'をリヤラテラルリンク3に作用させ
ることで、定常旋回時に車体ロール量が大きければ大き
いほど旋回外輪側後輪がトーイン方向にトー変化する。
同様に、旋回内輪側後輪はトーアウト方向にトー変化す
ることになり、サスペンションジオメトリ以外の要素で
積極的にロールアンダステア特性が得られるように設定
されている。
けて傾斜配置されたスプリング7のスプリング反力F’
の水平方向成分FX'をリヤラテラルリンク3に作用させ
ることで、定常旋回時に車体ロール量が大きければ大き
いほど旋回外輪側後輪がトーイン方向にトー変化する。
同様に、旋回内輪側後輪はトーアウト方向にトー変化す
ることになり、サスペンションジオメトリ以外の要素で
積極的にロールアンダステア特性が得られるように設定
されている。
【0034】したがって、この第1実施例装置の旋回外
輪側後輪のロールステア特性を考えると、サスペンショ
ンジオメトリ及びスプリング7によるスプリング反力
F’の水平方向成分FX'に依存するロールアンダステア
特性(図5の1点鎖線特性)と、ショックアブソーバ6
で発生する減衰力Fの水平方向成分FX (図4)に依存
するロールオーバステア特性(図5の点線特性)とを合
計した特性(図5の実線特性)となり、車体ロールの開
始域で一瞬オーバステア方向であるトーアウト方向に変
化し、その後、アンダステア方向であるトーイン方向に
移行するというように、車体ロールの過渡運動時にロー
ルアンダステア特性が抑えられる。言い換えると、4輪
操舵車両で、旋回時に後輪を前輪に対して一瞬逆相に転
舵し、その後、同相に転舵する4輪操舵制御に類似の作
用を示す。
輪側後輪のロールステア特性を考えると、サスペンショ
ンジオメトリ及びスプリング7によるスプリング反力
F’の水平方向成分FX'に依存するロールアンダステア
特性(図5の1点鎖線特性)と、ショックアブソーバ6
で発生する減衰力Fの水平方向成分FX (図4)に依存
するロールオーバステア特性(図5の点線特性)とを合
計した特性(図5の実線特性)となり、車体ロールの開
始域で一瞬オーバステア方向であるトーアウト方向に変
化し、その後、アンダステア方向であるトーイン方向に
移行するというように、車体ロールの過渡運動時にロー
ルアンダステア特性が抑えられる。言い換えると、4輪
操舵車両で、旋回時に後輪を前輪に対して一瞬逆相に転
舵し、その後、同相に転舵する4輪操舵制御に類似の作
用を示す。
【0035】この結果、旋回初期や切り返し時等の車体
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、特に、軽
快な運動性を要求されるスポーツ車においては、要求さ
れる運動性能を達成することができる。
ロールの変化がある過渡運動時においては、操舵に対す
る応答性や車両回頭性が向上することになり、特に、軽
快な運動性を要求されるスポーツ車においては、要求さ
れる運動性能を達成することができる。
【0036】また、車体ロールの変化がない定常時にお
いては、サスペンションジオメトリによるロールアンダ
ステア特性による操縦安定性に加え、車体ロール量に応
じてスプリング反力F’の水平方向成分FX'に依存する
ロールアンダステア特性を積極的に得るようにしている
ため、トーイン方向のステア変化が生じ、十分な操縦安
定性を保つことができる。
いては、サスペンションジオメトリによるロールアンダ
ステア特性による操縦安定性に加え、車体ロール量に応
じてスプリング反力F’の水平方向成分FX'に依存する
ロールアンダステア特性を積極的に得るようにしている
ため、トーイン方向のステア変化が生じ、十分な操縦安
定性を保つことができる。
【0037】次に、効果を説明する。
【0038】(1)車両用リヤサスペンション装置にお
いて、旋回外輪側後輪が車体に対し上方へ運動する際、
フロントラテラルリンク2に対し車両内側に向けて傾斜
配置したショックアブソーバ6で発生する減衰力Fの水
平方向成分FX を用いて円筒ブッシュ8を弾性変形さ
せ、フロントラテラルリンク2を車両外側方向に変位さ
せ、旋回外輪側後輪をトーアウト方向にトー変化させる
装置としたため、旋回初期や切り返し時等の車体ロール
の過渡運動時における応答性・回頭性の向上と、車体ロ
ールの定常時における操縦安定性の確保との両立を図る
ことができる。
いて、旋回外輪側後輪が車体に対し上方へ運動する際、
フロントラテラルリンク2に対し車両内側に向けて傾斜
配置したショックアブソーバ6で発生する減衰力Fの水
平方向成分FX を用いて円筒ブッシュ8を弾性変形さ
せ、フロントラテラルリンク2を車両外側方向に変位さ
せ、旋回外輪側後輪をトーアウト方向にトー変化させる
装置としたため、旋回初期や切り返し時等の車体ロール
の過渡運動時における応答性・回頭性の向上と、車体ロ
ールの定常時における操縦安定性の確保との両立を図る
ことができる。
【0039】(2)ただ1つのショックアブソーバ6を
車両内側に向けて傾斜配置し、ショックアブソーバ6で
発生する減衰力Fの垂直成分は上下方向の振動入力に対
