JP2912683B2 - 水可溶分の少ない高吸水剤組成物 - Google Patents

水可溶分の少ない高吸水剤組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高吸水剤組成物に関するものである。更に詳
しくは、アニオン性解離基を有する高吸水性樹脂中に含
まれる水溶性部分(以下を水可溶分とする。)の溶出の
少ない高吸水剤組成物に関する。従って、本発明の組成
物は紙おむつ、生理用品、農園芸用保水剤、土木用止水
材、水膨潤性ゴム、水膨潤性シール材、芳香剤保持ゲル
等に利用できる。
〔従来の技術〕
近年、自重の数十〜数百倍の水を吸収する高吸水性樹
脂が開発され、生理用品、使い捨て紙おむつ等の吸水剤
として、あるいは農園芸用の保水剤、汚泥の固化剤、建
材の結露防止剤、土木用止水剤、乾燥剤等として用途開
発が進められている。
この様な高吸水性樹脂としては、例えばデンプン−ア
クリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、デンプン
−アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル−ア
クリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリロニトリ
ル系共重合体もしくはアクリルアミド系共重合体の加水
分解物又はこれらの架橋体、逆相懸濁重合によって得ら
れた自己架橋型ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸部分中和物架橋体、また耐塩性を有するものとして
デンプン−アクリル酸−ビニルスルホン酸−N−メチル
ピリジウムクロリドグラフト共重合体の架橋物、デンプ
ン−アクリル酸ナトリウム−アクリルアミドグラフト共
重合物架橋体のホルマリンと重亜硫酸ソーダによるスル
ホメチル化物、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸ナトリウム架橋重合体、スルホエチル(メ
タ)アクリレートナトリウム塩架橋重合体等が知られて
いる。
これらの高吸水性樹脂は紙おむつ、生理用品、使い捨
て雑巾等の吸水性の向上や農園芸用保水剤、水膨潤ゴ
ム、トンネル等の工事やボーリング等の土木事業におけ
る止水材、水膨潤性シール材、水膨潤性ゴム等に用途が
広がっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これら従来の吸水性樹脂では、水や水溶液と接触して
吸水した吸水性樹脂からは、水可溶分が水や水溶液中に
溶出する。この水可溶分は少量ではあるが、紙おむつや
生理用品に使用される場合、通液性が低下したり、吸水
能力が低下する等の問題点を有していた。また止水材と
して例えば水膨潤ゴム等に用いた場合、水膨潤ゴムと接
触した水や水性液体へ水可溶分が溶け出し、化学的酸素
要求量(COD)が増加するので過マンガン酸カリウム消
費量が増加する等の問題点を有していた。
従来、吸水性樹脂の水可溶分を低下させるために吸水
性樹脂の表面をカチオン性ポリマーで表面コーティング
する方法があるが、カチオン性ポリマーのコーティング
量が吸水性樹脂に対して2重量%が限界で、それ以上で
は吸水倍率が著しく低下してしまう。また、2重量%程
度では十分に水可溶分が少なくできない。
また、特開昭62−112654号には本願発明と同じ構成の
高吸水性樹脂の記載があるが、これは、ゲルの流動性の
ない塊状吸水ゲルを形成させるのが目的であり、本願発
明の目的の水可溶分を低下させることとは全く異なるも
のである。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意研究を
重ねた結果、本発明を完成するに至った。
従って、本発明の目的は、高い吸水倍率を保持したま
ま水可溶分の少ない高吸水剤組成物を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明にかかる水可溶分の少ない高吸水剤
組成物(C)は、アニオン性解離基を有する高吸水性樹
脂(B)に対しカチオン性解離基を有する水不溶性樹脂
(A)を、両者(A)、(B)の合計の30〜99重量%混
合してなり、前記水不溶性樹脂(A)がポリエチレンイ
ミン架橋重合体および/または陰イオン交換樹脂からな
る群から選ばれた少なくとも1種または2種であって、
その1gを水1リットルに分散させて水不溶性樹脂(A)
中に含まれる水溶性部分を抽出した水の過マンガン酸カ
リウム消費量が20mg/l以下である。
本発明に用いられる高吸水性樹脂(B)としてはアニ
オン性解離基を有するものであれば特に制限なく、例え
ば、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水
分解物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和
物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化
物、アクリロニトリル系共重合体もしくはアクリルアミ
ド系共重合体の加水分解物又はこれらの架橋体、自己架
橋型ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸部分中
和物架橋体、また耐塩性を有するものとしてデンプン−
アクリル酸−ビニルスルホン酸−N−メチルピリジウム
クロリドグラフト共重合体の架橋物、デンプン−アクリ
ル酸ナトリウム−アクリルアミドグラフト共重合物架橋
