JP4373511B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡装置に関し、特に内視鏡に対して照明光を送出する光源を内蔵した内視鏡プロセッサを備える内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡装置は、図9に概略構成を示すように、人体等を観察するための内視鏡200と、この内視鏡200を光学的及び電気的に接続し、接続した内視鏡200に対して照明光を送出する一方で内視鏡200で得られる光信号を入力して処理する内視鏡プロセッサ100と、前記内視鏡プロセッサ100で処理して得られる画像信号を表示するためのモニタ300とを含んで構成される。前記内視鏡プロセッサ100は、前記内視鏡200に対して照明光を送出するための光源を備えているが、この種の光源として用いるランプは、内視鏡200を接続して実際に人体に対して使用している最中にランプの寿命がきて照明光が消えることは避けなければならない。そのため、ランプの点灯時間を積算し、積算時間がランプ寿命時間に近い所定の時間に達したときには、ランプの寿命がくる前でもランプを交換することが必要となる。また、内視鏡プロセッサ100の他の部品についても同様であり、各部品のそれぞれの寿命に対応して所定の周期で内視鏡プロセッサ100を定期的にメインテナンスする必要がある。
【0003】
そのため、内視鏡装置にはランプの点灯時間を計測するランプ点灯時間計測表示装置が設けられ、点灯を開始してから現在までのランプの点灯時間を計測し、かつ計測した点灯時間を表示するための装置が付設されている。すなわち、この種のランプ点灯時間計測表示装置では、実際にランプを点灯したときの時間をタイマで計時し、この計時データを順次積算するとともに、積算した計時データをメモリ等に記憶し、かつ積算した計時データを表示器に表示する構成とされている。また、機器使用時間計測表示装置では、実際に内視鏡プロセッサの電源をオンして使用したときの時間をタイマで計時し、この計時データを順次積算するとともに、積算した計時データをメモリ等に記憶し、かつ積算した計時データを表示器に表示する構成とされている。これにより、例えば、ランプ点灯時間計測表示装置では、実際にランプを点灯した時間が積算され、かつ記憶されるため、表示器を見ることにより当該ランプの点灯積算時間を確認することができ、所定の時間に達したときにランプを適切に交換することが可能となる。
【0004】
しかしながら、内視鏡装置のような医療機器は、非使用時には電源プラグを商用電源等の電源コンセントから抜いておくことが通常なので、非使用時には商用電源を電源に利用することはできない。このため、前記したランプの点灯積算時間の記憶に通常のメモリを用いたときには、非使用時に電源がオフされると、メモリの記憶内容も消去されてしまうことになる。そこで、従来では、電源が供給されなくともランプの点灯積算時間を保持することが可能な水銀方式積算メータが用いられている。すなわち、内視鏡プロセッサ100には、図10に示すような水銀方式積算メータ130が装着されており、ランプの点灯時や機器使用時にオンされるスイッチ126により内視鏡プロセッサ100から出力される電流によってランプの点灯時間と機器使用時間を計測して積算するように構成されている。
【0005】
図10(a),(b)に水銀方式積算メータの概略正面構成と回路構成をそれぞれ示すように、内視鏡プロセッサ100に対して着脱可能な構成とされており、装着されたときにコネクタ端子131によって内視鏡プロセッサ100に電気接続される。積算時間を表示する表示部134は、両端部に電極を有する内部が密封された真直な表示筒135内に金属水銀136がほぼ満たすように入れられるとともに、その長さ方向の一部に電解液137が入れられており、高抵抗R1,R2によって微小電流化されて内視鏡プロセッサ100から供給される電流を前記電極間に通流すると、金属水銀136が電気分解されて一方の電極に向けて移動されるため、相対的に電解液137が前記表示筒135内で移動される。したがって、通流される電流の積算量に応じて表示筒135内での電解液137の位置が変化され、表示筒135に付設された目盛138を利用して電解液の位置を確認することで、積算電流を計測することが可能となる。