JP2913229B2 - 油性アジュバントワクチン製剤 - Google Patents
油性アジュバントワクチン製剤Info
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Description
び/またはウィルスを抗原として含む優れた有効性と安
定性を有する家畜・家禽用w/o型油性アジュバントワ
クチン製剤を提供する。
畜や家禽を予防するために各種の生ワクチンおよび不活
化ワクチンが開発されている。その中でも不活化ワクチ
ンは、単独では免疫効果が低く抗原として作用しないた
め、免疫応答を増強させるにはアジュバント化が必要で
ある。現在、市販の不活化ワクチンは抗原液を水酸化ア
ルミニウムゲル、ミョウバンなどの無機塩粒子に吸着さ
せた沈降性アジュバント製剤が大半であるが、この製剤
は免疫効果の持続期間が短いために頻回投与しなければ
ならないという欠点があった。以上のような背景から、
畜産業界、特に養鶏業界では、経済性、省力化、鶏への
ストレス軽減の立場から、少ない抗原量で高い免疫効果
を長時間持続させることの可能な投与システム・投与剤
型(ドラッグデリバリ−システム;DDS)の開発を待
望していた。
包含した油性アジュバント製剤があげられる。1942
年に J. Freund がベイオ−ルF(鉱物油)とアラセル
A(マンニト−ルモノオレイン酸エステル)に結核死菌
を加えてツベルクリン反応を強めることに成功したが、
この油性アジュバント製剤は副作用として接種局所で壊
死を起こす等の反応が強く、安全性に問題があった。ま
た、ニュ−カッスル病ウィルスには有効であるが、抗原
液の種類によっては、油性アジュバントにすると免疫効
果を認めないものもあり、P. J.Blackallらは鶏伝染性
コリ−ザには有用でないことを報告している(G. G. Re
id et al., Avian Diseases 31, 59-63,(1986))。最近
では、無水マンニト−ルオレイン酸エステルと流動パラ
フィンから成る鶏伝染性気管支炎ウィルスおよびニュ−
カッスル病ウィルスの単味油性アジュバントが開示され
ている(特開昭63−35525)。さらに、一方では
一回の接種で複数の対象疾患を予防することができるワ
クチン、すなわち多種混合の油性アジュバントワクチン
の開発も進められているが未だ実用化には至らず、ニュ
−カッスル病ウィルスにトリインフルエンザウィルスお
よび鶏伝染性気管支炎ウィルスを配合し混合ウィルス製
剤にすると互いの免疫原性によって免疫現象を低下させ
る、すなわち干渉作用を示し混合ワクチンとして有用で
ないことが報告されている(Zhixun Xie etal., Avian
Diseases 34,154-162, (1990))。
性気管支炎ウィルスおよびニュ−カッスル病ウィルスの
ようなウィルスの単味油性アジュバント製剤については
提供されているものの、細菌の油性製剤については、製
剤の安定化が困難であり現在に至るまで安定なアジュバ
ント製剤は提供されていない。さらに細菌および/また
はウィルスを複数用いた混合ワクチンについても安定か
つ有用な製剤は提供されていないのが現状である。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、不活化されたニ
ューカッスル病ウィルスおよび鶏伝染性気管支炎ウィル
スを抗原として含む抗原液を、セスキオレイン酸ソルビ
タンを含む非イオン性界面活性剤で油中に乳化すること
により、貯蔵安定性に優れ、高い安全性・免疫効果を有
するw/o型油性アジュバントワクチン製剤を完成する
に至った。なお、本発明のワクチン製剤を調製に際して
は、前記添加剤の他、さらに陰イオン性界面活性剤を添
加しても良く、また適宜、pH調製剤、等張化剤、局麻
剤、防腐剤等の自体公知の添加剤を加えても良い。本発
明のニューカッスル病ウィルス(NDV)および鶏伝染
性気管支炎ウィルス(IBV)の他に使用される抗原と
しては、細菌としては、例えば鶏伝染性コリーザ(I
C)、ヘモフィルス菌、ボルデテラ菌、および大腸菌な