体のホルマリンと重亜硫酸ソーダによるスルホンメチル
化物、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ナトリウム架橋重合体、スルホエチル(メタ)アク
リレートナトリウム塩架橋重合体等からなる群より選ば
れた1種または2種以上のものを用いることができる。
カチオン性解離基を有する水不溶性樹脂(A)として
は、ポリエチレンイミンに重合時に架橋剤を加え、また
は、重合後に架橋剤を加えて架橋させたポリエチレンイ
ミン架橋重合体;ポリスチレン系4級アンモニウム塩型
等の陰イオン交換樹脂からなる群から選ばれた少なくと
も1種または2種を用いることができるが、これらの樹
脂1gを水1リットルに分散させて水不溶性樹脂中に含ま
れる水溶性部分を抽出した水の過マンガン酸カリウム消
費量が20mg/l以下であることが必須の条件である。これ
より多くの水可溶分が樹脂中に存在すると高吸水剤組成
物(C)とした場合、水可溶分が低減できないことがあ
る。
アニオン性解離基を有する高吸水性樹脂(B)とカチ
オン性解離基を有する水不溶性樹脂(A)の混合比率
(高吸水性樹脂(B):水不溶性樹脂(A))は重量比
で1:99〜70:30の間で用いることができる。カチオン性
解離基を有する水不溶性樹脂(A)が吸水性を有してい
ない場合はその比率が増加するにしたがい、吸水倍率が
低下するため高吸水性樹脂の使用目的に応じてその混合
比率を選択すればよい。
カチオン性解離基を有する水不溶性樹脂(A)を共存
せしめる方法としては如何なる方法でも良いが、吸水前
の樹脂粉末粒子を予め混合した後、吸水させる方法が最
も簡便であるし、吸水後のゲル粒子分散液を混合した場
合も水可溶分が低減できる。
使用方法は用途に応じて選択すれば良いが、例えば紙
おむつ等にはアニオン性解離基を有する高吸水性樹脂
(B)粉末とカチオン性解離基を有する水不溶性樹脂
(A)粉末の混合物が吸水剤として使用され、ドライフ
ィーリングや吸水速度、通液性等が改善される。
また水膨潤ゴム中に混練して使用する場合は、予めア
ニオン性解離基を有する高吸水性樹脂(B)粉末とカチ
オン性解離基を有する水不溶性樹脂(A)粉末を混合し
たものがそのまま混練して使用され、水膨潤ゴムの硬化
が防止できる。
〔発明の作用および効果〕
本発明においてアニオン性解離基を有する高吸水性樹
脂(B)の水可溶分が低減されるのは、水可溶分がカチ
オン性解離基を有する水不溶性樹脂(A)により補足さ
れるためと考えられる。
従って、以下の実施例に示されているように、水不溶
性樹脂(A)と高吸水性樹脂(B)の混合物の水可溶分
は、樹脂(A)、樹脂(B)それぞれ単独の水可溶分の
合計より少ない。
すなわち、過マンガン酸カリウム消費量が減少するの
である。この効果が得られるためには、水不溶性樹脂
(A)1gを水1に分散して水可溶分を抽出した水の過
マンガン酸カリウム消費量を20mg/l以下にしておくのが
必須条件である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発
明の範囲がこれらの実施例にのみ限定されるものではな
い。
合成例1 500mlの円筒型セパラブルフラスコにN,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート塩化メチル4級化物100g、水10
0g、N,N′−メチレンビスアクリルアミド0.02gを仕込
み、均一に溶解した。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を50℃に加熱し、
重合開始剤(V−50:和光純薬(株)製)10%水溶液1.1
1gを添加して、攪拌を止めて重合を開始した。重合開始
後発熱し、液温の上昇が停止した時点でバス温を90℃ま
で昇温し、40分間熟成を行った。得られた重合物を細分
化した後、95℃で熱風乾燥し、粉砕してカチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂(1)を得た。
合成例2 500mlの円筒型セパラブルフラスコにポリエチレンイ
ミン(P−1000:日本触媒(株)製)300g、エチレング
リコールジグリシジルエーテル(デナコール EX−810:
ナガセ化成(株)製)1.5gを仕込み、均一に溶解した。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を50℃に昇温し、
1時間加熱して、架橋体を得た。得られた重合物を細分
化した後、10℃以下に冷却し、粉砕してカチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂(2)を得た。
合成例3 500mlの円筒型セパラブルフラスコにポリエチレンイ
ミン(P−1000:日本触媒(株)製)300g、エチレング
リコールジグリシジルエーテル(デナコール EX−810:
ナガセ化成(株)製)0.015gを仕込み、均一に溶解し
た。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を50℃に昇温し、
1時間加熱して、架橋体を得た。得られた重合物を細分
化した後、10℃以下に冷却し、粉砕してカチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂(3)を得た。
合成例4 500mlの円筒型セパラブルフラスコにスルホエチルメ
タアクリレートナトリウム塩40%水溶液100g、アクリル
酸ナトリウム37%水溶液42g、アクリル酸80%水溶液1.5
