JP2911897B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2911897B2
JP2911897B2 JP63048592A JP4859288A JP2911897B2 JP 2911897 B2 JP2911897 B2 JP 2911897B2 JP 63048592 A JP63048592 A JP 63048592A JP 4859288 A JP4859288 A JP 4859288A JP 2911897 B2 JP2911897 B2 JP 2911897B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は内視鏡装置に係り、特に内視鏡照射光源のラ
ンプの寿命の管理を行なう内視鏡装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般に内視鏡装置は、機械装置や構造物あるいは人体
等の検査対象の内部に内視鏡スコープを導入し、体腔内
臓器などの被写体の観察に利用されている。
より具体的には、装置本体の光源ランプから供給され
る光をライトガイド等により内視鏡スコープの先端まで
導き、スコープ先端部の照射窓から放射して検査対象の
内部の被写体を照明する。そして照明された被写体から
の反射光をスコープ先端部に配置された撮像機構で受光
する。撮像機構としては、観察窓に嵌込まれた対物レン
ズなどの光学系および撮像素子などによる構成がよく用
いられている。そして、撮像機構で受光された被写体の
画像は、検査対象の外部に置かれた内視鏡装置本体に送
られ、装置本体側にて被写体画像を観察することができ
るようになされている。
内視鏡装置本体に設けられた光源ランプとしては、キ
セノンガスを封入した放電式のキセノランプ等がよく用
いられている。このキセノンランプ等の放電ランプで
は、点灯中に突然ランプが消えてしまうような故障は少
ない。しかしながら、放電電極の劣化や封入されたガス
の漏出、あるいは電球のガラス面への異物等の付着によ
る汚れ等により、ランプから放出される光量は使用時間
の増加とともに減少して行く。
光源ランプの光量が減少して行くと、ついには内視鏡
画像が極度に暗くなり、内視鏡による診断に差支えるよ
うな、使用可能な最低レベルにまで達する。
このため、従来は例えば、定期的に保守人員が光源ラ
ンプの光量を測定して交換時期を判断したり、光源ラン
プに大まかな使用時間の積算器具を設置して標準的な寿
命時間から使用可能な残り時間を推定するなどの方法が
とられているものがあった。
第3図に、このような光源ランプに大まかな使用時間
の積算器具を設置した従来の内視鏡装置の一例のブロッ
ク図を示す。
第3図において、符号2は光源ランプで、このランプ
2から発せられた光をライトガイド12の一端から導入
し、内視鏡スコープ13の先端部のライトガイド12の他端
から放射して被写体を照明する。4はランプ点灯用電源
部で、この電源部4から光源ランプ2にランプ点灯用電
力を供給する。
そして、光源ランプ2の大まかな点灯使用時間を、化
学変化を利用して積算する積算表示部20がある。この積
算表示部20には、ランプ点灯用電源部4に設けられた点
灯検出部5により、光源ランプ2の点灯時にのみ電圧が
供給される。この供給された電圧により、積算表示部20
内の電解質溶液を封入した長円筒形のガラス管内の電解
質の性質が一端から順次ゆっくりと変化して行き、電圧
が供給された点灯時間の積算および表示の効果を果たす
ものである。
このようにして、積算・表示された光源ランプ2の使
用時間を医師等が読取り、所定の使用時間に近付くと保
守人員に連絡し、点検を依頼する。連絡を受けた保守人
員は専用の治具で光源ランプ2の光量を測定し、その光
量が内視鏡診療をする上で不適当な光量になっていると
判断すると、光源ランプ2の交換を行なっていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような大まかな使用時間の積算
・表示器具では、概略の使用次かしか認識できない。ま
たこのような器具を内視鏡本体の外部から見える個所に
特別に設置しなければならず、余分な工数が必要にな
る。にもかかわらず、このような積算・表示器具は決し
て見易いものではない。
さらにまた、個々のランプにより使用可能な光量を維
持できる時間が異なるため、特定のランプを点灯した積
算時間の計測だけでは、ランプの残り寿命を正確に判定
することができないという問題がある。ランプの残り寿
命をより正確に把握するためには、ランプが発する光量
の測定が不可欠である。
そこで本発明は、光源ランプを点灯した使用時間、あ
るいは使用可能な残り時間をより正確に把握でき、適切