する減衰力として使うようにしたため、上下方向の振動
入力を減衰する第1のショックアブソーバと車体ロール
の過渡運動時にトー変化を起こさせる第2のショックア
ブソーバと2つを用いる必要がなく、サスペンション装
置としてコスト,重量,スペース等に関し有利とするこ
とができる。
車両内側に向けて傾斜配置し、ショックアブソーバ6で
発生する減衰力Fの垂直成分は上下方向の振動入力に対
する減衰力として使うようにしたため、上下方向の振動
入力を減衰する第1のショックアブソーバと車体ロール
の過渡運動時にトー変化を起こさせる第2のショックア
ブソーバと2つを用いる必要がなく、サスペンション装
置としてコスト,重量,スペース等に関し有利とするこ
とができる。
【0040】(3)リヤラテラルリンク3にスプリング
7を車両内側に向けて傾斜配置し、車体ロール量に応じ
てスプリング反力F’の水平方向成分FX'に依存するロ
ールアンダステア特性を積極的に得るようにしているた
め、サスペンションジオメトリのみによりロールアンダ
ステアを与える場合に比べ、トーイン方向のステア変化
が大きく生じ、定常旋回時等において十分な操縦安定性
を保つことができる。
7を車両内側に向けて傾斜配置し、車体ロール量に応じ
てスプリング反力F’の水平方向成分FX'に依存するロ
ールアンダステア特性を積極的に得るようにしているた
め、サスペンションジオメトリのみによりロールアンダ
ステアを与える場合に比べ、トーイン方向のステア変化
が大きく生じ、定常旋回時等において十分な操縦安定性
を保つことができる。
【0041】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0042】図6は請求項1記載の発明に対応する第2
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
【0043】この第2実施例装置は、第1実施例装置が
ショックアブソーバ6をフロントラテラルリンク2に設
けたのに対し、リヤラテラルリンク3(リンク部材に相
当)に設けるようにした例である。
ショックアブソーバ6をフロントラテラルリンク2に設
けたのに対し、リヤラテラルリンク3(リンク部材に相
当)に設けるようにした例である。
【0044】つまり、ショックアブソーバ6は、リヤラ
テラルリンク3と車体との間に、車両外側に傾けて(フ
ロントビューからみてショックアブソーバ上端が下端よ
りも車両外側に出ている)取り付けられている。尚、他
の構成は第1実施例装置と同様であるので対応する構成
に同一符号を付して説明を省略する。
テラルリンク3と車体との間に、車両外側に傾けて(フ
ロントビューからみてショックアブソーバ上端が下端よ
りも車両外側に出ている)取り付けられている。尚、他
の構成は第1実施例装置と同様であるので対応する構成
に同一符号を付して説明を省略する。
【0045】また、作用的には、ショックアブソーバ6
をフロントラテラルリンク2に代えリヤラテラルリンク
3に設けたのに伴い、車体ロールの過渡運動時に同じト
ー変化を与えるにはリンク変位方向が変わるだけであ
り、第1実施例と同様な作用を示す。さらに、効果的に
も第1実施例と同様となる。
をフロントラテラルリンク2に代えリヤラテラルリンク
3に設けたのに伴い、車体ロールの過渡運動時に同じト
ー変化を与えるにはリンク変位方向が変わるだけであ
り、第1実施例と同様な作用を示す。さらに、効果的に
も第1実施例と同様となる。
【0046】(第3実施例)まず、構成を説明する。
【0047】図7は請求項1記載の発明に対応する第3
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
【0048】第3実施例装置は、セミトレーリング式で
あり、円筒ブッシュ12,13(弾性体に相当)によっ
て車体に揺動可能に支持されるトレーリングアーム11
は、第1のショックアブソーバ6及びスプリング7によ
って上下方向の運動が規制されている。
あり、円筒ブッシュ12,13(弾性体に相当)によっ
て車体に揺動可能に支持されるトレーリングアーム11
は、第1のショックアブソーバ6及びスプリング7によ
って上下方向の運動が規制されている。
【0049】前記トレーリングアーム11と車体との間
には、一端をトレーリングアーム11の円筒ブッシュ1
2側に、他端を円筒ブッシュ12の略上方位置の車体に
連結して第2のショックアブソーバ10(ショックアブ
ソーバに相当)が取り付けられている。
には、一端をトレーリングアーム11の円筒ブッシュ1
2側に、他端を円筒ブッシュ12の略上方位置の車体に
連結して第2のショックアブソーバ10(ショックアブ
ソーバに相当)が取り付けられている。
【0050】次に、作用を説明する。
【0051】車体ロール運動に伴いの旋回外輪側の後輪
が車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、第2
のショックアブソーバ10が短縮され、その短縮速度の