したがって、ランプの点灯時には常に一定の電流を流すことにより、前記積算電流からランプの点灯積算時間を表示することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年における環境問題から、水銀を用いるこの種の積算メータの使用は好ましくなく、水銀等の重金属を使用しない装置が要求されている。また、この種の積算メータは比較的に高価であるため、内視鏡装置のランニングコストが高いものとなる。特に、前記したようにランプ点灯時間と機器使用時間のそれぞれの積算時間を表示するための2つの水銀方式積算メータを配設した場合には、前記した環境問題がより切実なものとなり、かつランニングコストもより高いものになる。一方、水銀方式積算メータは、前記したように表示筒内での電解液の移動位置から積算時間を認識する構成であるため、目盛りに対して電解液の幅寸法が大きく、高精度に時間を計測表示することは困難である。このため、ランプの使用状態を適切に表示することができないことがある。すなわち、この種の装置に用いられるランプでは、図11に示すように、ランプの発光光量はランプの使用時間の経過と共に徐々に低下されるため、ある一定時間の使用時間経過後は、十分な発光光量が得られなくなるとともに、ランプがいつ切れるかわからない状態となり、このような場合には予備のランプを用意したり、切れる前にランプを交換することが好ましい。しかしながら、従来の水銀方式積算メータでは、単に積算時間を表示するのみであるため、使用者に対し前記したようなランプの交換時期を示唆するためのランプの使用状態を報知させることは困難である。
【0007】
本発明の目的は、ランプや機器の使用状態を表示して、ランプ交換や機器のメインテナンスに適切に対応することが可能な内視鏡装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、水銀を用いることなく、しかも内視鏡装置の電源がオフされた場合でも積算時間を保持して前記表示を可能とした内視鏡装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡装置は、内視鏡と、前記内視鏡に照明光を供給する光源としてのランプを内蔵した内規鏡プロセッサと、前記内視鏡で撮像したビデオ映像を表示するモニタとを備え、内視鏡プロセッサは、前記ランプの点灯を制御する手段と、前記ランプの点灯時間を計時かつ積算してその積算時間を保持するランプ点灯時間積算手段と、前記内視鏡プロセッサの使用時間を計時しかつ積算してその積算時間を保持する機器使用時間積算手段と、前記ランプ点灯時間積算手段で積算した積算時間に基づいて前記ランプの点灯積算時間、及びランプの使用状態、並びに前記機器使用時間積算手段で積算した積算時間を前記モニタに表示する表示制御手段とを備え、前記機器使用時間積算手段はリセットが行われないことを特徴とする。また、前記ランプ点灯時間積算手段及び/又は機器使用時間積算手段は電池を電源として駆動し、あるいは、積算時間を記録する不揮発性メモリを備えており、かつその電源として前記内視鏡プロセッサの回路電源に接続されたコンデンサを備える構成とする。
【0009】
ここで、前記表示制御手段は、前記ランプ点灯時間積算手段で積算した時間を、予め設定された複数の異なる設定時間と比較し、その比較結果に基づいて予めランプの使用状態に対応して設定されているそれぞれ異なる表示色でのランプマークの表示を行う構成とすることが好ましい。この場合、前記異なる表示色のランプマークで表示するランプの使用状態は、例えば、ランプの交換の必要がない状態、交換の準備をする状態、交換が必要な状態、至急交換する状態とする。また、前記表示制御手段は、前記ランプマークの表示と同時に所要のメッセージを表示可能とすることも好ましい。さらに、前記ランプの点灯を制御する手段は、ランプ点灯積算時間が前記交換が必要な状態に達したときには、次回のランプの点灯を禁止するように構成してもよい。
【0010】