なランプ交換が行なえるような内視鏡装置を提供するこ
とを、発明の目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本願第1の発明は、光源ラ
ンプからの光を被写体に照明し、照明反射光を撮像して
前記被写体の内視鏡画像を取得する内視鏡装置におい
て、前記光源ランプの点灯の有無を検出する検出手段
と、この検出手段の検出結果に基づいて前記光源ランプ
の点灯時間を積算し、積算点灯時間を求める演算手段
と、前記光源ランプの積算点灯時間と前記内視鏡画像と
を共通のモニタの画面上に表示するための表示制御手段
とを具備することを特徴とするものである。
また上記目的を達成するために本願第2の発明は、光
源ランプからの光を被写体に照明し、照明反射光を撮像
して前記被写体の内視鏡画像を取得する内視鏡装置にお
いて、前記光源ランプからの照明光量を検出する検出手
段と、この検出手段の検出結果と前記光源ランプの照明
光量の経時変化を示す特性データとを比較して、前記光
源ランプの使用可能な残り時間を求める演算手段と、前
記光源ランプの使用可能な残り時間と前記内視鏡画像と
を、共通のモニタの画面上に表示するための表示制御手
段とを具備することを特徴とするものである。
さらに上記目的を達成するために本願第3の発明は、
光源ランプからの光を被写体に照明し、照明反射光を撮
像して前記被写体の内視鏡画像を取得する内視鏡装置に
おいて、前記光源ランプからの照明光量を検出する検出
手段と、この検出手段の検出結果と予め設定された前記
光源ランプの使用限界光量値とを比較して、前記光源ラ
ンプの交換を促す情報を求める演算手段と、前記光源ラ
ンプの交換を促す情報と前記内視鏡画像とを、共通のモ
ニタの画面上に表示するための表示制御手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
(作用) 本願第1の発明によれば、光源ランプの点灯の有無を
検出した結果に基づいて光源ランプの点灯時間を積算し
積算点灯時間を求め、求めた積算点灯時間と内視鏡画像
とを共通のモニタの画面上に表示するよう制御すること
により、正確で且つ見易いランプの積算点灯時間表示を
することができる。
また本願第2の発明によれば、光源ランプからの照射
光量を検出した結果と光源ランプの照射光量の経時変化
を示す特性データとを比較して、光源ランプの使用可能
な残り時間を求め、求めた使用可能な残り時間と内視鏡
画像とを共通のモニタの画面上に表示するよう制御する
ことにより、正確で且つ見易い光源ランプの使用可能な
残り時間の表示をすることができる。
さらに本願第3の発明によれば、光源ランプからの照
射光量を検出した結果と予め設定された光源ランプの使
用限界光量値と比較して、光源ランプの交換を促す情報
を求め、求めた光源ランプの交換を促す情報と内視鏡画
像とを共通のモニタの画面上に表示するように制御する
ことにより、正確で且つ見易い光源ランプの交換を促す
情報の表示をすることができる。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を第1図に基づいて説明す
る。第1図は、この発明の一実施例の内視鏡装置の要部
を示すブロック図である。
この一実施例装置においては、光源ランプの点灯検出
部および同ランプの出力光量を測定するための光センサ
とを備え、CPUを用いた演算処理部により、上述した第
1ないし第3の発明を同時に実現している。
第1図において、符号1は内視鏡装置の光源部で、こ
の光源部1には光源ランプ2と、そのランプ2の出力光
束範囲内に設けられている光センサ3が配置されてい
る。この光センサ3は、光源ランプ2から発した光を電
気信号に変換し、後述する演算処理部4へ送出して光量
の計測を行なわせるものである。また12はライトガイド
で、光源ランプ2から発した光をその一端から導入し、
内視鏡スコープ13内を導光して、スコープ13の先端部に
あるその他端から被写体に向け放射するものである。
4はランプ点灯用電源部で、この電源部4から供給さ
れる電力により光源ランプ2が点灯する。5は点灯検出
部で、この検出部5はランプ点灯用電源部4内に設けら
れ、光源ランプ2へ電力が供給されていることを検出し
て、演算処理部7へ光源ランプ2の点灯信号を送出す
る。
6は制御部である。この制御部6では点灯検出部5か
ら送出された点灯信号を演算処理部7で受けて光源ラン
プ2の通算点灯時間を積算・保持する。また演算処理部
7では、光センサ3から送出される、光源ランプ2の光
を変換した電気信号を受けて光量の計測を行ない、その
光量と、予めメモリ部8に記憶させておいたランプ出力
光量の経時変化を表わす特性データテーブル(該ランプ
の平均的な特性データを収納するテーブル)のデータと