どが、ウィルスとしては、日本脳炎ウィルス、伝染性鼻
気管炎ウィルス、伝染性肝炎ウィルス、および狂犬病ウ
ィルスなどが例示される。これらを目的に応じ、適宜1
種類以上選択して用いればよい。この中では特に鶏伝染
性コリーザが使用される。
ases 33(3), 511-515, 1989;家衛試研究報告45号, 21-2
6, 1962)やS1株(Avian Diseases 33(3), 511-515,
1989)などが挙げられる。IC 221株は、東京都国
分寺市戸倉1−15−1にある農林水産省動物用医薬品
検査所、および東京都千代田区神田美倉町11(寿楽ビ
ル内)にある社団法人 動物用生物学的製剤協会に保管
されている。ICS1株は、茨城県つくば市東1丁目1
−3にある工業技術院微生物工業研究所にある微工研菌
寄第5191号として寄託されている。NDVとしては
例えば佐藤株(Avian Diseases 23(4), 979-982, 197
9)や石井株(鶏病研究会報第17巻第1号, 28-33, 1981
年4月)が挙げられる。NDV佐藤株は、IC 221
株と同様農林水産省動物用医薬品検査所に保管されてい
る。NDV石井株は、茨城県筑波郡谷田部観音台3−1
−1にある農林水産省 家畜衛生試験場に保管されてい
る。IBVとしては例えばBeaudette42株(Jpn. J. V
et. Sci. 45(6), 767-774,1983)が挙げられる。IBV
beaudette 42株は、NDV石井株と同様農林水産
省 家畜衛生試験場に保管されている。
植物油、動物油および脂肪酸エステルが挙げられるが、
好ましくは、鉱物油を用いる。鉱物油としては、流動パ
ラフィンである、カ−ネ−ション、クレアロ−ル、ハイ
コ−ルK−140、ハイコ−ルK−140A、ハイコ−
ルK−160、流動パラフィンNo.40S、クリスト
−ル52、クリスト−ル72、ベイオ−ルF、Drak
er16−VR、Marcol等(全て商品名)が挙げ
られ、これらを単独あるいは組み合わせて用いる。
スキオレイン酸ソルビタンが使用される。その他には、
親油性にはソルビタン脂肪酸エステルおよびグリセリン
脂肪酸−エステル、親水性にはポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルが挙げられる。ソルビタン脂肪酸
エステルとしては例えば、モノオレイン酸ソルビタン、
およびトリオレイン酸ソルビタンが挙げられ、グリセリ
ン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸グリセリ
ン、モノカプリル酸グリセリンおよびジオレイン酸グリ
セリンが挙げられ、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルとしては例えば、モノオレイン酸ポリオキシ
エチレン(20)ソルビタンが挙げられ、これらから1
種以上が選択されて使用される。陰イオン性界面活性剤
としては、アルキル硫酸塩および脂肪酸塩が挙げられ、
例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸アル
ミニウムなどが使用可能である。また、本発明において
は免疫活性を更に増強する目的で、有機系のキサンタン
ガム、グアーゴム、ランザンガム、アラビアゴム、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピロ
リドン、アルギン酸塩、ゼラチン、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、さらに、無機系のモンモリロナイト、水酸化ア
ルミニウム、ミョウバン、ラジオライト、ホワイトカー
ボンから選択される1種類以上を添加することも可能で
ある。
に抗原を約108個/ml含有するものを意味するが、
使用目的に応じて適宜濃度調整して本発明の製剤に用い
ても良い。本発明の油性アジュバントワクチン製剤は次
のようにして調製される。まず、油と界面活性剤を混合
溶解し、その液を濾過滅菌する。別に、先に調製した抗
原液、水、および前記免疫活性増強剤を混合した液を調