本発明においては、ランプの点灯時間や機器の使用時間をモニタに表示することができ、例えば、ランプ点灯積算時間に応じて異なる色でのランプマークを表示することにより、内視鏡装置の使用者は、ランプの状態をランプマークの表示色で認識でき、ランプの発光光量が著しく低下する前、あるいはランプが切れる前にランプを交換することができ、内視鏡装置を使用しての検査中にランプが切れてしまうことを未然に防止することが可能になる。また、機器使用時間をモニタに表示することで、内視鏡プロセッサを構成する各種部品のメインテナンスを行う際の参考に利用できる。特に、機器使用時間についてはリセットが行われないので使用されている時間を全て積算することになり、各種部品のメインテナンスを行う際の参考に利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の内視鏡装置に用いられる内視鏡プロセッサとモニタの正面図である。内視鏡プロセッサ100のプロセッサ本体101のケース前面には電源スイッチ102、内視鏡接続部103、操作パネル104が設けられる。前記内視鏡接続部103は、図9に示した内視鏡200の光学系と電気系にそれぞれ接続されるLCBコネクタ105と電気信号コネクタ106がそれぞれ設けられる。また、前記操作パネル104には内視鏡装置の各部を制御するためのスイッチ107が設けられ、特に後述するランプを点灯するためのランプスイッチ108が設けられる。さらに、前記プロセッサ本体101のケース背面には、図示は省略するが、商用電源入力コネクタ、図9に示したモニタ300にケーブル接続されるビデオ信号出力コネクタ、さらに図外のキーボードに接続されるキーボードコネクタ、図外のコンピュータ等に接続するためのインターフェースコネクタが設けられる。
【0012】
図2は前記内視鏡プロセッサ100の内部構成の概略構成を示すブロック図である。前記プロセッサ本体101内には、前記LCBコネクタ105を通して前記内視鏡に対して照明光を供給するための光源用のランプ121、反射ミラー122、レンズ123が内蔵されており、前記ランプ121は、前記ランプスイッチ108のオン状態を検出するシステムコントローラ124によって駆動されるランプ電源125によって点灯される。また、前記システムコントローラ124は、前記ランプ121が点灯された時にランプ使用時間積算信号と、ランプを交換したときにリセット信号をそれぞれ積算メータ部140に出力するように構成される。さらに、前記システムコントローラ124はOSD回路126を制御し、前記モニタ300に表示する内視鏡200からのビデオ映像に時間表示、及びランプ報知を行うための信号を重畳する制御を行う。
【0013】
前記積算メータ部140は、積算メータ部の電源としての電池141と、前記システムコントローラ124からのランプ使用時間積算信号に基づいてランプの点灯時間を計測し、かつ積算するランプ点灯時間積算タイマ回路142と、前記内視鏡プロセッサ100の電源がオンされたときに入力される電源電圧信号に基づいて機器の使用時間を計測し、かつ積算する機器使用時間積算タイマ回路143と、前記各タイマ回路142,143で積算した時間をデータとして前記システムコントローラ124に送出するカウントデータ送信回路144とを備えている。ここで、前記各タイマ回路142,143の構成としては、例えば、図示は省略するがクロック発生回路を内蔵し、前記ランプ点灯時間積算信号や電源電圧信号が入力されたときに前記クロック発生回路で発生されたクロックを計数し、かつその計数値を積算することにより計測時間を積算し、かつ内蔵のメモリに積算時間を記憶して保持する回路が用いられる。なお、ランプ点灯時間積算タイマ回路では、前記リセット信号が入力されたときには、それまで積算した時間をリセットする。
【0014】
一方、前記モニタ300は、図1に示したように、前記内視鏡200からLCBコネクタ105を通して入力されるビデオ映像を表示するが、そのモニタ画面の一部には、前記OSD回路126において重畳された前記各タイマ回路142,143で積算したランプ点灯積算時間301と、機器使用積算時間302をそれぞれデジタル表示するように構成されている。さらに、前記モニタ画面の他の一部には、ランプ状態を異なる色で表示するためのランプマーク303と、必要に応じてメッセージを表示するように構成されている。
【0015】
