JP2910706B2 - Lsi画像の位置合わせ方法 - Google Patents

Lsi画像の位置合わせ方法

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JP2910706B2
JP2910706B2 JP8316145A JP31614596A JP2910706B2 JP 2910706 B2 JP2910706 B2 JP 2910706B2 JP 8316145 A JP8316145 A JP 8316145A JP 31614596 A JP31614596 A JP 31614596A JP 2910706 B2 JP2910706 B2 JP 2910706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームテスタ
等のLSI観測/測定用装置での、自動操作等のために
必要となるLSIの2次元形状を表わす観測画像の位置
合わせ方法に関し、特にこれを低い誤り可能性で行う位
置合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームテスタ等のLSI観測/測定
用装置において、指定の箇所に撮像位置を制御して観測
画像を取得した場合、正確に指定の位置に合った画像が
得られる保証はなく、一般には多少位置のずれた画像が
得られる。このために指定の箇所に正確に位置合わせを
するためには、観測画像とLSIの指定位置のレイアウ
トデータとを比較して、どのような位置関係にあるかを
把握する必要がある。一般にLSIの2次元形状を観察
した画像は、ノイズやゆがみ、ぼけ等の画質劣化が加わ
ったものであるため、観測画像とレイアウトデータとを
全体的、総合的に比較して最も一致度の高くなるような
相互の位置関係を把握する手法が必要とされる。
【0003】この目的に合った初歩的な方法としては、
2つの画像の関係位置を少しずつずらしながら全体の一
致度を評価していき、一致度が最大となった場合のずれ
の量を必要な位置修正量として求めるという方法もある
が、2次元空間を少しずつずらしていくために、位置ず
れの起こり得る範囲が大きい場合には非常に大きな処理
時間がかかってしまう。
【0004】このような位置合わせに関連し、LSIの
電子ビームテスタ画像とLSIマスク図の位置合わせを
高速に行うための手法が文献(大窪他、“EBテスタに
おけるLSI配線へのEB自動位置決め方式の検討”,
学術振興会132委員会第117回研究会資料,pp.
153−158)に提案されている。その方法は、電子
ビームテスタ画像における配線等の輪郭線を方向別に調
ベ、X軸,Y軸に対しそれと垂直方向の輪郭線の分布量
を投影し、各軸毎に2つの画像に対する投影量を比較す
ることにより位置ずれ量等を算出する方法である。この
方法は、配線等の輪郭線の分布をX,Yの各軸に方向別
に分解して1次元で位置ずれの算出を行うため、2次元
空間内で少しずつ位置をずらしながら一致度を調ベる方
法よりも高速に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法では、観測
画像が指定箇所から大きくずれた場合には誤った位置ず
れ量を導くことがある。前記の方法では配線等の輪郭を
方向別にX軸、Y軸に投影した量を利用している。しか
し、集積回路素子の種類あるいはその中での観測箇所に
よっては、X軸あるいはY軸方向の配線が異なっている
にもかかわらず座標ではほぼ似通った分布量を示す場合
がある。観測画像が配線1〜2本程度の場合には問題な
いが、数本分以上ずれた場合には誤った位置ずれ量を算
出してしまう可能性があり、その一例を示す。
【0006】図8は従来例の観測画像と輪郭線の分布を
示す模式図であり、(a)はLSIの配線画像の模式
図、(b)は(a)の配線のY軸方向輪郭線の分布図で
ある。
【0007】図8では、上述の従来例の方法では、誤っ
た位置ずれ量を導いてしまう対象画像の例が示されてい
る。実際にLSIを観察して得られる画像では画質劣化
があるがこの例ではそれは表現されず模式的に表現され
ている。図8(a)で示されているようにこの観測画像
では、上下方向に向う配線が中央より右側および左側に
それぞれ2本存在しており、これに対応して右側および
左側に各4本のY軸方向の輪郭線が存在する。図8
(b)には、図8(a)の対象画像内のY軸方向の輪郭
線のX軸への投影量が示されているが、ここで図8
(a)の右側および左側のY軸方向の各4本の輪郭線に
対応する分布がとちらも似た分布になっており、図8
