JP2862357B2 - 吸水剤及びその製造方法 - Google Patents

吸水剤及びその製造方法

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JP2862357B2 JP2240990A JP24099090A JP2862357B2 JP 2862357 B2 JP2862357 B2 JP 2862357B2 JP 2240990 A JP2240990 A JP 2240990A JP 24099090 A JP24099090 A JP 24099090A JP 2862357 B2 JP2862357 B2 JP 2862357B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、吸水速度、ゲル強度などの性質が改良され
た吸水剤及びその製造方法に関する。
ポリアクリル酸塩等からなる吸水剤は自重の数百倍の
水を吸収し、尿や血液に対しても高度の吸収能を有する
ので、生理用ナプキン、紙オムツ等に用いられる。
[従来の技術] 吸水剤として種々のタイプのものが知られているが、
ポリアクリル酸塩系樹脂が主流を占めている。
吸水剤は、通常、粉末状、繊維状あるいは被膜状の形
態で実用に供される。吸水剤の性能は吸水速度、吸水倍
率、ゲル強度などの性質によって評価されるが、吸水倍
率の高い軟質ゲルは吸水速度、ゲル強度が劣り、一方、
吸水速度、ゲル強度の優れた硬質ゲルは吸水倍率が低い
傾向が見られる。
カルボキシル基を有する吸水性樹脂の粉末を吸水剤と
して用いた場合の実用上の問題として、“ままこ”の生
成があげられる。“ままこ”が生成すると、樹脂粉末の
水に接した部分が吸水膨潤して塊状のゲルとなり、水の
内部への浸透を妨げてしまう。また、粉末粒子一個のみ
をみても、表面部のゲルが内部への水の浸透を妨げ、吸
水速度が低下するという傾向が見られる。こうした現象
は吸水倍率の高い軟質ゲルで著しい。
“ままこ”現象を防止するために樹脂の表面を処理す
る方法が知られている。第一の方法として、樹脂粒子の
表面部を浸透性の架橋により硬質ゲルにする方法(特公
昭59-6696号公報、特公昭60-18690号公報、特公昭61-48
521号公報)があり、架橋剤として、多価エポキシ化合
物が多く用いられる。また、第二の方法として、無機物
添加により吸水速度を改良する方法(特開昭61-58657号
公報),あるいは、吸水性樹脂及び無機質粉末の撹拌
下、架橋剤および水を噴霧添加し、ついで加熱して架橋
反応させ、そののち水を留去して吸水性樹脂をうる方法
(特公昭63-43410号公報)がある。
[発明が解決しようとする課題] カルボキシル基を有する吸水性樹脂の粉末は、吸水時
に“ままこ”ができやすく、また、吸水倍率、吸水速
度、ゲル強度などの性質が必ずしも両立せず、そのた
め、前述のような二次架橋(樹脂の表面部の架橋剤によ
る処理)又は無機物による処理を必須とする。
上記第一の二次架橋の方法は、“ままこ”防止及び吸
水速度の改善には効果を示すが、架橋のバラツキが大き
く、ゲル強度が弱く、ゲル強度を強くすると、吸水倍率
のかなりの低下を伴うという欠点があった。
一方、上記第二の方法は、吸水倍率、ゲル強度の向上
には有効であるが、吸水速度が充分でなく、架橋時のバ
ラツキが大きく、無機質粉末も大量に必要とするという
欠点があった。
[課題を解決するための手段] 上記問題点を解決するために種々の処理剤、処理方法
について検討したところ、水不溶性の無機質と特定の架
橋剤の相乗効果により、実用的性質のバランスした、改
良された吸水剤が得られること、及び、これを工業的に
安価に製造する方法を見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、 (1) カルボキシル基を有する吸水性樹脂を、水酸基
を有するモノエポキシ化合物を用いて架橋処理してな