大きさに応じて発生する減衰力により円筒ブッシュ12
が弾性変形し、トレーリングアーム11を変位させて旋
回外輪側後輪をトーアウト方向にトー変化させる。
が車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、第2
のショックアブソーバ10が短縮され、その短縮速度の
大きさに応じて発生する減衰力により円筒ブッシュ12
が弾性変形し、トレーリングアーム11を変位させて旋
回外輪側後輪をトーアウト方向にトー変化させる。
【0052】つまり、車体ロールの過渡運動時にトー変
化を与えるショックアブソーバとして専用の第2のショ
ックアブソーバ10を用いている点と、車体ロールの定
常時にはサスペンションジオメトリのみによりロールア
ンダステアを与えるセミトレーリング式サスペンション
としている点で第1実施例と異なる。
化を与えるショックアブソーバとして専用の第2のショ
ックアブソーバ10を用いている点と、車体ロールの定
常時にはサスペンションジオメトリのみによりロールア
ンダステアを与えるセミトレーリング式サスペンション
としている点で第1実施例と異なる。
【0053】そして、この第3実施例装置では、第1実
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
【0054】(第4実施例)まず、構成を説明する。
【0055】図8は請求項1記載の発明に対応する第4
実施例の車両用フロントサスペンション装置を示す斜視
図である。
実施例の車両用フロントサスペンション装置を示す斜視
図である。
【0056】図8において、前輪を回転自在に支持する
アクスル1(アクスル部材に相当)は、ロワアーム14
(リンク部材に相当)とアッパアーム16により車体に
対し、上下方向に揺動可能に支持されている。そして、
前記ロワアーム14とタイロッド15によりトー角(転
舵角)が規定される。
アクスル1(アクスル部材に相当)は、ロワアーム14
(リンク部材に相当)とアッパアーム16により車体に
対し、上下方向に揺動可能に支持されている。そして、
前記ロワアーム14とタイロッド15によりトー角(転
舵角)が規定される。
【0057】前記ロワアーム14は、車体に円筒ブッシ
ュ18,19(弾性体に相当)を介して連結されてい
る。
ュ18,19(弾性体に相当)を介して連結されてい
る。
【0058】前記ロワアーム14と車体との間には、一
端をロワアーム14の車両前方オフセット位置に、他端
を円筒ブッシュ18の略下方の車体に連結した第2のシ
ョックアブソーバ17が取り付けられている。
端をロワアーム14の車両前方オフセット位置に、他端
を円筒ブッシュ18の略下方の車体に連結した第2のシ
ョックアブソーバ17が取り付けられている。
【0059】次に、作用を説明する。
【0060】車体ロール運動に伴いの旋回外輪側前輪が
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、第2の
ショックアブソーバ17が伸長し、その伸長速度の大き
さに応じて引き込む方向の減衰力が発生する。この減衰
力の発生により円筒ブッシュ18が車両内側方向に弾性
変形し、ロワアーム14を変位させることで旋回外輪側
前輪がトーイン方向(オーバステア方向)にトー変化す
る。
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、第2の
ショックアブソーバ17が伸長し、その伸長速度の大き
さに応じて引き込む方向の減衰力が発生する。この減衰
力の発生により円筒ブッシュ18が車両内側方向に弾性
変形し、ロワアーム14を変位させることで旋回外輪側
前輪がトーイン方向(オーバステア方向)にトー変化す
る。
【0061】つまり、フロントサスペンションへの適用
に伴って旋回外輪側前輪を操舵角を切り増す方向である
トーイン方向のトー変化を与えることで、ロールオーバ
ステア特性を得る点で、第1〜第3実施例とは異なる。
に伴って旋回外輪側前輪を操舵角を切り増す方向である
トーイン方向のトー変化を与えることで、ロールオーバ
ステア特性を得る点で、第1〜第3実施例とは異なる。
【0062】そして、この第4実施例装置では、第1実
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
【0063】(第5実施例)まず、構成を説明する。
【0064】図9は請求項1記載の発明に対応する第5
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図で
ある。
【0065】この第5実施例装置は、第1実施例装置の
ショックアブソーバ6のフロントラテラルリンク2の位
置に第2のショックアブソーバ10を備えるようにした
構成である。そして、第2のショックアブソーバ10の
適用に伴って第1のショクアブソーバ6はリヤラテアル
リンク3に取り付けている。
ショックアブソーバ6のフロントラテラルリンク2の位
置に第2のショックアブソーバ10を備えるようにした