この内視鏡装置によれば、内視鏡プロセッサ100の電源スイッチ102をオンすると、電源電圧信号が機器使用時間積算タイマ回路143に入力され、この機器使用時間積算タイマ回路143が計時動作を行い、機器の使用時間を積算する。また、ランプスイッチ108をオンしてランプ121を点灯すると、システムコントローラ124からランプ点灯時間積算信号がランプ点灯時間積算タイマ回路142に入力され、このランプ点灯時間積算タイマ回路142が計時動作を行い、ランプ121の点灯時間を積算する。なお、前記各タイマ回路142,143は電池141を電源としているため、内視鏡プロセッサ100の電源入力コネクタにつながる電源プラグを商用電源コンセントから抜いた状態でも積算された時間を保持することができる。そして、各タイマ回路142,143で積算された機器使用時間とランプ点灯時間は、それぞれカウントデータ送信回路144で読み取られ、その読み取った各積算時間がシステムコントローラ124に入力される。システムコントローラ124はこれに基づいてOSD回路126を制御し、モニタ300の表示画面に機器使用時間302とランプ点灯時間301を表示する。また、これと同時にシステムコントローラ124は、ランプ点灯積算時間に基づいてランプマーク303の表示を制御する。
【0016】
前記システムコントローラ124によるランプマーク303の表示動作を、図3のフローチャートと図4のタイミングチャートに示す。システムコントローラ124は、カウントデータ送信回路144からのランプ点灯積算時間を読み取り(S101)、その点灯積算時間が180時間以下であるかを判定し(S102)、180時間以下の場合にはランプマーク303を緑色で表示する(S103)。この緑色は、ランプ121の発光光量と寿命が十分であり、ランプ121を安全に使用できるというランプの使用状態を示している。また、ランプ点灯積算時間が180時間よりも長いときには、ランプ点灯積算時間を200時間以下であるか判定し(S104)、200時間以下の場合にはランプマーク303を黄色で表示する(S105)。この黄色は、ランプの発光光量が若干低下され、ランプ121の交換時期が近づいている状態を示している。さらに、ランプ点灯積算時間が200時間よりも長いときには、ランプ点灯時間が220時間以下であるか判定し(S106)、220時間以下の場合にはランプマーク303を赤色に表示する(S107)。この状態はランプ121を交換する時期であることを示している。さらに、ランプ点灯時間が220時間を越えて、240時間以下であるか判定し(S108)、これを満たす場合にはランプマーク303を赤色で点滅表示する(S109)。この状態は、ランプ121を至急交換する必要があることを示している。
【0017】
さらに、240時間を越えている場合には、現在ランプ121が点灯して内視鏡装置を使用した検査中であるか否かを判定し(S110)、検査中の場合には、ランプの点灯状態を保持するとともに、ランプマーク303を赤色の反転表示とする(S111)。一方、検査中ではないときには、ランプ点灯積算時間が規格時間を越えているメッセージを表示し、次回にランプ121を点灯しない動作を実行する(S112)。この動作のタイミングチャートを図5に示す。同図には、ランプ点灯スイッチ、ランプ点灯積算時間の読み込みタイミング、ランプを点灯するための制御信号、ランプ点灯積算時間信号、モニタ画面に表示するメッセージの関係を示しており、ランプ点灯時間が240時間以下の場合には、ランプ点灯スイッチをオンしたときに、ランプは点灯させるが、モニタ画面には「ランプの使用時間を越えています、交換して下さい。」の表示を出す。そして、250時間を越えた段階では、ランプ点灯スイッチをオンしても、ランプの点灯は行わず、同時にモニタ画面に「このランプは使用時間を過ぎました。点灯しませんから交換して下さい。」の表示を出す。
【0018】
以上のように、本実施形態の内視鏡装置では、ランプの点灯時間が積算されるのに伴ってモニタ300の表示画面には、ランプ点灯積算時間と共に表示色が変化されるランプマーク303が表示される。このため、内視鏡装置の使用者は、ランプ121の使用状態をランプマーク303の表示色で認識でき、ランプ121の発光光量が著しく低下する前、あるいはランプ121が切れる前にランプを交換することができ、内視鏡装置を使用しての検査中にランプ121が切れてしまうことを未然に防止することが可能になる。勿論、ディジタル表示されたランプ点灯積算時間301に基づいて、内視鏡装置の操作に熟練している者は、そのランプ点灯積算時間301を確認することで、より正確にランプ121の使用状態を認識することは可能である。