り、水不溶性の無機物を含有する吸水剤、 (2) カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水不溶
性の無機物及び水酸基を有するモノエポキシ化合物を添
加し、次いで架橋処理することを特徴とする吸水剤の製
造方法、 (3) 水酸基を有するモノエポキシ化合物の添加が、
吸水性樹脂の表面部に、水酸基を有するモノエポキシ化
合物を含浸させるものである上記(2)に記載の吸水剤
の製造方法、 (4) 水酸基を有するモノエポキシ化合物の添加を、
有機溶媒と水不溶性の無機物の存在下に行なう、上記
(2)又は(3)に記載の吸水剤の製造方法、 (5) カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水不溶
性の無機物と水酸基を有するモノエポキシ化合物とを同
時に添加する上記(2)又は(3)に記載の吸水剤の製
造方法、 (6) カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水酸基
を有するモノエポキシ化合物を添加し、次いで、水不溶
性の無機物を添加する上記(2)又は(3)に記載の吸
水剤の製造方法、 (7) カルボキシル基を有する吸水性樹脂が有機溶媒
に分散されている上記(5)又は(6)に記載の吸水剤
の製造方法、 (8) 水酸基を有するモノエポキシ化合物をその水性
溶液の形で添加する上記(2)〜(7)のいずれかに記
載の吸水剤の製造方法、 (9) 架橋処理が、100〜250℃の温度で加熱処理する
ものである上記(2)〜(8)のいずれかに記載の吸水
剤の製造方法、 に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
カルボキシル基を有する吸水性樹脂(以下、「吸水性
樹脂」という)としては、種々のものが使用でき、特に
限定されず、カルボキシル基を有し、実質的に水に不溶
であるが水を吸収して膨潤する能力を有する樹脂であれ
ばいずれも使用できる。好ましいものとしては、 で示される構造単位を有する重合体が挙げられ、例え
ば、アクリル酸−アクリル酸塩系架橋共重合体、デンプ
ン−アクリル酸グラフト架橋重合体、デンプン−アクリ
ロニトリルグラフト重合体加水分解物の架橋物、酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体ケン化物の架橋物等
が挙げられる。
通常は、これらの重合体に含まれるカルボキシル基の
50〜95%がアルカリ金属塩として中和された状態にあ
る。
特に好ましい吸水性樹脂としては、アクリル酸5〜50
モル%、アクリル酸アルカリ金属塩45〜94モル%、架橋
剤0.01〜5モル%、その他のエチレン性不飽和単量体0
〜10モル%の重合体が挙げられる。
アクリル酸アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、
カリウム塩等が挙げられる。
架橋剤としては公知の種々のものが使用でき、例え
ば、ジビニルベンゼン、メチレンビス(メタ)アクリル
アミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエチレ
ンオキサイド変性テトラ(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。
又、任意成分であるその他のエチレン性不飽和単量体
としては例えば、メタクリル酸又はその塩、(メタ)ア
クリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル等が挙げられる。
なお、本発明で原料として用いる吸水性樹脂の形態は
特に限定されないが、粉末状が好ましく、通常10〜600
メッシュの粒径の微粒子を用いるのが好ましい。
水不溶性の無機物(以下、「無機物」という)として
は、例えば、カオリン、タルク、珪藻土、ベントナイ