(b)に基づいた判断ではX軸方向の位置ずれを誤まっ
て把握する可能性がある。
【0008】本発明の目的は、電子ビームテスタ等のL
SI観測/測定用装置での、自動操作等のために必要な
観測画像の位置合わせが、低い誤り可能性で行うことの
できる位置合わせ方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のLSI画像の位
置合わせ方法は、LSI上の所望の観測箇所に撮像位置
を移動させてLSIの2次元形状を表わす観測画像を得
て、得られた観測画像およびLSIのレイアウトデータ
から、対応するそれぞれの配線輪郭を抽出し、抽出され
た配線輪郭によって形成される2次元の閉領域を抽出
し、観測画像から抽出された閉領域およびレイアウトデ
ータから抽出された閉領域の間で形状の一致可能性を判
定し、一致可能性があると判定された閉領域の組み合わ
せに対しては、両者が重なり合う位置関係で、観測画像
の配線全体とレイアウトデータの配線全体とを重ね合わ
せた場合の一致度を評価し、配線全体の一致度が最も高
くなる位置関係を得る。
【0010】観測画像からの配線輪郭の抽出の過程で、
2次元の配線輪郭の形状を所定の方法に従い線分の組み
合せにより近似させ、該線分を配線輪郭とみなして抽出
を行なってもよく、閉領域の抽出において、所定の大き
さ以上の閉領域のみを抽出し、抽出された閉領域を対象
に、形状の一致可能性の判定を行ってもよく、所定の大
きさ以上の閉領域のみを抽出する方法として、配線輪郭
の中で少なくとも一方の側において所定の長さ以上にわ
たって配線輪郭の交差や配線輪郭の折れ曲げのない配線
輪郭を求め、該当する配線輪郭を含む閉領域を抽出して
もよい。
【0011】また、観測画像の閉領域とレイアウトデー
タの閉領域との間の形状の一致可能性の判定において、
それぞれの閉領域の縦寸法、横寸法および頂点の数のう
ち、少なくともいずれか一つを含む特徴量の対比によっ
て両者の形状の一致可能性を判定してもよく、それぞれ
の閉領域の縦寸法、横寸法および頂点の数のうち、少な
くともいずれか一つを含む特徴量の対比が所定の設定値
を満たすかを判定し、これを満たす組み合わせのみに対
して詳細に両者の形状の一致可能性を判定してもよく、
観測画像での位置ずれとして起こり得る範囲内に、それ
ぞれの位置の相違が含まれる閉領域の組み合わせについ
てのみ、閉領域の形状の一致可能性の判定やそれ以後の
操作を行ってもよい。
【0012】さらに、配線全体の一致度が最も高くなる
位置関係を得る方法として、閉領域の形状の一致可能性
が判定された複数の組み合わせに対し、観測画像の閉領
域とレイアウトデータの閉領域とが重なり合う位置関係
として、各々の組み合わせから得られる複数の位置関係
の中から共通するものを優先して、各位置関係の下での
配線全体の位置関係の一致度を評価し、これを基に最も
一致度の高い位置関係を得てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳細
に説明する。図1は、本発明のLSIの位置合わせ方法
の実施の形態を説明するための流れ図であり、図中符号
11は観測画像、12は観測画像の配線輪郭の抽出過
程、13は抽出された配線輪郭、14は閉領域の抽出過
程、15は抽出された閉領域、21はレイアウトデー
タ、22はレイアウトデータの配線輪郭の抽出過程、2
3は抽出された配線輪郭、24は閉領域の抽出過程、2
5は抽出された閉領域、36は閉領域の形状の一致可能
性判定過程、37は判定された位置関係、38は配線全
体の一致度評価過程、39は評価された最適な位置関係
を示す。
【0014】先ず、得られた観測画像11から配線輪郭
の抽出12を行なう。観測画像11は、電子ビームテス
タ等の解析装置によって得られるLSIの2次元形状の
画像であり、図2は本発明の実施の形態におけるLSI
の配線の観測画像の一例の電子顕微鏡写真(SEM写
真)である。画像の比較の対象となる配線輪郭の抽出
は、対象範囲内の各点の輝度の値のデータの解析に基づ
いて行なわれる。図3は本発明の画像データの解析方法
を示す模式図であり、(a)は画像の区分された各部分
の輝度を0(黒)から255(白)の範囲で表わした一
部の模式的な分布図であり、(b)は(a)で区分され
た各部分の輝度を所定の基準で周辺と比較した輝度解析
値の分布図である。
【0015】配線輪郭の抽出12では、観測画像11か
らの配線輪郭の抽出を行う。電子ビームテスタの観測画
像の場合、図2に見られるように配線輪郭では輝度が近