構成である。そして、第2のショックアブソーバ10の
適用に伴って第1のショクアブソーバ6はリヤラテアル
リンク3に取り付けている。
【0066】そして、この第5実施例装置では、第1実
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
施例装置の(1)の効果を得ることができる。
【0067】(第6実施例)まず、構成を説明する。
【0068】図10は請求項2記載の発明に対応する第
6実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図
である。
6実施例の車両用リヤサスペンション装置を示す斜視図
である。
【0069】図10において、ショックアブソーバ6は
ほぼ車両上下方向に配置されている。フロントラテラル
リンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8に
は、その内部に容積膨張によりフロントラテラルリンク
2を車両外側に変位させる液室20が形成されている。
ほぼ車両上下方向に配置されている。フロントラテラル
リンク2の車体支持部に設けられた円筒ブッシュ8に
は、その内部に容積膨張によりフロントラテラルリンク
2を車両外側に変位させる液室20が形成されている。
【0070】前記ショックアブソーバ6の短縮時に減衰
圧の発生により高圧となる液室には連通管21が設けら
れていて、この連通管21は前記液室20に導かれてい
る。
圧の発生により高圧となる液室には連通管21が設けら
れていて、この連通管21は前記液室20に導かれてい
る。
【0071】次に、作用を説明する。
【0072】車体ロール運動に伴いの旋回外輪側後輪が
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、上下方
向の力を受けるショックアブソーバ6が短縮され、その
短縮速度の大きさに応じて高圧となる減衰圧が発生す
る。この減衰圧は、連通管21を介して液室20に導か
れて液室20が膨張し、フロントラテラルリンク2を車
両外側に変位させ、旋回外輪側後輪をオーバステア方向
であるトーアウト方向にトー変化させる。なお、ショッ
クアブソーバ6で発生する減衰圧のうち一部がトー変化
にために使われ、残りの減衰圧は上下入力振動の減衰圧
として使われる。したがって、車体ロールの過渡運動時
に旋回外輪側後輪にトーアウト方向のトー変化を与える
ことで、第1〜第5実施例と同様に、ロールオーバステ
ア特性を得ることができる。
車体に対し上方(バウンド方向)へ運動する際、上下方
向の力を受けるショックアブソーバ6が短縮され、その
短縮速度の大きさに応じて高圧となる減衰圧が発生す
る。この減衰圧は、連通管21を介して液室20に導か
れて液室20が膨張し、フロントラテラルリンク2を車
両外側に変位させ、旋回外輪側後輪をオーバステア方向
であるトーアウト方向にトー変化させる。なお、ショッ
クアブソーバ6で発生する減衰圧のうち一部がトー変化
にために使われ、残りの減衰圧は上下入力振動の減衰圧
として使われる。したがって、車体ロールの過渡運動時
に旋回外輪側後輪にトーアウト方向のトー変化を与える
ことで、第1〜第5実施例と同様に、ロールオーバステ
ア特性を得ることができる。
【0073】効果的には、第1実施例装置の(1),
(2),(3)の効果に加え、下記の効果が得られる。
(2),(3)の効果に加え、下記の効果が得られる。
【0074】(4)減衰圧を利用することでショックア
ブソーバ6をほぼ車両上下方向に配置しているため、シ
ョックアブソーバ6の短縮・伸長作動時に傾斜配置に比
べてこじれ力の発生が小さく抑えられ、スムーズなショ
ックアブソーバ作動を確保できる。
ブソーバ6をほぼ車両上下方向に配置しているため、シ
ョックアブソーバ6の短縮・伸長作動時に傾斜配置に比
べてこじれ力の発生が小さく抑えられ、スムーズなショ
ックアブソーバ作動を確保できる。
【0075】(5)円筒ブッシュ8に液室20を形成
し、連通管21を設けるだけの構成であるため、大幅な
設計変更を要することなく既存のサスペンション装置に
容易に適用することができる。
し、連通管21を設けるだけの構成であるため、大幅な
設計変更を要することなく既存のサスペンション装置に
容易に適用することができる。
【0076】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0077】請求項2記載の発明に対応する液室と連通
管を用いた例として、第1実施例装置の変形例である第
6実施例のみを示したが、第2〜第5実施例装置の変形
例として液室と連通管を用いた例も勿論考えられる。
管を用いた例として、第1実施例装置の変形例である第
6実施例のみを示したが、第2〜第5実施例装置の変形
例として液室と連通管を用いた例も勿論考えられる。
【0078】実施例のように、ショックアブソーバの液
室と弾性体の液室を直に連通するのではなく、例えば、
フリーピストンを介して力を伝えるようにしてもよい。