を比較して、ランプ光量が診断に支障がないレベルにあ
るか否かを判断するとともに、ランプの使用可能な残時
間を推定し、出力する。
第2図は、このようなランプ出力光量の経時変化を表
わす特性データの一例を示す図である。この例では、あ
るキセノンランプの出力光量の時間変化を表わしてい
る。時間0におけるランプ光量は、当該装置の出荷時に
その内蔵するランプの光量を測定することにより決定さ
れ、一般的なキセノンランプの出力光量の時間変化デー
タを元に、以降の出力光量を推定し、グラフに表わした
ものである。そしてこのグラフから、内視鏡観察等に支
障のない限界光量値に一致する時間(第2図の点線部)
を推定し、ランプの積算点灯時間から使用可能な残時間
を推定・算出するものである。
第1図において、制御部6には、演算処理部7、メモ
リ部8の他に、バックアップ用バッテリ9が設けられて
いる。このバッテリ9により装置電源のオフ時において
も、メモリ部8に記憶されている積算時間情報等が消失
されないように構成している。
10は表示部で、この表示部10は制御部6の演算処理部
7から送出される信号に基づいて使用残時間及びランプ
交換指示の表示を行なう。
11はキーボードで、このキーボード11はランプ出力光
量の検出を光源部1の光センサ3で行なわないときに、
サービスマンが、スコープ13のライトガイド12の接続部
等で測った光量値をキー入力するためのものである。
次に、本実施例の動作について説明する。
本装置を用いて医師等の術者が内視鏡監察等を行なっ
ているとき、光源ランプ2の点灯は点灯検出部5で検出
される。そして、この点灯検出部5から演算処理部7へ
点灯信号が送られる。演算処理部7ではこの点灯信号が
オンである場合にのみ計時機能を働らかせ、光源ランプ
2が点灯された時間を積算する。そして、このようにし
て演算処理部7で積算された積算使用時間が、演算処理
部7にて内視鏡画像とともに合成されて表示部10のモニ
タ画面上に表示される。
一方、光センサ3にて電気信号に変換された光源ラン
プ2の出力光量は、同じく演算処理部7に送られて計測
される。そして、この光量の計測値と、予めメモリ部8
に記憶されているランプの使用可能な限界光量値とが演
算処理部7で比較される。演算処理部7で比較された結
果、光源ランプ2のランプ光量が診断に支障がないと判
断された時には、演算処理部7では、メモリ部8に記憶
された当該ランプの特性データテーブルと前記計測光量
とを照合し、当該ランプの使用可能残時間を推定する。
そして、このランプの使用可能時間が演算処理部7にて
画像表示処理されて表示部10に出力され、光源ランプ2
の前記積算時間情報とともに使用可能時間が表示部10の
モニタ画面上に表示される。
それ故に、本装置では表示部10のモニタ画面を見るこ
とによって、光源ランプ2の積算使用時間とともに使用
可能残時間を容易に正確に認識することができる。
また演算処理部7で、光センサ3から送出された光量
信号と、予めメモリ部8に記憶しておいた当該ランプの
使用可能な限界光量値とを比較した結果、光源ランプ2
のランプ光量が観察に支障があるレベルに達していた場
合には、この演算処理部7から表示部10へ光源ランプ2
の交換を促す表示情報を送出し、そのモニタ画面上に赤
色等の目立つ色により点滅表示させる。こうして、光源
ランプ2の交換を医師等の術者に促す。
また、本装置でランプ出力光量の検出を光源部1内の
光センサ3で行なわないときには、サービスマンが通常
スコープライトガイド部等で測定する光量値をキーボー
ド11からキー入力し、上記と同様に、制御部6を動作さ
せ、表示部10に積算時間情報とともに、使用可能残時間
もしくは光源ランプ2の交換を促す情報を表示させ、そ
の表示によって光源ランプ2の状態を把握することがで
きる。
尚、本装置においては表示部10に画像情報とともに積
算時間情報や使用可能残時間もしくは光源ランプ2の交
換を促す情報を表示する場合について説明したが、これ
のみ限定されないことは言うまでもなく、例えばブザー
による警報等により、あるいはこれを併用して、光源ラ
ンプ2が内視鏡診察に支障がある程度になっていること
を医師やサービスマン等に認識させるものであってもよ
い。
また、この一実施例装置においては、第1ないし第3
の発明を同時に適用した例を示したが、もちろん上記各
発明を個別に適用することも可能である。
すなわち、光源ランプ2の点灯検出部5と、演算処理
部7を含めた制御部6、および表示部10により、第1の
発明に係る、ランプの積算点灯使用時間を得ることがで
きる。
また、光源ランプ2の出力光量を電気信号に変換する
光センサ3と、この電気信号を受けて光量を測定し、ラ
ンプの特性データと比較して使用可能な残時間を算出