傍の他の部分より相対的に高い。図3(a)に示すよう
に観測画像を所定の大きさで区分し各区分の輝度を計測
する。LSIではほとんどの配線が縦方向または横方向
のものであることも踏まえて、X軸方向およびY軸方向
別に輝度が他の前後の座標値の点より高く、かつその中
で極大の輝度を持つ点を抽出していくことにより、それ
ぞれ縦および横方向の配線に対する配線輪郭を表わす点
を抽出できる。輝度が他より相対的に高いか否か等につ
いては適宜閾値を設定して操作していけばよい。
【0016】例えば、図3(a)のような観測画像(一
部)から抽出された輝度分布に対して、X軸方向に配線
輪郭を抽出していく場合について説明する。輝度の値が
他の前後の区画より30以上高く、かつその中で最大の
輝度を持つ区画をX軸方向に抽出し、抽出された区画を
1、それ以外の区画を0と表示すると、図3(b)のよ
うに抽出された区画が1として表示される。
【0017】なお、配線輪郭のデータは図3(b)のよ
うに2次元のビットマップにより表わすことができる
が、それ以後の配線輪郭に関連する操作をより高速化す
るため、各配線輪郭を所定の方法で1本ないし複数の線
分により近似して表わし、それ以後の操作でではこの線
分を輪郭とみなして用いるとよい。即ち、線分は始点と
終点の座標のみで表わされるため、これを用いることに
よりデータ量を少なくし、種々の操作を高速に行うこと
ができる。
【0018】また、観測画像ではノイズや配線輪郭の途
切れが生じるため、一定の長さ以下の配線輪郭を除去し
たり、一定の長さ以下の配線輪郭の途切れを繋ぐ等の操
作も有効である。このようにして図2の画像に対して配
線輪郭を抽出し、さらに線分により近似したものを2次
元の像として表わした例が図4であり、図4は本発明の
図2の電子顕微鏡観測画像から配線輪郭を抽出して加工
しディスプレー上に表示した配線輪郭の中間調画像であ
り、図では配線輪郭部分が白く、他は黒く表わされてい
る。
【0019】なお、図4のように縦方向および横方向の
配線輪郭の向きが直交線より多少傾いている場合には、
それらの平均的な傾きを基にして、その向きがより正確
に縦、横方向になるように補正することができる。図5
は図4の配線輪郭の縦方向と横方向とが直交するように
修正をおこなった後のディスプレー上に表示した配線輪
郭の中間調画像である。
【0020】一方、比較の対象となるレイアウトデータ
21からの配線輪郭の抽出22も行なわれる。レイアウ
トデータ21はLSIに対するレイアウト設計のデータ
であり、データ内に各配線の形状が表わされている。レ
イアウトデータに対してはLSIの観測画像に現れる上
の層に限定してデータから配線の輪郭を抽出すればよ
く、また、LSIの観測画像を取得する際に指定した位
置と位置ずれの起こる可能性のある最大の範囲を基にし
て、重なり合う可能性のある範囲を求め、その範囲内の
配線輪郭を抽出すると良い。
【0021】次の閉領域の抽出14、24では、配線輪
郭13、23により囲まれた区間を抽出する。本来観測
画像11またはレイアウトデータ21には非常に多くの
閉領域が含まれるが、抽出する数を抑えるためにある大
きさ以上の閉領域のみを抽出することが望ましい。縦、
横方向の寸法の最小値、平均値、積等によりある大きさ
以上のものに限定して抽出するとよい。
【0022】さらに、そのようなある大きさ以上の閉領
域のみを抽出するための方法として、配線輪郭の中でど
ちらかの側においてある長さ以上交差や折り曲げのない
部分を探し、該当する部分を含む閉領域を抽出すると良
い。概ねLSIの中で大きな閉領域は、それを構成する
配線輪郭に長い直線区間を含むことが多い。そのような
部分はどちらかの側においてある長さ以上交差や折れ曲
げのない配線輪郭の部分として検出できる。そして検出
されたそのような配線輪郭の部分を起点として配線輪郭
を辿ることにより抽出される閉領域のみを得ることによ
り、ある大きさ以上の閉領域が得られる。図5の配線輪
郭に対してある大きさ以上の閉領域を抽出した例を図6
に示す。図6は図5の配線輪郭の縦方向と横方向とが直
交するように修正をおこなった後の配線輪郭から所定の
方法で抽出した閉領域をディスプレー上に表示した閉領
域を構成する配線輪郭の中間調画像である。
【0023】次の閉領域の形状の一致可能性判定36で
は、観測画像から抽出された閉領域15とレイアウトデ
ータから抽出された閉領域16の間で形状が一致する可
能性があるか否かを判定する。基本的には2つの閉領域
の間でその位置を合わせ、両者を重ね合わせた場合の各