この際フリーピストンの最大変位位置を規制するストッ
パを設けておけば弾性体側の失陥時でもショックアブソ
ーバ側の液量が確保され、最低限の減衰力は確保でき
る。
室と弾性体の液室を直に連通するのではなく、例えば、
フリーピストンを介して力を伝えるようにしてもよい。
この際フリーピストンの最大変位位置を規制するストッ
パを設けておけば弾性体側の失陥時でもショックアブソ
ーバ側の液量が確保され、最低限の減衰力は確保でき
る。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、定常
時のロールステア特性が操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性に設
定されている車両用サスペンション装置において、アク
スル部材あるいはリンク部材と車体との間に介装され、
車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール開始域で
オーバステア特性となり、その後、アンダステア特性に
移行するステア特性を得るように、車輪が車体に対し上
方へ運動する際に発生する減衰力をオーバステア方向の
トー変化が得られる変位力としてアクスル部材あるいは
リンク部材に与えるべく配置されたショックアブソーバ
を備えた手段としたため、旋回初期や切り返し時等の車
体ロールの過渡運動時における応答性・回頭性の向上
と、車体ロールの定常時における操縦安定性の確保との
両立を図ることができるという効果が得られる。
時のロールステア特性が操縦安定性を得るべくサスペン
ションジオメトリによってロールアンダステア特性に設
定されている車両用サスペンション装置において、アク
スル部材あるいはリンク部材と車体との間に介装され、
車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール開始域で
オーバステア特性となり、その後、アンダステア特性に
移行するステア特性を得るように、車輪が車体に対し上
方へ運動する際に発生する減衰力をオーバステア方向の
トー変化が得られる変位力としてアクスル部材あるいは
リンク部材に与えるべく配置されたショックアブソーバ
を備えた手段としたため、旋回初期や切り返し時等の車
体ロールの過渡運動時における応答性・回頭性の向上
と、車体ロールの定常時における操縦安定性の確保との
両立を図ることができるという効果が得られる。
【0080】請求項2記載の本発明にあっては、定常時
のロールステア特性が操縦安定性を得るべくサスペンシ
ョンジオメトリによってロールアンダステア特性に設定
されている車両用サスペンション装置において、車輪が
車体に対し上方へ運動する際、ショックアブソーバで発
生する減衰圧をリンク部材の車体支持部に設けられた弾
性体の液室へ導く連通管を設け、車体ロールの変化があ
る過渡運動時に、ロール開始域でオーバステア特性とな
り、その後、アンダステア特性に移行するステア特性を
得るように、弾性体側液室の膨張によりリンク部材にオ
ーバステア方向のトー変化が得られる変位を与える手段
としたため、旋回初期や切り返し時等の車体ロールの過
渡運動時における応答性・回頭性の向上と、車体ロール
の定常時における操縦安定性の確保との両立を図ること
ができるという効果が得られる。
のロールステア特性が操縦安定性を得るべくサスペンシ
ョンジオメトリによってロールアンダステア特性に設定
されている車両用サスペンション装置において、車輪が
車体に対し上方へ運動する際、ショックアブソーバで発
生する減衰圧をリンク部材の車体支持部に設けられた弾
性体の液室へ導く連通管を設け、車体ロールの変化があ
る過渡運動時に、ロール開始域でオーバステア特性とな
り、その後、アンダステア特性に移行するステア特性を
得るように、弾性体側液室の膨張によりリンク部材にオ
ーバステア方向のトー変化が得られる変位を与える手段
としたため、旋回初期や切り返し時等の車体ロールの過
渡運動時における応答性・回頭性の向上と、車体ロール
の定常時における操縦安定性の確保との両立を図ること
ができるという効果が得られる。
【0081】特に、軽快な運動性能が要求されるスポー
ツ車等への適用において有用な技術である。
ツ車等への適用において有用な技術である。
【図1】第1実施例の車両用リヤサスペンション装置を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】第1実施例装置でショックアブソーバでの減衰
力によりジオメトリが変化した状態のラテラルリンク部
のジオメトリを示す模式図である。
力によりジオメトリが変化した状態のラテラルリンク部
のジオメトリを示す模式図である。
【図3】第1実施例装置でスプリングでのスプリング反
力によりジオメトリが変化した状態のラテラルリンク部
を示す模式図である。
力によりジオメトリが変化した状態のラテラルリンク部
を示す模式図である。
【図4】第1実施例装置でショックアブソーバで発生す