g、水4.5g、N,N′−メチレンビスアクリルアミド0.08g
を仕込み、均一に溶解した。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を50℃に調節し、
V−50(和光純薬(株)製)10%水溶液1.0gを添加し
て、1分間攪拌した後、攪拌を止めて重合を開始した。
重合開始後発熱し、液温の上昇が停止した時点でバス温
90℃まで昇温し、40分間熟成を行った。得られた重合物
を細分化した後、150℃で熱風乾燥し、粉砕してアニオ
ン性解離基を有する吸水性樹脂(1)を得た。
合成例5 500mlの円筒型セパラブルフラスコにスルホエチルメ
タアクリレートナトリウム塩40%水溶液100g、アクリル
アミド40%水溶液40g、水22g、N,N′−メチレンビスア
クリルアミド0.0763gを仕込み、均一に溶解した。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を50℃に調節し、
V−50(和光純薬(株)製)10%水溶液1.0gを添加し
て、1分間攪拌した後、攪拌を止めて重合を開始した。
重合開始後発熱し、液温の上昇が停止した時点でバス温
を90℃まで昇温し、40分間熟成を行った。得られた重合
物を細分化した後、150℃で熱風乾燥し、粉砕してアニ
オン性解離基を有する吸水性樹脂(2)を得た。
合成例6 500mlの円筒型セパラブルフラスコに2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの40%
水溶液100g、アクリル酸1.35g、アクリル酸ナトリウム3
7%水溶液14.28g、水0.95g、N,N′−メチレンビスアク
リルアミド0.0385gを仕込み、均一に溶解した。
フラスコ内を窒素置換した後、液温を20℃に調節し、
過硫酸ナトリウム10%水溶液0.5gを添加して、1分間攪
拌した後、L−アスコルビン酸1%水溶液0.25gを添加
して再び1分間攪拌した後攪拌を止めて重合を開始し
た。重合開始後発熱し、液温の上昇が停止した時点でバ
ス温90℃まで昇温し、40分間熟成を行った。得られた重
合物を細分化した後、150℃で熱風乾燥し、粉砕してア
ニオン性解離基を有する吸水性樹脂(3)を得た。
比較例1 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂として陰イオン交
換樹脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニ
オン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂粉末=90:10の混合比で混合し
て、比較高吸水剤組成物(1)を得た。
実施例1 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂として陰イオン交
換樹脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニ
オン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混合し
て、高吸水剤組成物(1)を得た。
実施例2 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂として陰イオン交
換樹脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニ
オン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂粉末=50:50の混合比で混合し
て、高吸水剤組成物(2)を得た。
実施例3 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂として陰イオン交
換樹脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニ
オン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離
基を有する水不溶性樹脂粉末=10:90の混合比で混合し
て、高吸水剤組成物(3)を得た。
実施例4 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂粉末としてポリ
アクリル酸ナトリウム架橋重合体であるアクアリックCA
(日本触媒(株)製)を用い、カチオン性解離基を有す
る水不溶性樹脂として陰イオン交換樹脂(IRA−400:オ
ルガノ(株)製)を用いて、アニオン性解離基を有する
吸水性樹脂粉末:カチオン性解離基を有する水不溶性樹
脂粉末=70:30の混合比で混合して、高吸水剤組成物
(4)を得た。
比較例2 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂(1)、アニオン
性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離基を
有する水不溶性樹脂粉末=90:10の混合比で混合して、
比較高吸水剤組成物(2)を得た。
比較例3 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂(1)を用いて、
アニオン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性
解離基を有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混