ト、シリカ、アルミナ、アルミノシリケート、ゼオライ
ト、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、リン酸カルシ
ウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ジルコニア等が挙げら
れ、好ましいものとしては、コロイド状シリカ、アエロ
ジル粉末、コロイド状アルミナ、微粉末アルミナ、微粉
末酸化チタン、微粉末カオリン等が挙げられる。
無機物の粒径は小さい程よく、例えば、平均粒径が10
0μ以下のものが好ましく、特に1μ以下のものが好ま
しい。
無機物は、吸水性樹脂100重量部に対して、好ましく
は0.01〜10重量部、特に好ましくは0.1〜1重量部用い
られる。
水酸基を有するモノエポキシ化合物(以下、「モノエ
ポキシ化合物」という)としては、例えば、グリシドー
ル、エチレングリコールモノグリシジルエーテル、プロ
ピレングリコールモノグリシジルエーテル、グリセリン
モノグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンモノ
グリシジルエーテル、ジエチレングリコールモノグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールモノグリシジル
エーテル、ポリプロピレングリコールモノグリシジルエ
ーテル、p−キシリレングリコールモノグリシジルエー
テル等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
モノエポキシ化合物の使用量は、吸水性樹脂に対し
て、好ましくは0.01〜10重量%、特に好ましくは0.1〜
5重量%である。
吸水性樹脂に無機物及びモノエポキシ化合物を添加す
る方法としては、種々の方法が採用でき、特に限定され
ない。
例えば、吸水性樹脂を有機溶媒に分散させ又は分散さ
せないで、これに無機物又はそれが水及び/又は有機溶
媒中に分散したものと、モノエポキシ化合物又はその水
及び/又は有機溶媒溶液を加える。無機物とモノエポキ
シ化合物の添加順序は特に限定されず、いずれを先に加
えてもよく、又、両者を同時に添加してもよい。特に好
ましい方法としては、吸水性樹脂に有機溶媒と無機物を
添加し、有機溶媒中に吸水性樹脂が分散した状態とな
し、これにモノエポキシ化合物を添加する方法、又は、
吸水性樹脂に(好ましくは、吸水性樹脂を有機溶媒に分
散させたものに)、無機物とモノエポキシ化合物を同時
に添加する方法である。モノエポキシ化合物は、水性溶
液の形で添加するのが好ましい。ここで、水性溶液と
は、水溶液あるいは水に対して好ましくは10重量%以下
の有機溶媒を含む溶液であり、無機物を含んでいてもよ
い。
吸水性樹脂に無機物及びモノエポキシ化合物を添加す
る際、吸水性樹脂を撹拌しながら添加を行なうのが好ま
しく、又、噴霧等により添加を行なってもよい。
モノエポキシ化合物の添加は、吸水性樹脂の表面部
に、モノエポキシ化合物を含浸させるように行なうのが
好ましい。
モノエポキシ化合物を添加する際の水の量又は有機溶
媒の量を適宜選択することにより、吸水性樹脂の主とし
て表面部に、モノエポキシ化合物を含浸させることがで
きる。ここで表面部とは、樹脂の外側表面だけでなく表
面近傍部をも意味する。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、イソプロピルエーテル、アセ
トニトリル等が用いられる。
吸水性樹脂の表面部にモノエポキシ化合物を含浸させ
る場合、分散媒及び溶媒等として用いる有機溶媒の総量
は、吸水性樹脂100重量部に対して、好ましくは1〜50
重量部、特に好ましくは3〜30重量部であり、又、使用
する水の総量は、吸水性樹脂100重量部に対し好ましく
は3〜50重量部、特に好ましくは5〜30重量部である。
このようにして得られた含浸樹脂を架橋処理すること