製し、先の油成分中に徐々に加え、撹拌する。その後、
温度を約25℃以下に保ちながらホモジナイズし、目的
の油性アジュバントワクチン製剤を得る。水としてはリ
ン酸緩衝液(pH7)、生理食塩水あるいは精製水等が
使用される。
好ましい組成を表1に示す。
6%である。また、陰イオン性界面活性剤を使用する場
合には0.5%以下で配合するのがさらに好ましく、そ
の中でも0.3%以下で配合するのが特に好ましい。抗
原の種類によっては、この陰イオン性界面活性剤を加え
ることで製剤物性(貯蔵後の再分散性)をさらに改善
し、免疫効果を向上させることができる。
親水性親油性バランス(HLB:Hydrophile - Lipophi
le Balance)が3〜7さらに好ましくは3〜6になるよ
うな配合比率にすることが奨められる。特に、抗原液が
細菌のみ(ウィルスを含まない)の場合は、HLBが3
〜5になることが好ましい。また、製剤中の水相部(抗
原液と水)の配合量は、好ましくは10〜50%、特に
好ましくは20〜40%とする。本発明の油性アジュバ
ントワクチン製剤は、通常のワクチン製剤で用いられる
投与経路で投与することができるが、0.1〜1.5ml
好ましくは0.1〜0.5mlを、筋肉内注射または皮下
注射で投与するとよい。
るが、本発明は実施例によりなんら限定されるものでは
ない。 1.抗原液の調製 抗原として、鶏伝染性コリ−ザ(IC)のA型 Hpg 2
21株およびC型 HpgS1株、ニュ−カッスル病ウィル
ス(NDV)の佐藤株および石井株、鶏伝染性気管支炎
ウィルス(IBV)のBeaudette 42株を用いて抗原液
を調製した。 (調製法)IC IC A型 Hpg 221株およびC型 Hpg S1株をそれ
ぞれ0.5%鶏血清加鶏肉汁培地で18時間培養し培養
菌液とした。これにホルマリン(日本薬局方)を0.2
%添加し、4℃で2日間不活化感作した。不活化感作し
た培養菌液を連続遠心後、菌体をPBSで再浮遊し66
0nmの波長でOD値が0.8にしたものを10倍濃縮
しA型 Hpg 221株およびC型 Hpg S1株の抗原とし
た。NDV NDV佐藤株を10日齢発育鶏卵の尿膜腔内に104.0
EID50/Eggを接種し、36.5℃で2日間培養し、
感染尿膜腔液を採取した。これにホルマリン(日本薬局
方)を2%添加し、4℃で6日間不活化感作したものを
ウィルス抗原とした。このウィルス抗原の不活化前ウィ
ルス感染価は109.0EID50/mlであった。NDV
石井株を10日齢発育鶏卵の尿膜腔内に104.0EID
50/Eggを接種し、36.5℃で4日間培養し、感染尿
膜腔液を採取した。これにホルマリン(日本薬局方)を
2%添加し、4℃で6日間不活化感作したものをウィル
ス抗原とした。このウィルス抗原の不活化前ウィルス感
染価は1010EID50/mlであった。IBV IBV Beaudette 42株を10日齢発育鶏卵の尿膜腔
内に104.0EID50/Eggを接種し、36.5℃で2日
間培養し、感染尿膜腔液を採取した。これにホルマリン
(日本薬局方)を1%添加し、4℃で3日間不活化感作
したものをウィルス抗原とした。このウィルス抗原の不
活化前ウィルス感染価は107.5EID50/mlであっ
た。
容量%)、油性アジュバントワクチン製剤を調製した。
調製方法は前述の通りである。但し、ホモジナイズは投
入式超音波ホモジナイザーを用い、電気出力160Wで
60秒間照射した。なお、実施例4〜7では上記NDV
佐藤株、IBVBeaudette 42株を超遠心により、さらに
3倍濃縮して使用した。
アジュバントワクチン製剤、参考例5はIC Hpg S1株
の単味油性アジュバントワクチン製剤、参考例6はND
V佐藤株の単味油性アジュバントワクチン製剤、参考例
7はIBVBeaudette 42株の単味油性アジュバントワク
チン製剤である。また、参考例8はIC Hpg 221株とI
C Hpg S1株との、実施例1はNDV佐藤株とIBVBea
udette 42株との、実施例2〜3はNDV石井株とIB
VBeadette 42株との2種混合油性アジュバントワクチ