なお、ランプ121を交換すると、例えば内視鏡プロセッサ100のプロセッサ本体101に設けた図外のランプ扉の開閉動作等をシステムコントローラ124が検知し、これに基づいてリセット信号をランプ点灯時間積算タイマ回路142に入力し、当該ランプ点灯時間積算タイマ回路142での積算時間をリセットし、積算を初期状態に戻す。したがって、交換した新たなランプについて、最初から点灯時間の積算が開始されることになる。一方、機器使用時間積算タイマ回路143は、リセットが行われないため、内視鏡プロセッサ100の電源がオンされている時間、すなわち内視鏡プロセッサ100が使用されている時間を全て積算することになり、内視鏡装置を構成する各種部品のメインテナンスを行う際の参考に利用できる。
【0019】
ここで、ランプの使用状態を表示する際には、前記ランプマーク303による表示に代えて、図6(a)に示すような、アナログバー304を使用することも可能である。すなわち、ランプ121の点灯時間の積算を開始した状態ではアナログバー304の長さを最も長い「FULL」状態で表示し、ランプ点灯積算時間の増加に伴ない、前記実施形態のランプマークの表示色が変化されると同様な積算タイミングでアナログバー304の表示長さを段階的に短くして行く。したがって、使用者はアナログバー304の表示長さによって、以降におけるランプ121の使用可能な時間を認識することが可能となる。そして、バーの長さが0になったときには、図6(b)のように、「Please Change Lamp:ランプを交換して下さい。」のメッセージ305を表示することで、ランプの交換時期を報知する。
【0020】
また、他の表示例としては、ランプの点灯時間の積算時間と、ランプを点灯した日数を検出し、それまでの積算時間を点灯日数で除すことで、一日の平均点灯時間を算出する。そして、ランプの使用可能な全時間から積算時間を減算し、得られた残りの使用可能時間を前記平均点灯時間で除することで、図6(c)に示すように、残りの使用可能な日数「10days」306を表示する。これにより、ランプの予備を保管していない場合に、残りの使用可能な日数と、ランプを注文してから入手するまでの日数を勘案して、適当な時期にランプの注文を行えば、ランプの寿命がくる時期には新たなランプを常に手元に確保しておくことが可能となる。なお、この表示例の場合には、内視鏡プロセッサ100内に時計機能(カレンダ機能)を備え、かつ、ランプ121を点灯した日時を記録する機能と共に、この記録した日時をシステムコントローラ124において把握するような回路構成とすることが必要である。
【0021】
ここで、前記実施形態では、タイマ部140は電池141を電源とし、前記各タイマ回路142,143で積算した積算時間を各タイマ回路に内蔵のメモリ(記憶回路)に記憶する構成としているが、その電源としての電池を二次電池で構成することも可能である。二次電池の場合には、前記電池141を二次電池に置き換え、内視鏡プロセッサ100の電源をオンしたときに、当該内視鏡プロセッサ100の内部電源によって二次電池を充電すればよい。また、電池及び二次電池で構成する場合でも、これら電池には寿命があるため、電池容量がなくなったときには、各タイマ部の内蔵メモリに記憶した積算時間が消失されるおそれがある。そこで、積算時間の記憶用メモリとして、不揮発性メモリを用いることが考えられる。
【0022】
図7はその一例を示すタイマ部140Aの回路図であり、図2のタイマ部と等価な部分には同一符号を付してある。この回路では、図2のタイマ部140の構成に比較すると、各タイマ回路142P143には、それぞれEEPROM等で構成される不揮発性記憶回路145,146が接続されている。また、前記電源としての電池に代えて、内視鏡プロセッサ100の回路電源に対してダイオードDとコンデンサCの直列回路が接続されている。さらに、前記回路電源の電圧を検出する電源電圧検出回路147が設けられ、この電源電圧検出回路147で検出した電源電圧に基づいて前記各タイマ回路142,143及び不揮発性記憶回路145,146を制御するように構成されている。
【0023】