により、主として表面部が内部より架橋密度の高い吸水
剤がえられる。架橋処理は、通常、含浸樹脂を加熱処理
することにより行なわれる。
本発明において、吸水性樹脂は、無機物によってコー
ティングされた状態にあり、又、有機溶媒を用いる場合
はそれぞれ該有機溶媒に分散された状態にあり、モノエ
ポキシ化合物のエポキシ基は、加熱により、吸水性樹脂
に含まれるカルボキシル基と反応しエステル結合を形成
する。一方、残った水酸基は、さらに加熱することによ
り、水がなくなって、吸水性樹脂が析出した状態におい
て、吸水性樹脂のカルボキシル基と反応して、架橋構造
が生成する。この際、エポキシ基とカルボキシル基の反
応は50℃以上に加熱することにより起こり、又、水酸基
とカルボキシル基のエステル化反応は、100℃以上に加
熱し水が蒸発した後に起こり、これにより架橋が生成す
る。従って、本発明において、架橋処理は、好ましくは
100〜250℃、特に好ましくは150〜200℃で0.1〜10時間
加熱処理することにより行なうことができる。
本発明の方法によれば、無機物の使用量は従来の技術
の1/3〜1/10以下に減らすことができ、しかも吸水剤の
性能においては何等劣る点はない。又、本発明の方法に
おいて、吸水性樹脂を有機溶媒に分散させた場合には、
ブロッキングを起こすという心配も全くなくなる。
また、この際使用される有機溶媒の量も吸水性樹脂10
0重量部に対し従来の技術が80〜500重量部であるのに対
し、本発明ではその1/10〜1/100の1〜50重量部で十分
であり、工業的にも非常に有利な方法である。本発明の
方法を用いることにより、吸水能が良好で、吸水速度が
速く、吸水時のゲルがべとつかず、しかもゲル強度の大
きい吸水剤を容易に作ることができる。
本発明による吸水剤は、紙オムツ、生理用ナプキン等
の衛生材料、土壌に対する保水剤、土木建築用の止水
剤、結露防止剤、パップ剤、シップ剤、乾燥剤、水分調
整剤等に広範に使用できる。
[実施例] 以下、実施例、比較例及び応用例により、本発明を更
に具体的に説明する。なお、実施例及び比較例中の
「部」は「重量部」を示す。
実施例1 アクリル酸ナトリウム75部、アクリル酸24.7部及びメ
チレンビスアクリルアミド0.12部からなるアクリル系単
量体の43%水溶液233部に、過硫酸アンモニウム0.03部
及び亜硫酸水素ナトリウム0.01部を加え、窒素雰囲気中
30〜100℃で5時間静置重合し、ゲル状含水重合体を得
た。このゲル状含水重合体を170℃の熱風乾燥器で乾燥
後、18メッシュ金網で篩分けし、18メッシュ通過物(粉
体A)を得た。
この粉体A40部に対し、コロイダルシリカ(日産化学
製スノーテックスO;20%水溶液)0.8部及びメタノール
4部の混合物を加えて分散し、これに、グリシドール0.
24部を水2.4部に溶かした溶液を加え撹拌した。得られ
た混合物を、180℃の熱風乾燥器で30分間加熱乾燥し吸
水剤Jを得た。
比較例1 実施例1で得られた粉体A40部に、メタノール4部を
加えて分散し、これに、エチレングリコールシグリシジ
ルエーテル0.24部及び水2.4部の混合液を撹拌しながら
加え180℃で30分間加熱乾燥して吸水剤Xを得た。
比較例2 実施例1で得られた粉体A40部にコロイド状シリカ
(日産化学製スノーテックスO;20%水溶液)0.8部を加
えて分散し、これにエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル0.1部を水4部に溶かした溶液を加え、得られた
混合物を150℃の熱風乾燥機で50分間加熱乾燥させ吸水
剤Yを得た。
実施例2 実施例1で得られた粉体A40部に、メタノール4部を
加えて分散し、これに、エチレングリコールモノグリシ
ジルエーテル0.1部を水4部に溶かした溶液を加えて混
合した。
これに、コロイダルアルミナ(日産化学製アルミナ10
0;10%水分散液)2.0部及びメタノール2部の混合物を