ン製剤、参考例9はIC Hpg 221株、IC Hpg S1株お
よびNDV佐藤株の、参考例10はIC Hpg 221株、I
CHpg S1株およびIBVBeadette 42株の3種混合油性
アジュバントワクチン製剤である。さらに、実施例4〜
7はIC Hpg 221株、IC Hpg S1株、NDV佐藤株、
およびIBVBeadette 42株の4種混合油性アジュバン
トワクチン製剤である。
製剤を4℃で5日、30日および90日保存した後の物
理的安定性を、沈殿および層分離の度合いを観察して5
段階評価した。その結果、何れの製剤も貯蔵安定性はき
わめて良好であった。なお、表5にその代表例を示す。
(30日齢)の大腿部筋肉内に接種した後の免疫効果の
推移を測定した。免疫効果は下記の2)生物試験中に記
載のHI抗体価の測定方法に従った。その結果を図1に
示す。また、フロイント不完全アジュバントを注射する
と、接種局所の壊死、腫脹、硬結が認められ安全性に問
題がある。そこで参考例1の製剤の0.3mlおよび
0.5mlを接種した上記鶏の接種部位を10週目に解
剖し、血腫、チーズ様物質、製剤痕跡の有無を観察し
た。その結果、接種後の鶏には沈うつ、跛行は認められ
ず、餌食いも変化せず、表6に示したように接種10週
目で接種部位に製剤痕跡が少し認められる程度であっ
た。
ゲルを用いた従来の沈降性アジュバント製剤(比較例1
〜4)、フロイントの不完全アジュバント製剤(比較例
5)および特開昭63−35525に開示されているN
DV石井株の単味油性アジュバント製剤(比較例6)と
の比較実験を行なった。比較例1〜5は以下の通り調製
した。
水酸化アルミニウムゲル中に配合し製剤とした。比較例2 IC Hpg 221株およびIC Hpg S1株が、それぞれ
製剤全容量の1%および1%となるように水酸化アルミ
ニウムゲル中に配合し製剤とした。比較例3 NDV石井株およびIBV Beaudette 42株が、それ
ぞれ製剤全容量の10%および10%となるように水酸
化アルミニウムゲル中に配合し製剤とした。比較例4 IC Hpg 221株、IC Hpg S1株、NDV佐藤株
(3倍濃縮)およびIBV Beaudette 42株(3倍濃
縮)が、それぞれ製剤全容量の1%、1%、3%および
5%となるように水酸化アルミニウムゲル中に配合し製
剤とした。比較例5 油(ベイオ−ルF)42.5%と界面活性剤(アラセル
A)7.5%を混合溶解した後、IC Hpg 221株1
%、PBS49%を混合した液を、徐々に加え撹拌し
た。その後、温度を25℃以下に保ちながら60秒間超
音波処理(160W)を行ない、フロイント不完全アジ
ュバントを得た。比較例6 (市販品) 処方 発育鶏卵培養ニュ−カッスル病ウィルス(石井株) 10.0% 無水マンニト−ルオレイン酸エステル加流動パラフィン 70.0% 残り(不活化剤、チメロサ−ル、pH調製剤(PBS)) 20.0%
20℃、回転数50rpm(但し、比較例5のときは
2.5rpm)の条件下でE型粘度計(東京計器
(株))を用いて製剤の粘度(cP)を測定した。その
結果、表7からも分かるようにフロイント不完全アジュ
バントは粘度が高く、一般に市販されている注射器での
接種は困難である。また貯蔵安定性も悪く30日保存で
二層分離し、そのうえ粘度が高いため再分散性も悪い。
一方、本製剤はいずれも粘度が200cP以下で注射が
容易であり、さらに貯蔵安定性(表5参照)にも優れて
いる。
を、調製直後、91日および112日間4℃で保存後、
それぞれ鶏(30〜33日齢)の大腿部筋肉内に0.5
ml接種し、経時的に採血を行ない製剤中のそれぞれの
抗原について免疫効果を測定した。ICの免疫効果の測
定はHI抗体価で行なった。その結果を表8に示す。抗
体価の測定は以下の通りである。
体価測定法)可検血清の0.025mlをリン酸緩衝液
食塩水で2倍段階希釈した。0.025ml中に4単位
のIC(Hpg 221株,S1株)の各赤血球凝集素を含有し
たリン酸緩衝液食塩水を加えた。室温で10分間感作
後、IC(Hpg 221株)は、0.5%新鮮鶏赤血球を0.