合して、比較高吸水剤組成物(3)を得た。
実施例5 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂(2)を用いて、
アニオン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性
解離基を有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混
合して、高吸水剤組成物(5)を得た。
実施例6 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(3)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂に陰イオン交換樹
脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニオン
性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離基を
有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混合して、
高吸水剤組成物(6)を得た。
実施例7 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(3)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂に陰イオン交換樹
脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニオン
性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離基を
有する水不溶性樹脂粉末=50:50の混合比で混合して、
高吸水剤組成物(7)を得た。
実施例8 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(2)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂に陰イオン交換樹
脂(IRA−400:オルガノ(株)製)を用いて、アニオン
性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性解離基を
有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混合して、
高吸水剤組成物(8)を得た。
比較例4 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(1)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂(3)を用いて、
アニオン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性
解離基を有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混
合して、比較高吸水剤組成物(4)を得た。
比較例5 アニオン性解離基を有する吸水性樹脂(3)粉末、カ
チオン性解離基を有する水不溶性樹脂(3)を用いて、
アニオン性解離基を有する吸水性樹脂粉末:カチオン性
解離基を有する水不溶性樹脂粉末=70:30の混合比で混
合して、比較高吸水剤組成物(5)を得た。
上記実施例1〜8および比較例1〜5で得られた吸水
性樹脂組成物の各々の水可溶分を、JIS規格に基づいた
過マンガン酸カリウム消費量を測定によって比較した。
(測定方法) 試料0.8gを純水800gに加え16時間室温にて攪拌した
後、濾紙(東洋濾紙No.2)で濾過し、得られた濾液につ
いてJIS K6353(1982)“水道用ゴム”の付属書の3.過
マンガン酸カリウム消費量により試験した。
この実施例に用いた各々の吸水性樹脂、水不溶性樹脂
単独の過マンガン酸カリウム消費量を第1表に示した。
吸水性樹脂と水不溶性樹脂を混合した結果を第2表に示
した。第1表、第2表からわかるように高吸水剤組成物
は高い吸水倍率を保持したまま水可溶分が低減されたも
のであることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 忠生 大阪府吹田市西御旅町5番8号 日本触 媒化学工業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−115382(JP,A) 特開 昭62−112654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 1/00 - 101/14 B01J 20/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性解離基を有する高吸水性樹脂
    (B)に対しカチオン性解離基を有する水不溶性樹脂
    (A)を、両者(A)、(B)の合計の30〜99重量%混
    合してなり、前記水不溶性樹脂(A)がポリエチレンイ
    ミン架橋重合体および/または陰イオン交換樹脂からな
    る群から選ばれた少なくとも1種または2種であって、
    その1gを水1リットルに分散させて水不溶性樹脂(A)
    中に含まれる水溶性部分を抽出した水の過マンガン酸カ
    リウム消費量が20mg/l以下である、水可溶分の少ない高
    吸水剤組成物(C)。
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