し、表示情報とする演算処理部7を含めた制御部6と、
表示部10により、第2の発明に係る、ランプの使用可能
な残時間を表示する内視鏡装置を構成することができ
る。
さらに、上記第2の発明の構成と同一構成で、制御部
6において使用可能なランプの限界光量と上記測定光量
とを比較するようにすれば、ランプの交換時期を検知
に、適切なランプ交換を行なえるようにする第3の発明
を実施することが可能になる。このとき、ブザー等によ
り交換の必要性を警告するように構成することも可能で
ある。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本願第1の発明によれば、正確で
且つ見易い光源ランプの積算点灯時間表示をすることが
でき、ひいては光源ランプの交換等の管理が容易に行う
ことができる。また従来用いられたような積算表示部材
を装置本体等に別途取り付けるような手間が不要とな
り、装置製造時の工数を減少させ、コストの低減を可能
にすると共に、光源ランプ交換時にこの積算表示部品も
交換するような煩わしい作業をなくすことができる。ま
た本願第2の発明及び第3の発明は、上述本願第1の発
明の効果に加え、光源ランプ交換時期がより正確且つ明
瞭に認識できるため、光源ランプの交換時期の判断を誤
まることがなくなり、ひいては光源ランプ交換等の管理
を一層容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
ランプ出力光量の経時変化を表わす特性データの一例を
示す図、そして第3図は従来の内視鏡装置の一例を示す
ブロック図である。 1……光源部、2……光源ランプ、3……光センサ、4
……ランプ点灯用電源部、5……点灯検出部、6……制
御部、7……演算処理部、8……メモリ部、9……バッ
クアップ用バッテリ、10……表示部、11……キーボー
ド、12……ライトガイド、13……内視鏡スコープ、20…
…積算表示部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源ランプからの光を被写体に照明し、照
    明反射光を撮像して前記被写体の内視鏡画像を取得する
    内視鏡装置において、 前記光源ランプの点灯の有無を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記光源ランプの点
    灯時間を積算し、積算点灯時間を求める演算手段と、 前記光源ランプの積算点灯時間と前記内視鏡画像とを共
    通のモニタの画面上に表示するための表示制御手段とを
    具備することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】光源ランプからの光を被写体に照明し、照
    明反射光を撮像して前記被写体の内視鏡画像を取得する
    内視鏡装置において、 前記光源ランプからの照明光量を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果と前記光源ランプの照明光量の
    経時変化を示す特性データとを比較して、前記光源ラン
    プの使用可能な残り時間を求める演算手段と、 前記光源ランプの使用可能な残り時間と前記内視鏡画像
    とを、共通のモニタの画面上に表示するための表示制御
    手段とを具備することを特徴とする内視鏡装置。
  3. 【請求項3】光源ランプからの光を被写体に照明し、照
    明反射光を撮像して前記被写体の内視鏡画像を取得する
    内視鏡装置において、 前記光源ランプからの照明光量を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果と予め設定された前記光源ラン
    プの使用限界光量値とを比較して、前記光源ランプの交
    換を促す情報を求める演算手段と、 前記光源ランプの交換を促す情報と前記内視鏡画像と
    を、共通のモニタの画面上に表示するための表示制御手
    段とを具備することを特徴とする内視鏡装置。
  4. 【請求項4】前記表示制御手段は、前記演算手段の演算
    結果に応じて、前記光源ランプに関する情報の表示内容
    又は表示態様を変更可能なものであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の内視鏡装
    置。
  5. 【請求項5】前記表示制御手段は、前記演算手段の演算
    結果に応じて音を発生する報知手段を有することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の内視
    鏡装置。
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