配線輪郭の重なり具合を評価し、評価値により判定すれ
ばよい。
【0024】位置の合わせ方としては、両者の最左端と
最右端の一方または両方および、最上端と最下端の一方
または両方の座標の相違を基に位置の相違を算出し、補
正すればよい。両者の最左端と最右端の一方、最上端と
最下端の一方の座標の相違を利用すれば両者の座標のず
れを補正でき、両者の最左端と最右端の両方および、最
上端と最下端の両方の座標の相違を利用すれば、座標の
ずれとともに、両者の形状が一致するとした場合のX座
標、Y座標の倍率の相違も補正できる。
【0025】図7は観測画像とレイアウトデータから抽
出された閉領域の模式図であり、(a)は観測画像から
抽出された閉領域の模式図、(b)はレイアウトデータ
から抽出された(a)に対応する閉領域の模式図、
(c)はレイアウトデータから抽出された類似の閉領域
の模式図である。
【0026】例えば図7(a)のような観測画像からの
閉領域と、図7(b)のようなレイアウトデータからの
閉領域に対しての形状の一致可能性の判定36と相互の
位置関係37の把握を行う場合には、観測画像からの閉
領域の最左端のX座標値57とレイアウトデータからの
閉領域の最左端のX座標値−400、および観測画像か
らの閉領域の最右端のX座標値67とレイアウトデータ
からの閉領域の最左端のX座標値−300が一致するも
のとして扱えば、各々の(最右端のX座標値)―(最左
端のX座標値)の値が、10および100となることか
ら、その比からX座標の倍率の相違は0.1倍であるこ
とが判り、両者が一致する場合の位置関係は次のように
なることが判る。
【0027】(観測画像側のX座標)=0.1×(レイ
アウト側のX座標)+97 同様にY座標に関しては次のようになることが判る。
【0028】(観測画像側のY座標)=0.1×(レイ
アウト側のY座標)+89 このようにして閉領域同士の位置を合わせることができ
る。
【0029】閉領域を構成する配線輪郭の重なり具合の
評価の方法としては次のいずれかもしくは組み合わせに
よって総合することにより評価値を導くことができる。 (a)観測画像からの配線輪郭に対し、対応する位置付
近にレイアウトデータからの配線輪郭が存在するか否か
で正か負の評価を与える。 (b)レイアウトデータからの配線輪郭が存在するのに
対して観測画像からの配線輪郭が対応する位置付近に存
在するか否かに応じて正か負の評価を与える。
【0030】これらにより得られる評価値を、設定した
閾値により判定すれば、一致可能性を判定できる。
【0031】例えば、図7(a)と図7(b)の閉領域
に対しては、観測画像からの配線輪郭に対し、対応する
位置付近にレイアウトデータからの配線輪郭が存在し、
かつ、観測画像からの配線輪郭に対してすべて対応する
位置付近にレイアウトデータからの配線輪郭が存在して
いるため、高い評価値を導くことができる。また、図7
(a)と図7(c)の閉領域に対しては、右下の部分
で、観測画像からの配線輪郭とレイアウトデータからの
配線輪郭の位置が異なるため、互いに対応する位置には
配線が存在せず、このために負の評価が与えられ、前者
の場合よりも低い評価値を導くことができる。
【0032】このような閉領域を構成する配線輪郭の重
なり具合を評価し、判定するためには多少の時間を要す
る。このため、閉領域の縦横の寸法、または頂点の数な
どの特徴量により閉領域の形状が一致する可能性を持つ
か否かを判定してもよい。これにより、一致可能性の判
定を短い時間で行える。また、最初に閉領域の縦横の寸
法、または頂点の数などの特徴量により閉領域の形状が
一致する可能性を持つか否かを判定し、一致可能性が判
定された閉領域の組み合わせに対してのみ、閉領域を構
成する配線輪郭の重なり具合を評価し、判定する方法を
とってもよい。
【0033】なお、形状の一致可能性を評価する閉領域
の組み合わせとして、観測画像での位置ずれとして起こ
り得る範囲に基づいて、両者の位置の相違がその範囲内
に含まれるような閉領域の組み合わせに限定し、そのよ
うな組み合わせについてのみ閉領域同士の形状の一致可
能性の比較を行うとよい。これにより一致可能性を評価
する閉領域の組の数を減らすことができる。
【0034】次の配線全体の一致度評価38では、一致
可能性を持つと判定された閉領域の組み合わせに対し
て、それらが重なり合うような位置関係の下で、配線全
体を重ね合わせ、一致度を評価する。
【0035】位置関係を合わせる方法としては、閉領域
の形状の一致可能性判定のための基本的な方法として説
明した位置の合わせ方と同じ方法、すなわち、両者の最