加えて、得られた混合物を150℃の熱風乾燥機で50分間
加熱乾燥させ吸水剤Kを得た。
実施例3 反応器にn−ヘキサン300部を取り、ソルビタンモノ
ステアレート0.9部を溶解した。次いで、この中に、ア
クリル酸30部を水40部に溶解した後12.5部のカセイソー
ダで中和し更に過硫酸カリ0.06部を溶解して得たモノマ
ー水溶液を加えて分散させ、窒素気流下65℃に保って、
5時間重合を行った。
重合終了後、n−ヘキサンを濾別した後、減圧乾燥し
粉体Bを得た。粉体B40部を微粒子状シリカ(日本アエ
ロジル製アエロジル200)0.3部を含むテトラヒドロフラ
ン10部に分散させ、これにグリセリンモノグリシジルエ
ーテル0.3部を水4部に溶解して加え、180℃で30分間加
熱乾燥して吸水剤Lを得た。
実施例4 実施例3で得た粉体B40部に対し、アルミナシリケー
ト微粉末(日本ジークライト製ジークライト)0.4部及
びエタノール10部を加えて分散し、これに、ポリエチレ
ングリコールモノグリシジルエーテル(分子量450)2
部を水3部に溶解した溶液を加えて混合し、190℃で10
分間加熱乾燥して吸水剤Mを得た。
実施例5 実施例3で得た粉体B40部に対しアルミナ微粉末(日
本アエロジル製アルミニウムオキサイド)0.4部及びジ
オキサン10部を加えて分散し、グリシドール0.4部、水
2部の混合溶液を加えて混合し、150℃で50分間加熱乾
燥して吸水剤Nを得た。
実施例6 実施例3に準じて重合を行った。但しソルビタンモノ
ステアレートの代りにイソブチレン−無水マレイン酸共
重合体(粘度平均分子量約10,000)2.5部を用いた。重
合終了後、減圧乾燥して水20重量%を含む粉体Cを得
た。粉体C40部にエチレングリコールモノグリシジルエ
ーテル0.2部とメタノール3部の混合溶液を加えて良く
混合し、更に、酸化チタン微粉末(日本アエロジル製チ
タンオキサイド)0.3部及びメタノール3部を加えて、1
60℃で40分間加熱乾燥して吸水剤Oを得た。
実施例7 実施例6に準じて重合を行った。但し、重合終了前に
グリシドール0.20部を加えて減圧乾燥し、粉体Dを得
た。粉体D40部にシリカ微粉末(日本アエロジル製アエ
ロジル130)0.3部及びメタノール10部を加えて分散し、
これにグリシドール0.2部と水2部の混合溶液を加えて
良く混合し、160℃で40分間加熱乾燥し吸水剤Pを得
た。
実施例8 アクリル酸ナトリウム75部、アクリル酸24.8部及びポ
リエチレングリコールジアクリレート(分子量302)0.2
0部からなるアクリル系単量体の40%水溶液250部に過硫
酸アンモニウム0.03部,35%過酸化水素0.5部及びL−ア
スコルビン酸0.01部を加え、窒素雰囲気中20〜100℃で
5時間静置重合し、ゲル状含水重合体を得た。このゲル
状含水重合体を180℃の熱風乾燥器で乾燥後、18メッシ
ュ金網で篩分けし、18メッシュ通過物(粉体E)を得
た。
この粉体E40部に対し、コロイド状シリカ(日産化学
製スノーテックスO;20%分散液)1.5部及びメタノール
4部の混合物を加えて分散しこれに、グリシドール0.16
部を水2.0部に溶かした溶液を加え撹拌した。得られた
混合物を、180℃の熱風乾燥器で30分間加熱乾燥し吸水
剤Qを得た。
実施例9 アクリル酸ナトリウム75部、アクリル酸24.9部及び、
ジペンタエリスリトールトリアクリレート0.05部からな
るアクリル酸塩系単量体の43%水溶液233部に過硫酸カ
リウム0.03部,35%過酸化水素0.1部及びL−アスコルビ
ン酸0.01部を加え、窒素雰囲気中20〜1000℃で5時間静
置重合し、ゲル状含水重合体を得た。このゲル状含水重
合体を150℃の熱風乾燥器で乾燥後、18メッシュ金網で
篩分けし、18メッシュ通過物(粉体F)を得た。
この粉体F40部に対し、アルミナ微粉末(日本アエロ
ジル製アルミニウムオキサイドC)0.4部、メタノール
8部を加えて分散しこれに、グリシドール0.24部を水2.