前記タイマ部140Aにおける積算時間の記憶動作を図8のフローチャートを参照して説明する。なお、この動作は、ランプ点灯時間積算タイマ回路142と機器使用時間積算タイマ回路143はそれぞれ同じである。電源電圧検出回路147が電源電圧を検出して内視鏡プロセッサ100の電源がオンされていることを検出すると(S201)、POWERフラグが「0」であるかを判定し(S202)、「0」でないときには、タイマ回路142,143で積算された積算時間をモニタ300の画面にに表示し(S205)、ステップS201に戻る。また、ステップS202において「0」のときにはPOWERフラグを「1」にした上で(S203)、不揮発性記憶回路145,146に記憶されている積算時間をタイマ回路142,143にロードする(S204)。この動作により、後述するように、前回内視鏡プロセッサ100の電源がオフされる以前に各タイマ回路142,143において積算されかつ不揮発性記憶回路145,146に記憶されていた積算時間が各タイマ回路142,143の内蔵メモリに記憶される。したがって、以降はタイマ回路142,143はこの積算時間にさらに時間を積算し、かつ積算時間をモニタ300の表示画面に表示することになる。
【0024】
一方、ステップS201で、電源電圧検出回路147が電源電圧の低下から内視鏡プロセッサ100の電源がオフされたことを検出すると、POWERフラグを判定し(S206)、「1」でないときにはステップS201に戻る。また、「1」のときには、POWERフラグを「0」にした上で(S207)、タイマ回路142,143の内蔵メモリに記憶されているそれまでの積算時間を不揮発性記録回路145,146に記憶する(S208)。このとき、内視鏡プロセッサ100の電源は既にオフされているが、それ以前の時点において回路電源により電力がダイオードDを通してコンデンサCに蓄積されているため、このコンデンサCに蓄積された電力を利用して不揮発性記憶回路145,146への積算時間の記憶動作が確保される。なお、その後にコンデンサCに蓄積された電力が放電されても、不揮発性記憶回路145,146に記憶された積算時間が保持されることは言うまでもない。
【0025】
なお、前記コンデンサに代えて二次電池を用いてもよいことは言うまでもない。また、前記実施形態では、ランプの使用状態をモニタに表示する例を説明したが、同様の構成により機器使用積算時間に基づいて機器の各箇所のメインテナンスの必要性を表示するようにしてもよい。また、内視鏡プロセッサに切替ボタンを設け、ランプ点灯積算時間と機器使用積算時間とを切り替えて表示するように構成することも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の内視鏡装置は、内視鏡プロセッサに、ランプの点灯を制御する手段と、前記ランプの点灯時間を計時かつ積算してその積算時間を保持するランプ点灯時間積算手段と、内視鏡プロセッサの使用時間を計時しかつ積算してその積算時間を保持する機器使用時間積算手段と、前記ランプ点灯時間積算手段積算した積算時間及びこれに基づくランプの使用状態と機器使用時間積算手段で積算した積算時間をモニタに表示する表示制御手段を備えているので、ランプの点灯時間をモニタに表示することができ、例えば、ランプ点灯積算時間に応じて異なる色のランプマークを表示することにより、内視鏡装置の使用者は、ランプの状態をランプマークの表示色で認識でき、ランプの発光光量が著しく低下する前、あるいはランプが切れる前にランプを交換することができ、内視鏡装置を使用しての検査中にランプが切れてしまうことを未然に防止することが可能になる。また、機器使用時間をモニタに表示し、特に機器使用時間はリセットが行われないので使用の全時間を積算することになり、内視鏡プロセッサを構成する各種部品のメインテナンスを行う際の参考に利用できる。
【0027】
また、前記ランプ点灯時間積算手段及び機器使用時間積算手段は、前記ランプが点灯したとき又は機器の使用時にクロック発生回路で発生したクロックを計数し、かつ計数したクロックを積算し、かつ積算したクロックを保持する回路を備えるタイマ回路で構成されるので、水銀を使用する必要がなく、環境上有利になる。さらに、ランプ点灯時間積算手段、または機器使用時間積算手段は電池を電源とし、あるいは積算時間を記録する不揮発性メモリを備えており、かつその電源として内視鏡プロセッサの回路電源に接続されたコンデンサを備えることにより、積算時間を保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内視鏡プロセッサとモニタの正面図である。