左端と最右端の一方または両方および、最上端と最下端
の一方または両方の座標の相違を基に位置の相違を算出
し、補正する方法でよく、同じ位置関係で配線全体を重
ね合わせればよい。さらに、閉領域の配線輪郭の重なり
具合を評価する際に微妙なずれを調ベておき、これを基
にさらに位置関係を補正した上で配線全体を重ね合わせ
てもよい。
【0036】配線全体の重なり具合の評価としては、閉
領域の形状一致可能性判定のための各配線輪郭の重なり
具合の評価と同様に、次のいずれかもしくは組み合わせ
によって総合することにより評価値を導くことができ
る。 (a)観測画像からの配線輪郭に対し、対応する位置付
近にレイアウトデータからの配線輪郭が存在するか否か
で正か負の評価を与える。 (b)レイアウトデータからの配線輪郭が存在するのに
対して観測画像からの配線輪郭が対応する位置付近に存
在するか否かに応じて応じて正か負の評価を与える。
【0037】複数の閉領域の組み合わせに対してこのよ
うな一致度評価を行い、最も良い評価値を導くような組
み合わせに対する位置関係を得れば、これによって観測
画像とレイアウトデータとの最適の位置関係39が得ら
れたことになる。
【0038】なお、2次元の閉領域の形状の一致可能性
が判定された組み合わせの1つ1つに対して、両者が重
なり合う位置関係の下で配線全体の一致度を評価してい
く必要はない。既に試みた位置関係と同じまたはそれに
近い位置関係については、配線全体の一致度の評価を省
略してよい。
【0039】さらに、一致可能性が判定された複数の組
み合わせに対応する複数の位置関係のうち、最も共通す
る位置関係から優先してある数だけ各位置関係の下で配
線全体の一致度を許価し、これを基に最も一致度の高い
位置関係を得てもよい。このような方法をとることによ
り、さらに配線全体の一致度を評価する回数を減らし、
かつ誤り無く位置関係を導くことができる。
【0040】以上のような方法により、低い誤り可能性
で観測画像とレイアウトデータの位置関係を導き出すこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の方法では、観測画像とレイアウ
トデータとから抽出されたそれぞれの配線輪郭から、さ
らに閉領域を抽出して、閉領域の形状の一致の可能性か
ら最適な位置関係を確定するので、観測画像が配線数本
分以上に位置ずれした場合でも、従来方法より低い誤り
の可能性で位置合わせを行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLSIの位置合わせ方法の実施の形態
を説明するための流れ図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるLSIの配線の観
測画像の一例の電子顕微鏡写真(SEM写真)である。
【図3】本発明の画像データの解析方法を示す模式図で
ある。(a)は画像の区分された各部分の輝度を0
(黒)から255(白)の範囲で表わした一部の模式的
な分布図である。(b)は(a)で区分された各部分の
輝度を所定の基準で周辺と比較した輝度解析値の分布図
である。
【図4】本発明の図2の電子顕微鏡観測画像から配線輪
郭を抽出して加工しディスプレー上に表示した配線輪郭
の中間調画像である。
【図5】図4の配線輪郭の縦方向と横方向とが直交する
ように修正をおこなった後のディスプレー上に表示した
配線輪郭の中間調画像である。
【図6】図5の配線輪郭の縦方向と横方向とが直交する
ように修正をおこなった後の配線輪郭から所定の方法で
抽出した閉領域をディスプレー上に表示した閉領域を構
成する配線輪郭の中間調画像である。
【図7】観測画像とレイアウトデータから抽出された閉
領域の模式図である。(a)は観測画像から抽出された
閉領域の模式図である。(b)はレイアウトデータから
抽出された(a)に対応する閉領域の模式図である。
(c)はレイアウトデータから抽出された類似の閉領域
の模式図である。
【図8】従来例の観測画像と輪郭線の分布を示す模式図
である。(a)はLSIの配線画像の模式図である。
(b)は(a)の配線のY軸方向輪郭線の分布図であ
る。
【符号の説明】
11 観測画像 12 観測画像の配線輪郭の抽出過程 13 抽出された配線輪郭 14 閉領域の抽出過程 15 抽出された閉領域 21 レイアウトデータ 22 レイアウトデータの配線輪郭の抽出過程 23 抽出された配線輪郭 24 閉領域の抽出過程 25 抽出された閉領域 36 閉領域の形状の一致可能性判定過程 37 判定された位置関係 38 配線全体の一致度評価過程 39 評価された最適な位置関係