る総減衰力特性と減衰力水平方向成分特性を示す図であ
る。
る総減衰力特性と減衰力水平方向成分特性を示す図であ
る。
【図5】第1実施例装置でロール運動に伴うステア特性
の変化特性を示す図である。
の変化特性を示す図である。
【図6】第2実施例の車両用リヤサスペンション装置を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
【図7】第3実施例の車両用リヤサスペンション装置を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
【図8】第4実施例の車両用フロントサスペンション装
置を示す概略斜視図である。
置を示す概略斜視図である。
【図9】第5実施例の車両用リヤサスペンション装置を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
【図10】第6実施例の車両用リヤサスペンション装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
1 アクスル(アクスル部材) 2 フロントラテラルリンク(リンク部材) 3 リヤラテラルリンク 4 トレーリングリンク 5 アッパAアーム 6 ショックアブソーバ 7 スプリング 8 円筒ブッシュ(弾性体) 9 円筒ブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−129812(JP,A) 特開 昭61−129309(JP,A) 実開 昭62−28604(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60G 1/00 - 23/00
Claims (2)
- 【請求項1】 定常時のロールステア特性が操縦安定性
を得るべくサスペンションジオメトリによってロールア
ンダステア特性に設定されている車両用サスペンション
装置において、 車輪を回転自在に支持するアクスル部材と、 前記アクスル部材のトー角を規定すると共に車体に弾性
体を介して連結されているリンク部材と、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装され、車体ロールの変化がある過渡運動時に、ロール
開始域でオーバステア特性となり、その後、アンダステ
ア特性に移行するステア特性を得るように、車輪が車体
に対し上方へ運動する際に発生する減衰力をオーバステ
ア方向のトー変化が得られる変位力としてアクスル部材
あるいはリンク部材に与えるべく配置されたショックア
ブソーバと、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
置。 - 【請求項2】 定常時のロールステア特性が操縦安定性
を得るべくサスペンションジオメトリによってロールア
ンダステア特性に設定されている車両用サスペンション
装置において、 車輪を回転自在に支持するアクスル部材と、 前記アクスル部材のトー角を規定すると共に車体に弾性
体を介して連結されているリンク部材と、 前記アクスル部材あるいはリンク部材と車体との間に介
装されたショックアブソーバと、 前記車輪が車体に対し上方へ運動する際に減衰圧が発生
するショックアブソーバの液室と前記弾性体に形成した
液室を圧力伝達可能に連通し、車体ロールの変化がある
過渡運動時に、ロール開始域でオーバステア特性とな
り、その後、アンダステア特性に移行するステア特性を
得るように、弾性体側液室の膨張によりリンク部材にオ
ーバステア方向のトー変化が得られる変位を与える連通
管と、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217761A JP2914028B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 車両用サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217761A JP2914028B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 車両用サスペンション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664427A JPH0664427A (ja) | 1994-03-08 |
JP2914028B2 true JP2914028B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16709324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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---|---|---|---|---|
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