5ml加え、またIC(Hpg S1株)では、0.001%
ゼラチンと0.1%牛血清アルブミン加食塩水に1.0%
ホルマリン固定血球を加えた液を0.5ml加えた。4
5分室温に置いた後、赤血球凝集抑制を示した最高希釈
倍数をHI抗体価とした。
部筋肉内に0.5ml接種した後経時的に採血を行な
い、上記と同様の方法で製剤中のそれぞれの抗原につい
て免疫効果を測定した。その結果を表9に示す。
齢)の大腿部筋肉内に0.3ml接種した後経時的に採
血を行ない、製剤中のそれぞれの抗原について免疫効果
を測定した。NDVの免疫効果の測定はHI抗体価で、
IBVの場合は中和抗体価で行なった。その結果を表9
に示す。抗体価の測定は以下の通りである。 (NDVに対するHI抗体価測定法) 可検血清の0.025mlをリン酸緩衝液食塩水で2倍
段階希釈した。0.025ml中に4単位のNDVの各
赤血球凝集素を含有したリン酸緩衝液食塩水を加えた。
室温で10分間感作後、0.5%新鮮鶏赤血球を0.5m
l加えた。45分室温に置いた後、赤血球凝集抑制を示
した最高希釈倍数をHI抗体価とした。 (IBVの中和抗体価の測定方法) 10倍段階希釈ウィルス液0.6mlと非働化済みの被
検血清0.6mlと混合し、4℃で18〜24時間感作
後、各希釈液あたり0.1mlずつ5個の9〜11日齢
発育鶏胚に接種した。接種後24時間以内の死亡は事故
死とみなし、計算より除外した。残りの生死を7日間観
察し、50%感染価をベ−レンス・ゲルバ−法にて算出
した。中和抗体価はウィルス対照との差によって求め対
数で表現した。
の大腿部筋肉内に0.5ml接種した後経時的に採血を
行ない、上記と同様の方法で製剤中のそれぞれの抗原に
ついて免疫効果を測定した。その結果を表11に示す。
油性アジュバントワクチン製剤は、製剤の貯蔵安定性に
優れ、かつ取り扱いに際し好ましい物性を有した。さら
に、現在知られている油性アジュバント製剤に比べて免
疫効果が高く、安全性も良好な油性アジュバントワクチ
ン製剤となった。
を、鶏の大腿部筋肉内に接種した後の免疫効果の推移を
示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 不活化されたニュ−カッスル病ウィルス
および鶏伝染性気管支炎ウィルスを抗原として含む抗原
液を、セスキオレイン酸ソルビタンを含む非イオン性界
面活性剤で油中に乳化してなるw/o型油性アジュバン
トワクチン製剤。 - 【請求項2】 さらに抗原として不活化された鶏伝染性
コリ−ザを含む請求項1記載のワクチン製剤。 - 【請求項3】 該非イオン性界面活性剤が、セスキオレ
イン酸ソルビタンおよびモノオレイン酸ポリオキシエチ
レン(20)ソルビタンから成る請求項1または2記載
のワクチン製剤。
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