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66 G01B 11/00 G03F 9/00 G06T 7/00 - 7/60

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSI上の所望の観測箇所に撮像位置を
    移動させて前記LSIの2次元形状を表わす観測画像を
    得て、 得られた前記観測画像および前記LSIのレイアウトデ
    ータから、対応するそれぞれの配線輪郭を抽出し、 抽出された前記配線輪郭によって形成される2次元の閉
    領域を抽出し、 前記観測画像から抽出された前記閉領域および前記レイ
    アウトデータから抽出された前記閉領域の間で形状の一
    致可能性を判定し、 一致可能性があると判定された前記閉領域の組み合わせ
    に対しては、両者が重なり合う位置関係で、観測画像の
    配線全体とレイアウトデータの配線全体とを重ね合わせ
    た場合の一致度を評価し、 配線全体の一致度が最も高くなる位置関係を得る、こと
    を特徴とするLSI画像の位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記観測画像からの前記配線輪郭の抽出
    の過程で、2次元の前記配線輪郭の形状を所定の方法に
    従い線分の組み合せにより近似させ、該線分を配線輪郭
    とみなして抽出を行なう、請求項1に記載のLSI画像
    の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記閉領域の抽出において、所定の大き
    さ以上の前記閉領域のみを抽出し、抽出された前記閉領
    域を対象に、形状の一致可能性の前記判定を行う、請求
    項1に記載のLSI画像の位置合わせ方法。
  4. 【請求項4】 所定の大きさ以上の閉領域のみを抽出す
    る方法として、前記配線輪郭の中で少なくとも一方の側
    において所定の長さ以上にわたって配線輪郭の交差や配
    線輪郭の折れ曲げのない配線輪郭を求め、該当する配線
    輪郭を含む閉領域を抽出する、請求項3に記載のLSI
    画像の位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 前記観測画像の前記閉領域と前記レイア
    ウトデータの前記閉領域との間の形状の一致可能性の前
    記判定において、それぞれの閉領域の縦寸法、横寸法お
    よび頂点の数のうち、少なくともいずれか一つを含む特
    徴量の対比によって両者の形状の一致可能性を判定す
    る、請求項1に記載のLSI画像の位置合わせ方法。
  6. 【請求項6】 前記観測画像の前記閉領域と前記レイア
    ウトデータの前記閉領域との間の形状の一致可能性の前
    記判定において、それぞれの閉領域の縦寸法、横寸法お
    よび頂点の数のうち、少なくともいずれか一つを含む特
    徴量の対比が所定の設定値を満たすかを判定し、これを
    満たす組み合わせのみに対して詳細に両者の形状の一致
    可能性を判定する、請求項5に記載のLSI画像の位置
    合わせ方法。
  7. 【請求項7】 前記観測画像の前記閉領域と前記レイア
    ウトデータの前記閉領域との間の形状の一致可能性の前
    記判定において、前記観測画像での位置ずれとして起こ
    り得る範囲内に、それぞれの位置の相違が含まれる前記
    閉領域の組み合わせについてのみ、閉領域の形状の一致
    可能性の前記判定やそれ以後の操作を行う、請求項1に
    記載のLSI画像の位置合わせ方法。
  8. 【請求項8】 配線全体の一致度が最も高くなる位置関
    係を得る方法として、前記閉領域の形状の一致可能性が
    判定された複数の組み合わせに対し、前記観測画像の前
    記閉領域と前記レイアウトデータの前記閉領域とが重な
    り合う位置関係として、各々の組み合わせから得られる
    複数の位置関係の中から共通するものを優先して、各位
    置関係の下での配線全体の位置関係の一致度を評価し、
    これを基に最も一致度の高い位置関係を得る、請求項1
    に記載のLSI画像の位置合わせ方法。
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