0部に溶かした溶液を加え撹拌した。
得られた混合物を、150℃の熱風乾燥器で50分間加熱
乾燥し吸水剤Rを得た。
実施例10 実施例9で得られた吸水性樹脂粉体F40部に対し、メ
タノール8部を加えて分散し、これにコロイド状シリカ
(日産化学製スノーテックスO;20%分散液)1.0部、グ
リシドール0.2部及び水1.2部の混合物を加えて撹拌し
た。得られた混合物を、200℃の熱風乾燥器で15分間加
熱乾燥して、吸水剤Sを得た。
なお、上記のいずれの実施例においても、モノエポキ
シ化合物を添加したのち加熱乾燥する前の時点で得られ
るものは、モノエポキシ化合物が吸水性樹脂の表面部に
含浸されたものであった。
応用例 実施例1〜10で得られた吸水剤J〜S,未処理の粉体A
〜F及び比較例1〜2で得られた吸水剤X〜Yの吸水倍
率、吸水速度、ゲル強度及び“ままこ”の有無を表1に
示した。
なお、吸水倍率、吸水速度及びゲル強度は次のように
測定した。
○吸水倍率 吸水剤又は粉体0.5gに0.9%食塩水を200g加え、1時
間後200メッシュの金網で濾過し、吸水した樹脂の重量
を量り、これを吸水させる前の重量で割って吸水倍率を
求める。
○吸水速度 測定装置として径7cmのG1ガラスフィルターと径1.4cm
の目盛つき試験管をU字に繋ぐ。吸水剤又は粉体0.3gを
ガラスフィルター上に均一に広げ、等水位に人工尿を加
え、1分、5分、20分後の吸収した量を水位の下降を読
取ることにより測る。人工尿は尿素1.94g,食塩0.80g、
硫酸マグネシウム0.11g及び塩化カルシウム0.06gを純水
97.09gに溶かして100gとする。
○ゲル強度 200mlのビーカーに吸水剤又は粉体2gを量り取り、2g
のメタノールを加えて浸漬させた後、40gの純水を一気
に加えかき混ぜて、吸水ゲルを形成させる。その後、ビ
ーカー内の吸水ゲル上に径6cmの円柱状のアダプターを
乗せ、テンシロンで圧縮して、ゲルが流動し始めるとき
の強度を測定する。ゲル強度は円柱の単位面積当たりの
応力で表す。
又、“ままこ”については、吸水剤粉末1部に水100
部を加えて、“ままこ”の有無を観察した。
[発明の効果] 本発明の吸水剤は、吸水倍率、吸水速度及びゲル強度
とも良好な性能を示し、しかも、“ままこ”の発生がな
い等、どの性質もバランスのとれた吸水剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61L 15/60 B01J 20/26 B01J 20/26 A61F 13/18 307A (56)参考文献 特開 昭60−177004(JP,A) 特開 昭60−147475(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 1/00 - 101/14 C08K 3/00 - 13/08 A61F 13/18 B01J 20/22 - 20/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル基を有する吸水性樹脂を、水
    酸基を有するモノエポキシ化合物を用いて架橋処理して
    なり、水不溶性の無機物を含有する吸水剤。
  2. 【請求項2】カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水
    不溶性の無機物及び水酸基を有するモノエポキシ化合物
    を添加し、次いで架橋処理することを特徴とする吸水剤
    の製造方法。
  3. 【請求項3】水酸基を有するモノエポキシ化合物の添加
    が、吸水性樹脂の表面部に、水酸基を有するモノエポキ
    シ化合物を含浸させるものである請求項2記載の吸水剤
    の製造方法。
  4. 【請求項4】水酸基を有するモノエポキシ化合物の添加
    を、有機溶媒と水不溶性の無機物の存在下に行なう、請
    求項2又は3記載の吸水剤の製造方法。
  5. 【請求項5】カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水
    不溶性の無機物と水酸基を有するモノエポキシ化合物と
    を同時に添加する請求項2又は3記載の吸水剤の製造方
    法。
  6. 【請求項6】カルボキシル基を有する吸水性樹脂に、水
    酸基を有するモノエポキシ化合物を添加し、次いで、水
    不溶性の無機物を添加する請求項2又は3記載の吸水剤
    の製造方法。
  7. 【請求項7】カルボキシル基を有する吸水性樹脂が有機
    溶媒に分散されている請求項5又は6記載の吸水剤の製
    造方法。
  8. 【請求項8】水酸基を有するモノエポキシ化合物をその
    水性溶液の形で添加する請求項2〜7のいずれかに記載
    の吸水剤の製造方法。
  9. 【請求項9】架橋処理が、100〜250℃の温度で加熱処理
    するものである請求項2〜8のいずれかに記載の吸水剤
    の製造方法。
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