【図2】内視鏡プロセッサの内部回路構成の主要部を示す回路図である。
【図3】ランプマークの表示動作を示すフローチャートである。
【図4】ランプマークの表示動作を示すタイミングチャートである。
【図5】ランプの点灯を禁止する動作のタイミングチャートである。
【図6】表示の他の例を示す図である。
【図7】タイマ部の他の実施形態の回路図である。
【図8】積算時間の記憶動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明が適用される内視鏡装置の全体構成を示す概略図である。
【図10】水銀式積算メータの一例を示す正面図と回路図である。
【図11】ランプの使用時間と発光量の関係を示す図である。
【符号の説明】
100 内視鏡プロセッサ
102 電源スイッチ
108 ランプスイッチ
121 ランプ
124 システムコントローラ
140 積算メータ部
141 電池
142 ランプ点灯時間積算メータ回路
143 機器使用時間積算メータ回路
144 カウントデータ送信回路
145,146 不揮発性記憶回路
147 電源電圧検出回路
200 内視鏡
300 モニタ
301 ランプ点灯積算時間
302 機器用積算時間
303 ランプマーク

Claims (8)

  1. 内視鏡と、前記内視鏡に照明光を供給する光源としてのランプを内蔵した内規鏡プロセッサと、前記内視鏡で撮像したビデオ映像を表示するモニタとを備える内視鏡装置において、前記内視鏡プロセッサは、前記ランプの点灯を制御する手段と、前記ランプの点灯時間を計時かつ積算してその積算時間を保持するランプ点灯時間積算手段と、前記内視鏡プロセッサの使用時間を計時しかつ積算してその積算時間を保持する機器使用時間積算手段と、前記ランプ点灯時間積算手段で積算した積算時間に基づいて前記ランプの点灯積算時間、及びランプの使用状態、並びに前記機器使用時間積算手段で積算した積算時間を前記モニタに表示する表示制御手段とを備え、前記機器使用時間積算手段はリセットが行われないことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記ランプ点灯時間積算手段及び機器使用時間積算手段は、前記ランプが点灯したとき又は内視鏡プロセッサの使用時にクロック発生回路で発生したクロックを計数し、かつ計数したクロックを積算し、かつ積算したクロックを保持する回路を備えるタイマ回路で構成される請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記ランプ点灯時間積算手段及び/又は機器使用時間積算手段は電池を電源として駆動する請求項1または2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記ランプ点灯時間積算手段及び/又は機器使用時間積算手段は、積算時間を記録する不揮発性メモリを備えており、かつその電源として前記内視鏡プロセッサの回路電源に接続されたコンデンサを備える請求項1ないし3のいずれかに記載の内視鏡装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記ランプ点灯時間積算手段で積算した時間を、予め設定された複数の異なる設定時間と比較し、その比較結果に基づいて予めランプの使用状態に対応して設定されているそれぞれ異なる表示色でのランプマークの表示を行う請求項1ないし4のいずれかに記載の内視鏡装置。
  6. 前記異なる表示色のランプマークで表示するランプの使用状態は、ランプの交換の必要がない状態、交換の準備をする状態、交換が必要な状態、至急交換する状態である請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記ランプマークの表示と同時に所要のメッセージを表示可能とする請求項5又は6に記載の内視鏡装置。
  8. 前記ランプの点灯を制御する手段は、ランプ点灯積算時間が前記交換が必要な状態に達したときには、次回のランプの点灯を禁止する請求項5ないし7のいずれかに記載の内視鏡装置。
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